JP3439137B2 - スピニングリールのスプール - Google Patents

スピニングリールのスプール

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JP3439137B2
JP3439137B2 JP31294398A JP31294398A JP3439137B2 JP 3439137 B2 JP3439137 B2 JP 3439137B2 JP 31294398 A JP31294398 A JP 31294398A JP 31294398 A JP31294398 A JP 31294398A JP 3439137 B2 JP3439137 B2 JP 3439137B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプール、特に、
リール本体に前後移動自在に装着されたスプール軸に連
結されたスピニングリールのスプールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピニングリールは、釣り竿に
装着されハンドルを有するリール本体と、リール本体に
設けられた糸巻き用のスプールと、スプールに釣り糸を
巻き付けるためのロータとを有している。
【0003】スプールは、外周面に釣り糸が巻き付けら
れる糸巻き胴部と、糸巻き胴部の後部に一体成形された
スカート部と、糸巻き胴部の前部に装着されたフランジ
部材とを有している。糸巻き胴部はスプール軸の先端部
に回転自在に支持されており、その内部にはドラグ機構
が収納されている。スカート部は、糸巻き胴部より大径
の筒状に形成されており、ロータの一部をカバーしてい
る。フランジ部材は、糸巻き胴部より大径の前傾したリ
ング状の部材であり、釣り糸が当たりやすく傷つきやす
い場所である。このため、通常、糸巻き胴部より硬質の
材料が用いられている。フランジ部材は、フランジ固定
部材により糸巻き胴部に固定されている。フランジ固定
部材は、糸巻き胴部の先端にねじ止め又は糸巻き胴部の
内周面に螺合されており、間にフランジ部材を挟んでフ
ランジ部材を糸巻き胴部に押圧して固定している。
【0004】糸巻き胴部の内部にはスプールの糸繰り出
し方向への回転を制動するためのドラグ機構が装着され
ている。このドラグ機構を装着することで、仕掛けに魚
がかかったときに負荷が急激に上昇しても釣り糸が切れ
にくくなる。ドラグ機構は、スプール軸と糸巻き胴部と
の間に設けられ、スプール軸に螺合しドラグ力を調整す
るためのドラグ調整つまみと、ドラグ調整つまみと糸巻
き胴部との間でスプール軸に回転不能に設けられた摩擦
板とを備えている。ドラグ調整つまみは、摩擦板に接触
可能に配置されている。
【0005】この種のドラグ機構では、ドラグ調整つま
みを回して摩擦板をスプールに押圧することでスプール
にドラグ力を作用させる。この押圧力を調整することで
ドラグ力を調整できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、摩擦板を有す
るドラグ機構では、摩擦板が水濡れすると、摩擦力が変
動しドラグ調整つまみを同じ位置にしてもドラグ力が変
化する。そこで、摩擦板の前方でドラグ調整つまみとス
プールの内周部(糸巻き胴部の内周面)との間にシール
部材を装着し、ドラグ調整つまみの外周側から水が摩擦
板に浸入しないようにしたものが従来知られている。
【0007】しかし、フランジ部材が糸巻き胴部と別に
設けられたスプールでは、フランジ部材とフランジ固定
部材との隙間やフランジ部材と糸巻き胴部の先端との隙
間から水が内部に浸入することがある。したがって、ド
ラグ調整つまみとスプールとの間にシール部材を装着し
ても、これらの隙間から内部に水が浸入すると、浸入し
た水がさらに摩擦板側に浸入し摩擦板が水濡れするおそ
れがある。
【0008】本発明の課題は、ドラグ機構を有するスピ
ニングリールのスプールにおいて、ドラグ機構への液体
の浸入を抑え、ドラグ力を変動しにくくすることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールのスプールは、リール本体に前後移動自在に装着
されたスプール軸に連結されたスプールであって、糸巻
き胴部と、ドラグ機構と、フランジ部と、防水部材とを
備えている。糸巻き胴部は、外周面に釣り糸が巻き付け
られる筒状部と、スプール軸の先端側に収納空間が形成
されるように筒状部の内側に一体成形されスプール軸に
回転自在に装着される壁面部とを有している。ドラグ機
構は、収納空間に配置され糸巻き胴部の糸繰り出し方向
への回転を制動するための機構である。フランジ部は、
筒状部の先端部に固定され筒状部より径方向外方に突出
するリング状のものである。防水部材は、筒状部とドラ
グ機構との間に配置され両端面がフランジ部と壁面部と
に接触して挟持された筒状の部材である。
【0010】このスピニングリールのスプールでは、糸
巻き胴部の筒状部の先端部にフランジ部が固定されてい
る。筒状部とドラグ機構との間には、両端面がフランジ
部と糸巻き胴部の壁面部とに接触して挟持された筒状の
防水部材が配置されている。ここでは、防水部材がフラ
ンジ部と壁面部とに挟持されているため、防水部材はフ
ランジ固定部材と壁面部とに密着する。したがって、筒
状部の先端とフランジ部との隙間から液体が浸入して
も、防水部材の内側までは浸入しにくくなる。このた
め、防水部材の内側に配置されたドラグ機構に水が浸入
しにくくなり、ドラグ力が変動しにくくなる。
【0011】発明2に係るスピニングリールのスプール
は、発明1に記載のスプールにおいて、フランジ部は、
筒状部の先端部に配置され、筒状部より大径のリング状
のフランジ部材と、筒状部にフランジ部材を挟んで装着
されフランジ部材を筒状部に押圧して固定するためのフ
ランジ固定部材とを有し、防水部材は、フランジ固定部
材と前記壁面部とに接触して挟持されている。
【0012】この場合には、糸巻き胴部の筒状部の先端
部にフランジ部材が配置され、このフランジ部材がフラ
ンジ固定部材により押圧されて筒状部の先端部に固定さ
れている。このフランジ固定部材と壁面部とに接触して
挟持された防水部材が筒状部とドラグ機構との間に配置
されている。ここでは、フランジ固定部材がフランジ部
材を押圧して固定する部材のため、フランジ固定部材に
接触する防水部材も押圧される。この押圧により防水部
材はフランジ固定部材と壁面部とに強固に密着して防水
性能が向上する。このため、フランジ部材とフランジ固
定部材との隙間やフランジ部材と筒状部との隙間から水
が浸入してもより水がドラグ機構に侵入しにくくなり、
ドラグ力がより変動しにくくなる。
【0013】発明3に係るスピニングリールのスプール
は、発明2に記載のスプールにおいて、フランジ固定部
材は筒状部の内周面に螺合している。この場合には、螺
合によりフランジ部材及び防水部材が均一に押圧される
ので、防水部材の防水性能が向上する。
【0014】発明4に係るスピニングリールのスプール
は、発明1から3のいずれかに記載のスプールにおい
て、防水部材は弾性を有する合成樹脂製である。この場
合には、合成樹脂の弾性を利用することで、別にシール
部材を設けることなくフランジ固定部材や壁面部との間
を確実にシールできるとともに防水部材を確実に保持で
きる。
【0015】発明5に係るスピニングリールのスプール
は、発明1から3のいずれかに記載のスプールにおい
て、防水部材は、剛性体製の部材本体と、部材本体の両
端に配置された1対の弾性部材とを有している。この場
合には、部材本体と壁面部及びフランジ固定部材との間
に装着された弾性部材により確実にシールできる。
【0016】発明6に係るスピニングリールのスプール
は、発明3から5のいずれかに記載のスプールにおい
て、フランジ固定部材は、外周面が筒状部に螺合する第
1筒部と、第1筒部の内周側に間隔を隔てて配置された
第2筒部と、両筒部を先端側で連結するように一体に形
成されかつ第1筒部より径方向外方に突出してフランジ
部材に当接する当接部とを有し、防水部材は、両筒部の
間に先端側が装着され当接部の背面に先端面が接触して
いる。この場合には、フランジ固定部材が2つの筒部よ
り構成され、その筒部の間に防水部材の先端部が挟み込
むように装着されるので、防水部材が径方向にずれなく
なり、防水部材の保持を容易に行える。
【0017】発明7に係るスピニングリールのスプール
は、発明6に記載のスプールにおいて、ドラグ機構は、
スプール軸に螺合するドラグ調整つまみと、ドラグ調整
つまみと壁面部とに挟まれる1又は複数の摩擦板とを有
し、フランジ固定部材の第2筒部の内周面とドラグ調整
つまみの外周面とに接触するシール部材をさらに備え
る。この場合には、ドラグ調整つまみと第2筒部との間
の隙間からの水の浸入をシール部材により防止できるの
で、ドラグ機構の摩擦板側への水の浸入がより少なくな
り、ドラグ力がより変動しにくくなる。
【0018】発明8に係るスピニングリールのスプール
は、発明1から7のいずれかに記載のスプールにおい
て、防水部材は、糸巻き胴部に回転不能に係止され、防
水部材とスプール軸との間に配置され、糸巻き胴部とス
プール軸との相対回転により発音する発音機構をさらに
備える。この場合には、防水部材が糸巻き胴部に回転不
能に装着されているので、ドラグが作動してスプールが
回転すると防水部材やフランジ部も回転し発音機構が発
音する。このため、壁面部やフランジ固定部材と防水部
材とが一体回転しその隙間のシールを確実に行える。
【0019】発明9に係るスピニングリールのスプール
は、発明8に記載のスプールにおいて、発音機構は、防
水部材の内周面に回転不能に装着され周方向に凹部が並
べて形成された音出し部材と、スプール軸に回転不能に
装着され、糸巻き胴部とスプール軸との相対回転により
音出し部材の凹部への衝突を繰り返す衝突部材とを有す
る。この場合には、スプールがスプール軸に対して相対
回転すると、音出し部材の凹部に衝突部材が衝突を繰り
返して発音する。この凹部は、防水部材の内周面に装着
された音出し部材に形成されているので、音出し部材か
らの発音を反響させる空間を防水部材の外周側に確保す
ることができ、より歯切れのよい音を出しやすい。
【0020】発明10に係るスピニングリールのスプー
ルは、発明9に記載のスプールにおいて、衝突部材は、
スプール軸に回転不能に装着された円板部材と、円板部
材に凹部へ衝突するように設けられた弾性部材とを有
し、円板部材は、ドラグ機構の摩擦板と兼用されてい
る。この場合には、発音機構の衝突部材がドラグ機構と
兼用されているので、両者の構成が簡素になる。
【0021】
【発明の実施の形態】〔全体構成及びリール本体の構
成〕図1において、本発明の一実施形態を採用したスピ
ニングリールは、ハンドル1を回転自在に支持するリー
ル本体2と、ロータ3と、スプール4とを備えている。
ロータ3は、スプール4に釣り糸を巻き付けるものであ
り、リール本体2の前部に回転自在に支持されている。
スプール4は、外周面に釣り糸を巻き取るものであり、
ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
【0022】リール本体2は、リールボディ2aと、リ
ールボディ2aから斜め上前方に延びる竿取付脚2bと
を有している。リールボディ2aは、内部に空間を有し
ており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転
に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4
を前後に移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシ
レーティング機構6とが設けられている。
【0023】ロータ駆動機構5は、ハンドル1が固定さ
れたハンドル軸10とともに回転するフェースギア11
と、このフェースギア11に噛み合うピニオンギア12
とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されて
おり、その前部12aはロータ3の中心部を貫通してお
り、ナット13によりロータ3と固定されている。ピニ
オンギア12は、その軸方向の中間部と後端部とが、そ
れぞれ軸受14a,14bを介してリール本体2に回転
自在に支持されている。
【0024】オシレーティング機構6は、スプール4の
中心部にドラグ機構60を介して連結されたスプール軸
15を前後方向に移動させてスプール4を同方向に移動
させるための機構である。オシレーティング機構6は、
スプール軸15の下方に平行に配置された螺軸21と、
螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、
螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有してい
る。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能
に固定されている。中間ギア23は、ピニオンギア12
に噛み合っている。
【0025】〔ロータの構成〕ロータ3は、図2に示す
ように、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向
して設けられた第1及び第2ロータアーム31,32と
を有している。円筒部30と両ロータアーム31,32
とは、たとえばアルミニウム合金製であり一体成形され
ている。
【0026】円筒部30の前部には前壁33が形成され
ており、前壁33の中央部にはボス部33aが形成され
ている。ボス部33aの中心部には貫通孔が形成されて
おり、この貫通孔をピニオンギアの前部12a及びスプ
ール軸15が貫通している。前壁33の前部にナット1
3が配置されており、ナット13の内部にスプール軸1
5を回転自在に支持する軸受35が配置されている。
【0027】第1ロータアーム31は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びており、円筒部30との
接続部は円筒部30の周方向に広がり湾曲している。第
1ロータアーム31の先端の外周側には、第1ベール支
持部材40が揺動自在に装着されている。第1ベール支
持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案内する
ためのラインローラ41が装着されている。
【0028】第2ロータアーム32は、円筒部30から
外方に凸に湾曲して前方に延びている。第2ロータアー
ム32は、先端部から円筒部30との接続部分に向けて
2股に分岐しており、円筒部30と周方向に間隔を隔て
た2カ所で接続されている。第2ロータアーム32の先
端内周側には、第2ベール支持部材42が揺動自在に装
着されている。
【0029】ラインローラ41と第2ベール支持部材4
2との間には線材を略U状に湾曲させた形状のベール4
3が固定されている。これらの第1及び第2ベール支持
部材40,42、ラインローラ41及びベール43によ
り釣り糸をスプール4に案内するベールアーム44が構
成される。ベールアーム44は、図2に示す糸案内姿勢
とそれから反転した糸開放姿勢との間で揺動自在であ
る。
【0030】第1ベール支持部材40の外周側にはカバ
ー45が装着されており、カバー45の内部にはベール
アーム44を糸開放姿勢から糸案内姿勢にロータ3の回
転に連動して復帰させるとともに、両姿勢でその状態を
保持するベール反転機構46が配置されている。
【0031】ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3
の逆転を禁止・解除するための逆転防止機構50が配置
されている。逆転防止機構50は、図1に示すように、
内輪が遊転するローラ型のワンウェイクラッチ51と、
ワンウェイクラッチ51を作動状態(逆転禁止状態)と
非作動状態(逆転許可状態)とに切り換える切換機構5
2とを有している。
【0032】〔スプールの構成〕スプール4は、図2に
示すように、ロータ3の第1ロータアーム31と第2ロ
ータアーム32との間に配置されたおおむねアルミニウ
ム等の軽量金属製の部材である。スプール4は、リール
本体2に前後移動自在に装着されたスプール軸15の先
端部に回転自在に装着されている。スプール4は、外周
に釣り糸が巻かれる糸巻き胴部4aと、糸巻き胴部4a
の後部に一体で形成された筒状のスカート部4bと、糸
巻き胴部4aの前端に固定されたリング状のフランジ部
材4cとを有している。また、スプール4は、フランジ
部材4cを固定するためのフランジ固定部材55と、糸
巻き胴部4aの内周側に装着されたドラグ機構60と、
ドラグ機構60と糸巻き胴部4aとの間に配置された防
水部材58とを有している。
【0033】糸巻き胴部4aは、図3に示すように、外
周面に釣り糸が巻き付けられる筒状部53と、前部に収
納空間が形成されるように筒状部53の内側に一体成形
された壁面部54とを有している。筒状部53の外周面
は、軸方向の中心部分に大径かつスプール軸15と平行
に形成された平坦部53aと、平坦部53aの両側で徐
々に縮径するテーパ部53bとを有している。筒状部5
3の外周面の前部には、フランジ部材4cを装着するた
めの小径の段部53cが形成されている。筒状部53の
内周面の前部には、フランジ固定部材55を装着するた
めの雌ネジ部53dが形成されている。壁面部54は、
2つの軸受56,57(図2)によりスプール軸15に
回転自在に装着されている。壁面部54の前側面には、
防水部材58を回転不能に係止するための2つの丸穴5
4aが周方向に間隔を隔てて形成されている。
【0034】スカート部4bは、糸巻き胴部4aの後部
から径方向外方に拡径した後リール後方に筒状に延びて
おり、スプール4内部の円筒部30を覆っている。
【0035】フランジ部材4cは、図3及び図4に示す
ように、筒状部53の段部53cに装着されている。フ
ランジ部材4cは、糸巻き胴部4aより径方向外方に突
出するリング状の部材であり、前方にわずかに傾斜して
いる。フランジ部材4cには糸繰り出し時に釣り糸が頻
繁に接触して傷つきやすい。このため、フランジ部材4
cは比較的硬質のセラミック素材製となっている。
【0036】フランジ固定部材55は、筒状部53にフ
ランジ部材4cを挟んで装着され、フランジ部材4cを
糸巻き胴部4aに押圧して固定するための金属製の部材
である。フランジ固定部材55は、スプール軸15と同
芯に配置された第1及び第2筒部55a,55bと、両
筒部55a,55bを前部で連結するように両筒部55
a,55bと一体で形成された当接部55cとを有して
いる。第1筒部55aは、外周面に筒状部53の雌ネジ
部53dに螺合する雄ネジ部55dを有している。第2
筒部55bは、第1筒部55aの内周側に間隔を隔てて
配置されている。当接部55cは、第1筒部55aより
径方向外方に突出してフランジ部材4cの前面に当接し
ている。この当接部55cでフランジ部材4cを筒状部
53の段部53cに向けて押圧することで、フランジ部
材4cが糸巻き胴部4aに固定されている。
【0037】防水部材58は、たとえば、ナイロン66
などの弾性を有する合成樹脂製の筒状部材であり、フラ
ンジ部材4cの装着部分の隙間からドラグ機構60に向
けて水が浸入するのを防止するために設けられている。
防水部材58は、筒状部53とドラグ機構60との間に
配置され両端面がフランジ固定部材55と壁面部54と
に接触して保持されている。防水部材58の前部は、フ
ランジ固定部材55の両筒部55a,55bの間に装着
されており、当接部55cの後面に前端面が接触してい
る。防水部材58の外周面には、周方向に間隔を隔てて
形成された複数の突起部58aが形成されている。突起
部58aは、外周面の後部に形成されており、糸巻き胴
部4aの内周面に接触している。
【0038】防水部材58の内周側の後部には、第1発
音機構80が収納されている。防水部材58の後部内周
面には、第1発音機構80の音出し部材81(後述)を
装着するための波状の凹凸孔58bが形成されている。
また、防水部材58の後端面には、後方に突出する回り
止め突起58cが形成されている。この回り止め突起5
8cは、壁面部54に形成された丸穴54aに係止され
て防水部材58を糸巻き胴部4aに回転不能に装着する
ために設けられている。
【0039】第1発音機構80は、ドラグの作動により
スプール軸15とスプール4とが相対回転すると発音す
る機構である。第1発音機構80は、防水部材58に装
着された音出し部材81と、スプール軸15に回転不能
に装着され、糸巻き胴部4aとスプール軸15との相対
回転により音出し部材81への衝突を繰り返す衝突部材
82とを有している。音出し部材81は、防水部材58
の凹凸部58bに回転不能に装着され凹凸部58bに沿
った凹部81aが周方向に並べて形成された金属製のリ
ング状の部材である。衝突部材82は、スプール軸15
に回転不能に装着された固定部材83と、固定部材83
に進退自在に装着され糸巻き胴部4aとスプール軸15
との相対回転により凹部81aへの衝突を繰り返すバネ
部材84とを有している。固定部材83は、後述するド
ラグ機構60の摩擦板と兼用された部材であり、スプー
ル軸15に回転不能に装着された筒部83aと、筒部8
3aから径方向外方に延びる円板部83bとを有してい
る。円板部83bの外周側には、前方に延びる突出部8
3cが周方向に間隔を隔てて複数形成されており、この
突出部83c間でバネ部材83cの一部が突出して凹部
81aへの衝突を繰り返す。バネ部材84は、一部が固
定部材83の円板部83bの外周側から突出するように
バネ板を折り曲げて形成された部材である。バネ部材8
4は、突出部83cに装着されたバネリング85により
固定部材83からの脱落が防止されている。
【0040】ドラグ機構60は、図2に示すように、糸
巻き胴部4aの収納空間に配置され、スプール4の糸繰
り出し方向への回転を制動してスプール4にドラグ力を
作用させるための機構である。ドラグ機構60は、ドラ
グ力を手で調整するためのドラグ調整つまみ61と、ド
ラグ調整つまみ61によりスプール4側に押圧される摩
擦板としての固定部材83とを有している。
【0041】ドラグ調整つまみ61は、スプール軸15
に回転不能かつ軸方向移動自在に設けられた第1部材6
3と、第1部材63の軸方向前方に配置されスプール軸
15に螺合する第2部材64と、第1部材63と第2部
材64との間に装着された第2発音機構65とを有して
いる。
【0042】第1部材63は、図3及び図5に示すよう
に、円筒部63aと円筒部63aより大径のリング状の
鍔部63bとを有する鍔付き円筒状の部材である。鍔部
63bの前端面には周方向に多数の半球状の音出し穴7
5が並べて形成されている。円筒部63aの内周部に
は、スプール軸15に回転不能に係止する小判形状の係
止孔66が形成されている。第1部材63の円筒部63
aの後端面が固定部材83に当接する。第1部材63の
円筒部63aとフランジ固定部材55の内周面との間に
は外部から固定部材83側への水の浸入を防止するため
のシール板71が装着されている。シール板71は、た
とえば、ステンレス製のリング部材71aの周囲にNB
R製の皿状の弾性部材71bをアウトサート成形して得
られたシール部材である。シール板71は、スナップリ
ング79により図3左方に付勢されている。シール板7
1の図3左側面には、リング状の突起部71cが形成さ
れている。この突起部71cは、後述するカバー部材6
8に当接して内周側への液体の浸入を防止している。
【0043】第2部材64は、第1部材63と対向しか
つ第1部材63と相対回動自在に設られている。第2部
材64は、第1部材63のスプール軸15方向前方に並
べて配置されたつまみ本体67と、つまみ本体67の外
周部に先端が固定され第1部材63を内部に相対回動自
在に収納するカバー部材68とを有している。
【0044】つまみ本体67は円盤状の部材であり、前
面に前方に突出した略台形状のつまみ67aが形成され
ている。また、図3に示すように、音出し穴75に対向
する位置には、第2発音機構65を収納する凹部67b
が2カ所軸方向に沿って形成されている。つまみ本体6
7の内部には、スプール軸15の先端に螺合するナット
69が回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。
また、第2部材64とナット69との間においてスプー
ル軸15の外周にはコイルばね70が圧縮状態で配置さ
れている。
【0045】カバー部材68は、図3に示すように、筒
部68aとリング状の底部68bとを有する有底筒状の
部材であり、その底部68bを第1部材63の円筒部6
3aが貫通している。また、底部68bにシール板71
の突起部71cが当接している。カバー部材68の筒部
68aは、つまみ本体67の外周面にネジ止めされてい
る。
【0046】カバー部材68の底部68bと第1部材6
3の円筒部63aの後端面との間には、ワッシャ状のシ
ールリング72が装着されている。また、カバー部材6
8の筒部68aの先端部とつまみ本体67との間にはO
リング73が装着されている。これらのシールリング7
2及びOリング73は、いずれもNBR製の弾性部材で
あり、第1部材63と第2部材64のつまみ本体67と
の隙間から内部に水が浸入するのを防止するために設け
られている。この隙間から水が浸入すると、たとえシー
ル板71を設けても、第1部材63とスプール軸15と
の隙間を通って固定部材83まで水が浸入し、固定部材
83が濡れてドラグ力が変動することがある。
【0047】第2発音機構65は、図3及び図5に示す
ように、第1部材63の円筒部63aに形成された音出
し穴75と、つまみ本体67に形成された凹部67bに
進退自在に収納された音出しピン76と、音出しピン7
6を音出し穴75側に付勢するコイルばねからなる音出
しばね77とを有している。音出しピン76は、先端が
半球状で音出し穴75に当接する当接部76aと、大径
のばね受け部76bと、ばね受け部76bより小径の軸
部76cとを有している。
【0048】〔リールの操作及び動作〕釣りを行う前に
魚の大きさや種類に合わせてドラグ力を調整する。ドラ
グ力を調整するには、つまみ本体67を回す。つまみ本
体67をたとえば時計回りに回すとスプール軸15に螺
合するナット69によりコイルばね70を介して第1部
材63が固定部材83側に押圧される。これによりドラ
グ力が大きくなる。このとき、第1部材63と第2部材
64との相対回転により音出しピン76が音出し穴75
への衝突を所定間隔で繰り返し歯切れがよい軽快なクリ
ック音を発生する。
【0049】キャスティング時にはベールアーム44を
糸開放姿勢に反転させる。これにより第1ベール支持部
材40及び第2ベール支持部材42は、揺動する。この
状態で釣り竿を握る手の人差し指で釣り糸を引っかけな
がら釣り竿をキャスティングする。すると釣り糸は仕掛
けの重さにより勢いよく放出される。この状態でハンド
ル1を糸巻取方向に回転させると、ロータ駆動機構5に
よりロータ3が糸巻取方向に回転し、ベールアーム44
がベール反転機構46により糸巻取位置に復帰し釣り糸
がスプール4に巻き付けられる。
【0050】釣りを行っているときに、波などがリール
にかかってリールが濡れることがある。この場合にも、
シール板71やシールリング72やOリング73がドラ
グ機構60に装着されているので、固定部材83に水が
浸入しにくい。また、スプール4に防水部材58が装着
されているので、フランジ部材4cの装着部分から内部
に水が浸入しにくい。このため、一度ドラグ力を調整す
れば、水濡れによりドラグ力が変動することが少ない。
【0051】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、フランジ部材4cとフラン
ジ固定部材55とを別体で構成したが、図6に示すよう
に、両者を一体のフランジ部62として構成してもよ
い。この場合、フランジ部62の構成が簡素化する。こ
のフランジ部62は、筒状部53の内側で螺合してい
る。このフランジ部62の螺合位置は、筒状部53の外
側でもよい。
【0052】(b) 前記実施形態では、フランジ固定
部材55又はフランジ部62を螺合により筒状部53に
固定したが、複数本のネジによりフランジ固定部材55
又はフランジ部62を筒状部53に固定してもよい。と
くに、フランジ固定部材55でフランジ部材4cを固定
する場合、フランジ部材4cを予め筒状部53に複数本
のネジにより固定した後にフランジ固定部材55で固定
してもよい。
【0053】(c) 前記実施形態では、防水部材58
が弾性を有する合成樹脂製であったが、金属製(剛体
製)の部材本体の両端面に、たとえば合成樹脂製のシー
ル部材を一体成形したり、合成ゴム製のシール部材を装
着してもよい。
【0054】(d) 前記実施形態では、スプール4の
壁面部54の軸受57側をシールしていないが、この部
分にシール部材を配置してもよい。この場合には、スプ
ール後部から固定部材83へも水が浸入しにくくなる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、防水部材がフランジ部
と壁面部とに挟持されているため、防水部材はフランジ
固定部材と壁面部とに密着する。したがって、筒状部の
先端とフランジ部との隙間から液体が浸入しても、防水
部材の内側までは浸入しにくくなる。このため、防水部
材の内側に配置されたドラグ機構に水が浸入しにくくな
り、ドラグ力が変動しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの断面図。
【図2】そのスプール部分の断面拡大図。
【図3】ドラグ調整つまみ付近の半截側面図。
【図4】スプール内部の分解斜視図。
【図5】ドラグ機構の分解斜視図。
【図6】他の実施形態の図2に相当する図。
【符号の説明】
4 スプール 4a 糸巻き胴部 4c フランジ部材 15 スプール軸 53 筒状部 54 壁面部 55 フランジ固定部材 55a 第1筒部 55b 第2筒部 55c 当接部 58 防水部材 60 ドラグ機構 61 ドラグ調整つまみ 62 フランジ部 71 シール板 80 第1発音機構 81 音出し部材 82 衝突部材 83 固定部材 84 バネ部材

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール本体に前後移動自在に装着されたス
    プール軸に連結されたスピニングリールのスプールであ
    って、 外周面に釣り糸が巻き付けられる筒状部と、前記スプー
    ル軸の先端側に収納空間が形成されるように前記筒状部
    の内側に一体成形され前記スプール軸に回転自在に装着
    される壁面部とを有する糸巻き胴部と、 前記収納空間に配置され前記糸巻き胴部の糸繰り出し方
    向への回転を制動するためのドラグ機構と、 前記筒状部の先端部に固定され前記筒状部より径方向外
    方に突出するリング状のフランジ部と、 前記筒状部とドラグ機構との間に配置され両端面が前記
    フランジ部と前記壁面部とに接触して挟持された筒状の
    防水部材と、を備えたスピニングリールのスプール。
  2. 【請求項2】前記フランジ部は、前記筒状部の先端部に
    配置され、前記筒状部より大径のリング状のフランジ部
    材と、前記筒状部に前記フランジ部材を挟んで装着され
    前記フランジ部材を前記筒状部に押圧して固定するため
    のフランジ固定部材とを有し、 前記防水部材は、前記フランジ固定部材と前記壁面部と
    に接触して挟持されている、請求項1に記載のスピニン
    グリールのスプール。
  3. 【請求項3】前記フランジ固定部材は前記筒状部の内周
    面に螺合している、請求項2に記載のスピニングリール
    のスプール。
  4. 【請求項4】前記防水部材は弾性を有する合成樹脂製で
    ある、請求項1から3のいずれかに記載のスピニングリ
    ールのスプール。
  5. 【請求項5】前記防水部材は、剛性体製の部材本体と、
    前記部材本体の両端に配置された1対の弾性部材とを有
    している、請求項1から3のいずれかに記載のスピニン
    グリールのスプール。
  6. 【請求項6】前記フランジ固定部材は、外周面が前記筒
    状部に螺合する第1筒部と、前記第1筒部の内周側に間
    隔を隔てて配置された第2筒部と、前記両筒部を先端側
    で連結するように一体に形成されかつ前記第1筒部より
    径方向外方に突出して前記フランジ部材に当接する当接
    部とを有し、 前記防水部材は、前記両筒部の間に先端側が装着され前
    記当接部の背面に先端面が接触している、請求項3から
    5のいずれかに記載のスピニングリールのスプール。
  7. 【請求項7】前記ドラグ機構は、前記スプール軸に螺合
    するドラグ調整つまみと、前記ドラグ調整つまみと前記
    壁面部とに挟まれる1又は複数の摩擦板とを有し、 前記フランジ固定部材の第2筒部の内周面と前記ドラグ
    調整つまみの外周面とに接触するシール部材をさらに備
    える、請求項6に記載のスピニングリールのスプール。
  8. 【請求項8】前記防水部材は、前記糸巻き胴部に回転不
    能に係止され、 前記防水部材と前記スプール軸との間に配置され、前記
    糸巻き胴部と前記スプール軸との相対回転により発音す
    る発音機構をさらに備える、請求項1から7のいずれか
    に記載のスピニングリールのスプール。
  9. 【請求項9】前記発音機構は、前記防水部材の内周面に
    回転不能に装着され周方向に凹部が並べて形成された音
    出し部材と、前記スプール軸に回転不能に装着され、前
    記糸巻き胴部と前記スプール軸との相対回転により前記
    音出し部材の凹部への衝突を繰り返す衝突部材とを有す
    る、請求項8に記載のスピニングリールのスプール。
  10. 【請求項10】前記衝突部材は、前記スプール軸に回転
    不能に装着された円板部材と、前記円板部材に前記凹部
    へ衝突するように設けられた弾性部材とを有し、 前記円板部材は、前記ドラグ機構の摩擦板と兼用されて
    いる、請求項9に記載のスピニングリールのスプール。
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