JP3428775B2 - ジョブ番号管理システム - Google Patents

ジョブ番号管理システム

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JP3428775B2 JP12538195A JP12538195A JP3428775B2 JP 3428775 B2 JP3428775 B2 JP 3428775B2 JP 12538195 A JP12538195 A JP 12538195A JP 12538195 A JP12538195 A JP 12538195A JP 3428775 B2 JP3428775 B2 JP 3428775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の情報処理装置が
緩やかに結合した疎結合型複合計算機システムにおい
て、利用者からの処理依頼単位(以下、ジョブと称す
る)に一意の番号を付与して管理するジョブ番号管理シ
ステムに関するものである。汎用計算機システムにおい
ては、複数の利用者からの処理要求を多重に処理する必
要があるために、利用者が汎用計算機システムに投入し
た各ジョブに一意のジョブ番号を付与して、各ジョブの
実行処理、実行待ち処理、および実行結果リストの管理
を行っている。
【0002】特に、疎結合型の複合計算機システム(以
下、単に複合計算機システムと称する)においては、複
数の情報処理装置がそれぞれ高い独立性を持って動作し
ており、しかも、これらの情報処理装置の間で、ジョブ
や処理結果リストの移動が自由に行われるため、各ジョ
ブに付与するジョブ番号の管理は極めて重要である。
【0003】
【従来の技術】複合計算機システムにおいて、各ジョブ
に与えるジョブ番号に適用するべき条件としては、以下
に挙げる3つの条件がある。
【0004】まず、各ジョブを確実に指定して管理する
ためには、各ジョブとジョブ番号とを1対1で対応させ
る必要があるから、ジョブ番号は、複合計算機システム
全体において一意でなくてはならない。次に、ジョブ番
号をむやみに増大させないために、ジョブ番号として
は、有限の範囲の番号を与え、対応するジョブの削除に
応じて、対応する番号を再利用に供しなくてはならな
い。
【0005】また、一度付与したジョブ番号は、対応す
るジョブの削除に応じて削除されるまで不変でなくては
ならない。ところで、複合計算機システムでは、ジョブ
が投入された情報処理装置で処理されるとは限らない。
例えば、利用者からの指示やオペレータからの指示に応
じて、指定された情報処理装置にジョブを移動したり、
あるいは、複合計算機システム全体としての効率を向上
するために、処理待ちのジョブが少ない情報処理装置に
ジョブを移動して実行する場合がある。
【0006】また、プリンタなどの資源を共有している
システムでは、プリンタが接続されている情報処理装置
にジョブの処理結果リストを移動して、印刷出力処理が
行われる。このようなジョブの移動は、図6に示すよう
に、各情報処理装置4011 〜401n を接続するネッ
トワーク402を介して、各情報処理装置4011 〜4
01n に備えられたジョブ通信部4111〜411nによ
り、ネットワーク402におけるジョブ転送プロトコル
に従って行われている。
【0007】従来の複合計算機計算機システムにおい
て、各ジョブに一意のジョブ番号を与える技術として
は、共有スプール構成と呼ばれるシステムを適用したも
のがある。 例えば、複数の情報処理装置4011〜4
01nがアクセス可能なディスク装置403などに、シ
ステム内の全てのジョブとジョブ番号との対応関係を示
す番号管理簿404を共有スプールとして設け、各情報
処理装置4011〜401nは、このディスク装置へのア
クセスをを占有した状態で、上述した番号簿の参照およ
び書換えを行う構成となっている。
【0008】この場合は、各情報処理装置401が、新
規のジョブ番号の登録を行う際には、上述したディスク
装置403を排他制御によってまず占有し、次に、番号
管理簿404の内容の参照を行い、未使用の番号を獲得
してジョブ番号を付与し、その結果を番号管理簿404
に反映した後に、排他制御を解除してディスク装置40
3を解放するといった手順を踏むことにより、ジョブ番
号の一意性を保証している。
【0009】また、不要となったジョブ番号を削除する
際にも、上述した新規の番号の登録と同様の手順でディ
スク装置403の排他制御が行われている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、共有
スプールを適用した構成においては、番号管理簿が格納
された記憶媒体の排他制御が不可欠であるから、いずれ
かの情報処理装置401がジョブ番号の登録処理を行っ
ている間は、他の情報処理装置401の上述したディス
ク装置403に対するアクセスに待ち時間が発生する。
【0011】このため、複合計算機システムを構成する
情報処理装置が多くなった場合や、ジョブ番号を付与す
る頻度が高くなった場合には、この排他制御のために各
情報処理装置の待ち時間が長くなってしまい、複合計算
機システム全体の効率を低下させてしまう可能性があっ
た。また、例えば、情報処理装置4011 が、番号管理
簿404を格納している記憶媒体(ディスク装置403
の磁気ディスク)を占有している状態でダウンした場合
には、番号管理簿404の情報を復旧する必要が生じて
しまう。
【0012】この場合には、一旦、すべての情報処理装
置4011〜401nの動作を停止して、各情報処理装置
401が管理しているジョブに関する情報を吸い上げ
て、番号管理簿404の情報を再構成しなければならな
い。その一方、複合計算機システムに結合される情報処
理装置の数は、急速に増大する傾向にあり、また、これ
に伴って、複合計算機システムの性能とともに、信頼性
の向上が求められている。
【0013】これらのことから、多数の情報処理装置を
結合し、多数のジョブが投入される複合計算機システム
において、ジョブ番号を効率良く管理する技術が必要と
されている。本発明は、複合計算機システムにおいて、
投入された各ジョブに一意のジョブ番号を迅速かつ確実
に付与して管理するジョブ番号管理システムを提供する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1に、本発明の原理ブ
ロック図を示す。請求項1の発明は、互いに独立して動
作する複数の情報処理装置101が、ジョブ通信手段1
02により、互いにジョブの授受を行う構成であり、複
数の情報処理装置101がシステム記憶装置110を共
有する構成とした疎結合型複合計算機システムにおい
て、システム記憶装置110は、対応する情報処理装置
101の管理下にあるジョブに与えられたジョブ番号を
格納する番号格納手段111を備えた構成であり、複数
の情報処理装置101のそれぞれは、新規のジョブの投
入に応じて、全ての情報処理装置101に対応する番号
格納手段111を参照して、新規のジョブ番号の検索処
理に供する参照手段112と、更新指示の入力に応じ
て、対応する番号格納手段111の情報を書き換える更
新手段113と、参照手段112による参照結果に基づ
いて、固有の採番範囲から複合計算機システム全体で未
使用の番号を検索し、新規の処理単位のジョブ番号とし
て登録する旨を更新手段113に指示する登録手段11
4とを備えた構成であり、ジョブ通信手段102は、ジ
ョブの移動に応じて、移動元と移動先の情報処理装置1
01の更新手段113に対して、それぞれ該当するジョ
ブ番号の削除と追加を指示する番号移動手段115とを
備えた構成であることを特徴とする。
【0015】請求項2の発明は、請求項1のジョブ番号
管理システムにおいて、番号移動手段115は、ジョブ
の移動開始に応じて、移動先の情報処理装置101の更
新手段113に該当するジョブ番号の追加を指示し、ジ
ョブの移動終了に応じて、移動元の情報処理装置101
の更新手段113に該当するジョブ番号の削除を指示す
る構成であることを特徴とする 請求項3の発明は、請求項1に記載のジョブ番号管理シ
ステムにおいて、システム記憶装置110は、対応する
番号格納手段111の更新状態を示す状態情報格納手段
121を備えた構成であり、各情報処理装置101の更
新手段113は、対応する番号格納手段111の内容を
更新する前に、状態情報格納手段121に更新ごとに異
なるマーク情報を書込み、番号格納手段111の更新の
終了後に、マーク情報に対応する情報を書き込む構成で
あり、各情報処理装置101の参照手段112は、参照
指示に応じて、対応する状態情報格納手段121のマー
ク情報と番号格納手段111の内容を参照し、その後再
び状態情報格納手段121のマーク情報を参照する番号
参照手段122と、番号参照手段122で得られた2つ
のマーク情報を照合する照合手段123と、2つのマー
ク情報が対応する旨の照合結果に応じて、番号参照手段
122で得られた番号情報を有効として登録手段114
に送出し、2つのマーク情報が対応しない旨の照合結果
に応じて、番号参照手段122に再び参照指示を送出す
る参照制御手段124を備えた構成であることを特徴と
する。
【0016】
【作用】請求項1の発明は、ジョブの投入に応じて、各
番号格納手段111の番号情報を参照するので、ジョブ
通信手段102の番号移動手段115によって移動され
たジョブ番号も確実に検索処理に供することができる。
また、各情報処理装置110の登録手段114には、固
有のジョブ番号の採番範囲を割り当てられているから、
上述した参照結果に基づいて、この採番範囲内で未使用
の番号を検索すれば、複合計算機システムにおいて一意
のジョブ番号を新規投入ジョブに付与することができ
る。
【0017】ここで、各登録手段114が付与する番号
が重複することはなく、また、各更新手段113は対応
する番号格納手段111のみを更新するので、これらの
更新手段113および各参照手段112にたいして排他
制御を行う必要はない。したがって、排他制御による待
ち時間を排除して、ジョブ番号を迅速に付与することが
可能である。
【0018】請求項2の発明は、番号移動手段115
が、移動元と移動先の更新手段113の更新動作を制御
することにより、ジョブが移動中であるか否かにかかわ
らず、複合計算機システム内に存在するジョブに対応す
るジョブ番号を確実に参照可能とすることができる。請
求項3の発明は、更新手段113が、番号情報を更新す
る前後に更新状態格納手段121のマーク情報を書換え
るので、番号参照手段122によって得られた2つのマ
ーク情報を照合手段123によって照合することによ
り、番号参照手段122の参照処理中に、該当する番号
格納手段111の内容が変化しているか否かを判定する
ことができる。したがって、参照制御手段124が、こ
の照合結果に応じて、番号参照手段122を制御するこ
とにより、各番号格納手段111に対する書込みと参照
とをソフト的に逐次化し、参照結果の正当性を厳密に保
証することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら詳細に説明する。図2は、本発明のジョブ番号
管理システムを適用した複合計算機システムの実施例構
成図である。図2において、共有メモリ210は、シス
テム記憶装置110に相当するものであり、複合計算機
システムを構成する全ての情報処理装置2201〜22
n(情報処理装置101に相当する)から共通にアク
セス可能な構成となっている。また、この共有メモリ2
10には、複数の情報処理装置2201〜220nそれぞ
れに対応して、番号格納手段111に相当する番号格納
領域2111〜211nが設けられている。
【0020】以下、情報処理装置2201〜220nおよ
び番号格納領域2111〜211nを総称する際は、それ
ぞれ単に、情報処理装置220および番号格納領域21
1と称する。図2に示した情報処理装置220におい
て、番号管理部221は、ジョブ管理部222からの指
示に応じて、アクセス処理部223を介して上述した共
有メモリ210の番号格納領域211にアクセスし、新
規のジョブの投入やジョブの移動、削除に応じてジョブ
番号の管理を行う構成となっている。
【0021】各情報処理装置220に備えられたアクセ
ス処理部223は、番号管理部221からの書込み指示
に応じて、対応する番号格納領域211に自装置内に存
在するジョブに対応するジョブ番号を示す掲示情報を書
き込み、また参照指示に応じて、全ての番号格納領域2
111〜211nの掲示情報を参照する構成となってい
る。
【0022】各情報処理装置220に備えられた番号管
理部221において、登録処理部224は、登録手段1
14に相当するものであり、ジョブ管理部222からの
ジョブ番号付与依頼に応じて、参照処理部225の参照
動作を制御して、それぞれに割り当てられた固有の採番
範囲から未使用のジョブ番号を選択して返すとともに、
該当するジョブ番号を更新処理部226を介して対応す
る番号格納領域211に反映する構成となっている。
【0023】ここで、各情報処理装置220に割り当て
る採番範囲としては、互いに重複しない範囲を与えれば
よく、例えば、各情報処理装置220に、千番刻みの採
番範囲をそれぞれ割り当てておけばよい。また、この場
合に、各番号格納領域211は、例えば、各情報処理装
置220の採番範囲として割り当てられた全てのジョブ
番号に対応して、それぞれの番号で示されるジョブが対
応する情報処理装置220に存在するか否かを示す情報
を掲示情報として格納する構成とすればよい。
【0024】また、番号管理部221は、ジョブ管理部
222からの番号削除依頼に応じて、該当するジョブ番
号を未使用状態として、ジョブ番号の再利用に供する構
成となっている。
【0025】また、図2において、各情報処理装置22
0は、従来と同様のジョブ通信部411を備えており、
このジョブ通信部411とネットワーク402とからな
るジョブ通信手段102により、情報処理装置220間
でのジョブの移動が実現されており、ジョブ管理部22
2は、このジョブの移動に伴って、番号管理部221に
対して掲示情報の更新を指示する構成となっている。
【0026】以下、本発明のジョブ番号管理システムの
動作を新規ジョブの投入時とジョブの移動時とに分けて
説明する。図3に、新規ジョブ番号の付与動作を表わす
流れ図を示す。利用者によって、情報処理装置220に
新規のジョブが投入されたときに、番号管理部221の
登録処理部224は、ジョブ管理部222からの依頼を
受け付けて(ステップ301)、まず、参照処理部22
5に、自装置に対応する番号格納領域211の参照を指
示する。これに応じて、参照処理部225は、アクセス
処理部223を介して共有メモリ210にアクセスし、
対応する番号格納領域211の掲示情報を参照する(ス
テップ302)。
【0027】この参照結果で得られた掲示情報から、登
録処理部224は、自身の採番範囲内の未使用番号を検
索し、この未使用番号をジョブ番号候補とする(ステッ
プ303)。次に、登録処理部224は、参照処理部2
25およびアクセス処理部223を介して、他の情報処
理装置220に対応する番号格納領域211を参照し
(ステップ304)、これらの番号格納領域211内の
掲示情報に基づいて、上述したジョブ番号候補が未使用
であるか否かを判定する(ステップ305)。
【0028】上述したジョブ番号候補が使用中のジョブ
番号として掲示されていない場合は、ジョブ番号候補は
複合計算機システム全体において未使用のジョブ番号で
あると判断して(ステップ305の肯定判定)、登録処
理部224は、このジョブ番号候補を新規のジョブに対
応するジョブ番号としてジョブ管理部222に通知する
(ステップ306)。
【0029】また、このとき登録処理部224は、更新
処理部226に新しいジョブ番号の掲示を指示し、これ
に応じて、更新処理部226は、アクセス処理部223
を介して、対応する番号格納領域211の掲示情報に新
しいジョブ番号を追加し(ステップ307)、該当する
ジョブ番号が自装置において使用中であることを示せば
よい。
【0030】一方、ジョブ番号候補が使用中のジョブ番
号として掲示されている場合は、ジョブ番号候補は、他
の情報処理装置220において使用中となっているた
め、新規のジョブ番号として利用することはできない。
この場合は、ステップ305の否定判定となり、番号管
理部221は、上述したステップ302で得られた掲示
情報から別の未使用のジョブ番号を検索し(ステップ3
08)、このジョブ番号をジョブ番号候補として、ステ
ップ304に進めばよい。
【0031】このようにして、登録処理部224からの
指示に応じて、参照処理部225および更新処理部22
6が動作して、アクセス処理部223を介して各番号格
納領域211の参照および更新を行うことにより、参照
手段112および更新手段113の機能を実現すること
が可能となる。この場合は、各情報処理装置220の番
号管理部221は、アクセス処理部223を介して対応
する番号格納領域211のみを更新するので、共有メモ
リ210に対して行うアクセスに排他制御を適用する必
要がない。したがって、新規のジョブの投入に応じて、
複合計算機システムにおいて一意のジョブ番号を迅速か
つ確実に付与することができる。
【0032】これにより、複合計算機システム全体で一
意のジョブ番号で任意のジョブを指定することが可能と
なるから、ジョブを投入した装置以外の装置で実行した
り、処理結果を別の装置から出力したりといった、ジョ
ブの移転の管理を容易とし、複合計算機システムの資源
の有効利用を推進することが可能となる。次に、ジョブ
の移動に伴う番号管理動作について説明する。
【0033】図4に、ジョブ移動時の番号管理動作を説
明する図を示す。まず、ジョブの転送元の情報処理装置
220(以下、情報処理装置220aと称する)のジョ
ブ管理部222(以下、ジョブ管理部222aと称す
る)は、情報処理装置220aに備えられた記憶装置内
の転送するジョブ(例えばジョブ番号2のジョブ)を指
定して、ジョブ通信部411(以下、ジョブ通信部41
1aと称する)に該当するファイルの転送作業を指示す
る。
【0034】これに応じて、ジョブ通信部411aによ
り、ジョブの転送処理が開始され、ネットワーク402
を介して、該当するジョブを構成する少なくとも1つの
ファイルが、指定された宛て先の情報処理装置220
(以下、情報処理装置220bと称する)に備えられた
記憶装置に転送される。このとき、ジョブの転送先の情
報処理装置220bの備えられたジョブ通信部411
(以下、ジョブ通信部411bと称する)は、対応する
ジョブ管理部222(以下、ジョブ管理部222bと称
する)にジョブの受信開始を通知する。
【0035】この通知に応じてジョブ管理部222b
は、対応する番号管理部221(以下、番号管理部22
1bと称する)に対して、該当するジョブ番号を使用中
のジョブ番号として追加する旨を通知する。これに応じ
て、番号管理部221bは、アクセス処理部223(以
下、アクセス処理部223bと称する)を介して対応す
る番号格納領域211(以下、番号格納領域211bと
称する)の掲示情報を更新し、図4に示すように、ジョ
ブ番号2が自装置において使用中である旨を示せばよ
い。
【0036】一方、ジョブの転送元のジョブ管理部22
2aは、ジョブ通信部411aからの送信終了通知に応
じて、該当するジョブが転送先への移動を完了したと判
断し、対応する番号管理部221(以下、番号管理部2
21aと称する)に、該当するジョブが自装置から削除
された旨を通知する。これに応じて、番号管理部221
aは、アクセス処理部223(以下、アクセス処理部2
23aと称する)を介して対応する番号格納領域211
(以下、番号格納領域211aと称する)の掲示情報を
更新し、ジョブ番号2に対応して自装置において未使用
である旨の情報を格納すればよい。
【0037】このように、ジョブ通信部411によるジ
ョブ転送動作の開始および終了に応じて、ジョブ管理部
222a,222bが、番号管理部221a,221b
に掲示情報の更新を指示することにより、請求項2で述
べた番号移動手段115の機能を実現し、ジョブの移動
に応じて、各番号格納領域211の掲示情報を更新する
ことができる。
【0038】特に、ジョブの転送開始とともに転送先の
番号格納領域211bの掲示情報を更新して該当するジ
ョブ番号を掲示し、転送の終了後に、転送元の番号格納
領域211aの掲示情報から該当するジョブ番号を削除
する構成としたことにより、各番号格納領域211を参
照することにより、確実に使用中のジョブ番号を検索す
ることができるから、ジョブ番号の一意性を保証するこ
とができる。
【0039】また、上述したようにして、従来のジョブ
通信部411を利用したジョブそのものの移動ととも
に、ジョブ番号を移動先の番号格納領域211に移転す
る構成としたことにより、ジョブの実行状態の管理など
を単純化することができる。この場合は、各ジョブの実
行状態は、そのジョブを投入した情報処理装置220に
かかわらず、現在そのジョブが存在している情報処理装
置220によって管理しており、各情報処理装置220
は、互いの番号格納領域211を参照しあうことによ
り、該当するジョブが存在する情報処理装置を知ること
ができる。
【0040】したがって、投入元の情報処理装置220
に実行状態の通知などを行う必要はないから、ジョブの
実行終了などのメッセージを通信するための新規の通信
手段は不要である。すなわち、従来の複合計算機システ
ムのハードウェア構成を大幅に変更する必要がなく、小
規模なソフトウェアの変更で対応することが可能であ
る。
【0041】また、更に、各番号格納領域211に対す
る参照結果の厳密な正当性を保証するために、書込み処
理と参照処理とをソフト的に逐次化することもできる。
図5に、請求項3のジョブ番号管理システムを適用した
番号管理部の詳細構成図を示す。例えば、各番号格納領
域2111〜211nに対応して、2つのマーク情報格納
領域2121〜212n,2131〜213nを設け、各番
号格納領域211の掲示情報の更新状態を示すマーク情
報を格納する構成とすればよい。
【0042】また、図5に示した番号管理部221にお
いて、マーク情報書換部231は、掲示情報更新部23
2が対応する番号格納領域211の掲示情報を更新する
前後に、更新のたびに変化するマーク情報を作成し、ア
クセス処理部223を介して、このマーク情報を対応す
るマーク格納領域212,213にそれぞれ書込む構成
となっている。すなわち、まず、マーク情報書換部23
1が、マーク格納領域212にマーク情報を書込み(図
5において、符号を付して示す)、次に、掲示情報更
新部232が、番号格納領域211の掲示情報を更新し
(図5において、符号を付して示す)、最後に、マー
ク情報書換部231が、マーク格納領域213にマーク
情報を書込み(図5において、符号を付して示す)。
【0043】但し、図5においては、書込み順序を把握
しやすくするため、アクセス処理部223の図示を省略
した。このマーク情報書換部231は、例えば、書換開
始時刻や更新回数などをマーク情報としてアクセス処理
部223に送出し、まず、マーク情報格納領域212に
このマーク情報を書込み、掲示情報更新部232の処理
の終了後に、マーク情報格納領域213に再びマーク情
報を書き込めばよい。
【0044】この場合は、掲示情報更新部232の処理
中は、2つのマーク情報格納領域212,213に格納
されたマーク情報に不一致が生じることになり、この掲
示情報更新部232とマーク情報書換部231とによっ
て、請求項3で述べた更新手段113の機能を実現する
ことができる。したがって、マーク情報参照部233に
より、掲示情報参照部234が各番号格納領域211の
掲示情報を参照する前後に、それぞれに対応する2つの
マーク情報格納領域213,212を読み出して、2つ
のマーク情報を照合処理部235が照合することによ
り、掲示情報の参照中に更新が行われたか否かを判定す
ることができる。
【0045】このとき、マーク情報参照部233が、ま
ず、該当するマーク情報格納領域213からマーク情報
を読み出して(図5において、破線の矢印に符号を付
して示す)照合処理部235に送出し、掲示情報参照部
234の処理(図5において、破線の矢印に符号を付
して示す)の終了後に、今度は、マーク情報格納領域2
12からマーク情報を読み出して(図5において、破線
の矢印に符号を付して示す)照合処理部235に送出
すればよい。これにより、マーク情報参照部233およ
び掲示情報参照部234により、請求項3で述べた番号
参照手段122の機能を実現し、照合手段123に相当
する照合処理部235により、確実にマーク情報の不一
致を検出することができる。
【0046】この照合処理部235は、2つのマーク情
報が一致した場合に、掲示情報参照部234が参照した
掲示情報を正当であるとし、これに応じて、掲示情報参
照部234は、この掲示情報を参照結果として登録処理
部224に送出すればよい。また、参照結果が正当であ
る旨の判定結果に入力に応じて、登録処理部224は、
上述したステップ305〜ステップ308と同様にし
て、新規のジョブ番号を登録処理を実行すればよい。
【0047】一方、2つのマーク情報が不一致であった
場合は、照合処理部235は、参照した掲示情報は正当
でないとして、掲示情報参照部234に参照処理の再試
行を指示すればよい。このようにして、掲示情報参照部
234が、照合処理部235による照合結果に応じて動
作し、2つのマーク情報が一致するまで掲示情報の参照
を繰り返すことにより、請求項3で述べた参照制御手段
124の機能を実現し、共有メモリ210の各番号格納
領域211に対する書込み処理と参照処理とをソフト的
に逐次化し、正確な掲示情報を確実に得ることができ
る。
【0048】なお、これらのマーク情報格納領域21
2,213に書き込むマーク情報として互いに1対1で
対応する情報を用い、照合処理部235により、これら
の対応関係に基づいて、参照結果が正当であるか否かを
判定する構成としてもよい。また、共有メモリ210の
1つの物理的領域を2つのマーク情報格納領域212,
213として利用してもよい。この場合においても、マ
ーク情報書換部231が、掲示情報の更新の前後に対応
する物理領域のマーク情報を書換え、マーク情報参照部
233が、掲示情報の参照の前後に上述した物理領域を
参照して、選られたマーク情報を照合することにより、
掲示情報が正当であるか否かを正確に判断することがで
きる。
【0049】このようにして、共有メモリ210の各番
号格納領域211の参照結果の正当性を保証することに
より、各情報処理装置220で付与するジョブ番号の一
意性をより厳密に保証することができる。
【0050】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明は、多数
の情報処理装置が結合された複合計算機システムにおい
て、投入されるジョブに迅速かつ確実に、複合計算機シ
ステム全体において一意のジョブ番号を付与して管理す
ることができるから、利用者からの要求に応じて、ジョ
ブの実行、実行待ちおよび処理結果の出力などの各処理
を実行する際に、これらの処理の管理を簡易化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明のジョブ番号管理システムを適用した複
合計算機システムの実施例構成図である。
【図3】新規ジョブ番号の付与動作を表わす流れ図であ
る。
【図4】ジョブ移動時の番号管理動作を説明する図であ
る。
【図5】請求項3の発明を適用した番号管理部の詳細構
成図である。
【図6】複合計算機システムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
101,220,401 情報処理装置 102 ジョブ通信手段 110 システム記憶装置 111 番号格納手段 112 参照手段 113 更新手段 114 登録手段 115 番号移動手段 121 状態情報格納手段 122 番号参照手段 123 照合手段 124 参照制御手段 210 共有メモリ 211 番号格納領域 212、213 マーク情報格納領域 221 番号管理部 222、412 ジョブ管理部 223 アクセス処理部 224 登録処理部 225 参照処理部 226 更新処理部 231 マーク情報書換部 232 掲示情報更新部 233 マーク情報参照部 234 掲示情報参照部 235 照合処理部 402 ネットワーク 403 ディスク装置 404 番号管理簿 411 ジョブ通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/46 G06F 15/16 - 15/177

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに独立して動作する複数の情報処理
    装置が、ジョブ通信手段により、互いにジョブの授受を
    行う構成であり、前記複数の情報処理装置がシステム記
    憶装置を共有する構成とした疎結合型複合計算機システ
    ムにおいて、 前記システム記憶装置は、対応する前記情報処理装置の
    管理下にあるジョブに与えられたジョブ番号を格納する
    番号格納手段を備えた構成であり、 前記複数の情報処理装置のそれぞれは、 新規のジョブの投入に応じて、全ての情報処理装置に対
    応する前記番号格納手段を参照して、新規のジョブ番号
    の検索処理に供する参照手段と、 更新指示の入力に応じて、対応する番号格納手段の情報
    を書き換える更新手段と、 前記参照手段による参照結果に基づいて、固有の採番範
    囲から前記複合計算機システム全体で未使用の番号を検
    索し、前記新規の処理単位のジョブ番号として登録する
    旨を前記更新手段に指示する登録手段とを備えた構成で
    あり、 前記ジョブ通信手段は、ジョブの移動に応じて、移動元
    と移動先の情報処理装置の更新手段に対して、それぞれ
    該当するジョブ番号の削除と追加を指示する番号移動手
    段とを備えた構成であることを特徴とするジョブ番号管
    理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1のジョブ番号管理システムにお
    いて、 番号移動手段は、ジョブの移動開始に応じて、移動先の
    情報処理装置の更新手段に該当するジョブ番号の追加を
    指示し、ジョブの移動終了に応じて、移動元の情報処理
    装置の更新手段に該当するジョブ番号の削除を指示する
    構成であることを特徴とするジョブ番号管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のジョブ番号管理システ
    ムにおいて、 システム記憶装置は、対応する番号格納手段の更新状態
    を示す状態情報格納手段を備えた構成であり、 各情報処理装置の更新手段は、対応する番号格納手段の
    内容を更新する前に、前記状態情報格納手段に更新ごと
    に異なるマーク情報を書込み、前記番号格納手段の更新
    の終了後に、前記マーク情報に対応する情報を書き込む
    構成であり、 各情報処理装置の参照手段は、 参照指示に応じて、対応する前記状態情報格納手段のマ
    ーク情報と前記番号格納手段の内容を参照し、その後再
    び前記状態情報格納手段のマーク情報を参照する番号参
    照手段と、 前記番号参照手段で得られた2つのマーク情報を照合す
    る照合手段と、 前記2つのマーク情報が対応する旨の照合結果に応じ
    て、前記番号参照手段で得られた番号情報を有効として
    登録手段に送出し、前記2つのマーク情報が対応しない
    旨の照合結果に応じて、前記番号参照手段に再び参照指
    示を送出する参照制御手段を備えた構成であることを特
    徴とするジョブ番号管理システム。
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