JP2003189308A - 動画像符号化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法及び動画像符号列伝送方法 - Google Patents

動画像符号化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法及び動画像符号列伝送方法

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JP2003189308A
JP2003189308A JP2001380820A JP2001380820A JP2003189308A JP 2003189308 A JP2003189308 A JP 2003189308A JP 2001380820 A JP2001380820 A JP 2001380820A JP 2001380820 A JP2001380820 A JP 2001380820A JP 2003189308 A JP2003189308 A JP 2003189308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像パラメータ及び符号化パラメータを各フ
レームに多重化した場合、画像情報に関する符号量及び
多重化分離及び復号化処理に無駄が多く、GOPに多重
化した場合は、符号化処理を最適化できない。また、頻
繁に量子化マトリックスを変更することは困難である。 【解決手段】 画像情報設定器11は、P(I)ピクチ
ャと、P(I)ピクチャに隣接し、フレームないしフィ
ールドが連続するBピクチャを画像の組とし、画像の組
に共通する画像パラメータと符号化パラメータの少なく
とも一方を画像情報として設定する。減算器3、DCT
4、量子化器5及び可変長符号化器6は、画像情報に従
ってP(I)ピクチャを符号化し、1フレームないし1
フィールド単位の第1の符号列を得る。減算器14、D
CT15、量子化器16及び可変長符号化器17は、画
像情報に従ってBピクチャを符号化し、第2の符号列を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は動画像符号化装置、
符号化方法、復号化装置、復号化方法及び動画像符号列
伝送方法に係り、特に動画像符号化で画像間予測の参照
画像となる画像と、画像間予測の参照画像とならない画
像を符号化する動画像符号化において、画像パラメータ
や符号化パラメータを効率的に多重化する場合の動画像
符号化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法及び
動画像符号列伝送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG(Moving Picture Experts Gro
up)方式などの動画像符号化方式では、画像間予測の方
法により3種類の画像タイプを持つ。Iピクチャと呼ば
れるフレーム内独立符号化フレームと、Pピクチャと呼
ばれる片側方向予測フレームと、Bピクチャと呼ばれる
双方向予測フレームである。Iピクチャはランダムアク
セスやチャンネル切替えに対応するもので、そこから復
号が可能となる。IピクチャとPピクチャは画像間予測
処理の参照画像となるが、Bピクチャは参照画像となら
ない。従って、Bピクチャは伝送中に廃棄されても、他
のピクチャの予測には影響しない。
【0003】符号列形成では、フレームないしフィール
ドを単位とするピクチャが複数束ねられ、GOP(Grou
p Of Picture)が形成される。このGOPにおいては、
Iピクチャが一つは必ず入る形となる。この様子を図7
に示す。GOP構成はBピクチャで始まり、Pピクチャ
で終わる通常のGOPと、Iピクチャで始まりPピクチ
ャで終わるクローズド(Closed)GOPがある。前者は
符号列を編集した際にGOPの最初のBピクチャが復号
できなくなるが、後者はそのBピクチャが元々無いの
で、そのような問題は起こらず、GOP単位で符号列の
編集が可能になる。
【0004】従来の符号列の構成を図8に示す。同図に
PHで示すように各ピクチャ(フレームやフィールド)
には、そのピクチャに関する情報や符号化パラメータが
ヘッダとして多重化される。さらに、GOPのヘッダG
HにもそのGOPに関する情報が多重化される。
【0005】一方、MPEG規格においては、量子化マ
トリックスは主にIピクチャで用いる独立マクロブロッ
ク用と、主にP(B)ピクチャで用いる非独立マクロブ
ロック用が規定されているので、PピクチャとBピクチ
ャで別のマトリックスとする場合には、PピクチャとB
ピクチャで、ピクチャタイプが変わるたびに、それぞれ
別の量子化マトリックスの数値をピクチャヘッダに多重
化する必要がある。マトリックスの情報量は、8×8D
CT用なら1値を8ビットとすると、4096(=8×
8×8×8)ビット程度必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の動画像符号化装
置及び方法では、画像パラメータ及び符号化パラメータ
を画像情報として、各フレームないし独立フレームの周
期で束ねられたGOP(Group Of Picture)単位に多重
化している。しかし、各フレームに多重化した場合、フ
レーム単位で変化する情報は少ないので、多くは同じ情
報が再度多重化されることになる。このため、画像情報
に関する符号量及び多重化分離及び復号化処理が無駄と
なっている。一方、GOPに多重化した場合は、15な
いし30フレーム毎に画像情報が存在することになる
が、その場合は符号化パラメータを更新したくても、そ
の間変更できないので符号化処理を最適化できない。ま
た、画像パラメータが変化していても、更新できないの
で次のGOPまで不適切な処理となる場合がある。
【0007】一方、伝送路中でBピクチャを廃棄する場
合、廃棄されたBピクチャに付随する画像情報も廃棄さ
れるので、画像情報の更新を誤る可能性がある。また、
量子化マトリックスを更新する場合、そのすべての値を
送る必要があるので、頻繁に量子化マトリックスを変更
することは困難である。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
画像間予測の参照画像となる一つのフレームとそれに連
続する参照画像とならないフレームを組とし、そこで共
通の画像パラメータ及び符号化パラメータを画像情報と
して設定し、その画像情報を多重化することで、符号量
の増加を抑えながら適切な符号化を実現する動画像符号
化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法及び動画
像符号列伝送方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の動画像符号化装置は、画像間予測の
参照画像となる第1の画像と、画像間予測の参照画像と
ならない第2の画像を符号化する動画像符号化装置にお
いて、第1の画像の1フレームないし1フィールドと、
第1の画像に隣接し、フレームないしフィールドが連続
する第2の画像を画像の組とし、この画像の組に共通す
る画像パラメータと符号化パラメータの少なくとも一方
を画像情報として設定する画像情報設定手段と、画像情
報に従って第1の画像を符号化し、1フレームないし1
フィールド単位の第1の符号列を得る第1の符号化手段
と、画像情報に従って第2の画像を符号化し、フレーム
ないしフィールドが連続する第2の符号列を得る第2の
符号化手段と、画像情報、第1の符号列及び第2の符号
列を連続して多重化する多重化手段とを有する構成とし
たものである。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第1の動画像符号化方法は、画像間予測の参照画像と
なる第1の画像と、画像間予測の参照画像とならない第
2の画像を符号化する動画像符号化方法において、第1
の画像の1フレームないし1フィールドと、第1の画像
に隣接し、フレームないしフィールドが連続する第2の
画像を画像の組とし、この画像の組に共通する画像パラ
メータと符号化パラメータの少なくとも一方を画像情報
として設定する第1のステップと、画像情報に従って第
1の画像を符号化し、1フレームないし1フィールド単
位の第1の符号列を得る第2のステップと、画像情報に
従って第2の画像を符号化し、フレームないしフィール
ドが連続する第2の符号列を得る第3のステップと、画
像情報、第1の符号列及び第2の符号列を連続して多重
化する第4のステップとを含むことを特徴とする。
【0011】本発明の第1の動画像符号化装置及び方法
では、画像間予測の参照画像となる第1の画像の1フレ
ームないし1フィールドを符号化した第1の符号列と、
それに隣接し、フレームないしフィールドが連続する第
2の画像を符号化した第2の符号列に、上記の画像の組
に共通する画像パラメータと符号化パラメータの少なく
とも一方を画像情報として多重化した符号列を得る符号
化を行うようにしたため、数フレーム単位ないし数フィ
ールド単位で画像情報を多重化することができ、各フレ
ームないし各フィールドに多重化する場合に比べて、重
複した情報を多重化する量を減少できる。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第2の動画像符号化装置は、直交変換の各係数に対応
した量子化マトリックスを用いて直交変換係数の量子化
を行う動画像符号化装置において、符号化する入力動画
像の画像状況や符号化状況に応じて量子化マトリックス
の傾斜の程度を示す係数を設定する量子化傾斜係数設定
手段と、所定量子化マトリックスを保持し、この所定量
子化マトリックスの傾斜成分に量子化マトリックスの傾
斜の程度を示す係数を乗じて、量子化で用いる量子化マ
トリックスを得る量子化マトリックス形成手段と、量子
化マトリックスを用いて入力動画像の量子化を行い、画
像符号列を得る量子化手段と、量子化手段により得られ
た画像符号列と、量子化傾斜係数設定手段からの量子化
マトリックスの傾斜の程度を示す係数の情報とを多重化
して出力する多重化手段とを有する構成としたものであ
る。
【0013】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第2の動画像符号化方法は、直交変換の各係数に対応
した量子化マトリックスを用いて直交変換係数の量子化
を行う動画像符号化方法において、符号化する入力動画
像の画像状況や符号化状況に応じて量子化マトリックス
の傾斜の程度を示す係数を設定する第1のステップと、
所定量子化マトリックスを保持し、この所定量子化マト
リックスの傾斜成分に量子化マトリックスの傾斜の程度
を示す係数を乗じて、量子化で用いる量子化マトリック
スを得る第2のステップと、量子化マトリックスを用い
て入力動画像の量子化を行い、画像符号列を得る第3の
ステップと、第3のステップにより得られた画像符号列
と、第1のステップにより設定された量子化マトリック
スの傾斜の程度を示す係数の情報とを多重化して出力す
る第4のステップとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明の第2の動画像符号化装置及び方法
では、所定量子化マトリックスの傾斜成分に量子化マト
リックスの傾斜の程度を示す係数を乗じて得た量子化マ
トリックスを用いて入力動画像の量子化を行い、これに
より得られた画像符号列を量子化マトリックスの傾斜の
程度を示す係数の情報と多重化して出力することによ
り、量子化マトリックスは補正係数である量子化マトリ
ックスの傾斜の程度を示す係数だけを伝送するようにし
たため、量子化マトリックスを伝送する場合に比べて伝
送情報量を少なくできる。
【0015】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第1の動画像復号化装置は、動画像符号化で画像間予
測の参照画像となる第1の画像と、画像間予測の参照画
像とならない第2の画像からなる動画像符号列を復号化
する動画像復号化装置において、入来する動画像符号列
から第1の画像が符号化された、1フレームないし1フ
ィールド単位の第1の符号列と、第1の画像に隣接し、
フレームないしフィールドが連続する第2の画像が符号
化された、フレームないしフィールドが連続する第2の
符号列と、第1及び第2の画像を画像の組とし、この画
像の組に共通する画像パラメータと符号化パラメータの
少なくとも一方を画像情報として分離する多重化分離手
段と、多重化分離手段により分離された画像情報に従っ
て、第1の符号列を復号化し、1フレームないし1フィ
ールド毎の第1の画像を得る第1の復号化手段と、多重
化分離手段により分離された画像情報に従って、第2の
符号列を復号化し、フレームないしフィールドが連続す
る第2の画像を得る第2の復号化手段と、第1及び第2
の復号化手段により復号された第1及び第2の画像を選
択して本来の画像順で出力する画像再生手段とを有する
構成としたものである。
【0016】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第1の動画像復号化方法は、動画像符号化で画像間予
測の参照画像となる第1の画像と、画像間予測の参照画
像とならない第2の画像からなる動画像符号列を復号化
する動画像復号化方法において、入来する動画像符号列
から第1の画像が符号化された、1フレームないし1フ
ィールド単位の第1の符号列と、第1の画像に隣接し、
フレームないしフィールドが連続する第2の画像が符号
化された、フレームないしフィールドが連続する第2の
符号列と、第1及び第2の画像を画像の組とし、この画
像の組に共通する画像パラメータと符号化パラメータの
少なくとも一方を画像情報として分離する第1のステッ
プと、第1のステップにより分離された画像情報に従っ
て、第1の符号列を復号化し、1フレームないし1フィ
ールド毎の第1の画像を得る第2のステップと、第1の
ステップにより分離された画像情報に従って、第2の符
号列を復号化し、フレームないしフィールドが連続する
第2の画像を得る第3のステップと、第2及び第3のス
テップにより復号された第1及び第2の画像を選択して
本来の画像順で出力する第4のステップとを含むことを
特徴とする。
【0017】本発明の第1の動画像復号化装置及び方法
では、画像間予測の参照画像となる第1の画像の1フレ
ームないし1フィールドを符号化した第1の符号列と、
それに隣接し、フレームないしフィールドが連続する第
2の画像を符号化した第2の符号列を、上記の画像の組
に共通する画像パラメータと符号化パラメータの少なく
とも一方を画像情報として用いて復号化を行うようにし
たため、数フレーム単位ないし数フィールド単位で多重
化された画像情報を用いて第1及び第2の画像を復号化
することができ、各フレームないし各フィールドに画像
情報が多重化された符号列を復号化する場合に比べて、
重複した情報が少ない符号列を復号化できる。
【0018】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第2の動画像復号化装置は、直交変換の各係数に対応
した量子化マトリックスを用いて直交変換係数の逆量子
化を行う動画像復号化装置において、入来符号列から画
像符号列と量子化マトリックスの傾斜の程度を示す係数
の情報を分離する多重化分離手段と、所定量子化マトリ
ックスを保持し、この所定量子化マトリックスの傾斜成
分に、多重化分離手段で分離した量子化マトリックスの
傾斜の程度を示す係数を乗じて、逆量子化で用いる量子
化マトリックスを得る量子化マトリックス形成手段と、
量子化マトリックス形成手段により得られた量子化マト
リックスを用いて逆量子化を行い再生画像を得る復号化
手段とを有する構成としたものである。
【0019】また、上記の目的を達成するため、本発明
の第2の動画像復号化方法は、直交変換の各係数に対応
した量子化マトリックスを用いて直交変換係数の逆量子
化を行う動画像復号化方法において、入来符号列から画
像符号列と量子化マトリックスの傾斜の程度を示す係数
の情報を分離する第1のステップと、所定量子化マトリ
ックスを保持し、この所定量子化マトリックスの傾斜成
分に、多重化分離手段で分離した量子化マトリックスの
傾斜の程度を示す係数を乗じて、逆量子化で用いる量子
化マトリックスを得る第2のステップと、量子化マトリ
ックスを用いて逆量子化を行い再生画像を得る第3のス
テップとを含むことを特徴とする。
【0020】上記の本発明の第2の動画像復号化装置及
び方法では、所定量子化マトリックスの傾斜成分に、入
力符号列から分離した量子化マトリックスの傾斜の程度
を示す係数を乗じて得た量子化マトリックスを用いて入
力画像符号列の逆量子化を行い、これにより再生画像を
得るようにしたため、量子化マトリックスを伝送する場
合に比べて少ない伝送量の量子化マトリックスの傾斜の
程度を示す係数を用いて再生画像を得ることができる。
【0021】また、上記の目的を達成するため、本発明
の符号列伝送方法は、動画像符号化で画像間予測の参照
画像となる第1の画像と、画像間予測の参照画像となら
ない第2の画像を含む符号列の伝送方法において、第1
の画像の1フレームないし1フィールドと、第1の画像
に隣接し、フレームないしフィールドが連続する第2の
画像を画像の組とし、この画像の組に共通する画像パラ
メータと符号化パラメータの少なくとも一方である画像
情報符号列部分と、画像の組に関する情報に従って、第
1の画像が1フレームないし1フィールド毎に符号化さ
れた第1の符号列部分と、画像の組に関する情報に従っ
て、第2の画像がフレームないしフィールドが連続して
符号化された第2の符号列部分とが、多重化された構成
の動画像符号列を伝送することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0023】まず、本発明になる動画像符号化装置及び
符号化方法について説明する。図1は本発明になる動画
像符号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図
において、画像入力端子1より入来する動画像信号は、
画像スイッチ2により画像間予測の参照画像となるIピ
クチャ及びPピクチャでは減算器3に与えられ、画像間
予測の参照画像とならないBピクチャではフレーム間引
器13に与えられる。
【0024】減算器3では、画像スイッチ2を通して入
力されるIピクチャ又はPピクチャと、画像間予測器1
0から入力される予測信号との減算を行い、得られた予
測残差をDCT4に供給する。DCT4は予測残差に対
してDCT(Discrete Cosine Transform)の変換処理
を行い、得られた係数を量子化器5に供給する。量子化
器5はDCT4から供給された係数を量子化マトリック
スに基づくステップ幅で量子化し、固定長の符号となっ
た係数を可変長符号化器6と逆量子化器7に供給する。
可変長符号化器6は、固定長の予測残差を可変長符号で
圧縮し、得られた符号を多重化器18に供給する。
【0025】Iピクチャ及びPピクチャは画像間予測の
参照画像となるため局部復号が行われる。すなわち、量
子化器5で量子化されて固定長の符号となった係数は、
逆量子化器7及び逆DCT8において、それぞれDCT
4及び量子化器5の逆処理が行われ、予測残差が再生さ
れる。得られた再生予測残差は加算器9で画像間予測器
10からの予測信号と加算されて再生画像となり、画像
間予測器10に供給される。画像間予測器10は再生画
像を蓄え、再生画像から予測信号を形成して減算器3と
減算器14と加算器9に与える。
【0026】フレーム間引器13で、Bピクチャの画像
信号は先行して符号化されるI(P)ピクチャの符号化
が済むまで遅延させられる。また、設定される画像レー
トに応じて画像が間引かれる。遅延及び間引きが行われ
たBピクチャの画像信号は、減算器14において画像間
予測器10から供給される予測信号が減算され、予測残
差となってDCT15に与えられる。予測残差は、DC
T15、量子化器16及び可変長符号化器17よりなる
回路部で符号化されるが、この処理はI(P)ピクチャ
に対するDCT4、量子化器5及び可変長符号化器6よ
りなる回路部の処理と同様である。
【0027】ただし、量子化器16において使われる量
子化マトリックスが量子化器5で用いられる量子化マト
リックスと異なるので量子化器16の処理は量子化器5
と若干異なることになる。また、Bピクチャは画像間予
測の参照画像とならないので、局部復号は行われない。
可変長符号化器17から取り出された可変長符号は多重
化器18に与えられる。
【0028】一方、画像情報設定器11は、入来画像に
関する情報と、それに基づく符号化パラメータを設定す
る。入来画像に関する情報は、画像サイズ、画像レート
など基本的なものから、画像に対する解析処理で得られ
る画像空間アクティビティ、画像間(時間)アクティビ
ティ、シーンチェンジの有無などを検出して得る。ま
た、プリフィルタなど前置処理に関する情報も、前段処
理からの情報または画像解析で得る。
【0029】更に、画像情報設定器11は、それら画像
に関する情報(画像パラメータ)に基づき、量子化マト
リックス、符号化画像レート、画像間予測方法などの符
号化パラメータを設定する。符号化パラメータは発生符
号量に応じて制御してもよい。画像パラメータと符号化
パラメータは、画像情報として、一つのI(P)ピクチ
ャとそれに続いて符号化されるBピクチャに対して共通
なものとする。この画像群をSetと呼び、長さは飛越
し走査画像で3フレームから順次走査画像で6フレーム
程度である。これは時間にして10分の1秒程度なの
で、画像状態の相関は高く、パラメータを共通としても
不都合は少ない。なお、符号化はI(P)ピクチャが先
でBピクチャが後だが、本来の画像順はBピクチャが先
でI(P)ピクチャが後となる。
【0030】画像情報保持器12は、画像情報設定器1
1で設定された画像情報を実際の処理を行うための符号
化パラメータとして、次のI(P)ピクチャの符号化ま
で保持する。また、画像情報保持器12は、符号化パラ
メータの中で、量子化マトリックスを量子化器5及び1
6と、逆量子化器7に与え、符号化画像レートをフレー
ム間引器13に与える。また、画像に関する情報や符号
化パラメータは、伝送のための符号列として形成され多
重化に合わせて保持され、多重化器18に与えられる。
【0031】多重化器18はI(P)ピクチャの先頭部
分に画像情報を挿入する。画像情報の内容は、画像サイ
ズなどの画像に関するパラメータと、量子化マトリック
スなど符号化に関するパラメータである。多重化器18
は、ヘッダである画像情報とI(P)ピクチャの符号列
とBピクチャの符号列をそれぞれの処理タイミングで得
て、符号出力端子19から出力する。I(P)ピクチャ
の先頭に多重化される量子化マトリックスなど符号化に
関するパラメータは、量子化器5及び16や逆量子化器
7にも与えられ、量子化や逆量子化はそのパラメータに
従って行われる。
【0032】本実施の形態ではMPEG型のピクチャタ
イプを用いて説明したが、Bピクチャの代わりに画像間
予測の参照画像とならない片方向予測ピクチャとしても
同様である。片方向予測でも予測の参照画像とならない
場合は、画像レートに合わせて画像が間引かれても他に
影響はない。ただし、片方向予測の場合は、画像順の入
れ替えは必要がないので行われない。
【0033】次に、本発明における量子化マトリックス
について説明する。本発明は量子化マトリックスの値
を、係数ごとの重み付けの値と、その傾斜の程度を示す
パラメータに分解して表す。量子化マトリックスを変更
する場合、係数ごとの重み付けの値はあまり変更せず、
傾斜の程度を示すパラメータのみを変更して伝送する。
この処理を式(1)で示す。
【0034】 Qi(i,j)=ki{Qio(i,j)−Qio(0,0)}+Qio(0,0) (1) 式1においてiは水平方向係数番号、jは垂直方向係数
番号で、i=0,j=0はDC成分である。元となるイ
ントラ用所定マトリックスQio(i,j)はMPEG
規格のイントラマクロブロック(Iピクチャ)用量子化
マトリックスと同様なものである。Iピクチャ用の量子
化マトリックス傾斜係数kiから、Iピクチャ用の量子
化マトリックスQi(i,j)を得る。kiが1の場合
は、Qi(i,j)=Qio(i,j)となる。
【0035】同様に、所定マトリックスとして非イント
ラマクロブロック用マトリックスQni(i,j)を用
い、式2によりPピクチャ用の量子化マトリックス傾斜
係数kpから、Pピクチャ用の量子化マトリックスQp
(i,j)を、式3によりBピクチャ用の量子化マトリ
ックス傾斜係数kbから、Bピクチャ用の量子化マトリ
ックスQb(i,j)を得る。
【0036】 Qp(i,j)=kp{Qni(i,j)−Qni(0,0)}+Qni(0,0) (2) Qb(i,j)=kb{Qni(i,j)−Qni(0,0)}+Qni(0,0) (3) kpが2の場合の非イントラマクロブロック用マトリッ
クスQni(i,j)と、Pピクチャ用の量子化マトリ
ックスQp(i,j)の具体例を図2に示す。所定マト
リックスQio(i,j)や非イントラマクロブロック
用マトリックスQni(i,j)はMPEG規格と同様
に更新可能であるが、情報量が多いのであまり変更せ
ず、量子化マトリックス傾斜係数ki,kp,kbを変
更して多重化する。ki,kp,kbは8ビット程度な
ので、Qio(i,j)やQni(i,j)と比較して
情報量は大幅に少ない。
【0037】ki,kp,kbは画像情報設定器11で
画像状況及び符号化状況に応じて設定される。画像アク
ティビティが高い場合に、ki,kp,kbの値は大き
くされる。また量子化が粗い(量子化ステップ幅が広
い)場合にも大きくされる。ki,kp,kbは独立に
変更され、kiはあまり変化させず、kpはやや大き
く、kbはより大きくされる。これは、Iピクチャ(独
立マクロブロックを含む)は、画像そのものの量子化で
あるが、Pピクチャは数フレーム間の予測残差なので時
間方向の周波数成分として高いものであり、Bピクチャ
は最も高い周波数に相当するためである。時空間周波数
で高い成分は視覚検知能力が低下するため、このような
処理が適当になる。
【0038】上記の量子化マトリックス形成方法は図1
の符号化装置に用いることができるのみならず、Pピク
チャやIピクチャのみでも適用可能である。すなわち量
子化マトリックスを用いる直交変換符号化で広く用いる
ことができる。
【0039】次に、本発明の動画像符号列伝送方法で伝
送する動画像符号列について説明する。図1に示した本
発明の符号化装置の一実施の形態から出力される動画像
符号列は、図3のような構成となる。各GOPはGOP
ヘッダGHと画像の組(Set)から構成され、一つの
GOPは複数のSetを持つ。各Setは、画像間予測
の参照画像となるIピクチャまたはPピクチャ一つと幾
つかの連続するBピクチャにより構成される。
【0040】また、各Setの先頭にはその中の複数の
ピクチャに共通な画像符号化情報をSetヘッダSHと
して持つ。各Setは、2ピクチャから6ピクチャ程度
を含む。各ピクチャは複数のスライス(マクロブロック
の集合体)を持つが、従来例であったピクチャヘッダ
(図8のPH)は存在しない。本実施の形態ではピクチ
ャヘッダの代わりに、それを束ねたSetヘッダSHが
Setの符号列の中にある。
【0041】符号化装置または伝送路において、一部B
ピクチャを削除して画像レートを落とした場合の符号列
構造を図4に示す。同図に示すように、画像レートに応
じて60fps(frame per second)では、Set内に
5ピクチャあったBピクチャは、30fpsでは2ピク
チャ、20fpsでは1ピクチャ、10fpsでは0と
なっている。いずれの画像レートの場合でも、Setヘ
ッダSHはそのまま保持されるので、復号処理に支障は
生じない。
【0042】一方、クローズド(Closed)GOPの場合
は、最初のBピクチャが無いので、図5に示すように、
最初のSetはIピクチャのみとなる。他のPピクチャ
を持つSetはBピクチャが続く形となる。最初のSe
tのみが他と異なるが、Iピクチャは符号量が多いの
で、符号量の点では各Setが均一化される方向にな
り、むしろ好都合である。
【0043】次に、本発明になる動画像復号化装置及び
復号化方法について説明する。図6は本発明になる動画
像復号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。本実
施の形態の動画像復号化装置は、図1に示した動画像符
号化装置に対応した復号化装置の構成を示したものであ
る。
【0044】図6において、符号入力端子21より入来
する符号列は、多重化分離器22によりヘッダの符号
列、Iピクチャ及びPピクチャの符号列、Bピクチャの
符号列に分離される。ヘッダの符号列は画像情報保持器
23に、I(P)ピクチャの符号列は可変長復号化器2
4に、Bピクチャの符号列は可変長復号化器25に供給
される。画像情報保持器23は、伝送されてきたヘッダ
の符号列を1Setの間保持する。また、画像情報保持
器23は、伝送されてきたヘッダの符号列から量子化マ
トリックスの傾斜の程度を示す係数を得て、予め設定さ
れている所定量子化マトリックスと得られた傾斜係数か
ら、逆量子化で用いる量子化マトリックスを形成し、保
持する。
【0045】一方、I(P)ピクチャの符号列は、可変
長復号化器24で予測残差の可変長符号が固定長の符号
に戻されて逆量子化器26に供給され、ここで予測残差
の再生DCT係数値とされて逆DCT27に供給され
る。逆量子化器26では画像情報保持器23から供給さ
れる量子化パラメータに従って逆量子化が行われる。ま
た、逆DCT27は、8×8個のDCT係数を再生予測
残差信号に変換し、加算器28に与える。加算器28は
この再生予測残差信号に、画像間予測器29から供給さ
れる予測信号を加算して再生画像信号を得る。
【0046】この様にして得られたI(P)ピクチャの
再生画像信号は、加算器28から画像間予測に用いられ
るため画像間予測器29に供給される。画像間予測器2
9は、蓄積されている画像から予測信号を形成し、加算
器28と加算器32に供給する。
【0047】一方、Bピクチャの符号列は、可変長復号
化器25、逆量子化器30、逆DCT31及び加算器3
2よりなる回路部で復号化され、得られた再生画像信号
が画像スイッチ33に与えられる。可変長復号化器2
5、逆量子化器30、逆DCT31及び加算器32より
なる回路部の動作は、可変長復号化器24、逆量子化器
26、逆DCT27及び加算器28よりなる回路部の動
作と同様であるが、逆量子化のパラメータはBピクチャ
用のものとなる。Bピクチャは画像間予測に使われない
ので、再生画像信号は保持されない。
【0048】画像スイッチ33はBピクチャの再生画像
信号と画像間予測器29で遅延させられたP(I)ピク
チャの再生画像信号の一方を選択し、本来のフレーム
(フィールド)順となった再生画像信号をフレーム補間
器34に与える。フレーム補間器34は、欠如している
Bピクチャを再生された前後のフレーム(フィールド)
から補間し、所定の画像レートにして画像出力端子35
から出力する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像間予測の参照画像となる第1の画像の1フレームな
いし1フィールドを符号化した第1の符号列と、それに
隣接し、フレームないしフィールドが連続する参照画像
とならない第2の画像を符号化した第2の符号列を画像
の組とし、上記の画像の組に共通する画像パラメータと
符号化パラメータの少なくとも一方を画像情報として多
重化した符号列を得ることにより、数フレーム単位ない
し数フィールド単位で画像情報を多重化することができ
るため、各フレームに画像情報を多重する場合に比べ
て、重複した情報を多重化する量を減少できる。
【0050】また、本発明によれば、数十フレーム単位
となるGOPヘッダでの画像情報と比較して、数フレー
ム単位で画像情報を多重でき、よって、より適切な符号
化パラメータが設定可能となる。また、本発明によれ
ば、量子化マトリックスは補正係数である量子化マトリ
ックスの傾斜の程度を示す係数だけを伝送することによ
り、量子化マトリックスを伝送する場合に比べて、僅か
な伝送情報量で済むようにしたため、GOPヘッダより
頻繁にマトリックスを変更して、再生画質を最適化する
ことができる。
【0051】また、本発明によれば、上記の第1の画像
を符号化した第1の符号列と、上記の第2の画像を符号
化した第2の符号列を画像の組とし、上記の画像の組に
共通する画像情報とを多重化した符号列を得るので、参
照画像とならない第2の画像のフレーム数又はフィール
ド数を廃棄することで画像レートを変更しても、参照画
像となる第1の画像及び画像情報は廃棄されないので、
画像情報は必ず復号化され、画像レートが変わっても画
像情報が確実に得られる。
【0052】これらにより、本発明によれば、再生画像
の品質を従来と同様に保ちながらより低い転送レートを
実現できる。また、本発明によれば、転送レートを従来
と同一とすれば、他の情報により多くのビットが配分さ
れることになり、再生画像の品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化装置の一実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明で用いる量子化マトリックスの一例を示
す図である。
【図3】本発明の符号列構成の一実施の形態を示す図で
ある。
【図4】本発明の画像レート低減に伴う符号列構成変化
の一例を示す図である。
【図5】本発明の符号列のGOP符号列構造の一例を示
す図である。
【図6】本発明の動画像復号化装置の一実施の形態の構
成を示すブロック図である。
【図7】GOP構成の各例を示す図である。
【図8】従来の符号列構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像入力端子 2、33 画像スイッチ 3、14 減算器 4、15 DCT 5、16 量子化器 6、17 可変長符号化器 7、26、30 逆量子化器 8、27、31 逆DCT 9、28、32 加算器 10、29 画像間予測器 11 画像情報設定器 12、23 画像情報保持器 13 フレーム間引器 18 多重化器 19 符号列出力端子 21 符号列入力端子 22 多重化分離器 24、25 可変長復号化器 34 フレーム補間器 35 画像出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 MA00 MA05 MA23 MC15 ME01 PP04 RB01 RB09 RC11 RC12 RC14 SS06 TA07 TA17 TA21 TA47 TB04 TC10 TC14 TC18 TC25 TC27 TD05 TD15 TD16 UA02 UA05 UA32 UA33 5J064 AA02 AA05 BA16 BB03 BC08 BC16 BD02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像間予測の参照画像となる第1の画像
    と、画像間予測の参照画像とならない第2の画像を符号
    化する動画像符号化装置において、 前記第1の画像の1フレームないし1フィールドと、前
    記第1の画像に隣接し、フレームないしフィールドが連
    続する前記第2の画像を画像の組とし、この画像の組に
    共通する画像パラメータと符号化パラメータの少なくと
    も一方を画像情報として設定する画像情報設定手段と、 前記画像情報に従って前記第1の画像を符号化し、1フ
    レームないし1フィールド単位の第1の符号列を得る第
    1の符号化手段と、 前記画像情報に従って前記第2の画像を符号化し、フレ
    ームないしフィールドが連続する第2の符号列を得る第
    2の符号化手段と、 前記画像情報、前記第1の符号列及び前記第2の符号列
    を連続して多重化する多重化手段とを有することを特徴
    とする動画像符号化装置。
  2. 【請求項2】 直交変換の各係数に対応した量子化マト
    リックスを用いて直交変換係数の量子化を行う動画像符
    号化装置において、 符号化する入力動画像の画像状況や符号化状況に応じて
    量子化マトリックスの傾斜の程度を示す係数を設定する
    量子化傾斜係数設定手段と、 所定量子化マトリックスを保持し、この所定量子化マト
    リックスの傾斜成分に前記量子化マトリックスの傾斜の
    程度を示す係数を乗じて、量子化で用いる量子化マトリ
    ックスを得る量子化マトリックス形成手段と、 前記量子化マトリックスを用いて前記入力動画像の量子
    化を行い、画像符号列を得る量子化手段と、 前記量子化手段により得られた前記画像符号列と、前記
    量子化傾斜係数設定手段からの前記量子化マトリックス
    の傾斜の程度を示す係数の情報とを多重化して出力する
    多重化手段とを有することを特徴とする動画像符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 動画像符号化で画像間予測の参照画像と
    なる第1の画像と、画像間予測の参照画像とならない第
    2の画像からなる動画像符号列を復号化する動画像復号
    化装置において、 入来する前記動画像符号列から前記第1の画像が符号化
    された、1フレームないし1フィールド単位の第1の符
    号列と、前記第1の画像に隣接し、フレームないしフィ
    ールドが連続する前記第2の画像が符号化された、フレ
    ームないしフィールドが連続する第2の符号列と、前記
    第1及び第2の画像を画像の組とし、この画像の組に共
    通する画像パラメータと符号化パラメータの少なくとも
    一方を画像情報として分離する多重化分離手段と、 前記多重化分離手段により分離された前記画像情報に従
    って、前記第1の符号列を復号化し、1フレームないし
    1フィールド毎の前記第1の画像を得る第1の復号化手
    段と、 前記多重化分離手段により分離された前記画像情報に従
    って、前記第2の符号列を復号化し、フレームないしフ
    ィールドが連続する第2の画像を得る第2の復号化手段
    と、 前記第1及び第2の復号化手段により復号された前記第
    1及び第2の画像を選択して本来の画像順で出力する画
    像再生手段とを有することを特徴とする動画像復号化装
    置。
  4. 【請求項4】 直交変換の各係数に対応した量子化マト
    リックスを用いて直交変換係数の逆量子化を行う動画像
    復号化装置において、 入来符号列から画像符号列と量子化マトリックスの傾斜
    の程度を示す係数の情報を分離する多重化分離手段と、 所定量子化マトリックスを保持し、この所定量子化マト
    リックスの傾斜成分に、前記多重化分離手段で分離した
    前記量子化マトリックスの傾斜の程度を示す係数を乗じ
    て、前記逆量子化で用いる量子化マトリックスを得る量
    子化マトリックス形成手段と、 前記量子化マトリックス形成手段により得られた前記量
    子化マトリックスを用いて逆量子化を行い再生画像を得
    る復号化手段とを有することを特徴とする動画像復号化
    装置。
  5. 【請求項5】 画像間予測の参照画像となる第1の画像
    と、画像間予測の参照画像とならない第2の画像を符号
    化する動画像符号化方法において、 前記第1の画像の1フレームないし1フィールドと、前
    記第1の画像に隣接し、フレームないしフィールドが連
    続する前記第2の画像を画像の組とし、この画像の組に
    共通する画像パラメータと符号化パラメータの少なくと
    も一方を画像情報として設定する第1のステップと、 前記画像情報に従って前記第1の画像を符号化し、1フ
    レームないし1フィールド単位の第1の符号列を得る第
    2のステップと、 前記画像情報に従って前記第2の画像を符号化し、フレ
    ームないしフィールドが連続する第2の符号列を得る第
    3のステップと、 前記画像情報、前記第1の符号列及び前記第2の符号列
    を連続して多重化する第4のステップとを含むことを特
    徴とする動画像符号化方法。
  6. 【請求項6】 直交変換の各係数に対応した量子化マト
    リックスを用いて直交変換係数の量子化を行う動画像符
    号化方法において、 符号化する入力動画像の画像状況や符号化状況に応じて
    量子化マトリックスの傾斜の程度を示す係数を設定する
    第1のステップと、 所定量子化マトリックスを保持し、この所定量子化マト
    リックスの傾斜成分に前記量子化マトリックスの傾斜の
    程度を示す係数を乗じて、量子化で用いる量子化マトリ
    ックスを得る第2のステップと、 前記量子化マトリックスを用いて前記入力動画像の量子
    化を行い、画像符号列を得る第3のステップと、 前記第3のステップにより得られた前記画像符号列と、
    前記第1のステップにより設定された前記量子化マトリ
    ックスの傾斜の程度を示す係数の情報とを多重化して出
    力する第4のステップとを含むことを特徴とする動画像
    符号化方法。
  7. 【請求項7】 動画像符号化で画像間予測の参照画像と
    なる第1の画像と、画像間予測の参照画像とならない第
    2の画像からなる動画像符号列を復号化する動画像復号
    化方法において、 入来する前記動画像符号列から前記第1の画像が符号化
    された、1フレームないし1フィールド単位の第1の符
    号列と、前記第1の画像に隣接し、フレームないしフィ
    ールドが連続する前記第2の画像が符号化された、フレ
    ームないしフィールドが連続する第2の符号列と、前記
    第1及び第2の画像を画像の組とし、この画像の組に共
    通する画像パラメータと符号化パラメータの少なくとも
    一方を画像情報として分離する第1のステップと、 前記第1のステップにより分離された前記画像情報に従
    って、前記第1の符号列を復号化し、1フレームないし
    1フィールド毎の前記第1の画像を得る第2のステップ
    と、 前記第1のステップにより分離された前記画像情報に従
    って、前記第2の符号列を復号化し、フレームないしフ
    ィールドが連続する第2の画像を得る第3のステップ
    と、 前記第2及び第3のステップにより復号された前記第1
    及び第2の画像を選択して本来の画像順で出力する第4
    のステップとを含むことを特徴とする動画像復号化方
    法。
  8. 【請求項8】 直交変換の各係数に対応した量子化マト
    リックスを用いて直交変換係数の逆量子化を行う動画像
    復号化方法において、 入来符号列から画像符号列と量子化マトリックスの傾斜
    の程度を示す係数の情報を分離する第1のステップと、 所定量子化マトリックスを保持し、この所定量子化マト
    リックスの傾斜成分に、前記多重化分離手段で分離した
    前記量子化マトリックスの傾斜の程度を示す係数を乗じ
    て、前記逆量子化で用いる量子化マトリックスを得る第
    2のステップと、 前記量子化マトリックスを用いて逆量子化を行い再生画
    像を得る第3のステップとを含むことを特徴とする動画
    像復号化方法。
  9. 【請求項9】 動画像符号化で画像間予測の参照画像と
    なる第1の画像と、画像間予測の参照画像とならない第
    2の画像を含む符号列の伝送方法において、 前記第1の画像の1フレームないし1フィールドと、前
    記第1の画像に隣接し、フレームないしフィールドが連
    続する前記第2の画像を画像の組とし、この画像の組に
    共通する画像パラメータと符号化パラメータの少なくと
    も一方である画像情報符号列部分と、前記画像の組に関
    する情報に従って、前記第1の画像が1フレームないし
    1フィールド毎に符号化された第1の符号列部分と、前
    記画像の組に関する情報に従って、前記第2の画像がフ
    レームないしフィールドが連続して符号化された第2の
    符号列部分とが、多重化された構成の動画像符号列を伝
    送することを特徴とする動画像符号列伝送方法。
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