JP3436664B2 - 回転位相差検出装置及びそれを用いた車椅子 - Google Patents

回転位相差検出装置及びそれを用いた車椅子

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに回転する2
つの軸を有する装置の両軸間に生じる回転位相差を検出
するための回転位相差検出装置及びそれを用いた車椅子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、同軸上に設けられた2本の回転軸
間の回転位相差を検出するためには、数多くの方法が知
られている。それらの中で、工業調査会発行の「100
例に見るセンサ応用技術」P.181〜182 宇佐美晶著に記
載されたロータリーエンコーダについて説明する。ま
ず、図14に光学式のロータリーエンコーダの構造と回
路系の概略を示す。回転軸41に取り付けられた円盤4
2に、一定のパターンで穴43が開けられており、穴4
3の部分がLED光源44の位置に来たときに光は、穴
43を通過する。通過した光は、フォトトランジスタ4
5に照射され、電圧信号として観測される。ロータリー
エンコーダには、インクリメント方式とアブソリュート
方式があるが、図15には、アブソリュート方式の波形
を示した。図15では、板の全円が2進符号化されてい
るので、読みとり符号と回転角度が1対1に対応してい
る。
【0003】しかして、2つの軸の間に生じる回転位相
差を求める場合は、図14に示したロータリーエンコー
ダのような2組の回転検出手段を用いて各々の軸の回転
を検出しその差をとることにより実現できる。
【0004】また、このような回転検出手段を左右に車
輪を有する装置、すなわち、車椅子に適用したものとし
て、例えば、特開平7-136218号公報に開示されており、
これは左右両側の車輪の回転を計測して制御するもので
ある。具体的には、片腕が全く利かない身障者であって
も使用することができる手動式電動車椅子として用いる
ことができるとしており、「少なくとも一方の車輪に補
助動力を与える補助動力装置を備えた手動式電動車椅子
において、人力が加えられる一方の車輪の回転を検出
し、この回転に応じた補助動力を他方の車輪に与える」
と表現されている。そして、そこで示された実施例とし
ては、図16に模式的に示すように、補助動力装置Mを
左の車輪104L側に設け、左右の車輪104L、10
4Rに、これらの回転速度(又は変位)を検出する回転
検出手段177L,177Rをそれぞれ設け、人力が加
えられる右側の車輪104Rの回転速度を回転検出手段
177Rによって検出し、この右側の車輪104Rの回
転速度に左側の車輪104Lの回転速度が追従するよう
に該左側の車輪104Lに補助動力装置Mによって補助
動力を与えるようにしているものである。
【0005】この場合の左側の車輪104Lの速度制御
を図17に基づいて説明する。すなわち、モータコント
ロール手段176によって左側の電動モータ126の駆
動が制御され、該電動モータ126に補助動力(駆動
力)FALが発生せしめられると、左側の車輪104L
は所定の速度NL(角速度ωL)で回転駆動され、該車輪
104Lの角速度ωLは該車輪104Lに設けられた回
転検出手段177Lによって検出されてフィードバック
され、その値ωLが右側の車輪104Rの角速度ωRと
比較され、両者の偏差Δω=|ωL−ωR|=0となる
よう、つまり、左側の車輪104Lの回転速度NLが右
側の車輪104Rの回転速度NRに等しく(NL=NR)
になるよう補助動力発生装置Mの電動モータ126の回
転速度NLがモータコントロール手段176によって制
御されるものである。なお、特開平7-136218公報に記載
された技術は、左右各々の回転速度を計測し制御するも
のであり、位相差を検出するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ロータリーエンコーダ
等の回転計測手段を用いて2つの軸の回転速度を各々検
出し制御する場合、また、そのような回転検出機構を用
いて制御した例である特開平7-136218公報に開示された
技術の場合、次のような欠点を有する。 a.回転検出手段を両車輪軸1つずつ合計2個を設けな
くてはならないため、装置が大きくなり、また、重量が
重くなり、さらにコストも高くなってしまうという欠点
を有する。 b.回転検出手段のセンサが発電機式のとき、検出速度
範囲が狭く特に低速領域での出力が小さい。 c.センサがパルス発生器型のときパルスの間隔を小さ
くしようとすると製造上の困難が増す。 d.センサが周波数発生器(ファンクションゼネレー
タ)であるとき、発電機式と同様の問題がある。 e.低速域の感度を上げるには、回転を増速してから検
出器で検出し、それらの出力を電気的あるいは信号処理
的に処理して差分を求める必要がある。このとき、高速
度領域での出力である電圧もしくは、周波数が高くなり
すぎ検出速度範囲の拡張にはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車
機構と第2の遊星歯車機構の太陽歯車、外輪歯車、遊星
歯車キャリアのいずれか一つの同一種のものに結合し、
前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構との
前記第1回転軸と前記第2回転軸とが結合されない前記
太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアのいず
れか一つの同一種のものの回転を同期させ、前記第1の
遊星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構との前記第1回
転軸と前記第2回転軸とが結合されない前記太陽歯車、
前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアと回転が同期され
る前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリ
外の前記第1又は第2の遊星歯車機構の一方の前記太
陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアを基体に
固定するとともに他方の前記太陽歯車、前記外輪歯車、
前記遊星歯車キャリアを回転自在に装着してその他方の
前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアの
回転角度を計測することにより前記第1回転軸と前記第
2回転軸との間の回転位相差を検出するようにしたもの
である。従って、第1回転軸と第2回転軸との回転速度
に関係なく回転位相差を検出することができ、その回転
位相差は回転角度により表出することができるため演算
が単純であり、検出手段は1個でよいことから装置の小
型化、単純化、軽量化を行なうことができ、第1回転軸
と第2回転軸とが同軸上に設けられていない場合でも両
者の回転位相差を検出することができるものである。
【0008】請求項2記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との太陽歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの遊星歯車の
公転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の外輪歯車を基体に固定し、他方の前記外輪歯車を回
転自在に装着してその外輪歯車の回転角度を計測するこ
とにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との間の回転
位相差を検出するようにしたものである。従って、第1
回転軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回転位相差
を検出することができ、その回転位相差は回転角度によ
り表出することができるため演算が単純であり、検出手
段は1個でよいことから装置の小型化、単純化、軽量化
を行なうことができ、第1回転軸と第2回転軸とが同軸
上に設けられていない場合でも両者の回転位相差を検出
することができるものである。
【0009】請求項3記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との太陽歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの外輪歯車の
回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の遊星歯車キャリアを基体に固定し、他方の前記遊星
歯車キャリアを回転自在に装着してその遊星歯車キャリ
アの回転角度を計測することにより前記第1回転軸と前
記第2回転軸との間の回転位相差を検出するようにした
ものである。従って、第1回転軸と第2回転軸との回転
速度に関係なく回転位相差を検出することができ、その
回転位相差は回転角度により表出することができるため
演算が単純であり、検出手段は1個でよいことから装置
の小型化、単純化、軽量化を行なうことができ、第1回
転軸と第2回転軸とが同軸上に設けられていない場合で
も両者の回転位相差を検出することができるものであ
る。
【0010】請求項4記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との外輪歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの遊星歯車キ
ャリアの公転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車
機構の一方の太陽歯車を基体に固定し、他方の前記太陽
歯車を回転自在に装着してその太陽歯車の回転角度を計
測することにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との
間の回転位相差を検出するようにしたものである。従っ
て、第1回転軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回
転位相差を検出することができ、その回転位相差は回転
角度により表出することができるため演算が単純であ
り、検出手段は1個でよいことから装置の小型化、単純
化、軽量化を行なうことができ、第1回転軸と第2回転
軸とが同軸上に設けられていない場合でも両者の回転位
相差を検出することができるものである。
【0011】請求項5記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との外輪歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの太陽歯車の
回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の遊星歯車キャリアを基体に固定し、他方の前記遊星
歯車キャリアを回転自在に装着してその遊星歯車キャリ
アの回転角度を計測することにより前記第1回転軸と前
記第2回転軸との間の回転位相差を検出するようにした
ものである。従って、第1回転軸と第2回転軸との回転
速度に関係なく回転位相差を検出することができ、その
回転位相差は回転角度により表出することができるため
演算が単純であり、検出手段は1個でよいことから装置
の小型化、単純化、軽量化を行なうことができ、第1回
転軸と第2回転軸とが同軸上に設けられていない場合で
も両者の回転位相差を検出することができるものであ
る。
【0012】請求項6記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との遊星歯車キャリアに結合し、前記第1の遊
星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの太
陽歯車の回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車
機構の一方の外輪歯車を基体に固定し、他方の前記外輪
歯車を回転自在に装着してその外輪歯車の回転角度を計
測することにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との
間の回転位相差を検出するようにしたものである。従っ
て、第1回転軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回
転位相差を検出することができ、その回転位相差は回転
角度により表出することができるため演算が単純であ
り、検出手段は1個でよいことから装置の小型化、単純
化、軽量化を行なうことができ、第1回転軸と第2回転
軸とが同軸上に設けられていない場合でも両者の回転位
相差を検出することができるものである。
【0013】請求項7記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との遊星歯車キャリアに結合し、前記第1の遊
星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの外
輪歯車の回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車
機構の一方の太陽歯車を基体に固定し、他方の前記太陽
歯車を回転自在に装着してその太陽歯車の回転角度を計
測することにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との
間の回転位相差を検出するようにしたものである。従っ
て、第1回転軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回
転位相差を検出することができ、その回転位相差は回転
角度により表出することができるため演算が単純であ
り、検出手段は1個でよいことから装置の小型化、単純
化、軽量化を行なうことができ、第1回転軸と第2回転
軸とが同軸上に設けられていない場合でも両者の回転位
相差を検出することができるものである。
【0014】請求項8記載の発明は、第1の遊星歯車機
構と第2の遊星歯車機構の太陽歯車、外輪歯車、遊星歯
車のそれぞれの歯数比が同じであるようにしたものであ
る。従って、第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構
とを対称的に形成することができ、その組立調整が容易
なものである。
【0015】請求項9記載の発明は、一対の車輪にそれ
ぞれ連結された回転軸を同軸上に設けた車椅子におい
て、請求項1乃至8のいずれか1に記載の回転位相差検
出装置を用いたものである。従って、車椅子の走行制御
のための左右の車輪の回転位相差を容易に検出すること
ができるものである。
【0016】請求項10記載の発明は、一対の車輪にそ
れぞれ連結された回転軸を同軸上に設けた車椅子におい
て、一方の車軸を駆動した時に他方の車軸との回転位相
差を検出してその他方の車軸に補助動力を与える回転補
助手段を設けたものである。従って、片腕しか使えない
人や、力が弱くて均等な力でハンドリムを回すことがで
きない高齢者等に対する直進安定性に優れた車椅子の実
現が可能である。
【0017】請求項11記載の発明は、一対の車輪にそ
れぞれ連結された回転軸を同軸上に設けた車椅子におい
て、一方の車軸を駆動した時に他方の車軸との回転位相
差を検出して左右の車軸にそれぞれ適した補助動力を与
える回転補助手段を設けたものである。従って、片腕し
か使えない人や、力が弱くて均等な力でハンドリムを回
すことができない高齢者等に対する直進安定性に優れ、
かつ、補助動力を利用することができる車椅子の実現が
可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。まず、同軸上で回転する
第1回転軸1と第2回転軸2とにそれぞれ同じ直径の太
陽歯車3,4を固定する。これらの太陽歯車3,4にそ
れぞれの太陽歯車の回りを公転するそれぞれ同じ直径の
遊星歯車5,6を噛合する。遊星歯車5,6は、遊星歯
車キャリア35によって保持される。本実施の形態の場
合、遊星歯車キャリア35は、公転板21,22に公転
軸7を固定することにより構成される。公転板21,2
2は、第1回転軸1、第2回転軸2に軸受け11を介し
て回転自在に支持される。それぞれ対向する遊星歯車
5,6を公転軸7で連結する。このような遊星歯車5,
6に外接噛合するように、外輪歯車8,9を設ける。こ
れらの外輪歯車8,9は同軸である。外輪歯車8,9
は、第1回転軸1と第2回転軸2に軸受け11を介して
回転自在に支持される。片方の外輪歯車8を基体10に
固定し、他方は自由に回転できるようにする。これらの
歯車の種類は、例えば平歯車である。
【0019】このような構成において、第1回転軸1と
第2回転軸2とは、駆動源(図示せず)からの駆動力を
受けて各々回転する。この回転により各太陽歯車3,4
が回転する。一方、第1回転軸1側の外輪歯車8は基体
10に固定されているため、第1回転軸1側の太陽歯車
3が回転すると第1回転軸1側の遊星歯車5が回転しな
がら太陽歯車3の回りを公転軸7とともに回転する。こ
の公転は、公転軸7により第2回転軸2側の遊星歯車6
に伝達される。2つの軸、すなわち、第1回転軸1と第
2回転軸2とに回転位相差が生じると、そのずれは、遊
星歯車5,6の回転ずれの発生により、遊星歯車5によ
り第2回転軸2側の外輪歯車9に伝達される。このた
め、位相のずれに応じて第2回転軸2側の外輪歯車9が
回転させられることになる。従って、第2回転軸2側の
外輪歯車9が、第1回転軸1と第2回転軸2との間の回
転位相差がゼロであった状態、つまり、第1回転軸1と
第2回転軸2との間に回転位相差が生じていなかった状
態から、太陽歯車3,4間の回転位相差によって回転さ
せられた角度を計測すれば、第1回転軸1と第2回転軸
2との間の回転位相差の大きさを求めることができる。
回転位相差の大きさは、太陽歯車3,4と外輪歯車8,
9の歯数とにより計算できる。すなわち、 太陽歯車の歯数;c 外輪歯車の歯数;a 自由回転可能外輪歯車の回転角度;θ(deg) とすると、 回転位相差の大きさ(deg)=θ・(a/c) で、求められる。
【0020】なお、本実施の形態では、第1回転軸1側
の外輪歯車8を基体10に固定するようにしたが、第2
回転軸2側の外輪歯車9を基体10に固定するようにし
ても成り立つ。
【0021】つぎに、本発明の第2の実施の形態を図3
及び図4に基づいて説明する。前記実施の形態と同一部
分は同一符号を用い説明も省略する(以下、同じ)。本
実施の形態も第1の実施の形態と同様に遊星歯車機構を
2組用いて同軸で回転する2つの軸の回転位相差を検出
する機構である。まず、第1の実施の形態と同様に同軸
上で回転する第1回転軸1と第2回転軸2にそれぞれ同
じ直径の太陽歯車3,4を固定する。そして、太陽歯車
3,4にそれぞれの太陽歯車3,4の回りを公転する同
じ直径の遊星歯車5,6を噛合する。遊星歯車5,6
は、遊星歯車キャリア35によって保持される。本実施
の形態の場合、遊星歯車キャリア35は、公転板21,
22に公転軸12,13を固定することにより構成され
る。公転板21,22は、第1回転軸1、第2回転軸2
に軸受け11を介して回転自在に支持される。遊星歯車
5,6にともに外接噛合するように、外輪歯車14を設
ける。この外輪歯車14は、基体10に軸受け11を介
して回転自在に支持される。外輪歯車14は、両方の遊
星歯車機構の外輪歯車の役割をするため、両遊星歯車機
構の外輪歯車が一体化されたものとされ、その回転は一
致している。さらに、片方の遊星歯車5を基体10に固
定し、他方の遊星歯車6は自由に公転できるようにす
る。これらの歯車の種類は、例えば平歯車である。
【0022】このような構成において、第1回転軸1と
第2回転軸2は、駆動源(図示せず)により各々駆動さ
れて回転する。この回転により各太陽歯車3,4が回転
する。一方、第1回転軸1側の遊星歯車5の公転軸12
は公転しないように基体10に固定されている。このた
め、第1回転軸1側の太陽歯車4が回転すると第1回転
軸1側の遊星歯車5が回転し、外輪歯車14を回転させ
る。外輪歯車14の回転は、第2回転軸2側の遊星歯車
6に伝達される。このため、第1回転軸1と第2回転軸
2で、回転位相差が生じていないときは、第2回転軸2
側の遊星歯車6の公転軸13の公転は停止させられる。
ところが、第1回転軸1と第2回転軸2との間に回転位
相差が生じると、位相のずれに応じて第2回転軸2側の
遊星歯車6が公転させられることになる。これらの第1
回転軸1と第2回転軸2との両軸間に発生した回転位相
差による第2回転軸2側の遊星歯車6の公転軸13の公
転角度を計測すれば、第1回転軸1と第2回転軸2との
両軸間の回転位相差の大きさを求めることができる。な
お、図3、図4に示すように、遊星歯車6の公転軸13
の公転を計測しやすいように、その公転板22を第2回
転軸2に軸受け11を介して回転自在に設けられた公転
円板16に連結又は、公転板22そのものを円盤状に形
成した公転円板16とすることにより遊星歯車キャリア
35の回転角度を計測しやすくしている。
【0023】しかして、回転位相差の大きさは、太陽歯
車3,4と外輪歯車14の歯数により計算できる。すな
わち、 太陽歯車の歯数;c 外輪歯車の歯数;a 自由回転可能外輪歯車の回転角度;θ(deg) とすると、 回転位相差の大きさ(deg)=θ・(a+c)/c で、求められる。
【0024】本実施の形態では、第1回転軸1側の遊星
歯車5の公転軸12の公転を基体10に固定するように
したが、第2回転軸2側の遊星歯車6の公転軸13の公
転を固定するようにしても成り立つ。
【0025】本発明の第3の実施の形態を図5及び図6
に基づいて説明する。まず、第1回転軸1と第2回転軸
2との両端に伝達歯車17,18を設ける。一方、第1
回転軸1側の太陽歯車3は、基体10に固定し、他方は
基体10に軸受け11を介して支持しその基体10に対
して回転自在とする。太陽歯車3,4にそれぞれの太陽
歯車3,4の回りを公転する同じ直径の遊星歯車5,6
を噛合する。遊星歯車5,6は遊星歯車キャリア35に
よって保持される。本実施の形態の場合、遊星歯車キャ
リア35は、公転板21,22に公転軸7を固定するこ
とにより構成される。公転板21,22は、各太陽歯車
3,4の軸に軸受け11を介して支持し、各々回転自在
とする。遊星歯車5,6に外接噛合するように、外輪歯
車8,9を設ける。外輪歯車8,9は、各太陽歯車3,
4の軸に軸受け11を設けて支持し、各々回転自在とす
る。外輪歯車8,9の外側には、前記伝達歯車17,1
8と同じ歯形をもつ歯形を形成し、前記伝達歯車17,
18の各々と噛合するようにする。遊星歯車5の公転
は、公転軸7により第2回転軸2側の遊星歯車6に伝達
されるようにする。第1回転軸1側の太陽歯車3を基体
10に固定し、他方の太陽歯車4は自由に回転できるよ
うにする。この太陽歯車4の軸端には円板19が固定さ
れ、この円板19により回転角度を計測する。
【0026】このような構成において、第1回転軸1と
第2回転軸2は、駆動源(図示せず)により各々回転す
る。第1回転軸と第2回転軸が回転すると伝達歯車1
7,18により外輪歯車8,9が回転する。第1回転軸
1側の太陽歯車3は、基体10に固定されているため、
外輪歯車8と、太陽歯車3の間で、遊星歯車5は、回転
しながら公転する。その公転は、公転軸7により第2回
転軸2側へ伝達される。このため、第1回転軸1と第2
回転軸2とで、回転位相差が生じていないときは、第2
回転軸2側の太陽歯車4の回転は停止させられる。とこ
ろが、第1回転軸1と第2回転軸2とに回転位相差が生
じると、位相のずれに応じて第2回転軸2側の遊星歯車
6を介して太陽歯車4を回転させることになる。この第
2回転軸2側の太陽歯車4の回転角度を計測すれば、第
1回転軸1と第2回転軸2との両軸間の回転位相差の大
きさを求めることができる。回転位相差の大きさは、太
陽歯車3,4と外輪歯車8,9との歯数により計算でき
る。すなわち、 太陽歯車の歯数;c 外輪歯車の内側の歯数;a 外輪歯車の外側の歯数;d 伝達歯車の歯数;e 自由回転可能外輪歯車の回転角度;θ(deg) とすると、 回転位相差の大きさ(deg)=θ・(c/a)・(d/e) で、求められる。
【0027】本実施の形態では、第1回転軸1側の太陽
歯車3を基体10に固定するようにしたが、第2回転軸
2側の太陽歯車4を基体10に固定するようにしても成
り立つ。
【0028】本発明の第4の実施の形態の機構を図7及
び図8に基づいて説明する。まず、第1回転軸1、第2
回転軸2には、それぞれ伝達歯車17,18を設ける。
一方、両端を基体10に軸受け11を介して支持し、そ
の基体10に対して回転自在とした太陽歯車20は、2
つの遊星歯車機構の太陽歯車として機能し、一体化する
ことにより回転を同一にしている。図7に示すように、
太陽歯車20に、遊星歯車5,6を噛合する。遊星歯車
5,6は、遊星歯車キャリア35によって保持される。
本実施の形態の場合、遊星歯車キャリア35は、公転板
21,22に公転軸12,13を固定することにより構
成される。公転板21,22には太陽歯車20の軸に軸
受け11を設けて支持し回転自在とする。遊星歯車5,
6に外接噛合するように、外輪歯車8,9を設ける。外
輪歯車8,9は、太陽歯車20の軸に軸受け11を設け
て支持し各々回転自在とする。外輪歯車8,9の外側に
は、前記伝達歯車17,18と同じ歯形の歯車を形成
し、前記伝達歯車17,18の各々と噛合するようにす
る。これらの歯車の種類は、例えば平歯車である。
【0029】このような構成において、第1回転軸1と
第2回転軸2とは、駆動源(図示せず)により各々回転
する。第1回転軸1と第2回転軸2とが回転すると伝達
歯車17,18により外輪歯車8,9がそれぞれ回転す
る。第1回転軸1側の遊星歯車5の公転板21は、基体
10に固定されているため、遊星歯車5は、太陽歯車2
0に回転を伝達する。この太陽歯車20の回転により、
第1回転軸1と第2回転軸2との間で、回転位相差が生
じていないときは、第2回転軸2側の遊星歯車6の公転
は停止させられる。ところが、第1回転軸1と第2回転
軸2との間に回転位相差が生じると、位相のずれに応じ
て第2回転軸2側の遊星歯車6が公転させられることに
なる。この第2回転軸2側の遊星歯車6の公転角度を計
測すれば、第1回転軸1と第2回転軸2との間の回転位
相差の大きさを求めることができる。なお、図8に示す
概要図では、遊星歯車6の公転板22を円盤状に形成し
公転円板16としたことにより、遊星歯車キャリア35
の回転を計測し易くしている。
【0030】第1回転軸1と第2回転軸2との間の回転
位相差の大きさは、太陽歯車20と外輪歯車8,9との
歯数により計算できる。すなわち、 太陽歯車の歯数;c 外輪歯車の内側の歯数;a 外輪歯車の外側の歯数;d 伝達歯車の歯数;e 自由回転可能外輪歯車の回転角度;θ(deg) とすると、 回転位相差の大きさ(deg)=θ・{(a+c)/a}・(d
/e) で、求められる。
【0031】本実施の形態では、第1回転軸1側の遊星
歯車5の公転軸12を基体10に固定するようにした
が、第2回転軸2側の遊星歯車6の公転軸13を固定す
るようにしても成り立つ。
【0032】本発明の第5の実施の形態を図9及び図1
0に基づいて説明する。まず、第1回転軸1、第2回転
軸2の両端には、伝達歯車17,18を設ける。一方、
両端を基体10に軸受け11を介して支持し、その基体
10に対して回転自在とした太陽歯車20は、2つの遊
星歯車機構の太陽歯車として機能し、一体化することに
より回転を同一にしている。図9に示すように、太陽歯
車20に遊星歯車5,6を噛合する。遊星歯車5,6
は、太陽歯車20の軸に軸受け11を設けて支持し、各
々回転自在とする。遊星歯車5,6は、遊星歯車キャリ
ア35によって保持される。本実施の形態の場合、遊星
歯車キャリア35は、公転円板15,16に公転軸1
2,13を固定することにより構成される。公転円板1
5,16の外周には、伝達歯車17,18と噛み合う歯
車を形成し、伝達歯車17,18と噛合させる。遊星歯
車5,6に外接噛合するように、外輪歯車8,9を設け
る。外輪歯車8,9は、太陽歯車20の軸に軸受け11
を設けて支持し、各々回転自在とする。ただし、第1回
転軸1側の外輪歯車8を基体10に固定し、他方の外輪
歯車9は自由に回転できるようにする。これらの歯車の
種類は、例えば平歯車である。
【0033】このような構成において、第1回転軸1と
第2回転軸2は、駆動源(図示せず)により各々回転す
る。第1回転軸1と第2回転軸2とが回転すると、伝達
歯車17,18により公転円板15,16が回転する。
第1回転軸1側の外輪歯車8は、基体10に固定されて
いるため、遊星歯車5の公転と回転により、太陽歯車2
0が回転させられる。この太陽歯車20の回転は、第2
回転軸2側に伝達される。第1回転軸1と第2回転軸2
との間で回転位相差が生じていないときは、第2回転軸
2側の外輪歯車9は回転しない。ところが、第1回転軸
1と第2回転軸2との間に回転位相差が生じると、位相
のずれに応じて第2回転軸2側の外輪歯車9が回転す
る。この第2回転軸2側の外輪歯車9の回転角度を計測
すれば、第1回転軸1と第2回転軸2との間の回転位相
差の大きさを求めることができる。回転位相差の大きさ
は、太陽歯車20と外輪歯車8,9との歯数により計算
できる。すなわち、 太陽歯車の歯数;c 外輪歯車の歯数;a 公転円板の歯数;f 伝達歯車の歯数;e 自由回転可能外輪歯車の回転角度;θ(deg) とすると、 回転位相差の大きさ(deg)=θ・{a/(a+c)}
・(f/e) で、求められる。
【0034】本実施の形態では、第1回転軸1側の外輪
歯車8の回転を基体10に固定するようにしたが、第2
回転側2の外輪歯車9を基体10に固定するようにして
も成り立つ。
【0035】本発明の第6の実施の形態を図11及び図
12に基づいて説明する。第1回転軸1と第2回転軸2
にそれぞれ、公転板21,22を取り付け、公転板2
1,22に取り付けた公転軸12,13を回転軸とする
遊星歯車5,6を設ける。本実施の形態の場合、公転板
21,22および公転軸12,13が遊星歯車キャリア
35である。その遊星歯車5,6と噛合する太陽歯車
3,4を設ける。太陽歯車3,4は、第1回転軸1と第
2回転軸2とにそれぞれ軸受け11を介して取り付け、
第1回転軸1,第2回転軸2に対し回転自在とする。第
1回転軸1側の太陽歯車3は基体10に固定する。第2
回転軸2側の太陽歯車4は回転自在とする。また、遊星
歯車5,6と噛合する外輪歯車14を設ける。外輪歯車
14は、第1回転軸1側、第2回転軸2側の外輪歯車と
して機能し、一体化することにより回転を同一にしてい
る。外輪歯車14は、軸受け11を介して基体10に回
転自在に支持される。第1回転軸1側の遊星歯車5と第
2回転軸2側の遊星歯車6のそれぞれの公転を同期させ
るように公転板21,22を用いて第1回転軸1と第2
回転軸2のそれぞれと連結する。これらの歯車の種類
は、例えば平歯車である。
【0036】このような構成において、第1回転軸1と
第2回転軸2は、駆動源(図示せず)により各々回転す
る。第1回転軸1側の太陽歯車3は、基体10に固定さ
れているため、遊星歯車5,6の公転と回転とにより、
外輪歯車14が回転させられる。外輪歯車14を一体化
することにより外輪歯車14の回転は、第1回転軸1と
第2回転軸2とで一致させているため、第1回転軸1と
第2回転軸2との間に回転位相差が生じていないとき
は、第2回転軸2側の太陽歯車4の回転は停止させられ
る。ところが、第1回転軸1と第2回転軸2との間に回
転位相差が生じると、位相のずれに応じて第2回転軸2
側の太陽歯車4が回転させられることになる。この第2
回転軸2側の太陽歯車4の回転角度を計測すれば、第1
回転軸1と第2回転軸2との間の回転位相差の大きさを
求めることができる。
【0037】第1回転軸1と第2回転軸2との間の回転
位相差の大きさは、太陽歯車3,4と外輪歯車14との
歯数により計算できる。すなわち、 太陽歯車の歯数;c 外輪歯車の歯数;a 自由回転可能外輪歯車の回転角度;θ(deg) とすると、 回転位相差の大きさ(deg)=θ・{c/(a+c)} で、求められる。
【0038】本実施の形態では、第1回転軸1側の太陽
歯車3,4の回転を基体10に固定するようにしたが、
第2回転軸2側の太陽歯車3,4の回転を基体10に固
定するようにしても成り立つ。
【0039】以上の第1ないし第6の実施の形態の機構
をまとめたのが表1である。表中の位相差は、それぞれ
の実施の形態での機構において、位相差が表出する部位
の回転角度θから実際の回転位相差を求める式である。
機構の違いにより、表出する角度は実際の回転位相差
を、縮小する場合と拡大する場合に分けられる。このた
め、発生する回転位相差が小さい場合には、拡大する機
構を選択すればよい。具体的には、第2〜6の実施の形
態の機構である。また、発生する回転位相差が大きい場
合には、縮小する機構を選択すればよい。具体的には、
第1〜5の実施の形態の機構である。
【0040】
【表1】
【0041】さらに、第1回転軸1と第2回転軸2とが
同軸上に位置していない場合には、第3、4、5の実施
の形態のように、伝達歯車17,18を用いる機構を用
いれば良い。
【0042】次に、各実施の形態に示した各機構は、太
陽歯車と外輪歯車の歯数の比を変更すれば、回転自在な
外輪歯車の回転角度を計測しやすい範囲に調節すること
ができる。例えば、第1回転軸1と第2回転軸2との間
で生じる回転位相差が微少である場合、(太陽歯車の歯
数)/(外輪歯車の歯数)を大きくすれば、回転自在な
方の外輪歯車の回転角度を大きくすることができる。逆
に、回転位相差が大きい場合は、(太陽歯車の歯数)/
(外輪歯車の歯数)を小さくすればよい。
【0043】また、第1回転軸1と第2回転軸2との間
に生じる回転位相差の大きさに応じて何らかの制御を行
う場合、回転位相差の大きさを電気信号に変換する必要
がある。この場合、回転位相差がゼロの位置から、回転
位相差の大きさに応じて回転した角度を電気信号に変換
すればよい。電気信号に変換する手段としては、例え
ば、磁気(ホール素子)、ポテンショメータを用いたも
のなど、角度の変化を電気信号に変換できるものであれ
ば、いずれでも良い。
【0044】次に、前述の各実施の形態で示した回転位
相差検出装置を車椅子に適用した場合の一例を図13に
基づいて説明する。図13は、車椅子を後ろ側から見た
概要図である。この車椅子は、車輪23L,23Rで保
持されたフレーム24に座席25及び手押しハンドル2
6L,26Rを設け、前記車輪23L,23Rにはハン
ドリム27L,27Rと回転補助手段28L,28Rを
設けたものである。そして、この車椅子に適用した回転
位相差検出装置は、外輪歯車回転角度検出装置29であ
り、第1回転軸に相当するものが左車輪軸30であり、
第2回転軸に相当するものが右車輪軸31であり、それ
ぞれは外輪歯車32,33に連結されている。これらの
外輪歯車32,33の内、一方の外輪歯車32はフレー
ム24に固定されており、他方の外輪歯車33は自由回
転状態に支持されており、図示しない回転角度検出装置
を介して制御手段34に接続されている。この制御手段
34は前記回転補助手段28L,28Rに接続されてい
る。
【0045】いま、片腕しか使えない人の車椅子であっ
て片側補助タイプとなっているものについて説明する。
ここでは、右手が全く使えない人の場合について示す。
右腕が全く使えない人が、左手によりハンドリム27L
を回転すると、左車輪軸30が回転し、右車輪軸31と
の間に回転位相差が生じる。回転位相差の発生による右
車輪軸30側の外輪歯車32の回転角度は、外輪歯車回
転角度検出装置29により計測され、制御手段34に電
気信号として取り込まれる。制御手段34では、この回
転位相差がゼロになるように、回転補助手段28Rを駆
動し右車輪23Rに回転を与える。以上により、片腕に
より直進可能な車椅子を得る。ここでは、左手によりハ
ンドリム27Lを回す場合を示したが、右手によりハン
ドリム27Rを回す場合は、機構はそのままで、制御手
段34に左右切り替えモードを設定しておけば、そのモ
ードの切り替えにより、回転補助手段28Lを駆動させ
るようにすればよい。
【0046】また、前述のように片腕しか使えない人の
車椅子であって、両側補助を行なうことができる両側補
助タイプの車椅子の場合には、片手でハンドリム27L
又は27Rを回すことにより生じた回転位相差、すなわ
ち、外輪歯車32,33の回転角度をゼロにするよう
に、両側の車輪23L,23Rにそれぞれ適した補助動
力を与えるようにすれば、両車輪補助の車椅子とするこ
とができ、片側の車輪だけ補助する場合より軽い力でハ
ンドリム27L又は27Rを回転させるだけで直進でき
る。
【0047】さらに、高齢車等用車椅子として両腕が使
える人の電動補助車椅子の直進安定性向上させる機能を
備えたものとすることもできる。これまでは、片方のハ
ンドリム27L又は27Rを回すことにより直進できる
車椅子の例を示したが、本機構では、両腕は使えるが力
がないため左右均一にハンドリム27L又は27Rを回
転させることが困難であるというような、例えば、高齢
者のための車椅子としても実施可能である。この場合で
も、両腕によるハンドリム27L又は27Rの回転のと
きに生じる左右の車輪軸30,31の回転位相差、すな
わち、外輪歯車32,33の回転角度をゼロにするよう
に、両側の車輪23L,23Rにそれぞれ適した補助動
力を与えるようにすれば、直進安定性に優れ、力のない
人でも動かすことのできる車椅子が実現できる。
【0048】なお、上述したいくつかの車椅子は、直進
の方法のみをを示したが、旋回、後進の場合は、制御手
段34のモードの切り替えにより、片側又は両側の補助
を停止するとか、左右で補助回転の方向を変更する、な
どの方法を用いればよい。また、旋回後に直進する場
合、自由回転する方の外輪歯車は最初の基準から回転し
たままの状態となるが、その位置を新たな基準として新
基準から相対的な回転角度を計測して制御するようにす
れば直進可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、第1回転軸と第
2回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊
星歯車機構の太陽歯車、外輪歯車、遊星歯車キャリアの
いずれか一つの同一種のものに結合し、前記第1の遊星
歯車機構と前記第2の遊星歯車機構との前記第1回転軸
と前記第2回転軸とが結合されない前記太陽歯車、前記
外輪歯車、前記遊星歯車キャリアのいずれか一つの同一
種のものの回転を同期させ、前記第1の遊星歯車機構と
前記第2の遊星歯車機構との前記第1回転軸と前記第2
回転軸とが結合されない前記太陽歯車、前記外輪歯車、
前記遊星歯車キャリアと回転が同期される前記太陽歯
車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリア以外の前記第
1又は第2の遊星歯車機構の一方の前記太陽歯車、前記
外輪歯車、前記遊星歯車キャリアを基体に固定するとと
もに他方の前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車
キャリアを回転自在に装着してその他方の前記太陽歯
車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアの回転角度を
計測することにより前記第1回転軸と前記第2回転軸と
の間の回転位相差を検出するようにしたので、第1回転
軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回転位相差を検
出することができ、その回転位相差は回転角度により表
出することができるため演算が単純であり、検出手段は
1個でよいことから装置の小型化、単純化、軽量化を行
なうことができ、第1回転軸と第2回転軸とが同軸上に
設けられていない場合でも両者の回転位相差を検出する
ことができると云う効果を有する。
【0050】請求項2記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との太陽歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの遊星歯車の
公転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の外輪歯車を基体に固定し、他方の前記外輪歯車を回
転自在に装着してその外輪歯車の回転角度を計測するこ
とにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との間の回転
位相差を検出するようにしたので、第1回転軸と第2回
転軸との回転速度に関係なく回転位相差を検出すること
ができ、その回転位相差は回転角度により表出すること
ができるため演算が単純であり、検出手段は1個でよい
ことから装置の小型化、単純化、軽量化を行なうことが
でき、第1回転軸と第2回転軸とが同軸上に設けられて
いない場合でも両者の回転位相差を検出することができ
ると云う効果を有する。
【0051】請求項3記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との太陽歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの外輪歯車の
回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の遊星歯車キャリアを基体に固定し、他方の前記遊星
歯車キャリアを回転自在に装着してその遊星歯車の公転
の回転角度を計測することにより前記第1回転軸と前記
第2回転軸との間の回転位相差を検出するようにしたの
で、第1回転軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回
転位相差を検出することができ、その回転位相差は回転
角度により表出することができるため演算が単純であ
り、検出手段は1個でよいことから装置の小型化、単純
化、軽量化を行なうことができ、第1回転軸と第2回転
軸とが同軸上に設けられていない場合でも両者の回転位
相差を検出することができると云う効果を有する。
【0052】請求項4記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との外輪歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの遊星歯車の
公転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の太陽歯車を基体に固定し、他方の前記太陽歯車を回
転自在に装着してその太陽歯車の回転角度を計測するこ
とにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との間の回転
位相差を検出するようにしたので、第1回転軸と第2回
転軸との回転速度に関係なく回転位相差を検出すること
ができ、その回転位相差は回転角度により表出すること
ができるため演算が単純であり、検出手段は1個でよい
ことから装置の小型化、単純化、軽量化を行なうことが
でき、第1回転軸と第2回転軸とが同軸上に設けられて
いない場合でも両者の回転位相差を検出することができ
ると云う効果を有する。
【0053】請求項5記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との外輪歯車に結合し、前記第1の遊星歯車機
構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの太陽歯車の
回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一
方の遊星歯車キャリアを基体に固定し、他方の前記遊星
歯車を回転自在に装着してその遊星歯車キャリアの回転
角度を計測することにより前記第1回転軸と前記第2回
転軸との間の回転位相差を検出するようにしたので、第
1回転軸と第2回転軸との回転速度に関係なく回転位相
差を検出することができ、その回転位相差は回転角度に
より表出することができるため演算が単純であり、検出
手段は1個でよいことから装置の小型化、単純化、軽量
化を行なうことができ、第1回転軸と第2回転軸とが同
軸上に設けられていない場合でも両者の回転位相差を検
出することができると云う効果を有する。
【0054】請求項6記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との遊星歯車キャリアに結合し、前記第1の遊
星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの太
陽歯車の回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車
機構の一方の外輪歯車を基体に固定し、他方の前記外輪
歯車を回転自在に装着してその外輪歯車の回転角度を計
測することにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との
間の回転位相差を検出するようにしたので、第1回転軸
と第2回転軸との回転速度に関係なく回転位相差を検出
することができ、その回転位相差は回転角度により表出
することができるため演算が単純であり、検出手段は1
個でよいことから装置の小型化、単純化、軽量化を行な
うことができ、第1回転軸と第2回転軸とが同軸上に設
けられていない場合でも両者の回転位相差を検出するこ
とができると云う効果を有する。
【0055】請求項7記載の発明は、第1回転軸と第2
回転軸とのそれぞれを第1の遊星歯車機構と第2の遊星
歯車機構との遊星歯車キャリアに結合し、前記第1の遊
星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構とのそれぞれの外
輪歯車の回転を同期させ、前記第1又は第2の遊星歯車
機構の一方の太陽歯車を基体に固定し、他方の前記太陽
歯車を回転自在に装着してその太陽歯車の回転角度を計
測することにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との
間の回転位相差を検出するようにしたので、第1回転軸
と第2回転軸との回転速度に関係なく回転位相差を検出
することができ、その回転位相差は回転角度により表出
することができるため演算が単純であり、検出手段は1
個でよいことから装置の小型化、単純化、軽量化を行な
うことができ、第1回転軸と第2回転軸とが同軸上に設
けられていない場合でも両者の回転位相差を検出するこ
とができると云う効果を有する。
【0056】請求項8記載の発明は、第1の遊星歯車機
構と第2の遊星歯車機構の太陽歯車、外輪歯車、遊星歯
車のそれぞれの歯数比が同じであるようにしたので、第
1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構とを対称的に形
成することができ、位相差の演算を容易にすることがで
きる。
【0057】請求項9記載の発明は、一対の車輪にそれ
ぞれ連結された回転軸を同軸上に設けた車椅子におい
て、請求項1乃至8のいずれか1に記載の回転位相差検
出装置を用いたものであるので、車椅子の走行制御のた
めの左右の車輪の回転位相差を容易に検出することがで
きると云う効果を有する。
【0058】請求項10記載の発明は、一対の車輪にそ
れぞれ連結された回転軸を同軸上に設けた車椅子におい
て、一方の車軸を駆動した時に他方の車軸との回転位相
差を検出してその他方の車軸に補助動力を与える回転補
助手段を設けたので、片腕しか使えない人や、力が弱く
て均等な力でハンドリムを回すことができない高齢者等
に対する直進安定性に優れた車椅子の実現が可能である
と云う効果を有する。
【0059】請求項11記載の発明は、一対の車輪にそ
れぞれ連結された回転軸を同軸上に設けた車椅子におい
て、一方の車軸を駆動した時に他方の車軸との回転位相
差を検出して左右の車軸にそれぞれ適した補助動力を与
える回転補助手段を設けたので、片腕しか使えない人
や、力が弱くて均等な力でハンドリムを回すことができ
ない高齢者等に対する直進安定性に優れ、かつ、補助動
力を利用することができる車椅子の実現が可能であると
云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す縦断正面図で
ある。
【図2】その一部を切り欠いた斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す縦断側面図で
ある。
【図4】その一部を切り欠いた斜視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す縦断側面図で
ある。
【図6】その一部を切り欠いた斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す縦断側面図で
ある。
【図8】その一部を切り欠いた斜視図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す縦断側面図で
ある。
【図10】その一部を切り欠いた斜視図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態を示す縦断側面図
である。
【図12】その一部を切り欠いた斜視図である。
【図13】各実施の形態を車椅子に適用した状態の背面
図である。
【図14】従来のロータリエンコーダを示すもので、
(a)は斜視図、(b)は信号系のブロック図である。
【図15】ロータリエンコーダの信号の波形を示す説明
図である。
【図16】回転検出手段を車椅子に適用した状態の模式
図である。
【図17】その速度制御を行なう回路のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1回転軸 2 第2回転軸 3 太陽歯車 4 太陽歯車 5 遊星歯車 6 遊星歯車 8 外輪歯車 9 外輪歯車 10 基体 14 外輪歯車 20 太陽歯車 28L 回転補助手段 28R 回転補助手段 35 遊星歯車キャリア
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/22 A61G 5/04 G01B 5/24 G01D 5/04 G01P 3/56 F16H 1/28

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構の太陽歯車、
    外輪歯車、遊星歯車キャリアのいずれか一つの同一種の
    ものに結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊
    星歯車機構との前記第1回転軸と前記第2回転軸とが結
    合されない前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車
    キャリアのいずれか一つの同一種のものの回転を同期さ
    せ、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯車機構
    との前記第1回転軸と前記第2回転軸とが結合されない
    前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアと
    回転が同期される前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊
    星歯車キャリア以外の前記第1又は第2の遊星歯車機構
    の一方の前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キ
    ャリアを基体に固定するとともに前記他方の前記太陽歯
    車、前記外輪歯車、前記遊星歯車キャリアを回転自在に
    装着してその他方の前記太陽歯車、前記外輪歯車、前記
    遊星歯車キャリアの回転角度を計測することにより前記
    第1回転軸と前記第2回転軸との間の回転位相差を検出
    することを特徴とする回転位相差検出装置。
  2. 【請求項2】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構との太陽歯車
    に結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯
    車機構とのそれぞれの遊星歯車の公転を同期させ、前記
    第1又は第2の遊星歯車機構の一方の外輪歯車を基体に
    固定し、他方の前記外輪歯車を回転自在に装着してその
    外輪歯車の回転角度を計測することにより前記第1回転
    軸と前記第2回転軸との間の回転位相差を検出すること
    を特徴とする回転位相差検出装置。
  3. 【請求項3】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構との太陽歯車
    に結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯
    車機構とのそれぞれの外輪歯車の回転を同期させ、前記
    第1又は第2の遊星歯車機構の一方の遊星歯車キャリア
    を基体に固定し、他方の前記遊星歯車キャリアを回転自
    在に装着してその遊星歯車キャリアの回転角度を計測す
    ることにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との間の
    回転位相差を検出することを特徴とする回転位相差検出
    装置。
  4. 【請求項4】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構との外輪歯車
    に結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯
    車機構とのそれぞれの遊星歯車の公転を同期させ、前記
    第1又は第2の遊星歯車機構の一方の太陽歯車を基体に
    固定し、他方の前記太陽歯車を回転自在に装着してその
    太陽歯車の回転角度を計測することにより前記第1回転
    軸と前記第2回転軸との間の回転位相差を検出すること
    を特徴とする回転位相差検出装置。
  5. 【請求項5】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構との外輪歯車
    に結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2の遊星歯
    車機構とのそれぞれの太陽歯車の回転を同期させ、前記
    第1又は第2の遊星歯車機構の一方の遊星歯車キャリア
    を基体に固定し、他方の前記遊星歯車キャリアを回転自
    在に装着してその遊星歯車キャリアの回転角度を計測す
    ることにより前記第1回転軸と前記第2回転軸との間の
    回転位相差を検出することを特徴とする回転位相差検出
    装置。
  6. 【請求項6】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構との遊星歯車
    キャリアに結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2
    の遊星歯車機構とのそれぞれの太陽歯車の回転を同期さ
    せ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一方の外輪歯車
    を基体に固定し、他方の前記外輪歯車を回転自在に装着
    してその外輪歯車の回転角度を計測することにより前記
    第1回転軸と前記第2回転軸との間の回転位相差を検出
    することを特徴とする回転位相差検出装置。
  7. 【請求項7】 第1回転軸と第2回転軸とのそれぞれを
    第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機構との遊星歯車
    キャリアに結合し、前記第1の遊星歯車機構と前記第2
    の遊星歯車機構とのそれぞれの外輪歯車の回転を同期さ
    せ、前記第1又は第2の遊星歯車機構の一方の太陽歯車
    を基体に固定し、他方の前記太陽歯車を回転自在に装着
    してその太陽歯車の回転角度を計測することにより前記
    第1回転軸と前記第2回転軸との間の回転位相差を検出
    することを特徴とする回転位相差検出装置。
  8. 【請求項8】 第1の遊星歯車機構と第2の遊星歯車機
    構の太陽歯車、外輪歯車、遊星歯車のそれぞれの歯数比
    が同じであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    か1に記載の回転位相差検出装置。
  9. 【請求項9】 一対の車輪にそれぞれ連結された回転軸
    を同軸上に設けた車椅子において、請求項1乃至8のい
    ずれか1に記載の回転位相差検出装置を用いたことを特
    徴とする車椅子。
  10. 【請求項10】 一対の車輪にそれぞれ連結された回転
    軸を同軸上に設けた車椅子において、一方の車軸を駆動
    した時に他方の車軸との回転位相差を検出してその他方
    の車軸に補助動力を与える回転補助手段を設けたことを
    特徴とする請求項9記載の車椅子。
  11. 【請求項11】 一対の車輪にそれぞれ連結された回転
    軸を同軸上に設けた車椅子において、一方の車軸を駆動
    した時に他方の車軸との回転位相差を検出して左右の車
    軸にそれぞれ適した補助動力を与える回転補助手段を設
    けたことを特徴とする請求項10記載の車椅子。
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