JP3429129B2 - 低温ポリシリコン薄膜トランジスタのレーザアニーリング方法 - Google Patents
低温ポリシリコン薄膜トランジスタのレーザアニーリング方法Info
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Description
れたアモルファスシリコン膜、例えば液晶パネルの周辺
駆動回路部分および中央画素部分に形成される薄膜トラ
ンジスタのアモルファスシリコン膜をレーザ照射により
ポリシリコン化するレーザアニーリング方法に関するも
のである。
用いた薄膜トランジスタをスイッチング素子とする液晶
ディスプレイが実用化されているが、高精細化に伴って
画素サイズが小さくなってきており、薄膜トランジスタ
部の占有面積を極力小さくするために、アモルファスシ
リコンをより動作速度の速いポリシリコンに置き換えよ
うとする開発が進んでいる。さらに、薄膜トランジスタ
を駆動する回路までも、ポリシリコンを用いた薄膜トラ
ンジスタを用いて形成していこうとしており、ポリシリ
コンが液晶ディスプレイにおけるキーマテリアルとなっ
てきている。
長法とレーザーアニール法が知られている。しかしなが
ら、固相成長法ではアニール温度を低温化することが困
難であるため、図8に示したようなガラス基板等の基板
上に形成されたアモルファスシリコン層をレーザでアニ
ーリングし、溶融再結晶化するレーザーアニール法が提
案され、全体を高温に加熱する必要がないため、安価な
ガラスを基板として用いることができる低温ポリシリコ
ン薄膜トランジスタ(多結晶Si−TFT)の製造法と
して期待されている。図において、1は駆動IC、2は
画素を作り込む部分で、3はその薄膜トランジスタ(T
FT)形成部、11はレーザビームスポット、12はレ
ーザビームの走査方向を示す矢印である。
は、極めて大きなレーザ出力が必要となるため、従来は
矩形ビームをステップ毎に重ねあわせて照射して全域を
アニーリングする手法がとられていた。しかし、重ねあ
わせの部分とそれ以外の部分で結晶性が異なり、これを
ベースに構成される薄膜トランジスタの特性が均一でな
くなるため液晶画面にムラが生じるなどの問題点があっ
た。
ル技術が注目されている。ここでは、エキシマレーザと
してXeCl(波長308nm)、KrF(波長248
nm)、ArF(波長193nm)などを用い、レーザ
ビームをビームホモナイザを含む光学系を通しチャンバ
に導入する。チャンバは真空や一定の雰囲気にコントロ
ールするためのポンプ、ガス系を有し、ビーム走査は基
板を置くステージを移動させるもの、光学系の移動によ
り行うもの、あるいは両者を組み合わせたものなどがあ
り、基板に照射されるレーザビームを照射強度の均一な
ものとし、細線および矩形ビーム形状のものを利用して
いる。
強度分布を作り出すビーム整形光学系としてビームホモ
ジナイズ光学系とシリンドリカルレンズとの組み合わせ
が用いられるが、ビームホモジナイザでは、レーザビー
ムの小さな一部分が拡大されて他の部分と大きく重ね合
わせられるために、お互いに干渉して干渉縞ができてし
まい、均一な強度分布にならないという問題点がある。
また、均一強度分布以外の任意の強度分布を作り出すこ
とも大変困難である。
電励起レーザであり、放電の不安定性や、共振器内で発
振モートが十分に形成されないので、パルスごとのビー
ムプロファイルやビームの重心が不安定になっている。
さらに、放電電極の消耗などにより長期的にもビームプ
ロファイルやビームの重心が変化する。従って、ビーム
ホモジナイザでは、ビームの重心がずれると中央から分
割できなくなってしまうという問題点がある。また、設
計通りのビームプロファイルにならないと、重ね合わせ
ても均一な強度分布にならない。
において、従来のビームホモジナイズ光学系は、短パル
スレーザに対して安定に均一な強度分布をつくることが
できず、安定な線状ビームを実現するのが困難であるた
め、安定なアニールは難しかった。
ザアニーリング装置は、ビーム整形光学系を構成する重
要な要素としてフーリエ変換型位相ホログラムタイプの
ホログラムを具備するものが提案されている。
は図6に示すようにエネルギー密度に依存して移動度が
変化し、また図7に示すようにショット数に依存して移
動度が変化するので、 1)駆動回路を作り込む部分の駆動ICでは、画素を作
り込む部分2の薄膜トランジスタ(TFT)形成部3より
高い移動度が必要なため、エネルギー密度の高いエキシ
マレーザを照射する一方、画素を作り込む部分の薄膜ト
ランジスタ形成部には比較的エネルギー密度の低いエキ
シマレーザを照射し、必要な移動度に応じて照射エネル
ギーを選択して照射する必要がある。 また、2)駆動IC部がプラズマCVD/α−Si:H
膜で形成されている場合、大量の水素が含まれているの
で、いきなり高いエネルギー密度のレーザを照射する
と、水素が突沸して膜を破壊するので、最初は溶融エネ
ルギーより低いエネルギーの照射を行い、水素を追い出
してから溶融固化するように2段階で走査する必要があ
る。 さらに、3)駆動IC部は液晶パネルの上辺および側辺
に位置するため、基板に照射されるレーザビームを照射
強度が均一、かつ角形基板のいずれか一辺に平行な細線
ビームとし、アニールを行うため、一辺の駆動ICをア
ニールした後、細線ビームもしくは基板を90度回転さ
せて他辺の駆動ICをアニールする必要がある。
レーザビームにより同時に異なる移動度の多結晶Siに
アニールすることができるレーザアニール法を提供する
ことを目的とする。本発明の第2の目的は、多段階のビ
ーム強度のエキシマレーザを使用し、複数回の走査で行
う必要のあった多段階アニールを1回のエキシマレーザ
照射で行うことができるレーザアニール法を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、細線ビームもしくは
基板を90度回転させることなく、液晶パネルの2方向
に跨がる駆動IC部分をレーザアニールすることができ
る方法を提供することにある。
を達成するため、薄膜トランジスタを形成する基板上の
アモルファスシリコン膜をレーザ照射によりポリシリコ
ン化して低温ポリシリコン薄膜トランジスタを製造する
にあたり、エキシマレーザ発振器から放射されたレーザ
ビームを、フーリエ変換型位相ホログラムを用い、遠視
野で複数の点を所望の位置で所望の位相で結像させ、任
意の形状で、かつそのビーム強度分布を被ポリシリコン
化部の所望の移動度変化に相応するように整形する整形
ステップと、前記レーザビームを所定の整形パターンで
基板上に結像形成し、該レーザビームを前記基板に対し
相対的に移動させ、前記被ポリシリコン化部の全域を照
射する照射ステップとを含むことを特徴とするレーザア
ニーリング方法にある。
に示すように、レンズを介して入射するレーザビームを
回折させ、所望の照射パターンに応じたスペクトルを結
像形成することができるように設計することができ、以
下に詳細に説明するが、例えば、エキシマレーザ発振器
から放射されたレーザビームを、その相対的移動方向で
段階的に強度分布を変化させる場合は、遠視野で複数の
点を互いに平行な複数の直線上にそれぞれ任意の位相で
結像するパターンを有するフーリエ変換型位相ホログラ
ムを使用することにより上記第2の目的を達成すること
ができる。
部分をアニールするレーザビームを上記フーリエ変換型
位相ホログラムによって上記周辺部分幅でX軸方向の延
びる直線成分とY軸方向に延びる直線成分とからなるL
形状または、上記XY軸方向に帯状に延びる周辺部分の
双方の必要幅をわたるX軸成分とY軸成分とから合成さ
れる/または\傾斜形状に整形することにより、前記基
板に対するレーザビーム角度を変化させることなく、上
記XY軸方向に移動させることにより上記XY軸方向に
帯状に延びる周辺部分をアニール処理することができ、
本発明の第3の目的を達成することができる。
アニールするレーザビームは上記フーリエ変換型位相ホ
ログラムによって上記周辺部分のX軸に平行な直線成分
とY軸に平行な直線成分とからなるL形状細線ビームに
整形することもでき、この場合、該ビームの走査を上記
XY軸に対し斜め方向に行うことにより、上記XY軸方
向に帯状に延びる周辺部分をアニール処理することがで
きる。
ルするにはレーザビームを上記フーリエ変換型位相ホロ
グラムによって画素ピッチに対応したスポットビーム列
に整形することができる。
した態様を状況に応じて選択使用することができる。
て、図1に示すように中央部に画素を形成する部分2を
有する一方、そのXY軸方向に帯状に延びる周辺部分に
駆動回路を形成する部分1を有し、そのソース駆動回路
部1Aおよびゲート駆動回路1Bは高い移動度を得るた
めに、プラズマCVD/α−Si:H膜で形成されてい
る。この場合、上記駆動回路を有する周辺部分を照射す
るレーザビームは、その相対的移動方向で段階的に強度
分布を増大させるのが好ましい。そこで、脱水素プリア
ニール用のレーザビームとして200mJ/cm2と2
30mJ/cm2の線状ビームを前後に配置させるとと
もに、260mJ/cm2(高移動度用照射強度)の結
晶化アニールのための矩形ビームとを組み合わせ結像形
成させる一方、脱水素プリアニールの200mJ/cm
2に連続して画素部分を照射する200mJ/cm2(低
移動度用照射強度)の線状ビームを結像形成させる。
ば、アモルファスシリコン部分は大量の水素が含まれて
いるが、段階的に増大するエネルギー密度のレーザが一
回の走査により連続して照射されるので、アモルファス
膜中の水素が突沸することなく放出され、脱水素化が行
われる。次いで結晶化アニール用の矩形レーザビームが
アモルファス膜に照射されると、溶融固化されてポリシ
リコン化するようになる。 他方、画素部分は上記周辺
部分のポリシリコン化の走査と同時に200mJ/cm
2(低移動度用照射強度)の線状ビームが照射されてポ
リシリコン化が行われる。
のレーザ発振器から照射強度の異なった均一な細線およ
び矩形ビームを複数個同時に結像形成させることができ
るので、複数回の工程で行われていたレーザアニール処
理工程が1回のスキャニングで行える。また、駆動回路
およいび画素を違った照射強度で照射したい場合でも、
一様な強度の均一ビームではなく、強い照射強度の領
域、弱い照射強度の領域を形成し、それぞれの領域内で
均一強度のビームを整形することにより、駆動回路、画
素をそれぞれの最適強度でもって1回のスキャニングに
よりアニール処理することができる。
あって、図8に示すように中央部に画素を形成する部分
2を有する一方、そのXY軸方向に帯状に延びる周辺部
分に駆動回路を形成する部分1を有し、そのソース駆動
回路部1Aおよびゲート駆動回路1Bが形成される。上
記XY軸方向に帯状に延びる周辺部分をアニールするレ
ーザビームは上記XY軸方向に帯状に延びる周辺部分の
双方の必要幅をわたるX軸成分とY軸成分とから合成さ
れる\傾斜形状11Aを有している。その傾き角および
その長さは基板の各辺の方向をXY軸方向とした時、細
線ビームのX軸方向成分の長さをY軸方向を長手方向と
する駆動回路のX軸方向の長さより長く、細線ビームの
Y軸方向成分の長さをX軸方向を長手方向とする駆動回
路のY軸方向の長さより長くなるようにするのがよい。
このビーム形状は図7に示すように、上記周辺部分幅で
X軸方向の延びる直線成分とY軸方向に延びる直線成分
とからなるL形状11Bであってもよい。この場合も、
基板の各辺の方向をX、Y軸方向とした時、L字型ビー
ムのX軸方向成分の長さをY軸方向を長手方向とする駆
動回路のX軸方向の長さより長く、ビームのY軸方向成
分の長さをX軸方向を長手方向とする駆動回路のY軸方
向の長さより長くなるようにするのがよい。
レーザビーム角度を変化させることなく、上記Xおよび
Y軸方向に移動させることにより上記XY軸方向に帯状
に延びる周辺部分をアニール処理することができる。
ーザビームが図2に示すように画素ピッチに対応したス
ポットビーム列からなる。1つのスポットビームは1つ
の画素中のTFTを形成する部分のみに、かつ少なくと
も1列に並ぶ全画素用TFTを一括して照射できるよう
にスポットビーム列を形成する。これにより、均一ビー
ムに比べ少ないエネルギー(スポット化によりとびとび
になる)で、画素部全体をアニールすることができる。
辺部分をアニールするレーザビームが上記周辺部分のX
軸に平行な直線成分とY軸に閉口な直線成分とからなる
L形状細線ビームであって、該ビームの走査を上記XY
軸に対し斜め方向に行い、上記XY軸方向に帯状に延び
る周辺部分をアニール処理するものである。細線ビーム
は基板の各辺に平行な二つの細線成分を有し、それぞれ
の長さは基板各辺の方向をXY軸方向とした時、L字型
ビームのX軸方向成分の長さをY軸方向を長手方向とす
る駆動回路のY軸方向の長さより長く、ビームのY軸方
向成分の長さをX軸方向を長手方向とする駆動回路のX
軸方向の長さより長くなるようにするのがよい。この方
法によれば、画素周辺の駆動回路を1つのL字型ビーム
でアニールすることができるので、従来のビームや基板
を回転させる必要がなくなる。なお、レーザビーム形態
としては上記L字型および斜め形の外に十字形など任意
の形状を整形することができる。
グラムにより種々の形状および強度分布のレーザビーム
を整形することができるので、適切なアニールパターン
を実行することができる。たとえば、多段階強度同時照
射アニールが可能となるので、スキャニング回数を低減
することができ、アニール時間を短縮し、スループット
が向上する。また、駆動回路、画素に適した照射強度で
アニールできるので、各部分の性能の向上、バラツキを
低減することができる。L字型または斜めビームが成形
でき、また斜めスキャンアニールが可能であるので、ビ
ームおよび基板を回転させることなく、画素周辺の駆動
回路をアニールすることができ、スループットが向上す
る。また、回転のためのステージ機構が不要となるの
で、装置の信頼性が高まる。スッポトビーム照射アニー
ルが可能であるので、低出力のレーザ発振器により広い
面積をアニールすることができ、スループットは向上
し、アニール装置の信頼性が高まる。
上記実施の形態において使用されるフーリエ変換型位相
ホログラムおよびそれを含むレーザアニーリング装置の
具体例を示すものである。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
70はレンズ、71はフーリエ変換型位相ホログラム
(以下ホログラムと略す)、72はレンズ70及びホログ
ラム71から構成されるビーム整形光学系である。即
ち、レンズ70及びホログラム71はアニーリング加工
対象物31上で長手方向に均一なレーザ強度分布を有す
る線状レーザビームを得るためのビーム整形光学系72
を構成している。
21から発せられたレーザ光は、レンズ70及びホログ
ラム71から構成されるビーム整形光学系72を通る。
この際、レーザ光はレンズ70によって基板31上に照
射されるが、図11に示す様に、レンズ70と基板31
との間に設けられたホログラム71によって基板31上
に一直線上に並んだいくつもの重なりあった照射スポッ
トを持つように空間変調される。ホログラム71は、そ
れぞれの照射スポットを基板31上の任意の位置に、任
意の強度で配置することができる。例えば、図12(a)
に示すように一直線上に照射スポットが並ぶようなホロ
グラム71を用い、図12(b)に示すようにそれぞれの
照射スポットが重なりあうように調整すると、基板31
上で長手方向に均一なレーザ照射強度分布を持つビーム
を得ることができ、安定なレーザアニールを実行するこ
とができるようになる。
る複数のスポットの重なりぐあいを示す原理図で、均一
な強度分布を得るためには、図13に示すように重なり
合わせる照射スポットは、それぞれの照射スポットの半
値幅よりも小さな間隔で配置されて互いに一部が重ね合
わせられなければならない。隣り合う照射スポットの中
心間の距離、即ち重ね合せ間隔は狭いほど同一点上に重
ね合わされる照射スポットの数が増すので、強度分布均
一性は高くなる。しかしながら、レーザ光の空間的可干
渉距離よりも狭い間隔で重ね合せると、干渉縞によって
かえって均一性が悪くなる可能性があるので、重ね合せ
間隔は狭ければよいというものではない。
ン、即ち一直線上に並ぶ複数の照射スポットへ回折する
光のエネルギーの割合である回折効率の高い位相ホログ
ラムを用い、光利用効率を高めている。これによって、
レーザ出力の数10%のエネルギーが実際のアニーリン
グ加工に利用できるようになる。
変調の方法について説明する。例えば、文献A.E.S
iegman“LASERS”に示されるように、ABCD光
線行列で表わされる光学系を通して伝播する光の回折像
は次のように計算できる。
板を重ね合せると、回折像は次のようになる。
回折像であるg(x2)をBλaだけ移動させたものであ
る。右辺のその他の項は位相だけを変化させる項であ
る。入力像u(x1)空間周波数aを持った変調板を重ね合
せるとBλaずれた位置に像が現れ、空間周波数a1と空
間周波数a2の成分が等しい強度で重なりあった変調板
を重ね合わせると、Bλa1及びBλa2ずれた位置に2
つの像が現れる。これより、いくつかの空間周波数成分
を重ね合わせてできた位相分布を持つ変調板としての位
相ホログラムを光学系に挿入すると、それぞれの空間周
波数に相当する位置にいくつかの像を作ることができ
る。像と像との距離を互いにインコヒーレントになる程
度に離せば、像の位相は任意の値でも干渉しないので、
図2に示したようにレンズ70による集光光学系にこの
ようなホログラム71を挿入することにより、基板31
上に一直線上に並んだ複数の照射スポットを形成し、そ
れらの照射スポットを互いに重なりあうように配置する
ことにより、アニールに適した任意の照射強度分布を作
り出すことができる。
射スポット即ち転写パターンそれぞれの位置に相当する
空間周波数を重ね合せて決定される。ホログラム71の
位相分布パターンは計算機で計算することによって決定
することもできる。ホログラム71は滑らかな位相分布
をいくつかの段階に量子化して製作することもできる。
この実施例では、ホログラム71は様々な空間周波数を
任意の初期位相で重ね合わせるものとしている。このよ
うなホログラム71では、位相を量子化する場合でも、
重ね合わせる初期位相をパラメータとして量子化誤差が
最小になるように最適化でき、高回折効率、低ノイズの
ホログラム71をパターニングできる。
形式のホログラム71のパターニング方法を説明するた
めの図であり、図14(a)は、複数のセルに分割された
ホログラム71の一部における、位相を0度と180度
の2段階に量子化して計算機によって算出された位相分
布パターンを拡大して示しており、74は位相0度部、
75は位相180度部である。また、図14(b)は、ホ
ログラム71の位相分布パターン全体を示している。こ
のように、ホログラム全体を多数のセルに分割し、それ
ぞれのセルにおいて2段階に量子化して重ね合わせる初
期位相をパラメータとして量子化誤差を最小になるよう
に最適化して位相を決めていく方法でパターニングして
いる。レーザ用のホログラムを製作する場合、使用でき
る材料が限られている。しかしながら、この実施例のよ
うに位相を量子化して計算機でパターンを決定すれば、
限られた材料であっても実際の製作は比較的容易であ
る。
するための図であり、711は位相シフト膜、712は
位相シフト部、713は屈折率変化部、714は位相シ
フト膜711、位相シフト部712、又は屈折率変化部
713が形成された合成石英等の基板である。図15
(a)は基板714に位相シフト膜711をつけて位相分
布を作る方法を示しており、このような位相ホログラム
は位相シフト膜711の膜厚によって位相シフト量が決
まるが膜圧の制御は比較的容易であるので、位相誤差は
小さい。図15(b)は合成石英等の基板714をエッチ
ングし、エッチング溝により位相シフト部712を形成
し位相分布を作る方法を示しており、図6(a)に示した
ような耐光強度が比較的低い位相シフト膜と基板との間
の界面がないので、ホログラムの耐光強度を向上させる
ことができる。図15(c)は合成石英等の基板714に
屈折率変化部713を作ることによって位相シフト部を
形成し位相分布を作る方法を示しており、この方法でも
やはり界面がなくなるので、ホログラムの耐光強度を向
上させることができる。
ザアニーリング装置によれば、ホログラムを用いた光学
系により、ビームホモジナイザ光学系の欠点を克服する
ことができ、アニーリング加工対象物をアニールに適し
たレーザ照射強度分布でレーザ照射することができるの
で、安定で均一なレーザアニールを実行できる。
グ方法を実現する装置によるアニーリング加工対象物上
での照射スポットを示す図である。この実施例によるレ
ーザアニーリング装置の構成は、基本的には図10に示
した実施例1によるものと同一である。
線状ビームの長手方向は均一な強度分布が得られるが、
幅方向の強度分布は単一の照射スポットの強度分布がそ
のまま反映されるので、レーザアニールにおいて許容さ
れる強度を持つ領域は狭い範囲に限られる。このような
レーザビームでアニールを行う場合、薄膜トランジスタ
形成部1列をこの許容範囲内に収めるためには、精度の
高いアライメントを行うことが必要になることがある。
そこで、この実施例によるホログラムは、図16(a)に
示すように、平行な2本の直線上にそれぞれ複数の照射
スポットを作るように構成されている。
示すような照射スポットを生成するホログラムを用い
て、図16(b)に示すようにそれぞれの照射スポットが
長手方向に重なりあって線状のビームを形成するととも
に、2本の線状ビームも互いに1つの照射スポットの強
度分布の半値幅程度の重ね合せ距離で重なり合うように
調整する。これによって、図17(a)に示す実施例1等
によって形成されるアニーリング加工対象物上における
1つの線状ビームの幅方向の強度分布と比べると、図1
7(b)に示すように前記重ね合わせ距離で2本の線状ビ
ームが重なり合い、幅方向についても均一強度分布を持
つ範囲を広がっている。これにより、照射位置のアライ
メント精度を緩和することがてき、安定なアニールが可
能になる。さらに、多くの平行な線状ビームを重ねるこ
とにより幅方向の均一強度領域を広げることができ、さ
らに照射位置のアライメント精度を緩和できる。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
図において、図10に示す参照符号と同一の符号は同一
又は相当する構成要素を示している。この実施例による
レーザアニーリング装置の構成は、基本的に図10に示
した実施例1によるものと同一である。
の後方に配置されていたのに対して、この実施例では、
ホログラム71はレンズ70の前側の焦点位置に配置さ
れている。
たこの実施例によるホログラム71及びレンズ70の配
置においては、ホログラム71で分割されたレーザビー
ムそれぞれの主光線がレンズ70によって元の光軸と平
行になる。このため、基板31に入射する全てのレーザ
ビームの主光線を基板31に垂直に入射させることがで
きる。基板31に対して光の入射角度が異なると、基板
31の光反射率や光吸収率が変化してしまい、たとえ照
射強度分布が均一であっても、基板31に吸収される光
エネルギーが均一でなくなり、アニールが不均一になる
ことがある。これに対して、図19に示すような配置を
とることにより、基板31に入射するレーザビームの主
光線がすべて同じ角度で入射するため、光入射角の影響
がなくなり均一で安定なアニールが可能になる。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
図において、図1に示す参照符号と同一の符号は同一又
は相当する構成要素を示しており、80は少なくとも線
状のビーム形状の長手方向と垂直方向にレーザビームの
ビーム幅を拡大するための凹面のシリンドリカルレンズ
である。図19(a)はこの実施例によるレーザアニーリ
ング装置の平面図を示しており、図19(b)はその側面
図を示している。
振器から出射されたレーザ光は、そのまま線状のビーム
形状に整形されていたため、レーザ発振器からのビーム
発散角が大きい場合には、トランジスタ形成部の列間隔
より小さい幅に集光できず、トランジスタ形成部の列間
隔を小さくして高精細の液晶ディスプレイを製作するこ
とができないという問題点がある。
るためになされたもので、そのために凹面のシリンドリ
カルレンズ80を具備している。
21から出射されたレーザ光は、凹面のシリンドリカル
レンズ80、凸レンズ70、ホログラム71と伝搬され
線状ビームに整形されて、アニーリング加工対象物であ
る基板31上のトランジスタ形成部に照射されるが、こ
の途中でレーザ光は凹面のシリンドリカルレンズ80に
より線状ビームの長手方向と垂直方向に拡げられる。
を集光とした場合、最小の集光幅ω0は ω0=f・(α・λ/D) で表される。
光が凸レンズに入射するときのビームの幅、αはレーザ
ビームのプロファイルや発散角で決まる定数である。
レンズの焦点距離f、若しくはレーザ光の波長λを小さ
くする必要がある。又は、凸レンズに入射するときのレ
ーザビームの幅Dを大きくする必要がある。
と、凸レンズの収差が大きくなり、むしろ集光幅が大き
くなる。加えて、凸レンズ70と基板31との間隔が近
づくことになるため、基板31からの飛散物が凸レンズ
70に付着するなどの弊害がある。また、レーザ光の波
長を小さくするとレンズ材料の選定が困難となり、レー
ザ発振器21の安定性が悪くなる。
るビーム幅dのレーザ光を凹面のシリンドリカルレンズ
80によって、凸レンズ70に入射するときにはビーム
幅を拡大してDとすることにより、ビーム発散角で決ま
るαを大きく、即ちビーム発散角を大きくできる。即
ち、ビーム発散角の大きなレーザ発振器21でも集光幅
を小さくできる。また、同一のαを持つレーザビームを
用いる場合は、最小の集光幅ω0をd/Dに縮小するこ
とができ、この分だけ微細なトランジスタ形成部の列幅
を小さくすることができる。
射するビーム幅を大きくするために、凹面のシリンドリ
カルレンズ80を使用したが、重ね合わせピッチが十分
小さい場合、線状ビームの長手方向と平行方向にビーム
幅を拡大して集光幅が小さくなっても均一な線状ビーム
が得られるときは、凹面のシリンドリカルレンズの代わ
りに通常の凹面レンズを用いても良い。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
図において、図19に示す参照符号と同一の符号は同一
又は相当する構成要素を示しており、81は反射ミラ
ー、82は少なくとも線状のビーム形状の長手方向と垂
直方向にビーム幅を拡大するための凸面のシリンドリカ
ルミラーである。図20(a)はこの実施例によるレーザ
アニーリング装置の平面図を示しており、図21(b)は
その側面図を示している。この実施例では、上記実施例
4の凹面のシリンドリカルレンズの代わりに凸面のシリ
ンドリカルミラー82を用いる。
に、入射するレーザ光のビーム幅を大きくすることによ
り、ビーム発散角の大きなレーザ発振器21でも集光幅
を小さくでき、且つ同一の発散角を持つレーザビームを
用いる場合は、最小の集光幅を縮小することができ、こ
の分だけ微細なトランジスタ形成部の列幅を小さくでき
る。レーザ発振器21から出射されたレーザ光は、反射
ミラー81で反射された後、凸面のシリンドリカルミラ
ー82、レンズ70、ホログラム71と伝搬され、線状
ビームに整形されて、アニーリング加工対象物である基
板31上のトランジスタ形成部に照射されるが、この途
中でレーザ光は凸面のシリンドリカルミラー82により
線状ビームの長手方向と垂直方向に拡げられる。これに
より、実施例12と同様に、凹面のシリンドリカルミラ
ー82に入射するビーム幅dのレーザ光を凹面のシリン
ドリカルミラー82によって、凸レンズ70に入射する
ときにはビーム幅を拡大してDとすることにより、ビー
ム発散角で決まるαを大きく、即ちビーム発散角を大き
くできる。即ち、ビーム発散角の大きなレーザ発振器2
1でも集光幅を小さくできる。また、同一のαを持つレ
ーザビームを用いる場合は、最小の集光幅ω0をd/D
に縮小することができ、この分だけ微細なトランジスタ
形成部の列幅を小さくすることができる。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
図において、図19に示す参照符号と同一の符号は同一
又は相当する構成要素を示しており、83は少なくとも
線状のビーム形状の長手方向と垂直方向にビーム幅を拡
大するための凹面のシリンドリカルレンズ及び凸面のシ
リンドリカルレンズ、又は凸面のシリンドリカルミラー
及び凹面のシリンドリカルミラーから成るビームエキス
パンダーである。図21(a)はこの実施例にるレーザア
ニーリング装置の平面図を示しており、図21(b)はそ
の側面図を示している。この実施例では、実施例4の凹
面のシリンドリカルレンズの代わりに線状のビーム形状
の長手方向と垂直方向にビーム幅を拡大するための凹面
のシリンドリカルレンズ及び凸面のシリンドリカルレン
ズから成るビームエキスパンダー83を用いる。
21から出射されたレーザ光は、ビームエキスパンダー
83、レンズ70、ホログラム71と伝搬され、線状ビ
ームに整形されて、アニーリング加工対象物である基板
31上のトランジスタ形成部に照射されるが、この途中
でレーザ光はビームエキスパンダー83により線状ビー
ムの長手方向と垂直方向に拡げられ、実施例21と同様
に、ビームエキスパンダー83に入射するビーム幅dの
レーザ光をビームエキスパンダー83によって、凸レン
ズ70に入射するときにはビーム幅を拡大してDとする
ことにより、ビーム発散角で決まるαを大きく、即ちビ
ーム発散角を大きくできる。即ち、ビーム発散角の大き
なレーザ発振器21でも集光幅を小さくできる。また、
同一のαを持つレーザビームを用いる場合は、最小の集
光幅ω0をd/Dに縮小することができ、この分だけ微
細なトランジスタ形成部の列幅を小さくすることができ
る。また、この実施例では、レーザ光がレンズ70に入
射する際、ビーム幅の広い平行ビームとなっているの
で、実施例4の凹面のシリンドリカルレンズを用いた場
合のように、凹面のシリンドリカルレンズ80とレンズ
70との距離により入射ビーム幅が変化することなく、
安定した集光幅でトランジスタ形成部に照射することが
できる。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
図において、図19に示す参照符号と同一の符号は同一
又は相当する構成要素を示しており、84は少なくとも
線状のビーム形状の長手方向と垂直方向に不安定型共振
器を組むためのミラー対である。図22(a)はこの実施
例によるレーザアニーリング装置の平面図を示してお
り、図22(b)はその側面図を示している。
振器からのビーム発散角が大きい場合には、レーザ発振
器から出射されたレーザ光を線状のビーム形状に整形し
てもトランジスタ形成部の列間隔より小さい幅に集光で
きず、またトランジスタ形成部の列間隔を小さくして高
精細の液晶ディスプレイを製作することができないとい
う問題点がある。この実施例によるレーザアニーリング
装置は、かかる問題点を解消するために線状のビーム形
状の長手方向と垂直方向のビーム発散角を低減する不安
定型共振器84を備えている。
器84を具備したレーザ発振器21から出射されたレー
ザ光は、レンズ70、ホログラム71と伝搬され、線状
ビームに整形されて、アニーリング加工対象物である基
板31上のトランジスタ形成部に照射される。
凸レンズを用いて光を集光とした場合、最小の集光幅ω
0はω0=f・(α・λ/D)で表される。
光が凸レンズに入射するときのビームの幅、αはレーザ
ビームのプロファイルや発散角で決まる定数である。
焦点距離f、レーザ光の波長λを小さくするか、若しく
は凸レンズに入射するときのレーザビームの幅Dを大き
くするか、又は、焦点距離f、レーザ光の波長λ、凸レ
ンズに入射するときのレーザビームの幅Dが変わらない
とすれば、ビーム発散角を小さくする必要がある。
では、線状ビームの集光幅をできるだけ小さくするた
め、通常のレーザ発振器では発散角が小さいとされる、
電極方向と垂直な方向のビームを線状ビームの幅方向と
なるように構成することが多い。しかしながら、安定型
共振器を用いた場合にはこの方向の発散角の小ささにも
限界があるため、集光幅を十分小さくできない。
は、電極方向と垂直な方向においてレーザビームのビー
ム発散角を抑えるような不安定型共振器84を備え、且
つ線状のビーム形状の長手方向と垂直方向を電極方向と
垂直方向となるようにしている。これによって、不安定
型共振器84から出射されるビームの発散角は、安定型
共振器から出射されるビームの発散角に比べ十分小さい
ため、集光幅がその分小さくなり、微細なトランジスタ
形成部の列幅を小さくできる。
グ方法を実現する装置の構成を示すブロック図であり、
図において、図19に示す参照符号と同一の符号は同一
又は相当する構成要素を示しており、85はレーザ光軸
に対して軸対称に不安定型共振器を組むためのミラー対
である。図23(a)は、この実施例によるレーザアニー
リング装置の平面図を示しており、図23(b)はその側
面図を示している。
のレーザビームのビーム発散角を減少させるために不安
定型共振器を構成したが、この実施例によるレーザアニ
ーリング装置は、軸対称な不安定型共振器85を具備し
ている。
定型共振器85が組み込まれたレーザ発振器21から出
射されたレーザ光は、レンズ70、ホログラム71と伝
搬された、線状ビームに整形されて、アニーリング加工
対象物である基板31上のトランジスタ形成部に照射さ
れる。重ね合わせピッチが十分小さい場合は、線状ビー
ムの長手方向と平行方向に対するビーム発散角を小さく
しても均一な線状ビームが得られるときは、このような
両者の方向に不安定共振器となる軸対称の不安定型共振
器85を用いることにより、微細なトランジスタ形成部
の列幅を小さくできる。
側に縦型および横型の一対のシリンドリカルレンズ70
からなるレンズ系をおいたもので、ホログラム71を通
過して整形されたレーザビームの基板1上におけるビー
ム結像の縦及び横幅を一対のシリンドリカルレンズ70
の調整するようにしたものである。ここではホログラム
71に入射するレーザビームを長手方向84mmで40
0〜800山に回折分散させ、均一強度が得られるよう
にするとともに幅50μmの細線ビームを基板1上に結
像できるようにしている。
ール方法の概要図である。
ッポトビーム照射によるアニール方法の概要図である。
射によるアニール方法の概要図である。
ニール方法の概要図である。
である。
ラフである。
である。
斜視図と部分拡大概要図である。
ログラムの機能を示す概念図である。
リング方法を実現するレーザアニーリング装置の第1の
構成を示すブロック図である。
おけるビーム整形光学系の構成を示すブロック図であ
る。
ビーム整形光学系により生成される複数の照射スポット
を示す図である。
ビーム整形光学系により生成される複数の照射スポット
の強度分布を示す図である。
ビーム整形光学系に使用される位相ホログラムのパター
ニングを示す図である。
ビーム整形光学系に使用される位相ホログラムの製作方
法を示す図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置に使用され
るビーム整形光学系により生成される複数の照射スポッ
トを示す図である。
ビーム整形光学系により生成される線状ビームの幅方向
の複数の照射スポットの強度分布を示す図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置に使用され
るビーム整形光学系の第2の構成を示す構成図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置の第3の構
成を示す平面図及び側面図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置の第4の構
成を示す平面図及び側面図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置の第5の構
成を示す平面図及び側面図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置の第6の構
成を示す平面図及び側面図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置の第7の構
成を示す平面図及び側面図である。
ング方法を実現するレーザアニーリング装置の第8の構
成を示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 薄膜トランジスタを形成する基板上のア
モルファスシリコン膜をレーザ照射によりポリシリコン
化して低温ポリシリコン薄膜トランジスタを製造するに
あたり、 エキシマレーザ発振器から放射されたレーザビームを、
フーリエ変換型位相ホログラムを用い、遠視野で複数の
点を所望の位置で所望の位相で結像させ、任意の形状
で、かつそのビーム強度分布を被ポリシリコン化部の所
望の移動度変化に相応するように整形する整形ステップ
と、前記レーザビームを所定の整形パターンで基板上に
結像形成し、該レーザビームを前記基板に対し相対的に
移動させ、前記被ポリシリコン化部の全域を照射する照
射ステップとを含み、 前記フーリエ変換型位相ホログラムが、エキシマレーザ
発振器から放射されたレーザビームを、その相対的移動
方向で段階的に強度分布が変化するように、遠視野で複
数の点を結像させるパターンを有し、前記基板上に多段
階に強度分布が変化するレーザビームパターンを整形
し、 被アニール部分がα−Si:H膜からなり、前記レーザ
ビームが線状ビームパターンと矩形ビームパターンとを
組み合わせ、その相対的移動方向で段階的に照射強度分
布を増大させることを特徴とするレーザアニーリング方
法。 - 【請求項2】 薄膜トランジスタを形成する基板が液晶
パネルであって、中央部に画素を形成する部分を有する
一方、そのXY軸方向に帯状に延びる周辺部分に駆動回
路を形成する部分を有するものであって、上記XY軸方
向に帯状に延びる周辺部分をアニールするレーザビーム
が上記フーリエ変換型位相ホログラムによって上記周辺
部分幅でX軸方向の延びる直線成分とY軸方向に延びる
直線成分とからなるL形状または、上記XY軸方向に帯
状に延びる周辺部分の双方の必要幅をわたるX軸成分と
Y軸成分とから合成される/または\傾斜形状に整形さ
れ、前記基板に対するレーザビーム角度を変化させるこ
となく、上記XY軸方向に移動させることにより上記X
Y軸方向に帯状に延びる周辺部分をアニール処理するこ
とを特徴とするレーザアニーリング方法。 - 【請求項3】 薄膜トランジスタを形成する基板が液晶
パネルであって、中央部に画素を形成する部分を有する
一方、そのXY軸方向に帯状に延びる周辺部分に駆動回
路を形成する部分を有するものであって、上記XY軸方
向に帯状に延びる周辺部分をアニールするレーザビーム
が上記フーリエ変換型位相ホログラムによって上記周辺
部分のX軸に平行な直線成分とY軸に平行な直線成分と
からなるL形状細線ビームに整形され、該ビームの走査
を上記XY軸に対し斜め方向に行い、上記XY軸方向に
帯状に延びる周辺部分をアニール処理することを特徴と
するレーザアニーリング方法。 - 【請求項4】 上記画素を形成する部分をアニールする
レーザビームが画素ピッチに対応したスポットビーム列
からなる請求項2または3記載のレーザアニーリング方
法。
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