JP3434560B2 - ブレ補正可能なカメラ - Google Patents

ブレ補正可能なカメラ

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JP3434560B2
JP3434560B2 JP3376694A JP3376694A JP3434560B2 JP 3434560 B2 JP3434560 B2 JP 3434560B2 JP 3376694 A JP3376694 A JP 3376694A JP 3376694 A JP3376694 A JP 3376694A JP 3434560 B2 JP3434560 B2 JP 3434560B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はカメラの手ブレ状態を検
出し、この検出されたブレによる影響ができるだけ小さ
くなるようにブレ補正可能なカメラに関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、特開平03−100634号公
報は、手ブレ検出手段への給電直後は出力が安定してい
ないため、安定するまでの間は警告表示を行うことを開
示している。 【0003】また、特開平02−146022号公報
は、録画を終了する前に焦点距離をワイドまたはテレに
してブレの目だたない状態としてから録画を終了するこ
とを開示している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平03−100634号公報は警告するだけであ
り、実質的には所定精度でのブレ補正撮影ができない。
また、特開平02−146022号公報は、録画を終了
しようとするたびに焦点距離がワイドかテレに移行する
ので、一度録画を終了してまたすぐに録画したい際には
使い勝手が良くない。 【0005】本発明のブレ補正可能なカメラはこのよう
な課題に着目してなされたものであり、その目的とする
ところは、ブレ検出手段への給電直後で出力が不安定な
状態においても、ブレの影響がない撮影条件を撮影者に
提供することが可能なブレ補正可能なカメラを提供する
ことにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、カメラのブレを検出するブレ検出
手段の出力に基づいて、結像面における像移動を補正す
るブレ補正可能なカメラにおいて、ブレ補正を行うブレ
補正モードにカメラを設定するブレ補正モード設定手段
と、カメラの非使用時に、最小限の機能のみを動作させ
る省電力モードにカメラを設定する省電力モード設定手
段と、上記ブレ検出手段に電源を供給する電源供給手段
と、撮影レンズの撮影焦点距離を変更する焦点距離変更
手段と、を具備し、上記省電力モード時において、カメ
ラのいずれかの操作部材が操作された場合は省電力モー
ドを解除し、上記ブレ補正モード設定手段によブレ補
正モードの設定がなされているかどうかを判断し、上記
ブレ補正モードの設定がなされている場合には、さらに
上記電源供給手段から上記ブレ検出手段への電源供給を
開始させるとともに、上記撮影焦点距離をブレの影響の
少ない位置に設定した後、上記焦点距離変更手段による
撮影焦点距離の変更を予め設定された所定時間だけ禁止
する。 【0007】 【0008】 【作用】すなわち、第1の発明においては、カメラの非
使用時に最小限の機能のみを動作させる省電力モード時
において、カメラのいずれかの操作部材が操作された場
合は省電力モードを解除し、上記ブレ補正モード設定手
段によブレ補正モードの設定がなされているかどうか
を判断し、上記ブレ補正モードの設定がなされている場
合には、さらに上記電源供給手段から上記ブレ検出手段
への電源供給を開始させるとともに、上記撮影焦点距離
をブレの影響の少ない位置に設定した後、上記焦点距離
変更手段による撮影焦点距離の変更を予め設定された所
定時間だけ禁止する。 【0009】 【0010】 【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の第1実施例の構成を示す図
である。同図において、操作状態判断手段1はカメラ・
レンズの撮影者による操作状態を判断する。ブレ補正撮
影モード設定手段2は手ブレ補正動作を伴った撮影を行
うための撮影モードを設定する。給電手段4はカメラの
手ブレを検出するための手ブレ検出装置に対して、その
給電を行う。焦点距離変更手段5は撮影レンズ(ズーム
レンズ)の焦点距離を変更する。以上の4つの手段はカ
メラ全体の制御を行うカメラ制御手段3に接続されてい
る。 【0011】図1における動作を説明すると、まずカメ
ラ制御手段3により撮影モードとしてブレ補正撮影モー
ドが選択されていて、図1中不図示の手ブレ検出装置、
ブレ補正装置等によりブレ補正撮影が可能な状態になっ
ているとする。このとき給電手段4は前述の手ブレ検出
装置に対して給電を行っている。 【0012】また、撮影者の操作によりズームレンズの
焦点距離が変更され、焦点距離変更手段5はこの操作に
応じて撮影レンズの焦点距離を変更する。そして、撮影
者が図1中不図示のレリーズボタンを操作すれば、撮影
時の手ブレによる影響を補正した形での撮影が行われ
る。 【0013】以上の状態において、通常のブレ補正動作
を伴った撮影が行われるが、ここで撮影者のカメラ操作
が所定時間なかった場合は、必要最小限の動作のみを行
わせて無駄な電力消費を防止すべく、カメラ制御手段3
をカメラの省電力モード(スタンバイ状態)に移行す
る。この際、カメラの操作状況を判断するのが操作状態
判断手段1である。ここでの判断結果はカメラ制御手段
3に送られる。 【0014】ここで、カメラ制御手段3が省電力モード
(スタンバイ状態)に移行すべきと判断した場合、まず
手ブレ検出装置の給電を行っている給電手段4に対し給
電を停止させる。それと共に、撮影焦点距離をワイド側
(ワイド端)になるよう焦点距離変更手段5により焦点
距離の変更を行う。 【0015】また、この他カメラの測光装置、測距装
置、ファインダー内表示、外部表示、ストロボの充電等
は停止されカメラ本体・撮影レンズは省電力モード(ス
タンバイ状態)に入り、必要最小限の電力消費に抑えら
れる。 【0016】前述の状態において、カメラの操作部材
(例えばレリーズボタン、ズームボタン等)が操作され
たことを操作状態判断手段1が判断した場合、この情報
はカメラ制御手段3に送られる。ここで、カメラ制御手
段3はブレ補正撮影モード設定手段2によりブレ補正撮
影モードが選択されているか否かを判断し、選択されて
いる場合には、手ブレ検出装置に対する給電を開始する
よう給電手段4に指示を送る。 【0017】また、撮影者によりテレ側への撮影焦点距
離の変更指示入力があったとしても、所定時間の間は焦
点距離変更手段5による焦点距離の変更を禁止すべく、
カメラ制御手段3は所定の制御を行う。 【0018】このように、給電手段4及び焦点距離変更
手段5は、カメラの操作部材の操作状態に応じて制御さ
れるが、以下にその必要性についての説明を行う。図1
0は、手ブレ検出装置の給電OFFからONの状態とし
たときの静止時における手ブレ検出装置の出力軌跡を表
したものである。図10において、タイミングAで給電
状態をONするまでは、手ブレ検出装置の出力はほぼ0
ボルトのレベルであり、変化しない。タイミングAで給
電を開始すると、手ブレ検出装置の出力は無振動時出力
レベルであるVref で安定するように図に示した軌跡の
ような形で推移する。 【0019】そしてタイミングBで、手ブレ検出装置の
出力はほぼVref で安定する。即ち、タイミングAから
タイミングBのT(sec )の間は、手ブレ検出装置の出
力が手ブレとは無関係な不安定な状態となる。この間
に、手ブレを補正するために手ブレ検出装置の出力を基
にブレ補正装置を作動させると、所望のブレ補正性能が
得られない恐れがある。この状態でブレ補正を伴った露
光動作を行うことは勿論のこと、仮にブレ補正動作を伴
った露光動作を行うのではなく、撮影準備状態でファイ
ンダー像を覗ているだけの状態であっても、覗いた像が
激しく乱れて不快のものとなる。 【0020】したがって、手ブレ検出装置出力が不安定
のあいだは撮影焦点距離状態をワイド側(ワイド端)に
設定しておくことにより、仮に手ブレが発生しても焦点
距離がワイド状態であるので、ブレによる像移動量が少
なく、ブレ補正装置の駆動量も少なくて済む。よって、
前述したような不快な思いをしなくて済む。そして、給
電手段4がタイミングAでONしてからT(sec )後の
タイミングBになった時点で手ブレ検出装置の出力がほ
ぼ安定するので、これ以降の時点では、撮影者によりテ
レ側への撮影焦点距離の変更指示入力があった場合は、
通常通り焦点距離変更手段05による焦点距離の変更を
行う。 【0021】上記した構成、動作による効果は、次のよ
うな場合に有効である。例えばカメラの撮影モードがブ
レ補正撮影モードであり、カメラの省電力モード(スタ
ンバイ状態)の状態の時に、公知の第1レリーズ、第2
レリーズが短時間の内に同時に(一気に)操作された場
合、カメラの動作としては、まず省電力モードから抜け
出し、手ブレ検出装置に対して給電を開始することが考
えられる。その他、測光、測距動作が行われる。 【0022】しかし、前述したような理由からすぐには
手ブレ検出装置の出力をそのまま採用することはでき
ず、従来ブレ補正装置駆動の禁止、もしくはその旨の警
告・表示を行っていた。しかしながら本発明において
は、撮影焦点距離がワイド側(ワイド端)であるため、
たとえブレが発生したとしてもこのブレによる影響はか
なり少なくて済む。また、撮影焦点距離をテレ側として
撮影したい際は、焦点距離変更の指示を行う動作が入
り、再度フレーミングを撮影者が決定することになる。
よって、前述の第1レリーズ、第2レリーズを短時間の
内に同時に操作された場合、手ブレの発生が比較的大き
く出て、ブレ補正装置が作動出来る範囲を逸脱し易いの
に比べ、再度フレーミングをする動作が入るので、発生
するブレが小さくなり易いというメリットがある。そし
て、そのあいだに手ブレ検出装置の出力が安定し、精度
の高いブレ補正動作が可能となる。 【0023】図2、及び図3は、図1に示す第1実施例
の変形例である。ここでは図1と同じ部分に関しての説
明は省略する。図2、及び図3において、給電手段4に
は前述の手ブレ検出装置8が接続されており、これは上
述したようにカメラの手ブレ状態を検出するものであ
る。具体的には、速度センサ、角速度センサ、光ファイ
バージャイロ等が挙げられる。また、焦点距離光学系9
は、焦点距離変更手段5により駆動されるもので、これ
により焦点距離が変更される。 【0024】上記した第1実施例によれば、カメラの省
電力モード(スタンバイ状態)から撮影準備状態に移行
した際、給電直後の手ブレ検出装置出力が不安定な状態
であっても、撮影焦点距離がワイド側(ワイド端)であ
るため、撮影時のブレの影響が無いような撮影条件を撮
影者に提供できる。 【0025】以下に本発明の第2実施例を説明する。第
2実施例では図2に示すように、操作状態判断手段1に
計時手段6が接続されている。具体的には、操作部材が
操作されていない時間を、ソフト的・ハード的なカウン
タでカウントアップ、もしくはカウントダウンし、所定
値(所定時間)に到達したところで、その旨の情報出力
を行うものである。この計時手段6はカメラのレリーズ
ボタン、ズームボタン等操作部材が一つも操作されてい
ない時間を計時するものである。 【0026】ここで、カメラの操作がなされていない時
間が所定時間(例えば2分、5分等)経過した場合、こ
の情報を操作状態判断手段1に送る。操作状態判断手段
1ではこれ以降しばらくはカメラが操作されないものと
判断して、その旨の情報をカメラ制御手段3に送る。カ
メラ制御手段3ではこれを受けて、前述したような給電
手段4による手ブレ検出装置8の給電OFF制御を行う
とともに、焦点距離変更手段5によって焦点距離光学系
9を広角端部側(ワイド側あるいはワイド端)あるい
は、ブレの影響がでない程度に、該広角端部側よりも望
遠側に設定する制御を行う。 【0027】上記した第2実施例によれば、カメラの省
電力モード(スタンバイ状態)から撮影準備状態に移行
した際、給電直後の手ブレ検出装置出力が不安定な状態
であっても、撮影焦点距離がワイド側(ワイド端)で固
定されており、所定時間経過して撮影焦点距離の変更を
許可するので、撮影時のブレの影響が無いような撮影条
件を撮影者に提供できる。 【0028】以下に本発明の第3実施例を説明する。第
3実施例では、図3に示すように、操作状態判断手段1
には操作検出手段7が接続されている。この操作検出手
段7は、省電力モード(スタンバイ状態)中にカメラの
いずれかの操作部材が操作されているか否かを検出・判
断するものである。具体的には、カメラの操作部材、即
ちスイッチがONからOFFかをソフト的に一つ一つチ
ェックし、そのループを回していくものである。ここで
カメラの操作が検出された場合、この情報を操作状態判
断手段1に送る。 【0029】操作状態判断手段1では、カメラの省電力
モードから撮影準備状態に移行すべきものと判断し、そ
の旨の情報をカメラ制御手段3に送る。カメラ制御手段
3ではこれを受けて前述したような給電手段4による手
ブレ検出装置8の給電ON制御、及び焦点距離変更手段
5による焦点距離光学系9のワイド側(ワイド端)での
所定時間固定制御を行う。 【0030】以上により、カメラの省電力モード(スタ
ンバイ状態)から撮影準備状態に移行した際、給電直後
の手ブレ検出装置出力が不安定な状態であっても、撮影
焦点距離がワイド側(ワイド端)で固定されており、所
定時間経過して撮影焦点距離の変更を許可するので、撮
影時のブレの影響が無いような撮影条件を撮影者に提供
できる。 【0031】以下に図4、図5、図6、図7を参照して
本発明の第4実施例を説明する。図5は第4実施例に係
るブレ補正可能なカメラの具体的構成図であり、前述し
た図1〜図3と同一ものには同じ番号が付与してあり、
詳細な説明は省略する。 【0032】制御の中心となるカメラ制御手段3には、
図1〜図3で説明したものの他、撮影時の露光条件を測
るための第1の測光手段14aと、第1の測光手段14
aよりも狭い範囲の測光を行う第2の測光手段14b
と、撮影時のピント状態を測るための測距手段15と、
カメラの測光・測距動作等を開始する第1レリーズ信号
を受け付けるための1RSW16と、実撮影を開始する
第2レリーズ信号を受け付けるための2RSW17と、
撮影者からの焦点距離変更を受け付けるための焦点距離
変更指示手段18と、実露光動作を行うためクイックリ
ターンミラーやシャッター装置等で構成される露光手段
19と、撮影したフィルムの巻き上げ・巻き戻し動作を
行うフィルム駆動手段20と、現在の焦点距離情報を検
出するためフォトインタラプタ等で構成されている焦点
距離情報検出手段21とが接続されている。 【0033】また、操作状態判断手段1には図2の説明
で述べた計時手段6と、図3の説明で述べた操作検出手
段7の両方が接続されている。次にブレの検出・補正に
関係するブロックについて説明を行う。手ブレ検出装置
8により検出された手ブレに関する情報は、ブレ補正制
御手段11に送られる。ここでは、手ブレ情報に基づい
てブレにより結像面上での像移動速度・量等が演算さ
れ、手ブレによる像ブレを補正するためのブレ補正装置
の駆動速度・量が決定される。また、カメラ制御手段3
からの情報を基にブレ補正装置の駆動タイミングを制御
する。 【0034】ブレ補正装置駆動手段12は、上記したブ
レ補正制御手段11からの駆動情報を受けて駆動される
ものであり、具体的にはDCモーター、ボイスコイルと
いったアクチュエータで構成される。そして、ブレ補正
装置駆動手段12による発生駆動力はブレ補正装置13
に伝達される。ブレ補正装置13は、手ブレによる像ブ
レを補正するために撮影光学系中に配置されるものであ
る。具体的には平行平板ガラスを傾動したり、レンズの
一部を偏心(シフト)する事で像移動を実現する。 【0035】次に、図4により第4実施例に係るブレ補
正可能なカメラについて説明を行う。図4において、4
1はカメラボディ本体、42はペンタプリズム、43は
クイックリターンミラー、44はシャッター装置、45
はフィルム、46はスクリーンマット、そして47はフ
ァインダーである。図中の一点鎖線は光路を表したもの
であり、クイックリターンミラー43のハーフミラーの
部分から測距手段15に対しても光路が導かれている。
また、前記したカメラ制御手段3は操作状態判断手段
1、計時手段6、及び操作検出手段7も含めて考えても
良い。 【0036】一方、レンズ側において、レンズ鏡筒31
は、撮影光学系32、焦点距離光学系9、ブレ補正装置
13を含んでおり、さらに、手ブレ補正関係のものとし
て、給電手段4、手ブレ検出装置8、ブレ補正制御手段
11、及びブレ補正装置駆動手段12が含まれる。ま
た、ブレ補正装置駆動手段12で発生された駆動力を伝
達するための補正力伝達系33、そしてブレ補正装置1
3を支持するためのブレ補正レンズ支持枠34が組み込
まれている。また、カメラボディ41内にあるカメラ制
御手段3と、給電手段4、及びブレ補正制御手段11と
の間は電気的に接続されている。 【0037】図4において、手ブレ検出装置8はX軸回
りを中心とした回転手ブレを検出するための手ブレ検出
装置8Xと、Y軸回りを中心とした回転手ブレを検出す
るための手ブレ検出装置8Yとに分かれている。また、
ブレ補正装置駆動手段12、及び補正力伝達系33は、
フィルム像面上Y軸方向に像移動させるために用いられ
るものであり、図4中にはそれぞれ12Y、および33
Yとしてある。 【0038】そして、手ブレ検出装置8Xで検出された
X軸回りを中心とした回転手ブレ速度・量に基づき、ブ
レ補正レンズ支持枠34により支持されたブレ補正装置
13が図中の矢印方向に駆動(傾動)される。これによ
り、発生した手ブレによる像移動分が補正されることに
なる。なお、フィルム像面上X軸方向に像移動させるた
めに同様にブレ補正装置駆動手段12、及び補正力伝達
系33がある。この2つは図中では省略してあるが、こ
ちらの方も同様にブレの補正が行われる。 【0039】次に図5の構成図と、図6、図7のフロー
チャートにより、第4実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの具体的動作の流れについて説明を行う。図6におい
てパワーONによりフローがスタートする。このとき、
ブレ補正撮影モードが設定される。 【0040】まず、S00でイニシャライズを行ない、
S01では、操作状態判断手段1に接続されている計時
手段6のカウンタ内容をクリアする。S02では、ブレ
補正撮影モード設定手段2により、手ブレ補正撮影モー
ドが選択されているか否かを判断する。ここで手ブレ補
正撮影モードでない場合はS7に進む。 【0041】ここでは、パワーONによってブレ補正撮
影モードが設定されているので、S02の判断はYES
となり、S03において手ブレ検出装置8に給電を開始
するよう給電手段4に指示を行う。これにより、手ブレ
検出装置8はこの時点から動作が開始される。 【0042】S04では、撮影焦点距離がワイド側(ワ
イド端)状態か否かの判断を行う。これは前述した通
り、手ブレ検出装置8への給電直後であり、この出力を
基にブレ補正を行うことは好ましくない。よって、撮影
焦点距離がワイド側(ワイド端)でない場合はS05に
進んで、撮影焦点距離をワイド側(ワイド端)になるよ
う、焦点距離変更手段5により焦点距離光学系9の駆動
を行う。そして、S04に戻る。次に、今度は撮影焦点
距離がワイド側(ワイド端)になっているのでS06に
進む。 【0043】S06では、撮影焦点距離の変更を禁止す
るフラグを立てる。S07では、手ブレ検出装置8の出
力状態が安定しているか否かの判断を行う。これは、手
ブレ検出装置8への給電を開始してから所定時間経過し
た時点で安定したと判断しても良いし、手ブレ検出装置
8の出力状態から判断しても良い。安定していない場合
はS09に進む。 【0044】S07において手ブレ検出装置8の出力が
安定していると判断された場合はS08に進み、S06
で立てた撮影焦点距離の変更を禁止するフラグをリセッ
トし、焦点距離変更を可能とする。 【0045】S09では、計時手段6のカウンタの内容
をインクリメントする。S10では、計時手段6のカウ
ンタの内容がS09においてインクリメントされ所定値
になっているか、即ちカメラの操作部材(レリーズボタ
ン、ズームボタン、モード設定ダイヤル等)が所定時間
操作されているか否かの判断を行う。 【0046】ここで所定時間操作されていないと判断さ
れた場合はS44に進み、所定時間に満たない場合(つ
まり操作が断続的ではあるが、撮影準備状態であると判
断)はS11に進む。なお、ここでの所定時間は、例え
ば、2分とか5分といった時間が考えられる。 【0047】次に、S10において、カメラの操作部材
が所定時間操作されていない場合について説明を行う。
S44では、ブレ補正撮影モード設定手段2により、撮
影モードが手ブレ補正撮影モードが選択されているか否
かを判断する。 【0048】ここで手ブレ補正撮影モードでない場合
は、S47に進む。S44において、手ブレ補正撮影モ
ードが選択されている場合はS45において、手ブレ検
出装置8への給電を停止するよう給電手段4に指示を行
う。これにより、手ブレ検出装置8はこの時点から出力
が0ボルトになり、出力信号は手ブレとは無関係のもの
になる。 【0049】S46では、焦点距離光学系9の焦点距離
がワイド側(端)になるよう、焦点距離変更手段5によ
り焦点距離の駆動が行われる。S47では、カメラの電
力消費を必要最小限に抑えるカメラの省電力モードに入
る。この省電力モードでは、例えば測光装置、測距装
置、ファンダー内表示、外部表示、ストロボの充電等が
停止される。そして、カメラのいずれかの操作部材が操
作されているか否かの判断のみが行われる。 【0050】S48では、S47においてカメラのいず
れかの操作部材が操作された情報があった場合のみ、S
01に進む。カメラの操作が無い場合は、S47に戻り
省電力モードが継続される。 【0051】次に、S10において、カメラの操作部材
が操作されていない時間が所定時間に満たない場合につ
いて説明を行う。S11では、焦点距離変更指示手段1
8により焦点距離テレ側操作があったか否かの判断を行
う。操作があった場合は、S12に進み、操作がなかっ
た場合はS13に進む。 【0052】S12では、ブレ補正撮影モード設定手段
2により、手ブレ補正撮影モードが選択されているか否
かを判断する。ここで手ブレ補正撮影モードが選択され
ていない場合は、S14に進む。 【0053】S13では、焦点距離の変更を禁止するフ
ラグが立っているか否かの判断を行う。ここで焦点距離
変更を禁止するフラグが立っている場合は、S17に進
む。S14では、焦点距離変更手段5による焦点距離光
学系9のテレ側への駆動を開始する。 【0054】S15では、焦点距離変更指示手段18の
継続操作がなされているか否かの判断を行う。操作が継
続している場合は、S17を繰り返す。なお、焦点距離
変更指示手段18が継続して操作され、焦点距離光学系
9がワイド端、テレ端の終端になった場合は、次に述べ
るS18に進む前に、焦点距離光学系9の駆動は停止さ
れる。 【0055】焦点距離の変更操作が停止したならば、S
18に進み、焦点距離変更手段5による焦点距離光学系
9の駆動を停止する。S19では、操作状態判断手段1
に接続されている計時手段6のカウンタ内容をクリアし
てS20に進む。 【0056】次に、S11において焦点距離変更指示手
段18により焦点距離テレ側操作が無かった場合につい
て説明を行う。S15では、焦点距離変更指示手段18
により焦点距離ワイド側操作があったか否かの判断を行
う。操作があった場合は、S16に進み、操作がなかっ
た場合はS19に進む。 【0057】S16では、焦点距離変更手段5による焦
点距離光学系9のワイド側への駆動を開始する。そして
S17に進む。次に、図7を参照してS20からの説明
を行う。 【0058】S20では、カメラの操作部材(レリーズ
ボタン、ズームボタン、モード設定ダイヤル等)のうち
何等かが操作されているか否かの判断を行う。ここで、
何等かの操作があった場合はS21に進み、無かった場
合はS22に進む。 【0059】S21では、操作状態判断手段1に接続さ
れている計時手段6のカウンタ内容をクリアしてS22
に進む。S22では、1RSW16により第1レリーズ
信号が入力されたか否かの判断を行う。ここで、第1レ
リーズ信号が入力されていない場合には、S42に進
む。 【0060】S23では、S21と同様に操作状態判断
手段1に接続されている計時手段6のカウンタ内容をク
リアする。S24では、ブレ補正撮影モード設定手段2
により、手ブレ補正撮影モードが選択されているか否か
を判断する。ここで手ブレ補正撮影モードでない場合
は、この後に述べる像ブレに関する演算が不要なためS
27に進む。S25では、焦点距離光学系9が現在どの
焦点距離状態であるかをチェックする。これは、焦点距
離情報検出手段21により行われる。 【0061】S26では、手ブレ検出装置8の出力から
現在の像ブレ速度・量の演算が行われる。なお、S25
での現在の焦点距離情報は、カメラ制御手段3を介して
ブレ補正制御手段11に送られ、像ブレ速度・量の演算
が行われる。 【0062】S27では、測光手段14により測光が行
われ、シャッタースピード値、絞り値といった露出条件
が決定される。S28では、測距手段15により測距動
作が行われ、この測距演算結果に基づいて、ピント合わ
せのため撮影光学系の一部の繰り出しが行われる。 【0063】S29では、2RSW17により第2レリ
ーズ信号(露光動作開始信号)が入力されたか否かの判
断を行う。ここで、第2レリーズ信号が入力されていな
い場合には、S22に戻る。 【0064】S29において、第2レリーズ信号が入力
されているならば、S30では、ブレ補正撮影モード設
定手段2により、手ブレ補正撮影モードが選択されてい
るか否かを判断する。ここで手ブレ補正撮影モードでな
い場合は、この後に述べるブレ補正装置の駆動の必要が
無いため、S33に進む。手ブレ補正撮影モードの場合
には、S31に進む。 【0065】S31では、前述のS26と同様に手ブレ
検出装置8の出力から現在の像ブレ速度・量の演算、並
びにこれから述べるブレ補正装置13の駆動速度・量の
演算を行う。S32では、S31での演算結果に基づい
て、ブレ補正装置駆動手段12によるブレ補正装置13
のブレ補正駆動動作が開始される。 【0066】S33では、露光手段19がカメラ制御手
段3によって制御され、実際の露光動作が行われる。S
34では、ブレ補正撮影モード設定手段2により、手ブ
レ補正撮影モードが選択されているか否かを判断する。
ここで手ブレ補正撮影モードでない場合は、この後に述
べるブレ補正装置の駆動の必要が無いため、S37に進
む。手ブレ補正撮影モードの場合には、S35に進む。 【0067】S35では、前述のS26、S31と同様
に手ブレ検出装置8の出力から現在の像ブレ速度・量の
演算、並びにブレ補正装置13の駆動速度・量の演算を
行う。これは露光動作と平行して行われる。 【0068】S36では、S35での演算結果に基づい
て、ブレ補正装置駆動手段12によるブレ補正装置13
のブレ補正駆動動作が露光動作と並行して行われる。S
37では、所定の露光時間が経過したか否かの判断が行
われる。所定の露光時間が経過していない場合は、S3
3に戻り、このループを繰り返す。 【0069】S37において、所定の露光時間が終了し
た場合には、S38において、ブレ補正撮影モード設定
手段2により、手ブレ補正撮影モードが選択されている
か否かを判断する。ここで手ブレ補正撮影モードでない
場合は、この後に述べるブレ補正装置の駆動停止、及び
リセット動作の必要が無いため、S41に進む。手ブレ
補正撮影モードの場合には、S39に進む。 【0070】S39では、ブレ補正装置駆動手段12に
よるブレ補正装置13の駆動動作を停止する。S40で
は、ブレ補正装置13を撮影光学系中で中立した位置と
するためのリセット動作(センタリング動作)を行う。 【0071】S41では、一駒の露光が終了したので、
フィルム駆動手段20によりフィルムの巻き上げ動作を
行う。そして、S42に進む。S42では、継続してブ
レ補正撮影モードが選択されているか否かの判断を行
う。これは、例えば、S20において手ブレ補正撮影モ
ード以外の撮影モードが選択された場合は、手ブレ検出
装置8を使用する必要が無くなるためである。 【0072】よって、ブレ補正撮影モードが選択されて
いない場合はS43に進み、手ブレ検出装置8に対する
給電を停止するよう給電手段4に対して指示を送り、そ
の後S09に進む。一方、ブレ補正撮影モードが継続し
て選択されている場合にはS08に進み、前述したルー
プを繰り返すことになる。 【0073】以下に本発明の第5実施例を説明する。こ
れまでの説明では、ブレ補正撮影モードが選択されてい
るときにカメラの操作が所定時間なされず、省電力モー
ド(スタンバイ状態)に移行するときは、その前に手ブ
レ検出装置の給電OFFと共に、終点距離をワイド側
(ワイド端)に変更していた。また、省電力モード(ス
タンバイ状態)から撮影準備状態に移行するときは、手
ブレ検出装置への給電ONと共に、所定時間のあいだ
(手ブレ検出装置が安定するまでのあいだ)焦点距離の
変更を制限していた。 【0074】しかしながら上述したものでは、比較的手
ブレの影響が少ない標準レンズ状態(35ミリカメラで
いえば焦点距離45ミリから50ミリ程度)の時でも、
焦点距離がワイド側(ワイド端)に変更されるため、必
要以上に焦点距離の変更を行い、速写性に欠けるという
点が考えられる。このような際は、撮影準備状態(通常
撮影状態)から省電力モード(スタンバイ状態)に移行
する際、そのときの焦点距離が所定の焦点距離より短け
れば、即ちほぼ前述の標準レンズ状態であればワイド側
(ワイド端)への焦点距離の変更は行わず、手ブレ検出
装置への給電OFF制御のみで省電力モード(スタンバ
イ状態)に移行する。 【0075】また、これに合わせて省電力モード(スタ
ンバイ状態)から撮影準備状態に移行する際、撮影レン
ズの焦点距離が所定の焦点距離より短ければ、焦点距離
のワイド側(ワイド端)への変更は行わないようにす
る。 【0076】次に、上記した第5実施例の動作を図8の
フローチャートを参照して説明する。なお、図8は第5
実施例に関連する点についてのみのフローチャートであ
り、これ以外のところは図6、図7と同様である。 【0077】図8(a)は、撮影準備状態(通常撮影上
体)から省電力モード(スタンバイ状態)に移行する際
について、また図8(b)は省電力モード(スタンバイ
状態から撮影準備状態に移行する際について述べたもの
である。 【0078】図8(a)において、S45では手ブレ検
出装置8への給電を停止するよう給電手段4に指示が送
られる。S45−1では、焦点距離光学系9の焦点距離
が所定の焦点距離(例えば標準レンズ状態等)より短い
か否かを判断する。これは、図5中の焦点距離情報検出
手段21からの情報により判断される。ここで所定の焦
点距離より短くなければS46に進み、焦点距離をワイ
ド側(ワイド端)に移動した後、S47の省電力モード
に移行する。一方、焦点距離が所定より短ければ、その
ままS47に進み省電力モードに移行する。また図8
(b)では、S04−1において、S45−1と同様に
焦点距離光学系9の焦点距離が所定の焦点距離(例えば
標準レンズ状態等)より短いか否かを判断する。これ
は、図5中の焦点距離情報検出手段21からの情報によ
り判断される。ここで所定の焦点距離より短くなければ
S05に進み、焦点距離のワイド側(ワイド端)への変
更を行う。一方、焦点距離が所定より短ければ、S06
−1に進み、テレ側への焦点距離変更禁止フラグを立て
る。ここでテレ側のみとするのは、S04−1において
例えば焦点距離が標準レンズ状態であれば、まだワイド
側(ワイド端)に焦点距離を変更できる余裕があるの
で、撮影者から焦点距離をワイド側に変更する旨の操作
が入力された場合に対応するためである。 【0079】上記した第5実施例によれば、状態移行の
際、比較的手ブレの発生しにくいような焦点距離の場合
は、焦点距離のワイド側(ワイド端)への焦点距離変更
は行わないため、必要以上の焦点距離の変更を制限し、
速写性に優れたブレ補正可能なカメラを撮影者に提供で
きる。 【0080】以下に本発明の第6実施例を説明する。こ
れまでの説明では、省電力モード(スタンバイ状態)の
ときに何等かの操作部材が操作された際にS01からS
09に述べたような処理・制御が行われてきた。このう
ち、省電力モード時に焦点距離テレ側操作が行われた場
合について考えてみる。 【0081】これまで述べてきたものでは、焦点距離テ
レ側操作を検出すると、手ブレ検出装置への給電を開始
し、この出力が安定するまで焦点距離のテレ側変更を禁
止していた。しかしながら、このような場合においても
いち早く焦点距離の変更を行いたい場合、また、焦点距
離の変更を許可しても問題の無い場合が考えられる。 【0082】このようなことに対応するため、省電力モ
ード時に焦点距離テレ側変更の操作があった際、画面中
央部のみを測光(スポット測光)してシャッタ速度を決
定しこのシャッタ速度が所定の速度より高速の場合、つ
まりシャッタ速度が充分に速く手ブレによる影響が少な
いと思われる場合、テレ側への焦点距離変更を許可す
る。 【0083】ここで、画面中央部のみの測光(スポット
測光)を行うのは、焦点距離がテレ側になった際、結果
的に現在の画面の中央部が全体画面になるためである。
以下に上記した第6実施例の動作について図9のフロー
チャートにより説明を行う。なお図9は第6実施例に関
連した点についてのみのフローチャートであり、これ以
外のところは図6、図7と同様である。 【0084】図9において、S04−1ではS48での
スイッチ操作が焦点距離テレ側操作であったか否かの判
断を行う。ここで、違う場合は図6のS04に進み、こ
の後は、図6のフローチャートに従う。焦点距離テレ側
操作があった際は、S04−2に進む。 【0085】S04−2では、画面中央部のみの測光
(スポット測光)を行う。これは、図5中の第1の測光
手段14aよりも測光範囲が狭い第2の測光手段14b
により行う。 【0086】S04−3では、S04−2の結果を受け
て露光演算が行われ、シャッタ速度絞り値が決定され
る。S04−4では、S04−3で決定されたシャッタ
速度が、所定の速度より高速か否かを判断する。ここで
所定の速度より低速であると判断された場合はS06に
進み、これ以降図6及び図7で説明したものと同様の流
れとなる。 【0087】一方、高速であると判断された場合にはS
04−5に進み、測光を第1の測光手段14−1により
行うように切り替える。この後S08に進み、以降図6
及び図7で述べた通りの流れになる。 【0088】上記した第6実施例によれば、状態移行の
際比較的手ブレの発生しにくいような露出条件によるシ
ャッタ速度が想定される場合、焦点距離のワイド側(ワ
イド端)への固定動作は行われないため、必要以上の焦
点距離の固定を制限し、速写性に優れたブレ補正可能な
カメラを撮影者に提供できる。 【0089】以上、本発明の上記実施態様によれば、以
下のごとき構成が得られる。 (1) カメラのブレを検出するブレ検出手段によって
検出されたブレに基づいて、結像面における像移動を補
正するブレ補正可能なカメラにおいて、ブレ補正を行う
ブレ補正モードにカメラを設定するブレ補正モード設定
手段と、 カメラの非使用時に、最小限の機能のみを動
作させる省電力モードにカメラを設定する省電力モード
設定手段と、上記ブレ検出手段に電源を供給する電源供
給手段と、撮影焦点距離を変更する焦点距離変更手段
と、撮影に関係する動作がおこなわれたか否かを検出す
る動作検出手段とを具備し、上記省電力モード時に上記
動作検出手段の出力があった際には、上記省電力モード
を上記ブレ補正モードに設定するとともに、上記電源供
給手段からの供給を開始させ、上記焦点距離変更手段の
変更を予め設定された所定時間だけ禁止するようにした
ことを特徴とするブレ補正可能なカメラ。 【0090】(2) 検出されたブレに基づいて、ブレ
補正を行うブレ補正モードにカメラを設定するブレ補正
モード設定手段と、カメラの非使用時に、最小限の機能
のみを動作させる省電力モードにカメラを設定する省電
力モード設定手段と、上記ブレ検出手段に電源を供給す
る電源供給手段と、撮影焦点距離を変更する焦点距離変
更手段と、上記ブレ補正モードに設定されてからの撮影
動作が行われない時間を計時する計時手段とを具備し、
上記計時手段の出力が所定時間を越えた際に、上記省電
力モードに設定するとともに上記電源供給手段の供給を
減少させ、上記焦点距離が所定の範囲の焦点距離内にな
い時にのみ、上記焦点距離変更手段を所定の位置に駆動
するようにしたことを特徴とするブレ補正可能なカメ
ラ。 【0091】(3) ブレ検出手段の出力に基づいて、
ブレ補正を行うブレ補正モードにカメラを設定するブレ
補正モード設定手段と、カメラの非使用時に、最小限の
機能のみを動作させる省電力モードにカメラを設定する
省電力モード設定手段と、上記ブレ検出手段に電源を供
給する電源供給手段と、撮影焦点距離を変更する焦点距
離変更手段と、露出情報に基づいて、被写体の明るさが
所定値よりも暗いか否かを判断する露出情報判断手段
と、撮影に関係する動作が行われたか否かを検出する動
作検出手段とを具備し、上記省電力モード時に上記動作
検出手段の出力があった際には、上記省電力モードを上
記ブレ補正モードに設定するとともに上記電源供給手段
からの供給を開始させ、被写体の明るさが所定値よりも
暗いときにのみ、上記焦点距離変更手段の変更を予め設
定された所定時間だけ禁止するようにしたことを特徴と
するブレ補正可能なカメラ。 【0092】 【発明の効果】本発明のブレ補正可能なカメラによれ
ば、カメラの省電力モードから撮影準備状態に移行した
には、手ブレ検出装置に給電するとともに撮影焦点距
変更を少なくとも手ブレ検出装置の出力が安定する
まで禁止するので、給電直後の手ブレ検出装置出力が不
安定でブレ検出動作が行えない状態であっても撮影時の
ブレの影響が極めて少ない撮影条件を撮影者に提供で
きる。 【0093】また、本発明のブレ補正可能なカメラによ
れば、ブレ補正モードに設定されてから所定時間以上撮
影動作が行われない場合、カメラを省電力モードに設定
して撮影焦点距離をワイド側(ワイド端)に駆動してお
き、カメラの省電力モードから撮影準備状態に移行した
際には、撮影焦点距離の変更を少なくとも手ブレ検出装
置の出力が安定するまで禁止するので、給電直後の手ブ
レ検出装置出力が不安定でブレ検出動作が行えない状態
であっても、撮影時の手ブレの影響が極めて少ない撮影
条件を撮影者に提供できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの概略構成を示すブロック図である。 【図2】本発明の第2実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの概略構成を示すブロック図である。 【図3】本発明の第3実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの概略構成を示すブロック図である。 【図4】本発明の第4実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの具体的構成図である。 【図5】第4実施例に係るブレ補正可能なカメラの他の
構成図である。 【図6】本発明の第4実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの動作を説明するためのフローチャートの前部であ
る。 【図7】本発明の第4実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの動作を説明するためのフローチャートの後部であ
る。 【図8】本発明の第5実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの動作を説明するためのフローチャートである。 【図9】本発明の第6実施例に係るブレ補正可能なカメ
ラの動作を説明するためのフローチャートである。 【図10】給電手段及び焦点距離変更手段の制御の必要
性を説明するための図である。 【符号の説明】 1…操作状態判断手段、2…ブレ補正撮影モード設定手
段、3…カメラ制御手段、4…給電手段、5…焦点距離
変更手段、6…計時手段、7…操作検出手段、8…手ブ
レ検出装置、8X…手ブレ検出装置(X)、8Y…手ブ
レ検出装置(Y)、9…焦点距離光学系、11…ブレ補
正制御手段、12…ブレ補正装置駆動手段、13…ブレ
補正装置、14a…第1の測光手段、14b…第2の測
光手段、15…測距手段、16…1RSW、17…2R
SW、18…焦点距離変更指示手段、19…露光手段、
20…フィルム駆動手段、21…焦点距離情報検出手
段、31…レンズ鏡筒、32…撮影光学系、33…補正
力伝達系、34…ブレ補正レンズ支持枠、41…カメラ
ボディ、42…ペンタプリズム、43…クイックリター
ンミラー、44…シャッター装置、45…フィルム、4
6…スクリーンマット、47…ファインダー。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−107621(JP,A) 特開 平5−66447(JP,A) 特開 昭62−246020(JP,A) 特開 平2−301731(JP,A) 特開 平4−143736(JP,A) 特開 平5−289158(JP,A) 特開 平7−175098(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G03B 17/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カメラのブレを検出するブレ検出手段の
    出力に基づいて、結像面における像移動を補正するブレ
    補正可能なカメラにおいて、 ブレ補正を行うブレ補正モードにカメラを設定するブレ
    補正モード設定手段と、 カメラの非使用時に、最小限の機能のみを動作させる省
    電力モードにカメラを設定する省電力モード設定手段
    と、 上記ブレ検出手段に電源を供給する電源供給手段と、 撮影レンズの撮影焦点距離を変更する焦点距離変更手段
    と、を具備し、 上記省電力モード時において、カメラのいずれかの操作
    部材が操作された場合は省電力モードを解除し、上記ブ
    レ補正モード設定手段によブレ補正モードの設定がな
    されているかどうかを判断し、上記ブレ補正モードの設
    定がなされている場合には、さらに上記電源供給手段か
    ら上記ブレ検出手段への電源供給を開始させるととも
    に、上記撮影焦点距離をブレの影響の少ない位置に設定
    した後、上記焦点距離変更手段による撮影焦点距離の変
    更を予め設定された所定時間だけ禁止するようにしたこ
    とを特徴とするブレ補正可能なカメラ。
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