JP3433933B2 - 光磁気ディスクの温度制御方法及び温度検出方法 - Google Patents

光磁気ディスクの温度制御方法及び温度検出方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気効果を用い
て情報を記録、再生する光学式情報記録再生装置に係
り、特に、光磁気ディスク(以下、単にディスクとも言
う)の記録層を安定的にキュリー点に到達させる温度制
御方法及び温度検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ミニディスク(MD)等の光磁気ディス
クは、その基板上に磁性薄膜が形成されており、この磁
性薄膜の磁化方向を変化させることによって情報が記録
される。この記録の方法の一つに、バイアス磁界を変調
して記録する方法がある。この方法は、レーザビームを
直流的に発光させて記録媒体に照射し、その温度をキュ
リー点付近まで上昇させることにより保磁力が低下した
レーザビーム照射部分に、情報信号に応じてデジタル的
に変調した磁界を印加して、情報に応じた磁化パターン
を形成するものである。
【0003】このようにして記録された情報は、記録時
より低出力で直流的に発光させたレーザビームを記録媒
体に照射することによりその戻り光から磁気光学効果を
用いて再生(読出し)することができる。ところで、か
かる情報の記録方法ではレーザビームを照射して記録媒
体を加熱しているため、レーザ光の出力が最適値からず
れると、記録状態が良好にならないことがある。その対
策として、磁界変調ヘツドの内部または近傍に温度セン
サを配置し、このセンサの出力に基づいてレーザビーム
のパワーを最適に制御することが提案されている。
【0004】図11(a),(b),(c) は特開平3−1527
48号公報に示されたこの種の磁界変調ヘッドを示した
ものである。このうち(a) に示したものでは、磁界発生
部の光磁気ディスク1に対向する側、すなわち、1対の
電磁石11を支持するヨーク12の下面に、断熱材13を介し
て、温度センサ14が取り付けられており、(b) に示した
ものでは、電磁石11を支持するヨーク12の隙間に、断熱
材13を介して、温度センサ14が取り付けられており、さ
らに、(c) に示したものでは、コア15にコイル16を巻装
してオーバライト用磁気ヘッドを形成し、その側面に温
度センサ14のリード線を接着したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した、磁界変調ヘ
ッドは、これに付帯せしめた温度センサの出力に基づき
レーザビームのパワーを制御することによって光磁気デ
ィスクの温度を安定的にキュリー点に到達させるように
したものである。しかしながら、これらの磁界変調ヘッ
ドはいずれもディスク面とは空間で隔てられた位置に温
度センサが配置され、しかも、ディスク自体がカートリ
ッジに収納されていたり、その回転中に温度検出をしな
ければならないことから、ディスクの温度よりも、むし
ろ周囲温度を検出するものになっていた。
【0006】自動車用や携帯用の光学式情報記録再生装
置においては、ディスクを挿入してその直後に記録(以
下、書込みとも言う)をするとき、装置自体は暖かいけ
れどもディスクは冷たいことがある。この場合、上述し
た磁界変調ヘッドの温度センサの検出値に基づいてレー
ザビームのパワーを制御したのでは、ディスクの温度が
キュリー点に到達せず、うまく書込みができないことが
あった。また、データ用の光磁気記録再生装置におい
て、これと同様な条件で書込みをした場合、データの書
込みはできても書込みレベルが低く、エラーレートが増
大することがあった。
【0007】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、ディスクの温度を正確に検出すると共
に、装置若しくは装置内温度とこれに挿入されるディス
クの温度とが異なる場合でも、このディスクの温度を高
精度でキュリー点に到達させることのできる温度制御方
及び温度検出方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、以下の1)及び2)の手段より成る。す
なわち、 1)着脱自在の光磁気ディスクを装着し、前記光磁気デ
ィスクを回転させた状態で、前記光磁気ディスクの記録
媒体に変調磁界を印加する磁界変調ヘッドと、レーザビ
ームを照射して前記記録媒体の温度をキュリー点付近ま
で到達させる加熱手段とを一体的に駆動して情報を記録
するに当たり、前記記録媒体の温度情報に基づいて前記
加熱手段のレーザビームパワーを制御する光磁気ディス
クの温度制御方法において、前記磁界変調ヘッドとし
て、前記光磁気ディスクのディクス面に接触せしめられ
る摺動部及びその摺動面内部で温度検出を行う温度検出
手段を含むものを用い、前記摺動部を前記光磁気ディス
クに接触させるときより前の時点と、前記摺動部を前記
光磁気ディスクに接触させてから所定の時間が経過した
時点とでそれぞれ温度を検出し、得られた検出温度に基
づき経過時間に対応した前記記録媒体の温度変化を予測
し、記録を開始した後は、所定の記録温度との偏差を零
に近付けるように前記加熱手段のレーザビームパワーを
制御する、ことを特徴とする光磁気ディスクの温度制御
方法。 2)着脱自在の光磁気ディスクを装着し、前記光磁気デ
ィスクを回転させた状態で、前記光磁気ディスクの記録
媒体に変調磁界を印加する磁界変調ヘッドと、レーザビ
ームを照射して前記記録媒体の温度をキュリー点付近ま
で到達させる加熱手段とを一体的に駆動して情報を記録
するに当たり、前記記録媒体の温度を検出する光磁気デ
ィスクの温度検出方法において、前記磁界変調ヘッドと
して、前記光磁気ディスクに磁界を与えるための磁界発
生用コイルを有し、この磁界発生用のコイルを温度検出
に兼用するか、又は、前記磁界発生用コイルが巻装され
るコアに温度検出用のコイルが巻装された磁界発生部
と、前記光磁気ディスクのディスク面に接触せしめら
れ、前記磁界発生部と一体的に形成された摺動部とを有
するものを用い、前記摺動部を前記光磁気ディスクに接
触させ、前記磁界発生用コイル又は前記温度検出用コイ
ルにテスト電流を流して前記光磁気ディスクの温度を検
出するようにしたことを特徴とする光磁気ディスクの温
検出方法。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。以下、本発明を図面に示す
実施例によって詳細に説明する。図1は本発明に適用さ
れる磁界変調ヘッドの第1の参考例の構成を示す断面図
である。図1において、ヘッドアーム21はその基端部、
すなわち、図示を省略した図面の左端部が光学式情報記
録再生装置のヘッド駆動部に結合されている。このヘッ
ドアーム21の中間部と先端部との間にサスペンション22
が、その先端部の上下動可能に支持されている。サスペ
ンション21の先端部の下面には、摺動部23と磁界発生部
24のフレーム24Aとを一体化したものが接合されてい
る。摺動部23は磁界発生部24より僅かにディスク1の方
向(図中下方向)に突出するようにこれらの底面が二段
になっている。このため、摺動部23が光磁気ディスク1
のディスク面に接触せしめられたとき、磁界発生部24は
一定の間隙を保ってディスク1と対向することになり、
これによって、ディスク面に印加される変調磁界の強度
を一定にすることができる。また、磁界発生部24には、
「E」型のコア25が装着されると共に、その中央脚に図
示省略のボビンを介してコイル26が巻装されている。ま
た、摺動部23の内部には、好ましくは、接触面から0.
5mmの位置にサーミスタ又はダイオードからなる温度セ
ンサ27が装着されている。サスペンション22の上面に、
FPC(Flexible Print Circuit)からなる配線28が載
置され、その先端部の引出し線をコイル26及び温度セン
サ27に接続することによって、励磁電流の供給と、温度
検出とを可能にしている。
【0010】かかる構成の磁界変調ヘッドは、ディスク
1との接触面の近傍に温度センサ27が装着されているの
で、この温度センサ27の摺動部23を光磁気ディスクに接
触させ、かつ、光磁気ディスクの回転停止状態では、デ
ィスク1と殆ど差のない温度を検出することができる。
なお、温度センサ27を接触面に接近させすぎると、摺動
部23の磨耗により温度センサ27が破壊される虞れがある
ため、図示のように接触面から0.5mmの位置が好適で
ある。
【0011】図2は本発明に適用される磁界変調ヘッド
の第2の参考例の構成を示す断面図である。図中、図1
と同一の要素には同一の符号を付してその説明を省略す
る。第2実施例は、温度センサとして、コア25の中央脚
に温度検出用コイル29を巻装したものである。すなわ
ち、コア25の中央脚には、軸方向に二つの巻付け部を有
する樹脂製のボビン(図示を省略)を用いて、ディスク
1に近い側に磁界発生用コイル26が、その奥に温度検出
用コイル29がそれぞれ装着されている。この場合、磁界
発生用コイル26のターン数は33で、抵抗値は5オーム
であり、温度検出用コイル29のターン数は33で、抵抗
値は50オーム(25℃)である。
【0012】図1に示した磁界変調ヘッドはディスク1
との接触面の近傍に温度センサ27があるため、その摺
動部23を光磁気ディスクに接触させ、かつ、光磁気ディ
スク1の停止状態では、ディスク1と殆ど差のない温度
を検出することができるが、ディスク1が回転すると摩
擦熱の影響を受けて検出精度の低下を余儀なくされる。
この点、図2に示した磁界変調ヘッドは、光磁気ディス
ク1の停止状態での検出精度は若干劣るが、デイスク1
の回転による摩擦熱の影響を受け難いという利点があ
る。また、磁界発生用コイル26と同じコアに、温度検
出用のもう一つのコイル29を巻装するだけで済むこと
から、サーミスタ又はダイオードを装着することに比べ
て容易、かつ、安価に製作できるという利点もある。
【0013】次に、図3は本発明の光磁気ディスクの温
度制御方法を実施する光学式情報記録再生装置の全体構
成を示すブロック図である。図3において、光磁気ディ
スク1は複数の渦巻状のトラックを有し、これらのトラ
ックにはCLV(線速度一定)で情報が記録されていた
り、あるいは、情報を書込むようになっている。スピン
ドルモータ2は光磁気ディスク1を回転駆動するもので
ある。ピックアップ装置3は、主に、レーザビームを収
束してその焦点を光磁気ディスク1のディスク面に合致
させる機能と、その反射光をセンサで検出し、得られた
信号の再生及び再生信号をトラックに対する位置制御に
供する機能と、読出しに際して高周波信号を重畳させる
機能とを有している。磁界変調ヘッド4は図1又は図2
を用いて説明したもので、情報の書込みに際して、その
摺動部をディスク面に所定の圧力で接触させるローディ
ング手段を付帯し、しかも、ピックアップ装置3と一体
的にトラックに追従するように位置制御されるようにな
っている。
【0014】一方、スピンドルモータ制御回路31は、後
述する信号処理回路38の出力信号によりCLVを維持す
るようにスピンドルモータ2の回転速度を制御するもの
で、ピックアップ駆動回路32はピックアップ装置3及び
磁界変調ヘッド4を一体的に駆動すると共に、トラック
に対する位置決め制御をするものである。また、電圧検
出回路33は、その詳細を後述するように、磁界変調ヘッ
ド4に装着された温度センサ若しくは温度検出コイルに
発生した電圧を増幅して出力する。
【0015】また、プリアンプ34はピックアップ装置3
中のセンサで検出されたレーザ戻り光に対応する信号を
入力してこれを増幅した後、信号処理回路38に加える一
方、コントローラ35の出力指令に対応してピックアップ
装置3中のレーザ出力を制御する。コントローラ35はキ
ー36からの指令に応じて、信号処理回路38、メモリ40に
対するメモリコントローラ39、変換回路41等の一連のデ
ジタル信号処理系を用いて次の制御を行う。 再生時に、プリアンプ34を介してRF信号が信号処理
回路38に入力されると、オーディオ信号に変換して出力
する。 再生時及び書込み時に、スピンドルモータ2の速度を
検出してCLVとなる速度信号をスピンドルモータ制御
回路31に加える。 再生時及び書込み時に、レーザビームの正確なトレー
スに必要なトラッキングエラー及びフォーカスエラーを
検出し、これらのエラーを補正する信号をピックアップ
駆動回路32に加える。 書込み時に、オーディオ信号を量子化し、書込み回路
37を介して、磁界変調ヘッド4に加えると共に、レーザ
ビームのパワーの制御信号を、プリアンプ34を介して、
ピックアップ装置3に加える。 書込み開始時に、磁界変調ヘッド4の摺動部を光磁気
ディスク1に接触させるよりも前の時点と、摺動部を光
磁気ディスクに接触させてから所定の時間を経過した時
点とでそれぞれ電圧検出回路33の出力信号に基づいて温
度検出し、得られた検出温度に基づき経過時間に対応し
た記録層の温度変化を予測し、少なくとも記録を開始し
た初期は、所定の記録温度との偏差を零に近付けるよう
にレーザビームのパワーを制御する信号を、プリアンプ
34を介して、ピックアップ装置3に加える。
【0016】次に、本発明の光磁気ディスクの温度制御
方法について説明する。磁界変調ヘッド4として図1に
示すものを用い、かつ、温度センサとしてサーミスタを
用いた場合、温度測定のために図4に示す回路が設けら
れている。すなわち、コントローラ35のテスト信号TE
STによって接点が閉じるスイッチSW1 と、抵抗器R
1 、ダイオードD及び抵抗器R2 が高電位電源Vccと低
電位電源としての接地点との間に直列接続されている。
一方、ダイオードDのアノードに抵抗器R3 の一端が接
続され、その他端が演算増幅器OPの反転入力端子
(−)に接続され、さらに、ダイオードDのカソードに
抵抗器R4 の一端が接続され、その他端が演算増幅器O
Pの非反転入力端子(+)に接続されている。また、演
算増幅器OPの反転入力端子と出力端子との間にフィー
ドバック用の抵抗器R5が接続され、演算増幅器OPの
非反転入力端子と接地点との間に抵抗器R6 が接続され
ている。
【0017】ここで、テスト信号TESTが印加される
とスイッチSW1 が閉じられ、そのときの温度に応じた
電圧がサーミスタTHの両端に発生する。この電圧は演
算増幅器OPを含む増幅回路で増幅された後、コントロ
ーラ35のA/D変換器35Aによりデジタルデータに変換
されてレーザビームのパワーの制御に供される。温度セ
ンサとしてダイオードを用いた場合には、図5に示すよ
うに、サーミスタTHの代わりにダイオードDを接続し
た回路構成となる。図5の他の構成は図4と同一である
ので説明を省略する。
【0018】図6は図4に示した演算増幅器OPの出力
に基づいてコントローラ35がレーザビームのパワーを制
御する場合の動作説明図である。周囲温度が0℃の環境
に置かれた光学式情報記録再生装置に電源を投入したと
き、装置内温度は曲線Aに示すように25℃まで上昇す
るものとする。そこで、電源投入から10分以上、例え
ば、16分を経過した時刻t1 にて、それ自体の温度が
0℃の光磁気ディスクを挿入したとする。この光磁気デ
ィスクの温度は曲線Bに示すように0℃から25℃まで
急速に上昇する。光磁気ディスクへの書込みは、これに
磁界変調ヘッドをローディングして行うが、本実施例で
はローディングする以前に25℃になっている周囲温度
を演算増幅器OPの出力に基づいて検出する。次に、光
磁気ディスク上に磁界変調ヘッドをローディングし、所
定の時間、例えば、200msecを経過したときに光磁気
ディスクの温度を同じく演算増幅器OPの出力に基いて
検出する。ここまでの温度検出はスピンドルモータ2の
回転を停止させた状態で行う。これら二つの検出値から
時間の変化に対応した光磁気ディスクの温度変化を予測
することができる。つまり、装置全体の熱容量とディス
クの熱容量から決まる温度変化を予めROMに記憶さ
せ、光磁気ディスク上に磁界変調ヘッドをローディング
したときの温度検出値からその後の時間に対応した温度
変化が分かる。そこで、時刻t2 で書込みを開始する場
合、この時刻t2 以降の光磁気ディスクの温度を全て予
測することができる。従って、この予測値に対して予め
設定した温度値に近付くようにレーザビームのパワーを
制御する。
【0019】因みに、図4に示した回路構成にあって
は、温度センサとしてのサーミスタTHが、0℃にて抵
抗値が1.1kΩで、25℃にて抵抗値が1kΩであっ
たとする。抵抗値が1kΩである状態でスイッチSW1
を閉じてこれに高電位電源Vccを接続したとき、ちょう
ど1Vの電圧が発生するように抵抗器R1 ,R2 の抵抗
値を決定する。従って、0℃では1.1Vの電圧が演算
増幅器OPに加えられ、25℃では1.0Vの電圧が演
算増幅器OPに加えられる。ここで、増幅率が1になる
ように抵抗器R3 ,R5 の抵抗値を決定したとすれば、
これらの電圧がそのままA/D変換器35Aに加えられ
る。もし、A/D変換器35Aとして電源電圧が3Vで
8ビット出力のものを用いると、3Vの電圧でデジタル
データが「256」になることから、1Vの電圧に対し
てはデジタルデータ「85」が得られ、1.1Vの電圧
に対してデジタルデータ「94」が得られる。磁界変調
ヘッドを光磁気ディスクにローディングしないとき、A
/D変換器からデジタルデータ「85」が出力され、光
磁気ディスク上に磁界変調ヘッドをローディングしたと
きにA/D変換器からデジタルデータ「94」が出力さ
れたとすれば、この差がディスクと周囲の温度差を表す
ことになる。また、これらのデジタルデータと、前述し
たROMに書込まれたテーブルと対照することより、以
降の光磁気ディスクの温度を予測することができる。こ
れらの処理を含めた書込み時の処理手順は、図7のステ
ップ101〜116の処理として示すことができる。
【0020】次に、図8は図2に示した磁界変調ヘッド
に対応する電圧検出回路33及び書込み回路37の構成例で
あり、磁界発生部24に並設された磁界発生用のコイル26
及び温度検出用コイル29が直列接続されている。一方、
高電位電源Vccと接地点との間に、PチャネルMOSF
ETQ1 及びNチャネルMOSFETQ3 (以下、Pチ
ャネルMOSFETを単にPMOSFETと称し、Nチ
ャネルMOSFETを単にNMOSFETと称す)の直
列接続回路と、PMOSFETQ2 及びNMOSFET
Q4 の直列接続回路とが接続されている。PMOSFE
TQ1 及びNMOSFETQ3 の接続点、つまり、ドレ
インどうしの接続点に磁界発生用のコイル26の一端が接
続され、PMOSFETQ2 及びNMOSFETQ4 の
接続点、つまり、ドレインどうしの接続点に磁界発生用
のコイル26の他端と、温度検出用コイル29の一端とが接
続されている。この温度検出用コイル29の他端にはNM
OSFETQ5 のドレインが接続され、このNMOSF
ETQ5 のソースが接地点に接続されている。スイッチ
SW1 は書込みデータW.DATAと、接地電圧とをテ
スト信号TESTによって切り替えて入力するようにな
っており、このスイッチSW1 の出力端は、インバータ
INを介して、PMOSFETQ1 及びNMOSFET
Q3 の各ゲートに接続されると共に、バッファBUを介
して、それぞれ切替えスイッチSW2 の常閉側の入力
端、及びNMOSFETQ4 のゲートに接続されてい
る。なお、切替えスイッチSW2 の常開側の入力端は接
地点に接続され、その出力端はPMOSFETQ2 のゲ
ートに接続されている。もう一つの切替えスイッチSW
3 の常閉側の入力端は接地され、常開側の入力端には高
電位電源Vccが接続され、その出力端はNMOSFET
Q5 のゲートに接続されている。また、温度検出用コイ
ル29の両端間に発生した電圧は、前述した演算増幅器O
P及び抵抗器R3,R4,R5からなる増幅器で増幅され
てA/D変換器35Aに加えられる。
【0021】この図8に示した回路中、演算増幅器O
P、抵抗器R3 ,R4,R5が図3の電圧検出回路33の構
成要素とすれば、これらの要素と磁界発生部24とを除い
たものが、図3の書込み回路37の構成要素になってい
る。また、これらの回路は、書込みを開始する以前の温
度検出中に温度検出用コイル29にテスト電圧を印加し、
書込み中に磁界発生用のコイル26に正方向及び負方向に
切り替わる電流を流すものである。ここで、温度検出に
際しては、テスト信号TESTによって切替えスイッチ
SW2 ,SW3 ,SW4 は全て、図示の方向とは反対側
に切り替えられる。これによって、PMOSFETQ2
,NMOSFETQ3,Q5 はオン状態に、PMOSF
ETQ1 ,NMOSFETQ4 はオフ状態になって、磁
界発生用のコイル26及び温度検出用コイル29の両方に電
流が流れる。このとき、温度検出用コイル29の両端に発
生した電圧を演算増幅器OPを中心とする増幅回路で増
幅する。
【0022】いま、書込み指令が加えられた時、スピン
ドルモータ2を停止させたまま、温度検出用コイル29に
テスト電圧を印加して周囲温度を検出する。続いて、ス
ピンドルモータ2を停止させたまま磁界変調ヘッド4を
光磁気ディスク1上にローディングし、摺動部をディス
ク面に接触させる。そして、周囲温度と光磁気ディスク
1の温度との差で抵抗値が変化するまで、例えば、20
0msecを経過するまで待つ。なお、磁界変調ヘッドの温
度が完全に光磁気ディスクの温度に一致するまで待つ必
要はない。その後、再度温度検出用コイル29にテスト電
圧を印加してその時の磁界変調ヘッドの温度を検出す
る。これら温度の差から光磁気ディスク1の現在温度を
検出し、これによってレーザビームのパワーの制御を行
う。
【0023】因みに、温度検出用コイル29としては、デ
ィスクの温度が0℃で45Ω、25℃で50Ωになるも
のを用いる。そして、40mAの電流を流すことによっ
て0℃では温度検出用コイル29の両端に1.8Vの電圧
を発生させる。この電圧を演算増幅器OPで1/2倍に
増幅すると0.9Vが得られる。そして、電源電圧が3
Vで8ビットのA/D変換器35Aに入力することによ
ってデジタルデータ「75」が得られる。一方、書込み
中は、切替えスイッチSW1 ,SW2 ,SW3 はいずれ
も図示した状態に保持される。そして、書込みデータ
W.DATAとして「H」レベルの信号が加えられたと
き、PMOSFETQ1 及びNMOSFETQ4 をオン
状態に、PMOSFETQ2 及びNMOSFETQ3 を
オフ状態にして磁界発生用のコイル26に正方向(図面の
右から左方向)の電流を流し、反対に、書込みデータ
W.DATAとして「L」レベルの信号が加えられたと
き、PMOSFETQ1及びNMOSFETQ4 をオフ
状態に、PMOSFETQ2 及びNMOSFETQ3 を
オン状態にして磁界発生用のコイル26に負方向(図面の
左から右方向)の電流を流す。
【0024】なお、この実施例では、磁界発生用のコイ
ル26及び温度検出用コイル29を接続して、いわば、セン
タータップ型にしたが、これらのコイルは互いに切り離
して、温度検出用コイル29には専用の測定回路を付加し
てもよい。ところで、上記実施例はそれぞれ磁界発生用
のコイル26の他に温度センサ又は温度検出用のコイルを
設けた磁界変調ヘッドを対象にしたが、摺動部がディス
ク面に接触せしめられることを前提にすれば、磁界発生
用のコイル26そのものを温度センサとして、ディスクの
温度を検出することができる。
【0025】図9は磁界発生用のコイル26を温度センサ
としても利用する場合の構成例である。ここでは、高電
位電源Vccにソースが接続されたPMOSFETQ1 の
ドレインにNMOSFETQ3 のドレインが接続され、
このNMOSFETQ3 のソースがスイッチSW5 の入
力端に接続されている。また、高電位電源Vccにソース
が接続されたPMOSFETQ2 のドレインにNMOS
FETQ4 のドレインが接続され、このNMOSFET
Q4 のソースがスイッチSW5 の入力端に接続されてい
る。スイッチSW5 の常閉側出力端子は接地され、常開
側出力端子は定電流源Jを介して低電位電源Vssに接続
されている。PMOSFETQ1 及びNMOSFETQ
3 の接続点と、PMOSFETQ2 及びNMOSFET
Q4 の接続点との間に、抵抗器R1 、磁界発生用のコイ
ル26及び抵抗器R2 の直列接続回路が接続されている。
スイッチSW3 は常閉側の入力端子に書込みデータW.
DATAが加えらけれ、常開側入力端子は接地され、こ
の切替えスイッチSW3 の出力端は、インバータINを
介して、PMOSFETQ1 及びNMOSFETQ3 の
各ゲートに接続されると共に、バッファBUを介して、
PMOSFETQ2及びNMOSFETQ4 のゲートに
接続されている。また、磁界発生用のコイル26の両端に
発生した電圧を、前述の演算増幅器OP及び抵抗器R3
,R4 ,R5,R6 からなる増幅器で増幅してA/D変
換器に加えるようになっている。
【0026】ここで、温度検出に際しては、テスト信号
TESTによって切替えスイッチSW3 ,SW5 は全
て、図示の方向とは反対側に切替えられる。これによっ
て、PMOSFETQ2 ,NMOSFETQ3 はオン状
態に、PMOSFETQ1 ,NMOSFETQ4 はオフ
状態になって、磁界発生用のコイル26に電流が流れると
共に、定電流源Jによって電流が一定に制御される。こ
のとき、磁界発生用のコイル26の両端に発生した電圧が
演算増幅器OPを中心とする増幅回路で増幅される。そ
こで、書込み指令が加えられた時、スピンドルモータ2
を停止させたまま、磁界変調ヘッドをアンローディング
の状態にして温度検出用コイル29にテスト電流を流して
周囲温度を検出する。この場合、磁界発生用のコイル26
は温度が25℃において5.0Ω、0℃において4.5
Ωになるものを用いる。したがって、25℃において
5.0Ωの温度検出用コイル29に200mAの電流を流
すことによって1.0Vの電圧が発生する。この電圧を
演算増幅器OPで1倍に増幅すると1.0Vが得られ
る。また、電源電圧が3Vで8ビットのA/D変換器に
入力することによってデジタルデータ「85」が得られ
る。ここで、テスト電流を遮断すると共に、予めROM
又はEEPROMに書込んであるデジタルデータと温度
との関係を示すテーブルを用いてその時点の温度、すな
わち、周囲温度を求める。
【0027】続いて、スピンドルモータ2を停止させた
まま磁界変調ヘッド4を光磁気ディスク1上にローディ
ングし、摺動部をディスク面に接触させる。そして、周
囲温度と光磁気ディスク1の温度との差で抵抗値が変化
するまで、例えば、200msecを経過するまで待つ。な
お、磁界変調ヘッドの温度が完全に光磁気ディスクの温
度に一致するまで待つ必要はない。その後、再度温度検
出用コイル29にテスト電圧を印加してその時の磁気変調
ヘッドの温度を検出する。その時、0℃であったとすれ
ば、磁界発生用のコイル26の両端に0.9Vが発生す
る。この電圧を演算増幅器OPで1倍に増幅すると0.
9Vが得られる。この電圧をA/D変換器に入力するこ
とによってデジタルデータ「76」が得られる。またこ
こで、テスト電流を遮断すると共に、前記のデジタルデ
ータ「85」との差「9」より予めROM又はEEPR
OMに書込んであるデジタルデータと温度との関係を示
すテーブルを用いてその時点の温度を求める。
【0028】このように、光磁気ディスク1に磁界変調
ヘッド4をローディングする前と、ローディングしてか
ら一定時間を経過した時点の温度との差が周囲温度とデ
ィスクとの温度差である。時間の経過に応じて、ディス
クの温度は周囲温度に近付こうとするから、装置全体の
熱容量及びディスクの熱容量に基づいて予めROMに設
定した温度漸近線のテーブルと、光磁気ディスク1に磁
界変調ヘッド4をローディングしてからの時間を計測す
るタイマの値とにより、書込み指示のあった時点の記録
ディスク温度を予測する。そして、ROMに書込んでお
いた予測温度と電圧との関係に従ってレーザビーム出力
を制御する。もちろん、書込みの直前に磁界変調ヘッド
4を光磁気ディスク1にローディングするので、この時
点で温度を測定しても構わない。
【0029】その後、スピンドルモータ2を起動し、レ
ーザビームのトラックに対するフォーカスエラーと、ト
ラッキングエラーを検知し、これらのエラーを零に近付
けるようにピックアップ装置3を制御すると共に、CL
Vにて回転駆動することによりピックアップ部をディス
クの最内周付近TOC(Table Of Contents)又はUT
OC(User Table Of Contents)に移動し、必要な情報
を読出し、そこで書込みを行う。なお、光磁気ディスク
1に磁界変調ヘッド4をローディングしてからの時間を
計時するタイマは、光磁気ディスク1の温度が周囲温度
と実質的に一致したと判断した段階でクリアされる。
【0030】書込み中は、切替えスイッチSW3 ,SW
5 はいずれも図示した状態に保持される。書込みデータ
W.DATAとして「H」レベルの信号が加えられたと
き、PMOSFETQ1 及びNMOSFETQ4 をオン
状態に、PMOSFETQ2及びNMOSFETQ3 を
オフ状態にして磁界発生用のコイル26に正方向(図面の
右から左方向)の電流を流し、反対に、書込みデータ
W.DATAとして「L」レベルの信号が加えられたと
き、PMOSFETQ1 及びNMOSFETQ4をオフ
状態に、PMOSFETQ2 及びNMOSFETQ3 を
オン状態にして磁界発生用のコイル26に負方向(図面の
左から右方向)の電流を流す。
【0031】図10は磁界発生用のコイル26を温度セン
サとしても利用するもう一つの構成例である。ここで
は、高電位電源Vccにソースが接続されたPMOSFE
TQ1のドレインにNMOSFETQ3 のドレインが接
続され、このNMOSFETQ3 のソースが接地されて
いる。また、高電位電源Vccにソースが接続されたPM
OSFETQ2 のドレインにNMOSFETQ4 のドレ
インが接続され、このNMOSFETQ4 のソースが接
地されている。PMOSFETQ1 及びNMOSFET
Q3 の接続点と、PMOSFETQ2 及びNMOSFE
TQ4 の接続点との間に、抵抗器R1 、磁界発生用のコ
イル26及び抵抗器R2 の直列接続回路が接続されてい
る。スイッチSW3 は常閉側の入力端子に書込みデータ
W.DATAが加えらけれ、常開側入力端子は接地さ
れ、この切替えスイッチSW3 の出力端は、インバータ
INを介して、PMOSFETQ1 及びNMOSFET
Q3 の各ゲートに接続されると共に、バッファBUを介
して、PMOSFETQ2 及びNMOSFETQ4 のゲ
ートに接続されている。また、磁界発生用のコイル26の
両端に発生した電圧を、前述の演算増幅器OP及び抵抗
器R3 ,R4 ,R5 ,R6からなる増幅器で増幅してA
/D変換器に加えるようになっている。
【0032】ここで、温度検出に際しては、テスト信号
TESTによって切替えスイッチSW3 は図示の方向と
は反対側に切替えられる。これによって、PMOSFE
TQ2 ,NMOSFETQ3 はオン状態に、PMOSF
ETQ1 ,NMOSFETQ4 はオフ状態になって、磁
界発生用のコイル26にテスト電圧が印加される。このと
き、磁界発生用のコイル26の両端に発生した電圧が演算
増幅器OPを中心とする増幅回路で増幅される。
【0033】いま、書込み指令が加えられた時、スピン
ドルモータ2を停止させたまま磁界変調ヘッド4を光磁
気ディスク1上にローディングし、摺動部をディスク面
に接触させる。そして、周囲温度と光磁気ディスク1の
温度との差で抵抗値が変化するまで、例えば、200ms
ecを経過するまで待つ。なお、磁界変調ヘッドの温度が
完全に光磁気ディスクの温度に一致するまで待つ必要は
ない。その後、再度温度検出用コイル29にテスト電圧を
印加してその時の磁気変調ヘッドの温度を検出する。そ
の時、0℃において4.5Ωであったとすれば、400
mAの電流を流すことによって磁界発生用のコイル26の
両端に1.8Vの電圧が発生する。この電圧を演算増幅
器OPで1/2倍に増幅すると0.9Vが得られる。こ
の電圧をA/D変換器に入力することによってデジタル
データ「76」が得られる。またここで、テスト電流を
遮断すると共に、予めROM又はEEPROMに書込ん
であるデジタルデータと温度の絶対値との関係を示すテ
ーブルを用いてその時点の温度を求める。次に、この温
度に対応してレーザビームのパワーを設定し、所定の書
込みを行う。
【0034】図10に示した回路構成を採用した場合、
切替えスイッチSW3を追加して、これをテスト信号T
ESTによって切替えるだけで済むが、書込み時にに実
際に供している大きめの電流(400mA)が流れてし
まうので、コイルが発熱しないように短時間にて測定を
行う必要性がある。なお、上述の実施例のうち、温度検
出用コイル29又は磁界発生用のコイル26を用いるもの
は、抵抗値の変化を利用して光磁気ディスクの温度を検
出したが、磁界発生部の温度が変化すると、コアを構成
するフェライトの透磁率も変化してインダクタンスも変
化するため、抵抗値及びインダクタンスを含むインピー
ダンスの変化を利用して光磁気ディスクの温度を検出す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、本
発明の光磁気ディスクの温度制御方法によれば、摺動部
を光磁気ディスクに接触させるよりも前の時点と、摺動
部を光磁気ディスクに接触させてから所定の時間を経過
した時点とでそれぞれ温度検出し、その検出値に基づき
経過時間に対応した記録層の温度変化を予測し、記録を
開始した後は、所定の記録温度との偏差を零に近付ける
ように加熱手段のレーザビームのパワーを制御するの
で、ディスクの温度を正確にキュリー点に到達させるこ
とができるという効果が得られる。また、磁気ディスク
の温度検出方法によれば、レーザビームのパワーを制御
するに当たり、磁界発生用コイル又はこれに付随的に巻
装するだけで済む温度検出用コイルにテスト電流を流す
という特有な方法で光磁気ディスクの温度を検出してい
るので、ディスクの温度を正確にキュリー点に到達させ
ることができるという効果が得られる他、温度検出のた
めの専用の素子、例えば、サーミスタやダイオード等を
装着する必要がなくなり、これによって、磁界変調ヘッ
ドの構成の簡易化および装置コストの低廉化が達成でき
るという効果も得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用される光磁気デイスクの磁界変調
ヘッドの第1の参考例の構成を示す断面図である。
【図2】本発明に適用される光磁気デイスクの磁界変調
ヘッドの第2の参考例の構成を示す断面図である。
【図3】本発明に係る光磁気テイスクの温度制御方法を
実施するための情報記録再生装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図3に示した情報記録再生装置の主要素の詳細
な構成を示す回路図である。
【図5】図3に示した情報記録再生装置の主要素の詳細
な構成を示す回路図である。
【図6】本発明に係る光磁気ディスクの温度制御方法を
説明するために、時間と温度との関係を示した線図であ
る。
【図7】本発明に係る光磁気ディスクの温度制御方法を
説明するために、図3に示した情報記録再生装置の処理
手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る光磁気ディスクの温度制御方法を
実施する装置の他の構成例を示す回路図である。
【図9】本発明に係る光磁気ディスクの温度制御方法を
実施する装置のもう一つ他の構成例を示す回路図であ
る。
【図10】本発明に係る光磁気ディスクの温度制御方法
を実施する装置のさらに他の構成例を示す回路図であ
る。
【図11】従来の光磁気デイスクの磁界変調ヘッドの構
成例を示した断面図及び側面図である。
【符号の説明】
1 光磁気ティスク 3 ピックアップ装置 4 磁界変調ヘッド 23 摺動部 24 磁界発生部 24A 磁界発生部のフレーム 25 コア 26 磁界発生用コイル 27 温度センサ 29 温度検出用コイル 31 スピンドルモータ制御回路 32 ピックアップ駆動回路 33 電圧検出回路 35 コントローラ 37 書込み回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−283435(JP,A) 特開 平1−191329(JP,A) 特開 平5−242548(JP,A) 特開 平1−191330(JP,A) 特開 平2−68748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 11/105 G11B 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着脱自在の光磁気ディスクを装着し、前記
    光磁気ディスクを回転させた状態で、前記光磁気ディス
    クの記録媒体に変調磁界を印加する磁界変調ヘッドと、
    レーザビームを照射して前記記録媒体の温度をキュリー
    点付近まで到達させる加熱手段とを一体的に駆動して情
    報を記録するに当たり、前記記録媒体の温度情報に基づ
    いて前記加熱手段のレーザビームパワーを制御する光磁
    気ディスクの温度制御方法において、 前記磁界変調ヘッドとして、前記光磁気ディスクのディ
    クス面に接触せしめられる摺動部及びその摺動面内部
    温度検出を行う温度検出手段を含むものを用い、 前記摺動部を前記光磁気ディスクに接触させるときより
    前の時点と、前記摺動部を前記光磁気ディスクに接触さ
    せてから所定の時間が経過した時点とでそれぞれ温度を
    検出し、得られた検出温度に基づき経過時間に対応した
    前記記録媒体の温度変化を予測し、記録を開始した後は 、所定の記録温度との偏差を零に近
    付けるように前記加熱手段のレーザビームパワーを制御
    する、 ことを特徴とする光磁気ディスクの温度制御方法。
  2. 【請求項2】着脱自在の光磁気ディスクを装着し、前記
    光磁気ディスクを回転させた状態で、前記光磁気ディス
    クの記録媒体に変調磁界を印加する磁界変調ヘッドと、
    レーザビームを照射して前記記録媒体の温度をキュリー
    点付近まで到達させる加熱手段とを一体的に駆動して情
    報を記録するに当たり、前記記録媒体の温度を検出する
    光磁気ディスクの温度検出方法において、 前記磁界変調ヘッドとして、前記光磁気ディスクに磁界
    を与えるための磁界発生用コイルを有し、この磁界発生
    用のコイルを温度検出に兼用するか、又は、前記磁界発
    生用コイルが巻装されるコアに温度検出用のコイルが巻
    装された磁界発生部と、前記光磁気ディスクのディスク
    面に接触せしめられ、前記磁界発生部と一体的に形成さ
    れた摺動部とを有するものを用い、 前記摺動部を前記光磁気ディスクに接触させ、前記磁界
    発生用コイル又は前記温度検出用コイルにテスト電流を
    流して前記光磁気ディスクの温度を検出するようにした
    ことを特徴とする光磁気ディスクの温度検出方法。
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