JP3524638B2 - 車いす - Google Patents
車いすInfo
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- JP3524638B2 JP3524638B2 JP19502095A JP19502095A JP3524638B2 JP 3524638 B2 JP3524638 B2 JP 3524638B2 JP 19502095 A JP19502095 A JP 19502095A JP 19502095 A JP19502095 A JP 19502095A JP 3524638 B2 JP3524638 B2 JP 3524638B2
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- Japan
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- driving force
- wheelchair
- motor
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車いすに関し、さら
に詳しくは、駆動輪を有する車いすにおける駆動方式の
改良に関する。
に詳しくは、駆動輪を有する車いすにおける駆動方式の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駆動輪を有する車いすとしては、
手動操作用リングであるハンドリムを備え、使用者の人
力走行を目的とした手動式車いすと、駆動用モータ、減
速装置および電源用バッテリを備え、モータによる電動
走行を目的とした電動式車いすとが知られている。
手動操作用リングであるハンドリムを備え、使用者の人
力走行を目的とした手動式車いすと、駆動用モータ、減
速装置および電源用バッテリを備え、モータによる電動
走行を目的とした電動式車いすとが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】手動式車いすは、使用
者が自分の手でハンドリムを操作して駆動輪を回転駆動
させて人力走行するものである。このため、手動式車い
すにあっては、ハンドリムを操作する労力が必要であ
り、ちょっとした遠出をする場合や上り坂で使用する場
合などには使用者が疲れやすく、使用しにくいという問
題があった。
者が自分の手でハンドリムを操作して駆動輪を回転駆動
させて人力走行するものである。このため、手動式車い
すにあっては、ハンドリムを操作する労力が必要であ
り、ちょっとした遠出をする場合や上り坂で使用する場
合などには使用者が疲れやすく、使用しにくいという問
題があった。
【0004】一方、電動式車いすは、大容量のバッテリ
を備えているためかなり重くて大型になり、自動車やト
ラックなどに搭載するのが極めて困難であった。また、
手動式車いすとは異なり、左右2つの駆動輪を互いに逆
回転させることができないため小回りがしににく、屋内
などの狭い場所での使用が制約されるという問題があっ
た。
を備えているためかなり重くて大型になり、自動車やト
ラックなどに搭載するのが極めて困難であった。また、
手動式車いすとは異なり、左右2つの駆動輪を互いに逆
回転させることができないため小回りがしににく、屋内
などの狭い場所での使用が制約されるという問題があっ
た。
【0005】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたものであり、その主要目的は、ハンドリムを操作す
る労力をあまり必要とせず、しかも比較的軽量であって
小型の車いすを提供することにある。
れたものであり、その主要目的は、ハンドリムを操作す
る労力をあまり必要とせず、しかも比較的軽量であって
小型の車いすを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、駆動輪
に取り付けられ人的駆動力により駆動輪を駆動するため
のハンドリムと、電気的駆動力により駆動輪を補助的に
駆動するためのモータと、このモータの電源となるバッ
テリ部と、ハンドリムに加わる人的駆動力を検出する駆
動力検出部と、この駆動力検出部での検出結果に基づい
て駆動輪に所定の電気的駆動力を付加すべくモータを制
御する制御部とを備えてなり、ハンドリムに加わる人的
駆動力に応じて電気的駆動力を駆動輪に付加することを
特徴とする車いすが提供される。
に取り付けられ人的駆動力により駆動輪を駆動するため
のハンドリムと、電気的駆動力により駆動輪を補助的に
駆動するためのモータと、このモータの電源となるバッ
テリ部と、ハンドリムに加わる人的駆動力を検出する駆
動力検出部と、この駆動力検出部での検出結果に基づい
て駆動輪に所定の電気的駆動力を付加すべくモータを制
御する制御部とを備えてなり、ハンドリムに加わる人的
駆動力に応じて電気的駆動力を駆動輪に付加することを
特徴とする車いすが提供される。
【0007】駆動輪は、使用者の人的駆動力により駆動
するものであれば、前輪であってもよく、後輪であって
もよい。通常は、一対の前輪が自在輪として構成され、
一対の後輪が駆動輪として構成される。ハンドリムは、
駆動輪の外側または内側に取り付けられて、使用者の手
による操作で駆動輪を回転駆動する。
するものであれば、前輪であってもよく、後輪であって
もよい。通常は、一対の前輪が自在輪として構成され、
一対の後輪が駆動輪として構成される。ハンドリムは、
駆動輪の外側または内側に取り付けられて、使用者の手
による操作で駆動輪を回転駆動する。
【0008】モータは、駆動輪を補助的に駆動するため
に設けられる。すなわち、モータは、ハンドリムから駆
動輪に使用者の人的駆動力が一定の大きさで加わったと
きに、その人的駆動力に所定の比率で電気的駆動力を付
加するように作用する。
に設けられる。すなわち、モータは、ハンドリムから駆
動輪に使用者の人的駆動力が一定の大きさで加わったと
きに、その人的駆動力に所定の比率で電気的駆動力を付
加するように作用する。
【0009】モータは、通常、減速装置を備えている。
減速装置としては、プーリとベルトとの組み合わせや減
速歯車の組み合わせ、あるいはこれらを併用したものな
どが用いられる。騒音を抑えるためには、プーリとベル
トとの組み合わせを主とするものが好ましい。
減速装置としては、プーリとベルトとの組み合わせや減
速歯車の組み合わせ、あるいはこれらを併用したものな
どが用いられる。騒音を抑えるためには、プーリとベル
トとの組み合わせを主とするものが好ましい。
【0010】バッテリ部としては、充電式乾電池、充電
式蓄電池、非充電式乾電池などのバッテリと、これらの
バッテリを所定個数収納するためのケースなどを備えた
ものが用いられる。
式蓄電池、非充電式乾電池などのバッテリと、これらの
バッテリを所定個数収納するためのケースなどを備えた
ものが用いられる。
【0011】駆動力検出部は、ハンドリムに加わる人的
駆動力の大きさを検出する。この駆動力検出部として
は、たとえば、ハンドリムに一定の人的駆動力が加わっ
たときに縮み他のときに伸びる弾性体と、この弾性体の
伸縮量を駆動輪のハブ軸の長手方向への変位量に変換す
る変換部材と、この変換部材の変位量に応じて電気的出
力の変化を生じさせかつその出力を検出する検出部材と
を備えてなるものが用いられる。
駆動力の大きさを検出する。この駆動力検出部として
は、たとえば、ハンドリムに一定の人的駆動力が加わっ
たときに縮み他のときに伸びる弾性体と、この弾性体の
伸縮量を駆動輪のハブ軸の長手方向への変位量に変換す
る変換部材と、この変換部材の変位量に応じて電気的出
力の変化を生じさせかつその出力を検出する検出部材と
を備えてなるものが用いられる。
【0012】制御部は、駆動力検出部が検出した人的駆
動力の値に基づいてモータを制御する。その制御の方法
としては、たとえば、a.検出した人的駆動力の値が大
きいときは駆動輪に大きい電気的駆動力を付加し、その
値が小さいときは駆動輪に小さい電気的駆動力を付加す
るように、モータの出力を制御したり、b.車いすの走
行速度が一定範囲内にあるときは検出した人的駆動力の
値と同じ値になるように電気的駆動力を付加し、同走行
速度がその一定範囲を超えたときは検出した人的駆動力
の値よりも小さい値になるように電気的駆動力を付加す
るようにモータの出力を制御したり、c.平地走行の場
合と坂道(上り坂または下り坂)走行の場合とでは、付
加すべき電気的駆動力の比率を変えたりなどする。
動力の値に基づいてモータを制御する。その制御の方法
としては、たとえば、a.検出した人的駆動力の値が大
きいときは駆動輪に大きい電気的駆動力を付加し、その
値が小さいときは駆動輪に小さい電気的駆動力を付加す
るように、モータの出力を制御したり、b.車いすの走
行速度が一定範囲内にあるときは検出した人的駆動力の
値と同じ値になるように電気的駆動力を付加し、同走行
速度がその一定範囲を超えたときは検出した人的駆動力
の値よりも小さい値になるように電気的駆動力を付加す
るようにモータの出力を制御したり、c.平地走行の場
合と坂道(上り坂または下り坂)走行の場合とでは、付
加すべき電気的駆動力の比率を変えたりなどする。
【0013】本発明に係る車いすは、好ましくは、駆動
輪のハブ軸を保護する盤状ケーシングをさらに備え、そ
のケーシングは2分割状のものであり、2分割状の一方
がハブ軸に固定されて固定側ケーシング部とされ、同他
方がハブ軸を覆うハブ体に取り付けられかつ前記ハンド
リムと一体化されてそのハンドリムとともに回転可能な
回転側ケーシング部とされており、駆動力検出部がケー
シング内に組み込まれているものが用いられる。
輪のハブ軸を保護する盤状ケーシングをさらに備え、そ
のケーシングは2分割状のものであり、2分割状の一方
がハブ軸に固定されて固定側ケーシング部とされ、同他
方がハブ軸を覆うハブ体に取り付けられかつ前記ハンド
リムと一体化されてそのハンドリムとともに回転可能な
回転側ケーシング部とされており、駆動力検出部がケー
シング内に組み込まれているものが用いられる。
【0014】ここで、ケーシングの材質としては、アル
ミニウム合金やステンレス鋼などが適宜、選択されて用
いられる。なかでも、放熱性にすぐれかつ軽量であるア
ルミニウム合金が好ましい。また、駆動力検出部がケー
シング内に組み込まれているのは、駆動力検出部として
前記のような弾性体、変換部材および検出部材を備えて
なるものが用いられたときに駆動力検出を簡単かつ確実
に行うためであり、さらに、駆動力検出部を保護すると
ともにスペースの有効利用を図るためである。
ミニウム合金やステンレス鋼などが適宜、選択されて用
いられる。なかでも、放熱性にすぐれかつ軽量であるア
ルミニウム合金が好ましい。また、駆動力検出部がケー
シング内に組み込まれているのは、駆動力検出部として
前記のような弾性体、変換部材および検出部材を備えて
なるものが用いられたときに駆動力検出を簡単かつ確実
に行うためであり、さらに、駆動力検出部を保護すると
ともにスペースの有効利用を図るためである。
【0015】前記のモータおよび制御部は、駆動力検出
部やモータ減速装置とともにケーシング内に組み込まれ
ているのがいっそう好ましい。その場合、これらの構成
部材を保護できるとともにスペースの有効利用によって
車いすのいっそうの小型化を図ることができる。
部やモータ減速装置とともにケーシング内に組み込まれ
ているのがいっそう好ましい。その場合、これらの構成
部材を保護できるとともにスペースの有効利用によって
車いすのいっそうの小型化を図ることができる。
【0016】駆動力検出部は、左右一対のハンドリムの
それぞれに加わる人的駆動力を独立して検出する機能を
備えてなるのが好ましい。その場合、左右一対の駆動輪
を互いに独立して制御することが可能になり、小回り性
や直進性などの、車いすの操作性能を向上させることが
できる。
それぞれに加わる人的駆動力を独立して検出する機能を
備えてなるのが好ましい。その場合、左右一対の駆動輪
を互いに独立して制御することが可能になり、小回り性
や直進性などの、車いすの操作性能を向上させることが
できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳しく説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。なお、ここで「左」とは、
使用者が車いすに腰掛けたときにその左側をいい、
「右」とはその右側をいう。
に基づいて詳しく説明する。なお、これによって本発明
が限定されるものではない。なお、ここで「左」とは、
使用者が車いすに腰掛けたときにその左側をいい、
「右」とはその右側をいう。
【0018】
【実施例1】図1〜図3は、本発明の実施例1に係る車
いすD1 の外観構成を示す。図1〜図3において、車い
すD1 は、フレーム体1と、このフレーム体1の前部に
支持された左右一対の自在輪(前輪)2・3と、フレー
ム体1の後部に支持された左右一対の駆動輪(後輪)4
・5と、各駆動輪4・5に取り付けられた左右一対のハ
ンドリム6・7と、フレーム体1の後部上方に設けられ
た左右一対の握り8・9と、フレーム体1の中央部に配
されたシートユニット10と、フレーム体1の左側に配
されたバッテリ部11とから、主として構成されてい
る。
いすD1 の外観構成を示す。図1〜図3において、車い
すD1 は、フレーム体1と、このフレーム体1の前部に
支持された左右一対の自在輪(前輪)2・3と、フレー
ム体1の後部に支持された左右一対の駆動輪(後輪)4
・5と、各駆動輪4・5に取り付けられた左右一対のハ
ンドリム6・7と、フレーム体1の後部上方に設けられ
た左右一対の握り8・9と、フレーム体1の中央部に配
されたシートユニット10と、フレーム体1の左側に配
されたバッテリ部11とから、主として構成されてい
る。
【0019】シートユニット10は、シート10a、背
もたれ10b、左右一対のひじ当て10c・10d、左
右一対のフットレスト10e・10fなどからなる。
もたれ10b、左右一対のひじ当て10c・10d、左
右一対のフットレスト10e・10fなどからなる。
【0020】図4に示すように、バッテリ部11は、正
面形状が略長方形の手提げ部付きのバッテリケース11
aと、バッテリケース11aの内部に収納された20個
の単一型充電式乾電池(1.2V×20=24V)とを
備えてなる。
面形状が略長方形の手提げ部付きのバッテリケース11
aと、バッテリケース11aの内部に収納された20個
の単一型充電式乾電池(1.2V×20=24V)とを
備えてなる。
【0021】シート10aの右側前部には切換スイッチ
12が配されている。切換スイッチ12は、図5にも示
すように、駆動輪4・5に電気的駆動力を付加するか否
かを選択するために電源を入・切する第1スイッチ12
aと、同電源が入ったときに、平地走行の場合と上り坂
道走行の場合とで付加する電気的駆動力の比率を変える
ための第2スイッチ12bとからなっている。
12が配されている。切換スイッチ12は、図5にも示
すように、駆動輪4・5に電気的駆動力を付加するか否
かを選択するために電源を入・切する第1スイッチ12
aと、同電源が入ったときに、平地走行の場合と上り坂
道走行の場合とで付加する電気的駆動力の比率を変える
ための第2スイッチ12bとからなっている。
【0022】次に、左右駆動輪4・5および左右ハンド
リム6・7の内部構造や機能について説明する。これら
は左右対称なものであるので、以下、一方(左側または
右側)のみ説明し、他方の説明は省略する。
リム6・7の内部構造や機能について説明する。これら
は左右対称なものであるので、以下、一方(左側または
右側)のみ説明し、他方の説明は省略する。
【0023】図6に示すように、駆動輪4のハブ軸13
は盤状ケーシング14により保護されている。ケーシン
グ14は、左右2分割状のものであり、2分割状の一方
である右側部材がハブ軸13に固定されて固定側ケーシ
ング部15とされ、同他方である左側部材がハブ軸13
を覆うハブ体16に取り付けられかつハンドリム6と一
体化されてハンドリム6および駆動輪4とともに回転可
能な回転側ケーシング部17とされている。
は盤状ケーシング14により保護されている。ケーシン
グ14は、左右2分割状のものであり、2分割状の一方
である右側部材がハブ軸13に固定されて固定側ケーシ
ング部15とされ、同他方である左側部材がハブ軸13
を覆うハブ体16に取り付けられかつハンドリム6と一
体化されてハンドリム6および駆動輪4とともに回転可
能な回転側ケーシング部17とされている。
【0024】図7はケーシング14の内部構造を示す。
図7において、固定側ケーシング部15には、電子回路
基板18や放熱板19などからなる制御部20と、駆動
輪4を補助的に駆動するためのモータ21とが取り付け
られている。モータ21の回転は、モータ軸に取り付け
られたモータプーリ22、第1ベルト23、モータ21
の近傍で固定側ケーシング部15に取り付けられた第1
プーリ24、第1プーリ24と同軸に配された第2プー
リ25、第2ベルト26、第2プーリ25の近傍で固定
側ケーシング部15に取り付けられた第3プーリ27、
第3プーリ27と同軸に配された第4プーリ28、第3
ベルト29、ハブ体16と一体化された第5プーリ30
に減速伝達される。第5プーリ30が回転すると、回転
側ケーシング部17、駆動輪4およびハンドリム6がと
もに回転する。
図7において、固定側ケーシング部15には、電子回路
基板18や放熱板19などからなる制御部20と、駆動
輪4を補助的に駆動するためのモータ21とが取り付け
られている。モータ21の回転は、モータ軸に取り付け
られたモータプーリ22、第1ベルト23、モータ21
の近傍で固定側ケーシング部15に取り付けられた第1
プーリ24、第1プーリ24と同軸に配された第2プー
リ25、第2ベルト26、第2プーリ25の近傍で固定
側ケーシング部15に取り付けられた第3プーリ27、
第3プーリ27と同軸に配された第4プーリ28、第3
ベルト29、ハブ体16と一体化された第5プーリ30
に減速伝達される。第5プーリ30が回転すると、回転
側ケーシング部17、駆動輪4およびハンドリム6がと
もに回転する。
【0025】次に、ハンドリム6に加わる人的駆動力を
検出する駆動力検出部40の構造および機能について、
図8〜図10に基づいて説明する。第5プーリ30に
は、その厚みの大部分にほぼ等しい深さの凹所31・3
1が2つ、ハブ軸13に関して互いに点対称位置に設け
られている。これらの凹所31・31にはそれぞれ、駆
動力検出部40の一部を構成する弾性体としての圧縮型
コイルバネ32・32が嵌め込まれている。コイルバネ
32・32は、その伸縮方向がハブ軸13の接線方向に
ほぼ平行にされている。
検出する駆動力検出部40の構造および機能について、
図8〜図10に基づいて説明する。第5プーリ30に
は、その厚みの大部分にほぼ等しい深さの凹所31・3
1が2つ、ハブ軸13に関して互いに点対称位置に設け
られている。これらの凹所31・31にはそれぞれ、駆
動力検出部40の一部を構成する弾性体としての圧縮型
コイルバネ32・32が嵌め込まれている。コイルバネ
32・32は、その伸縮方向がハブ軸13の接線方向に
ほぼ平行にされている。
【0026】コイルバネ32は、その伸縮方向がハブ軸
13の接線方向にほぼ平行となるように配されている。
コイルバネ32の一方端部は凹所31の一方端壁に当接
され、他方端部は自由端部とされている。
13の接線方向にほぼ平行となるように配されている。
コイルバネ32の一方端部は凹所31の一方端壁に当接
され、他方端部は自由端部とされている。
【0027】33は、ハンドリム6と一体化されかつ第
5プーリ30と組み合わされた、駆動力検出部40の一
部を構成する変換部材の一方としての円板状の押圧・操
作板である。押圧・操作板33は、第5プーリ30側へ
突出した、一対の押圧部33a・33aと操作部33b
・33bとを、ハブ軸13に関して互いに点対称位置に
備えてなる。押圧・操作板33の押圧部33aと操作部
33bとは、第5プーリ30に形成された、ほぼ扇形の
2種の貫通孔30a・30bにそれぞれ、貫通孔30a
・30bの円周方向長さだけ回動できる状態にゆるく嵌
められている。
5プーリ30と組み合わされた、駆動力検出部40の一
部を構成する変換部材の一方としての円板状の押圧・操
作板である。押圧・操作板33は、第5プーリ30側へ
突出した、一対の押圧部33a・33aと操作部33b
・33bとを、ハブ軸13に関して互いに点対称位置に
備えてなる。押圧・操作板33の押圧部33aと操作部
33bとは、第5プーリ30に形成された、ほぼ扇形の
2種の貫通孔30a・30bにそれぞれ、貫通孔30a
・30bの円周方向長さだけ回動できる状態にゆるく嵌
められている。
【0028】押圧部33aは、角柱状であり、駆動輪4
の停止時には、丸みを帯びた一方側部がコイルバネ32
の付勢力によりその自由端部に対向当接し、角張った他
方側部が凹所31の他方端壁に取り付けられた緩衝材と
してのゴム板34に対向当接している。操作部33b
は、押圧部33aよりも高さの低い角柱状であり、その
上面は、図8および図9における矢印方向−ハンドリム
6および押圧・操作板33の正回転方向−へ向かって下
り傾斜となる傾斜面部分にされている。
の停止時には、丸みを帯びた一方側部がコイルバネ32
の付勢力によりその自由端部に対向当接し、角張った他
方側部が凹所31の他方端壁に取り付けられた緩衝材と
してのゴム板34に対向当接している。操作部33b
は、押圧部33aよりも高さの低い角柱状であり、その
上面は、図8および図9における矢印方向−ハンドリム
6および押圧・操作板33の正回転方向−へ向かって下
り傾斜となる傾斜面部分にされている。
【0029】第5プーリ30および押圧・操作板33が
以上のように構成・配置されているので、押圧・操作板
33に加わるハンドリム6からの正方向(前進方向)の
人的駆動力がコイルバネ32の付勢力に打ち勝ったとき
に、押圧部33aがコイルバネ32を押圧して、押圧・
操作板33は所定範囲−貫通孔30a・30bの円周方
向長さの範囲−だけ正方向へ回動する。押圧・操作板3
3はまた、第5プーリ30の回転に伴って回転すること
もできる。
以上のように構成・配置されているので、押圧・操作板
33に加わるハンドリム6からの正方向(前進方向)の
人的駆動力がコイルバネ32の付勢力に打ち勝ったとき
に、押圧部33aがコイルバネ32を押圧して、押圧・
操作板33は所定範囲−貫通孔30a・30bの円周方
向長さの範囲−だけ正方向へ回動する。押圧・操作板3
3はまた、第5プーリ30の回転に伴って回転すること
もできる。
【0030】35は、ハブ体16にゆるく嵌められた、
駆動力検出部40の一部を構成する変換部材の他方とし
ての環状スライド体である。スライド体35は、第5プ
ーリ30に設けられたガイド30cに一部が嵌められて
おり、そのガイド33cにより、ハブ軸13方向のみに
スライド移動できるようになっている。スライド体35
の一方端部には、駆動力検出部40の一部を構成する検
出部材の一方としての磁性体であるフェライト製リング
37が被せ止められている。スライド体35およびリン
グ37は、ハブ体16に一方端部が固定された圧縮型コ
イルバネ36の他方端部により常時、押圧・操作板33
の方向へ付勢されている。
駆動力検出部40の一部を構成する変換部材の他方とし
ての環状スライド体である。スライド体35は、第5プ
ーリ30に設けられたガイド30cに一部が嵌められて
おり、そのガイド33cにより、ハブ軸13方向のみに
スライド移動できるようになっている。スライド体35
の一方端部には、駆動力検出部40の一部を構成する検
出部材の一方としての磁性体であるフェライト製リング
37が被せ止められている。スライド体35およびリン
グ37は、ハブ体16に一方端部が固定された圧縮型コ
イルバネ36の他方端部により常時、押圧・操作板33
の方向へ付勢されている。
【0031】スライド体35はその他方端部に、押圧・
操作板33の操作部33b側へ突出した一対の円錐状突
起35a・35aを、中心軸に関して互いに点対称位置
に備えてなる。突起35aは、コイルバネ36の付勢力
により、押圧・操作板33の操作部33bにおける傾斜
面部分に常時、当接している。
操作板33の操作部33b側へ突出した一対の円錐状突
起35a・35aを、中心軸に関して互いに点対称位置
に備えてなる。突起35aは、コイルバネ36の付勢力
により、押圧・操作板33の操作部33bにおける傾斜
面部分に常時、当接している。
【0032】38は、リング37の外側近傍に配され
た、駆動力検出部40の一部を構成する検出部材の他方
としてのコイルである。そして、コイル38の巻線が巻
かれているコイルボビン39の内側をリング37が移動
するようにされている。
た、駆動力検出部40の一部を構成する検出部材の他方
としてのコイルである。そして、コイル38の巻線が巻
かれているコイルボビン39の内側をリング37が移動
するようにされている。
【0033】次に、ハンドリム6による人的駆動力の検
出と、その検出結果に基づいて駆動輪4に所定の電気的
駆動力を付加する制御とについて、再び図8〜図10に
基づいて説明する。
出と、その検出結果に基づいて駆動輪4に所定の電気的
駆動力を付加する制御とについて、再び図8〜図10に
基づいて説明する。
【0034】停止状態にある車いすD1 が走行を始める
に際し、使用者はハンドリム6・7を握り、これらを前
方(正方向)へ回転させようとする。このとき、駆動輪
4・5は地面や床などに接しており、駆動輪4・5には
地面や床などとの摩擦に起因する力が大きく働く。この
ため、ハンドリム6・7と一体化された押圧・操作板3
3には、駆動輪4・5が回転を始める前に、使用者の正
方向への人的駆動力が作用する。そして、その人的駆動
力がコイルバネ32の付勢力に打ち勝ったときに、押圧
部33aがコイルバネ32を押圧するとともに、押圧・
操作板33が所定量だけ正方向へ回動する。
に際し、使用者はハンドリム6・7を握り、これらを前
方(正方向)へ回転させようとする。このとき、駆動輪
4・5は地面や床などに接しており、駆動輪4・5には
地面や床などとの摩擦に起因する力が大きく働く。この
ため、ハンドリム6・7と一体化された押圧・操作板3
3には、駆動輪4・5が回転を始める前に、使用者の正
方向への人的駆動力が作用する。そして、その人的駆動
力がコイルバネ32の付勢力に打ち勝ったときに、押圧
部33aがコイルバネ32を押圧するとともに、押圧・
操作板33が所定量だけ正方向へ回動する。
【0035】このように、押圧部33aがコイルバネ3
2を押し縮めながら押圧・操作板33が正方向へ回動す
ると、操作部33b・33bも正方向へ所定量だけ回動
し、操作部33b・33bにおける傾斜面部分がスライ
ド体35の突起35a・35aを押すので、コイルバネ
36の付勢力に抗して、スライド体35がリング37と
ともに、押圧・操作板33から離れる方向へスライド移
動する。
2を押し縮めながら押圧・操作板33が正方向へ回動す
ると、操作部33b・33bも正方向へ所定量だけ回動
し、操作部33b・33bにおける傾斜面部分がスライ
ド体35の突起35a・35aを押すので、コイルバネ
36の付勢力に抗して、スライド体35がリング37と
ともに、押圧・操作板33から離れる方向へスライド移
動する。
【0036】すると、リング37がコイルボビン39の
内側を押圧・操作板33から離れる方向へ移動すること
になり、これによってコイル38のインダクタンスが変
化し、コイル38に印加される電圧が変化する。すなわ
ち、ハンドリム6・7に加わる人的駆動力が大きくなれ
ばなるほど、コイルボビン39の内側に挿入されるリン
グ37の体積が大きくなり、インダクタンスが大きくな
る。インダクタンスが大きいほど電圧は小さくなり、イ
ンダクタンスが小さいほど電圧は大きくなるので、この
電圧の変化を検出することによって、人的駆動力の大き
さを検出することができる。そして、検出した人的駆動
力の大きさに応じて、制御部20の電子回路基板19に
あらかじめ記憶されているメモリーを備えたマイクロコ
ンピュータがモータ21を駆動制御する。
内側を押圧・操作板33から離れる方向へ移動すること
になり、これによってコイル38のインダクタンスが変
化し、コイル38に印加される電圧が変化する。すなわ
ち、ハンドリム6・7に加わる人的駆動力が大きくなれ
ばなるほど、コイルボビン39の内側に挿入されるリン
グ37の体積が大きくなり、インダクタンスが大きくな
る。インダクタンスが大きいほど電圧は小さくなり、イ
ンダクタンスが小さいほど電圧は大きくなるので、この
電圧の変化を検出することによって、人的駆動力の大き
さを検出することができる。そして、検出した人的駆動
力の大きさに応じて、制御部20の電子回路基板19に
あらかじめ記憶されているメモリーを備えたマイクロコ
ンピュータがモータ21を駆動制御する。
【0037】この制御の方式は次のようなものである。
すなわち、車いすD1 の平地または下り坂道における前
進走行速度が時速0〜2kmの範囲にあるときは、検出
した人的駆動力の値と同じ値になるように制御部20が
モータ21による電気的駆動力を付加する。つまり、電
気的駆動力/人的駆動力=1.0に制御する。また、同
走行速度が時速2〜4kmの範囲にあるときは、付加す
る電気的駆動力の比率を1.0〜0の範囲で直線的に減
らしていく。そして、同走行速度が時速4kmを超えた
ときは電気的駆動力を付加しない。
すなわち、車いすD1 の平地または下り坂道における前
進走行速度が時速0〜2kmの範囲にあるときは、検出
した人的駆動力の値と同じ値になるように制御部20が
モータ21による電気的駆動力を付加する。つまり、電
気的駆動力/人的駆動力=1.0に制御する。また、同
走行速度が時速2〜4kmの範囲にあるときは、付加す
る電気的駆動力の比率を1.0〜0の範囲で直線的に減
らしていく。そして、同走行速度が時速4kmを超えた
ときは電気的駆動力を付加しない。
【0038】また、車いすD1 の上り坂道における前進
走行速度が時速0〜2kmの範囲にあるときは、検出し
た人的駆動力の値の20%増しの値になるように制御部
20がモータ21による電気的駆動力を付加する。つま
り、電気的駆動力/人的駆動力=1.2に制御する。ま
た、同走行速度が時速2〜4kmの範囲にあるときは、
付加する電気的駆動力の比率を1.2〜0の範囲で直線
的に減らしていく。そして、同走行速度が時速4kmを
超えたときは電気的駆動力を付加しない。
走行速度が時速0〜2kmの範囲にあるときは、検出し
た人的駆動力の値の20%増しの値になるように制御部
20がモータ21による電気的駆動力を付加する。つま
り、電気的駆動力/人的駆動力=1.2に制御する。ま
た、同走行速度が時速2〜4kmの範囲にあるときは、
付加する電気的駆動力の比率を1.2〜0の範囲で直線
的に減らしていく。そして、同走行速度が時速4kmを
超えたときは電気的駆動力を付加しない。
【0039】車いすD1 が平地または下り坂道における
前進走行をしているか、上り坂道における前進走行をし
ているかは、使用者の判断にまかせる。すなわち、使用
者が第1スイッチ12aを「入(アシスト)」側に切り
換えかつ第2スイッチ12bを「平地」側に切り換えた
ときは、車いすD1 が平地または下り坂道における前進
走行をするものとして、前記の制御が行われる。また、
使用者が第1スイッチ12aを「入(アシスト)」側に
切り換えかつ第2スイッチ12bを「坂道」側に切り換
えたときは、車いすD1 が上り坂道における前進走行を
するものとして、前記の制御が行われる。
前進走行をしているか、上り坂道における前進走行をし
ているかは、使用者の判断にまかせる。すなわち、使用
者が第1スイッチ12aを「入(アシスト)」側に切り
換えかつ第2スイッチ12bを「平地」側に切り換えた
ときは、車いすD1 が平地または下り坂道における前進
走行をするものとして、前記の制御が行われる。また、
使用者が第1スイッチ12aを「入(アシスト)」側に
切り換えかつ第2スイッチ12bを「坂道」側に切り換
えたときは、車いすD1 が上り坂道における前進走行を
するものとして、前記の制御が行われる。
【0040】次に、車いすD1 が前進走行を行ってお
り、使用者がハンドリム6・7を操作していない状態に
ついて説明する。この状態では人的駆動力がないので、
押圧・操作板33の押圧部33aがコイルバネ32を押
し縮めることがない。このため、押圧・操作板33の前
記回動は起きず、スライド体35およびリング37の移
動はない。すなわち、コイル38のインダクタンスが変
化することはなく、コイル38に印加される電圧も変化
しないため、モータ21による電気的駆動力の付加は行
われない。
り、使用者がハンドリム6・7を操作していない状態に
ついて説明する。この状態では人的駆動力がないので、
押圧・操作板33の押圧部33aがコイルバネ32を押
し縮めることがない。このため、押圧・操作板33の前
記回動は起きず、スライド体35およびリング37の移
動はない。すなわち、コイル38のインダクタンスが変
化することはなく、コイル38に印加される電圧も変化
しないため、モータ21による電気的駆動力の付加は行
われない。
【0041】また、平地や上り坂などで使用者がハンド
リム6・7を操作して加速をする場合について説明す
る。この場合は、前記の走行開始時と同様に、押圧部3
3aがコイルバネ32を押し縮めるので、押圧・操作板
33はハンドリム6・7に加わる人的駆動力の大きさに
応じて回動し、スライド体35およびリング37の移動
が生じ、コイル38に印加される電圧が変化して、モー
タ21による電気的駆動力の付加が行われる。
リム6・7を操作して加速をする場合について説明す
る。この場合は、前記の走行開始時と同様に、押圧部3
3aがコイルバネ32を押し縮めるので、押圧・操作板
33はハンドリム6・7に加わる人的駆動力の大きさに
応じて回動し、スライド体35およびリング37の移動
が生じ、コイル38に印加される電圧が変化して、モー
タ21による電気的駆動力の付加が行われる。
【0042】使用者が第1スイッチ12aを「切」側に
切り換えたときは、モータ21による電気的駆動力の付
加は行われず、車いすD1 は、ハンドリム6・7に加え
られる使用者の人的駆動力によってのみ駆動される。
切り換えたときは、モータ21による電気的駆動力の付
加は行われず、車いすD1 は、ハンドリム6・7に加え
られる使用者の人的駆動力によってのみ駆動される。
【0043】この車いすD1 は以上のように構成されて
おり、次のような利点を有している。
おり、次のような利点を有している。
【0044】すなわち、車いすD1 は、ハンドリム6・
7に加わる人的駆動力を検出する駆動力検出部40(弾
性体としてのコイルバネ32・32、変換部材の一方と
しての押圧・操作板33、変換部材の他方としての環状
スライド体35、検出部材の一方としてのリング37、
検出部材の他方としてのコイル38)と、この駆動力検
出部40での検出結果に基づいて駆動輪4・5に所定の
電気的駆動力を付加すべくモータ21を制御する制御部
20とを備えている。そして、検出された人的駆動力の
大きさに応じて制御部20がモータ21を駆動制御し、
電気的駆動力を付加したりしなかったりする。したがっ
て、使用者がハンドリム6・7を操作する労力をあまり
必要としない。また、電動式車いすほどの大容量のバッ
テリを必要としないため、車いす全体の重さや大きさも
電動式車いすほどにはならず、自動車やトラックなどに
搭載する作業を比較的楽に行うことができる。
7に加わる人的駆動力を検出する駆動力検出部40(弾
性体としてのコイルバネ32・32、変換部材の一方と
しての押圧・操作板33、変換部材の他方としての環状
スライド体35、検出部材の一方としてのリング37、
検出部材の他方としてのコイル38)と、この駆動力検
出部40での検出結果に基づいて駆動輪4・5に所定の
電気的駆動力を付加すべくモータ21を制御する制御部
20とを備えている。そして、検出された人的駆動力の
大きさに応じて制御部20がモータ21を駆動制御し、
電気的駆動力を付加したりしなかったりする。したがっ
て、使用者がハンドリム6・7を操作する労力をあまり
必要としない。また、電動式車いすほどの大容量のバッ
テリを必要としないため、車いす全体の重さや大きさも
電動式車いすほどにはならず、自動車やトラックなどに
搭載する作業を比較的楽に行うことができる。
【0045】さらに、駆動力検出部40が、ハンドリム
6・7に一定の人的駆動力が加わったときに縮み他のと
きに伸びるコイルバネ32・32と、コイルバネ32・
32の伸縮量を駆動輪4・5のハブ軸13の長手方向へ
の変位量に変換する変換部材(押圧・操作板33および
スライド体35)と、変換部材の変位量に応じて電圧の
変化を生じさせかつその変化量を検出する検出部材(リ
ング37およびコイル38)とを備えている。したがっ
て、人的駆動力の変化をハブ軸13の長手方向への変位
量に変換することで、変化の度合いを拡大することがで
き、正確できめ細かい検出が可能になる。
6・7に一定の人的駆動力が加わったときに縮み他のと
きに伸びるコイルバネ32・32と、コイルバネ32・
32の伸縮量を駆動輪4・5のハブ軸13の長手方向へ
の変位量に変換する変換部材(押圧・操作板33および
スライド体35)と、変換部材の変位量に応じて電圧の
変化を生じさせかつその変化量を検出する検出部材(リ
ング37およびコイル38)とを備えている。したがっ
て、人的駆動力の変化をハブ軸13の長手方向への変位
量に変換することで、変化の度合いを拡大することがで
き、正確できめ細かい検出が可能になる。
【0046】加えて、駆動輪4・5のハブ軸13を保護
するケーシング14を備え、ケーシング14内に、駆動
力検出部40、モータ21、減速装置および制御部20
が組み込まれているので、これらの構成部材を確実に保
護することができるとともに、スペースの有効利用によ
って車いすD1 がいっそう小型化している。
するケーシング14を備え、ケーシング14内に、駆動
力検出部40、モータ21、減速装置および制御部20
が組み込まれているので、これらの構成部材を確実に保
護することができるとともに、スペースの有効利用によ
って車いすD1 がいっそう小型化している。
【0047】しかも、駆動力検出部40は、左右一対の
ハンドリム6・7のそれぞれに加わる人的駆動力を独立
して検出する左右一対のものであるので、左右一対の駆
動輪4・5を互いに独立して制御することが可能にな
り、小回り性や直進性などの操作性能が向上している。
ハンドリム6・7のそれぞれに加わる人的駆動力を独立
して検出する左右一対のものであるので、左右一対の駆
動輪4・5を互いに独立して制御することが可能にな
り、小回り性や直進性などの操作性能が向上している。
【0048】
【実施例2】図11および図12は、本発明の実施例2
に係る車いすD2 の外観構成を示す。図11および図1
2において、車いすD2 は、実施例1における車いすD
1 と同様に、フレーム体1と、自在輪2・3と、駆動輪
4・5と、ハンドリム6・7と、握り8・9と、シート
ユニット10と、バッテリ部11とから、主として構成
されている。これらの主要構成要素は車いすD1 におけ
るそれらと同じであるので、詳細な説明は省略する。
に係る車いすD2 の外観構成を示す。図11および図1
2において、車いすD2 は、実施例1における車いすD
1 と同様に、フレーム体1と、自在輪2・3と、駆動輪
4・5と、ハンドリム6・7と、握り8・9と、シート
ユニット10と、バッテリ部11とから、主として構成
されている。これらの主要構成要素は車いすD1 におけ
るそれらと同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0049】駆動輪4・5の前方には、駆動輪4・5を
補助的に駆動するための左右一対のモータ51・52が
それぞれ配されている。
補助的に駆動するための左右一対のモータ51・52が
それぞれ配されている。
【0050】左側のモータ51は、図13に示すよう
に、モータケース53の内部に配されたモータ本体(図
示略)と、このモータ本体の回転軸54に取り付けられ
た圧接ローラ55とを備えてなる。このモータ51は、
圧接ローラ55が左側の駆動輪4のタイヤに圧接される
ようにフレーム体1の左側部分に取り付けられている。
に、モータケース53の内部に配されたモータ本体(図
示略)と、このモータ本体の回転軸54に取り付けられ
た圧接ローラ55とを備えてなる。このモータ51は、
圧接ローラ55が左側の駆動輪4のタイヤに圧接される
ようにフレーム体1の左側部分に取り付けられている。
【0051】右側のモータ52は、左側のモータ51と
左右対称なものであり、フレーム体1の右側部分に取り
付けられている。
左右対称なものであり、フレーム体1の右側部分に取り
付けられている。
【0052】図14に示すように、駆動輪4のハブ軸1
3を保護するケーシング14は、車いすD1 におけるそ
れと同じである。ケーシング14の内部には、車いすD
1 におけるのと同じ駆動力検出部40(弾性体としての
コイルバネ32・32、変換部材の一方としての押圧・
操作板33、変換部材の他方としての環状スライド体3
5、検出部材の一方としてのリング37、検出部材の他
方としてのコイル38)と、この駆動力検出部40での
検出結果に基づいて駆動輪4に所定の電気的駆動力を付
加すべく外部のモータ51を制御する制御部20(図示
略)とを備えている。
3を保護するケーシング14は、車いすD1 におけるそ
れと同じである。ケーシング14の内部には、車いすD
1 におけるのと同じ駆動力検出部40(弾性体としての
コイルバネ32・32、変換部材の一方としての押圧・
操作板33、変換部材の他方としての環状スライド体3
5、検出部材の一方としてのリング37、検出部材の他
方としてのコイル38)と、この駆動力検出部40での
検出結果に基づいて駆動輪4に所定の電気的駆動力を付
加すべく外部のモータ51を制御する制御部20(図示
略)とを備えている。
【0053】制御部20によるモータ51の制御は、車
いすD1 におけるのと同じであるので詳細な説明は省略
する。
いすD1 におけるのと同じであるので詳細な説明は省略
する。
【0054】この車いすD2 は以上のように構成されて
おり、次のような利点を有している。
おり、次のような利点を有している。
【0055】すなわち、車いすD2 は、ハンドリム6・
7に加わる人的駆動力を検出する駆動力検出部40と、
この駆動力検出部40での検出結果に基づいて駆動輪4
・5に所定の電気的駆動力を付加すべくモータ51・5
2を制御する制御部20とを備えている。そして、検出
された人的駆動力の大きさに応じて制御部20がモータ
51・52を駆動制御し、電気的駆動力を付加したりし
なかったりする。したがって、使用者がハンドリム6・
7を操作する労力をあまり必要としない。また、電動式
車いすほどの大容量のバッテリを必要としないため、車
いす全体の重さや大きさも電動式車いすほどにはなら
ず、自動車やトラックなどに搭載する作業を比較的楽に
行うことができる。
7に加わる人的駆動力を検出する駆動力検出部40と、
この駆動力検出部40での検出結果に基づいて駆動輪4
・5に所定の電気的駆動力を付加すべくモータ51・5
2を制御する制御部20とを備えている。そして、検出
された人的駆動力の大きさに応じて制御部20がモータ
51・52を駆動制御し、電気的駆動力を付加したりし
なかったりする。したがって、使用者がハンドリム6・
7を操作する労力をあまり必要としない。また、電動式
車いすほどの大容量のバッテリを必要としないため、車
いす全体の重さや大きさも電動式車いすほどにはなら
ず、自動車やトラックなどに搭載する作業を比較的楽に
行うことができる。
【0056】さらに、駆動力検出部40が、ハンドリム
6・7に一定の人的駆動力が加わったときに縮み他のと
きに伸びるコイルバネ32・32と、コイルバネ32・
32の伸縮量を駆動輪4・5のハブ軸13の長手方向へ
の変位量に変換する変換部材と、変換部材の変位量に応
じて電圧の変化を生じさせかつその変化量を検出する検
出部材とを備えている。したがって、人的駆動力の変化
をハブ軸13の長手方向への変位量に変換することで、
変化の度合いを拡大することができ、正確できめ細かい
検出が可能になる。
6・7に一定の人的駆動力が加わったときに縮み他のと
きに伸びるコイルバネ32・32と、コイルバネ32・
32の伸縮量を駆動輪4・5のハブ軸13の長手方向へ
の変位量に変換する変換部材と、変換部材の変位量に応
じて電圧の変化を生じさせかつその変化量を検出する検
出部材とを備えている。したがって、人的駆動力の変化
をハブ軸13の長手方向への変位量に変換することで、
変化の度合いを拡大することができ、正確できめ細かい
検出が可能になる。
【0057】加えて、駆動輪4・5のハブ軸13を保護
するケーシング14を備え、ケーシング14内に、駆動
力検出部40および制御部20が組み込まれているの
で、これらの構成部材を確実に保護することができると
ともに、スペースの有効利用によって車いすD2 がいっ
そう小型化している。
するケーシング14を備え、ケーシング14内に、駆動
力検出部40および制御部20が組み込まれているの
で、これらの構成部材を確実に保護することができると
ともに、スペースの有効利用によって車いすD2 がいっ
そう小型化している。
【0058】しかも、駆動力検出部40は、左右一対の
ハンドリム6・7のそれぞれに加わる人的駆動力を独立
して検出する左右一対のものであるので、左右一対の駆
動輪4・5を互いに独立して制御することが可能にな
り、小回り性や直進性などの操作性能が向上している。
ハンドリム6・7のそれぞれに加わる人的駆動力を独立
して検出する左右一対のものであるので、左右一対の駆
動輪4・5を互いに独立して制御することが可能にな
り、小回り性や直進性などの操作性能が向上している。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の車いすによれ
ば、ハンドリムに加わる人的駆動力を検出する駆動力検
出部と、この駆動力検出部での検出結果に基づいて駆動
輪に所定の電気的駆動力を付加すべくモータを制御する
制御部とを備えている。そして、検出された人的駆動力
の大きさに応じて制御部がモータを駆動制御する。した
がって、使用者がハンドリムを操作する労力をあまり必
要としない。また、電動式車いすほどの大容量のバッテ
リを必要としないため、車いす全体の重さや大きさも電
動式車いすほどにはならず、自動車やトラックなどに搭
載する作業を比較的楽に行うことができる。そして、盤
状ケーシング内に、駆動力検出部が組み込まれているの
で、駆動力検出部を確実に保護することができるととも
に、スペースの有効利用によって車いすのいっそうの小
型化を図ることができる。また、請求項2によれば、駆
動力検出部は、ハンドリムに一定の人的駆動力が加わっ
たときに縮み他のときに伸びる弾性体と、この弾性体の
伸縮量を駆動輪のハブ軸の長手方向への変位量に変換す
る変換部材とを備えているため、人的駆動力の変化をハ
ブ軸の長手方向への変位量に変換することで、変化の度
合いを拡大することができ、正確できめ細かい検出が可
能になる。
ば、ハンドリムに加わる人的駆動力を検出する駆動力検
出部と、この駆動力検出部での検出結果に基づいて駆動
輪に所定の電気的駆動力を付加すべくモータを制御する
制御部とを備えている。そして、検出された人的駆動力
の大きさに応じて制御部がモータを駆動制御する。した
がって、使用者がハンドリムを操作する労力をあまり必
要としない。また、電動式車いすほどの大容量のバッテ
リを必要としないため、車いす全体の重さや大きさも電
動式車いすほどにはならず、自動車やトラックなどに搭
載する作業を比較的楽に行うことができる。そして、盤
状ケーシング内に、駆動力検出部が組み込まれているの
で、駆動力検出部を確実に保護することができるととも
に、スペースの有効利用によって車いすのいっそうの小
型化を図ることができる。また、請求項2によれば、駆
動力検出部は、ハンドリムに一定の人的駆動力が加わっ
たときに縮み他のときに伸びる弾性体と、この弾性体の
伸縮量を駆動輪のハブ軸の長手方向への変位量に変換す
る変換部材とを備えているため、人的駆動力の変化をハ
ブ軸の長手方向への変位量に変換することで、変化の度
合いを拡大することができ、正確できめ細かい検出が可
能になる。
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】本発明の請求項3に記載の車いすによれ
ば、駆動力検出部が、左右一対のハンドリムのそれぞれ
に加わる人的駆動力を独立して検出する機能を備えてな
るので、請求項1〜2のいずれか1つに記載の車いすが
奏する前記効果に加えて、左右一対の駆動輪を互いに独
立して制御することが可能になり、小回り性や直進性な
どの操作性能を向上させることができる。
ば、駆動力検出部が、左右一対のハンドリムのそれぞれ
に加わる人的駆動力を独立して検出する機能を備えてな
るので、請求項1〜2のいずれか1つに記載の車いすが
奏する前記効果に加えて、左右一対の駆動輪を互いに独
立して制御することが可能になり、小回り性や直進性な
どの操作性能を向上させることができる。
【図1】本発明の実施例1に係る車いすの全体外観を示
す側面図。
す側面図。
【図2】図1の車いすの平面図。
【図3】図1の車いすの背面図。
【図4】図1の車いすの1構成部材であるバッテリ部の
斜視図。
斜視図。
【図5】図1の車いすの1構成部材である切換スイッチ
の平面図。
の平面図。
【図6】図1の車いすの1構成部材であるケーシングの
背面断面図。
背面断面図。
【図7】図6のケーシングの内部を示す側面図。
【図8】図6のケーシングの内部に配された駆動力検出
部を示す側面図。
部を示す側面図。
【図9】図8の駆動力検出部を示す斜視図。
【図10】図8の駆動力検出部を示す背面断面図。
【図11】本発明の実施例2に係る車いすの全体外観を
示す側面図。
示す側面図。
【図12】図11の車いすの背面図。
【図13】図11の車いすの1構成部材であるモータの
斜視図。
斜視図。
【図14】図11の車いすの1構成部材であるケーシン
グの背面断面図。
グの背面断面図。
4 駆動輪
5 駆動輪
6 ハンドリム
7 ハンドリム
11 バッテリ部
13 ハブ軸
14 ケーシング
15 固定側ケーシング部
16 ハブ体
17 回転側ケーシング部
20 制御部
21 モータ
30 第5プーリ(減速装置)
32 コイルバネ(弾性体)
33 押圧・操作板(変換部材)
35 スライド体(変換部材)
37 リング(検出部材)
38 コイル(検出部材)
40 駆動力検出部
51 モータ
52 モータ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 中村 秀男
大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
三洋電機株式会社内
(56)参考文献 特開 平6−304205(JP,A)
特開 平7−75219(JP,A)
特開 平9−19460(JP,A)
特開 平8−275974(JP,A)
特開 平3−15468(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61G 5/04
B62M 23/02
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動輪に取り付けられ人的駆動力により
駆動輪を駆動するためのハンドリムと、電気的駆動力に
より駆動輪を補助的に駆動するためのモータと、このモ
ータの電源となるバッテリ部と、ハンドリムに人的駆動
力が加わったときに伸縮する弾性体と、この弾性体の伸
縮量に応じて電気的出力の変化を生じさせかつその出力
を検出する検出部材とからなる駆動力検出部と、この駆
動力検出部での検出結果に基づいて駆動輪に所定の電気
的駆動力を付加すべくモータを制御する制御部と、前記
制御部は、電気回路基板と放熱板とからなり、アルミニ
ウム合金やステンレス鋼などの放熱性にすぐれた材質で
形成され駆動輪のハブ軸を保護する盤状ケーシングを設
け、そのケーシングは2分割状のものであり、2分割状
の一方がハブ軸に固定されて固定側ケーシング部とさ
れ、同他方がハブ軸を覆うハブ体に取り付けられかつ前
記ハンドリムと一体化されてそのハンドリムとともに回
転可能な回転側ケーシング部とされており、駆動力検出
部及びモータ、制御部がモータ減速装置と共にケーシン
グ内に組み込まれていることを特徴とする車いす。 - 【請求項2】 前記駆動力検出部は、前記弾性体の伸縮
量を駆動輪のハブ軸の長手方向への変位量に変換する変
換部材と、この変換部材の変位量に応じて電気的出力の
変化を生じさせかつその出力を検出する検出部材とを設
けたことを特徴とする請求項1記載の車いす。 - 【請求項3】 駆動力検出部が、左右一対のハンドリム
のそれぞれに加わる人的駆動力を独立して検出する機能
を備えてなる請求項1〜2のいずれか1つに記載の車い
す。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19502095A JP3524638B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 車いす |
TW084110012A TW364844B (en) | 1995-07-31 | 1995-09-26 | Wheel chair |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19502095A JP3524638B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 車いす |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0938145A JPH0938145A (ja) | 1997-02-10 |
JP3524638B2 true JP3524638B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=16334206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19502095A Expired - Fee Related JP3524638B2 (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 車いす |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3524638B2 (ja) |
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-
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- 1995-07-31 JP JP19502095A patent/JP3524638B2/ja not_active Expired - Fee Related
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