JPH08147206A - データ蓄積システム - Google Patents

データ蓄積システム

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JPH08147206A
JPH08147206A JP6286964A JP28696494A JPH08147206A JP H08147206 A JPH08147206 A JP H08147206A JP 6286964 A JP6286964 A JP 6286964A JP 28696494 A JP28696494 A JP 28696494A JP H08147206 A JPH08147206 A JP H08147206A
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JP
Japan
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data
cache
data storage
management table
identifier
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Pending
Application number
JP6286964A
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English (en)
Inventor
Hiroki Shinohara
原 弘 樹 篠
Tsutomu Hata
務 秦
Puradeiipu Shinha
プラディープ シンハ
Nobuaki Tanaka
中 伸 明 田
Kazunori Takeshita
下 和 徳 竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 入出力機器管理装置とデータベース装置が各
種装置の管理表を備えることによりシステムが稼働中で
もキャッシュ装置やデータ蓄積装置やデータ入力装置や
データ出力装置の追加が可能な柔軟なデータ蓄積システ
ムを実現する。 【構成】 データベース装置107と入出力機器装置1
11がキャッシュ装置とデータ蓄積装置とデータ入力装
置とデータ出力装置の所在情報を管理するためのキャッ
シュ装置管理表108とデータ蓄積装置管理表109と
データ入力装置管理表112とデータ出力装置管理表1
13を備え、各キャッシュ装置、データ蓄積装置、デー
タ入力装置、データ出力装置の登録プログラム114a
〜i が各装置の起動時に上記の管理表に装置の所在情報
を登録するので、システムが稼働中でもキャッシュ装置
やデータ蓄積装置やデータ入力装置やデータ出力装置を
追加することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネットワーク上でデー
タ処理を行うデータ処理システム、およびデータ蓄積シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、図面、文書などの大量のデータを
扱うデータ蓄積システムは、工場での図面管理、オフィ
スでの書類管理などに広く利用されるようになってき
た。このようなデータ蓄積システムとしては、例えば、
Processing Document Images onthe Telco Network(IEE
E Communications Magazine, Jan,1993) にある構成が
一般的に知られている。以下、図48を用いて、従来の
データ蓄積システムについて説明する。
【0003】図48は従来のデータ蓄積システムの構成
を示すブロック図である。図48において、4801は
ネットワーク、4802は端末装置、4803はデータ
入力装置、4804はデータ出力装置、4805はキャ
ッシュ装置、4806はデータ蓄積装置、4807はデ
ータベース装置である。
【0004】以上のような構成において、端末装置48
02はデータ入力装置4803を制御してデータの入力
を行なう。端末装置4802は入力したデータとキーワ
ードをデータベース装置4807に送信する。データベ
ース装置4807はデータをキャッシュ装置4805に
格納し、データのキーワードと格納位置の関係を記憶す
る。キャッシュ上のデータは空いている時間にデータ蓄
積装置4806に転送され、それに伴い、データベース
が保持しているデータのキーワードと格納位置の関係は
更新される。これはライト・バック(write back)処理
として一般に知られている。また、端末装置4802は
キーワードを用いてデータベース装置4807からキー
ワードに該当するデータの情報を検索し、読み出したい
データを指定しデータベース装置4807にデータの読
み出しを要求する。データベース装置4807は保持し
ているデータの格納位置より、データがどこにあるかわ
かるので、その情報を用いて、キャッシュ装置またはデ
ータ蓄積装置からデータを読み出し、それを端末装置に
返す。さらに端末装置4802がデータの読み出しを行
なう際データ出力装置を指定することにより、データベ
ース装置は読み出したデータを指定されたデータ出力装
置に転送しデータ出力を行なう。また、上述のライト・
バック処理が起こる前にキャッシュ装置の記憶領域がデ
ータでいっぱいになりこれ以上データを格納できなくな
った場合、キャッシュ装置4805はキャッシュアルゴ
リズムにより優先順位を決め、優先度の低いデータを削
除する。これはキャッシュのあふれ処理として一般に知
られている。このあふれ処理の際、削除するデータがま
だデータ蓄積装置4806に書き込まれていなかった
り、更新処理によりデータの内容がデータ蓄積装置48
06上の同一データと異なっている場合、キャッシュ装
置4805はデータを削除する前にデータ蓄積装置48
06にデータを転送し、書き込みを行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のデータ蓄積システムではキャッシュ装置の増設や
データ蓄積装置の増設やデータ入力装置の増設やデータ
出力装置の増設が困難であり、また増設可能な場合でも
システムをいったん止めてから増設作業を行なわなけれ
ばならず、増設等の作業が繁雑でしかもデータ蓄積シス
テムの動作が妨げられるという問題を有していた。
【0006】また、第2の問題点として、上記の従来の
構成では登録するデータのデータ量が大きい場合、デー
タをシステムに転送する時間が長くなるため、登録処理
速度が遅くなりユーザが登録処理で待たされるという問
題を有していた。
【0007】また、第3の問題点として、上記の従来の
構成では、データ蓄積装置のデータ読み書き装置に装着
されていない或る記憶用媒体にキャッシングされていな
いデータが格納されている状況において、そのデータの
複製データを作成する処理を行なう場合、複製をつくる
ためにそのデータにアクセスする必要がある。このよう
な場合、そのデータを格納している記憶用媒体をデータ
蓄積装置のデータ読み書き装置に装着する必要があっ
た。そのため、データ読み書き装置に記憶用媒体が装着
されている場合、その記憶用媒体を外さなければならな
くなる。従って、データ読み書き装置に装着されている
記憶用媒体を用いて作業が行なわれている場合、この作
業が終了するまで待つか、あるいはその作業を中断さ
せ、複製作成処理のために記憶用媒体の取り替え、複製
作業を実行する必要があり、前者の場合には複製作成処
理実行時間が長くなり、後者の場合には複製作成処理が
他の処理の実行時間に影響を与えてしまうという問題を
有していた。
【0008】また、第4の問題点として、上記の従来の
構成では、データ蓄積装置のデータ読み書き装置に装着
されていないある記憶用媒体に格納されたデータの削除
処理を行なう場合、削除を行なうためにそのデータにア
クセスする必要がある。このような場合、そのデータを
格納している記憶用媒体をデータ蓄積装置のデータ読み
書き装置に装着する必要があった。そのため、データ読
み書き装置に記憶用媒体が装着されている場合、その記
憶用媒体を外さなければならなくなる。従って、データ
読み書き装置に装着されている記憶用媒体を用いて作業
が行なわれている場合、この作業が終了するまで待つ
か、あるいはその作業を中断させ、データ削除処理のた
めに記憶用媒体の取り替え、データ削除作業を実行する
必要があり、前者の場合にはデータ削除処理実行時間が
長くなり、後者の場合にはデータ削除処理が他の処理の
実行時間に影響を与えてしまうという問題を有してい
た。さらにキャッシュ装置上のデータを削除する場合、
削除命令をキャッシュ装置に送信する必要があり、たく
さんのデータの削除が発生した場合、それぞれの削除に
対し、キャッシュへ削除命令を送信するため、システム
全体の効率が下がるという問題を有していた。
【0009】また、第5の問題点として、上記の従来の
構成では各装置の処理速度が大きく異なる場合、登録処
理やキャッシング処理の際にキャッシュ装置を選択する
ときに低速な装置に高速なキャッシュ装置を割り当てる
場合や、高速な装置に低速なキャッシュ装置を割り当て
る場合があり、極端に処理速度が遅くなるためシステム
全体の処理速度が安定しないという問題を有していた。
【0010】また、第6の問題点として、上記の従来の
データ蓄積システムではキャッシュのあふれ処理発生時
にはキャッシュ上にあるいくつかのデータをデータ蓄積
装置に書き込まなければならない場合が生じ、データ蓄
積装置の処理速度は低速なため、データ蓄積装置への書
き込み処理によりシステム全体の処理速度が低下すると
いう問題を有していた。
【0011】また、第7の問題点として、上記の従来の
データ蓄積システムではデータ蓄積装置のアクセス時に
発生する読み書き装置からの記憶用媒体の取り出しと挿
入を少なくし、処理を効率良く行なうために一人のユー
ザに対し、そのユーザがアクセスするデータを格納する
記憶用媒体を割り当てるという方法がとられていた。し
かしながら、この方法を実現するためには、データ登録
時にどの記憶用媒体にデータを格納するかという管理を
ユーザが行なう必要があるという問題を有していた。さ
らに、この方法ではシステムを利用し続けるうちにある
ユーザがあるデータへは全くアクセスしなくなり、かわ
りに他のユーザによる更新処理が頻繁に行なわれるよう
になった場合にそのデータを他のユーザの記憶用媒体に
移すという作業はユーザが行なう必要があり、システム
内のデータの利用形態に柔軟に対応できないという問題
を有していた。
【0012】また、第8の問題点として、上記の従来の
データ蓄積システムではあるデータを読み出した後には
必ずある決まったデータを読み出すという定型業務にお
いて、次に読み出すデータが必ずキャッシュ装置に格納
されている保証がないため、次のデータをデータ蓄積装
置から読み出さなければならない可能性があり、それに
よりシステムの処理速度が落ちるという問題を有してい
た。
【0013】本発明は上記従来の種々の問題点を解決す
るもので、その第1の目的は、システムが稼働中でも、
キャッシュ装置の増設やデータ蓄積装置の増設やデータ
入力装置の増設やデータ出力装置の増設が可能な、より
柔軟なシステム構築を行なうことができるデータ蓄積シ
ステムを提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、大量データを登録
する場合でも処理を高速に行なうことができるデータ蓄
積システムを提供することである。
【0015】本発明の第3の目的は、高速かつ他の処理
の実行時間に与える影響が少ないデータ複製作成処理を
可能とするデータ蓄積システムを提供することである。
【0016】本発明の第4の目的は、他の処理の実行時
間に与える影響が少ないデータ削除処理を可能とするデ
ータ蓄積システムを提供することである。
【0017】本発明の第5の目的は、処理速度が大きく
異なる装置により構成されたデータ蓄積システムにおい
て、処理速度が極端に遅くなることがないようにし、シ
ステムの処理速度を従来よりも向上させ、安定させるこ
とである。
【0018】本発明の第6の目的は、キャッシュのあふ
れ処理発生時にデータ蓄積装置への書き込み処理を最小
にすることにより、システム全体の処理速度を向上する
ことである。
【0019】本発明の第7の目的は、システムが自動的
に一人のユーザが頻繁にアクセスするデータを1つの記
憶用媒体に格納することにより、従来よりも柔軟なデー
タ管理を実現することである。
【0020】本発明の第8の目的は、次に読み出される
ことが予想されるデータを事前にキャッシュ装置に格納
しておくことにより、システムの処理速度を向上させる
ことである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のデータ蓄積システムは、ネットワーク上に接
続されたデータ蓄積装置と、キャッシュ装置と複数のデ
ータ入力装置と複数のデータ出力装置と1つのデータベ
ース装置と入出力機器管理装置を備え、さらにデータベ
ース装置は、キャッシュ装置とデータ蓄積装置の管理を
行なうためにキャッシュ装置管理表とデータ蓄積装置管
理表を備え、さらに、キャッシュ装置とデータ蓄積装置
とデータ入力装置とデータ出力装置が所在情報を登録す
るための登録プログラムを備えたことを要旨とする。
【0022】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成に加え、さらに、データベース装置がキーワード
未設定のデータを管理するためにキーワード未設定デー
タ管理表を備えたことを要旨とする。
【0023】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成にさらに、データベース装置がデータがデータ蓄
積装置のどこに格納されたかを管理するデータ位置管理
表と複製データ作成処理を管理する複製データ管理表を
備えたことを要旨とする。
【0024】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成にさらに、データベース装置が上記記載の第3の
構成要素であるデータ位置管理表を備え、さらに、デー
タベース装置が削除データを管理するキャッシュ内削除
データ管理表とデータ蓄積装置内削除データ管理表を備
えたことを要旨とする。
【0025】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成にさらに、データベース装置がキャッシュ装置の
処理速度の管理を行なうためのキャッシュ性能管理表を
備え、さらに、各装置がキャッシュ割り当て要求を行な
う際、処理速度を通知する機能を備えたことを要旨とす
る。
【0026】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成にさらに、データベース装置が各キャッシュ装置
内のデータの状態管理を行なうためのキャッシュ状態管
理表を備えたことを要旨とする。
【0027】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成にさらに、データベース装置がデータ蓄積装置に
書き込む必要があるデータとそれにアクセスした最新の
ユーザとの対応の管理を行なうためのユーザアクセス管
理表を備えたことを要旨とする。
【0028】また、本発明のデータ蓄積システムは、前
記構成にさらに、端末装置がデータの読み出された順番
を記憶する読み出し履歴リストを備えたことを要旨とす
るものである。
【0029】
【作用】上記構成により、データベース装置と入出力機
器装置がキャッシュ装置とデータ蓄積装置とデータ入力
装置とデータ出力装置の所在情報を管理することによ
り、システムが稼働中でも、キャッシュ装置の増設やデ
ータ蓄積装置の増設やデータ入力装置、データ出力装置
の増設が可能であり、より柔軟なシステム構築を行なう
ことができる。
【0030】また、データベース装置がキーワード未設
定データを管理することにより、ユーザがキーワード入
力する作業が終了する前に入力データをシステムに格納
する処理を実行し、これにより高速な登録処理を提供す
ることが可能となる。
【0031】また、データベース装置が複製データ作成
処理を管理することにより、実際の複製データの作成作
業をデータの読み出しとデータの書き込みのときに実行
することにより、高速かつ、他の処理の実行時間に与え
る影響が少ないデータ複製作成処理を提供することが可
能となる。
【0032】また、データベース装置がキャッシュ内削
除データ管理表とデータ蓄積装置内削除データ管理表を
用いて削除データを管理することにより、実際のデータ
削除処理をキャッシュ装置またはデータ蓄積装置へのデ
ータの読み出しとデータの書き込みの処理のときにいっ
しょに実行することができるので、他の処理の実行時間
に与える影響が少ないデータ削除処理を提供することが
可能となる。
【0033】また、データベース装置がキャッシュ装置
の処理速度に関する管理も行ない、かつ、各装置がキャ
ッシュ装置割り当て要求の際、データベース装置に処理
速度を申告することにより、処理速度が大きく異なる装
置により構成されたデータ蓄積システムにおいて、シス
テムの処理速度を従来よりも向上させ、安定させること
が可能となる。
【0034】また、データベース装置がキャッシュ状態
管理表を用いてキャッシュ内のデータの状態を管理する
ことにより、キャッシュのあふれ処理発生時にデータ蓄
積装置への書き込み処理を最小にすることにより、シス
テム全体の処理速度を向上することができる。
【0035】また、ライト・バック処理時にユーザがア
クセスしたデータを1つの記憶用媒体に格納することに
より、ユーザが頻繁にアクセスし、更新するデータやユ
ーザが登録したデータは動的に同じ記憶用媒体に格納さ
れ、これによりユーザのデータ利用形態の変化に伴い、
データの格納先の記憶用媒体を自動的に変更する柔軟な
データ管理が実現できる。
【0036】また、データ読み出し時に端末装置が読み
出し履歴リストを検索し、次に読み出されることが予想
されるデータを事前にキャッシュ装置に格納しておくこ
とにより、特に定型業務における処理速度を従来よりも
向上させることができる。
【0037】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例にお
けるデータ蓄積システムの構成を示すブロック図であ
る。図1において、101はネットワーク、102a 、
102b は端末装置、103a、103b はデータ入力
装置、104a 、104b はデータ出力装置、105
a、105b 、105c は高速の記憶処理(書き込み/
読み出し処理)を行なうキャッシュ装置、106a 、1
06b はデータ蓄積装置、107はデータベース装置、
108はデータベース装置が管理するキャッシュ装置管
理表、109はデータベース装置が管理するデータ蓄積
装置管理表、110はデータベース装置が管理するデー
タ所在情報管理表、111は入出力機器管理装置、11
2は入出力機器管理装置111が管理するデータ入力装
置管理表、113は入出力機器管理装置111が管理す
るデータ出力装置管理表である。114a,114b,
114c,114d,114e,114f,114g,
114h,114iは装置起動時に所在情報をデータベ
ース装置107に登録する登録プログラムである。点線
で描かれているデータ入力装置103b とデータ出力装
置104b とキャッシュ装置105c とデータ蓄積装置
106b はまだ、このシステムに接続されていないこと
を表している。
【0038】図2、図3、図4、図5、図6を用いてシ
ステムが管理する表のレコード構造について説明する。
先ず、図2を用いて、データベース装置107が管理す
るキャッシュ装置管理表108のレコード構造を説明す
る。この管理表はシステムが保持するキャッシュ装置の
所在情報を管理する。201のフィールドにはキャッシ
ュ装置を識別するキャッシュ識別子を格納する。キャッ
シュ識別子はシステムが保持するキャッシュ装置に1対
1に対応する。202のフィールドにはそのキャッシュ
装置へのアクセスを可能とするためのキャッシュ装置の
所在情報が格納される。
【0039】図3を用いてデータベース装置107が管
理するデータ蓄積装置管理表109のレコード構造を説
明する。この管理表はシステムが保持するデータ蓄積装
置の所在情報を管理する。301のフィールドにはデー
タ蓄積装置を識別するデータ蓄積装置識別子を格納す
る。データ蓄積装置識別子はシステムが保持するデータ
蓄積装置に1対1に対応する。302のフィールドには
そのデータ蓄積装置へのアクセスを可能とするためのデ
ータ蓄積装置の所在情報が格納される。
【0040】図4を用いてデータベース装置107が管
理するデータ所在情報管理表110のレコード構造を説
明する。この管理表はシステムが保持するデータの所在
情報を管理する。401のフィールドにはユーザがデー
タに対して付けるキーワードを格納する。このフィール
ドは複数のキーワードを格納することが可能である。4
02のフィールドにはデータを識別するデータ識別子を
格納する。データ識別子はシステムが保持するデータに
1対1に対応する。403のフィールドには、データを
格納しているデータ蓄積装置のデータ蓄積装置識別子を
格納する。データがまだ、データ蓄積装置に格納されて
いない場合にはこのフィールドは空欄とする。404の
フィールドにはデータを格納しているキャッシュ装置の
キャッシュ識別子を格納する。データが、キャッシュ装
置に格納されていない場合にはこのフィールドは空欄と
する。
【0041】図5を用いて入出力機器管理装置111が
管理するデータ入力装置管理表112のレコード構造に
ついて説明する。この管理表はデータ入力装置の所在情
報を管理する。501のフィールドにはデータ入力装置
の属性情報を格納する。属性情報はユーザがデータ入力
装置を識別するためのもので、例としてそれぞれの装置
を識別するために付けた装置名などがある。502のフ
ィールドにはそのデータ入力装置へのアクセスを可能と
するためのデータ入力装置の所在情報が格納される。
【0042】図6を用いて入出力機器管理装置111が
管理するデータ出力装置管理表113のレコード構造に
ついて説明する。この管理表はデータ出力装置の所在情
報を管理する。601のフィールドにはデータ出力装置
の属性情報を格納する。602のフィールドにはそのデ
ータ出力装置へのアクセスを可能とするためのデータ出
力装置の所在情報が格納される。
【0043】次に、図7、図8、図9、図10を用い
て、キャッシュ装置105c と、データ蓄積装置106
b と、データ入力装置103b と、データ出力装置10
4b とのそれぞれが、本発明のデータ蓄積システム稼働
中に、このシステムに付加される処理手順について説明
する。上記各図のうち、図7はキャッシュ装置105c
を本発明のデータ蓄積システム稼働中にこのシステムに
付加するときの処理手順を示したフローチャートであ
る。この処理においては、まず、キャッシュ装置105
c をシステムのネットワーク101に接続し、キャッシ
ュ装置をシステムに登録するキャッシュ登録プログラム
を起動する(ステップ701)。次に、キャッシュ登録
プログラムはキャッシュ装置105c の所在情報をデー
タベース装置107に通知する(ステップ702)。
【0044】データベース装置107は、キャッシュ装
置の所在情報を受け取るとキャッシュ装置管理表108
を検索し、同じ所在情報を持つキャッシュ装置が既に登
録されていないかどうかを調べる(ステップ703)。
登録されている場合にはステップ705に進む。登録さ
れていない場合はステップ707に進む(ステップ70
4)。既に同じ所在情報を持つキャッシュ装置が登録さ
れている場合はキャッシュ登録プログラムにエラーを返
す(ステップ705)。キャッシュ登録プログラムはデ
ータベース装置107からエラー通知を受けるとキャッ
シュ装置105c の起動を中止する(ステップ70
6)。同じ所在情報を持つキャッシュ装置がまだ登録さ
れていない場合はデータベース装置107はこのキャッ
シュ装置に対し、新たにキャッシュ識別子を割り当て
る。キャッシュ識別子の割り当てはデータベース装置1
07のみが行うことにより、キャッシュ装置とキャッシ
ュ識別子の対応を1対1とすることを実現している(ス
テップ707)。データベース装置は707で新たに割
り当てたキャッシュ識別子と703で受け取ったキャッ
シュ装置の所在情報をキャッシュ装置管理表108に登
録する(ステップ708)。データベース装置は707
で割り当てたキャッシュ識別子をキャッシュ登録プログ
ラムに返す(ステップ709)。キャッシュ登録プログ
ラムはデータベース装置107からキャッシュ識別子を
受け取るとそれを記憶しキャッシュ装置105c を起動
する。(ステップ710)。
【0045】図8はデータ蓄積装置106b を、本発明
のデータ蓄積システム稼働中にこのシステムに付加する
手順を示したフローチャートである。この処理において
は、まず、データ蓄積装置106b をシステムのネット
ワーク101に接続し、データ蓄積装置をシステムに登
録するデータ蓄積装置登録プログラムを起動する(ステ
ップ801)。次にデータ蓄積装置登録プログラムはデ
ータ蓄積装置106bの所在情報をデータベース装置1
07に通知する(ステップ802)。データベース装置
107はデータ蓄積装置の所在情報を受け取るとデータ
蓄積装置管理表109を引き、同じ所在情報を持つデー
タ蓄積装置が既に登録されていないかどうかを調べる
(ステップ803)。登録されている場合はステップ8
05に進む。登録されていない場合はステップ807へ
進む(ステップ804)。既に同じ所在情報を持つデー
タ蓄積装置が登録されている場合は、データ蓄積装置登
録プログラムにエラーを返す(ステップ805)。
【0046】データ蓄積装置登録プログラムは、データ
ベース装置107からエラー通知を受けるとデータ蓄積
装置106b の起動を中止する(ステップ806)。同
じ所在情報を持つデータ蓄積装置がまだ登録されていな
い場合はデータベース装置107はこのデータ蓄積装置
に対し、新たにデータ蓄積装置識別子を割り当てる。デ
ータ蓄積装置識別子の割り当てはデータベース装置10
7のみが行うことにより、データ蓄積装置とデータ蓄積
装置識別子の対応を1対1とすることを実現している。
(ステップ807)。データベース装置は807で新た
に割り当てたデータ蓄積装置識別子と803で受け取っ
たデータ蓄積装置の所在情報をデータ蓄積装置管理表1
09に登録する(ステップ808)。データベース装置
は807で割り当てたデータ蓄積装置識別子をデータ蓄
積装置登録プログラムに返す(ステップ809)。デー
タ蓄積装置登録プログラムはデータベース装置107か
らデータ蓄積装置識別子を受け取るとそれを記憶しデー
タ蓄積装置106b を起動する。(ステップ810)。
【0047】図9はデータ入力装置103b を本発明の
データ蓄積システム稼働中にこのシステムに付加する処
理手順を示したフローチャートである。まず、データ入
力装置103b をシステムのネットワーク101に接続
し、データ入力装置をシステムに登録するデータ入力装
置登録プログラムを起動する(ステップ901)。次に
データ入力装置登録プログラムはデータ入力装置103
b の所在情報と属性情報を入出力機器管理装置111に
通知する(ステップ902)。入出力機器管理装置11
1はデータ入力装置103b の所在情報と属性情報をデ
ータ入力装置管理表112に登録する(ステップ90
3)。データ入力装置登録プログラムはデータ入力装置
103b を起動する(ステップ904)。
【0048】図10はデータ出力装置104b を本発明
のデータ蓄積システム稼働中にこのシステムに付加する
処理手順を示したフローチャートである。まず、データ
出力装置104b をシステムのネットワーク101に接
続し、データ出力装置をシステムに登録するデータ出力
装置登録プログラムを起動する(ステップ1001)。
次にデータ出力装置登録プログラムはデータ出力装置1
04b の所在情報と属性情報を入出力機器管理装置11
1に通知する(ステップ1002)。入出力機器管理装
置111はデータ出力装置104b の所在情報と属性情
報をデータ出力装置管理表113に登録する(ステップ
1003)。データ出力装置登録プログラムはデータ出
力装置104b を起動する(ステップ1004)。
【0049】次に、図11、図12、図13を用いて本
発明のデータ蓄積システムが上述の方法でシステム稼働
中に新たに付加されたキャッシュ装置105c と、デー
タ蓄積装置106b と、データ入力装置103b と、デ
ータ出力装置104b とを登録処理、出力処理、書き込
み処理において利用するときの処理手順について説明す
る。
【0050】図11は端末装置102a がデータ入力装
置103b を用いてデータ登録を行なうときの処理手順
を示したフローチャートである。ここではキャッシュ装
置105cとデータ入力装置103bが利用される場合
について説明する。ユーザが端末装置102a にデータ
入力装置103b の属性情報を入力すると端末装置10
2a は所在情報を取得するために、入出力機器管理装置
111に対し、データ入力装置103b の属性情報を送
る。入出力機器管理装置111は、送られた属性情報を
用いてデータ入力装置管理表112を検索し、該当する
所在情報を端末装置102a に返す(ステップ110
1)。端末装置102a は、上で取得したデータ入力装
置103b の所在情報を用いてデータ入力装置103b
にデータ入力実行命令を送信する。データ入力装置10
3b は、データ入力命令を受信するとデータ入力を開始
し、入力したデータを端末装置102a に返す(ステッ
プ1102)。ユーザは端末装置102a を用いて入力
されたデータにキーワードを付ける(ステップ110
3)。
【0051】端末装置102a は入力データを格納する
キャッシュ装置の所在情報を取得するためにデータベー
ス装置107にキャッシュ装置の所在情報を要求する。
このとき、データに付けたキーワードもいっしょに送る
(ステップ1104)。データベース装置107はキャ
ッシュ装置管理表108を検索し一番適切と思われるキ
ャッシュ装置を選ぶ。この場合は例として登録されたば
かりのキャッシュ装置105c が選ばれたとする。デー
タベース装置107は入力データに対しデータ識別子を
割り当てる。そして、割り当てたデータ識別子と選択し
たキャッシュ装置の所在情報と送られたキーワードをデ
ータ所在管理表110に登録し、キャッシュ装置105
c の所在情報とデータ識別子を返す(ステップ110
5)。端末装置102a は上で取得したキャッシュ装置
105c の所在情報を用いて、キャッシュ装置105c
に、入力データとそのデータ識別子を送信する。データ
識別子と実際の入力データの格納場所の対応付けはキャ
ッシュ装置で行なう(ステップ1106)。
【0052】図12はデータを、新たに付加したデータ
出力装置104b に出力するときの処理手順を示したフ
ローチャートである。ここでは例として出力するデータ
は上でキャッシュ装置105c に登録したデータとす
る。ユーザは端末装置102aを用いて上述の登録時に
付けたキーワードを入力し、検索を依頼する。端末装置
102a は入力されたキーワードをデータベース装置1
07に送る。データベース装置107はデータ所在管理
表110を検索し、該当するデータ識別子のリストを端
末装置102a に返す。ユーザはこのリストの中から出
力したいデータを指定する。ここでは、例として、ユー
ザは上の登録処理の説明でキャッシュ装置105c に登
録したデータを指定することとする(ステップ120
1)。次にユーザはデータ出力装置104b の属性情報
を入力する。端末装置102a はデータ出力装置104
b の所在情報を取得するために属性情報を入出力機器管
理装置に送信する。入出力機器管理装置は、属性情報を
受信すると、データ出力装置管理表113を検索し該当
するデータ出力装置104b の所在情報を端末装置10
2a に返す(ステップ1202)。端末装置は、データ
識別子とデータ出力装置104b の所在情報を用いてデ
ータベース装置107にデータ出力命令を送信する(ス
テップ1203)。
【0053】データベース装置107は、データ識別子
を用いてデータ所在管理表110を検索し、データを格
納しているキャッシュ装置105cの識別子を取得する
(ステップ1204)。次にデータベース装置107は
キャッシュ識別子を用いてキャッシュ装置管理表108
を検索し、キャッシュ装置105cの所在情報を得る
(ステップ1205)。次にデータベース装置107は
キャッシュ装置105cにデータ出力装置104bの所
在情報と出力するデータの識別子をおくり、データ出力
を命令する(ステップ1206)。キャッシュ装置10
5cは該当するデータをデータ出力装置104bに送信
し、出力処理を実行する(ステップ1207)。なお、
データの所在がキャッシュ装置ではなくデータ蓄積装置
の場合でも同様な処理手順により、データ出力は行なわ
れる。
【0054】図13はキャッシュ装置に蓄えられた登録
データをデータ蓄積装置に書き込むときの処理手順を示
したフローチャートである。ここでは例としてキャッシ
ュ装置105c がデータ蓄積装置106b にデータ書き
込みを行なう場合について述べる。キャッシュ装置10
5c はデータベース装置107に対し、データ蓄積装置
に未格納のデータの書き込みを行なうための書き込み先
のデータ蓄積装置の所在情報を要求する(ステップ13
01)。データベース装置107はデータ蓄積装置管理
表109に登録されているデータ蓄積装置の中から1つ
を選ぶ(ステップ1302)。次にデータベース107
はデータ識別子に対応するデータ所在管理表110内の
情報のフィールド403にステップ1302で選択した
データ蓄積装置識別子を代入し、表を更新する(ステッ
プ1303)。選択したデータ蓄積装置の所在情報を書
き込み先の登録されたばかりのデータ蓄積装置の所在情
報としてキャッシュ装置105c に返す。ここでは例と
してデータ蓄積装置106b の所在情報を返したとする
(ステップ1304)。キャッシュ装置105c は取得
したデータ蓄積装置の所在情報を用いてデータ蓄積装置
106b にデータとデータ識別子を送り、データ書き込
みを実行する。書き込みデータとデータ識別子の対応付
けはデータ蓄積装置で行なう(1305)。
【0055】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 、102b
と、複数のデータ入力装置103a 、103b と、複数
のデータ出力装置104a 、104b と、複数のキャッ
シュ装置105a 、105b 、105c と、複数のデー
タ蓄積装置106a 、106b と、入出力機器管理装置
11 1と、データベース装置107とから構成される
データ蓄積装置において、データベース装置107と入
出力機器装置111がキャッシュ装置とデータ蓄積装置
とデータ入力装置とデータ出力装置の所在情報を管理す
るための管理表を有し、かつ、キャッシュ装置とデータ
蓄積装置とデータ入力装置とデータ出力装置が所在情報
を登録するための登録プログラムを有することにより、
本発明のデータ蓄積システムが稼働中でも、キャッシュ
装置の増設やデータ蓄積装置の増設やデータ入力装置、
データ出力装置の増設が可能であり、より柔軟なシステ
ム構築を行なうことができる。
【0056】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図14は本発
明の第2の実施例におけるデータ蓄積システムの構成を
示すブロック図である。この図において、1401はデ
ータベース装置107が管理するキーワード未設定デー
タ管理表である。
【0057】図15を用いてデータベース装置107が
管理するキーワード未設定データ管理表1401のレコ
ード構造を説明する。この管理表はキャッシュ装置への
登録処理が終了したデータの中で、まだキーワード付け
が行なわれていないデータを管理する。1501のフィ
ールドにはデータ入力処理を識別するデータ入力処理識
別子を格納する。データ入力処理識別子はシステム内で
発生するデータ入力を識別するもので、データ入力装置
識別子とそれぞれのデータ入力装置でデータ入力が発生
するごとに一意に割り当てる識別番号から構成される。
データ入力装置識別子はデータ入力装置と1対1に対応
することから、システム内の全てのデータ入力装置によ
り発生するデータ入力はこのデータ入力処理識別子によ
り一意に識別される。1502のフィールドにはそのデ
ータ入力処理により発生した登録処理でキャッシュ装置
に格納したデータのデータ識別子を格納する。1503
のフィールドにはそのデータを格納したキャッシュ装置
のキャッシュ識別子を格納する。
【0058】図16を用いてデータを登録するときのシ
ステムの動きについて説明する。図16は登録処理の処
理手順を示したフローチャートである。ここでは、例と
して、端末装置102a からデータ入力装置103a を
用いてデータを登録する場合について述べる。まず、端
末装置102a は入出力機器管理装置111よりデータ
入力装置103a の所在情報を取得し、それを用いてデ
ータ入力装置103aにデータ入力の実行を命じる(ス
テップ1601)。データ入力装置103a はステップ
1601により発生したデータ入力処理を識別するため
にデータ入力処理識別子の割り当てを行なう。データ入
力処理識別子はデータ入力装置識別子とデータ入力装置
が割り当てるデータ入力装置内で一意となる番号から構
成される。従ってシステム内で発生したデータ入力処理
に対しデータ入力処理識別子は一意に対応付けられる。
【0059】データ入力処理103a はデータ入力を行
ない、入力したデータとデータ入力処理識別子を端末装
置102a に返す(ステップ1602)。次にデータ入
力装置103a はデータベース装置107にデータ入力
処理識別子を送信する(ステップ1603)。データベ
ース装置107はデータ入力処理識別子を受信すると、
ステップ1601で入力したデータに対してデータ識別
子を割り当て、そのデータを格納するキャッシュ装置を
キャッシュ装置管理表108に登録されているキャッシ
ュ装置の中から選択する(ステップ1604)。次にデ
ータベース装置107はステップ1603で受信したデ
ータ入力処理識別子とステップ1604で割り当てたデ
ータ識別子とステップ1604で選択したキャッシュ装
置のキャッシュ識別子をキーワード未設定データ管理表
1401に登録する(ステップ1605)。
【0060】次に、データベース装置107は、ステッ
プ1604で割り当てたデータ識別子とステップ160
4で選択したキャッシュ装置の所在情報をデータ入力装
置103a に返す(ステップ1606)。データ入力装
置103a はステップ1606で受信したキャッシュ装
置の所在情報を用いて、キャッシュ装置に対し、入力デ
ータとステップ1606で受信したデータ識別子を送信
しデータ格納を行なう(ステップ1607)。端末装置
102a はデータベース装置107にユーザが入力した
キーワードとステップ1602で受信したデータ入力処
理識別子を送信する(ステップ1608)。データベー
ス装置107はステップ1608で受信したデータ入力
装置識別子を用いてキーワード未設定データ管理表14
01を検索し、データ識別子とキャッシュ識別子を取得
する(ステップ1609)。次にステップ1609で取
得したデータ識別子とキャッシュ識別子とステップ16
08で受信したキーワードをデータ所在管理表110に
登録する(ステップ1610)。データベース107は
キーワード未設定データ管理表1401からステップ1
608で受信したデータ入力処理識別子に対応するエン
トリを削除する(ステップ1611)。データベース1
07は登録処理が終了したことを端末装置102a に通
知する(ステップ1612)。
【0061】ここで本実施例が従来例に比べ、優れてい
る点について説明する。データ蓄積装置における登録処
理では登録するデータ量が増えると、登録のためのデー
タ転送に時間がかかるようになり、登録処理実行時間が
長くなる。従来例ではユーザがキーワードを入力した後
データ格納を行なうため、登録するデータが大きくなる
と処理時間も長くなった。本実施例ではキャッシュ装置
へのデータ転送をユーザがキーワードを入力する作業を
行なっている間に並行して行なうことにより、従来例よ
りも高速な登録処理を行なうことができる。ステップ1
603からステップ1607はユーザが端末装置を用い
て、キーワード入力を行なっているときに並行してシス
テムがすすめる処理である。
【0062】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a、102b
と、複数のデータ入力装置103a 、103b と、複数
のデータ出力装置104a 、104b と、複数のキャッ
シュ装置105a 、105b 、105c と、複数のデー
タ蓄積装置106a 、106b と、入出力機器管理装置
111と、データベース装置107とから構成されるデ
ータ蓄積装置において、さらにデータベース装置107
がキーワード未設定データを管理するキーワード未設定
データ管理表を有することにより、ユーザがキーワード
入力する作業が終了する前に入力データをシステムに格
納する処理を実行できるので、高速な登録処理を提供す
ることが可能となる。
【0063】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図17は本発
明の第3の実施例におけるデータ蓄積システムの構成を
示すブロック図である。図17において、1701は複
数の記憶用媒体から構成されるデータ蓄積装置、170
2a 、1702b 、1702c は記憶用媒体、1703
は記憶用媒体にデータを読み書きするためのデータ読み
書き装置、1704はデータベース装置107が管理す
る複製データ管理表であり、1705はデータ蓄積装置
が管理するどの記憶用媒体のどこにデータが格納されて
いるかを管理するデータ位置管理表である。
【0064】図18を用いて複製データ管理表1704
のレコード構造について説明する。1801のフィール
ドには複製元のデータのデータ識別子を格納する。18
02のフィールドには複製したデータのデータ識別子を
格納する。
【0065】図19を用いてデータ位置管理表1705
のレコード構造について説明する。1901のフィール
ドにはデータ識別子を格納する。1902のフィールド
にはそのデータのデータ蓄積装置における位置情報を格
納する。位置情報はどの記憶用媒体のどこに格納されて
いるかを表す情報である。本発明ではデータ蓄積装置へ
のデータの書き込み位置はデータベース装置107が指
定する。
【0066】図20のフローチャートを用いてユーザが
端末装置を通してあるデータの複製作成を命じたときの
処理手順について説明する。ここでは、例として端末装
置102a から、x というデータ識別子を持つデータの
複製命令が発生したときの動作について述べる。まず、
端末装置102a は複製元であるデータのデータ識別子
x をデータベース装置107に送り、複製データ作成を
要求する(ステップ2001)。データベース装置10
7は複製データ用に新たにデータ識別子を割り当てる。
この複製用データ識別子をここではy とする(ステップ
2002)。次にデータベース装置107は受信したデ
ータ識別子x を用いてデータ所在管理表110を検索
し、データ識別子x に対応するキーワードとデータ蓄積
装置識別子とキャッシュ識別子を取得する(ステップ2
003)。キャッシュ識別子が取得できた場合、すなわ
ち、複製元データがキャッシュ装置上に存在する場合は
ステップ2005へ進む。キャッシュ識別子が取得でき
なかった場合、すなわち、複製元データがキャッシュ装
置上に存在せず、データ蓄積装置内のある記憶用媒体上
にしか存在しない場合はステップ2008へ進む(ステ
ップ2004)。
【0067】複製元データがキャッシュ装置上に存在す
る場合、データベース107は2003で取得したキャ
ッシュ識別子で、キャッシュ装置管理表108を検索
し、複製元データが格納されているキャッシュ装置の所
在情報を求め、それを用いて、複製元データが格納され
ているキャッシュ装置に対し、データ識別子x 、y を引
数にして複製データを作成することを要求する(ステッ
プ2005)。キャッシュ装置はデータ識別子x に対応
するデータの複製を作成し、この複製したデータとデー
タ識別子y とを対応付ける(ステップ2006)。デー
タベース装置107はステップ2003で取得したキー
ワードとキャッシュ識別子とデータ識別子y を組にして
データ所在管理表110に登録する(ステップ200
7)。複製元データがデータ蓄積装置内の記憶用媒体に
しか存在しない場合、データベース装置107はステッ
プ2003で取得したキーワードとデータ蓄積装置識別
子をデータ識別子y に対応する情報としてデータ所在管
理表110に登録する(ステップ2008)。次にデー
タベース装置107は複製元データ識別子x と複製デー
タ用のデータ識別子y を複製データ管理表1704に登
録する(ステップ2009)。次にデータベースは複製
元データ識別子x を用いてデータ位置管理表1705を
検索し、データが格納されている位置を取得する(20
10)。次にデータベース装置107は上で取得したデ
ータが格納されている位置と複製データのデータ識別子
y をデータ位置管理表1705に登録する(201
1)。
【0068】複製データのデータ識別子y と実際のデー
タの対応付けはデータ蓄積装置上では行なわれていな
い。そこで、以下に説明するようにデータ蓄積装置から
のデータ読み出し処理に関してはデータ識別子だけでは
なく、そのデータの位置情報も用いて行なう。
【0069】図21のフローチャートを用いて、ユーザ
が端末装置を用いてデータの読み出しを行なったときの
処理手順について説明する。ここでは例として端末装置
102a からデータ識別子がz であるデータを読み出す
ときについて説明する。端末装置102a はデータベー
ス107にデータ識別子z を送り、このデータの所在を
問い合わせる(ステップ2101)。データベース装置
107はデータ識別子z を用いてデータ所在管理表11
0を検索し、データが格納されているキャッシュ識別子
とデータ蓄積装置識別子を取得する(ステップ210
2)。このとき、キャッシュ識別子が取得できた場合、
すなわち、データがキャッシュ装置上に存在する場合は
ステップ2004に進む。キャッシュ識別子が取得でき
なかった場合、すなわち、データがキャッシュ装置上に
存在せず、データ蓄積装置内のある記憶用媒体上にしか
存在しない場合はステップ2107へ進む(ステップ2
103)。データがキャッシュ装置上に存在する場合は
データベース装置107はキャッシュ識別子を用いてキ
ャッシュ装置管理表108を検索し、データを格納した
キャッシュ装置の所在情報を取得し、それを端末装置1
02a に返す(ステップ2104)。端末装置102a
はキャッシュ装置の所在情報を用いてキャッシュ装置に
データ識別子z に対応するデータを要求する(ステップ
2105)。キャッシュ装置は該当するデータを端末装
置102a に返す(ステップ2106)。データがキャ
ッシュ装置上に存在せず、データ蓄積装置内のある記憶
用媒体上に存在する場合、データベース装置107はス
テップ2102で取得したデータ蓄積装置識別子を用い
てデータ蓄積装置管理表109を検索し、データを格納
したデータ蓄積装置の所在情報を取得する(ステップ2
107)。
【0070】次に、データベース装置107はデータ蓄
積装置識別子を用いてデータ位置管理表1705を検索
し、データの位置情報を取得し、これと上で取得したデ
ータ蓄積装置所在情報を端末装置102a に返す。本実
施例ではデータ蓄積装置1701にデータが格納されて
いる(ステップ2108)。端末装置102a はデータ
蓄積装置1701の所在情報とデータ識別子z に対応す
るデータの位置情報とデータ識別子z を用いてデータ蓄
積装置1701にデータ識別子z に対応するデータを要
求する(ステップ2109)。データ蓄積装置1701
は受信したデータ位置情報を用いてデータを格納した記
憶用媒体を求め、それをデータ読み書き装置1703に
セットし、該当するデータの読み出しを行ない、それを
端末装置102a に返す(ステップ2110)。
【0071】次にデータ蓄積装置1701は読み出した
データをキャッシュ装置に格納するために格納するキャ
ッシュ装置の位置をデータベース装置107に問い合わ
せる。このとき、読み出したデータのデータ識別子z を
引数としてデータベース装置107に送る(ステップ2
111)。データベース装置107はキャッシュ装置管
理表108に登録されたキャッシュ装置の中からデータ
を格納するキャッシュ装置を1つ選択する。ここでは例
としてキャッシュ装置105a を選択したとする(ステ
ップ2112)。データベース装置107はデータ識別
子z を用いて複製データ管理表を検索し、キャッシュに
格納するデータが複製元データか複製先データでないか
チェックを行なう(ステップ2113)。キャッシュに
格納するデータが複製元データか複製先データであった
場合はステップ2115へ進む。そうでない場合は21
18へ進む(ステップ2114)。データ識別子がz で
あるデータが複製データであった場合、データベース装
置107はデータ識別子zに対応する複製データ管理表
1704のエントリを削除する(ステップ2115)。
データベース装置107はデータzに対応するデータ位
置管理表1705の情報を削除する(ステップ211
6)。
【0072】次に、データベース装置107はデータ所
在管理表のzの情報のフィールド403のデータ蓄積装
置識別子の値を消し、空欄とする(ステップ211
7)。次にデータベース装置107はデータ所在管理表
110が管理するデータ識別子がz のデータに関する所
在情報で、空欄になっているフィールド404のキャッ
シュ識別子の値にステップ2112で選択したキャッシ
ュ装置105a のキャッシュ識別子を格納する(ステッ
プ2118)。次に、データベース装置107は211
2で選択したキャッシュ装置105a の所在情報をデー
タ蓄積装置1701に返す(ステップ2119)。デー
タ蓄積装置2017はキャッシュ装置105a の所在情
報を用いてキャッシュ装置105a にデータ識別子z と
ステップ2110で受信したデータの位置情報に対応す
るデータをキャッシュ装置に送信する(ステップ212
0)。キャッシュ装置は受信したデータを格納し、これ
と受信したデータ識別子z との対応付けをおこなう(ス
テップ2121)。
【0073】図22のフローチャートを用いて、キャッ
シュ上にある更新あるいは新規登録したデータをデータ
蓄積装置に書き込むときの処理手順について説明する。
ここでは例としてキャッシュ装置105a がデータをデ
ータ蓄積装置に書き戻す場合について説明する。キャッ
シュ装置105a はデータの書き戻し先をデータベース
装置107に問い合わせる(ステップ2201)。デー
タベース装置107はデータ位置管理表1705とデー
タ所在管理表110を検索し、データp が格納されてい
るデータの位置情報とデータを格納したデータ蓄積装置
識別子を取得する(ステップ2202)。上でデータ蓄
積装置識別子が取得できた場合はステップ2207へ進
む(ステップ2203)。 データ蓄積装置識別子が取
得できない場合はデータベース装置107はデータ蓄積
装置管理表109からデータ蓄積装置を1つ選択する
(ステップ2204)。
【0074】次に、データベース装置107は選択した
データ蓄積装置の識別子をデータ所在管理表110のス
テップ2201で受信したデータ識別子に対応する情報
のデータ蓄積装置識別子のフィールドに代入する(ステ
ップ2205)。次にデータベース装置は上で選択した
データ蓄積装置のどこにデータを格納するかを決定し、
それをデータ位置情報として、データ識別子とともにデ
ータ位置管理表1705に登録する(ステップ220
6)。データベース装置107は取得したデータ蓄積装
置識別子から、そのデータ蓄積装置の所在情報を求め、
それとそのデータの格納位置を表す位置情報をキャッシ
ュ装置105a に返す(ステップ2207)。キャッシ
ュ装置105a はデータ蓄積装置の所在情報を元に、デ
ータとデータとデータの格納位置である位置情報を送
り、書き戻し作業をデータ蓄積装置に要求する(ステッ
プ2208)。データ蓄積装置はデータを所定の位置に
格納する。(ステップ2209)。
【0075】ここで、この第2の実施例が従来例に比
べ、優れている点について説明する。データの複製作成
処理は、データがキャッシュ上に存在する場合にはキャ
ッシュ装置上で複製を作成し、その複製データに対し、
データ識別子を割り当て管理すればよいが、データがキ
ャッシュ上にない場合はデータ蓄積装置上で複製を作成
し、この複製データに対し、識別子を割り当て管理する
必要がある。しかしながら、データ蓄積装置が複数の記
憶用媒体で構成され、かつ、その記憶用媒体に対し読み
書きを行なうデータ読み書き装置が1つしか装備してい
ない場合、データ読み書き装置が複製元データを格納し
ている記憶用媒体とは異なる記憶用媒体に対して読み書
きを行なっているときにデータ複製作成処理の命令が発
生したときには、記憶用媒体を取り替える作業が必要に
なる。この記憶用媒体を取り替える作業には通常3秒か
ら8秒の時間がかかる。また、現在、データ読み書き装
置を用いて行なっている作業が終了してから複製データ
作成のために記憶用媒体を取り替える場合はさらに時間
がかかり、現在の作業を中断させ、複製データ作成のた
めに記憶用媒体の取り替えを行なうとすると、複製作成
により他の作業を遅らせることになる。
【0076】本実施例では、複製元データがデータ蓄積
装置にある場合、データ複製作成処理命令発生時にはデ
ータベース107上の操作だけを行なうこととし、実際
の複製作成のための作業は複製データ管理表1704を
用いて複製データあるいは複製元データの読み出し時に
行なうことにより、複製作成処理命令の実行時間を短縮
できる。また、データ読み出し処理のときに複製作成の
ための作業を行なうため、従来のように複製作成だけの
ために記憶用媒体の取り替えを行なわないので複製作成
処理実行がシステム全体の処理に与える影響が従来より
少ない。
【0077】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 〜b と複数の
データ入力装置103a 〜b と複数のデータ出力装置1
04a 〜104b と複数のキャッシュ装置105a 〜1
05c と、複数の記憶用媒体1702a 〜1702c と
1つのデータ読み書き装置1703から構成される複数
のデータ蓄積装置1701と、入出力機器管理装置11
1とデータベース装置107から構成されるデータ管理
システムにおいて、データベース装置107が複製デー
タ管理表1704を用いてデータ複製処理を管理し、か
つデータベース装置107がデータ位置管理表1705
を用いてデータがデータ蓄積装置のどの記憶用媒体のど
こに格納されたかという位置情報を管理することによ
り、従来よりも高速かつ、他の処理の実行時間に与える
影響が従来よりも少ないデータ複製作成処理を提供する
ことが可能となる。
【0078】(実施例4)以下、本発明の第4の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図23は本発
明の第4の実施例におけるデータ蓄積システムの構成を
示すブロック図である。図23において2301はキャ
ッシュ装置上に存在する削除データに関する情報を管理
するキャッシュ内削除データ管理表である。2302は
データ蓄積装置が管理する記憶用媒体上に存在する削除
データに関する情報を管理するデータ蓄積装置内削除デ
ータ管理表である。
【0079】図24を用いてキャッシュ内削除データ管
理表2301のレコード構造について説明する。240
1のフィールドには削除するデータのデータ識別子を格
納する。2402のフィールドには削除するデータを格
納しているキャッシュ装置の識別子を格納する。
【0080】図25を用いてデータ蓄積装置内削除デー
タ管理表2302のレコード構造について説明する。2
501のフィールドには削除するデータのデータ識別子
を格納する。2502のフィールドには削除するデータ
を格納しているデータ蓄積装置の識別子を格納する。2
503のフィールドには削除するデータのデータ蓄積装
置内における格納位置情報を格納する。
【0081】図26のフローチャートを用いてデータ削
除処理の手順について説明する。ここでは例として端末
装置102a がデータ削除処理を行なう場合について説
明する。まず、端末装置102a は削除したいデータの
データ識別子を引数として、データベース装置107へ
データ削除処理命令を送信する(ステップ2601)。
データベース装置107は受信したデータ識別子を用い
てデータ所在管理表110を検索し、削除するデータが
格納されているキャッシュ識別子とデータ蓄積装置識別
子を取得する(ステップ2602)。ステップ2602
でデータ蓄積装置識別子が取得できた場合はステップ2
604へ進む。取得できなかった場合はステップ260
6へ進む(ステップ2603)。
【0082】次に、データベース装置107はデータ位
置管理表を検索し、データ蓄積装置のどの記憶用媒体の
どこにデータが格納されているかというデータの位置情
報を取得する(ステップ2604)。そして、データベ
ース装置107は削除するデータのデータ識別子と上で
取得したデータ蓄積装置識別子、データの位置情報を組
にして、データ蓄積装置内削除データ管理表2302に
登録する(ステップ2605)。ステップ2602でキ
ャッシュ識別子が取得できた場合はステップ2607に
進む。取得できなかった場合は2608に進む(ステッ
プ2606)。次に、データベース装置107は削除す
るデータのデータ識別子と上で取得したキャッシュ識別
子を組にしてキャッシュ内削除データ管理表2301に
登録する(ステップ2607)。次にデータベース装置
107は削除するデータのデータ識別子に対応するデー
タ所在管理表110のエントリを削除する(ステップ2
608)。
【0083】図27のフローチャートを用いて、データ
読み出し実行の際、同時に行なうデータ削除処理の手順
について説明する。ここでは例として端末装置102a
からデータ読み出しを行なった場合について説明する。
まず端末装置102a はデータ識別子を引数にしてデー
タ読み出し命令をデータベース装置107に送信する
(ステップ2701)。データベース装置107はデー
タ所在管理表110を検索し、データを格納しているキ
ャッシュ識別子、データ蓄積装置識別子を取得する(ス
テップ2702)。キャッシュ識別子が取得できた場合
には2704の処理に進む。取得できなかった場合には
2711の処理へ進む(ステップ2703)。キャッシ
ュ識別子が取得できた場合、データベース107はキャ
ッシュ識別子を用いてキャッシュ装置管理表108を検
索し、キャッシュ装置の所在情報を取得する(ステップ
2704)。
【0084】次に、データベース107はキャッシュ識
別子を用いて、キャッシュ内削除データ管理表2301
を検索し、読み出すデータが格納されているキャッシュ
装置内に存在する削除データのリストを取得する。削除
データリストはそのキャッシュ装置内に存在する削除す
べきデータのデータ識別子をリストにしたものである
(ステップ2705)。データベース装置107はステ
ップ2705で取得した削除データのリストに対応する
エントリをキャッシュ内削除データ管理表2301から
削除する(ステップ2706)。次にデータベース装置
107は取得した削除データのリストとキャッシュ装置
の所在情報を端末装置102a に返す(ステップ270
7)。端末装置102a は取得したキャッシュ装置の所
在情報を用いてキャッシュ装置に対し、読み出したいデ
ータのデータ識別子と上で取得した削除データのリスト
を送信する(ステップ2708)。キャッシュ装置は、
受信したデータ識別子に対応するデータを、端末装置1
02a に返す(ステップ2709)。
【0085】次に、キャッシュ装置は受信した削除デー
タリストのデータ識別子に対応するデータの削除を行な
う(ステップ2710)。キャッシュ識別子が取得でき
なかった場合、データベース装置107はデータ蓄積装
置識別子を用いてデータ蓄積装置管理表109を検索
し、データ蓄積装置の所在情報を取得する(ステップ2
711)。次に、データベース装置107はデータ識別
子を用いてデータ位置管理表1705を検索し、データ
がデータ蓄積装置のどの記憶用媒体のどこに格納されて
いるかを表すデータの位置情報を取得する(ステップ2
712)。次に、データベース107はデータ蓄積装置
識別子とデータの位置情報を用いて、データ蓄積装置内
削除データ管理表2302を検索し、読み出すデータが
格納されているデータ蓄積装置の記憶用媒体内に存在す
る削除データのリストを取得する。削除データリストは
そのデータ蓄積装置のその記憶用媒体に存在する削除す
べきデータのデータ識別子とその位置情報の組をリスト
にしたものである(ステップ2713)。データベース
装置107はステップ2713で取得した削除データの
リストに対応するエントリをデータ蓄積装置内削除デー
タ管理表から削除する(ステップ2714)。
【0086】次に、データベース装置107は取得した
削除データのリストとデータ蓄積装置の所在情報とデー
タの位置情報を端末装置102a に返す(ステップ27
15)。端末装置102a は取得したデータ蓄積装置の
所在情報を用いてデータ蓄積装置に対し、読み出したい
データのデータ識別子と上で取得したそのデータの位置
情報と上で取得した削除データのリストを送信する(ス
テップ2716)。データ蓄積装置は受信したデータ識
別子とデータの位置情報を見て、対応する記憶用媒体を
データ読み書き装置1703に装着し、データの読み出
しを行ない、それを端末装置102a に返す(ステップ
2717)。次にデータ蓄積装置は受信した削除データ
リストのデータ識別子に対応するデータの削除を行なう
(ステップ2718)。
【0087】なお、データの登録処理、データ蓄積装置
からキャッシュ装置へのデータの読み出し処理に関して
も同様の方法により削除データリストを送信し、データ
の削除を行なう。
【0088】本実施例では、キャッシュ上のデータの削
除とデータ蓄積装置の記憶用媒体上のデータの削除を、
それらの装置にアクセスする命令が発生したときに削除
すべきデータのリストをいっしょに送信することによ
り、従来のように削除のためだけに通信をおこなった
り、削除のためだけにデータ蓄積装置内の記憶用媒体の
取り替えをおこなったりしないので、削除処理がシステ
ム全体の処理時間に及ぼす影響は少ない。
【0089】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 、102b と
複数のデータ入力装置103a 、103b と複数のデー
タ出力装置104a、104b と複数のキャッシュ装置
105a、105b、105cと、複数の記憶用媒体17
02a 、1702b 、1702c と1つのデータ読み書
き装置1703から構成される複数のデータ蓄積装置1
701と入出力機器管理装置111と、データベース装
置107から構成されるデータ管理システムにおいて、
データベース装置107がキャッシュ内削除データ管理
表2301とデータ蓄積装置内削除データ管理表230
2を用いて各キャッシュ装置内または各記憶用媒体内の
削除すべきデータのリストを管理し、かつデータベース
装置107がデータ位置管理表1705を用いてデータ
がデータ蓄積装置のどこに格納されているかという位置
情報を管理することにより、他の処理の実行時間に与え
る影響が従来よりも少ないデータ削除処理を提供するこ
とが可能となる。
【0090】(実施例5)以下、本発明の第5の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図28は本発
明の第5の実施例におけるデータ蓄積システムの構成を
示すブロック図である。図28において、2801は各
キャッシュ装置の性能を管理するキャッシュ性能管理表
である。
【0091】図29を用いてキャッシュ性能管理表28
01のレコード構造を説明する。2901のフィールド
にはキャッシュ装置を表すキャッシュ識別子を格納す
る。2902のフィールドにはそのキャッシュ装置の処
理速度が格納される。
【0092】図30のフローチャートを用いてキャッシ
ュ装置が起動する際に、処理速度をデータベース装置1
07に登録する処理手順について説明する。ここでは例
としてキャッシュ装置105c が起動するときの処理手
順について説明する。まず、キャッシュ装置105c を
システムのネットワーク101に接続し、キャッシュ装
置をシステムに登録するキャッシュ登録プログラムを起
動する(ステップ3001)。次にキャッシュ登録プロ
グラムはキャッシュ装置105c の所在情報と処理速度
をデータベース装置107に通知する(ステップ300
2)。データベース装置107はキャッシュ装置の所在
情報を受け取るとキャッシュ装置管理表108を検索し
(ステップ3003)、次いで同じ所在情報を持つキャ
ッシュ装置が既に登録されていないかどうかをチェック
する(ステップ3004)。ここで、もし既に同じ所在
情報を持つキャッシュ装置が登録されている場合はステ
ップ3005へ進み、登録されていない場合はステップ
3007へ進む(ステップ3004)。
【0093】先のチェック処理においてキャッシュ装置
105c が登録されていると判断された場合は、データ
ベース装置107はキャッシュ登録プログラムにエラー
を返す(ステップ3005)。登録プログラムはキャッ
シュ装置の起動を中止する(ステップ3006)。同じ
所在情報を持つキャッシュ装置がまだ登録されていない
場合はデータベース装置107はこのキャッシュ装置に
対し、新たにキャッシュ識別子を割り当てる(ステップ
3007)。データベース装置は3007で新たに割り
当てたキャッシュ識別子と3002で受け取ったキャッ
シュ装置の所在情報をキャッシュ装置管理表108に登
録する(ステップ3008)。次にデータベース装置1
07は3007で割り当てたキャッシュ識別子と300
2で受け取ったキャッシュの処理速度をキャッシュ性能
管理表2801に登録する(ステップ3009)。次に
データベース装置は3007で割り当てたキャッシュ識
別子をキャッシュ登録プログラムに返す(ステップ30
010)。キャッシュ登録プログラムはキャッシュ識別
子を記憶しキャッシュ装置105c を起動する。(ステ
ップ3011)。
【0094】図31のフローチャートを用いてシステム
内の装置がデータをキャッシュに格納するためにキャッ
シュ装置の割り当てを要求するときにデータベース装置
107がキャッシュ装置を選択する処理手順について説
明する。まず、要求元の装置はデータベース装置に対
し、自分の処理速度を引数にしてキャッシュの所在情報
を要求する(ステップ3101)。データベース装置1
07はキャッシュ性能管理表2801を検索し、受け取
った処理速度に近い処理速度を持つキャッシュのキャッ
シュ識別子を取得する(ステップ3102)。次にデー
タベース識別子107は3102で取得したキャッシュ
識別子を用いてキャッシュ装置管理表108を検索し、
キャッシュ装置の所在情報を取得する(ステップ310
3)。
【0095】ここで本実施例が従来例よりも優位な点に
ついて説明する。本実施例は処理速度の異なる装置によ
り構成されたデータ蓄積システムにおいて、それぞれの
装置がデータ入力のためのキャッシュ装置を取得する
際、データベース装置がその装置の処理速度に近い処理
速度を持つキャッシュ装置を選択するので、従来よりも
システムの処理速度を向上させることが可能である。
【0096】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 、102b と
複数のデータ入力装置103a 、103b と複数のデー
タ出力装置104a 、104b と複数のキャッシュ装置
105a 、105b 、105c と、複数のデータ蓄積装
置106a 、106b と、入出力機器管理装置111
と、データベース装置107とから構成されるデータ蓄
積装置において、データベース装置107がキャッシュ
装置の処理速度の管理を行ない、かつ、各装置がキャッ
シュ装置割り当て要求の際、処理速度を申告することに
より、処理速度の異なる装置により構成されたデータ蓄
積システムにおいてシステムの処理速度を向上させ、安
定させることが可能である。
【0097】(実施例6)以下、本発明の第6の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図32は本発
明の第6の実施例におけるデータ蓄積システムの構成を
示すブロック図である。3201はデータベース装置1
07が管理するキャッシュ状態管理表である。
【0098】図33を用いてキャッシュ状態管理表32
01のレコード構造について説明する。3301のフィ
ールドにはキャッシュ装置を表すキャッシュ識別子が入
る。3302のフィールドにはそのキャッシュが管理す
るダーティなデータの個数を格納する。ダーティなデー
タとはデータ蓄積装置に書き込む必要があるキャッシュ
装置内のデータのことをいう。例えばデータ入力装置よ
りシステムに登録されたデータはデータ蓄積装置への書
き込み処理が発生しないかぎり、キャッシュ装置上にし
か存在しない。また、システムから読み出したデータを
更新した場合、このデータの内容はデータ蓄積装置の内
容と異なる。これらのデータはあるタイミングでデータ
蓄積装置に書き込む必要がありダーティなデータであ
る。
【0099】図34のフローチャートを用いて、データ
登録処理において、入力データを格納するために端末装
置がキャッシュ装置の所在情報をデータベース107に
要求したときにデータベース107がキャッシュの状態
を管理する処理手順について説明する。データベース装
置107は入力データを格納するキャッシュ装置の所在
情報要求を受信する(ステップ3401)。次に、デー
タベース装置107はキャッシュ装置管理表108に登
録されているキャッシュ装置の中から1つ選択する(ス
テップ3402)。次に、データベース装置107は3
402で選択したキャッシュ装置のキャッシュ識別子を
用いてキャッシュ状態管理表3201を検索する(ステ
ップ3403)。検索に成功した場合は3405へ進
む。失敗した場合は3406へ進む(ステップ340
4)。検索に成功した場合、データベース装置107は
キャッシュ識別子に対応するキャッシュ状態管理表中の
データのフィールド3302の値を1増加し、更新する
(ステップ3405)。検索に失敗した場合データベー
ス装置107は3402で選択したキャッシュ識別子と
データ蓄積装置にまだ格納されていないデータの個数と
して1をキャッシュ状態管理表3201に登録する(ス
テップ3406)。
【0100】図35のフローチャートを用いて、端末装
置が更新したデータをキャッシュ装置に格納するために
キャッシュ装置の所在情報をデータベース装置107に
要求したときにデータベース107がキャッシュの状態
を管理する処理手順について説明する。まず、データベ
ース装置107は更新したデータのデータ識別子を引数
とした更新データを格納するキャッシュ装置の所在情報
要求を受信する(ステップ3501)。次にデータベー
ス装置107は受信したデータ識別子を用いてデータ所
在管理表110を検索し、データを格納しているキャッ
シュ識別子とデータ蓄積装置識別子を取得する(ステッ
プ3502)。このとき、データ蓄積装置識別子が取得
できた場合には3504へ進む(ステップ3503)。
データ蓄積装置識別子が取得できなかった場合は、この
更新データはデータ入力装置からシステムに登録された
ままで、まだデータ格納装置に登録されていないデータ
を更新したものなので、このデータの更新によるキャッ
シュ上のデータ蓄積装置に書き込む必要があるデータの
個数には変化がない。従ってキャッシュ状態管理表32
01の更新は行なわない。データ蓄積装置識別子が取得
できた場合は、この更新データとそれに対応するデータ
蓄積装置内のデータとでは内容が異なるので、この更新
データはデータ蓄積装置に書き込む必要がある。従っ
て、キャッシュ上のデータ蓄積装置に書き込む必要があ
るデータの個数は1増えるので、キャッシュ状態管理表
3201で、3502で取得したキャッシュ識別子に対
応する情報のフィールド3302の値を1増加し、キャ
ッシュ状態管理表3201を更新する(ステップ350
4)。
【0101】図36のフローチャートを用いてキャッシ
ュ装置上のデータをデータ蓄積装置に書き込む処理でキ
ャッシュ装置がデータベース装置107に書き込み先の
データ蓄積装置の所在情報要求を行なった際、データベ
ース装置107がキャッシュの状態を管理する処理手順
について説明する。このデータ蓄積装置への書き込み処
理はダーティなデータだけをキャッシュ装置が選択し
て、それらのデータの書き込みを行なう処理で一般にラ
イトバック(write back)処理として知られている。こ
のデータ蓄積装置への書き込み処理によりキャッシュ装
置内のデータと、それに対応するデータ蓄積装置内のデ
ータはに一致し、ダーティなデータはダーティではなく
なる。まず、データベース装置107はキャッシュ装置
からデータ蓄積装置へ書き込むデータのデータ識別子と
キャッシュ識別子を引数としたデータ蓄積装置所在情報
要求を受信する(ステップ3601)。次にデータベー
ス装置107は受信したキャッシュ識別子に対応するキ
ャッシュ状態管理表3201内の情報のフィールド32
01の値を1減じ、キャッシュ管理表3201を更新す
る(ステップ3602)。
【0102】図37のフローチャートを用いてキャッシ
ュのあふれ処理における、キャッシュ装置がダーティな
データを削除するためにおこなう処理手順について説明
する。ここでは例としてキャッシュ装置105c が上記
の処理を行なう場合について説明する。まず、キャッシ
ュ装置105c はあふれ処理のために削除しなければな
らないダーティなデータの識別子を引数としてデータベ
ース107にこれらのデータの格納先の所在情報を要求
する(ステップ3701)。データベース装置107は
受信したデータ識別子に対応するデータ所在管理表11
0内の情報のフィールド404のキャッシュ識別子の値
を消去する(ステップ3702)。次に、データベース
装置107はステップ3701で処理の要求元であるキ
ャッシュ装置105cのキャッシュ識別子を用いてこれ
に対応するキャッシュ状態管理表3201内の情報のフ
ィールド3302の値を1減し、更新する(ステップ3
703)。次に、データベース装置107はキャッシュ
状態管理表3201を検索し、キャッシュ状態管理表3
201のフィールド3302の値が一番小さいキャッシ
ュ識別子を取得する(ステップ3704)。次にデータ
ベース装置107は取得したキャッシュ識別子がステッ
プ3701で処理の要求元であるキャッシュ装置105
c のキャッシュ識別子と同じかどうかを調べる。同じで
ある場合はステップ3709へ進む。同じでない場合は
ステップ3706へ進む(ステップ3705)。
【0103】データベース装置は、ステップ3704で
取得したキャッシュ識別子を用いてこれに対応するキャ
ッシュ状態管理表3201内の情報のフィールド330
2の値を1増し、更新する(ステップ3706)。次
に、データベース装置107は、ステップ3701で受
信したデータ識別子を用いてデータ所在管理表内の対応
する情報のフィールド404のキャッシュ装置識別子の
値としてステップ3704で取得したキャッシュ識別子
を代入し、表を更新する(ステップ3707)。次に、
データベース装置107はステップ3704で取得した
キャッシュ識別子を用いてキャッシュ装置管理表109
を検索し、対応するキャッシュ装置の所在情報を取得す
る(ステップ3708)。ステップ3702で検索した
キャッシュ識別子とステップ3701で処理の要求元で
あるキャッシュ装置105c のキャッシュ識別子が同じ
場合、他のキャッシュ装置にもデータを格納する余裕が
ないのでデータの書き込み先はデータ蓄積装置となる。
そこでデータベース装置107はデータ所在管理表11
0を検索し、データ蓄積装置識別子を取得する(ステッ
プ3709)。ステップ3709でデータ蓄積装置識別
子が取得できない場合にはステップステップ3712へ
進む(ステップ3710)。
【0104】データベース装置107は、ステップ37
09で取得したデータ蓄積装置識別子を用いてデータ蓄
積装置管理表109を検索し、データ蓄積装置の所在情
報を取得する(ステップ3711)。データ蓄積装置識
別子が取得できない場合、データベース装置107はデ
ータ蓄積装置管理表に登録されているデータ蓄積装置か
ら1つを選択する(ステップ3712)。次に、データ
ベース装置107は3701で受信したデータ識別子を
用いてデータ所在管理表内の対応する情報のフィールド
403の値としてステップ3712で選択したデータ蓄
積装置の識別子を代入し、表を更新する(ステップ37
13)。データベース識別子は装置の所在情報をキャッ
シュ装置105c に返す(ステップ3714)。キャッ
シュ装置105c は3714で受け取った所在情報を持
つ装置に対し、データ識別子とそれに対応するデータを
送信し、データの格納を要求する。要求先の装置はデー
タ識別子とデータの対応付けを行ない、データを格納す
る(ステップ3715)。キャッシュ装置105c はデ
ータを削除する(ステップ3716)。
【0105】ここで、本実施例が従来例に比べて優れて
いる点について説明する。従来例ではキャッシュ装置が
あふれ処理を実行する際、ダーティなデータで、キャッ
シュ装置から削除しなければならないデータはデータ蓄
積装置に書き込んだ後、キャッシュから削除するという
処理を行なっている。一般にデータ蓄積装置はキャッシ
ュ装置よりも処理時間が遅いのであふれ処理におけるデ
ータ蓄積装置への書き込み処理はシステム全体の処理速
度を下げる原因の1つであった。これに対し、本実施例
ではデータベース装置が各キャッシュ装置がどれだけダ
ーティなデータを持つかというキャッシュの状態を管理
することにより、あふれ処理発生時にはダーティなデー
タをデータ蓄積装置に書き込むかわりにダーティなデー
タが少ない別のキャッシュ装置にそのデータを格納する
ことを依頼することにより、データ蓄積装置へのアクセ
スを少なくし、これによりシステム全体の処理速度を向
上させることを可能とする。また、データベース装置が
データの読み書きの制御を行なうため、上記のキャッシ
ュの状態の管理のためにデータベース装置がキャッシュ
装置にアクセスする必要がなく、負荷の少ないキャッシ
ュの状態管理を実現している。
【0106】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 、102b
と、複数のデータ入力装置103a 、103b と、複数
のデータ出力装置104a 、104b と、複数のキャッ
シュ装置105a 、105b 、105c と、複数のデー
タ蓄積装置106a 、106b と、入出力機器管理装置
111と、データベース装置107とから構成されるデ
ータ蓄積装置において、データベース装置107と入出
力機器装置111がキャッシュ装置とデータ蓄積装置と
データ入力装置とデータ出力装置の所在情報を管理し、
さらにデータベース装置107がキャッシュ装置の状態
を管理することにより、キャッシュのあふれ処理発生時
にデータ蓄積装置への書き込み処理を最小にすることに
より、システム全体の処理速度を向上することが可能と
なる。
【0107】(実施例7)以下、本発明の第7の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図38は本発
明の第7の実施例におけるデータ蓄積システムの構成を
示すブロック図である。図38において、3801はデ
ータベース装置107が管理するユーザアクセス管理表
である。
【0108】図39を用いてユーザアクセス管理表38
01のレコード構造について説明する。図39におい
て、3901のフィールドにはユーザ識別子が入る。ユ
ーザ識別子はユーザを識別するものである。ユーザ識別
子はこのデータ蓄積システムを構成する計算機のオペレ
ーティングシステムにより管理されている。ユーザはデ
ータ蓄積システムを利用するためにまず、端末装置から
オペレーティングシステムに対しログインを行なう。こ
のときにユーザを識別するユーザ識別子がオペレーティ
ングシステムから配布される。3902のフィールドに
はデータ識別子が入る。この管理表はダーティなデータ
を最後にアクセスしたユーザは誰かという情報を管理す
る。
【0109】次に、図40、41、42のフローチャー
トを用いて、ユーザアクセス管理表3801への情報の
登録、更新、削除の処理手順について説明する。先ず、
図40のフローチャートを用いて、ユーザがデータ更新
処理またはデータ登録処理を行なう際にデータを格納す
るキャッシュ装置の所在情報の要求がデータベース装置
107に送信されたときに、データベース装置107が
ユーザアクセス管理表に対して行なう情報の登録、更新
処理の手順について説明する。ここでは例として、要求
元のユーザのユーザ識別子をx とする。
【0110】0まずデータベース装置107は登録ある
いは更新するデータのデータ識別子を用いてユーザアク
セス管理表を検索する(ステップ4001)。検索に成
功した場合はステップ4003に進む。失敗した場合は
ステップ4004へ進む(ステップ4002)。検索に
成功した場合、そのデータ識別子に対応するユーザアク
セス管理表3801内の情報のフィールド3901のユ
ーザ識別子の値をx に書き換え、表の更新を行なう(ス
テップ4003)。検索に失敗した場合はユーザ識別子
x とデータ識別子を組にしてユーザアクセス管理表38
01へ登録す0(ステップ4004)。
【0111】次に、図41のフローチャートを用いて、
ユーザがデータ読み出し処理を行なう際に読み出したい
データを格納するキャッシュ装置あるいはデータ蓄積装
置の所在情報の要求がデータベース装置107に送信さ
れたときに、データベース107がユーザアクセス管理
表に対して行なう情報の更新処理の手順について説明す
る。ここでは例として、要求元のユーザのユーザ識別子
をx とする。
【0112】まずデータベース装置107は読み出し要
求の対象となるデータのデータ識別子を用いてユーザア
クセス管理表3801を検索する(ステップ410
1)。検索に失敗した場合はユーザアクセス管理表38
01に関しては何も処理を行なわない。検索に成功した
場合はステップ4103へ進む(ステップ4102)。
次にデータベース装置107は読み出し要求の対象とな
るデータのデータ識別子に対応するユーザアクセス管理
表3801内の情報のフィールド3901のユーザ識別
子の値をx に書き換え、表の更新を行なう(ステップ4
103)。
【0113】次に、図42のフローチャートを用いて、
キャッシュあふれ処理発生時にキャッシュ装置がデータ
をデータ蓄積装置に書き戻す作業を行なうためにデータ
ベース装置107に書き戻し先のデータ蓄積装置の所在
情報問合せを行なった際、データベース装置107がユ
ーザアクセス管理表に対して行なう情報の削除処理の手
順について説明する。ここでは、例として、キャッシュ
装置が書き戻すデータのデータ識別子をx とする。
【0114】まず、データベース107はデータ識別子
x を用いてユーザアクセス管理表3801を検索する
(ステップ4201)。検索に失敗した場合にはユーザ
アクセス管理表3801に関しては何も処理を行なわな
い。検索に成功した場合はステップ4203へ進む(ス
テップ4202)。データベース装置107はデータ識
別子x に対応するユーザアクセス管理表内のデータを削
除する(ステップ4203)。
【0115】図40で説明した処理手順により、ユーザ
アクセス管理表3801にはダーティなデータをアクセ
スしたユーザの情報が格納される。また、図39、図4
1で説明した処理手順により、ユーザアクセス管理表3
801には常にダーティなデータにアクセスした最新の
ユーザに関する情報が格納される。また、図42で説明
した処理手順によりキャッシュあふれ処理が発生した場
合、ダーティでなくなったデータの情報をユーザアクセ
ス管理表より削除するのでユーザアクセス管理表380
1にはダーティなデータにアクセスした最新のユーザに
関する情報のみが格納される。
【0116】このユーザアクセス管理表3801を用い
たライト・バック(write back)処理について図43を
用いて説明する。本発明のライト・バック処理はユーザ
からのデータ読み出し処理でキャッシュ上にないデータ
の読み出しを行なう際起動する。ここでは例としてユー
ザ識別子がx であるユーザがキャッシングされておら
ず、データ蓄積装置1701内の記憶用媒体1702a
上にあるデータ識別子がy であるデータの読み出しを行
なうためにデータベース装置107に対しデータの所在
要求をおこなったときの処理について説明する。データ
ベース装置107は図41で説明したデータ読み出しの
際のユーザアクセス管理表に対する処理を終了した後、
以下の処理を行なう。データベース装置107はデータ
識別子y を用いてデータ所在管理表を検索する(ステッ
プ4301)。この場合、データ蓄積装置識別子しか取
得できないのでデータベース装置107はデータ蓄積装
置管理表109を検索し、データ蓄積装置の所在情報を
得、それを要求元に返す(ステップ4302)。要求元
はこの情報を用いてデータ蓄積装置1701にデータの
読み出し処理を要求する(ステップ4303)。
【0117】データ蓄積装置1701はデータ読み書き
装置1703に記憶用媒体1702a を装着し該当する
データを読み出し、これを要求元に返す(ステップ43
04)。要求元はデータの読み出しが終了したことをデ
ータベース装置107に通知する(ステップ430
5)。データベース装置107は要求元のユーザ識別子
xを用いてユーザアクセス管理表3801を検索し、ユ
ーザ識別子がx であるユーザがアクセスしたダーティデ
ータの最新一覧を取得する(ステップ4300)。次
に、データベース装置107はステップ4306で取得
したユーザ識別子がxであるユーザがアクセスしたダー
ティデータの最新一覧の中のデータ識別子を用いてデー
タ所在管理表110を検索し、どのデータをどのキャッ
シュ装置がキャッシュしているかという情報を取得する
(ステップ4307)。次に、データベース装置107
は各キャッシュ装置に対し、ステップ4306で取得し
たユーザ識別子がx であるユーザがアクセスしたダーテ
ィデータの最新一覧のう ち、そのキャッシュ装置がキ
ャッシングしているデータの識別子をリストアップし、
このリストとステップ4302で取得したデータ蓄積装
置の所在情報を送信し、ライト・バック処理を命じる
(ステップ4308)。
【0118】各キャッシュ装置は受信したデータ識別子
のリストとデータ蓄積装置の所在情報を用いて、リスト
内のデータ識別子とそれに対応するデータをデータ蓄積
装置1701に送信し、ライト・バック処理を実行する
(ステップ4309)。データ蓄積装置1701の状態
はステップ4304のままなので、受信したデータを記
憶用媒体1702a に格納する(ステップ4310)。
各キャッシュ装置はwrite back処理が終了したことをデ
ータベース装置107に通知する(ステップ431
1)。データベース装置107は4306で取得したリ
ストのデータ識別子を用いて、データ所在管理表内のこ
れらのデータ識別子に対応する情報のフィールド403
のデータ蓄積装置識別子をすべてデータ蓄積装置170
1の識別子に書き換え、表を更新する(ステップ431
2)。データベース装置107は4306で取得したリ
ストのデータ識別子に対応するユーザアクセス管理表3
801内の情報を削除する(ステップ4313)。以上
の手順でライト・バック処理を行なうことにより、ユー
ザ識別子がx であるユーザが読んだダーティデータは記
憶用媒体1702a に格納される。
【0119】ここで本実施例が従来例に比べ優れている
点について説明する。従来例では、ユーザがよく利用す
るデータを一つの記憶用媒体に格納するためにはデータ
を登録するときに記憶用媒体を意識する必要があり、ど
のデータをどの記憶用媒体に格納するかというデータ管
理をユーザが行なう必要があった。また、この管理方法
は静的であるため、ユーザの利用形態に合わせて変更す
ることが難しい。本発明ではユーザは上述のようなデー
タ管理を行なう必要がなく、ライト・バックのときにユ
ーザがアクセスしたデータを1つの記憶用媒体に記憶す
るという方法をとるため、ユーザが頻繁にアクセスし、
更新するデータやユーザが登録したデータは同じ記憶用
媒体に格納される。また、ユーザのデータ利用形態が変
化すれば、それにあわせてライト・バック先の記憶用媒
体も変化するので従来よりも柔軟なデータ管理が実現で
きる。
【0120】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 、102b
と、複数のデータ入力装置103a、103b と、複数
のデータ出力装置104a、104b と、複数のキャッ
シュ装置105a 、105b 、105c と、複数の記憶
用媒体1702a 、1702b 、1702c と、1つの
データ読み書き装置1703とから構成されるデータ蓄
積装置1701と入出力機器管理装置111と、データ
ベース装置107とから構成されるデータ管理システム
において、データベース装置107と入出力機器装置1
11がキャッシュ装置とデータ蓄積装置とデータ入力装
置とデータ出力装置の所在情報を管理し、さらにデータ
ベース装置107がデータ蓄積装置に書き込む必要があ
るデータとそれにアクセスした最新のユーザとの対応を
管理することにより、システムが自動的に一人のユーザ
が登録したデータ、または頻繁に更新するデータを1つ
の記憶用媒体に格納することにより、従来よりも柔軟な
データ管理を実現することが可能となる。
【0121】(実施例8)以下、本発明の第8の実施例
について、図面を参照しながら説明する。図44は本発
明の第8の実施例におこえるデータ蓄積システムの構成
を示すブロック図である。4401a,b はユーザが読み
出し処理を行なったデータの履歴を記憶する読み出し履
歴リストである。
【0122】図45を用いて読み出し履歴リスト440
1の構造について説明する。読み出し履歴リストはデー
タ識別子を要素とするリストである。リスト内のデータ
識別子は読み出しを行なわれた順番に順序化に格納され
ており、同じデータ識別子が複数登録されている場合も
ある。例えば4501のデータ識別子のデータの読み出
しは4502のデータ識別子のデータの読み出しより古
い。また、このリストの長さは有限とする。
【0123】図46のフローチャートを用いて、データ
読み出し処理のときの読み出し履歴リストの管理の処理
手順について説明する。ここでは、例として、端末装置
102a が識別子がxであるデータを読み出す場合につ
いて説明する。まず、端末装置はこれから読み出しを行
なうデータのデータ識別子xを用いて読み出し履歴リス
ト4401a を検索する。検索に成功した場合はステッ
プ4603の処理に進む。検索に失敗した場合はステッ
プ4605の処理に進む(ステップ4602)。検索に
成功した場合、読み出し履歴リストを用いて、そのデー
タ識別子xよりもあとにデータの読み出しを行なったデ
ータのデータ識別子のリストを取得する(ステップ46
03)。端末装置は4603で取得したリストをデータ
ベース管理装置107に送信し、これらのデータをキャ
ッシュするよう命令する(ステップ4604)。
【0124】次に、端末装置102a はデータ識別子x
をデータベース装置107に送信し、データを格納して
いる装置の所在情報を要求する(ステップ4605)。
端末装置102a はデータベースからデータを格納して
いる装置の所在情報を受け取ると、それを用いて、デー
タの読み出しを行なう(ステップ4606)。端末装置
102a は読み出し履歴リスト4401a にデータ識別
子xをリストの先頭に付け加える。このとき、リストが
いっぱいになっている場合は一番古いデータ識別子を削
除する(ステップ4607)。
【0125】図47のフローチャートを用いて、端末装
置102a より上記のステップ4604の処理で送信し
たデータ識別子のリストを受信したときのデータベース
装置107の処理について説明する。データベース装置
107は受信したリストのデータ識別子を用いてデータ
所在管理表110を検索し、キャッシングされていない
データの識別子リストを作成する(ステップ470
1)。次にデータベース装置107はステップ4701
の処理で取得したデータ識別子リストのデータ識別子に
それぞれキャッシュ装置を割り当てる(ステップ470
2)。次に、これらのデータに対応するデータ所在管理
表110内の情報の、フィールド404に割り当てたキ
ャッシュ装置の識別子を代入し、表を更新する(ステッ
プ4703)。次に、データベース装置107は、47
01の処理で取得したデータ識別子リストのデータを格
納するそれぞれのデータ蓄積装置に対し、4702の処
理で割り当てたキャッシュ装置にこれらのデータをキャ
ッシングするように命令する(ステップ4704)。
【0126】ここで本実施例が従来例に比べて優れてい
る点について説明する。あるデータを読み出した後には
必ずある決まったデータを読み出すという定型業務にお
いて、従来のデータ蓄積システムではあるデータを読み
出したときに次に読み出すデータが必ずキャッシュ装置
に格納されている保証がないため、次のデータをデータ
蓄積装置から読み出さなければならない可能性があり、
それによりシステムの処理速度が落ちるという問題があ
った。本実施例では端末装置が過去にどの順番でデータ
の読み出しが行なわれたかという情報を保持することに
より、次に読み出される可能性があるデータを事前にキ
ャッシングすることにより定型業務における処理速度を
従来よりも向上させることを実現する。
【0127】以上、本実施例によれば、ネットワーク1
01に接続された複数の端末装置102a 、102b
と、複数のデータ入力装置103a 、103b と、複数
のデータ出力装置104a 、104b と、複数のキャッ
シュ装置105a 、105b 、105c と、複数のデー
タ蓄積装置106a 、106b と、入出力機器管理装置
111と、データベース装置107から構成されるデー
タ蓄積装置において、データベース装置107と入出力
機器装置111がキャッシュ装置とデータ蓄積装置とデ
ータ入力装置とデータ出力装置の所在情報を管理し、さ
らに端末装置102a 、102b が過去に読み出したデ
ータの順番を管理するために読み出し履歴リスト440
1a 、401b を装備することにより、次に読み出され
る可能性があるデータを事前にキャッシングし、定型業
務における処理速度を従来よりも向上させることを可能
とする。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明は、上記第1の実施
例から明かなようにデータ入力装置とデータ出力装置の
管理を行なう入出力機器管理装置と、データベース装置
にキャッシュ装置とデータ蓄積装置の所在を管理するキ
ャッシュ管理表とデータ蓄積装置管理表と、キャッシュ
装置とデータ蓄積装置とデータ入力装置とデータ出力装
置内に所在情報を登録するための登録プログラムを設け
ることにより、システムが稼働中でもキャッシュ装置の
増設やデータ蓄積装置の増設やデータ入力装置の増設や
データ出力装置の増設を簡単に行うことができ、システ
ムの要件に対し、柔軟に対応できる優れたデータ蓄積シ
ステムを実現できるものである。
【0129】また、本発明は、上記第2の実施例から明
かなようにデータベース装置にキーワードが未設定なデ
ータを管理するキーワード未設定データ管理表を設ける
ことにより、登録処理時にユーザがキーワードを登録す
る前にデータ格納を行うことを可能とし、これにより大
量データを登録するときの待ち時間を短縮し、高速な登
録処理を提供することができる優れたデータ蓄積システ
ムを実現できるものである。
【0130】また、本発明は、上記第3の実施例から明
かなようにデータベース装置にデータ蓄積装置のデータ
の格納位置を管理するデータ位置管理表と複製データ作
成処理を管理する複製データ管理表を設けることによ
り、データ蓄積装置のある記憶用媒体内のキャッシュさ
れていないデータの複製を作成する際、データベース装
置が管理するデータ所在情報だけを変更し、実際の複製
作成作業はそのデータに対する読み出し命令の後に行う
キャッシング処理のときに併せて行うことを可能とし、
これにより高速で、かつ、システム内の他の処理への影
響を最小限とするデータ複製処理を提供することができ
る優れたデータ蓄積システムを実現できるものである。
【0131】また、本発明は、上記第4の実施例から明
かなようにデータベース装置にデータ蓄積装置のデータ
の格納位置を管理するデータ位置管理表と削除データを
管理する削除データ管理表を設けることにより、削除命
令発行時には、データベース装置が管理するデータ所在
情報だけを変更し、その後、キャッシュ上のデータの削
除はそのキャッシュ装置へのアクセスが行われる際にま
とめて実行し、また、データ蓄積装置のある記憶用媒体
上のデータの削除はその記憶用媒体へのアクセスが行わ
れる際にまとめて実行することを可能とし、これにより
高速で、かつ、システム内の他の処理への影響を最小限
とするデータ削除処理を提供することができる優れたデ
ータ蓄積システムを実現できるものである。
【0132】また、本発明は、上記第5の実施例から明
かなようにデータベース装置にキャッシュ装置の性能を
管理するキャッシュ性能管理表を設けることにより、デ
ータベース装置がデータ入力装置にキャッシュ装置を割
り当てる際に、処理速度の近いものを割り当てることを
可能とし、これにより資源を有効に活用した従来よりも
効率が良く、安定した性能を提供することができる優れ
たデータ蓄積装置を実現できるものである。
【0133】また、本発明は、上記第6の実施例から明
かなようにデータベース装置にキャッシュ装置の状態を
管理するキャッシュ状態管理表を設けることにより、あ
ふれ処理発生時に、キャッシュ装置がダーティなデータ
を低速なデータ蓄積装置に書き込むかわりに、ダーティ
データが少ない他のキャッシュ装置に書き込むことによ
りあふれ処理実行時にデータ蓄積装置にアクセスする頻
度を従来よりも少なくすることができるので、高速なあ
ふれ処理を提供することが可能となり、あふれ処理実行
時に、他の登録処理や読み出し処理に負荷をかけない安
定した性能を提供することができる優れたデータ蓄積装
置を実現できるものである。
【0134】また、本発明は、上記第7の実施例から明
らかなようにデータベース装置にどのダーティなデータ
にどのユーザがアクセスしたかという情報を管理するユ
ーザアクセス管理表を設けることにより、write back
処理時に、あるユーザが登録または更新したダーティデ
ータをまとめて、データ蓄積装置の1つの記憶用媒体に
格納することを可能とし、これにより、ユーザがデータ
蓄積装置内のデータにアクセスしたときに発生する記憶
用媒体のデータ読み書き装置への着脱の頻度を従来より
も少なくすることができ、データ蓄積装置へのアクセス
時間を短くすることができる優れたデータ蓄積装置を実
現できるものである。
【0135】また、本発明は、上記第8の実施例から明
かなように端末装置に過去にユーザがデータを読み出し
た順番を記憶する読み出し履歴リストを設けることによ
り、ユーザがあるデータの読み出しを実行する際、端末
装置はこの読み出し履歴リストから、現在読み出そうと
しているデータを過去に読み出した際の履歴を調べ、こ
の後、続けて読み出されると予想されるデータのリスト
をデータベース装置に送り、これらのデータをキャッシ
ングしておくように指示することにより、定型業務など
においては、常に次に読み出されるデータはキャッシュ
上にあるので、高速なデータ読み出しを提供することが
できる優れたデータ蓄積システムを実現できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるデータ蓄積シス
テムの構成を示すブロック図
【図2】第1の実施例におけるキャッシュ装置管理表の
レコード構成図
【図3】第1の実施例におけるデータ蓄積装置管理表の
レコード構成図
【図4】第1の実施例におけるデータ所在管理表のレコ
ード構成図
【図5】第1の実施例におけるデータ入力装置管理表の
レコード構成図
【図6】第1の実施例におけるデータ出力装置管理表の
レコード構成図
【図7】第1の実施例におけるキャッシュ装置起動時の
登録処理のフローチャート
【図8】第1の実施例におけるデータ蓄積装置装置起動
時の登録処理のフローチャート
【図9】第1の実施例におけるデータ入力装置起動時の
登録処理のフローチャート
【図10】第1の実施例におけるデータ出力装置起動時
の登録処理のフローチャート
【図11】第1の実施例におけるデータの登録処理のフ
ローチャート
【図12】第1の実施例におけるデータの出力処理のフ
ローチャート
【図13】第1の実施例におけるキャッシュ装置からデ
ータ蓄積装置へのデータの書き込み処理のフローチャー
【図14】第2の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図15】第2の実施例におけるキーワード未設定デー
タ管理表のレコード構成図
【図16】第2の実施例におけるデータの登録処理のフ
ローチャート
【図17】第3の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図18】第3の実施例における複製データ管理表のレ
コード構成図
【図19】第3の実施例におけるデータ位置管理表のレ
コード構成図
【図20】第3の実施例におけるデータ複製作成処理の
フローチャート
【図21】第3の実施例におけるデータ読み出し処理の
フローチャート
【図22】第3の実施例におけるキャッシュ装置からデ
ータ蓄積装置へのデータの書き込み処理のフローチャー
【図23】第4の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図24】第4の実施例におけるキャッシュ内削除デー
タ管理表のレコード構成図
【図25】第4の実施例におけるデータ蓄積装置内削除
データ管理表のレコード構成図
【図26】第4の実施例におけるデータ削除処理のフロ
ーチャート
【図27】第4の実施例におけるデータ読み出し処理の
フローチャート
【図28】第5の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図29】第5の実施例におけるキャッシュ性能管理表
のレコード構成図
【図30】第5の実施例におけるキャッシュ装置起動時
の登録処理のフローチャート
【図31】第5の実施例におけるキャッシュ装置割り当
て処理のフローチャート
【図32】第6の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図33】第6の実施例におけるキャッシュ状態管理表
のレコード構成図
【図34】第6の実施例におけるデータ登録処理におけ
るキャッシュ状態管理処理のフローチャート
【図35】第6の実施例におけるデータ更新処理におけ
るキャッシュ状態管理処理のフローチャート
【図36】第6の実施例におけるキャッシュ装置からデ
ータ蓄積装置へのデータの書き込み処理におけるキャッ
シュ状態管理処理のフローチャート
【図37】第6の実施例におけるキャッシュあふれ処理
のフローチャート
【図38】第7の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図39】第7の実施例におけるユーザアクセス管理表
のレコード構成図
【図40】第7の実施例におけるデータ登録、更新処理
におけるユーザアクセス管理処理のフローチャート
【図41】第7の実施例におけるデータ読み出し処理に
おけるユーザアクセス管理処理のフローチャート
【図42】第7の実施例におけるキャッシュあふれ処理
におけるユーザアクセス管理処理のフローチャート
【図43】第7の実施例におけるキャッシュ装置からデ
ータ蓄積装置へのデータの書き込み処理のフローチャー
【図44】第8の実施例におけるデータ蓄積システムの
構成を示すブロック図
【図45】第8の実施例における読み出し履歴リスト構
成図
【図46】第8の実施例におけるデータ読み出し処理に
おける読み出しデータ履歴管理処理のフローチャート
【図47】第8の実施例におけるデータ読み出し処理に
おけるデータのキャッシング処理のフローチャート
【図48】従来のデータ蓄積システムの構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
101 ネットワーク 102a,b 端末装置 103a,b データ入力装置 104a,b データ出力装置 105a,b,c キャッシュ装置 106a,b データ蓄積装置 107 データベース装置 108 キャッシュ管理表 109 データ蓄積装置管理表 110 データ所在管理表 111 入出力機器管理装置 112 データ入力装置管理表 113 データ出力装置管理表 114a,b,c,d,e,f,g,h,i 登録プログラム 1401 キーワード未設定データ管理表 1701 複数の記憶用媒体と1つのデータ読み書き装
置より構成されるデータ蓄積装置 1702a,b,c 記憶用媒体 1703 データ読み書き装置 1704 複製データ管理表 1705 データ位置管理表 2301 キャッシュ内削除データ管理表 2302 データ蓄積装置内削除データ管理表 2801 キャッシュ性能管理表 3201 キャッシュ状態管理表 3801 ユーザアクセス管理表 4401 読み出し履歴リスト 4801 従来例におけるネットワーク 4802 従来例における端末装置 4803 従来例におけるデータ入力装置 4804 従来例におけるデータ出力装置 4805 従来例におけるキャッシュ装置 4806 従来例におけるデータ蓄積装置 4807 従来例におけるデータベース装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田 中 伸 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 竹 下 和 徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワーク上に接続されたデータ蓄積装
    置と、高速記憶処理を行なうキャッシュ装置と、データ
    入力装置と、データ出力装置と、データの管理を行なう
    データベース装置と、データ入力装置とデータ出力装置
    の管理を行なう入出力機器管理装置を有し、さらにデー
    タベース装置がキャッシュ装置とデータ蓄積装置の所在
    を管理するキャッシュ装置管理表およびデータ蓄積装置
    管理表を有し、かつ、キャッシュ装置とデータ蓄積装置
    とデータ入力装置とデータ出力装置が所在情報を登録す
    るための登録プログラムを備えていることを特徴とする
    データ蓄積システム。
  2. 【請求項2】データベース装置がキーワードを割り当て
    ていないデータに関する管理を行うキーワード未設定デ
    ータ管理表を有する請求項1記載のデータ蓄積システ
    ム。
  3. 【請求項3】データ蓄積装置が複数の記憶用媒体と1つ
    のデータ読み書き装置から構成され、データベース装置
    がデータがデータ蓄積装置のどこに格納されたかを管理
    するデータ位置管理表を有し、さらに、複製データ作成
    処理に関する管理を行なう複数データ管理表を有する請
    求項1記載のデータ蓄積システム。
  4. 【請求項4】データ蓄積装置が複数の記憶用媒体と1つ
    のデータ読み書き装置から構成され、かつデータ位置管
    理表によりデータベースがデータ蓄積装置内のデータの
    位置に関する管理を行なう場合に、データベース装置が
    削除データを管理するキャッシュ内削除データ管理表と
    データ蓄積装置内削除データ管理表を有することを特徴
    とする請求項3記載のデータ蓄積システム。
  5. 【請求項5】データベース装置がキャッシュ装置の処理
    速度に関する管理を行なうキャッシュ性能管理表を有す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    データ蓄積システム。
  6. 【請求項6】データ蓄積装置がキャッシュ内のデータの
    あふれ状態を管理するキャッシュ状態管理表を有するこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のデー
    タ蓄積システム。
  7. 【請求項7】データ蓄積装置が複数の記憶用媒体と1つ
    のデータ読み書き装置から構成され、データベース装置
    が、データ蓄積装置に書き込む必要があるデータとそれ
    にアクセスした最新のユーザとの対応の管理を行なうユ
    ーザアクセス管理表を有することを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載のデータ蓄積システム。
  8. 【請求項8】端末装置が読み出し履歴リストを有し、こ
    れを用いてデータが読み出された順番の管理を行なうこ
    とを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のデー
    タ蓄積システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1165916A (ja) * 1997-08-19 1999-03-09 Hitachi Ltd ネットワーク用キャッシュ管理方法
JPH1165953A (ja) * 1997-08-27 1999-03-09 Sky Com:Kk ファイル転送システム
JP2008186330A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Nec Corp 利用権限管理装置、コンテンツ共有システム、コンテンツ共有方法、及びコンテンツ共有用プログラム

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