JP3430347B2 - 移動車両の電動開閉扉装置 - Google Patents

移動車両の電動開閉扉装置

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JP3430347B2
JP3430347B2 JP01979195A JP1979195A JP3430347B2 JP 3430347 B2 JP3430347 B2 JP 3430347B2 JP 01979195 A JP01979195 A JP 01979195A JP 1979195 A JP1979195 A JP 1979195A JP 3430347 B2 JP3430347 B2 JP 3430347B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、移動車両の荷台に設け
られるアルミバン等の密閉形収納部の電動開閉扉に係
り、特に開閉扉の高速な昇降作動を維持しつつ、全開時
あるいは全閉時に生ずる開閉扉の衝接力を可及的に緩和
することができる移動車両の電動開閉扉装置に関するも
のである。 【0002】 【従来の技術】従来、アルミバン等の密閉形収納部を荷
台に設けた移動車両では、該密閉形収納部の後方または
側方に開口部を形成し、該開口部の両側から天井部に渡
って湾曲状の案内レールを沿設すると共に、上記案内レ
ール間に開閉扉を介装し、かつ該開閉扉の最下パネル
を、収納部上部を折返し支点としてエンドレスチェンに
昇降自在に吊持し、更に駆動モータの正逆回転駆動によ
りエンドレスチェンを巻取、巻戻し作動させて昇降する
開閉扉により開口部を開閉するように構成した電動開閉
扉装置が知られている。 【0003】しかしながら、上記構成のものでは、移動
車両に搭載したバッテリーから供給される一定の直流電
力をON/OFFするだけの単純な切換え操作で、駆動
モータを回転、停止させて開閉扉の昇降を行うようにな
っているため、全開位置または全閉位置に開閉扉の最下
部が達した際にその衝接力が大となって、昇降開閉動作
を繰返すことにより駆動モータや開閉扉の昇降作動に関
連する周辺機構の耐久性を著しく低下させるばかりでな
く、昇降時に発生する騒音によって移動車両の近隣の環
境に対して悪影響を及ぼす、という危惧を有し、それ
故、開閉扉の昇降速度を低くすると、全開および全閉位
置での衝接力の緩和と近隣への騒音を抑制することがで
きるものの、開閉扉の昇降に要する作業時間が必然的に
長くなって作業効率が低下し、特に冷凍車に装備される
開閉扉では、全開あるいは全閉に要する昇降時間が長く
なって冷気の外部への流出を余儀なくされ、冷凍能力の
低下を来たしてしまう、という相反する欠点を内包する
ものであった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
実状に鑑み、従来の欠点を解消すべく創案されたもので
あって、その目的とするところは、開閉扉の高速な昇降
作動を維持しつつ、全開時あるいは全閉時に生ずる開閉
扉の衝接力を可及的に緩和することができる移動車両の
電動開閉扉装置を提供しようとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】課題を解決するため、本
発明が採用した技術的手段は、運転席後部に形成した密
閉形収納体の開口部にバランスシャッター式の開閉扉を
設け、運転席または遠隔操作装置に備えた制御スイッチ
切換え操作により、全閉または全開に至るその近傍の
昇降位置から昇降速度を漸次減速する昇降制御手段を介
して、上記開閉扉を直流開閉機開閉作動するように構
成した移動車両の電動開閉扉装置において、上記昇降制
御手段は、密閉形収納体の開口部高さから予め算出され
る位置信号を受けて直流開閉機の回転速度を漸次減速
し、かつ昇降停止に至る開閉扉の最低速度域を一定期間
保持するように構成されると共に、上記電動開閉扉は、
全開または全閉位置から漸次増速して所定の昇降速度を
保持する副昇降制御手段で漸次増速する開閉扉が所定速
度に至る間の昇降中に停止操作がなされた際には、電動
開閉扉が所定速度を保持した昇降中間域で、その昇降中
の停止操作で昇降速度を停止位置まで漸減し、かつ停止
位置からの昇降再開操作で昇降速度を所定速度まで漸増
する中間昇降制御手段による昇降速度の漸減制御を優先
し、かつ停止位置からの再開操作で中間昇降制御手段の
漸増制御により昇降する開閉扉の最下部が、前記昇降制
御手段の位置信号を受ける開口部高さに達した際には、
上記中間昇降制御手段による漸増制御の有無に拘わら
ず、昇降制御手段による昇降速度の漸減制御を優先させ
るように開閉制御されていることを特徴とするものであ
る。 【0006】 【作用】したがって、本発明によれば、開閉扉の昇降作
動に伴う騒音や衝接力を可及的に緩和しつつ、開閉扉の
昇降時間を短くすることができ、密閉形収納部での積出
し、積み入れを円滑かつ効率良く行うことができる。 【0007】 【実施例】本発明の構成を、図面に示した一実施例に基
づいて詳細に説明する。図1および図2において、1は
移動車両2の後部に設けられた箱状の密閉形収納部であ
り、該密閉形収納部1の後面に形成した開口部3には、
バランスシャッター式の開閉扉4が昇降自在に装着され
ている。 【0008】すなわち、上記開閉扉4は、複数のパネル
4a、4a…を上下方向に連結して構成されており、各
パネル4a、4a…の両側端部には図示しないガイドロ
ーラが枢支されていると共に、該ガイドローラを昇降案
内する案内レール5、5が上記開口部3の立側内壁6か
ら天井内面7に渡り湾曲部5aを有して沿設されてい
る。 【0009】また上記開口部3の上部に装着したギア機
構8と、密閉形収納部1の床面1aの下方に内装した直
流の開閉機9との間には、図示しないエンドレスチェン
が懸回されており、上記ギア機構8の回転軸8aに同軸
状に弾装したコイル弾機8bの付勢力と、上記エンドレ
スチェンに最下のパネル4aを連結した開閉扉4の重量
とをバランスさせ、上記開閉機9による正逆回転駆動の
昇降駆動力により、案内レール5、5に沿う各パネル4
a、4a…の昇降作動で開口部3を開閉する構成となっ
ている。 【0010】一方、前記移動車両2の運転操作部10に
は、上記開閉扉4の開閉を切換える制御パネル11が設
けられ、密閉形収納部1の天井内面7に設置した制御盤
12を介して、上記制御パネル11からの切換え制御信
号を開閉機9に送出し、当該開閉機9の回転駆動を制御
するようになっていると共に、上記開口部3の近傍位置
には遠隔操作装置13が設けられており、制御パネル1
1での制御操作と同様の制御を、作業者が開口部3の開
閉動作状況を目視で確認しながら行えるようになってい
る。 【0011】なお、14は開閉扉4の全開位置(上限位
置)で最上位のパネル4aが当接して作動し、原点信号
(基準制御信号)を発するレバー作動形の原点スイッ
チ、15は移動車両2の走行用電装系と共用されて制御
盤11に直流電力を供給するバッテリーである。 【0012】ここで、上記制御パネル11、制御盤12
および遠隔操作装置13の制御動作について説明する。
図3および図4において、9aは開閉機9の一回転毎に
パルス信号を発生するエンコーダ部、16は制御盤12
に内蔵されたMPU、17は基準パルス発生部、18は
開閉扉4の全閉位置(下限位置)を設定する下限リミッ
ト設定部、19はPWM(Pulse Width Modulation:パ
ルス幅変調)駆動制御部、20はパワーMOS・FET
素子からなるPWMドライブ部であり、上記MPU16
は、エンコーダ部9aのパルス信号、原点スイッチ14
の原点信号、下限リミット設定部18の設定値Cp3およ
び予め記憶させた位置定数Cp1から開閉扉4の現在位置
を逐次演算処理して、昇降中の開閉扉4が所定位置に達
したことを検出するか、あるいは制御パネル11および
遠隔操作装置13に設けた停止スイッチ21(21a)
や開閉切換えスイッチ22(22a)の各接点信号を受
けて、PWM駆動制御部19によりPWMドライブ部2
0を駆動し、開閉機9に印加する駆動電圧を変化させて
開閉扉4の開閉、停止および昇降速度の制御を行い、開
放LED25と閉鎖LED26の点灯を制御するように
構成されている。なお、24は制御パネル11に備えた
電源スイッチ23のONで常時点灯する電源LEDであ
る。 【0013】上記開閉扉4の位置検出は、原点スイッチ
14が作動する全開位置を原点(パルスカウント値Cp
0:ゼロカウント)とし、開閉扉4の下降時にはエンコー
ダ9aのパルス信号を加算し、上昇時は減算して計数し
たパルスカウント値Cpにより現在位置を検出する加算
/減算型のエンコーダ制御により行っている。すなわ
ち、図4に基づいて説明すれば、開口部3の全開位置H
0は上限位置であってパルスカウント値Cpが「0」とな
る点(Cp0)、全閉位置H3は下限位置でパルスカウン
ト値Cpが下限リミット設定部18のパルスカウント値
Cp3と一致する点であり、該設定値Cp3は開口部3の全
高の高低に応じて下限リミット設定部18で設定される
ものである。また、H1は上限位置からその下方近傍位
置(実施例では約20cm下)に位置する上昇減速点で
あって、パルスカウント値Cpがパルスカウント値Cp1
と一致する点であり、該パルスカウント値Cp1は予めM
PU16に記憶されている定数値であると共に、H2は
下限位置からその上方近傍位置(実施例では約20cm
上)に位置する下降減速点であって、パルスカウント値
Cpがパルスカウント値Cp2と一致する点であり、該パ
ルスカウント値Cp2は、下限位置でのパルスカウント値
Cp3から上記パルスカウント値Cp1を減算処理した演算
値が自動的に設定されるようになっている。 【0014】一方、開閉扉4の開閉、停止および昇降速
度の制御は、開閉機9への駆動電力のON/OFFおよ
びバッテリー15の極性切換えにより開閉作動と停止作
動の基本的な制御を行うと共に、全開または全閉位置で
停止状態にある開閉扉4を昇降作動させる際に、その開
始時には、PWM制御により開閉機9に印加する駆動電
圧のデューティ比を、図5に示す(e)から(a)に至
る順序で所定時間毎に順次切り替えて図6(a)(b)
に示すように、開閉機9に供給される駆動電圧の実効値
を段階状に漸次昇圧することで、開閉機9の回転数を回
転停止から漸次増速させて高速の所定速度に達するよう
に速度制御が行われる。ここで、上昇動作中に開閉扉4
の最下部が上昇減速点H1に達した場合、あるいは下降
動作中に開閉扉4の最下部が下降減速点H2に達した場
合には、駆動電圧のデューティ比を、図5に示す(a)
から(d)に至る順序で所定時間毎に順次切り替えて、
図6(a)(b)に示すように、開閉機9に供給される
駆動電圧の実効値を段階状に漸次降圧することで、開閉
機9の回転数を所定の高速回転から漸次減速させて最低
速に達するように速度制御が行われ、更にこの最低速度
が下限または上限の停止位置に至る間で一定期間保持さ
れた後に開閉扉4の昇降作動が停止するようになってい
る。 【0015】また、昇降中の開閉扉4を停止操作により
途中停止させる場合には、駆動電圧のデューティ比を、
図5に示す(a)から(e)に至る順序で所定時間毎に
順次切り替えて、図6(a)に破線で示すように、開閉
機9の回転数を高速から漸次減速して停止させるように
制御されると共に、途中で一旦停止した開閉扉4の昇降
を再開操作により再び昇降作動させる場合は、駆動電圧
のデューティ比を、図5に示す(e)から(a)に至る
順序で所定時間毎に順次切り替えることにより、図6
(a)に破線で示す停止位置から、開閉機9の回転数を
漸次増速して高速の所定速度に達するように制御され
る。上述のような開閉、停止および昇降速度の制御動作
において、各制御動作の優先順位は、停止>漸次減速>
漸次増速となっており、例えば、漸次増速制御の途中で
停止操作が行われた場合には、増速制御されて漸次昇圧
途中にある駆動電圧が、図7(a)に示すように、直ち
に漸次降圧の減速制御に切換えられて開閉扉4の昇降作
動が停止することになり、また、停止位置からの再開操
作により増速制御されて漸次昇圧途中にある駆動電圧
が、図7(b)に示すように、上昇減速点H1または下
降減速点H2に達した場合にも、直ちに駆動電圧は漸次
降圧の減速制御に切換えられるように制御されている。
なお、27は密閉形収納部1内に設置された緊急開放装
置であって、その制御スイッチ27aをONした際に
は、前記制御パネル11および遠隔操作装置13による
制御操作の如何にかかわらず、開閉扉4を上昇駆動させ
て開口部3を開放する構成となっている。 【0016】本発明は叙上の如く構成されているから、
全閉状態の開閉扉4を開放する際に、電源スイッチ23
をONした後に、制御パネル11または遠隔操作装置1
3の開閉切換えスイッチ22(22a)を開放側に操作
すると、全閉位置H3にある開閉扉4に対してMPU1
6内で漸次増速制御が行われ、当該MPU16から送出
される切換え制御信号により、デュ−ティ比が60パー
セント〜90パーセントにそれぞれ設定されたスイッチ
ング信号Sが、PWM駆動制御部19からPWMドライ
ブ部20に順次送出されて、当該PWMドライブ部20
から開閉機9に供給される駆動電圧の実効電圧が段階状
に増加して回転速度が低速から高速の所定速度まで緩や
かに変化し、上昇減速点H1に至る開口部3の中間域で
は開閉扉4の上昇速度が高速の所定速度に保持される。 【0017】次いで、上記MPU16におけるパルスカ
ウント値Cpの減算処理が続行され、上記開閉扉4の最
下部4´が上昇減速点H1に達した時点で、MPU16
内でのパルスカウント値Cp=Cp1となって、再びスイ
ッチング信号Sのデュ−ティ比が90パーセントから6
0パーセントに徐々に変化し、PWMドライブ部20か
ら開閉機9に供給される駆動電圧の実効電圧が段階状に
減じられて、開閉機9の回転速度は図5(d)に示すデ
ュ−ティ比60パーセントの最低速度が全開の停止位置
に至る間で一定期間保持され、開閉扉4は緩やかな上昇
作動に切換わると共に、開閉扉4の最上位のパネル4a
が原点スイッチ14に当接した時点で、開閉機9の回転
駆動が停止されて開口部3が全開状態となる。 【0018】また、全開状態の開口部3を閉鎖する場合
には、前記と逆の制御動作順序で開閉扉4が下降し、開
閉扉4の最下部4´が着床した時点、すなわちパルスカ
ウント値Cp=Cp3となった時点で開閉機9の回転駆動
が停止し、開口部3は全閉状態となる。したがって、上
記開閉扉4の開閉開始時と開閉終了時には、当該開閉扉
4の昇降速度が漸次増減され、またその中間域では昇降
速度が高速に保持されるので、昇降停止時における開閉
扉4の衝接力を可及的に緩和して、開閉機9や開閉扉4
の昇降作動に関連する周辺機構の耐久性を保持すること
ができ、昇降時の騒音の発生も可及的に抑制することが
できる。 【0019】次に、前記実施例で示したPWM駆動制御
に代えて、複数の抵抗素子の切換え制御により開閉機9
に供給する駆動電圧を増減するように構成した一実施例
について図8に基づいて説明する。同図において、28
は4つの入出力スイッチを並列に内蔵したアナログスイ
ッチであって、該アナログスイッチ28の出力側28
a、28b、28cおよび28dには、それぞれバッフ
ァ29a、29b、29cおよび29dを介してエミッ
タ接地のトランジスタTr1、Tr2、Tr3およびTr4
の各ベースが接続されていると共に、上記トランジスタ
Tr1〜Tr4の各コレクタ側には、後述するパルスカウ
ント値Cp1、Cp2、Cp1´およびCp2´による切換え制
御信号に対応して制御されるリレーRY1、RY2、RY
3およびRY4が接続され、その各リレー接点ry1、r
y2、ry3およびry4を各別にON/OFFするよう
になっている。 【0020】また、上記アナログスイッチ28の入力側
は全て所要の制御電源にプルアップされており、2ビッ
トの制御端子30a、30bに入力される切換え制御信
号を受けて4つの入出力スイッチの何れかがONされた
際に、上記各リレーRY1〜RY4のリレー接点ry1〜
ry4のうちの1つを閉じ、基準抵抗Rrefに抵抗値の大
小異なる抵抗素子R1、R1´、R2およびR2´の何れか
を並列に切換え接続するように構成されている。 【0021】一方、MPU16では、開閉扉4の昇降時
における下降減速点H2および上昇減速点H1にそれぞれ
対応するパルスカウント値Cp2およびCp1と、開口部3
の全開位置H0でのパルスカウント値Cp0(=ゼロカウン
ト)および全閉位置H3に至る全高に相当するパルスカウ
ント値Cp3とを演算処理するようになっており、開閉扉
4の最下部4´が全閉位置から全開位置まで上昇する場
合に、上記開閉扉4の昇降移動で漸次変化するパルスカ
ウント値Cpが、前記実施例と同様に、図6(a)に示
す如く、全閉位置でのパルスカウント値Cp3に対して、 Cp2<Cp<Cp3 であるときは、MPU16から送出される切換え制御信
号がアナログスイッチ28の制御端子30a、30bに
逐次入力され、該アナログスイッチ28内の4つの入出
力スイッチが順次ONとなって、各リレーRY1〜RY4
のリレー接点ry1〜ry4が次々と閉成される毎に、基
準抵抗Rrefと各抵抗素子R1、R1´、R2およびR2´
の何れかとの並列抵抗値がその都度減少し、開閉機9に
供給される駆動電圧Vmの電圧降下が少なくなり、当該
開閉機9の回転を低速側から高速の所定速度まで漸次増
速するように制御される。 【0022】また、全開位置でのパルスカウント値Cp0
(=ゼロカウント)に対して、 Cp0<Cp<Cp1 であるとき、すなわち開閉扉4の上昇作動が終了に近づ
いた時には、上記とは逆の順序でMPU16から切換え
制御信号がアナログスイッチ28に送出されて、基準抵
抗Rrefと各抵抗素子R1、R1´、R2およびR2´の何
れかとの並列抵抗値がその都度増大し、開閉機9に供給
される駆動電圧Vmの電圧降下が多くなるが、リレー接
点ry3〜ry4間では、切換え制御信号の入力間隔が大
となり、結果として最低速度の定速状態が一定時間保持
されて、開閉機9の回転が高速側から低速側に二段階の
変化で漸次減速されるように制御される。そして、上述
の制御動作は、図6(b)に示すように、開閉扉4が全
開位置から全閉位置に下降する場合にも同様に行われ
る。 【0023】更に、開閉扉4の昇降移動で漸次変化する
パルスカウント値Cpが、上昇および下降減速点でのパ
ルスカウント値Cp1、Cp2に対して、 Cp1<Cp<Cp2 であるとき、すなわち開閉扉4の最下部4´が開口部3
の昇降中間域にある場合に、その任意位置で開閉扉4の
停止操作を行う、あるいは中間域での停止位置から昇降
作動の再開操作を行う際には、前述した の制御作動が
停止操作および再開操作の各操作毎に可逆的に制御され
て、開閉機9に供給される駆動電圧Vmの降下量が増減
し、図6(a)に破線で示すように、開閉機9の回転速
度を低速から高速側または高速から低速側への漸次増減
するように制御される。 【0024】したがって、上記開閉扉4の開閉開始時と
開閉終了時には、当該開閉扉4の昇降速度が低速とな
り、またその中間域では昇降速度が高速に保持されるの
で、昇降停止時における開閉扉4の衝接力を可及的に緩
和して、開閉機9や開閉扉4の昇降作動に関連する周辺
機構の耐久性を保持することができ、昇降時の騒音の発
生も可及的に抑制することができる。なお、上記実施例
では抵抗値の異なる複数の抵抗素子の切換え接続で開閉
機9に供給される駆動電力を増減する構成を示したが、
これに限定されることなく、可変抵抗器により抵抗値を
漸増/漸減するように構成してもよい。 【0025】 【発明の効果】これを要するに、本発明は、運転席後部
に形成した密閉形収納体の開口部にバランスシャッター
式の開閉扉を設け、運転席または遠隔操作装置に備えた
制御スイッチ切換え操作により、全閉または全開に至
るその近傍の昇降位置から昇降速度を漸次減速する昇降
制御手段を介して、上記開閉扉を直流開閉機開閉作動
するように構成した移動車両の電動開閉扉装置におい
、上記昇降制御手段は、密閉形収納体の開口部高さか
ら予め算出される位置信号を受けて直流開閉機の回転速
度を漸次減速し、かつ昇降停止に至る開閉扉の最低速度
域を一定期間保持するように構成されると共に、上記電
動開閉扉は、全開または全閉位置から漸次増速して所定
の昇降速度を保持する副昇降制御手段で漸次増速する開
閉扉が所定速度に至る間の昇降中に停止操作がなされた
際には、電動開閉扉が所定速度を保持した昇降中間域
で、その昇降中の停止操作で昇降速度を停止位置まで漸
減し、かつ停止位置からの昇降再開操作で昇降速度を所
定速度まで漸増する中間昇降制御手段による昇降速度の
漸減制御を優先し、かつ停止位置からの再開操作で中間
昇降制御手段の漸増制御により昇降する開閉扉の最下部
が、前記昇降制御手段の位置信号を受ける開口部高さに
達した際には、上記中間昇降制御手段による漸増制御の
有無に拘わらず、昇降制御手段による昇降速度の漸減制
御を優先させるように開閉制御されているから、開閉扉
の昇降開始時に急激な駆動状態への切換えを排除して、
緩やかに昇降駆動状態に移行することができ、電動開閉
扉装置の各機構部材への急峻な負荷を抑制して耐久性を
向上させることができ全開時あるいは全閉時に生ずる
開閉扉の衝接力を可及的に緩和して、衝接時に発生する
騒音を抑制することができる共に、開閉扉の昇降に要す
る作業時間を短縮して作業効率を向上させることがで
き、開閉扉の高速な昇降作動を維持しつつ、冷凍車等で
開放による冷凍能力の低下を未然に防、停止位置に至
る開閉扉に不要な衝撃を与えることなく、開閉扉の停止
位置へのランディングを安定化させることができ、停止
作動に伴う位置精度を確保することができるものであり
ながら、開口部の昇降域で昇降作動中または停止中の開
閉扉に対し、何ら矛盾を誘発することなく、適切な開閉
制御作動を付与することができ、安全性と静粛性を確保
しつつ、円滑な開閉扉の昇降作動を行うことができる
という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】密閉形収納部を備えた移動車両の全体斜視図で
ある。 【図2】(a)は密閉形収納部の一部省略側断面図、
(b)は同上密閉形収納部の後部断面図である。 【図3】PWM駆動制御を採用した制御回路図である。 【図4】開閉扉の最下部の高さ位置とパルスカウント値
の関係を示す作用説明図である。 【図5】(a)〜(d)はスイッチング信号のデュ−テ
ィ比の変化を示す作用説明図である。 【図6】(a)は縦軸を昇降速度、横軸を開閉扉の上昇
移動位置として示す制御説明図、(b)は縦軸を昇降速
度、横軸を開閉扉の下降移動位置として示す制御説明図
である。 【図7】(a)は全閉位置からの漸次増速中に停止操作
を行った場合、(b)は停止位置からの漸次増速がCp1
を超えた場合、をそれぞれ示す制御説明図である。 【図8】複数の抵抗素子の切換え制御を採用した実施例
を示す制御回路図である。 【符号の説明】 1 密閉形収納部 4 開閉扉 9 開閉機 11 制御パネル 13 遠隔操作装置 19 PWM駆動制御部 20 PWMドライブ部 H2 下降減速点 H1 上昇減速点 R1 抵抗素子 R1´ 抵抗素子 R2 抵抗素子 R2´ 抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/00 E05F 15/00 B60J 5/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 運転席後部に形成した密閉形収納体の開
    口部にバランスシャッター式の開閉扉を設け、運転席ま
    たは遠隔操作装置に備えた制御スイッチ切換え操作
    より、全閉または全開に至るその近傍の昇降位置から昇
    降速度を漸次減速する昇降制御手段を介して、上記開閉
    扉を直流開閉機開閉作動するように構成した移動車両
    の電動開閉扉装置において、上記昇降制御手段は、密閉
    形収納体の開口部高さから予め算出される位置信号を受
    けて直流開閉機の回転速度を漸次減速し、かつ昇降停止
    に至る開閉扉の最低速度域を一定期間保持するように構
    成されると共に、上記電動開閉扉は、全開または全閉位
    置から漸次増速して所定の昇降速度を保持する副昇降制
    御手段で漸次増速する開閉扉が所定速度に至る間の昇降
    中に停止操作がなされた際には、電動開閉扉が所定速度
    を保持した昇降中間域で、その昇降中の停止操作で昇降
    速度を停止位置まで漸減し、かつ停止位置からの昇降再
    開操作で昇降速度を所定速度まで漸増する中間昇降制御
    手段による昇降速度の漸減制御を優先し、かつ停止位置
    からの再開操作で中間昇降制御手段の漸増制御により
    降する開閉扉の最下部が、前記昇降制御手段の位置信号
    を受ける開口部高さに達した際には、上記中間昇降制御
    手段による漸増制御の有無に拘わらず、昇降制御手段に
    よる昇降速度の漸減制御を優先させるように開閉制御さ
    れていることを特徴とする移動車両の電動開閉扉装置。
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