JP3431786B2 - 内燃機関の電磁駆動式動弁装置 - Google Patents

内燃機関の電磁駆動式動弁装置

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JP3431786B2
JP3431786B2 JP00255397A JP255397A JP3431786B2 JP 3431786 B2 JP3431786 B2 JP 3431786B2 JP 00255397 A JP00255397 A JP 00255397A JP 255397 A JP255397 A JP 255397A JP 3431786 B2 JP3431786 B2 JP 3431786B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関の電磁駆動
式動弁装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の内燃機関の電磁駆動式動弁装置と
しては、例えば特開平7−324609号公報に開示さ
れた構成のものが知られている。この種の電磁駆動式動
弁装置においては、図3に示すように、内燃機関のシリ
ンダヘッド21にその吸・排気ポート22の燃焼室に対
する開口23を開閉する吸・排気弁24が配設され、そ
の弁体から上方に延出された弁軸25の上端に円板状の
プランジャ26が固定され、このプランジャ26の中央
部の両面に第1のばね27と第2のばね28がそれぞれ
当接され、プランジャ26が弾性的に所定位置に位置決
めされるように構成されている。そして、プランジャ2
6の外周部の両面にそれぞれ対向するようにこれを吸着
する電磁石29、30が配置されている。具体的には、
電磁石29、30のヨーク29a、30aの中央部に形
成された有底穴31、32内にばね27、28が配置さ
れ、ヨーク29a、30aの外周部に形成された環状空
間内に電磁コイル29b、30bが配置されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示し
た構成では、プランジャ26がその中央部のみでばね2
7、28により支えられているため、傾きが発生し易
く、内燃機関の高速運転時の応答性が悪くなる恐れがあ
るという問題がある。また、ばね27、28は電磁石2
9、30の消費電力低減のためにばね定数を小さくして
いるため、サージングが発生し易いという問題がある。
また、ばねのコイル径Dが小さく、コイル径をD、線径
をdとして、D/dが小さいためにばね作動時に発生す
る応力が高くなり、耐久性が低いという問題がある。 【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、高速
運転時の応答性が良く、サージングが発生し難く、耐久
性にも優れた内燃機関の電磁駆動式動弁装置を提供する
ことを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、内燃機関の吸
排気弁を構成する弁体の弁軸に円板状のプランジャを固
定し、プランジャの両面にそれぞれ対向するようにこれ
を吸着する電磁石を配置し、プランジャの両面に第1の
ばねと第2のばねをそれぞれ当接させてプランジャを両
吸着位置の中間位置に向けて付勢し、かつ第1のばねと
第2のばねの内の一方は電磁石の内周側に配置し、他方
一方よりも大径で電磁石の外周側に配置して成り、一
方のばねを円板状プランジャの中央部に、他方を外周部
に当接させることによってその傾きを防止して高速作動
時の応答性を確保し、かつ第1、第2のばねのコイル径
の違いで固有振動数を異ならせることによりばね定数を
小さくしてもサージングの発生を抑制し、またコイル径
をD、線径をdとして、D/dを大きくすることにより
ばね作動時に発生する応力を小さくして耐久性を向上す
るようにしたものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
を参照して説明する。 【0007】図1において、1は内燃機関の吸排気弁を
構成する弁体であり、その弁軸2は上方に延出され、弁
体1を開弁位置や閉弁位置に移動駆動する電磁駆動部3
内に挿入されている。弁軸2の先端は電磁駆動部3の円
筒状のケーシング4の軸芯方向の略中央位置に位置し、
その先端に円板状のプランジャ5が固定されている。 【0008】ケーシング4内のプランジャ5より下方の
部分にはケーシング4の周壁に嵌合した状態で第1の電
磁石6が配設されている。この第1の電磁石6の内周と
弁軸2との間の空間に、コイル径がD1、線径がd1の
第1のばね8が配設され、その上端はプランジャ5に当
接され、下端はケーシング4の下端壁に当接されてい
る。ケーシング4内のプランジャ5より上方の部分には
ケーシング4の上端壁に固定した状態でケーシング4の
周壁との間に間隔をあけて第2の電磁石7が配設されて
いる。この第2の電磁石7の外周とケーシング4の周壁
との間の空間に、コイル径がD2、線径がd2の第2の
ばね9が配設され、その下端はプランジャ5に当接さ
れ、上端はケーシング4の上端壁に当接されている。第
1のばね8と第2のばね9のコイル径D1とD2は、当
然D1<D2である。 【0009】第1の電磁石6の内周の下部には、第1の
ばね8の長さ方向の略3分の1の部分に対して沿うよう
にばねの巻き方向と同一方向の螺旋状の凹凸部10が形
成され、第2の電磁石7の外周の上部には、第2のばね
9の長さ方向の略3分の1の部分に対して沿うようにば
ねの巻き方向と同一方向の螺旋状の凹凸部11が形成さ
れ、これら凹凸部10、11がばね8、9に対して添え
巻き効果を持つように構成されている。 【0010】以上の構成によると、プランジャ5を第1
と第2のばね8、9にて両吸着位置の中間位置に向けて
付勢しているので、高速回転時に弁体1の追従遅れを生
じたり、閉位置で弁体1が撥ね返って弁が再開するのを
防止することができる。しかも、第1のばね8が円板状
のプランジャ5の中央部に当接し、第2のばね9がプラ
ンジャ5の外周部に当接していることによってプランジ
ャ5の傾きを確実に防止することができ、それによって
高速作動時の応答性を確保することができる。 【0011】また、第1のばね8のコイル径D1と第2
のばね9のコイル径D2が異なるので、電磁石6、7の
消費電力を小さくするためにばね定数を小さくしてもこ
れらばね8、9の固有振動数が相互に異なることによっ
てダンパー効果が大きくなってサージングの発生を抑制
することができる。また、第2のばね9のコイル径をD
2、線径をd2として、同じばね定数でもD2/d2を
大きくすることができるので、ばね作動時に発生する応
力が小さくなって耐久性が向上する。 【0012】更に、第1と第2のばね8、9のプランジ
ャ5から遠い側の略3分の1の部分に対して凹凸部1
0、11が添え巻き効果を発揮するため、これら第1と
第2のばね8、9の作動時に途中からばね定数が大きく
なる。したがって、組付け時にセットし易くかつ実用域
ではばね定数が大きくなり、第1と第2のばね8、9の
波打ちに対してダンピング効果が得られ、サージングの
発生域を高周波数側に移行させてその発生を防止でき
る。 【0013】上記実施形態では、プランジャ5の下部の
第1のばね8のコイル径D1が小径で、上部の第2のば
ね9のコイル径D2が大径のものを例示したが、他の実
施形態として逆に、図2に示すように、プランジャ5の
下部の第1のばね8のコイル径D1を大径にし、上部の
第2のばね9のコイル径D2を小径にしてもよく、この
場合にも同様の効果を発揮することは説明するまでもな
い。 【0014】 【発明の効果】本発明の内燃機関の電磁駆動式動弁装置
によれば、以上のように吸排気弁を構成する弁体の弁軸
に円板状のプランジャを固定し、プランジャの両面にそ
れぞれ対向するようにこれを吸着する電磁石を配置し、
プランジャの両面に第1のばねと第2のばねをそれぞれ
当接させてプランジャを両吸着位置の中間位置に向けて
付勢し、かつ第1のばねと第2のばねの内の一方は電磁
石の内周側に配置し、他方は一方よりも大径で電磁石の
外周側に配置しているので、円板状プランジャの中央部
と外周部に上下からばねが当接することによりその傾き
を防止できて高速作動時の応答性を確保でき、かつ上下
のばねの固有振動数が異なることによりばね定数を小さ
くしてもサージングの発生を抑制でき、またコイル径を
D、線径をdとしてD/dが大きくなるのでばね作動時
に発生する応力が小さくなって耐久性を向上することが
できる等の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の内燃機関の電磁駆動式動弁装置の一実
施形態の概略構成を示す縦断面図である。 【図2】本発明の内燃機関の電磁駆動式動弁装置の他の
実施形態の概略構成を示す縦断面図である。 【図3】従来例の内燃機関の電磁駆動式動弁装置の概略
構成を示す縦断面図である。 【符号の説明】 1 弁体 2 弁軸 5 円板状のプランジャ 6 第1の電磁石 7 第2の電磁石 8 第1のばね 9 第2のばね

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内燃機関の吸排気弁を構成する弁体の弁
    軸に円板状のプランジャを固定し、プランジャの両面に
    それぞれ対向するようにこれを吸着する電磁石を配置
    し、プランジャの両面に第1のばねと第2のばねをそれ
    ぞれ当接させてプランジャを両吸着位置の中間位置に向
    けて付勢し、かつ第1のばねと第2のばねの内の一方は
    電磁石の内周側に配置してプランジャの中央部に当接
    、他方は一方よりも大径で電磁石の外周側に配置し
    プランジャの外周部に当接したことを特徴とする内燃機
    関の電磁駆動式動弁装置。
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