JP3432009B2 - 通信方法及び装置 - Google Patents

通信方法及び装置

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JP3432009B2
JP3432009B2 JP20057294A JP20057294A JP3432009B2 JP 3432009 B2 JP3432009 B2 JP 3432009B2 JP 20057294 A JP20057294 A JP 20057294A JP 20057294 A JP20057294 A JP 20057294A JP 3432009 B2 JP3432009 B2 JP 3432009B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばネットワークに
接続され、該ネットワークを介してデータを通信する通
信方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネットワークに接続された情報処
理装置では、他の装置にデータを送信する場合、データ
をそのまま送るように構成されている。
【0003】また、転送される画像や音声のデータは、
多少情報が欠落しても、補間などの技術により復元する
ことができるので、人間が受ける情報として大きな情報
の欠落とはならない。これを利用して、意図的に画像や
音声のデータを落し、高画質、高音質とはいえなくなっ
ても、画像や音声のデータ量を小さくする技術が提案さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、大量のデータをネットワークの流通量が多い
時に送信した場合、ネットワーク上の他のデータ転送を
大きく妨げてしまう、という問題があった。
【0005】また、画像データや音声データの量をその
まま送ったとしても、他のネットワーク上のデータ通信
を妨げてしまうことが無い程他のネットワーク上のデー
タが少ない場合においてさえ、データ量を小さくして送
っているため、受信者は高品質の画像や音声を受け取る
ことができない、という問題もあった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するために成さ
れたもので、ネットワークの混雑状況に応じてデータの
圧縮の有無の決定、若しくは圧縮方法の変更を行うこと
により、ネットワークの負荷を考慮した効率の良い通信
方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通信装置は以下の構成を備える。
【0008】ネットワークに接続され、該ネットワーク
を介してデータを通信する通信装置において、ネットワ
ークにより通信されるデータの流通量を計測する流通量
計測手段と、流通量計測手段により計測された結果に応
じて通信するデータを圧縮する圧縮手段と、圧縮手段で
圧縮されたデータに対する伸張プログラムを付加して通
信する通信手段とを備え、通信手段により送信されたデ
ータに続くデータが、前に送られたデータと同じ方法で
圧縮されるものである場合には、伸張プログラム自体を
付加せずに、前に送られたデータに付加された伸張プロ
グラムを用いて伸張することを指示するフラグを付加す
ることを特徴とする。また、ネットワークに接続され、
該ネットワークを介してデータを通信する通信装置にお
いて、ネットワークにより伸張プログラムを有する圧縮
されたデータを受信する受信手段と、受信手段で受信さ
れたデータを圧縮プログラムを用いて伸張する伸張手段
とを有し、受信手段により受信されたデータに続くデー
タに、前に受信されたデータと同じ方法で伸張すること
を示すフラグが付加されている場合には、前に送られた
データに付加された伸張プログラムを用いて伸張するこ
とを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
の通信方法は以下の工程を有する。
【0010】ネットワークを介してデータを通信する通
信方法において、ネットワークにより通信されるデータ
の流通量を計測する流通量計測工程と、流通量計測工程
により計測された結果に応じて通信するデータを圧縮す
る圧縮工程と、圧縮工程で圧縮されたデータに対する伸
張プログラムを付加して通信する通信工程とを備え、通
信工程により送信されたデータに続くデータが、前に送
られたデータと同じ方法で圧縮されるものである場合に
は、伸張プログラムを付加せずに、前に送られたデータ
に付加された伸張プログラムを用いて伸張することを指
示するフラグを付加することを特徴とする。また、ネッ
トワークを介してデータを通信する通信方法において、
ネットワークにより伸張プログラムを有する圧縮された
データを受信する受信工程と、受信工程で受信されたデ
ータを圧縮プログラムを用いて伸張する伸張工程とを有
し、受信工程により受信されたデータに続くデータに、
前に受信されたデータと同じ方法で伸張することを示す
フラグが付加されている場合には、前に送られたデータ
に付加された伸張プログラムを用いて伸張することを特
徴とする。
【0011】
【作用】かかる構成において、ネットワークにより通信
されるデータの流通量を計測し、その計測結果に応じて
通信するデータを圧縮し、圧縮されたデータを通信する
ように動作する。
【0012】
【実施例】(第1の実施例)以下、図面を参照しながら
本発明に係る好適な一実施例を詳細に説明する。
【0013】まず、図1に示す概略ブロック図を用いて
ネットワークに接続された情報処理装置の構成及び動作
の概要を説明する。尚、情報処理装置A、Bの構成は同
様であり、ここでは情報処理装置Aについて、その構成
を説明する。
【0014】図1において、1aはCPUであり、後述
するプログラムに従って本装置全体を制御する。2aは
ROMであり、メインプログラム(OSなど)をロード
するためのプログラムを格納している。3aはRAMで
あり、プログラムの実行領域やデータを格納するための
領域などを含む。4aは入力装置であり、プログラムや
データを手操作で入力するためのキーボードやマウスな
どで構成されている。5aは表示装置であり、プログラ
ムやデータなどを表示する。6aはハードディスクなど
の外部記憶装置であり、メインプログラム(OSなど)
やアプリケーションソフトまたは各種データなどを記憶
する。7aはネットワーク送受信部であり、ネットワー
クとの間のデータ授受を制御する。そして、10はイー
サネットやFDDIなどのネットワークであり、情報処
理装置AとBを連結している。
【0015】図2は、情報処理装置Aの外観を示す外観
斜視図である。図中、21はネットワーク10と情報処
理装置Aを結び付けるコネクタである。22はCPU1
a、ROM2a、RAM3a、及び外部記憶装置6a等
を格納する本体である。
【0016】次に、情報処理装置Aの外部記憶装置6a
に記憶されている計算データや動画データをネットワー
ク10を使用して情報処理装置Bに送る際の処理手順を
図3及び図4に示すフローチャートに従って以下に説明
する。
【0017】図3は、情報処理装置Aにおける送信処理
を示すフローチャートであり、図4は情報処理装置Bに
おける受信処理を示すフローチャートである。
【0018】まず、図3のステップS101において、
情報処理装置AのCPU1aは送信するデータをある一
定量(例えば動画データであれば一画面分)、外部記憶
装置6aから読み出してRAM3aに展開し、ステップ
S102では、そのデータをネットワーク10が許容で
きる大きさに分割する。そして、ステップS103で宛
先のアドレスや自分のアドレス、プロトコルの種類等、
ネットワーク10への送信に必要なヘッダを生成し、そ
れをデータに付加し、パケット化する。次に、ステップ
S104では、そのパケットをネットワーク送受信部7
a内のRAMにコピーし、ネットワーク送受信部7aに
送信要求を出す。
【0019】次に、ステップS105では、ネットワー
ク送受信部7aがネットワーク10上に既にパケットが
あるかどうかを調べ、パケットがあればなくなるまで待
ち、パケットがなくなったならばステップS106に進
み、送信を行う。そして、ステップS107で、分割し
たデータを全て送り終えたか判断し、残りがあればステ
ップS103に戻り、上述した処理を繰り返す。その
後、全て送り終えるとステップS108へ進み、他に送
信するデータがあれば上述のステップS101以降の処
理を繰り返すが、なければ送信処理を終了する。
【0020】これに対し、情報処理装置Bでは、図4の
ステップS201において、ネットワーク送受信部7b
がネットワーク10上を流れているパケットのヘッダを
監視しており、情報処理装置B宛のパケットが流れてく
ると、流れてきたパケットをネットワーク送受信部7b
内のRAMにコピーし、ステップS202で、CPU1
bにパケットを受け取ったことを通知する。そして、ス
テップS203では、CPU1bがネットワーク送受信
部7b内のRAMからパケットをRAM3bにコピー
し、ステップS204で、ネットワークのためのヘッダ
を削除する。次に、ステップS205において、一定量
(例えば動画データであれば一画面分)、データを受信
したか判断し、受信していなければステップS201に
戻り、上述の処理を繰り返す。その後、データを全て受
信するとステップS206に進み、分割されたデータを
連結し、ステップS207では、受信したデータを外部
記憶装置6bに格納する。
【0021】また、受信データが動画データであれば表
示装置5bに一画面分の動画データを表示する。この場
合、上述の処理を、例えば1/30秒毎に行うことによ
り、情報処理装置Aの外部記憶装置6aに格納されてい
るデータを動画像を情報処理装置Bの表示装置5bに表
示することができる。
【0022】次に、本実施例における情報処理装置の構
成及び動作を以下に説明する。
【0023】図5は本実施例における情報処処理装置の
構成を示す概略ブロック図であり、図1と同様にネット
ワーク10に接続されている。また、図1と同一のもの
には同じ符号を付し、その説明し省略する。
【0024】図示するように、本実施例では、図1の構
成に、ネットワーク10の混雑状況を調べる混雑監視部
8a、bを更に備え、データを送信する際に、ネットワ
ーク10の混雑状況に応じてデータを圧縮の有無を決定
し、或いは圧縮方法を変更することにより、通信するデ
ータ量を少なくするようにしたものである。
【0025】図5の構成において、まず、情報処理装置
Aの外部記憶装置6aに格納されている計算データをネ
ットワーク10を使用して情報処理装置Bに送り、送ら
れてきたデータを情報処理装置Bの外部記憶装置6bに
格納する処理を図6及び図7に示すフローチャートに従
って以下に説明する。
【0026】図6は、情報処理装置Aにおける送信処理
を示すフローチャートであり、図7は情報処理装置Bに
おける受信処理を示すフローチャートである。
【0027】まず、図6のステップS301において、
情報処理装置AのCPU1aは送信するデータをある一
定量、外部記憶装置6aから読み出してRAM3aに展
開し、ステップS302では、そのデータをネットワー
ク10が許容できる大きさに分割する。そして、ステッ
プS303において、ネットワーク混雑監視部8aが監
視するネットワーク10の混雑状況を調べ、混雑してい
る場合にはステップS304に進み、分割したデータを
所定の圧縮方法で圧縮する。そして、ステップS305
では、宛先のアドレスや自分のアドレス、プロトコルの
種類等、ネットワーク10への送信に必要なヘッダを生
成し、データに付加し、パケット化する。そして、ステ
ップS306では、そのパケットをネットワーク送受信
部7a内のRAMにコピーし、ネットワーク送受信部7
aに送信要求を出す。
【0028】次に、ステップS307では、ネットワー
ク送受信部7aがネットワーク10上に既にパケットが
あるかどうかを調べ、パケットがあればなくなるまで待
ち、パケットがなくなったならばステップS308に進
み、送信を行う。そして、ステップS309で、分割し
たデータを全て送り終えたか判断し、残っていればステ
ップS303に戻り、上述した処理を繰り返す。その
後、全て送り終えるとステップS310へ進み、他に送
信するデータがあれば上述のステップS301以降の処
理を繰り返すが、なければ送信処理を終了する。
【0029】これに対し、情報処理装置Bでは、図7の
ステップS401において、ネットワーク送受信部7b
がネットワーク10上を流れているパケットのヘッダを
監視しており、情報処理装置B宛のパケットが流れてく
ると、流れてきたパケットをネットワーク送受信部7b
内のRAMにコピーし、ステップS402で、CPU1
bにパケットを受け取ったことを通知する。そして、ス
テップS403では、CPU1bがネットワーク送受信
部7b内のRAMからパケットをRAM3bにコピー
し、ステップS404で、ネットワークのためのヘッダ
を削除する。
【0030】次に、ステップS405において、ヘッダ
を賛助して出来上がったデータが圧縮されたデータかど
うかを調べ、圧縮されたデータであればステップS40
6に進み、データを伸長して元に戻す。そして、ステッ
プS407において、一定量データを受信したか判断
し、受信していなければステップS401に戻り、上述
の処理を繰り返す。その後、データを全て受信するとス
テップS408に進み、分割されたデータを連結し、ス
テップS409では、連結したデータを外部記憶装置6
bに格納する。
【0031】尚、図6のステップS303における混雑
状況の判断方法としては、単位時間あたりネットワーク
10上を流れたデータ量を、そのネットワーク10上に
単位時間あたり流すことのできる最大のデータ量で割っ
て流通量を計算し、その値が0.5を越えた場合、混雑
していると判断し、データを圧縮して流すことにする
等、様々な方法が考えられる。
【0032】次に、上述の様に混雑していると判断され
た場合のデータの圧縮方法について説明する。
【0033】本実施例ではJPEGのいわゆるADCT
(Adaptive Discrete Cosine
Tranform)方式を用いる。
【0034】このJPEG圧縮画像データは、データの
周波数特性や人間の視覚特性を利用してカラー静止画の
圧縮を行うことを目的とした国際標準方式であるCCI
TT/ISOのJPEG方式に基づいて符号化されたデ
ータであり、このデータは符号化データ及び各種マーカ
コードを図18に示すようなイメージ/フレーム/スキ
ャンの階層構造として構成している。
【0035】即ち、このJPEGデータはSOI(St
art Of Image)コード、フレーム、EOI
(End Of Image)コードから構成され、上
記フレームは階層符号化されたデータの場合には各階層
毎に複数のフレームから成り、階層符号化されていない
場合には単一のフレームにて構成される。
【0036】上記フレームはSOF(Start Of
Fraim)コード、フレームヘッダ及びスキャンか
ら構成され、上記スキャンはSOS(Start Of
Scan)コード、スキャンヘッダ及び符号化データ
にて構成されている。
【0037】尚、上記スキャンは、輝度データ(Y)と
2つの色差データ(Cr、Cb)を各々独立して扱う場
合(インタリーブさせる場合)には複数のスキャンから
構成され、各データを一緒に扱う場合(ノンインタリー
ブさせる場合)には単一のスキャンにて構成される。
【0038】次に、上述のようなJPEF方式における
基本的なベースライン・システムにおける符号化・復号
化のアルゴリズムについて図19及び図20を用いて説
明する。
【0039】まず、入力画像データはブロック化回路2
01にて8画素×8画素のブロックに分割し、これをD
CT回路202にて2次元DCT(離散コサイン変換)
することによって1種の直流成分(DC)と63種の交
流成分(AC)から成る水平/垂直の空間周波数成分
(DCT係数)に変換する。
【0040】これによって得られた各周波数成分は、量
子化器203にて各々所定の係数(量子化係数)にて除
算されて量子化され、その後直流成分と交流成分とで異
なるアルゴミズムによって各々符号化処理される。
【0041】なお、上記量子化係数は、一般に周波数成
分毎に異なる係数が用いられており、視覚上重要な低域
成分に対する量子化係数は高域成分に対する量子化係数
に比して小さく設定されている。
【0042】これによって、比較的重要でない高域成分
についてはカットされることになり、全体としてデータ
量の削減が図られる。
【0043】上記直流成分については隣接ブロックとの
相関が高いことを利用して、差分回路204にて専攻す
るブロックにおける直流成分との差分が求められ、得ら
れた差分値をハフマン符号化器205にて1次元ハフマ
ン符号化して直流成分の符号化データとされる。
【0044】一方、交流成分については、上述の63種
の交流成分をスキャン回路206にて視覚的に重要な低
域側の周波数成分から順次ジグザグスキャンして1次元
の配列に変換し、判定器207にて各成分の値が「0
値」であるか0値以外の値(有効係数)である判定され
る。
【0045】「0値」については、カウンタ208にて
0ランがカウントされ、有効係数についてはグループ化
回路209にてその値によってグループ化され、これら
によって得られたランレングスとグループ値との組み合
わせによりハフマン符号化器210にて2次元ハフマン
符号化が行われて交流成分の符号化データとされる。
【0046】ここで、上述のハフマン符号は、生起確率
の高いもの(直流成分については上記差分値、交流成分
についてはランレングスと有効係数との組み合わせ)に
より短い符号長を割り当てることによって全体としての
データ量を削減する。
【0047】また、生起確率が低いものについては所定
のコード(ZRLコード)と組み合わせることによって
有限のコード数にてすべてのパターンを表すことができ
る。
【0048】以上の処理を各ブロック単位で行って1枚
のカラー静止画の符号化を終了する。
【0049】その後、上記各符号化データは、付加回路
211にて前述のマーカコード等が付加されて図19に
示したJPEG圧縮画像データとされる。
【0050】尚、上述の量子化係数やハフマンコードは
任意に設定することができるため、符号化に用いられた
量子化係数やハフマンコードを表すデータが上記SOI
コードの後に付加される。
【0051】次に、復号化のアルゴリズムについて説明
する。復号化のアルゴリズムは基本的に符号化アルゴリ
ズムの逆であり、入力された符号化データはこのデータ
と共に送られたハフマンテーブルを用いて復号器212
にて復号され、直流成分については加算器213にて先
行ブロックの直流成分と加算されて元の直流成分とさ
れ、交流成分については復号化された各周波数成分を並
び換え回路214にて元の2次元配列に変換する。
【0052】その後、それらの周波数成分を逆量子化器
215にて逆量子化した後、逆DCT回路216にて逆
DCTを行ってもとの画像データ(復号データ)に変換
される。
【0053】以上の処理を各ブロック単位で行って1枚
のカラー静止画の復号化を終了する。
【0054】上述のJPEG方式の圧縮を行うか否かを
1画面を所定数に分割したブロック毎にネットワーク1
0の混雑状況に応じて決定する。
【0055】尚、本実施例では1画面をブロック分割し
て圧縮の有無を決定したが、ブロック分割することなく
1画面毎に決定してもよい。
【0056】また、本実施例においては上述の符号化、
復号化のアルゴリズムをCPU1のソフトウエアによっ
て実現するが、独立した符号化部、復号化部としてハー
ドウエアにより実現しても良い。
【0057】このように、本実施例によれば、ネットワ
ーク10の流通量が多い時に、送信するデータを圧縮す
ることで、他のデータ転送を妨げることなく、多量のデ
ータを送信することができる。
【0058】また、本実施例では、データをネットワー
ク10で送信可能なサイズに分割した後、ネットワーク
10が混雑しているかどうかを調べ、分割したデータを
圧縮しているが、この場合、混雑を調べ、圧縮を行って
から分割する場合に比べて、より細やかな制御が可能と
なる。
【0059】(第2の実施例)次に、図5の構成におい
て、情報処理装置Aが外部記憶装置6aに格納されてい
る動画データをネットワーク10を使用して情報処理装
置Bに送り、送られてきた動画データを情報処理装置B
の表示装置5bに動画像として表示する処理を図8及び
図9に示すフローチャートに従って以下に説明する。
【0060】まず、図8のステップS501において、
情報処理装置AのCPU1aは送信する動画テータの一
画面分を外部記憶装置6aから読み出してRAM3aに
展開する。そして、ステップS502において、ネット
ワーク混雑監視部8aで監視するネットワーク10の混
雑状況を調べ、混雑している場合にはステップS503
に進み、その混雑状況(混雑率)に応じて圧縮方法を選
択し、続くステップS504で、その圧縮方法に基づい
て一画面分の動画データを圧縮する。また混雑していな
い場合には、データの圧縮は行わない。次に、ステップ
S505では、データをネットワーク10が許容できる
大きさに分割、ステップS506では、宛先のアドレス
や自分のアドレス、プロトコルの種類等、ネットワーク
10への送信に必要なヘッダを生成し、データに付加
し、パケット化する。そして、ステップS507では、
そのパケットをネットワーク送受信部7a内のRAMに
コピーし、ネットワーク送受信部7aに送信要求を出
す。
【0061】次に、ステップS508では、ネットワー
ク送受信部7aがネットワーク10上に既にパケットが
あるかどうかを調べ、パケットがあればなくなるまで待
ち、パケットがなくなったならばステップS509に進
み、送信を行う。そして、ステップS510で、分割し
たデータを全て送り終えたか判断し、残っていればステ
ップS506に戻り、上述した処理を繰り返す。その
後、全て送り終えるとステップS511へ進み、他に送
信するデータがあれば上述のステップS501以降の処
理を繰り返すが、なければ送信処理を終了する。
【0062】これに対し、情報処理装置Bでは、図9の
ステップS601において、ネットワーク送受信部7b
がネットワーク10上を流れているパケットのヘッダを
監視しており、情報処理装置B宛のパケットが流れてく
ると、流れてきたパケットをネットワーク送受信部7b
内のRAMにコピーし、ステップS602で、CPU1
bにパケットを受け取ったことを通知する。そして、ス
テップS603では、CPU1bがネットワーク送受信
部7b内のRAMからパケットをRAM3bにコピー
し、ステップS604で、ネットワークのためのヘッダ
を削除する。
【0063】次に、ステップS605において、一画面
分動画データを受信したか判断し、受信していなければ
ステップS601に戻り、上述の処理を繰り返す。その
後、一画面分動画データを受信するとステップS606
に進み、分割されたデータを連結する。そして、ステッ
プS607において、連結されたデータが圧縮されたデ
ータかどうかを調べ、圧縮されたデータならばステップ
S608に進み、その圧縮方法を調べ、圧縮方法に応じ
たデータ伸長方法を選択氏、ステップS609で、デー
タ伸長を行う。その後、ステップS610において、表
示装置5bに一画面分の動画データを表示する。
【0064】以上のような処理を、例えば1/30秒毎
に行うことにより、情報処理装置Bの表示装置5bに、
情報処理装置Aの外聞記憶装置6aに格納されている動
画像を表示することができる。
【0065】画像データや音声データは、計算機のプロ
グラムデータや数値計算等におけるデータと異なり、多
少情報が欠落しても、実際に画像を見たり、音声を聞い
たりする人にとって、その欠落が大きな障害となること
は少ない。これを利用して、画像や音声情報をある法則
で欠落させ、画像や音声情報を再生する側で欠落した部
分を補間することにより、画像データや音声データを圧
縮する技術が多く開発されている。これを利用する場合
は、データの圧縮が可逆である場合と異なり、大幅なデ
ータ圧縮が可能である。
【0066】しかし、大きな圧縮をかけてしまうと、補
間を行うにしても、高品質の画像や音声では無くなって
しまう。
【0067】上述した本実施例によれば、ネットワーク
10が混雑している時には、その混み具合により圧縮方
法を変更しているので、ネットワーク10に必要以上の
負荷をかけることなく、また受信側で必要以上に品質を
落とすことなく、画像や音声のデータを受け取ることが
できる。
【0068】次に、本実施例におけるネットワーク混雑
監視部の動作について具体的に説明する。ネットワーク
監視部のブロック図を図11に示す。またネットワーク
監視部の動作を示すフローチャートを図12に示す。5
1はROM52に従ってプログラムを実行するCPU、
52はネットワーク監視のためのプログラムなどを格納
しているROM、53はプログラムを実行しているCP
Uがデータを格納するための、及びネットワーク10上
のパケットを展開するためのRAMである。ネットワー
ク監視部にも本体とは別に、CPU、ROM、RAMを
搭載しており、CPU51がネットワーク送受信部のR
AMをアクセスできるように構成されている。10はこ
こではネットワークでイーサネットのようなバス型のネ
ットワークとする。55は時間を測定するためのタイマ
である。
【0069】ネットワーク送受信部7は、自分のアドレ
スもしくはブロードキャストアドレスのパケットを受信
した時は、そのデータをネットワーク送受信部7内のR
AMに展開し、パケットを受信し終えるとメインCPU
1に割り込みをかけ、パケットを受信したことを通知す
る。また、ネットワーク送受信部7は、ネットワーク1
0上の全てのデータをネットワーク混雑監視部のRAM
53に展開し、ひとつのパケットを受信し終えるとネッ
トワーク混雑監視部のCPU51に割り込みをかけ、ひ
とつのパケットを受信したことを通知するといった動作
も同時に行っている。ネットワーク送受信部7は、送信
する際においても、ネットワークへパケットを送信する
と同時に、そのパケットをネットワーク混雑監視部のR
AM53に展開し、ネットワーク混雑監視部のCPU5
1に割り込みをかける。
【0070】次に混雑率の計算について説明する。始め
に、ネットワーク混雑監視部のCPU51は、変数si
zeを0に設定し(ステップS702)、一定時間経過
するのを待つ(ステップS703)。そしてネットワー
ク送受信部7から受信割り込みを受けると、ステップS
710へ行き、パケットのサイズを測定し、変数サイズ
に加える。そして一定時間経過すると、ネットワーク混
雑率を計算する(ステップS704)。ネットワーク混
雑率は、ネットワークの最大転送量をm bit/se
c、一定時間をt sec、一定時間に受信したパケッ
トのサイズをsoctetとすると、
【0071】
【外1】 で求められる。
【0072】この混雑率
【0073】
【外2】 に基づいて、後述のMPEG圧縮を行うか否か、及び圧
縮を行う場合にはその圧縮率を制御する。
【0074】次に、本実施例で用いられる圧縮方法であ
るMPEG方式について説明する。
【0075】このMPEG方式は、動画像の高能率符号
化を行うことを目的とした国際標準であり、基本的には
データの周波数特性や人間の視覚特性を利用するが、更
に動画像特有の時間軸方向の冗長度を利用して一層の高
能率符号化を行う方式である。
【0076】このMPEG方式には、デジタルストレー
ジメディア用に転送レートを最大1.5Mbpsとした
MPEG1と、伝送レートの上限をなくし双方向デジタ
ルマルチメディア機器、デジタルVTR、ATV、光フ
ァイバネットワーク等の全ての伝送系で用いられること
を企図したMPEG2があるが、基本的なアルゴリズム
はほぼ同様であるのでMPEG1をベースとしてそのデ
ータ構造及び符号化・復号化のアルゴリズムを説明す
る。
【0077】尚、MPEG2では、使用可能な符号化方
法を複数のプロフィール(シンプル・プロフィール、メ
イン・プロフィール、スケーラブル、空間スケーラブ
ル、ハイ)によって規定しているが、代表的なメイン・
プロフィールは基本的にMPEG1と同様である。
【0078】まず、このMPEG方式による高能率符号
化方式の原理について説明する。
【0079】この高能率符号化方式においては、フレー
ム間の差分を取ることで時間軸方向の冗長度を落とし、
これによって得られた差分データをDCT及び可変長符
号化処理して空間方向の冗長度を落とすことによって全
体として高能率符号化を実現する。
【0080】上記時間軸方向の冗長度については、動画
像の場合には連続したフレームの相関が高いことに着目
し、符号化しようとするフレームと時間的に先行または
後行するフレームとの差分を取ることによって冗長度を
落とすことが可能となる。
【0081】そこで、MPEGでは、図13に示すよう
に専らフレーム内で符号化するイントラ符号化画像の他
に、時間的に先行するフレームとの差分値を符号化する
前方予測符号化画像(P−ピクチャ)と、時間的に先行
するフレームまたは後行するフレームとの差分値或いは
それら両フレームからの補間フレームとの差分値の内最
もデータ量が少ないものを符号化する両方向予測符号化
画像(B−ピクチャ)とを有し、これらの符号化モード
による各フレームを所定の順序で組み合わせている。
【0082】尚、画像中で新たな物体が現れた場合に
は、時間的に先行する画像との差分を取るよりも後行す
る画像との差分を取った方がその差分値が少なくなる場
合がある。
【0083】そこで、MPEGでは上述のような両方向
予測符号化を行い、より高能率な圧縮を行っている。
【0084】また、MPEGでは各予測画像を得るため
に動き補償を行う。
【0085】即ち、先の8画素×8画素のブロックを輝
度データについて2×2の4つ、色差データについて2
つ集めたブロック(マクロブロック)単位で、対応画像
の対応ブロック近傍のマクロブッロクとの差分をとり、
一番差が少ないマクロブロックを検出することによって
動きベクトルを検出し、この動きベクトルをデータとし
て符号化する。
【0086】上述のような動き補償及び予測符号化に際
しては、時間的に先行する画像を一旦符号化した後、再
度復号した画像を得て先行画像とされる。
【0087】上述のような予測符号化データ及び動きベ
クトルはDCT及びハフマン符号化が行われて高能率符
号化される。
【0088】次に、このMPEG方式のデータ構造につ
いて説明する。
【0089】このデータ構造は、図14に示すようにビ
デオシーケンス層、GOP層、ピクチャ層、スライス
層、マクロブロック層、ブロック層から成る階層構造で
構成されている。
【0090】以下、各層について図中下の層から順に説
明する。
【0091】まず、ブロック層は先のJPEGと同様に
輝度データ及び色差データ毎に8画素×8画素で各々構
成され、この単位毎にDCTが行われる。
【0092】上記マクロブロック層は、上述した8画素
×8画素のブロックを輝度データについては4ブロッ
ク、色差データについては各1ブロックまとめ、マクロ
ブロックを付したものであり、MPEG方式ではこのマ
クロブロックを後述する予測符号化、動きベクトル検出
の単位とする。
【0093】また、上記マクロブロックヘッダは、各マ
クロブロック単位の動き補償及び量子化ステップの各デ
ータ、及び各マクロブロック内の6つDCTブロック
(Y0、Y1、Y2、Y3、Cr、Cb)がデータを有
するか否かのデータを含む。
【0094】上記スライス層は、画像の走査順に連なる
1つまたは複数のマクロブロック及びスライスヘッダで
構成され、同一スライス層内の一連のマクロブロックに
おける量子化ステップは一定とされる。上記スライスヘ
ッダは、スライスの位置及び量子化ステップに関するデ
ータを有し、仮に復号の途中でエラーが発生してもこの
スライスを単位として復旧し得るようになっている。
【0095】また、先頭のマクロブロックは直流成分の
差分値をリセットする。
【0096】上記ピクチャ層は、上述のスライス層を1
フレーム単位で複数集めたものであり、ピクチャースタ
ートコード等からなるヘッダと、これに続く1つまたは
複数のスライス層とから構成される。
【0097】また、上記ヘッダには画像の符号化モード
を示すコードや動き検出の精度(画素単位か半画素単位
か)を示すコードを含む。
【0098】上記GOP層は、グループスタートコード
やシーケンスの最初からの時間を示すタイムコード等の
ヘッダと、これに続く複数のIフレーム、Bフレームま
たはPフレームから構成される。
【0099】上記ビデオシーケンス層は、シーケンスス
タートコードから始まりシーケンスエンドコードで終了
し、その間に画像サイズデータ等の制御データ及び画像
サイズ等が同じ複数のGOPが配列される。
【0100】このようなデータ構造を持つMPEG方式
は、その規格にて各層ごとのビットストリームが規定さ
れている。
【0101】次に、上述のようなMPEGデータを扱う
基本的な符号化部及び復号化部について図15及び図1
6を用いて説明する。
【0102】この符号化装置は、図15に示すようにブ
ロック化回路301、DCT回路302、量子化器30
3、可変長符号化器(VLC)304、動き補償回路3
05、動きベクトル検出器306、レート制御回路30
7、局部復号器308、出力バッファ309等から概略
構成されている。
【0103】また、この符号化装置において符号化の対
象とする画像サイズは図17に示すように4:2:2、
4:2:0、SIF、CIF、QCIFフォーマットに
対応したものがあり、MPEG1では上記SIFフォー
マットの画像サイズを対象としている。
【0104】この符号化装置において、符号化すべき画
像データはブロック化回路301にて上述の8画素×8
画素のブロックとされ、スイッチ310を会してDCT
回路302に伝送される。
【0105】上記スイッチ310は、入力画像データが
イントラ画像かインタ画像かで切り換えられるものであ
り、イントラ画像の場合にはa接点に接続され、インタ
画像の場合にはb接点に接続される。
【0106】イントラ画像の場合にはDCT回路302
にてDCTされ、これによって得られたDCT係数は量
子化器303にて量子化され、更に可変長符号化器30
4にて符号化された後、一旦バッファ309に記憶され
る。
【0107】一方、インタ画像の場合には上記スイッチ
310は接点bに接続されて先に説明した動き補償付き
の予測符号化が行われる。
【0108】即ち、311、312は局部復号器308
を構成する逆量子化器、逆DCT回路であり、上記量子
化器303にて量子化されたデータはこの局部復号器3
08にて元に戻される。
【0109】また、313は加算器、314はインタ画
像の場合のみ閉成されるスイッチ、316は減算器であ
り、上述のように局部復号された画像データは、動きベ
クトル検出回路306にて検出された動きベクトルを参
照して所定の画像(先行画像、後行画像またはこれらの
補間画像)における対応マクロブロックを出力する。
【0110】この動き補償回路305の出力は上記減算
器316にて入力画像データと減算処理され、これによ
って動き補償付きの予測値が得られ、この予測値は上述
のDCT回路302、量子化回路303及び可変長符号
化器304にて符号化されて上記バッファ309に記憶
される。
【0111】尚、上記動きベクトル検出器306は、こ
れから符号化する画像データと、所定の参照画像データ
との比較を行って動きベクトルを得るものであり、この
検出器306の出力は上記動き補償回路305に供給さ
れて動き補償回路305が出力すべきマクロブロックを
指定する。
【0112】また、上記レート制御回路307は上記バ
ッファにおける符号化データの占有量に基づいて上記量
子化器303における量子化ステップを切り換えること
によって符号化制御を行う。
【0113】最後に付加回路315にて先に示したよう
な各種ヘッダを符号化データに付加してMPEG方式に
対応したMPEG圧縮画像データとして送出する。
【0114】一方、復号装置は、基本的には上述の符号
化の逆の動作を行うものであり、図16に示すように入
力バッファ401、可変長復号器(VLD)402、逆
量子化器403、逆DCT回路404、動き補償回路4
05、出力バッファ406等から構成されている。
【0115】即ち、上記入力バッファ401から順次読
み出される符号化データは上記可変長復号器402、逆
量子化器403、逆DCT回路404にて処理されて空
間領域のデータに変換される。
【0116】また、407は上記逆DCT回路404の
出力に動き補償回路405からの予測値を加算するため
の加算器であり、408は上記逆DCT回路404の出
力または加算器4070の出力を選択するためのスイッ
チである。
【0117】このスイッチ408は、図示しないデータ
検出回路に検出された符号化識別符号に基づいてイント
ラ画像の場合には接点aに接続され、インタ画像の場合
には接点bに接続される。
【0118】このように復号された復号データは上記出
力バッファ406にて一旦記憶され、更に元の空間配置
に復元されて1フレームの画像データとして出力され
る。
【0119】本実施例では、上述の混雑率
【0120】
【外3】 に応じて、量子化器303における量子化パラメータを
変化させることにより圧縮率を制御する。
【0121】尚、第1の実施例同様、符号化、復号化の
アルゴリズムは、CPU1のソフトウエアによって実現
している。
【0122】また、ネットワークの種類としては、バス
型に限らず、リング型など他の形式のネットワークであ
ってもよい。
【0123】また、本実施例及び第1の実施例では、圧
縮の有無、若しくは圧縮方法を通知する方法としては、
例えば図10に示す(a)のように、パケットのヘッダ
31とデータ34との間に圧縮しているか否か、若しく
は圧縮方法(例えば量子化パラメータ)を示すフラグ3
2を付加する。
【0124】この場合、データを圧縮していれば、例え
ば圧縮方法に対応する番号を文字列としてセットし、こ
れにより、受信側でデータが圧縮されているか、圧縮さ
れていればその圧縮方法を判断し、データを伸長するこ
とができる。
【0125】また、上述の例では、圧縮方法の種類とし
ては、量子化パラメータを変化させたものを用いたが、
圧縮のアルゴリズム自体を複数用いる場合(例えばJB
IG方式とJBEG方式など)には、図10に示す
(b)のように、フラグ32の代わりに圧縮したデータ
を伸長するためのプログラム33を付加しても良い。こ
の場合、プログラム33があれば、受信側でデータが圧
縮されていると判断し、そのプログラム33を実行す
る。これにより、受信側が圧縮方法を知らなくても、或
いは伸長プログラムを持っていなくても圧縮されている
データを伸長することができる。
【0126】尚、プログラム33を付加する場合、各々
のパケットに付加すると、それ自身がネットワーク10
の付加になってしまう。そこで、前のパケットと同じ方
法で戻すというフラグを設けるようにしても良い。この
場合、送信側でデータを圧縮した場合、そのデータを伸
長する方法を記述したプログラムを付加して送信し、以
降に送信するパケットは、前のパケットと同じ方法で戻
すというフラグを先頭に付加して送信する。その後、ネ
ットワークの混雑状況により、別の圧縮方法を選択する
際には、改めてデータを伸長する方法を記述したプログ
ラムを付加して送信する。
【0127】一方、受信側では、受け取ったパケット
に、データを伸長するプログラムが付加されている場
合、そのプログラムに従ってデータを伸長し、それ以降
にやってくるパケットが前のパケットと同じ方法で戻す
というフラグの場合、前のプログラムに従ってデータを
伸長する。その後、受け取ったパケットにデータを伸長
するプログラムが付加されていれば、以前受け取ったデ
ータを伸長するプログラムを捨て、改めてそのプログラ
ムに従ってデータの伸長を行う。
【0128】以上説明したように、実施例によれば、情
報処理装置に、ネットワークの混雑状況に応じてデータ
を圧縮するか否かを決定、若しくは圧縮方法を変えるこ
とにより、ネットワークを通じてデータを転送する際、
ネットワークに大きな負担を与えないよう構成すること
ができる。これにより、画像や音声等、データの信頼度
が高くないがデータ量の大きいデータにおいて、ネット
ワークが混雑している時には、データの圧縮率を高くし
てネットワークに大きな負担を与えないようにし、ネッ
トワークが空いている時には、データの圧縮率を減ら
し、若しくは圧縮せずに転送し、受信者に高品質のデー
タを与えることができる。
【0129】また、圧縮したデータを転送する際に、デ
ータ伸長方法を記述したプログラムを、転送データに付
加して転送することにより、受信機側がデータ伸長の方
法を知らなくても、圧縮して送られてきたデータの伸長
を行うことができる。
【0130】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。
【0131】また、本発明はシステム或いは装置にプロ
グラムを供給することによって達成される場合にも適用
できることはいうまでもない。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受信側が圧縮方法を知らなくても、或いは伸張プログラ
ムを持っていなくても、圧縮されたデータを伸張するこ
とが出来るとともに、伸張プログラムを送信すること自
体によるネットワークの負荷をなるべく軽減することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネットワークに接続された情報処理装置の構成
を示す概略ブロック図である。
【図2】ネットワークに接続された情報処理装置の外観
を示す斜視図である。
【図3】図1の情報処理装置の送信処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1の情報処理装置の受信処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】本実施例における情報処理装置の構成を示す概
略ブロック図である。
【図6】図5の情報処理装置の送信処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】図5の情報処理装置の受信処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】本実施例の変形例における送信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本実施例の変形例における受信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本実施例におけるパケットの形式を説明する
ための図である。
【図11】ネットワーク混雑監視部8の構成を示す図で
ある。
【図12】混雑率計算を示すフローチャートである。
【図13】MPEG方式における符号化の原理を説明す
る図である。
【図14】MPEGのデータ構造を示す図である。
【図15】MPEG方式における符号化装置の構成を示
す図である。
【図16】MPEG方式における復号化装置の構成を示
す図である。
【図17】MPEG方式における符号化の対象となる画
像サイズを示す図である。
【図18】JPEGのデータ構造を示す図である。
【図19】JPEG方式における符号化装置の構成を示
す図である。
【図20】JPEG方式における復号化装置の構成を示
す図である。
【符号の説明】
4a、b 入力装置 5a、b 表示装置 6a、b 外部記憶装置 7a、b ネットワーク送受信部 8a、b ネットワーク混雑監視部 10 ネットワーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/08 H04L 12/28 H04L 12/40 H04L 12/56 H04N 7/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続され、該ネットワー
    クを介してデータを通信する通信装置において、 ネットワークにより通信されるデータの流通量を計測す
    る流通量計測手段と、前記流通量計測手段により計測さ
    れた結果に応じて通信するデータを圧縮する圧縮手段
    と、 前記圧縮手段で圧縮されたデータに対する伸張プログラ
    ムを付加して通信する通信手段とを備え、 前記通信手段により送信されたデータに続くデータが、
    前に送られたデータと同じ方法で圧縮されるものである
    場合には、伸張プログラム自体を付加せずに、前に送ら
    れたデータに付加された伸張プログラムを用いて伸張す
    ることを指示するフラグを付加する ことを特徴とする通
    信装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークの状況により別の圧縮方法
    を選択する際には、改めてデータを伸張する方法を記述
    したプログラムを付加して送信することを特徴とする請
    求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮手段は、前記流通量計測手段で
    の計測結果が所定の値より大きい場合、通信するデータ
    の圧縮方法を変更することを特徴とする請求項1乃至2
    のいずれか1項に記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 ネットワークに接続され、該ネットワー
    クを介してデータを通信する通信装置において、 ネットワークにより伸張プログラムを有する圧縮された
    データを受信する受信手段と、 前記受信手段で受信されたデータを前記圧縮プログラム
    を用いて伸張する伸張手段とを有し 前記受信手段により
    受信されたデータに続くデータに、前に受信されたデー
    タと同じ方法で伸張することを示すフラグが付加されて
    いる場合には、前に送られたデータに付加された伸張プ
    ログラムを用いて伸張する ことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 前記受信手段で新たに受信されたデータ
    に伸張プログラムが 付加されている場合には、以前受け
    取ったデータを伸張するプログラムを捨て、改めて受信
    したプログラムにしたがって伸張することを特徴とする
    請求項4に記載の通信装置
  6. 【請求項6】 ネットワークを介してデータを通信する
    通信方法において、 ネットワークにより通信されるデータの流通量を計測す
    る流通量計測工程と、 前記流通量計測工程により計測された結果に応じて通信
    するデータを圧縮する圧縮工程と、 前記圧縮工程で圧縮されたデータに対する伸張プログラ
    ムを付加して通信する通信工程とを備え、 前記通信工程により送信されたデータに続くデータが、
    前に送られたデータと同じ方法で圧縮されるものである
    場合には、伸張プログラムを付加せずに、前に送られた
    データに付加された伸張プログラムを用いて伸張するこ
    とを指示するフラグを付加する ことを特徴とする通信方
    法。
  7. 【請求項7】 ネットワークを介してデータを通信する
    通信方法において、 ネットワークにより伸張プログラムを有する圧縮された
    データを受信する受信工程と、 前記受信工程で受信されたデータを前記圧縮プログラム
    を用いて伸張する伸張工程とを有し 前記受信工程により
    受信されたデータに続くデータに、前に受信されたデー
    タと同じ方法で伸張することを示すフラグが付加されて
    いる場合には、前に送られたデータに付加された伸張プ
    ログラムを用いて伸張する ことを特徴とする通信方法。
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