JP3437726B2 - ディスク装置、及びその記録再生方法 - Google Patents

ディスク装置、及びその記録再生方法

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JP3437726B2
JP3437726B2 JP28449396A JP28449396A JP3437726B2 JP 3437726 B2 JP3437726 B2 JP 3437726B2 JP 28449396 A JP28449396 A JP 28449396A JP 28449396 A JP28449396 A JP 28449396A JP 3437726 B2 JP3437726 B2 JP 3437726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像データなど
の一定以上の転送速度が要求されるデータを記録再生す
るディスク装置、及びその記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク装置などのディスク
装置では、大容量で高い転送速度が要求される動画像デ
ータなどのデータを記録再生するために、データの記録
密度、及びその記録再生速度である転送速度を向上する
ことが要望されている。ディスク装置の記録容量とその
アクセス速度とを向上しようとした従来のディスク装
置、及びその記録再生方法として、ディスクを一定の回
転速度で回転しヘッドとディスクとの相対速度に応じて
転送速度を変更することにより、線記録密度を一定化す
るものがある。この方式には、上記相対速度に比例して
ディスクのトラック毎に転送速度を変更するものと、デ
ィスクの記録面すなわち全てのトラックを半径方向に複
数のゾーンに分けゾーン毎に転送速度を変更するものと
がある。しかしながら、この従来のディスク装置、及び
その記録再生方法では、データの転送速度が最内周のト
ラックでの転送速度に規定されるという問題点があっ
た。この問題点に対して、例えば特開平5−32510
1号公報では、複数のヘッドを用いて内周側のトラック
と外周側のトラックに同時にアクセスすることにより、
最内周のトラックでの転送速度に規定されることなく、
高い転送速度を実現していた。
【0003】以下、特開平5−325101号公報に示
された従来のディスク装置について、図9を参照して具
体的に説明する。図9は、従来のディスク装置でのディ
スクとヘッドとを示す説明図である。図9において、従
来のディスク装置は、表面(第一の側の面)と裏面(第
二の側の面)とに記録面を有するディスク51、前記デ
ィスク51を一定の回転速度で回転するスピンドルモー
タ52、及び前記ディスク51の表面上、及び裏面上に
それぞれ配置された第1、第2のヘッド53a、53b
を有する。第1のヘッド53aは、ディスク51の表面
上をガイドレール54aに沿って外周側から内周側に順
次移動し、データの記録・再生を行う。同様に、第2の
ヘッド53bは、ディスク51の裏面上をガイドレール
54bに沿って内周側から外周側に順次移動し、データ
の記録・再生を行う。このディスク装置では、第1のヘ
ッド53aが最外周のトラックから、例えばL番目(L
は1以上の整数)のトラックに対してデータの記録・再
生を行うとき、第2のヘッド53bは同時に最内周のト
ラックからL番目のトラックに対してデータの記録・再
生を行うように制御される。このことにより、この従来
のディスク装置では、トラックの位置に関係なく、第
1、第2のヘッド53a、53bの転送速度の和を常に
一定にして、データの記録・再生を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のデ
ィスク装置、及びその記録再生方法では、第1、第2の
ヘッド53a、53bの平均転送速度が、最外周のトラ
ックでの転送速度と最内周のトラックでの転送速度との
平均値に常に等しく一定であり、他の転送速度に変更す
ることができなかった。このため、上記平均転送速度よ
りも小さい転送速度を用いてデータの記録・再生を行う
場合、データを間欠的に転送する必要があり、そのため
ディスクの使用効率が低下する、という問題点があっ
た。具体的には、転送速度が異なる複数種類の動画像デ
ータやチャンネル数が変動する動画像データを記録・再
生する場合、あるいは動画像データなどのリアルタイム
性が必要なデータと静止画データなどのリアルタイム性
が不要なデータとを混在して記録・再生を行う場合など
に問題があった。すなわち、従来のディスク装置、及び
その記録再生方法では、データを間欠的に転送すること
が要求されるので、ディスクの使用効率が低かった。
【0005】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたものであり、ディスクの使用効率を低
下することなく、転送速度を容易に変更することができ
るディスク装置、及びその記録再生方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1請求項の発明のディ
スク装置は、トラック当たりのセクタ数がディスクの
周側のトラックから外周側のトラックに向かう方向で多
くなるようにフォーマットされた記録面を有する少なく
とも1枚のディスクと、外部機器により設定される目標
データ転送速度を入力し、データ転送速度が前記目標
ータ転送速度よりも大きい第1のトラック群とデータ
送速度が前記目標データ転送速度よりも小さい第2のト
ラックを前記ディスクの記録面から選択し、前記第1
のトラック群と第2のトラック群に交互にデータの記録
・再生を行う記録再生制御手段とを備えている。このよ
うに構成することにより、第1のトラック群の転送速度
と第2のトラック群の転送速度との平均転送速度を目標
転送速度に合わせて変更することができる。
【0007】さらに、第2請求項の発明のディスク装置
は、トラック当たりのセクタ数がディスクの内周側のト
ラックから外周側のトラックに向かう方向で多くなるよ
うにフォーマットされた記録面を両面に備えた少なくと
も1枚のディスクと、前記ディスクの記録面にデータの
記録・再生を行う少なくとも1個のヘッドからなる第1
のヘッド群、及び前記第1のヘッド群が記録再生する記
録面とは異なる記録面にデータの記録・再生を行う少な
くとも1個のヘッドからなる第2のヘッド群を備え、前
記第1のヘッド群が前記ディスクの最外周のトラックか
らL番目(Lは整数)のトラックに位置決めされている
とき、前記第2のヘッド群は前記ディスクの最内周のト
ラックからL番目のトラックに位置決めされるようにす
ヘッド機構と、外部機器により設定される目標データ
転送速度を入力し、データ転送速度が前記データ目標転
送速度よりも大きい第1のトラック群を前記第1のヘッ
ド群記録・再生する記録面から選択し、データ転送速
度が前記目標データ転送速度よりも小さい第2のトラッ
ク群を前記第2のヘッド群記録・再生する記録面から
選択して、前記第1のトラック群と第2のトラック群に
交互にデータの記録・再生を行う記録再生制御手段とを
備えている。このように構成することにより、第1のト
ラック群の転送速度と第2のトラック群の転送速度との
平均転送速度を目標転送速度に合わせて変更することが
できる。
【0008】さらに、第3請求項の発明のディスク装置
は、データを識別するための記録領域識別番号、及び前
記データが書き込まれた前記ディスクのトラックのアド
レスを記憶する設定済み領域管理部を前記記録再生制御
手段に設けている。このように構成することにより、デ
ータをディスクにむだなく書き込むことができ、ディス
クの使用効率を向上することができる。
【0009】さらに、第4請求項の発明のディスク装置
において、前記記録再生制御手段は、前記設定済み領域
管理部に記憶された前記ディスクのトラックのアドレス
と外部機器から入力される書き込みトラック数とに基づ
いて、設定可能なデータ転送速度範囲を算出して、前記
外部機器に出力する。このように構成することにより、
外部機器において、設定可能な転送速度範囲を知ること
ができ、目標転送速度を適切に設定できる。
【0010】第5請求項の発明のディスク装置の記録再
生方法は、トラック当たりのセクタ数がディスクの内周
のトラックから外周側のトラックに向かう方向で多く
なるようにフォーマットされた記録面を有する少なくと
も1枚のディスクを備えたディスク装置の記録再生方法
であって、目標データ転送速度を外部機器により設定
る工程、データ転送速度が前記目標データ転送速度より
も大きい第1のトラック群、及びデータ転送速度が前記
目標データ転送速度よりも小さい第2のトラック群を前
記ディスクの記録面から選択する工程、前記第1のトラ
ック群と第2のトラック群に交互にデータの記録・再生
を行う工程を備えている。このように構成することによ
り、第1のトラック群の転送速度と第2のトラック群の
転送速度との平均転送速度を目標転送速度に合わせて変
更することができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク装置、及
びその記録再生方法を示す好ましい実施例について、図
面を参照して説明する。
【0015】《第1の実施例》 [ディスクの構成]図1の(a)は本発明を実施した第
1の例であるディスク装置に使用されるディスクの記録
面上の記憶領域を示す説明図であり、図1の(b)は図
1の(a)に示したディスクへのデータを書き込む順番
を示す説明図である。図1の(a)において、ディスク
1は、図示しないスピンドルモータなどにより、所定の
回転速度で回転される。ディスク1の記録面上には、後
述のヘッド機構6のヘッド6aが配置されている。ディ
スク1の記憶領域は、外周側から内周側に向かってN個
のゾーンZ1,Z2,・・・,ZN(Nは2以上の偶数)
に分割されている。各ゾーンZ1,Z2,・・・,ZN
は、同数のトラック、例えば500個のトラックで構成
されている。また、各ゾーンZ1,Z2,・・・,ZNの
1トラック当たりのセクタ数は、ゾーン毎に異なり、そ
れぞれS1,S2,・・・,SNである。これらのセクタ
数S1,S2,・・・,SNは、ディスク1とヘッド6a
との相対速度に応じて、内周側のゾーンのものよりも外
周側のゾーンのものが多くなるように、設定されてい
る。すなわち、セクタ数S1,S2,・・・,SNは、S1
>S2>・・・>SNの関係がある。また、隣接する2つ
のゾーンのセクタ数の差は、記録面の全域にわたって等
しく構成されており、S1−S2=S2−S3=・・・=S
(N−1)−SNの関係がある。各ゾーンZ1,Z2,・・
・,ZNでのデータの転送速度は、ゾーン毎に異なり、
それぞれV1,V2,・・・,VN(キロバイト/se
c)である。これらの転送速度V1,V2,・・・,VN
は、図2に示すHDD制御回路9に記憶されている。
【0016】データをディスク1に書き込む場合、図1
の(a)に示すように、ディスク装置は少なくとも2つ
のゾーン、例えばゾーンZi,Zjを選択し、書き込まれ
るデータ量に応じてゾーンZi,Zjにそれぞれ含まれる
第1、第2のトラック群を選別する。その後、ディスク
装置は書き込まれるデータを分割して、図1の(b)に
示すように、ゾーンZiの第1のトラック群とゾーンZj
の第2のトラック群にトラック数K毎(Kは整数)に交
互にデータを書き込む。
【0017】[ディスク装置の構成]図2は、本発明を
実施した第1の例であるディスク装置の構成を示すブロ
ック図である。図2において、ディスク装置は、画像表
示装置などの外部機器(図示せず)に接続され、前記外
部機器とデータの送受信を行うインターフェース回路
2、インターフェース回路2に接続され、データを一時
記憶するバッファRAM3、及びバッファRAM3に接
続され、データのエンコード、及びデコードを行うリー
ド/ライト信号処理回路4を具備する。さらに、ディス
ク装置は、ディスク1、ヘッド機構6、及びアクチュエ
ータ7を有するヘッド・ディスク機構5、前記アクチュ
エータ7を駆動するアクチュエータ駆動回路8、及び外
部機器からの各種コマンドに基づいて、バッファRAM
3、リード/ライト信号処理回路4、及びアクチュエー
タ駆動回路8を制御するHDD制御回路9を有する。イ
ンターフェース回路2は、外部機器からのデータ及び、
コマンドをバッファRAM3、及びHDD制御回路9に
それぞれ出力する。また、インターフェース回路2は、
バッファRAM3からのデータを外部機器に出力する。
リード/ライト信号処理回路4は、バッファRAM3か
らの書き込みデータをエンコードし、ライト信号として
ヘッド機構6に出力する。また、リード/ライト信号処
理回路4は、ディスク1のトラックから読み出されたリ
ード信号をデコードし、読み出しデータとしてバッファ
RAM3に出力する。HDD制御回路9は、ディスク1
の使用状況を管理して、データが外部機器で設定される
転送速度(以下、目標転送速度VTという)によりディ
スク1に書き込まれるように、バッファRAM3、リー
ド/ライト信号処理回路4、及びアクチュエータ駆動回
路8を制御する。この際、HDD制御回路9は、転送速
度が目標転送速度VTよりも小さいゾーンと、転送速度
が目標転送速度VTよりも大きいゾーンの2つのゾーン
の組み合わせを選択する。さらに、HDD制御回路9
は、書き込まれるデータ量に応じて選択したゾーンに含
まれる書き込み可能な未設定のトラック群を選別し、か
つ選択したゾーン交互にトラック数K毎にデータを書き
込む。また、データを再生するときは、HDD制御回路
9は、書き込まれた順番にデータが読み出されるよう
に、バッファRAM3、リード/ライト信号処理回路
4、及びアクチュエータ駆動回路8を制御する。尚、H
DD制御回路9は、リード/ライト信号処理回路4から
出力される位置信号により、ヘッド6aが対向している
トラックのアドレスを検知する。また、アクチュエータ
駆動回路8は、HDD制御回路9からのアクチュエータ
制御信号に基づいて、アクチュエータ7に駆動信号を出
力し、アクチュエータ7を駆動する。
【0018】ここで、HDD制御回路9の詳細な構成に
ついて図3を参照して説明する。図3は、図2に示した
HDD制御回路9の詳細な構成を示すブロック図であ
る。図3において、記録再生制御回路10は、インター
フェース回路2(図2)からのコマンドに基づいて、バ
ッファRAM制御信号、リード/ライト制御信号、及び
アクチュエータ制御信号をバッファRAM3(図2)、
リード/ライト信号処理回路4(図2)、及びアクチュ
エータ駆動回路8(図2)にそれぞれ出力する。尚、外
部機器からのコマンドには、書き込みコマンド、読み出
しコマンド、削除コマンド、及び転送速度範囲要求コマ
ンドがある。目標転送速度設定レジスタ11には、書き
込みコマンドに含まれる目標転送速度VTが記憶・設定
される。設定済み領域管理レジスタ12は、データが書
き込まれたトラックのアドレス、及びそのデータを識別
するための記録領域識別番号を領域管理情報として記憶
する。トラック群設定回路13は、書き込みコマンドが
記録再生制御回路10に入力した場合、当該書き込みコ
マンドに含まれる目標転送速度VTに基づいて、少なく
とも2つのゾーンを選択する。さらに、トラック群設定
回路13は、上記書き込みコマンドに含まれる書き込み
トラック数と設定済み領域管理レジスタ12に記憶され
ているトラックのアドレスとに基づいて、選択したゾー
ンに含まれる書き込み可能な未設定のトラック群を設定
する。
【0019】[ディスク装置の動作]次に、ディスク装
置の動作について図4を参照して説明する。図4は、本
実施例のディスク装置の動作を示すフローチャートであ
る。図4に示すように、コマンドが外部機器からインタ
ーフェース回路2(図2)を介して記録再生制御回路1
0(図3)に入力すると(ステップS1)、記録再生制
御回路10は当該コマンドの種類を判別する。すなわ
ち、記録再生制御回路10は、外部機器からのコマンド
が書き込みコマンド、読み出しコマンド、削除コマン
ド、あるいは転送速度範囲要求コマンドのいずれのコマ
ンドであるかについて判別する(ステップS2乃至S
5)。
【0020】[データの記録]書き込みコマンドを入力
した場合、記録再生制御回路10は、当該書き込みコマ
ンドに含まれる書き込みトラック数と記録領域識別番号
とをトラック群設定回路13(図3)に出力し、同書き
込みコマンドに含まれる目標転送速度VTを目標転送速
度レジスタ11(図3)に出力する。目標転送速度レジ
スタ11は、目標転送速度VTを設定・記憶した後(ス
テップS6)で、当該目標転送速度VTをトラック群設
定回路13に出力する。続いて、トラック群設定回路1
3は、目標転送速度VTと記憶している転送速度V1,V
2,・・・,VNとを比較する(ステップS7)。そし
て、トラック群設定回路13は、転送速度が目標転送速
度VTよりも小さいゾーンと、転送速度が目標転送速度
VTよりも大きいゾーンの2つのゾーンの組み合わせを
選択する(ステップS8)。具体的には、目標転送速度
VTがVm>VT>V(m+1)(m≦N/2)のとき、図5の
(a)に示すように、トラック群設定回路13はゾーン
ZmとゾーンZ(m+1)、ゾーンZ(m-1)とゾーンZ(m+2)、
・・・、あるいはゾーンZ1とゾーンZ2mの2つのゾー
ンの組み合わせを選択する。また、目標転送速度VTが
Vn>VT>V(n+1)(n>N/2)のとき、図5の(b)
に示すように、トラック群設定回路13はゾーンZnと
ゾーンZ(n+1)、ゾーンZ(n-1)とゾーンZ(n+2)、・・
・、あるいはゾーンZ(2n-N+1)とゾーンZNの2つのゾ
ーンの組み合わせを選択する。この際、トラック群設定
回路13は、平均転送速度が目標転送速度VTを上回る
ように上述のトラック数Kの値を決定する。このことに
より、データは、分割され選択したゾーン交互にトラッ
ク数K毎に書き込まれる。また、2つのゾーンでの平均
転送速度は、2つのゾーンのいずれの組み合わせを選択
しても、一定の値となり、目標転送速度VTに合わせる
ことができる(詳細は後述)。
【0021】続いて、トラック群設定回路13は、設定
済み領域管理レジスタ12(図3)から領域管理情報を
読み出す(ステップS9)。トラック群設定回路13
は、書き込みトラック数と領域管理情報とに基づいて、
選択したゾーンのうち未設定のトラック群を選別して設
定する(ステップS10)。具体的には、トラック群設
定回路13は、例えば図1の(a)に示したように、ゾ
ーンZiに含まれる書き込み可能な第1のトラック群、
及びゾーンZjに含まれる書き込み可能な第2のトラッ
ク群を設定する。これらの設定した第1、第2のトラッ
ク群のアドレスは、書き込まれるデータの記録領域識別
番号とともにトラック群設定回路13から設定済み領域
管理レジスタ12に出力され(ステップS11)、設定
済み領域管理レジスタ12に領域管理情報として記録さ
れる(ステップS12)。また、第1、第2のトラック
群のアドレスは、トラック群設定回路13から記録再生
制御回路10に出力される。記録再生制御回路10は、
当該トラック群のアドレスに基づいて、アクチュエータ
制御信号をアクチュエータ駆動回路8(図2)に出力す
る。このことにより、アクチュエータ駆動回路8は、ア
クチュエータ7(図2)に駆動信号を出力して、ヘッド
6a(図2)を第1のトラック群の最初のトラックに位
置決めする。記録再生制御回路10は、同時にバッファ
RAM3(図2)、及びリード/ライト信号処理回路4
(図2)にバッファRAM制御信号、及びリード/ライ
ト制御信号をそれぞれ出力する。このことにより、バッ
ファRAM3は書き込みデータをリード/ライト信号処
理回路4に出力し、リード/ライト信号処理回路4は書
き込みデータをエンコードしてライト信号としてヘッド
6aに出力する。そして、ヘッド6aは、位置決めされ
たトラックにデータを書き込む。記録再生制御回路10
は、第1のトラック群と第2のトラック群とに交互に、
かつKトラック毎にデータを書き込む。すなわち、記録
再生制御回路10は、第1のトラック群のKトラックに
データを書き込んだ後、ヘッド6aを移動させて第2の
トラック群のKトラックにデータを書き込む。このよう
に、記録再生制御回路10は、ヘッド6aを第1のトラ
ック群と第2のトラック群との間で往復移動させて、全
てのデータを第1、第2のトラック群へ書き込む(ステ
ップS13)。
【0022】ここで、上述の2つのゾーンの組み合わせ
において、いずれの組み合わせでも、選択した2つのゾ
ーンでの平均転送速度が一定の値になることを以下に説
明する。ゾーンZi,Zjを選択してKトラック毎に交互
に記録する場合、その平均転送速度Vave(キロバイト
/sec)は、下記(1)式により示される。
【0023】 Vave=((Vi+Vj)/2)・((Tt・K)/(Tt・K+Ts)) ・・・ ・(1)
【0024】(1)式において、Vi,VjはゾーンZ
i,Zjでの各転送速度(キロバイト/sec)、Ttは
1トラック分のデータ転送に必要な転送時間(mse
c)、及びTsはヘッド6aがゾーンZi,Zjの間を移
動するのに必要なシーク時間を表している。(1)式に
示すように、平均転送速度Vaveは、転送速度Vi,Vj
の平均値(Vi+Vj)/2に、シーク時間Tsとトラッ
ク数Kとをパラメータとする係数項を乗じた値となる。
この係数項は、シーク時間Tsに応じてトラック数Kの
値を大きくすることにより、1の値に近づけることがで
きる。このことにより、平均転送速度VaveをゾーンZ
i,Zjの転送速度Vi,Vjの平均値(Vi+Vj)/2に
近づけることができる。すなわち、(1)式は、次の
(1)’式に近似できる。
【0025】 Vave=((Vi+Vj)/2) ・・・・(1)’
【0026】また、ゾーンの転送速度は、ゾーンのトラ
ック当たりのセクタ数に比例する。このため、S1>S2
>・・・>SNの関係からV1>V2>・・・>VNの関係
が成立する。さらに、S1−S2=S2−S3=・・・=S
(N−1)−SNの関係から下記(2)式が成立する。
【0027】 V1−V2=V2−V3=・・・=V(N−1)−VN ・・・・(2)
【0028】目標転送速度VTがVm>VT>V(m+1)(m
≦N/2)のとき、上述したように、トラック群設定回
路13はゾーンZmとゾーンZ(m+1)、ゾーンZ(m-1)と
ゾーンZ(m+2)、・・・、あるいはゾーンZ1とゾーンZ
2mの2つのゾーンの組み合わせを選択する。これら2つ
のゾーンの組み合わせを選択した場合、その平均転送速
度Vaveは、(1)’式、及び(2)式により、次の
(3)式が成立して一定の値となる。
【0029】 Vave=(Vm+V(m+1))/2=(V(m-1)+V(m+2))/2=・・・=(V1+ V2m)/2 ・・・・(3)
【0030】このように、2つのゾーンのいずれの組み
合わせでも、それら2つのゾーンでの各平均転送速度V
aveは一定の値となる。同様に、目標転送速度VTがVn
>VT>V(n+1)(n>N/2)のとき、トラック群設定
回路13はゾーンZnとゾーンZ(n+1)、ゾーンZ(n-1)
とゾーンZ(n+2)、・・・、あるいはゾーンZ(2n-N+1)
とゾーンZNの2つのゾーンの組み合わせを選択する。
これら2つのゾーンの組み合わせを選択した場合、その
平均転送速度Vaveは、(1)’式、及び(2)式によ
り、次の(4)式が成立して一定の値となる。
【0031】 Vave=(Vn+V(n+1))/2=(V(n-1)+V(n+2))/2=・・・=(V(2n -N+1)+VN)/2 ・・・・(4)
【0032】このように、2つのゾーンのいずれの組み
合わせでも、それら2つのゾーンでの各平均転送速度V
aveは一定の値となる。
【0033】また、平均転送速度Vaveは、(1)’式
より最大値(V1+V2)/2から最小値(V(N-1)+V
N)/2の範囲で変更することができる。このことによ
り、目標転送速度VTを最大値(V1+V2)/2から最
小値(V(N-1)+VN)/2の範囲で設定することが可能
となる。すなわち、本実施例のディスク装置、及びその
記録再生方法では、転送速度を外部機器で設定される目
標転送速度VTに合わせて変更することができる。
【0034】[データの再生]読み出しコマンドを入力
した場合、記録再生制御回路10は、当該読み出しコマ
ンドに含まれる記録領域識別番号をトラック群設定回路
13に出力する(ステップS14)。トラック群設定回
路13は、入力した記録領域識別番号に基づいて、設定
済み領域管理レジスタ12に記憶されている領域管理情
報からトラック群のアドレスを読み出す(ステップS1
5)。そして、トラック群設定回路13は、読み出した
トラック群のアドレスを記録再生制御回路10に出力す
る(ステップS16)。記録再生制御回路10は、入力
したトラック群のアドレスに基づいて、アクチュエータ
制御信号をアクチュエータ駆動回路8に出力する。この
ことにより、アクチュエータ駆動回路8は、アクチュエ
ータ7に駆動信号を出力して、ヘッド6aを目標のトラ
ックに位置決めする。ヘッド6aは、位置決めされたト
ラックからリード信号を読み出して、リード/ライト信
号処理回路4に出力する。リード/ライト信号処理回路
4は、ヘッド6aからのリード信号を読み出しデータに
デコードして、バッファRAM3に出力する。バッファ
RAM3は、記録再生制御回路10からのバッファRA
M制御信号に応じて、読み出しデータをインターフェイ
ス回路2を介して外部機器に出力する。記録再生制御回
路10は、入力したトラック群のアドレスに基づいて、
書き込まれた順番に全てのデータを読み出す(ステップ
S17)。
【0035】[データの削除]削除コマンドを入力した
場合、記録再生制御回路10は、当該削除コマンドに含
まれる記録領域識別番号をトラック群設定回路13に出
力する(ステップS18)。トラック群設定回路13
は、設定済み領域管理レジスタ12に記録されている領
域管理情報のうち、入力した記録領域識別番号を含む領
域管理情報を削除する(ステップS19)。このことに
より、削除されるべきデータが記録されているトラック
のアドレスは、設定済み領域管理レジスタ12から削除
される。
【0036】[設定可能な転送速度範囲の出力]転送速
度範囲要求コマンドを入力した場合、記録再生制御回路
10は、当該転送速度範囲要求コマンドに含まれる書き
込みトラック数をトラック群設定回路13に出力する
(ステップS20)。トラック群設定回路13は、設定
済み領域管理レジスタ12から領域管理情報を読み出
し、入力した書き込みトラック数と領域管理情報とに基
づいて、設定可能な転送速度範囲を算出して記録再生制
御回路10に出力する(ステップS21)。記録再生制
御回路10は、上記設定可能な転送速度範囲をコマンド
応答信号としてインターフェース回路2を介して外部機
器に出力する(ステップS22)。このことにより、外
部機器において、設定可能な転送速度範囲を知ることが
でき、目標転送速度VTを適切に設定できる。
【0037】以上のように、本実施例のディスク装置、
及びその記録再生方法では、目標転送速度VTと比較し
て、転送速度が下回るゾーンと転送速度が上回るゾーン
の2つのゾーンを組み合わせて選択し、それら2つのゾ
ーンに属するトラック群に交互にデータを記録してい
る。このことにより、本実施例のディスク装置、及びそ
の記録再生方法では、データの転送速度を外部機器で設
定される目標転送速度VTに合わせて変更することがで
きる。その結果、本実施例のディスク装置、及びその記
録再生方法では、データを間欠的に転送することなく、
目標転送速度VTに合わせて転送速度を小さくできるの
で、ディスクの使用効率の低下を防止できる。
【0038】《第2の実施例》図6は、第2の実施例で
あるディスク装置の構成を示す平面図である。本実施例
では、ディスク装置の構成において、ヘッド・ディスク
機構のみ第1の実施例と異なる。それ以外の点は、第1
の実施例に示すものと同様であるのでそれらの重複した
説明は省略する。第1の実施例との主な違いは、記録面
をディスクの両面に設けて、各面とデータの記録・再生
を行う2つのヘッドをヘッド機構に設けたことである。
すなわち、図6に示すように、ヘッド・ディスク機構2
0は、上面21aと下面21bとの2つの記録面を有す
るディスク21、前記上面21aと下面21bの各記録
面にデータの記録・再生を行う第1、第2のヘッド22
a、22bを備えたヘッド機構22、及び前記ヘッド機
構22を駆動するアクチュエータ23を具備している。
上面21a、下面21bの各記憶領域は、第1の実施例
のものと同様に、外周側から内周側に向かってN個のゾ
ーンZ1,Z2,・・・,ZN(Nは2以上の偶数)に分
割されている。第1、第2のヘッド22a,22bは、
第1、第2のアーム22c,22dにそれぞれ装着され
ている。第1、第2のアーム22c,22dは、アクチ
ュエータ23により駆動される。
【0039】ここで、図7を参照して、本実施例の第
1、第2のヘッドの動作について説明する。図7の
(a)は図6に示したディスクと第1、第2のヘッドと
の位置関係を示す説明図であり、図7の(b)は図7の
(a)に示したディスクへのデータを書き込む順番を示
す説明図である。図7の(a)において、第1のヘッド
22aはディスク21の上面21a上を外周側から内周
側に順次移動し、上面21aのトラックに対してデータ
の記録・再生を行う。第2のヘッド22bはディスク2
1の下面21b上を内周側から外周側に順次移動し、下
面21bのトラックに対してデータの記録・再生を行
う。また、第1のヘッド22aが最外周のトラックか
ら、例えばL番目(Lは整数)のトラックに位置決めさ
れるとき、第2のヘッド22bは最内周のトラックから
L番目のトラックに位置決めされる。
【0040】データをディスク21に書き込む場合、図
7の(a)に示すように、ディスク装置は、少なくとも
2つのゾーン、例えば上面21aのゾーンZ1と下面2
1bのゾーンZNを選択する。そして、ディスク装置
は、第1の実施例のものと同様に、書き込まれるデータ
量に応じてゾーンZ1,ZNにそれぞれ含まれる第1、第
2のトラック群を選別する。その後、ディスク装置は書
き込まれるデータを分割して、図7の(b)に示すよう
に、ゾーンZ1の第1のトラック群とゾーンZNの第2の
トラック群にトラック数K毎に交互にデータを書き込
む。
【0041】本実施例のディスク装置の動作について、
以下に説明する。尚、削除コマンド、及び転送速度範囲
要求コマンドが、外部機器から記録再生制御回路10
(図3)に入力した場合、本実施例のディスク装置は第
1の実施例のものと同様に動作するので、それらの説明
は省略する。
【0042】[データの記録]書き込みコマンドを入力
した場合、記録再生制御回路10は、当該書き込みコマ
ンドに含まれる書き込みトラック数と記録領域識別番号
とをトラック群設定回路13(図3)に出力し、同書き
込みコマンドに含まれる目標転送速度VTを目標転送速
度レジスタ11(図3)に出力する。目標転送速度レジ
スタ11は、目標転送速度VTを設定・記憶した後で、
当該目標転送速度VTをトラック群設定回路13に出力
する。続いて、トラック群設定回路13は、目標転送速
度VTと記憶している転送速度V1,V2,・・・,VNと
を比較する。そして、トラック群設定回路13は、転送
速度が目標転送速度VTよりも小さいゾーンと、転送速
度が目標転送速度VTよりも大きいゾーンの2つのゾー
ンの組み合わせを上面21aのゾーンと下面21bのゾ
ーンから選択する。具体的には、目標転送速度VTがVm
>VT>V(m+1)(m≦N/2)のとき、図8の(a)に
示すように、トラック群設定回路13は上面21aのゾ
ーンZ1と下面21bのゾーンZ2m、上面21aのゾー
ンZ2と下面21bのゾーンZ(2m-1)、・・・、あるい
は上面21aのゾーンZ2mと下面21bのゾーンZ1の
2つのゾーンの組み合わせを選択する。また、目標転送
速度VTがVn>VT>V(n+1)(n>N/2)のとき、図
8の(b)に示すように、トラック群設定回路13は上
面21aのゾーンZ(2n-N+1)と下面21bのゾーンZ
N、上面21aのゾーンZ(2n-N)と下面21bのゾーン
Z(N-1)、・・・、あるいは上面21aのゾーンZNと下
面21bのゾーンZ(2n-N+1)の2つのゾーンの組み合わ
せを選択する。この際、トラック群設定回路13は、平
均転送速度Vaveが目標転送速度VTを上回るように上述
のトラック数Kの値を決定する。このことにより、デー
タは、分割され選択したゾーン交互にトラック数K毎に
書き込まれる。また、2つのゾーンでの平均転送速度
は、2つのゾーンのいずれの組み合わせを選択しても、
一定の値となり、目標転送速度VTに合わせることがで
きる(詳細は後述)。
【0043】続いて、トラック群設定回路13は、設定
済み領域管理レジスタ12(図3)から領域管理情報を
読み出す。トラック群設定回路13は、書き込みトラッ
ク数と領域管理情報とに基づいて、選択したゾーンのう
ち未設定のトラック群を選別して設定する。これらの設
定した第1、第2のトラック群のアドレスは、書き込ま
れるデータの記録領域識別番号とともにトラック群設定
回路13から設定済み領域管理レジスタ12に出力さ
れ、設定済み領域管理レジスタ12に領域管理情報とし
て記録される。また、第1、第2のトラック群のアドレ
スは、トラック群設定回路13から記録再生制御回路1
0に出力される。記録再生制御回路10は、当該トラッ
ク群のアドレスに基づいて、アクチュエータ制御信号を
アクチュエータ駆動回路8(図2)に出力する。このこ
とにより、アクチュエータ駆動回路8は、アクチュエー
タ23(図6)に駆動信号を出力して、第1のヘッド2
2a(図7の(a))を上面21a(図7の(a))上
の第1のトラック群の最初のトラックに位置決めする。
記録再生制御回路10は、同時にバッファRAM3(図
2)、及びリード/ライト信号処理回路4(図2)にバ
ッファRAM制御信号、及びリード/ライト制御信号を
それぞれ出力する。このことにより、バッファRAM3
は書き込みデータをリード/ライト信号処理回路4に出
力し、リード/ライト信号処理回路4は書き込みデータ
をエンコードしてライト信号として第1のヘッド22a
に出力する。そして、第1のヘッド22aは、位置決め
されたトラックにデータを書き込む。トラック数K分の
データを第1のヘッド22aから第1のトラック群に書
き込んだ後、記録再生制御回路10は、第1のヘッド2
2aから第2のヘッド22bに切り換え、下面21b
(図7(a))上の第2のトラック群にアクセスして、
トラック数K分のデータを書き込む。記録再生制御回路
10は、全てのデータを記録するまで、第1、第2のヘ
ッド22a,22bを切り換えて第1、第2のトラック
群への書き込みを交互に繰り返す。
【0044】ここで、上述の2つのゾーンの組み合わせ
において、いずれの組み合わせでも、選択した2つのゾ
ーンでの平均転送速度が一定の値になることを以下に説
明する。ゾーンZi,Zjを選択してKトラック毎に交互
に記録する場合、その平均転送速度Vave(キロバイト
/sec)は、下記(5)式により示される。
【0045】 Vave=((Vi+Vj)/2)・((Tt・K)/(Tt・K+Th)) ・・・ ・(5)
【0046】(5)式において、Vi,VjはゾーンZ
i,Zjでの各転送速度(キロバイト/sec)、Ttは
1トラック分のデータ転送に必要な転送時間(mse
c)、及びThは第1、第2のヘッド22a,22bを
切り換えて、記録するトラック群を切り換える際の切り
換え時間を表している。(5)式に示すように、平均転
送速度Vaveは、転送速度Vi,Vjの平均値(Vi+V
j)/2に、切り換え時間Thとトラック数Kとをパラメ
ータとする係数項を乗じた値となる。この係数項は、切
り換え時間Thに応じてトラック数Kの値を大きくする
ことにより、1の値に近づけることができる。このこと
により、平均転送速度VaveをゾーンZi,Zjの転送速
度Vi,Vjの平均値(Vi+Vj)/2に近づけることが
できる。すなわち、(5)式は、次の(5)’式に近似
できる。
【0047】 Vave=((Vi+Vj)/2) ・・・・(5)’
【0048】また、第1の実施例と同様に、ゾーンの転
送速度はゾーンのトラック当たりのセクタ数に比例し
て、第1の実施例に示した(2)式が成立する。目標転
送速度VTがVm>VT>V(m+1)(m≦N/2)のとき、
上述したように、トラック群設定回路13は上面21a
のゾーンZ1と下面21bのゾーンZ2m、上面21aの
ゾーンZ2と下面21bのゾーンZ(2m-1)、・・・、あ
るいは上面21aのゾーンZ2mと下面21bのゾーンZ
1の2つのゾーンの組み合わせを選択する。これら2つ
のゾーンの組み合わせを選択した場合、その平均転送速
度Vaveは、(2)式、及び(5)’式により、次の
(6)式が成立して一定の値となる。
【0049】 Vave=(V1+V2m)/2=(V2+V(2m-1))/2=・・・=(V2m+V1) /2 ・・・・(6)
【0050】このように、2つのゾーンのいずれの組み
合わせでも、それら2つのゾーンでの各平均転送速度V
aveは一定の値となる。同様に、目標転送速度VTがVn
>VT>V(n+1)(n>N/2)のとき、トラック群設定
回路13は上面21aのゾーンZ(2n-N+1)と下面21b
のゾーンZN、上面21aのゾーンZ(2n-N)と下面21
bのゾーンZ(N-1)、・・・、あるいは上面21aのゾ
ーンZNと下面21bのゾーンZ(2n-N+1)の2つのゾー
ンの組み合わせを選択する。これら2つのゾーンの組み
合わせを選択した場合、その平均転送速度Vaveは、
(2)式、及び(5)’式により、次の(7)式が成立
して一定の値となる。
【0051】 Vave=(V(2n-N+1)+VN)/2=(V(2n-N)+V(N-1))/2=・・・=( VN+V(2n-N+1))/2 ・・・・(7)
【0052】このように、2つのゾーンのいずれの組み
合わせでも、それら2つのゾーンでの各平均転送速度V
aveは一定の値となる。
【0053】さらに、本実施例のディスク装置では、m
=N/2のとき、第1、第2のヘッド22a,22bを
切り換えて、記録するトラック群を切り換える際の切り
換え時間Thが不要となる。すなわち、目標転送速度VT
がV(N/2)>VT>V(1+N/2)のとき、トラック群設定回
路13は上面21aのゾーンZ1と下面21bのゾーン
ZN、上面21aのゾーンZ2と下面21bのゾーンZ(N
-1)、・・・、あるいは上面21aのゾーンZNと下面2
1bのゾーンZ1の2つのゾーンの組み合わせを選択す
る。これらの2つのゾーンのいずれの組み合わせを選択
しても、第1のヘッド22aが一方の選択したゾーンの
トラックに対向するとき、第2のヘッド22bは他方の
選択したゾーンのトラックに対向する。このため、切り
換え時間Thが不要となる。そのことにより、(5)式
において、Th=0となり、次の(8)式が成立する。
【0054】 Vave=(V1+VN)/2=(V2+V(N-1))/2=・・・=(VN+V1)/ 2 ・・・・(8)
【0055】(8)式に示されるように、平均転送速度
Vaveは、トラック数Kに関係なく、一定の値となる。
また、選択した2つのゾーンにおいて、第1、第2のト
ラック群の切り換えに必要な物理的なシーク距離は、第
1の実施例のものよりも低減する。すなわち、Th<Ts
の関係が成立して、平均転送速度Vaveを第1の実施例
のものに比べて容易に大きくすることができる。
【0056】[データの再生]読み出しコマンドを入力
した場合、記録再生制御回路10は、当該読み出しコマ
ンドに含まれる記録領域識別番号をトラック群設定回路
13に出力する。トラック群設定回路13は、入力した
記録領域識別番号に基づいて、設定済み領域管理レジス
タ12に記憶されている領域管理情報からトラック群の
アドレスを読み出す。そして、トラック群設定回路13
は、読み出したトラック群のアドレスを記録再生制御回
路10に出力する。記録再生制御回路10は、入力した
トラック群のアドレスに基づいて、アクチュエータ制御
信号をアクチュエータ駆動回路8に出力する。このこと
により、アクチュエータ駆動回路8は、アクチュエータ
23に駆動信号を出力して、第1のヘッド22aを上面
21a上の目標のトラックに位置決めする。第1のヘッ
ド22aは、位置決めされたトラックからリード信号を
読み出して、リード/ライト信号処理回路4に出力す
る。リード/ライト信号処理回路4は、第1のヘッド2
2aからのリード信号を読み出しデータにデコードし
て、バッファRAM3に出力する。バッファRAM3
は、記録再生制御回路10からのバッファRAM制御信
号に応じて、読み出しデータをインターフェイス回路2
を介して外部機器に出力する。記録再生制御回路10
は、第1のヘッド22aから第2のヘッド22bに切り
換えて、下面21b上のトラックからデータを読み出
す。このように、記録再生制御回路10は、第1、第2
のヘッド22a,22bを切り換えて、書き込まれた順
番に全てのデータを読み出す。
【0057】本実施例のディスク装置、及びその記録再
生方法では、ディスク21の両面にデータをそれぞれ記
録・再生する第1、第2のヘッド22a,22bを設け
ている。このため、トラック位置の異なる2つのゾーン
を選択してそれらゾーンにそれぞれ含まれるトラック群
に交互にデータの記録・再生を行う場合、トラック群の
切り換えに必要な物理的なシーク距離が、第1の実施例
のものに比べて、小さくなる。このため、本実施例のデ
ィスク装置、及びその記録再生方法では、第1の実施例
のものに比べて、平均転送速度Vaveを容易に向上する
ことができる。
【0058】第1、第2の実施例の説明では、1つの目
標転送速度VTに対して2つのゾーンの組み合わせを設
定しているが、複数の目標転送速度に対して複数組の2
つのゾーンの組み合わせを設定してもよい。また、第
1、第2の実施例の説明では、トラックを単位としてデ
ータの記録・再生を行っているが、セクタ単位でデータ
の記録・再生行ってもよい。また、第1、第2の実施例
では、同数のトラックを有するN個のゾーンZ1,Z2,
・・・,ZNに記憶領域を分割し、1トラック当たりの
セクタ数が、内周側のゾーンのものよりも外周側のゾー
ンのものが多くなるように、ゾーン毎に変更してフォー
マットした記録面を有するディスクについて説明した。
この説明以外に、1トラック当たりのセクタ数が、トラ
ック位置に応じて外周側で多くなるようにフォーマット
した記録面を有するディスクについても、上記実施例と
同様の効果が得られる。また、第2の実施例では、1枚
のディスクと2つのヘッドで構成されたヘッド・ディス
ク機構を用いて説明したが、2枚以上のディスクと4つ
以上のヘッドで構成されたヘッド・ディスク機構を用い
てもよい。
【0059】
【発明の効果】以上のように、各請求項の発明のディス
ク装置、及びその記録再生方法では、ディスクの記録領
域は、トラック当たりのセクタ数が内周側から外周側に
向かう方向で多くなるようにフォーマットされている。
目標転送速度を外部機器により設定された場合、転送速
度が目標転送速度よりも大きい第1のトラック群、及び
転送速度が目標転送速度よりも小さい第2のトラック群
をディスクの記録面から選択し、第1のトラック群と第
2のトラック群とに交互にデータの記録・再生を行う。
このことにより、第1のトラック群の転送速度と第2の
トラック群の転送速度との平均転送速度を目標転送速度
に合わせて変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した第1の例であるディスクの構
成を示す説明図。
【図2】本発明を実施した第1の例であるディスク装置
の構成を示すブロック図。
【図3】図2に示したHDD制御回路の詳細な構成を示
すブロック図。
【図4】図2に示したディスク装置の動作を示すフロー
チャート。
【図5】図2に示したディスク装置での2つのゾーンの
組み合わせの選択方法を示す説明図。
【図6】本発明を実施した第2の例であるディスク装置
の構成を示す平面図。
【図7】図6に示したディスクと第1、第2のヘッドと
の位置関係を示す説明図。
【図8】図6に示したディスク装置での2つのゾーンの
組み合わせの選択方法を示す説明図。
【図9】従来のディスク装置でのディスクとヘッドとを
示す説明図。
【符号の説明】
1,21 ディスク 6a,22a,22b ヘッド 9 HDD制御回路 10 記録再生制御回路 12 設定済み領域管理レジスタ 22 ヘッド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢口 義孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−141601(JP,A) 特開 平5−325101(JP,A) 特開 平1−134766(JP,A) 特開 昭53−92109(JP,A) 特開 平7−6492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/012 G06F 3/06 301

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック当たりのセクタ数がディスクの
    内周側のトラックから外周側のトラックに向かう方向で
    多くなるようにフォーマットされた記録面を有する少な
    くとも1枚のディスクと、 外部機器により設定される目標データ転送速度を入力
    し、データ転送速度が前記目標データ転送速度よりも大
    きい第1のトラック群とデータ転送速度が前記目標デー
    タ転送速度よりも小さい第2のトラックとを前記ディス
    クの記録面から選択し、前記第1のトラック群と第2の
    トラック群に交互にデータの記録・再生を行う記録再生
    制御手段とを具備したことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 トラック当たりのセクタ数がディスクの
    内周側のトラックから外周側のトラックに向かう方向で
    多くなるようにフォーマットされた記録面を両面に備え
    た少なくとも1枚のディスクと、 前記ディスクの記録面にデータの記録・再生を行う少な
    くとも1個のヘッドからなる第1のヘッド群、及び前記
    第1のヘッド群が記録再生する記録面とは異なる記録面
    にデータの記録・再生を行う少なくとも1個のヘッドか
    らなる第2のヘッド群を備え、前記第1のヘッド群が前
    記ディスクの最外周のトラックからL番目(Lは整数)
    のトラックに位置決めされているとき、前記第2のヘッ
    ド群は前記ディスクの最内周のトラックからL番目のト
    ラックに位置決めされるようにするヘッド機構と、 外部機器により設定される目標データ転送速度を入力
    し、データ転送速度が前記目標データ転送速度よりも大
    きい第1のトラック群を前記第1のヘッド群で記録・再
    生する記録面から選択し、データ転送速度が前記目標デ
    ータ転送速度よりも小さい第2のトラック群を前記第2
    のヘッド群で記録・再生する記録面から選択して、前記
    第1のトラック群と第2のトラック群に交互にデータの
    記録・再生を行う記録再生制御手段とを具備したことを
    特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】 データを識別するための記録領域識別番
    号、及び前記データが書き込まれた前記ディスクのトラ
    ックのアドレスを記憶する設定済み領域管理部を前記記
    録再生制御手段に設けたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記記録再生制御手段は、前記設定済み
    領域管理部に記憶された前記ディスクのトラックのアド
    レスと外部機器から入力される書き込みトラック数とに
    基づいて、設定可能なデータ転送速度範囲を算出して、
    前記外部機器に出力することを特徴とする請求項3に記
    載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 トラック当たりのセクタ数がディスクの
    内周側のトラックから外周側のトラックに向かう方向で
    多くなるようにフォーマットされた記録面を有する少な
    くとも1枚のディスクを備えたディスク装置の記録再生
    方法であって、 目標データ転送速度を外部機器により設定する工程、 データ転送速度が前記目標データ転送速度よりも大きい
    第1のトラック群、及びデータ転送速度が前記目標デー
    タ転送速度よりも小さい第2のトラック群を前記ディス
    クの記録面から選択する工程、 前記第1のトラック群と第2のトラック群に交互にデー
    タの記録・再生を行う工程を具備したことを特徴とする
    ディスク装置の記録再生方法。
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