JP3432867B2 - 洗車機 - Google Patents

洗車機

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JP3432867B2
JP3432867B2 JP27691593A JP27691593A JP3432867B2 JP 3432867 B2 JP3432867 B2 JP 3432867B2 JP 27691593 A JP27691593 A JP 27691593A JP 27691593 A JP27691593 A JP 27691593A JP 3432867 B2 JP3432867 B2 JP 3432867B2
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茂夫 竹内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両移送装置で車両を
移送して洗浄装置内を通過させながら洗車を行なう洗車
機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両移送装置のタイヤ押圧手段で
タイヤを押圧しながら車両を移送することにより、該車
両を洗浄用ブラシや乾燥用ノズルを有する洗浄装置の内
部を通過させて洗車を行う洗車機は公知である。かかる
洗車機では、車両内の乗員が洗車中に誤ってブレーキを
踏んで車両を停止させたような場合に、タイヤ押圧手段
が強制的に停止せしめられて車両移送装置や車両が破損
する可能性がある。そこで従来は、車両が洗浄装置内で
停止した場合に、車両移送装置のモータに接続されたサ
ーマルリレーが過負荷で作動して洗車機を全停止させる
か、或いはタイヤ押圧手段がタイヤを持ち上げて下を通
過するようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は車両
移送装置への車両の乗り入れを洗車場の従業員が行なっ
ていたので前記不具合は発生しなかったが、セルフ形式
等で車両移送装置への車両の乗り入れを不慣れな洗車客
が行うと、車両を車両移送装置に乗り入れて移送開始位
置に停車させたときにブレーキを放すタイミングが遅れ
たり、洗車中に誤ってブレーキを踏む事態が頻発する可
能性がある。このような場合、その都度洗車機が全停止
すると洗車場の従業員が復旧作業を行なう必要があるた
め手間がかかり、洗車処理効率が悪くなる問題がある。
また、タイヤ押圧手段をタイヤの下を通過させる場合に
は後続車が追突する可能性があるばかりか、タイヤ押圧
手段の移動量で車両の移送位置を検出して洗浄装置を制
御する洗車機においては、車両の洗浄装置の作動タイミ
ングが狂って洗い残しがでたり、車両に装備されたスポ
イラー、キャリア、タクシーの天井灯等の障害物を回避
するタイミングが狂って車両を破損する問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、洗車中に車両が停止した場合に洗車機や車両の破損
を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、車両移送装置で車両
を移送して、ブラシを有する洗浄装置の内部を通過させ
ながら洗車を行なう洗車機であって、前記車両移送装置
は、車両を移送する車両移送力を発生する原動機と、こ
の原動機の負荷を該原動機の入力側で検出する負荷検出
手段と、この負荷検出手段が所定値以上の負荷を検出す
ると前記原動機が発生する出力を減少させ、その後、前
記負荷検出手段が所定値未満の負荷を検出すると前記原
動機が発生する出力を増加させるように制御する制御手
段と、前記原動機の回転に伴ってパルスを出力するロー
タリエンコーダとを備え、前記負荷検出手段により所定
値以上の負荷が検出されて前記原動機の出力が減少され
た場合において、前記ロータリエンコーダがパルスを出
しない状態が所定時間経過すると、前記ブラシを車体
面に対し不作用にし、その後、前記負荷検出手段が所定
値未満の負荷を検出すると、前記原動機が発生する出力
を増加させることを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、車両移
送装置で車両を移送して、ブラシを有する洗浄装置の内
を通過させながら洗車を行なう洗車機であって、前記
車両移送装置は、車両を移送する車両移送力を発生する
原動機と、この動機の負荷を該原動機の入力側で検出
する負荷検出手段と、この負荷検出手段が所定値以上の
負荷を検出すると前記原動機が発生する出力を減少さ
せ、その後、前記負荷検出手段が所定値未満の負荷を検
出すると前記原動機が発生する出力を増加させるように
制御する制御手段と、前記原動機の回転に伴ってパルス
を出力するロータリエンコーダとを備え、前記負荷検出
手段により所定値以上の負荷が検出されて 原動機の出力
が減少された場合において、前記ロータリエンコーダ
パルスを出力しない状態が所定時間経過すると、ブラシ
を車体面に対し不作用にし、その後、前記負荷検出手段
が所定値未満の負荷を検出すると、前記原動機が発生す
る出力を増加させ、同ブラシを車体面に対し再び作用さ
せることを特徴とする。
【0007】また請求項3に記載された発明は、車両移
送装置で車両を移送して、ブラシを有する洗浄装置の内
を通過させながら洗車を行なう洗車機であって、前記
車両移送装置は、所定値以上の車両移送力が加わったと
きに車両の移送を停止し、前記車両移送力が減少したら
車両の移送を再開する駆動手段と、その駆動手段の原動
機の回転に伴ってパルスを出力するロータリエンコーダ
とを備え、前記所定値以上の車両移送力が加わって車両
の移送が停止した場合において、前記ロータリエンコー
がパルスを出力しない状態が所定時間経過すると、
ブラシを車体面に対し不作用にし、その後、前記車両
移送力が減少すると、車両の移送を再開させることを特
徴とする。
【0008】また請求項4に記載された発明は、車両移
送装置で車両を移送して、ブラシを有する洗浄装置の内
部を通過させながら洗車を行なう洗車機であって、前記
車両移送装置は、所定値以上の車両移送力が加わったと
きに車両の移送を停止し、前記車両移送力が減少したら
車両の移送を再開する駆動手段と、その駆動手段の原動
機の回転に伴ってパルスを出力するロータリエンコーダ
とを備え、前記所定値以上の車両移送力が加わって車両
の移送が停止した場合において、前記ロータリエンコー
ダがパルスを出力しない状態が所定時間経過すると、前
記ブラシを車体面に対し不作用にし、その後、前記車両
移送力が減少すると、車両の移送を再開させ、同ブラシ
を車体面に対し再び作用させることを特徴とする。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて発明の実施例を説明
する。
【0010】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は洗車機の全体平面図、図2は洗車機の全体
側面図、図3は図1の3−3線拡大断面図、図4は図1
の4−4線拡大断面図、図5は図1の要部拡大図、図6
は図2の要部拡大図、図7は作用を説明するフローチャ
ートである。
【0011】図1〜図3に示すように、洗車機Wは車両
移送装置VCと、車輪案内誘導装置Gと、洗浄装置WP
とにより構成されている。
【0012】車両移送装置VCの移送フレーム1は床面
に掘設したピットPI内に設けられている。移送フレー
ム1の出口OUT側には駆動軸2が回転自在に設けられ
ており、この駆動軸2には一対の駆動スプロケット3,
3が固定されている。移送フレーム1の入口1N側には
従動軸4が設けられており、この従動軸4には一対の従
動スプロケット5,5が固定されている。前記駆動スプ
ロケット3,3及び従動スプロケット5,5間にはそれ
ぞれチェン6,6が巻掛けられる。一対のチェン6,6
間には複数のリンク軸7…が等間隔で架設されており、
各リンク軸7…には1個の押圧ローラ8とその両側に位
置する2個のローラ受け輪9,9とが回転自在に支持さ
れている。ローラ受け輪9,9は、移送フレーム1に設
けられた転動板10,10より上方に設けられた軌道面
11,11上を転動する。
【0013】前記駆動軸2には後述するトルク伝達制限
手段TRを備えた従動スプロケット12が設けられてお
り、この従動スプロケット12と移送フレーム1に設け
られた減速機13の出力軸に固定された駆動スプロケッ
ト14との間にはチェン15が巻掛けられており、前記
減速機13の入力軸は後記する固定フレームFに設けら
れたモータ16により伝動機構を介して回転駆動され
る。
【0014】駆動軸2には該駆動軸2の回転に伴ってパ
ルスを出力するロータリエンコーダ18が接続されてお
り、また移動フレーム1の入口1N側には検知棒19を
備えた車両検出スイッチ20が設けられており、出口O
UT側には押圧ローラ検出スイッチ21が設けられてい
る。
【0015】車輪案内誘導装置Gは、車両移送装置VC
の入口1N側に設けられていて、車両Vの左右一方の
前、後輪(実施例では右側の前、後輪)を前記転動板1
0,10上へ案内誘導する。
【0016】次に、トルク伝達制限手段TRの構造を、
図4を参照して説明する。
【0017】駆動軸2に固着した固定ハブ22には、該
固定ハブ22に対して相対回転不能であり、かつ駆動軸
2の軸方向に移動可能な移動プレート23が設けられて
いる。固定ハブ22と移動プレート23とにはそれぞれ
摩擦板24,25が固定されており、両摩擦板24,2
5間に前記従動スプロケット12が固定ハブ22に対し
て相対回転可能に設けられている。移動プレート23は
皿バネ26と、座金プレート27と、固定ハブ22に刻
設した雄ねじに螺合するナット28とにより、図4にお
いて右方向へ押し付けられている。従って、従動スプロ
ケット12と両摩擦板24,25との間に所定値以上の
回転トルクがかかると、従動スプロケット12と両摩擦
板24,25との接触面がスリップして従動スプロケッ
ト12は固定ハブ22に対して相対回転する(尚、この
ようなトルク伝達制限手段はトルクリミッタ等の商品名
で市販されている)。
【0018】次に、洗浄装置WPの構造を、図5及び図
6に基づいて説明する。
【0019】洗浄装置WPは、固定フレームFに設けら
れた左右一対のロッカーブラシ装置RBと、トップブラ
シ装置TBと、乾燥装置Dと、第1洗浄水噴射装置J1
とを備えるとともに、走行フレームRFに設けられた左
右一対のサイドブラシ装置SBと、前後一対の第2洗浄
水噴射装置J2 とを備える。
【0020】各ロッカーブラシ装置RBの開閉腕29
は、その先端に回転可能なロッカーブラシ30を備える
とともに、その基端が開閉軸31により固定フレームF
に開閉可能に支持されている。ロッカーブラシ30は開
閉腕29に設けたモータ32により回転駆動される。開
閉腕29と固定フレームFとの間にはロッカーブラシ3
0を開位置30Aに向けて移動させるシリンダ33と、
シリンダ33が不作動のときにロッカーブラシ30を閉
位置に向けて移動させるバネ34が設けられている。
【0021】トップブラシ装置TBは、左右一対の揺動
腕35,35の先端に回転可能に設けたトップブラシ3
6を備えており、前記揺動腕35,35は揺動軸37,
37により固定フレームFに揺動可能に支持されてい
る。トップブラシ36は一方の揺動腕35に設けたモー
タ38により回転駆動される。一方の揺動軸37と固定
フレームFの間には、トップブラシ36を上方格納位置
36Aに向けて移動させるシリンダ39が設けられてい
る。シリンダ39が不作動のときにトップブラシ36は
自重で下降する。
【0022】各サイドブラシ装置SBは、台車40に回
転可能に支持されたサイドブラシ41を備えており、こ
のサイドブラシ41は台車40に設けたモータ42によ
り回転駆動される。台車40は走行フレームRFに支持
された案内レール17に開閉移動可能に支持されてい
る。台車40と走行フレームRFとの間にはサイドブラ
シ41を開位置41Aに向けて移動させるシリンダ43
が設けられており、台車40にはシリンダ43が不作動
のときにサイドブラシ41を閉位置に向けて移動させる
ウエート44をつり下げたワイヤ45が接続されてい
る。
【0023】走行フレームRFは走行モータ46,46
により回転駆動される駆動輪47,47と遊輪48,4
8とにより走行レール49,49上を往復走行する。ま
た、走行フレームRFには、図示した右端のスタート位
置に走行フレームRFがあることを検出するスタート位
置検出スイッチ50が設けられている。
【0024】乾燥装置Dは、昇降モータ51の作動によ
り昇降して左右一対の送風機52,52に接続されたト
ップノズル53と、左右一対の送風機54,54に接続
された左右一対のサイドノズル55,55とを備えてい
る。トップノズル53には、該トップノズル53と共に
昇降し車体上面を検出する光電センサの投光器56A,
57Aと受光器56B,57Bとが設けられている。
【0025】尚、固定フレームFの入口1N側には、洗
車機Wの制御を行なう制御装置58と、車両Vの進入の
可否を表示する青、赤の表示ランプ59と、洗浄装置W
Pに車両Vが進行したのを検出する光電センサの投光器
60A及び受光器60Bとが設けられており、出口OU
T側には車両Vが退出したのを検出する光電センサの投
光器61A及び受光器61Bと、車両Vが乾燥装置Dま
で進行したのを検出する光電センサの投光器62A及び
受光器62Bとが設けられている。
【0026】制御装置58は、タイマT1 と、該タイマ
1 のカウント時間が第1所定時間に達したことを検出
する第1検出手段E1 と、第2所定時間に達したことを
検出する第2検出手段E2 と、洗車終了検出手段E
3 と、追突防止手段E4 と、移送位置検出手段E5 とを
備える。
【0027】洗車終了検出手段E3 は、光電センサ60
A,60Bが車両Vの前端によって遮られたときからロ
ータリエンコーダ18のパルスを加算し、車両Vの後端
が固定フレームFより出るまでの予め定められたパルス
数になったとき洗車終了を検出する。尚、洗車終了検出
手段E3 は光電センサ60A,60Bが車両Vの前端で
遮られると、それまでの加算数をクリアして最初から加
算を始める。
【0028】追突防止手段E4 は、洗車が終わっても車
両Vが退出せずに光電センサ61A,61Bが車両Vの
後部で遮られており、かつ次の車両Vの前端が光電セン
サ62A,62Bを遮ったときにモータ16を停止する
とともに、走行フレームRFが往行しながら車両Vの前
面あるいは後面を洗浄しているときは往行を停止させ、
この状態が所定時間経過したら各ブラシを不使用にし、
光電センサ61A,61Bが遮られなくなったら車両移
送装置VCによる移送を再開する。
【0029】移送位置検出手段E5 は、光電センサ60
A,60Bが車両Vの前端によって遮られたときからロ
ータリエンコーダ18のパルスを加算し、車両Vの移送
位置を各車両V毎に検出する。
【0030】また、制御装置58には、該制御装置58
を納める制御盤63の表面、或いは入口1N側に設置し
た受付装置64に設けられ、スポイラー、キャリア、タ
クシーの天井灯等の障害物を装備した車両Vを洗浄する
場合に、洗車に先だって入力操作する障害物に対応した
操作入力キーが接続されている。この操作入力キーが押
されと、車両Vの所定部分を検出する手段の検出信号と
ロータリエンコーダ18の出力パルスとに基づいて対応
するトップブラシ36のシリンダ39及びトップノズル
53の昇降モータ51を作動させて障害物の回避動作が
行われる。
【0031】次に、前記実施例の作用を主に図7を参照
しながら説明する。
【0032】洗車機Wの全装置が待機状態にあるとき、
即ち各ブラシ30,30;36;41,41の回転が停
止し、ロッカーブラシ30,30及びサイドブラシ4
1,41が開き位置にあり、トップブラシ36が上方格
納位置にあり、走行フレームRFがスタート位置にあ
り、各送風機52,52;54,54が停止し、トップ
ノズル53が上限にあり、車両移送装置VCが図2に示
す押圧ローラ8…の状態で停止していて、表示ランプ5
9に青が点燈しているときに、車両Vを洗車機Wに乗り
入れる。
【0033】車両Vの前端で検知棒19を倒したことを
車両検出スイッチ20が検出すると、表示ランプ59が
赤になってモータ16が作動する。運転者は赤ランプが
点燈したら車両Vを停止させ、ギヤをニュートラルに
し、ブレーキを放して押されて移動し得る状態にして待
機する。このとき車両Vは図1の二点鎖線の位置に停止
する。モータ16の作動により1個の押圧ローラ8が右
前タイヤTの後面に当り、車両Vを押して前進させる。
これにより、洗浄装置WPの各装置は移送位置検出手段
5 の検出に基づいて順次作動し、所定の洗車を行な
う。
【0034】このとき、運転者がブレーキを踏む等して
車両Vの移動を停止させなければ、ロータリエンコーダ
18からのパルスが立上り、立下りの変化をする(ステ
ップS1)。これによりパルスが変化する度にタイマT
1 がクリアされて該タイマT1 が最初から作動するため
(ステップS2,S3)、第1検出手段E1 はタイマT
1 のカウント時間が第1の所定時間、例えば1秒になっ
たのを検出することはなく(ステップS4)、洗車終了
検出手段E3 が洗車終了を検出する(ステップS5)。
【0035】一方、運転者がブレーキを踏んでトルク伝
達制限手段TRが滑ると、パルスの立上り、あるいは立
下りがなくなる(ステップS1)。この状態が1秒経過
すると第1検出手段E1 がこれを検出し(ステップS
4)、サイドブラシ41,41が車両Vの前面を洗浄す
るために開き移動しながら、走行フレームRFが図1に
おいて左方向へ往行中のときは、往行を停止させる(ス
テップS6,S7,S8)。運転者がブレーキを放して
トルク伝達制限手段TRが滑らなくなると、パルスが変
化し(ステップS9)、往行停止を解除する(ステップ
S10)。
【0036】このとき運転者がブレーキを放さず、例え
ば7秒経過すると、第2検出手段E2 がこれを検出し
(ステップS6)、各ブラシ30,30;36;41,
41を不使用にし、表示ランプ59を赤にする。これに
より、回転して車体表面を洗浄していた各ブラシ30,
30;36;41,41の回転を停止させて、トップブ
ラシ36の場合はシリンダ39を作用させ上方格納位置
36Aに移動させ、ロッカーブラシ30,30又はサイ
ドブラシ41,41の場合はシリンダ33又はシリンダ
43を作動させ開位置40A,41Aに移動させる。ま
た、トップノズル53を車体上面に沿わせているときは
上限へ上昇させる。洗浄水、送風機等は通常のままとす
る(ステップS11)。
【0037】その後、運転者がブレーキを放すと、トル
ク伝達制限手段TRは滑らなくなる。これによりブラシ
不使用のまま車両Vは移動され、洗車終了手段E3 が洗
車終了を検出すると(ステップS12)、押圧ローラ検
出スイッチ21が押圧ローラ8を検出してからのロータ
リエンコーダ18のパルスを加算し、押圧ローラ8が図
2の位置になるパルス数になったらモータ16を不作動
にし、表示ランプ59を青にし、洗車機Wは待機状態に
なる(ステップS13)。
【0038】上述したように、洗車中の車両がブレーキ
の操作により停止した場合にトルク伝達制限手段TRが
スリップするので、押圧ローラ8の押圧力による洗車機
Wや車両Vの破損が未然に防止されるだけでなく、洗車
機Wを全停止することなく車両Vの移送を続行すること
ができる。
【0039】而してこの第1実施例において、モータ1
6及びトルク伝達制限手段TRは、互いに協働して本発
明の駆動手段を構成する。
【0040】次に、図8を参照して本発明の第2実施例
を説明する。
【0041】この実施例では、第1実施例のトルク伝達
制限手段TRを設けずにスプロケット12を駆動軸2に
固定し、その代わりに、原動機としてのモータ16に電
流制限機能を備えたインバータ装置FVを接続したもの
である。
【0042】図8から明らかなように、インバータ装置
FVのインバータ65は、負荷検出手段としての電流検
出手段66を介してモータ16に接続されている。制御
手段としての電流制限手段67は電流検出手段66の検
出電流値KAとモータ16及びインバータ65を焼損さ
せないようにあらかじめ定められた設定電流値SAとを
比較して、検出電流値KAが設定電流値SAより大きい
場合は、インバータ65の出力周波数を下げて、過電流
を防止する。検出電流値KAが設定電流値SAより小さ
くなったらインバータ65の出力周波数を設定周波数に
戻す制御を行う(尚、電流制限機能を備えたインバータ
装置は市販されている)。
【0043】従って、運転者がブレーキを踏むと検出電
流値KAが設定電流値SAより大きくなるため、インバ
ータ65の出力周波数が減少してモータ16は回転を停
止する。運転者がブレーキを放すとモータ16は回転を
始めるため検出電流値KAは減少し、モータ16は所定
の回転数となる。その他の作用は第1実施例と同じであ
る。而してこの第2実施例において、原動機としてのモ
ータ16及びインバータ装置FVは、互いに協働して本
発明の駆動手段を構成する。
【0044】尚、ブレーキを踏んだとき、押圧ローラ8
がタイヤTの下を通過する場合は、設定電流値SAを押
圧ローラ8がタイヤの下を通過しない値に設定する。
【0045】また、前記電流検出手段66を、電力を検
出する電力検出手段とし、電流制限手段67を電力制限
手段として電力値を設定してもよい。
【0046】更に、電流検出手段66を、モータ16の
回転数を検出する手段とし、電流制限手段67を回転数
に応じて予め定められた周波数にインバータ65を制御
する手段としてもよい。
【0047】更に電流検出手段、電力検出手段、回転数
検出手段のいずれかの検出手段を用い、その検出に基づ
いて、モータ16への入力電圧を制御して原動機の出力
を制御する手段としてもよい。
【0048】本発明を無人式コイン洗車機等に用いる場
合は、図7のフローチャートのステップS11後に、運
転者がブレーキを放してパルスが変化したら、ステップ
S11で不作用にしたブラシ及びトップノズルを作用さ
せるように制御してもよい。また、追突防止手段E4
移送を再開するとき、不作用にしたブラシを作用させて
から移送を再開するように制御してもよい。また、本発
明の洗車機とは、車両の艶出しを行う艶出し装置を含む
ものである。
【0049】
【発明の効果】
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜の各発明に
よれば、洗浄装置内で車両が移動し難くなった場合に車
両移送装置や車両に過剰な負荷が加わることが防止さ
れ、しかも洗車機を全停止させる必要が無くなって洗車
処理効率が向上する。また、原動機の回転に伴ってパル
スを出力するロータリエンコーダがパルスを出力しない
状態が所定時間経過すると、ブラシを車体面に対し不作
用にするので、洗浄装置内で車両が移動し難くなった場
合に車両の一部分にブラシを不必要に長く作用させるこ
とを防止でき、また、前記所定時間の経過を待つこと
で、不必要にブラシが不作用になって洗浄不足部分が発
生するのを防止できる。
【0051】また特に請求項1,2の各発明によれば、
温度、湿度等の種々の環境変化の影響を極力抑えなが
ら、原動機発生する出力を的確に抑制可能となるか
ら、それだけ制御の信頼性が向上する。また、前述のよ
うにブラシを車体面に対し不作用にした後、負荷検出手
段が所定値未満の負荷(即ち過負荷状態の解消)を検出
すると、原動機が発生する出力を増加させて車両の移送
を直ちに再開できるので、トラブルの原因となった車両
が洗車機内に長く滞留するのを回避して、後続車両に対
する洗車を迅速に開始でき、洗車機の稼働効率低下が極
力抑えられる。この場合、特に請求項2の発明によれ
ば、車両の移送再開に合わせてブラシを再び当該車両の
車体面に作用させることができるので、当該車両に洗い
残しが生じるのを回避できる。
【0052】また特に請求項3,4の各発明によれば、
前述のようにブラシを車体面に対し不作用にした後、車
両移送力が減少(即ち過負荷状態が解消)すると、車両
の移送を直ちに再開できるようにしたので、トラブルの
原因となった車両が洗車機内に長く滞留するのを回避し
て、後続車両に対する洗車を迅速に開始でき、洗車機の
稼働効率低下が極力抑えられる。この場合、特に請求項
4の発明によれば、車両の移送再開に合わせてブラシを
再び当該車両の車体面に作用させることができるので、
当該車両に洗い残しが生じるのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車機の全体平面図
【図2】前記洗車機の全体側面図
【図3】図1の3−3線拡大断面図
【図4】図1の4−4線拡大断面図
【図5】図1の要部拡大図
【図6】図2の要部拡大図
【図7】作用を説明するフローチャート
【図8】第2実施例のインバータ装置の説明図
【符号の説明】FV インバータ装置(駆動手段) T タイヤTR トルク伝達制限手段(駆動手段) V 車両 VC 車両移送装置 WP 洗浄装置 16 モータ(原動機,駆動手段18 ロータリエンコーダ 30 ロッカブラシ(ブラシ) 36 トップブラシ(ブラシ) 41 サイドブラシ(ブラシ) 66 電流検出手段(負荷検出手段) 67 電流制限手段(制御手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両移送装置(VC)で車両(V)を移
    送して、ブラシ(30,36,41)を有する洗浄装置
    (WP)の内部を通過させながら洗車を行なう洗車機で
    あって、 前記車両移送装置(VC)は、車両(V)を移送する車
    両移送力を発生する原動機(16)と、この原動機(1
    6)の負荷を該原動機(16)の入力側で検出する負荷
    検出手段(66)と、この負荷検出手段(66)が所定
    値以上の負荷を検出すると前記原動機(16)が発生す
    る出力を減少させ、その後、前記負荷検出手段(66)
    が所定値未満の負荷を検出すると前記原動機(16)が
    発生する出力を増加させるように制御する制御手段(6
    7)と、前記原動機(16)の回転に伴ってパルスを出
    力するロータリエンコーダ(18)とを備え、前記負荷検出手段(66)により所定値以上の負荷が検
    出されて前記原動機(16)の出力が減少された場合に
    おいて、 前記ロータリエンコーダ(18)がパルスを出
    しない状態が所定時間経過すると、前記ブラシ(3
    0,36,41)を車体面に対し不作用にし、その後、
    前記負荷検出手段(66)が所定値未満の負荷を検出す
    ると、前記原動機(16)が発生する出力を増加させる
    ことを特徴とする洗車機。
  2. 【請求項2】 車両移送装置(VC)で車両(V)を移
    送して、ブラシ(30,36,41)を有する洗浄装置
    (WP)の内部を通過させながら洗車を行なう洗車機で
    あって、 前記車両移送装置(VC)は、車両(V)を移送する車
    両移送力を発生する原動機(16)と、この動機(1
    6)の負荷を該原動機(16)の入力側で検出する負荷
    検出手段(66)と、この負荷検出手段(66)が所定
    値以上の負荷を検出すると前記原動機(16)が発生す
    る出力を減少させ、その後、前記負荷検出手段(66)
    が所定値未満の負荷を検出すると前記原動機(16)が
    発生する出力を増加させるように制御する制御手段(6
    7)と、前記原動機(16)の回転に伴ってパルスを出
    力するロータリエンコーダ(18)とを備え、前記負荷検出手段(66)により所定値以上の負荷が検
    出されて前記原動機(16)の出力が減少された場合に
    おいて、 前記ロータリエンコーダ(18)がパルスを出
    しない状態が所定時間経過すると、前記ブラシ(3
    0,36,41)を車体面に対し不作用にし、その後、
    前記負荷検出手段(66)が所定値未満の負荷を検出す
    ると、前記原動機(16)が発生する出力を増加させ、
    同ブラシ(30,36,41)を車体面に対し再び作用
    させることを特徴とする洗車機。
  3. 【請求項3】 車両移送装置(VC)で車両(V)を移
    送して、ブラシ(30,36,41)を有する洗浄装置
    (WP)の内部を通過させながら洗車を行なう洗車機で
    あって、 前記車両移送装置(VC)は、所定値以上の車両移送力
    が加わったときに車両(V)の移送を停止し、前記車両
    移送力が減少したら車両(V)の移送を再開する駆動手
    段(16,TR;16,FV)と、その駆動手段(1
    6,TR;16,FV)の原動機(16)の回転に伴っ
    てパルスを出力するロータリエンコーダ(18)とを備
    え、前記所定値以上の車両移送力が加わって車両(V)の移
    送が停止した場合において、 前記ロータリエンコーダ
    (18)がパルスを出力しない状態が所定時間経過する
    と、前記ブラシ(30,36,41)を車体面に対し不
    作用にし、その後、前記車両移送力が減少すると、車両
    (V)の移送を再開させることを特徴とする洗車機。
  4. 【請求項4】 車両移送装置(VC)で車両(V)を移
    送して、ブラシ(30,36,41)を有する洗浄装置
    (WP)の内部を通過させながら洗車を行なう洗車機で
    あって、 前記車両移送装置(VC)は、所定値以上の車両移送力
    が加わったときに車両(V)の移送を停止し、前記車両
    移送力が減少したら車両(V)の移送を再開する駆動手
    段(16,TR;16,FV)と、その駆動手段(1
    6,TR;16,FV)の原動機(16)の回転に伴っ
    てパルスを出力するロータリエンコーダ(18)とを備
    え、 前記所定値以上の車両移送力が加わって車両(V)の移
    送が停止した場合において、前記ロータリエンコーダ
    (18)がパルスを出力しない状態が所定時間経 過する
    と、前記ブラシ(30,36,41)を車体面に対し不
    作用にし、その後、前記車両移送力が減少すると、車両
    (V)の移送を再開させ、同ブラシ(30,36,4
    1)を車体面に対し再び作用させることを特徴とする洗
    車機。
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