JP3438391B2 - 電界放出陰極装置 - Google Patents

電界放出陰極装置

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JP3438391B2 JP06040095A JP6040095A JP3438391B2 JP 3438391 B2 JP3438391 B2 JP 3438391B2 JP 06040095 A JP06040095 A JP 06040095A JP 6040095 A JP6040095 A JP 6040095A JP 3438391 B2 JP3438391 B2 JP 3438391B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界の印加により電子
を放出するエミッタを備えた電界放出陰極装置におい
て、その動作を制御する制御電圧および制御電力の低減
を可能とする電界放出陰極装置の構造と製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電界放出陰極装置について、図1
4〜図23を用いて説明する。電界放出陰極装置の基本
構成は、図14に示すように、電子(または電子ビー
ム)を放出するためのエミッタ1(エミッタコーンとも
称する)と、エミッタ1に給電するためのエミッタ陰極
2と、エミッタ1に電界を印加するためのエミッタゲー
ト3からなるものである。ここでエミッタ陰極2とエミ
ッタゲート3との間に電圧が印加された場合、エミッタ
1の先端に高電界が発生して、その先端部から電子ビー
ムが放出される。
【0003】この電界放出陰極装置は、図14の構成の
ものを一組の装置として一つの陰極装置として用いる場
合と、図14の構成のものを複数組作成してそれらを選
択制御する装置として用いる場合の二種類の応用があ
る。
【0004】後者の応用例として、マトリクス型平面表
示装置に応用したものを図15に示す。ここでは、エミ
ッタ陰極5とエミッタゲート6が、それぞれストライプ
状の電極として構成され、かつ交差(通常は直交)する
ように配置されてマトリクス構造をなしている。各電極
の交点は、表示のための一つのセルに対応し、その中に
複数のエミッタ7が形成されている。この陰極装置を構
成する基板に対向して、赤(R)緑(G)青(B)の蛍
光体(8R,8G,8B)がストライプ状に形成された
基板が配設される。エミッタ7から放出された電子ビー
ムがこの蛍光体(8R,8G,8B)に入射して、所定
の色を発光するディスプレイ装置となるものである。な
お、蛍光体(8R,8G,8B)が形成された基板の表
面には、電子ビームを加速するためのアノード(図示せ
ず)が形成されている。
【0005】図15のようにマトリクス状に構成された
電界放出陰極装置に関する等価回路を図16に示す。こ
こで矢印の記号11は、少なくとも一つのエミッタを含
むエミッタ群(以後、エミッタアレイ、またはエミッタ
と称する)を示し、記号12はエミッタゲートを示して
いる。また、縦電極を記号Xi(i=1〜n)、横電極
を記号Yj(j=1〜m)で示し、通常は横電極Yjを
走査電極として用い、縦電極Xiを信号電極として用い
ている。縦電極Xiと横電極Yjで選択された交点のエ
ミッタアレイを単位とするセルから、所望の電子ビーム
を放出することができる。
【0006】この構造のセルを駆動するための模式的な
駆動電圧波形と、そのセルのON,OFFとの関係の一
例を図22の(a)に示す。ここに図示されるように、
縦電極Xiに印加される駆動電圧VXiと、横電極Yj
に印加される駆動電圧VYjは、エミッタの電流・電圧
特性に対応して、それぞれ0〜20Vと−60V程度の
高電圧となる。(ここで、0〜20Vは信号電圧の可変
範囲、即ち変調電圧の可変範囲を示している。単なるO
N,OFF表示の場合は20Vまたは0Vを用いること
を示している。)従って、例えば走査電極Yjを60H
z、信号電極Xiを30kHz程度の高い周波数で駆動
するマトリクス型駆動装置に用いた場合は、駆動電圧が
高いため駆動電力が大きくなることが問題であった。
【0007】そこで、この電界放出陰極装置をSi等の
半導体基板を用いて構成し、その中にMOSトランジス
タ等の制御素子を新たに形成して制御電圧を低減する改
善が行われている。
【0008】例えば、特開平6−176686号の公報
には、電界放出陰極装置として図17に示す構造が記載
されている。ここで、同図(b)は、同図(a)のA−
A部断面図を示すものである。半導体基板42の表面に
エミッタゲート49とエミッタアレイ41が形成され、
その下層にMOSトランジスタのドレイン領域44aと
ソース領域44bが形成される。そしてゲート電極45
とソース電極46が、それぞれ横方向と縦方向の制御電
極(YjとXi)(記号47と50)に接続されてい
る。
【0009】図17の構造の素子をマトリクス状に配列
した電界放出陰極装置の等価回路を図18に示す。この
ように、エミッタアレイ41を制御するMOSトランジ
スタを導入した電界放出陰極装置の駆動電圧波形と、セ
ルのON,OFFとの関係は、例えば図22の(b)に
示すようになる。ここで、二つの制御電極(XiとY
j)に印加する電圧は、VYjが−20V程度であり、
VXiが3〜5V程度であるため、図22(a)に比べ
てかなりの低電圧化が実現されている。なお、エミッタ
ゲートに印加する電圧VXEGは60V程度と高電圧では
あるが、この電圧のON,OFFは制御する必要がな
く、常時一定の電圧を印加しておけばよいため、問題に
はならない。このように、エミッタゲートをON,OF
Fのための制御電極としては用いないように改善した所
が、図22(a)の場合との基本的な違いである。その
実現のために、制御用のMOSトランジスタを導入し、
そのソース電極とゲート電極を二つの制御電極(Xiと
Yj)として用いるように構成した所に、この構造の特
徴がある。
【0010】しかし、これでもまだVYjとして−20
V程度の高電圧が必要であるため、さらに低電圧化した
いという要求がある。そのために、上記と同じ特開平6
−176686号の公報には、セル毎に制御用のMOS
トランジスタを二つ組合せて用いる図19の構造が記載
されている。ここで、同図(b)は、同図(a)のC−
C部断面図を示している。
【0011】図19において、エミッタゲート49、エ
ミッタアレイ41、ドレイン領域46a、ソース領域4
6bは、基本的には図17のエミッタゲート49、エミ
ッタアレイ41、ドレイン領域44a、ソース領域44
bに対応するものである。図17の構成に比べて、図1
9の構成で新たに追加構成されたものは、二つのゲート
電極(45aと45b)とソース・ドレイン兼用領域4
4cである。ソース・ドレイン兼用領域44cと、ゲー
ト電極45aと、ドレイン領域46aとで、第1のMO
Sトランジスタが構成され、そしてソース領域46b
と、ゲート電極45bと、ソース・ドレイン兼用領域4
4cとで第2のMOSトランジスタが構成されている。
そして二つのゲート電極(45aと45b)は、それぞ
れ二つの制御電極(YjとXi)に接続されている。
【0012】この電界放出陰極装置の構造を等価回路で
示したものが図20である。前記第1および第2のMO
Sトランジスタは、図20で記号Tr1およびTr2で
示されている。記号11の矢印は図19のエミッタアレ
イ41を示している。このように、二つのゲート電極を
二つの制御電極(YjとXi)に接続して、選択制御す
ることにより、さらなる低電圧化が可能となる。この電
界放出陰極装置の駆動電圧波形と、セルのON,OFF
との関係は、図22の(c)に示すようになり、二つの
制御電極への印加電圧(VYjとVXi)の絶対値はい
ずれも3〜5Vの低いレベルであり、所望の低電圧化を
実現している。(同図においては、表記の簡便化のため
にVXiの極性を反転して−VXiとして示してい
る。)なお、エミッタゲートの印加電圧VXEGは、80
V程度と高電圧ではあるが、この電圧のON,OFFは
制御する必要がなく、常時一定の電圧を印加しておけば
よいため、問題にはならない。
【0013】セル毎に制御用のMOSトランジスタを二
つ組合せて用いる他の従来例として、特開平3−295
138号の公報に記載された電界放出陰極装置があり、
この構造を等価回路で示すと図21のようになってい
る。ここでは、二つのMOSトランジスタ(Tr1とT
r2)に加えて、コンデンサCを第1のMOSトランジ
スタTr1に付加している。第2のMOSトランジスタ
Tr2のソースとゲートをそれぞれ二つの制御電極(Y
jとXi)に接続し、いずれの制御電極も数V程度の低
い電圧レベルで駆動できるように構成している。この構
造の電界放出陰極装置の特徴は、二つの制御電極(Yj
とXi)を所望の低電圧で駆動できるばかりでなく、コ
ンデンサCに蓄積された電荷により各セルに記憶機能を
持たせることができることである。この電界放出陰極装
置の駆動電圧波形と、セルのON,OFFとの関係を、
図22の(d)に示す。(同図においては、表記の簡便
化のためにVYjの極性を反転して−VYjとして示し
ている。)ここで、図14に示した電界放出陰極装置
を、Si等の半導体基板を用いて形成する従来の製造方
法を説明する。この技術は、特開平4−94033号の
公報に記載されているものであり、図23に示すように
(a)〜(g)の七つの工程を含むものである。
【0014】(a)電界放出陰極装置の基板としてn−
Siの半導体基板を用い、その表面を熱酸化により約5
000ÅのSiO2 層を形成する。 (b)前記SiO2 層を、ホトリソグラフィによりパタ
ーニングして、エミッタコーンを形成するための円形マ
スク(直径約1μm)を形成する。
【0015】(c)SF6 ガスを用いて、前記SiO2
の円形マスクの下にあるSiを、等方的にリアクティブ
イオンエッチング(RIE)し、円形マスクの下にエミ
ッタコーンを形成する。
【0016】(d)熱酸化により、前記エミッタコーン
が形成されたSi基板の表面に約4000ÅのSiO2
層を形成すると共に、エミッタコーン先端部の先鋭化を
行う。
【0017】(e)前記基板の表面に、蒸着により約4
000ÅのSiO層と、さらにその上に約2000Åの
Cr層を形成する。 (f)前記基板をHF溶液中に浸してSiO2 層をエッ
チングし、これにより前記円形マスクの部分を除去する
と共に、エミッタコーン表面のSiO2 層も除去する。
【0018】(g)前記基板の表面にあるCr電極を、
ホトリソグラフィによりパターニングして、エミッタゲ
ート電極を形成する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】電界放出陰極装置から
放出される電子(または電子ビーム)を高速で(または
高い周波数で)スイッチングまたは変調する場合、その
ために要する電力は、このスイッチングまたは変調を制
御するために制御電極に印加する電圧の値に依存する。
従って、このような電界放出陰極装置を実用するに当た
って要求されることは、その制御電極に印加する電圧を
低減し、これにより消費電力を削減することであり、ま
た、これを簡単な構造で実現することである。
【0020】なお、電界放出陰極装置としては、複数の
セルをマトリクス構成したものは勿論のこと、単一のセ
ルまたは少数のセルをスイッチングまたは変調するもの
も対象とするものである。特に前者に関しては、駆動周
波数が高くなるため、消費電力削減の要求は高いと言え
るが、後者においても同様の要求がある。
【0021】このような観点から前記従来技術を眺めて
みると、図19,図20および図21に示したように、
セル毎に二つの制御用のMOSトランジスタを組合せて
用いる構成の電界放出陰極装置は、前記第1の要求(即
ち、低電圧化および低電力化)をすでに実現している。
しかし、前記第2の要求(即ち、簡単な構造)は実現で
きていない。これが問題である。これらの従来技術の問
題は、1セルに2ケのMOSトランジスタを用いた構成
にしていることであると言える。
【0022】一方、図17に示した従来の電界放出陰極
装置に関しては、制御用のMOSトランジスタが1セル
に1ケの構成であって簡単な構造ではあるが、制御電圧
が高いという問題がある。この問題は、制御トランジス
タの構成自体に不十分さがあるため低電圧化を十分に実
現できていないことに起因していると言える。
【0023】本発明は、上記の問題に鑑み、簡単な構造
で、かつ制御電圧の低い電界放出陰極装置の提供を目的
とする。さらに詳細には、電界放出陰極装置の1ケのセ
ルに対して1ケの制御素子を構成し、その素子を制御す
る制御電圧を十分に低くできる電界放出陰極装置の構造
と製造方法の提供を目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段および作用】図1〜図2
は、本発明の原理を説明する図である。同図に示すよう
に、ソース(S)ゲート(G)ドレイン(D)を形成し
たMOSトランジスタにおいて、チャネル形成領域10
1にバイアス電圧を印加することにより、ソース・ドレ
イン電流(ISD)対ゲート・ソース電圧(VGS)特性が
変化する。
【0025】図2(a)は、従来例に対応するものであ
り、チャネル形成領域101をアース電位にクランプし
ている。一方、図2(b)は、本発明に対応するもので
あり、チャネル形成領域101にバイアス電圧−VB
印加して、閾値電圧Vtに対応する分だけソース・ドレ
イン電流(ISD)対ゲート・ソース電圧(VGS)特性を
低電圧側にシフトする場合を示している。
【0026】本発明では、図2(b)に示すように、エ
ミッタ11をドレイン(D)に付設し、ソース(S)を
アース電位にクランプし(図示せず)、ゲート(G)と
チャネル形成領域101を二つの制御電極C1,C2と
して用いるように装置を構成する。
【0027】ここで、単一の装置を制御する場合には、
記号C2の制御電極をバイアス電圧−VB にクランプし
て、記号C1の制御電極(即ち、ゲートG)に印加する
制御電圧でエミッタ電流を制御する。この場合、図2
(a)のようにしてゲートGとソースSを二つの制御電
極C1,C2として用いる従来例に比べて、図2(b)
の特性図に示したように制御電圧を低電圧化することが
できる。従って、低電力化が可能であり、この制御を高
い周波数で行う場合には、一層顕著な低電力化が可能と
なる。
【0028】なお、複数の装置を制御する場合には、記
号C2の制御電極を−VB にするかアース電位にするか
で制御すべき装置の選択を行い、その選択された装置に
対して記号C1の制御電極(即ち、ゲートG)に印加す
る制御電圧でエミッタ電流を制御する。この場合も、制
御電圧と制御電力を大きく低減することができる。
【0029】この電界放出陰極装置の等価回路を図1の
記号ED1に示し、これを低電圧で駆動する駆動電圧波
形の一例と、セルのON,OFFとの関係を、図5
(a)に示した。ここで、記号VC1,VC2は、それ
ぞれ二つの制御電極C1,C2に印加される電圧を示し
ている。
【0030】要するに、本発明では、電界の印加により
電子を放出するエミッタが、MOSトランジスタのドレ
インに付設され、第一制御電極が該MOSトランジスタ
のゲートに接続され、第二制御電極が該MOSトランジ
スタのチャネル形成領域に接続された構成を採用してい
る。
【0031】なお、ここで言う「付設」とは、エミッタ
を直接ドレインの上に形成するものの他に、ドレインの
上に形成される電極上にエミッタを形成する構成で、エ
ミッタを構造上間接的にドレインに接続するものも含む
ものである。
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】このように、本発明によれば、一つのセル
に一つの制御素子を備えた簡単な構造とすることがで
き、しかもその制御電圧を数V以下の低電圧にすること
が可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 〔第一実施例〕第一実施例について、図1,6,8及び
9を参照して説明する。
【0039】まず、第一実施例の基本構成を、等価回路
を用いて図1に示した。ここでは、セルを構成する4個
の電界放出陰極装置ED1が、マトリクス構造に配列さ
れた例を示している。各セルのゲートとチャネル形成領
域とから、それぞれ第一制御電極C1と第二制御電極C
2とが取り出され、それらの制御電極がマトリクスの縦
電極Xiと横電極Yjに接続される構成となっている。
そして、各セルのエミッタ11がドレインに付設されて
なり、エミッタゲート12が記号XEGで示される共通の
電極に接続されている。
【0040】マトリクス構造の電界放出陰極装置を駆動
する場合には、通常、個々の走査線を順次選択するとい
う走査を伴うため、各セルを制御する駆動周波数が高
く、従って消費電力が大きいものとなる。そこで、図1
の基本構成の電界放出陰極装置を用いれば、前述のよう
に、制御電圧および制御電力共に大幅に低減することが
できる。
【0041】次に、図1の基本構成を持つ電界放出陰極
装置を具体的に実現する構造を、図6を参照して説明す
る。図6(a)に、一つのセルに対応する平面図を示
し、同図(b)に、その断面図(同図(a)のA−B部
断面図)を示している。ここで、n型半導体基板110
内に、MOSトランジスタのn型ソース領域111、n
型ドレイン領域112、p型のチャネル形成領域113
cが形成されている。このドレイン領域の表面にエミッ
タ1が形成され、このドレイン領域112を要素領域と
称する。そして、このエミッタ1に電子放出用の高電界
を印加するために、絶縁層4の表面にエミッタゲート3
が配設されている。このように形成された一つの要素領
域と制御用MOSトランジスタが、電界放出陰極装置の
一つのセルを構成している。
【0042】このセルをマトリクス状に構成してその動
作を制御するために、それぞれの要部はバス電極に接続
して取り出される構造となっている。ソース領域111
はソースバス電極118に接続され、チャネル形成領域
113cはチャネル形成領域バス電極115に接続さ
れ、これらのバス電極は平行して配設されている。チャ
ネル形成領域113c上のゲート絶縁膜114のさらに
その上に形成されたゲート電極113は、ゲートバス電
極116、116aに接続される。そして、このゲート
バス電極116aは、前記のチャネル形成領域バス電極
115と交差(通常は直交)するように配設され、それ
ぞれ第一制御電極および第二制御電極として用いられ
る。一方、エミッタゲート3は、エミッタゲートバス電
極3aに接続されてゲートバス電極116aと平行に引
き出されている。
【0043】このように形成された4種類のバス電極の
内2種類は制御電極として用いられ、他の2種類は共通
に接続されてそれぞれのバイアス電圧が印加される。具
体的な駆動については、等価回路(図8)とタイムチャ
ート(図9)を用いて説明する。
【0044】図8の等価回路において、記号S,D,
G,CH,は、それぞれソース,ドレイン,ゲート,チ
ャネル形成領域を示している。そして記号11およびE
Gは、それぞれエミッタおよびエミッタゲートを示すも
のである。各エミッタゲートバス電極は基板の周辺部に
て電極XEGに接続されて、定常的にバイアス電圧(約8
0V)が印加され、各ソースバス電極は基板の周辺部に
て共通電極に接続されて、定常的にアース電圧が印加さ
れている。そして、ゲートバス電極が第一制御電極(信
号電極Xi)、チャネル形成バス電極が第二制御電極
(走査電極Yj)として用いられる。
【0045】印加電圧の値は、図8(a)に示したMO
Sトランジスタの特性に依存している。ここでは、ドレ
イン・ソース電流IDSのゲート・ソース電圧VGSに対す
る特性を示し、VtおよびVdはそれぞれ閾値電圧およ
び信号電圧最高値を示すものである。
【0046】図8(b)に示すように、走査電極として
Yjを、信号電極としてXiを用いた場合、走査電極Y
jの選択電極には−Vtを印加し、その非選択電極には
0Vを印加する。そして、信号電極Xiには、走査電極
Yjの選択電極に印加する−Vtと同期して、そのセル
のデータに対応した電圧(0〜Vd)を印加する。ここ
で、ON,OFFの二値表示の場合には信号電極Xiに
はVdか0かのいずれかの電圧を印加し、階調表示の場
合には信号電極Xiに0〜Vdの間の電圧(そのセルの
階調に対応した電圧)を印加する。このように駆動する
ことにより、走査電極Yjを選択し、そのライン上の各
セルのエミッタ11から、信号電圧(0〜Vd)に対応
した電子ビームを放出させることができる。
【0047】この駆動方法を、タイムチャートとして図
9に示した。横軸tは時間を、縦軸Vは電圧を示してい
る。(a)はエミッタゲートを共通に接続した電極XEG
に印加する電圧VXEGを示し、これは定常値(約80
V)である。(c)〜(f)は、走査電極Y1 〜Ym
印加する駆動電圧VY1 〜VYm であり、順次走査され
る様を示している。一方(b)は、信号電極X1 〜Xn
に印加する駆動電圧VX 1 〜VXn であり、選択された
走査電極Yj 上の各セルの信号に対応する電圧パルスが
印加されている。このタイムチャートのように駆動する
ことにより、図8に示したマトリクス構成の電界放出陰
極装置から所望の電子ビームを放出させることができ
る。
【0048】〔第一実施例の変形例〕第一実施例の変形
例を、図24を参照して説明する。図24においては、
MOSトランジスタの部分の構造は上記第一実施例と同
一であるが、エミッタの部分の構造が異なるものとなっ
ている。
【0049】図24(a)の第一変形例においては、M
OSトランジスタのドレイン112の表面に、エミッタ
陰極119として金属膜を形成し、さらにその表面にエ
ミッタ1を形成する構造としている。
【0050】前記の図6においては、図23に示したよ
うな製造方法を用いてRIEやエッチング等により、エ
ミッタとドレインを同一材料で形成していたが、図24
(a)においては、蒸着法等により、ドレインとは別の
材料を用いてエミッタを形成することができるという特
徴がある。
【0051】ここで、エミッタ陰極119は、エミッタ
とドレインとをオーミックコンタクトさせるために配設
したものであり、エミッタとドレインとが直接オーミッ
クコンタクトできる材料であれば、エミッタ陰極119
を用いなくてもよい。
【0052】図24(b)の第二変形例においては、ド
レイン部に接続したエミッタ陰極119を延長し、その
延長したエミッタ陰極119の表面に、蒸着法等により
エミッタを形成するところに特徴がある。この場合に
は、MOSトランジスタとエミッタとを別の場所に形成
できるため、電界放出陰極装置の内部構造設計等の自由
度を増すことができる。
【0053】〔第二実施例〕本発明の第二実施例を図7
を用いて説明する。これは、前記第一実施例の構造をさ
らに簡単化するための改善を施したものであり、同図
(b)は、同図(a)のA−B部断面図を表している。
【0054】図6に示した第一実施例においては、ソー
スバス電極118とチャネル形成領域バス電極115の
2種類の電極が、ゲートバス電極116aとエミッタゲ
ートバス電極3aの2種類の電極と立体交差する構造に
なっている。このような立体交差構造は、電界放出陰極
装置の構造とプロセスを複雑にするため、この立体交差
は無くすことのできることが好ましく、第二実施例はこ
の改善を可能にしている。
【0055】すなわちこの第二実施例では、電界放出陰
極装置を形成する半導体基板の裏面(エミッタを形成す
る面と反対側の基板面)に、ソース共通電極118s
を、基板全面にわたる面電極として形成している。ま
た、チャネル形成領域113cを、ゲートバス電極11
6aとエミッタゲートバス電極3aの2種類の電極と交
差(通常は直交)する方向に連続領域として形成し、基
板の周辺部で取出し電極113eに接続する構造として
いる。これら二つの改良された構造により、図7に示す
ように、バス電極間の立体交差の無い構造を実現してい
る。
【0056】第二実施例の等価回路も、第一実施例と同
様に図8に示すようになる。ゲートバス電極116aが
信号電極Xiに、チャネル形成領域113cが走査電極
Yjに対応し、ソース共通電極118sがアースに、そ
してエミッタゲートバス電極3aが一つの電極XEGに接
続されている。
【0057】従って、第二実施例の駆動も、図9のタイ
ムチャートに基づいて第一実施例の場合と同様に行うこ
とができる。なお、この第二実施例においても、エミッ
タ部分の構造に関して、図24を用いて説明した〔第一
実施例の変形例〕と同様の構造を適用することができる
ことは言うまでもない。
【0058】〔第三実施例〕この第三実施例は、前記し
た第一実施例および第二実施例に比べて、電界放出陰極
装置の構造とプロセスを一層簡単化することを可能にす
る実施例である。
【0059】まず、第三実施例の基本構成を図3に示し
た。ここでは、セルを構成する4個の電界放出陰極装置
ED2が、マトリクス構造に配列された例を示してい
る。各セルの第一半導体電極103と第二半導体電極1
04とから、それぞれ第一制御電極C1と第二制御電極
C2とが取り出され、それらの制御電極がマトリクスの
横電極Yjと縦電極Xiに接続される構成となってい
る。そして、各セルのエミッタ11が第一半導体電極に
付設されてなり、エミッタゲート12が記号XEGで示さ
れる共通の電極に接続されている。
【0060】このようなマトリクス構造の電界放出陰極
装置を駆動する場合、図3の基本構成の電界放出陰極装
置を用いれば、前述のように、制御電圧および制御電力
共に大幅に低減することができる。
【0061】次に、図3の基本構成を持つ電界放出陰極
装置を具体的に実現する構造を、図10を参照して説明
する。ここで、図10(b)は、同図(a)のA−B部
断面図を表している。同図に示すように、p型半導体基
板120の中に、n型の第一半導体電極121とp型の
第二半導体電極122とを形成する。その形状として
は、円柱状の第一半導体電極121を取り囲むようにp
型の第二半導体電極122を形成するものとする。円柱
状の第一半導体電極121の表面には、少なくとも一つ
のエミッタ1が形成されている。そして、この円柱状の
第一半導体電極121を少なくとも一つ含み、それらを
取り囲む第二半導体電極122を共通領域として形成し
たものを一つの要素領域となし、この要素領域をセル構
成上の基本単位としている。この要素領域の上面に絶縁
層4を介してエミッタゲート3が形成されている。
【0062】ここで、第一半導体電極121は、縦方向
に連続したストライプ状の領域として形成され、第一制
御電極121bを形成して、基板の周辺部で取出し電極
121eに接続され、第二半導体電極122は第二制御
電極122aに接続される。そして、これらの制御電極
はそれぞれ交差(通常は直交)するように配設されてい
る。またエミッタゲート3はエミッタゲートバス電極3
aに接続され、このバス電極は第二制御電極122aと
平行に配置される。この構造においては、縦方向と横方
向に配設される4種類のバス電極は、第一実施例(図
6)のように同一面上で交差することのない簡単な構造
になっている。
【0063】さらに、図7の第二実施例の構造と比較し
ても、ゲート部分に係わる構造が無い分、第三実施例の
方が構造とプロセスが簡単なものとなっている。このよ
うな構造を持つマトリクス型電界放出陰極装置の等価回
路を図11(b)に示した。記号11の矢印は図10の
エミッタ1を表し、その矢印の下部の記号103は図1
0の第一半導体電極121、それを取り囲む記号104
の電極は図10の第二半導体電極122に対応するもの
である。記号EGは、図10のエミッタゲート3を示し
ている。そして横電極Yjおよび縦電極Xiは、それぞ
れ図10の第一制御電極121bおよび第二制御電極1
22aに対応している。
【0064】これらの制御電極に印加する電圧は、図1
1(a)に示したエミッタ電流対印加電圧特性に依存し
ている。この図に示した印加電圧は、縦電極Xiおよび
横電極Yjに印加する電圧をそれぞれVXiおよびVY
jとするとき、VYj−VXiを示すものとする。そし
て、同図の電圧軸に示した電圧値Vtは、この制御素子
の閾値電圧を示すものとする。
【0065】横電極Yjを走査電極とし、縦電極Xiを
信号電極とした場合、走査電極Yjの選択電極にはVt
を印加し、その非選択電極には2Vtを印加する。そし
て、信号電極Xiには、走査電極Yjの選択電極に印加
するVtと同期して、そのセルのデータに対応した電圧
(0〜Vt)を印加する。ここで、ON,OFFの二値
表示の場合には信号電極Xiには0かVtかのいずれか
を印加し、階調表示の場合には信号電極Xiに0〜Vt
の間の電圧(そのセルの階調に対応した電圧)を印加す
る。このように駆動することにより、走査電極Yjを選
択し、そのライン上の各セルのエミッタ11から信号電
圧(0〜Vt)に対応した電子ビームを放出させること
ができる。
【0066】この駆動方法を、タイムチャートとして図
12に示した。横軸tは時間を、縦軸Vは電圧を示して
いる。(a)はエミッタゲートを共通に接続した電極X
EGに印加する電圧VXEGを示し、これは定常値(約80
V)である。(c)〜(f)は、走査電極Y1 〜Ym
印加する駆動電圧VY1 〜VYm であり、順次走査され
る様を示している。一方(b)は、信号電極X1 〜Xn
に印加する駆動電圧VX1 〜VXn であり、選択された
走査電極Yj 上の各セルの信号に対応する電圧パルスが
印加されている。このタイムチャートのように駆動する
ことにより、図11に示したマトリクス構成の電界放出
陰極装置から所望の電子ビームを放出させることができ
る。
【0067】〔第三実施例の変形例〕第三実施例の変形
例を、図25を参照して説明する。この変形例において
は、pn接合を用いた二端子素子の部分の構造は上記第
三実施例と同一であるが、エミッタの部分の構造が異な
るものとなっている。この構造においては、ドレイン部
に接続したエミッタ陰極119を延長し、その延長した
エミッタ陰極119の表面に、蒸着法等によりエミッタ
1を形成するところに特徴がある。この場合には、MO
Sトランジスタとエミッタとを別の場所に形成できるた
め、電界放出陰極装置の内部構造設計等の自由度を増す
ことができる。
【0068】なお、図24(a)のドレイン112の表
面に形成したエミッタ陰極119およびエミッタ1の構
成と同様にして、図25の第一半導体電極121の表面
に、エミッタ陰極とエミッタとを形成することができ
る。このエミッタは、ドレインとは異なる材料を用いて
蒸着で形成できるところに特徴がある。
【0069】また、このエミッタ陰極を用いなくてもオ
ーミックコンタクト可能な材料のエミッタに対しては、
エミッタ陰極を省略してもよい。 〔第四実施例〕本発明の第四実施例を図13を用いて説
明する。これは、前記第三実施例の構造の電界放出陰極
装置をSi等の半導体基板を用いて形成する製造方法を
示すものであり、図23を用いて説明した従来の製造方
法を基本とするものである。
【0070】本発明の製造方法は、図13に示す八つの
工程を含むものであり、この中で前半の(a)(b)
(c)の三つの工程は、図23(従来の製造方法を示す
図)の(a)(b)(c)の三つの工程と同一のもので
ある。さらに、図13(本発明の製造方法を示す図)の
後半の(d)(e)(f)(g)の四つの工程は、図2
3(従来の製造方法を示す図)の(d)(e)(f)
(g)の四つの工程と同一のものである。即ち、図23
(従来の製造方法を示す図)の(c)と(d)の間に、
図13(本発明の製造方法を示す図)に示した(I)と
いう一つの工程を追加するだけで、本発明の前記第三実
施例の電界放出陰極装置を製造することができる。
【0071】この新たに追加した工程(I)は、イオン
注入の工程である。前の工程(c)で用いたSiO2
円形マスクを、イオン注入のためのマスクとして用い、
図13(I)に示した矢印の方向から硼素イオン
(B+ )をイオン注入し、記号p−Siで示したp型の
半導体領域を形成する。このp型半導体領域(p−S
i)は、エミッタコーンの底部に円柱状のn型半導体領
域を残しておくように、その外周を取り囲む形状にな
る。即ち、セルフアラインにて第一半導体電極と第二半
導体電極とを形成することができる。
【0072】このように、第四実施例の製造方法によれ
ば、従来の工程にただ一つの工程を追加するだけで、本
発明の前記第三実施例の電界放出陰極装置を製造するこ
とができるという効果がある。
【0073】以上述べた実施例において、複数の電界放
出陰極装置を制御する装置としてはマトリクス構造のも
のを説明したが、本発明は、マトリクス構造ではない複
数の電界放出陰極装置も含むものである。この例とし
て、所謂セグメント型のもの、あるいは、全く独立に複
数の電界放出陰極装置を構成するものもある
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1ないし3記
載の発明によれば、簡単な構造とプロセスを持ち、かつ
制御電圧の低い電界放出陰極装置を実現することができ
る。従って、消費電力も低減することができる。
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の発明のマトリクス型電界放出陰極装置
の等価回路を示す図
【図2】 第1の発明の電界放出陰極装置の動作原理を
説明する図
【図3】 第2の発明のマトリクス型電界放出陰極装置
の等価回路を示す図
【図4】 第2の発明の電界放出陰極装置の動作原理を
説明する図
【図5】 第1および第2の発明の電界放出陰極装置に
関して、その駆動電圧波形と、セルのON,OFFとの
関係を示す図
【図6】 第一実施例を示す図
【図7】 第二実施例を示す図
【図8】 第一実施例および第二実施例のマトリクス型
電界放出陰極装置に関して、その等価回路と駆動電圧レ
ベルとを示す図
【図9】 第一実施例および第二実施例のマトリクス型
電界放出陰極装置に関する駆動電圧波形のタイムチャー
【図10】 第三実施例を示す図
【図11】 第三実施例のマトリクス型電界放出陰極装
置に関して、その等価回路と駆動電圧レベルとを示す図
【図12】 第三実施例のマトリクス型電界放出陰極装
置に関する駆動電圧波形のタイムチャート
【図13】 第四実施例を示す図
【図14】 従来の電界放出陰極装置の基本構造を示す
【図15】 図14の電界放出陰極装置を、マトリクス
型平面表示装置に応用する従来例を示す図
【図16】 図15に示したマトリクス型電界放出陰極
装置の等価回路を示す図
【図17】 MOSトランジスタを用いた電界放出陰極
装置の構造に関する従来例を示す図
【図18】 図17のマトリクス型電界放出陰極装置に
関する等価回路を示す図
【図19】 MOSトランジスタを用いた電界放出陰極
装置の構造に関する他の従来例を示す図
【図20】 図19のマトリクス型電界放出陰極装置に
関する等価回路を示す図
【図21】 MOSトランジスタを用いた電界放出陰極
装置に関するさらに他の従来例の等価回路を示す図
【図22】 従来のマトリクス型電界放出陰極装置に関
して、その駆動電圧波形と、セルのON,OFFとの関
係を示す図
【図23】 図14の電界放出陰極装置に関する従来の
製造方法を示す図
【図24】 第一実施例の変形例を示す図
【図25】 第三実施例の変形例を示す図
【符号の説明】 1,7,11 エミッタ、エミッタアレイ 2,5 エミッタ陰極 3,6,12 エミッタゲート 3a エミッタゲートバス電極 4 絶縁層 101,113c チャネル形成領域 102 空乏層 103,121 第一半導体電極 104,122 第二半導体電極 121e 第一半導体電極の取出し電極 111 ソース、ソース領域 112 ドレイン、ドレイン領域 113 ゲート電極 113e チャネル形成領域の取出し電極 114 ゲート絶縁膜 115 チャネル形成領域バス電極 116a ゲートバス電極 118 ソースバス電極 119 エミッタ陰極 S MOSトランジスタのソース G MOSトランジスタのゲート D MOSトランジスタのドレイン ISD MOSトランジスタのソース・ドレイ
ン電流 VGS MOSトランジスタのゲート・ソース
電圧 EG エミッタゲート Xi 縦電極、信号電極 Yj 横電極、走査電極 XEG エミッタゲートを共通に接続した電極 VXi,VYj 電極Xi,Yjの駆動電圧 VXEG エミッタゲートを共通に接続した取出
し電極への印加電圧 Vt 閾値電圧 Vd 信号電圧最高値 C1 第一制御電極 C2 第二制御電極
フロントページの続き (72)発明者 石井 智之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−205612(JP,A) 特開 平8−138532(JP,A) 特開 平7−130281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 1/304 H01J 9/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界の印加により電子を放出するエミッ
    タと、該エミッタに電圧を印加するMOSトランジスタ
    と、該MOSトランジスタの動作を制御する第一制御電
    極と第二制御電極とを備えた電界放出陰極装置におい
    て、 該エミッタは、該MOSトランジスタのドレインに付設
    され、 該第一制御電極は、該MOSトランジスタのゲートに接
    続され、 該第二制御電極は、該MOSトランジスタのチャネル形
    成領域に接続されてなることを特徴とする電界放出陰極
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエミッタとMOSトラン
    ジスタと第一制御電極と第二制御電極とを、それぞれ複
    数備え、 該第一制御電極と該第二制御電極とは、互いに交差する
    ように配設されてなることを特徴とする電界放出陰極装
    置。
  3. 【請求項3】 前記MOSトランジスタは、チャネル形
    成領域が、前記第一制御電極と交差する方向に連続領域
    として形成され、該連続領域が前記第二制御電極とさ
    れ、 該第二制御電極が、電界放出陰極装置を形成する基板の
    端部において、取出し電極に接続されてなり、 該MOSトランジスタのソースの取出し電極が、該基板
    の前記エミッタが配設される面と反対側の基板面に形成
    されてなることを特徴とする請求項2記載の電界放出陰
    極装置。
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