JP3430851B2 - 内面溝付管の製造方法および製造装置 - Google Patents

内面溝付管の製造方法および製造装置

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JP3430851B2 JP08070497A JP8070497A JP3430851B2 JP 3430851 B2 JP3430851 B2 JP 3430851B2 JP 08070497 A JP08070497 A JP 08070497A JP 8070497 A JP8070497 A JP 8070497A JP 3430851 B2 JP3430851 B2 JP 3430851B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工管の内面に
溝が加工された内面溝付管の製造方法および製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内面溝付管の製造装置としては、
図2に示すようなものがある。このものは、第1段で被
加工管の管径を縮径し、第2段で転造で被加工管の内面
に溝を形成し、第3段で被加工管の外形を仕上げるもの
である。具体的には、図2に示すように、フローティン
グプラグ2と外周面に溝5が形成された加工プラグ4と
をタイロッド3により連結してプラグ1を構成し、この
プラグ1を被加工管A中空部に挿入し、第1段としてフ
ローティングプラグ2に対応する部分に引抜ダイス6を
配置し、第2段として加工プラグ4に対応する位置に被
加工管の外周面を回転しつつ押圧する転造具7を配置
し、第3段として転造具7の引抜方向に仕上げダイス9
を配置してある。
【0003】本製造装置によれば、転造具7により転造
加工が施される際に加工プラグ4に引き抜き方向に作用
する軸力がタイロッド3を介してフローティングプラグ
2に作用して、フローティングプラグ2が引抜ダイス6
のダイス面6aに押圧されて係止され、被加工管Aの引
き抜きにより、溝8が内面に形成された内面溝付管Bが
製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
内面溝付管の製造装置では、加工プラグ4に作用する軸
力がフローティングプラグ2に作用するので、引抜ダイ
ス6を通過する被加工管Aの肉厚が長さ方向で変化し内
面溝付管Bの溝8の加工量が長さ方向で変化して不均一
になり、しかも被加工管Aの引抜力が増大するといった
問題がある。
【0005】すなわち、加工プラグ4に作用する軸力
は、タイロッド3を介してフローティングプラグ2に作
用し、このフローティングプラグ2が引抜ダイス6のダ
イス面6aを通過する被加工管Aを肉厚方向に押圧する
ことになり、被加工管Aが塑性変形する。また、被加工
管Aがフローティングプラグ2により押圧される圧力は
加工プラグ4による溝加工量の増減に応じて増減する
(図4参照)が、この溝加工量は引抜ダイス6を通過し
た後の被加工管Aの肉厚の増減に応じて増減する。この
ように、加工プラグ4の加工量と被加工管Aの肉厚とは
相互に影響しあう関係にあるので、溝加工量が被加工管
Aの長さ方向で変化して不均一になる。
【0006】また、加工プラグ4に作用する軸力は、タ
イロッド3を介してフローティングプラグ2に作用し、
このフローティングプラグ2が引抜ダイス6のダイス面
6aを通過する被加工管Aが肉厚方向に押圧されるの
で、フローティングプラグ2により被加工管Aの変形が
強く拘束され、この結果、内面溝付管Bを引き抜く引抜
力が増大する。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、溝加工量を被加工管の長さ方向でほぼ均一とするこ
とができ、しかも引抜力の増大を招くこともない内面溝
付管の製造方法および製造装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の内面溝付管の製
造方法は、被加工管の中空部に磁性体部分を有し外面に
溝が形成された加工プラグを挿入し、前記被加工管を
抜ダイスに通して引き抜きつつ前記加工プラグに対応す
る被加工管の外部から押圧して前記被加工管の内面に溝
を加工する内面溝付管の製造方法であって、前記磁性体
部分を前記引抜ダイスの引き抜き方向手前側に配置した
磁石の磁力で引き止めて前記加工プラグを前記外部から
の押圧部に保持しつつ引き抜くことを特徴とする。
【0009】本発明の管の製造装置は、被加工管を引抜
ダイスに通して引き抜く牽引装置と、前記被加工管の径
を絞る絞り装置と、前記被加工管の中空部であって前記
絞り装置に対応する位置に挿入され外面に溝が形成され
た加工プラグとを備えた管の製造装置において、前記加
工プラグの引き抜き方向の手前側に磁性体部分が形成さ
れ、前記引抜ダイスの引き抜き方向の手前側には前記磁
性体部分を磁力で引き止めて前記加工プラグを前記絞り
装置の押圧部と係合する位置に保持するための磁石が配
置されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態の内
面溝付管の製造方法について説明する。
【0011】本製造方法は、次の工程から構成される。
すなわち、図1に示すように、被加工管Aの中空部に外
面に溝32Cが形成された加工プラグ32を挿入する。
次に被加工管Aを引き抜きつつ加工プラグ32に対応す
る被加工管Aを外部から押圧して被加工管Aの内面に溝
8を加工する。この際、加工プラグ32を被加工管Aの
外側に配置した磁石40の磁力で引き止めつつ引き抜く
ようにする。
【0012】具体的には被加工管Aの先端側の内部にプ
ラグ30を挿入し、被加工管Aの先端を絞り加工機によ
り縮径し、被加工管Aの先端を引抜ダイス21および仕
上げダイス23を通過させてチャック11でチャックし
て少し引き抜いて停止させる。この後、フローティング
プラグ34のプラグ本体34aを磁石40の位置に対応
した位置となるようにする。そして、磁石40の磁力を
磁性体部分31に作用させて、プラグが引き抜き方向に
移動できないように、かつ、フローティングプラグ34
の先端部34bが引抜ダイス21で絞られた被加工管A
に接しないように磁力で引き止める。そして、加工プラ
グ32に対応する位置に転造具22を位置させる。
【0013】次に、牽引装置10を駆動して被加工管A
を引き抜きつつ、転造具22のローラ22aを回転させ
ながら被加工管Aに押圧させる。これにより、引抜ダイ
ス21により被加工管Aが縮径され、転造具22および
加工プラグ32により被加工管Aの内面に複数の溝8が
螺旋状に形成され、仕上ダイス23により被加工管Aの
外径が所定の規格内に仕上げられて、内面に複数の溝8
が形成された内面溝付管Bが連続的に製造される。
【0014】この際、被加工管Aの引抜・転造を行うと
加工プラグ32に軸力が発生するが、フローティングプ
ラグ34がその先端部34bが被加工管Aに接触しない
ように磁石40の磁力により引き止められているので、
加工プラグ32に生じた軸力が被加工管Aに作用するこ
とがなく、引抜ダイス21で被加工管Aの肉厚が変化す
ることがない。したがって、前記従来の技術で示したよ
うな被加工管Aの肉厚の変化に伴って転造具22と加工
プラグ32とによる溝加工量が変化することがなくな
り、溝加工量が内面溝付管Bの長さ方向に沿って均一と
なる。
【0015】また、プラグ30が磁石40の磁力によっ
て引き止められているので、フローティングプラグ34
が引抜ダイス21を通過する被加工管Aを肉厚方向に押
圧することがなく、牽引装置10による引抜力が増大す
ることが抑制される。この結果、引抜加工が安定し、か
つ、高速加工が可能となる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】なお、本内面溝付管の製造方法を実施する
ための装置としては各種の構造のものを使用することが
できるが、当該製造方法の理解を容易にするために、以
下にその一具体例である装置について説明する。
【0020】図1に示すように、金属製の被加工管を引
き抜く牽引装置10と、被加工管Aの径を絞る絞り装置
20と、被加工管の中空部であって絞り装置に対応する
位置に挿入されるプラグ30とを備え、プラグ30の引
き抜き方向の手前側に磁性体部分31が形成され、被加
工管Aの外側であって磁性体部分31に対応する位置
に、プラグ30を磁力で引き止めるための磁石40が配
置されて概略構成されている。
【0021】牽引装置10は、被加工管Aの端部をチャ
ック11により掴み被加工管Aを図中水平方向に牽引移
動させるもので、たとえば、油圧シリンダ等を牽引動力
としたものである。
【0022】絞り装置20は、引き抜き方向の手前側か
ら順次配置されており、被加工管Aを縮径する引抜ダイ
ス21と、被加工管の外周面を回転しつつ押圧する転造
具22と、外径を所定値に仕上げる仕上ダイス23とを
備える。引抜ダイス21はダイス面21aが形成された
ものである。転造具22は、被加工管Aを中心として周
方向に複数のローラ22aが配置され、これらローラ2
2aが被加工管Aを中心として回転するようになってい
る。仕上ダイス23にも引抜ダイス21と同様にダイス
面23aが形成されている。
【0023】プラグ30は、被加工管A内に挿入される
ものであり、前記転造具22に対応した位置に配置され
る加工プラグ32と、この加工プラグ32に一体に連結
されたタイロッド33と、このタイロッド33に一体に
連結されたフローティングプラグ34とを備えている。
加工プラグ32は、外周面に斜めに複数の凸条32cが
形成された加工プラグ本体32bと、先端に面取りが施
され加工プラス本体32よりも小径の先端部分32aと
を備えている。タイロッド33は引抜ダイス21を通過
した後の管の内径よりも小さく形成されている。フロー
ティングプラグ34は、引抜ダイス通過前の被加工管A
よりも若干小径のプラグ本体34aと、このプラグ本体
34aの引き抜き方向上流側に連設されたほぼ円錐テー
パ状の先端部34bと、この先端部とほぼ同様な形状を
した後端部34cとを備えている。フローティングプラ
グ34のうち少なくともプラグ本体34aには、前述し
たように磁性体部分31が形成されている。磁性体部分
31の態様としては、例えばプラグ本体34aの外周面
に鉄板を巻き付けてロウ付や溶接したり、また、プラグ
本体34a自体を鉄等の磁性体により形成する等があ
る。
【0024】磁石40としては通常電磁石が使用され
る。電磁石を用いた場合には電磁石に電流を供給する電
源回路が設けられ、プラグ30を引き止める力に応じて
電磁石に通電する電流を制御するための電流制御器が設
けられる。なお、磁石40の幅はプラグ本体34aの長
さとほぼ等しくなっている。
【0025】
【0026】
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内面溝付管
の製造方法および製造装置では、溝加工量を被加工管の
長さ方向でほぼ均一とすることができ、しかも引抜力の
増大を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の内面溝付管の製造装置
を示す図である。
【図2】従来の内面溝付管の製造装置を示す図である。
【図3】溝加工量と加工プラグに作用する軸力との関係
を示す図である。
【符号の説明】
A 被加工管 B 内面溝付管 10 牽引装置 20 絞り装置 21 引抜ダイス 22 転造具 23 仕上ダイス 30 プラグ 31 磁性体部分 32 加工プラグ 33 タイロッド 34 フローティングプラグ 40 磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−309322(JP,A) 特開 昭54−39353(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 1/22 B21C 1/30 B21C 3/16 B21C 37/20 B21D 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工管の中空部に磁性体部分を有し外面
    に溝が形成された加工プラグを挿入し、前記被加工管を
    引抜ダイスに通して引き抜きつつ前記加工プラグに対応
    する被加工管の外部から押圧して前記被加工管の内面に
    溝を加工する内面溝付管の製造方法であって、前記磁性
    体部分を前記引抜ダイスの引き抜き方向の手前側に配置
    した磁石の磁力で引き止めて前記加工プラグを前記外部
    からの押圧部に保持しつつ引き抜くことを特徴とする内
    面溝付管の製造方法。
  2. 【請求項2】被加工管を引抜ダイスに通して引き抜く牽
    引装置と、前記被加工管の径を絞る絞り装置と、前記被
    加工管の中空部であって前記絞り装置に対応する位置に
    挿入され外面に溝が形成された加工プラグとを備えた管
    の製造装置において、前記加工プラグの引き抜き方向の
    手前側に磁性体部分が形成され、前記引抜ダイスの引き
    抜き方向の手前側には前記磁性体部分を磁力で引き止め
    て前記加工プラグを前記絞り装置の押圧部と係合する位
    置に保持するための磁石が配置されていることを特徴と
    する内面溝付管の製造装置。
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