JP3429197B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

Info

Publication number
JP3429197B2
JP3429197B2 JP15166398A JP15166398A JP3429197B2 JP 3429197 B2 JP3429197 B2 JP 3429197B2 JP 15166398 A JP15166398 A JP 15166398A JP 15166398 A JP15166398 A JP 15166398A JP 3429197 B2 JP3429197 B2 JP 3429197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
sheet
paper
detection switch
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15166398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11343048A (ja
Inventor
良平 坂戸
康則 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP15166398A priority Critical patent/JP3429197B2/ja
Publication of JPH11343048A publication Critical patent/JPH11343048A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3429197B2 publication Critical patent/JP3429197B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙に接触して
を検出する検出スイッチを備えた用紙搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7に、従来の検出スイッチの一例を示
す。この検出スイッチは、長さ方向の略中央位置91を
回転自在に支持されたレバー90を備え、このレバー9
0の下端部94が用紙Pに接触して同図破線で示す位置
へ動作することにより、このレバー90の上端93がス
イッチ本体30の検出位置31から外れることで、所定
位置32における用紙Pの有無を検出するようになって
いる。
【0003】この検出スイッチにおいては、所定位置3
2に用紙Pがない場合には、レバー90の上端93が確
実にスイッチ本体30の検出位置31に位置して誤検出
を防止することが望まれるため、レバー90の上端93
の可動領域W4 は、同図に矢印で示すように、スイッチ
本体30の検出位置31を一端とする一方向の動作領域
に制限されている。このようにして従来の検出スイッチ
では、レバー90の高い動作精度が確保されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように高
い動作精度を確保するために、レバー90の上端93の
可動領域をスイッチ本体30の検出位置31を含む所定
範囲W4 に制限すれば、この範囲W4 に応じてレバー9
0の下端部94の可動領域も同じ動作角度範囲W5 に制
限されてしまう。
【0005】ところが、このレバー90の下端部94側
は、用紙Pに接触してこれを検出することができるよう
用紙Pの移動経路上等に露出して設けることが必要で
あるため、このレバー90の下端部94は、この検出ス
イッチが取り付 けられた装置を組み立てる際や分解す
る際に、この装置を構成する他の部材との干渉が起こり
やすく、レバー90の下端部94の可動領域W5 が上述
のようにして制限されるために、このような干渉によっ
てレバー90が破損してしまうという問題があった。
【0006】特に、このような検出スイッチを、所定位
置における用紙の有無の検知に用いる用紙搬送装置にお
いては、ジャム処理等のために用紙搬送系や画像形成系
などが装置本体に対して取り出し可能なユニットとして
構成されている場合が多いために、このようなユニット
を装置本体から取り外す際や、逆にこのようなユニット
を装置本体に装着する際に、用紙搬送経路上等に露出し
て配置された検出スイッチのレバー90が、このような
ユニットと干渉して破損してしまうおそれがあった。
【0007】したがって、このようなユニットの取り出
しや装着の際にこのような干渉による破損を起こさない
ようにユニットの取り出しや装着を行うことが求めら
れ、このようなユニットの取り出しや装着作業の操作性
を悪化させてしまうという問題があった。また一方、各
ユニットや検出スイッチの配置によってこのような干渉
を避けることとすれば、装置の設計の自由度の低下を招
くという問題があった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、用紙の高い検出精度を有しながら、他の部材と
の干渉等による破損を防止することができる用紙搬送装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかる用紙搬送装置は、装置本体に対して
取り出し可能に構成された用紙搬送用のユニットを備え
る用紙搬送装置において、搬送用紙を検出するセンサ本
体と、前記センサ本体に検出されるON位置と検出さ
れないOFF位置との間を可動領域として軸回りに回動
自在にされた第1レバーと、前記第1レバーをON位置
方向へ向けて付勢する付勢手段と、搬送方向に移動する
用紙と接触することにより前記軸回りに回動自在にされ
第2レバーとを備え、前記第2レバーには、前記第1
レバーをON位置側からOFF位置側にのみ駆動し得
る、第1レバーと係合する係合手段が設けられている
とを特徴とするものである(請求項1)。
【0010】この構成によれば、センサ本体に直接検出
される第1レバーの可動領域が、センサ本体に検出され
るON位置とセンサ本体に検出されないOFF位置との
間に限定されているため、この第1レバーについて確実
にON位置とOFF位置とを切り換える高い動作精度を
得て、検出スイッチとしての正確な動作が実現できる。
【0011】これに対し、第2レバーは、その動作領域
の一部においてのみ第1レバーを連動するように構成さ
れているため、上述のように高い動作精度のために制限
されている第1レバーの可動領域に対応しない範囲を包
含する広い可動領域を有することができる。したがっ
て、この第2レバーが用紙に接触してこれを検出するた
めに用紙の移動経路上に露出して配置されることで、こ
の検出スイッチが備えられる装置を構成する他の部材等
との干渉が生じる場合であっても、この第2レバーの可
動領域が、この干渉の生じる領域を含むように構成し
て、これによって第2レバーの破損を未然に防止するこ
とができる。
【0012】合手段としては、所望の連動領域におい
てのみ第1レバーを第2レバーに連動させる構成であれ
ばいかなる構成であってもよいが、たとえば、第1レバ
ーと第2レバーのいずれか一方に設けられた突出部が連
動領域においてのみ他方に係合する構成等や、第1レバ
ーおよび第2レバーの双方に設けられた突出部が連動領
域においてのみ互いに係合する構成等を挙げることがで
きる。
【0013】また、2つのレバーが一の軸によって支持
されることから、簡素な構成とすることができるととも
に、第1レバーと第2レバーとの高い相対位置精度を得
ることができるため、たとえば、連動領域において第1
レバーと第2レバーとを係合させる構成をとる場合に
は、検出スイッチとして特に高い動作精度を得ることが
できる。
【0014】そして、このような用紙搬送装置によれ
ば、上述した検出スイッチによって所定位置における用
紙の有無を確実に検出することができるとともに、ジャ
ム処理等のために、装置本体からユニット部を取り出す
際、あるいは、装置本体にユニット部を組み込む際に
2レバーの干渉によるセンサ本体の破損を防止するこ
とができる。
【0015】また、前記に加えて、第1レバーを、O
置に留めるストッパーをさらに備えることが望ましい
(請求項)。
【0016】このようなストッパーを備えれば、第2レ
バーが連動領域になく、第1レバーが第2レバーの動作
に連動しない状態においては、第1レバーは、この付勢
手段とストッパーによって確実にその可動領域の一端の
ON位置またはOFF位置に位置することとなるため、
検出スイッチとしてさらに確実なセンシング動作を行う
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に、この発明にかかる用紙搬
送装置の一実施形態を示す。この用紙搬送装置は、プリ
ンタに適用したものであり、装置下部が搬送ユニット5
0として装置本体40から装置前面側に引き出し可能に
構成されている。そして、この装置前面側には開閉自在
に手差しトレイ10が設けられており、この出口側上方
に、この発明にかかる検出スイッチ20が設けられてい
る。
【0018】まず、装置全体の構成および動作の概略を
説明する。
【0019】図2に、このプリンタを側方からみた縦断
面図を示す。この図において、装置本体40内の一点鎖
線は用紙の搬送経路を示している。
【0020】この装置は、用紙の供給手段として、上述
した装置前面側の手差しトレイ10と、装置の下部に引
き出し状に設けられた用紙カセット51との2つを備え
ており、ユーザーの選択に応じてこれらを切換自在に構
成されている。
【0021】用紙カセット51にセットされた用紙は、
給紙ローラ511によって最上位置の1枚の用紙がさば
かれて搬送経路に給紙され、反転コロ52によって搬送
方向がUターンされて、レジストローラ対53に至る。
一方、手差しトレイ10にセットされた用紙は、給紙ロ
ーラ30によって最上位置の1枚の用紙がさばかれて、
装置本体40内の搬送経路に給紙され、レジストローラ
対53に至る。
【0022】このレジストローラ対53は、用紙が搬送
されてくるときに停止していることで用紙にたわみを形
成し、その後に、所定のタイミングで回転を始めること
で、用紙の先端を揃えて画像形成部54に搬送するよう
になっている。
【0023】画像形成部54は、搬送経路の上側に配置
された感光体ドラム541の周囲に、上方に露光用光学
ユニット542、右方に現像装置ユニット543、下方
に搬送経路を挟んで転写ローラ544、左方にクリーニ
ングユニット545が配置されて構成されており、この
感光体ドラム541が用紙の搬送方向に回転することに
より、この感光体ドラム541と転写ローラ544間を
搬送される用紙に対して公知の画像形成プロセスが行わ
れるようになっている。
【0024】こうして、画像が転写された用紙は、定着
ローラ対55によって画像が定着された後、排出ローラ
対561によってさらに搬送され、切換ガイド57の切
換状態に応じて装置本体外部に装着された外付排出トレ
イ58、あるいは、第2、第3排出ローラ対562,5
63を経て装置本体上部の上部排出トレイ59のいずれ
かに排出される。
【0025】以上のように構成されたこの用紙搬送装置
(プリンタ)においては、用紙カセット51および手差
しトレイ10を含む、図2中に破線で示す装置の下側部
分が、用紙カセット51とともに搬送ユニット50とし
て装置本体40から引き出し可能に構成されている(図
1参照)。このように、この装置では、用紙搬送系の一
部を搬送ユニット50として装置本体40から取り出す
ことができるように構成することにより、ジャム処理を
行うことができるようになっている。特に、この搬送ユ
ニット50の引き出し方向が、用紙カセット51の引き
出し方向と一致しているため、通常、用紙カセット51
の引き出しスペースとされる装置前面側(図2の右側)
のスペースをジャム処理時における搬送ユニット50の
引き出しスペースとして機能させることができ、特にジ
ャム処理が容易なものとなっている。
【0026】次に、手差しトレイ10にセットされる用
紙の有無を検出する検出スイッチ20について図3〜図
5を用いて詳細に説明する。
【0027】図3に、この検出スイッチ20の分解図を
示す。この図に示すように、この検出スイッチ20は、
横断面が略コの字形状のセンサ本体30と、略直角の折
れ曲がり部分を有する略L字形状の第1レバー21と、
略くの字形状の第2レバー22とを備えている。
【0028】センサ本体30は、略コの字形状の対向す
る両側部の内側に投光部311と受光部312を有して
おり、これら投光部311と受光部312間を検出位置
31として、この検出位置31の遮蔽状態を検出する非
接触型のセンサとして構成されている。
【0029】第1レバー21には、その下部に略水平方
向のX方向に延びる貫通孔211が設けられ、この貫通
孔211に、第2レバー22上部に設けられた突出軸部
221が挿入されており、この突出軸部221の背面側
に設けられた回転軸24が図示しない装置本体の軸穴に
取り付けられている。この構成により、これら第1レバ
ー21および第2レバー22はこの回転軸24を中心と
して装置本体に対しそれぞれ回動自在となっている。
【0030】第1レバー21は、この回動動作によっ
て、その上端部212がセンサ本体30の検出位置31
を遮蔽するON位置と、遮蔽しないOFF位置とを選択
的に切り換えることができる位置に配置されている。
【0031】また、この第1レバー21の折れ曲がり部
の外側には凹み部213が形成されており、一端がこの
凹み部213に掛けられ、他端を図示しない装置本体に
掛けられた巻きバネ(付勢手段)23によって、この第
1レバー21は、図3の矢印(+α)に示すように、O
N位置に向かって付勢されている。さらに、このON位
置には、上記巻きバネ23によって付勢される第1レバ
ー21の上部先端近傍の下側に当接して、この第1レバ
ー21をこのON位置に留めるストッパー25が図示し
ない装置本体に取り付けられている。
【0032】一方、第2レバー22の上端部には、第1
レバー21の折れ曲がり部の内側に係合して、この第1
レバー21を同図の矢印(−α)に示すように、ON位
置側からOFF位置側にのみ駆動しうる係合突起(係合
手段)222が設けられている。
【0033】したがって、このような構成の検出スイッ
チ20によれば、巻きバネ23とストッパー25によっ
てセンサ本体30の検出位置31を遮蔽するON位置に
位置する第1レバー21は、第2レバー22の係合突起
222によって押される場合にのみ第2レバー22の動
作に連動して、同図の矢印(−α)方向に回動し、検出
位置31を遮蔽しないOFF位置に位置するようになっ
ている。以下、この検出スイッチ20の動作について、
さらに詳しく説明する。
【0034】図4に、この検出スイッチ20の側面図を
示す。この図に示すように、第1レバー21は、回転軸
24を中心として、検出位置31を遮蔽するON位置A
から、この検出位置31を遮蔽しないOFF位置Bに至
る所定範囲の可動領域W1 のみを動作することができる
ようになっている。このため、この第1レバー21は、
回転軸24を中心とした回動動作について高い動作精度
を有し、ON位置AとOFF位置Bとを正確に切り換え
ることが可能となっている。
【0035】一方、第2レバー22は、第1レバー21
と同じ回転軸24を中心として動作するが、第1レバー
の可動領域W1 の角度範囲を越える大きな振れ角の可動
領域W2 を動作することができるようになっている。そ
して、この第2レバー22の可動領域W2 のうち、第1
レバー21のON位置Aに対応する第2レバー22の位
置aから、第1レバー21のOFF位置Bに対応する第
2レバー22の位置bの範囲においては、第2レバーの
係合突起222が第1レバー21に係合して第1レバー
21を連動させる連動領域W3 となっている。
【0036】すなわち、第2レバー22がこの連動領域
3 を位置aから位置bへと動作すれば、第1レバー2
1はON位置AからOFF位置Bへと動作するため、セ
ンサ本体30によってOFF状態が検出される。
【0037】これに対し、第2レバー22が位置aから
位置dへと動作する場合には、第2レバー22の係合突
起222が第1レバー21に係合しないため、第1レバ
ー21を連動することなく、したがって、第1レバー2
1は巻きバネ23とストッパー25とによってON位置
Aに留められたままであり、センサ本体30には常にO
N状態が検出される。
【0038】このように、この検出スイッチ20によれ
ば、第2レバー22の可動領域W2の一部のみが第1レ
バー21を連動する連動領域W3 として構成されている
ため、確実なセンシング動作のために第1レバー21の
可動領域W1 を狭く制限しても、この第1レバー21の
可動領域W1 に対応する連動領域W3 を狭くすれば、第
2レバー22の可動領域W2 は、この第1レバー21の
可動領域W1 に制限されることなく広い領域を確保する
ことができる。
【0039】次に、この検出スイッチ20を上述したプ
リンタの手差しトレイ10部分に取り付けた状態におけ
る動作について説明する。
【0040】図5に、装置本体40に搬送ユニット50
がセットされた状態における手差しトレイ10周辺部分
の構成を示す。この図に示すように、この手差しトレイ
10の周辺には、装置本体40側に取り付けられた給紙
ローラ12および検出スイッチ20と、この装置本体4
0から引き出し可能にセットされる搬送ユニット50に
取り付けられたリフト板11およびさばき部材13等が
配置されている。
【0041】リフト板11は、手差しトレイ10に用紙
がセットされるときには、図示しないリフト板高さ位置
制御手段により図5の実線位置に下げられており、この
手差しトレイ10から装置本体40内に給紙を行うとき
にのみ、同図破線位置に押し上げられ、さばき部材13
とともに手差しトレイ10上の用紙を給紙ローラ12に
押しつけて給紙ローラ12の同図矢印方向の回転動作に
よって最上位置の1枚をさばき、装置本体40内の用紙
搬送路14へ給紙するようになっている。
【0042】検出スイッチ20は、この手差しトレイ1
0上に用紙がセットされていない状態においては、第2
レバー22がその自重により同図の位置aに位置し、こ
のとき第1レバー21はON位置Aに位置してセンサ本
体30がON状態を検出する。すなわち、このセンサ本
体30によってON状態が検出されるとき、この手差し
トレイ10上に用紙がセットされていないことを示して
いる。
【0043】一方、この手差しトレイ10上に用紙がセ
ットされれば、第2レバー22は、この手差しトレイ1
0上の用紙に接触して押され、給紙が行われていないと
きには同図の位置cに、給紙中は同図の位置bに位置
し、第1レバー21は、これに連動してOFF位置Cま
たはBに位置してセンサ本体がOFF状態を検出する。
すなわち、このセンサ本体30によってOFF状態が検
出されるとき、この手差しトレイ10上に用紙がセット
されていることを示している。
【0044】このようにして手差しトレイ10上の用紙
の有無を検出する検出スイッチ20は用紙と直接に接触
することが必要であるため、第2レバー22は、手差し
トレイ10の上方位置において手差しトレイ10上に用
紙がセットされる位置に露出している。
【0045】したがって、ジャム処理等のために、搬送
ユニット50を装置本体40から引き出す際や装置本体
40内にセットする際(図2参照)には、装置本体40
側から搬送ユニット50側に垂れるように露出して配置
された第2レバー22が、搬送ユニット50の、たとえ
ば用紙搬送路14下側に設けられた搬送ガイド141等
と干渉することとなるが、このとき、第2レバー22
は、同図の位置dまで動作することができるために、こ
の干渉によって破損することがないようになっている。
【0046】このように、用紙搬送装置においては、ジ
ャム処理等のために用紙搬送系や画像形成系がユニット
として構成されている場合が多いが、このようなユニッ
トと干渉しうる位置に露出して設けられる用紙検出スイ
ッチに、この発明にかかる大きな可動領域を有するレバ
ー22を備えた検出センサ20を適用することにより、
ユニットとの干渉による破損を防止することができるた
め、ジャム処理等におけるユニットの取り出しや組み込
み作業について高い操作性を得ることができる。
【0047】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
く、以下のように構成してもよい。
【0048】(1)上記実施形態においては、第2レバ
ー22の可動領域W2 を第1レバー21の可動領域W1
と平行な平面内における一方向の領域にとったが、第2
レバー22の可動領域W2 は、第1レバー21をON位
置とOFF位置とに切り換えるように動作させる連動領
域W3 を含むものであれば、どのような領域としてもよ
い。したがって、たとえば、第2レバー22を複数の方
向の回転軸回りに回動するように構成して、その一部の
動作においてのみ第1レバー21を連動するように構成
してもよい。
【0049】図6に、このような第2レバー22を複数
の回転軸回りに動作するように構成した検出スイッチ2
24の一例を示す。なお、この図において、上述した検
出スイッチ20(図3参照)と同一の構成部分には同一
の符号を付し、その重複説明を省略する。
【0050】この検出スイッチ224は、図3の検出ス
イッチ20の第2レバー22を上下2つに分割し、これ
ら第2レバー上部225と第2レバー下部226とを互
いに回転軸24に略直交する連結軸227回りに回動自
在に連結したものである。この検出スイッチ224にお
いては、用紙に接触する第2レバー下部226が回転軸
24回りで、同図+α方向または−α方向に動作する場
合には、第2レバー上部225を連動し、さらに係合突
起222が第1レバー21に係合するときには第1レバ
ー21を連動してセンサ本体30によって検出される。
一方、第2レバー下部226が連結軸227回りで、同
図+β方向または−β方向に動作する場合には、第2レ
バー上部225および第1レバー21は連動せず、この
連結軸227回りの動作は、センサ本体30に検出され
ることがない。
【0051】このような検出スイッチによれば、第1レ
バー21の可動領域は、図3に示した検出スイッチ20
と同様に所定範囲の一方向の領域に制限されているた
め、高い動作精度を得ることができるとともに、用紙
接触する第2レバー下部226は、回転軸24と連結軸
227の2つの軸回りに回動可能であるから、非常に広
い可動領域を有することでき、これによって、この第2
レバー下部226が他の部材等と干渉することにより破
損することを防止することができる。したがって、たと
えば、搬送ユニットを給紙ローラ等の用紙搬送ローラの
回転軸に平行な装置の幅方向に引き出す構成とした用紙
搬送装置等に、このような検出スイッチ224を適用す
れば、第2レバー下部226はこの引き出し方向に動作
することができるため、このような搬送ユニットとの干
渉による破損を防止することができる。
【0052】(2)上記実施形態においては、第1レバ
ー21および第2レバー22とも回転軸24回りの回動
動作による可動領域を備えた構成としたが、これらの動
作は、回動動作に限定されるものではなく、所定の直線
上のスライド動作や、回動動作とスライド動作を組み合
わせた動作など、いかなる動作形態をとるように構成し
てもよい。
【0053】(3)上記実施形態においては、検出位置
の状態を検出するセンサ本体30として、投光部311
と受光部312を備えた光検知式の非接触型センサ(図
3参照)を用いたが、所定の検出位置の状態を検出する
ことができるセンサであれば、いかなる公知のセンサを
も用いることができ、たとえば、第1レバー21との機
械的接触によって、検出位置31に第1レバー21が位
置することを検出するリミットセンサ等を用いてもよ
い。
【0054】(4)上記実施形態においては、第2レバ
ー22に設けられた係合突起222が第1レバー21に
係合することで、第2レバー22の動作に第1レバー2
1が連動するように構成したが、第1レバー21側にこ
のような係合突起を設けても、第1レバー21および第
2レバー22の双方に互いに係合する係合突起を設けて
も、あるいは、このような係合突起を設けることなく、
レバーの軸部分が直接に当接して第1レバー21が第2
レバー22に連動するように構成してもよい。
【0055】(5)上記実施形態においては、用紙に
触する第2レバー22の動作が、係合突起222を介し
て、センサ本体30に直接検出される第1レバー21に
伝達される構成としたが、第1レバー21が第2レバー
22の連動領域の動作に連動する構成であれば、いかな
る動作の伝達手段によって、第2レバーの動作を第1レ
バーに伝達する構成としてもよい。
【0056】(6)上記実施形態においては、この発明
にかかる検出スイッチ20を、プリンタに適用したが、
本発明にかかる検出スイッチは、プリンタに限らず、フ
ァクシミリ、複写機、スキャナー装置等の用紙搬送装置
にも同様に適用することができる。
【0057】また、上記実施形態においては、この発明
にかかる検出スイッチ20を、装置本体40の前面に開
閉自在に設けられた手差しトレイ10上の用紙の有無を
検出する検出スイッチに適用した場合を例としたが、こ
の検出スイッチは、このような手差しトレイ10の用紙
検出スイッチに限定されず、装置内のいかなる部分にお
ける検出スイッチとしても適用することができる。
【0058】また、上記実施形態においては、この手差
しトレイ10を含む装置下部が搬送ユニット50として
装置前面側に引き出し可能に構成された用紙搬送装置を
例としたが、装置本体から取り出し可能に構成されたユ
ニットを備えた用紙搬送装置であれば、そのユニットが
画像形成系や現像系等いかなる機能を果たす構成要素で
あってもよく、またユニットの取り出し方向も装置前面
側に限定されず、装置側方や上方などいかなる方向に取
り出し可能に構成されたものであってもよい。
【0059】(7)上記実施形態においては、第1レバ
ー21にのみ所定位置(ON位置)に留める付勢手段2
3やストッパー25を設けたが、第2レバー22につい
てもこのような付勢手段23やストッパー25等を設け
てもよい。たとえば、上記実施形態であれば、手差しト
レイ10に用紙がセットされていないときには、第2レ
バー22を図4および図5の位置aに留める手段を設け
て、用紙がセットされていないことをさらに確実に検出
できるように構成してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
レバーの可動領域が、センサ本体に検出されるON位置
と検出されないOFF位置との間に限定されているた
め、この第1レバーについて高い動作精度を得て、検出
スイッチとしての正確な動作を実現することができる。
一方、第2レバーが、その可動領域の一部においてのみ
第1レバーを連動するように構成されているため、この
第2レバーの可動領域は、高い動作精度を得るために制
限されている第1レバーの可動領域に対応する範囲に限
定されず、広い領域を得ることができる。したがって、
用紙に接触してこれを検出するため、第2レバーが用紙
の移動経路上に露出して配置され、この検出スイッチが
備えられる装置を構成する他の部材等との干渉が生じる
場合であっても、この干渉の生じる領域を、この第2レ
バーの可動領域に含むように構成して、この干渉による
第2レバーの破損を防止することができる。
【0061】また、第1レバーをその可動領域の一端側
に向かって付勢する付勢手段と、第1レバーをこの一端
側に留めるストッパーをさらに備えれば、第2レバーが
連動領域にないときには、第1レバーを確実にその可動
領域の一端のON位置またはOFF位置に位置させるこ
とができるため、検出スイッチとしてさらに確実なセン
シング動作を行うことができる。
【0062】また、このような第1レバーと第2レバー
とを同一の回転軸回りに回動可能に取り付けて構成すれ
ば、簡素な構成でありながら、第1レバーと第2レバー
との高い相対位置精度を得ることができ、検出スイッチ
として特に高い動作精度を得ることができる。
【0063】さらに、用紙搬送装置においては、ジャム
処理等のために装置本体から取り出し可能に構成された
ユニットを備えていることが多く、用紙を検出する検出
スイッチはこのようなユニットと干渉が生じる位置に配
置することが求められるが、上述した検出スイッチをこ
のような用紙搬送装置における用紙の検出スイッチに適
用すれば、所定位置における用紙の有無を確実に検出し
ながら、装置本体からユニットを取り出す際あるいは組
み込む際に、第2レバーがユニット等と干渉することに
よる破損を防止することができるため、ジャム処理等に
おけるユニットの取り出しや組み込み作業について高い
操作性を得ることができるとともに、ユニットと検出ス
イッチとの干渉を必ずしも避ける必要がないためにこれ
らの配置について高い設計の自由度を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる検出スイッチを備えた用紙搬送
装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同用紙搬送装置の縦断面図である。
【図3】本発明にかかる検出スイッチ20の一例を示す
分解斜視図である。
【図4】同検出スイッチ20の可動領域W1 〜W3 を示
す説明図である。
【図5】同検出スイッチ20が用紙搬送装置に取り付け
られた状態をしめす断面図である。
【図6】第2レバー22が2方向に可動するように構成
した検出スイッチの分解斜視図である。
【図7】従来の検出スイッチの正面図である。
【符号の説明】
20 検出スイッチ 21 第1レバー 211 係合突起 22 第2レバー 23 巻きバネ(付勢手段) 24 回転軸 25 ストッパー 30 センサ本体 31 検出位置 50 搬送ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/02 B41J 11/42 B41J 13/00 G03G 15/00 526

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体に対して取り出し可能に構成さ
    れた用紙搬送用のユニットを備える用紙搬送装置におい
    て、 搬送用紙を検出する センサ本体と、 前記センサ本体に検出されるON位置と検出されない
    OFF位置との間を可動領域として軸回りに回動自在に
    された第1レバーと、前記第1レバーをON位置方向へ向けて付勢する付勢手
    段と、 搬送方向に移動する用紙と 接触することにより前記軸回
    りに回動自在にされた第2レバーとを備え、前記第2レバーには、前記第1レバーをON位置側から
    OFF位置側にのみ駆動し得る、第1レバーと係合する
    係合手段が設けられている ことを特徴とする用紙搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1レバーをON位置に留めるスト
    ッパー備えた請求項1記載の用紙搬送装置
JP15166398A 1998-06-01 1998-06-01 用紙搬送装置 Expired - Fee Related JP3429197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15166398A JP3429197B2 (ja) 1998-06-01 1998-06-01 用紙搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15166398A JP3429197B2 (ja) 1998-06-01 1998-06-01 用紙搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11343048A JPH11343048A (ja) 1999-12-14
JP3429197B2 true JP3429197B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=15523515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15166398A Expired - Fee Related JP3429197B2 (ja) 1998-06-01 1998-06-01 用紙搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3429197B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8439357B2 (en) 2011-03-28 2013-05-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Paper transport device and image forming apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7403722B2 (en) * 2005-02-22 2008-07-22 Lexmark International, Inc. Integrated media and media tray sensing in an image forming device
JP2014231419A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 株式会社沖データ 媒体供給装置及び画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8439357B2 (en) 2011-03-28 2013-05-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Paper transport device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11343048A (ja) 1999-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7346294B2 (en) Image forming apparatus to remove jammed paper
JP3429197B2 (ja) 用紙搬送装置
JP6023631B2 (ja) シート送り装置およびこれを備えた画像形成装置
JP3337978B2 (ja) 用紙搬送装置
JP3780129B2 (ja) 画像形成装置
JPH0616194B2 (ja) 電子写真装置
JP2001343791A (ja) 原稿搬送装置を備えた画像形成機
JP3535671B2 (ja) 画像形成装置
JP4063275B2 (ja) 給紙カセット
JP4143551B2 (ja) 画像形成装置
JP7131300B2 (ja) 画像形成装置および転写装置
JP2019040127A (ja) 可動ユニットのロック機構及びそれを備えたシート給送装置並びに画像形成装置
JP7473866B2 (ja) 記録媒体搬送装置および画像形成装置
JP5156558B2 (ja) 用紙搬送装置及びそれを備えた給紙装置及び画像形成装置
JP3437727B2 (ja) 画像形成装置
JPH06107345A (ja) 給紙装置
JP2541835Y2 (ja) 電子写真装置
JP3338166B2 (ja) 画像形成装置
JPH10145548A (ja) 画像形成装置におけるイメージセンサの固定構造
JP6463191B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JPH10226451A (ja) シート積載装置および画像形成装置
JPH0485264A (ja) 画像形成装置におけるシート積載量検知装置
JP4124790B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2002154695A (ja) 画像形成装置
JP2021190872A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees