JP3428606B2 - 半導体ウェーハのエッチング装置 - Google Patents

半導体ウェーハのエッチング装置

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JP3428606B2 JP24547095A JP24547095A JP3428606B2 JP 3428606 B2 JP3428606 B2 JP 3428606B2 JP 24547095 A JP24547095 A JP 24547095A JP 24547095 A JP24547095 A JP 24547095A JP 3428606 B2 JP3428606 B2 JP 3428606B2
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智 前田
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は超音波振動を印加
した半導体ウェーハのエッチング装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、シリコンウェーハのエッチングに
用いられているエッチング液としては、以下のものがあ
る。まず、混酸である。例えば、HF/HNO系の混
酸である。また、アルカリ(例えばKOH)である。そ
して、これらのエッチング液中にシリコンウェーハを所
定時間だけ浸漬してウェーハ表裏面をエッチングしてい
た。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のエッチング液にはそれぞれ次の問題点がある。混酸
は、拡散律速型のエッチャントでは、シリコンウェー
ハの形状を一定にすることができず、シリコンウェーハ
表面の平坦度が悪化する。一方、反応律速型のエッチャ
ントでは、平坦度の悪化を抑えられるが、反応速度が遅
いため、エッチング処理時間が長くなる。また、反応律
速型のエッチャントでは、シリコンウェーハ表面に必要
な光沢度が得られないという問題がある。また、エッ
チング時に発生する気泡によってエッチングむらが生じ
て、ウェーハ表面に気泡の跡とうねりが形成されるとい
う問題がある。 【0004】また、アルカリ系のエッチング液にあって
は、シリコンウェーハ表面の平坦度を悪化させること
はないが、反応が遅いため、処理時間がかかる。エッ
チング時に発生する気泡の跡が、ウェーハ面に残る。 【0005】そこで、発明者は、これらの問題を解決す
るため、鋭意研究を重ね、超音波を用いてエッチングす
ることで、反応速度を加速し、また、発生する気泡の脱
離速度を加速、または、気泡の発生を防止するエッチン
グ装置を発明した。 【0006】 【発明の目的】そこで、この発明の目的は、発生する気
泡の脱離速度を加速し、または、気泡の発生を防ぐエッ
チング装置を提供することである。また、この発明の目
的は、エッチング処理時間を短縮することである。さら
に、この発明の目的は、ウェーハ裏面に曇化処理を行う
ことである。この発明の目的は、エッチング後に気泡の
跡やうねりが発生していない半導体ウェーハを提供する
ことである。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、エッチング液が満たされた液槽と、この液槽の底面
に固設され、エッチング液に超音波振動を印加する超音
波伝達板とを備えた半導体ウェーハのエッチング装置に
おいて、上記超音波伝達板は、液槽の底面から斜めに傾
斜して取り付けられ、その表面に複数の半導体ウェーハ
の面取り面が当接した半導体ウェーハのエッチング装置
である。 【0008】 【作用】請求項1に記載のエッチング装置にあっては、
例えば80〜120kHzの超音波振動を直接半導体ウ
ェーハに与える。また、この超音波振動はエッチング液
に伝わる。この超音波振動によりエッチング液中に圧力
差が生じ気泡が発生する。この気泡の破裂を用いてシリ
コンウェーハ表面をエッチングする。エッチング 液とし
ては、混酸・アルカリなどを使用する。さらに、短波長
の850〜900kHzの超音波振動を用いることもで
きる。メガソニックエッチングはウルトラソニックエッ
チングの場合と異なり、気泡の破裂を利用するものでは
ない。メガソニックエネルギは気泡を生じるには大き過
ぎる。メガソニック振動によって生じたエッチング液の
高圧の波がウェーハ表面をスクラビングし、エッチング
する。メガソニックエッチングでは、低温(35〜42
℃)で表面を効率よくエッチングすることができる。そ
して、エッチング液中の半導体ウェーハに直接超音波振
動を印加する結果、そのエッチングを短時間でかつ良好
に行うことができる。このエッチング装置では、振動板
を液槽の底面に設置する。そして、例えば、80〜12
0kHzの超音波振動または850kHz〜1MHzの
超音波を液槽中に照射する。この結果、大きな振動加速
度による媒体作用力により、半導体ウェーハをエッチン
グすることができる。上記超音波を印加したエッチング
で作製された半導体ウェーハにあっては、エッチングむ
らがなく高平坦度の表面を保持することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図面
を参照して説明する。図1〜図5はこの発明の一実施例
に係るエッチング装置を示している。まず、エッチング
装置について説明する。このエッチング装置は、筺体で
あるエッチング槽11と、このエッチング槽11の底壁
に固設された超音波印加機構12と、エッチング槽11
内に装入されるウェーハ回転機構13とを備えている。 【0010】エッチング槽11は、アルカリ系エッチン
グ液を使用する場合はSUS製の液槽で構成し、さら
に、超音波印加機構12はその液槽底壁裏面に直接固着
している(図1)。また、SUS製のエッチング槽11
から溶出する不純物の影響が無視することができない場
合、図2に示すように、石英製の内槽14をSUS製の
エッチング槽11の内側に設けることとする。この場
合、石英製の内槽14にアルカリ系エッチング液を注入
し、内槽14とエッチング槽11との間には超純水を注
入する。15は内槽14底壁とエッチング槽11底壁と
の間に介在させたスペーサである。また、この図2に示
すタイプのエッチング槽は、混酸系エッチング液を使用
する場合についても適用することができる。すなわち、
内槽の材質をテフロン(フッ素樹脂)製とし、このテフ
ロン製の内槽14に半導体ウェーハを投入することとす
る。 【0011】図3〜図5に示すように、ウェーハ回転機
構13は、ラック16、モータ17、ベルト18を有し
ており、ラック16に装填・搭載した複数枚のウェーハ
20をその中心軸線回りに回転させることができるもの
である。詳しくは、ラック16は、ウェーハ20より大
きい径の円板からなる2枚の側板21,22を3本の軸
23,24,25で連結して構成している。これらの3
本の軸23,24,25はいずれも側板21,22に対
してその外縁部分に配設され、2本の軸23,24は略
180度離間して対向し、溝付きの1本の軸25は駆動
軸として、当該ラック16にウェーハ20を搭載した場
合の下方に位置するように配設されている。そして。軸
25の一端にはテフロン製の歯車26が固設され、この
歯車26と上記モータ17の出力軸端の歯車27との間
に上記ベルト18が掛け渡されている。 【0012】したがって、この実施例にあっては、図5
に示すように、複数のウェーハ20をラック16に整列
して搭載した状態で、このラック16をエッチング槽1
1のエッチング液中に挿入する。そして、モータ17に
より駆動軸25を介してウェーハ20を回転させる。同
時に、超音波印加機構12を駆動してエッチング液に対
して所定波長の超音波を印加する。これらの結果、大き
な振動加速度による媒体作用力により、半導体ウェーハ
20をエッチングすることができる。ウェーハ20表裏
面に気泡残・うねり等が生じていない、平坦度の良好な
ウェーハ20を短時間に得ることができる。 【0013】図6,図7にはこの発明に係る他の実施例
に係るエッチング装置にあって、その超音波印加機構を
示している。この実施例では、ウェーハ20に直接超音
波を印加するように構成してある。すなわち、SUS製
のエッチング槽11の底壁裏面に超音波印加機構13を
固設するとともに、底壁表面(エッチング槽11底面)
に超音波伝達板30を固設している。超音波伝達板30
は、底面から斜めに傾斜して取り付けられた平板で構成
され、その表面に複数のウェーハ20の側面(面取り
面)が当接して配設される。 【0014】したがって、この実施例に係る超音波印加
機構にあっては、超音波伝達板30を介して直接ウェー
ハ20に超音波が伝達されることとなる。同時に、ウェ
ーハ回転機構13に装填・搭載したウェーハ20は回転
することともなる。ウェーハ20の面内に均一に超音波
が伝達されることとなる。 【0015】図8は上記装置を用いてエッチングを行っ
た場合の実験例1を示している。エッチング液としては
アルカリ系の薬液(KOH:10wt%,60℃)を用
い、サンプルウェーハにはCZ(100)、8インチ、
p導電型、10Ω・cmのラップドウェーハを使用し
た。エッチング量としては20μmとした。80〜12
0kHzの超音波を印加した場合、印加しない場合に比
べて、処理時間が短縮され(A)、表面粗さが小さくな
っている(C)ことが確認された。一般的にはエッチン
グレートを高めるとウェーハ平坦度(TTV)は悪化す
ることが知られているが、超音波を印加することによ
り、平坦度を悪化させることなく(B)、エッチングレ
ートを高めて処理時間を短縮することができる。また、
気泡の脱離を促進し、面粗さを小さくすることができ
る。 【0016】図9は実験例2を示している。この例で
は、混酸として、HF/HNO/CHCOOH=1
/6/5,40℃を用いた例である。サンプルウェーハ
としては、上記実験例1と同様のCZウェーハを用い
た。この結果、80〜120kHzの超音波印加によ
り、処理時間を短縮することができ(A)、光沢度を向
上させることができる(C)。また、粗さを減少させる
ことができ(D)、うねりも減少させることができる
(E)。このように、超音波印加により、平坦度を悪化
させることなく(B)、エッチングレートを増加させ、
処理時間の短縮と、気泡離脱の促進と、面粗さの低減
と、光沢度の増加、うねりの低減を達成することができ
る。 【0017】 【発明の効果】この発明によれば、短時間で平坦度保持
性のよいエッチングが可能になる。また、面質の良いウ
ェーハを作製することができる。さらに、ポリッシュド
ウェーハの曇化処理を短時間に行うことができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例に係るエッチング槽を模式
的に示す正面図である。 【図2】この発明の一実施例に係るエッチング槽を模式
的に示す正面図である。 【図3】この発明の一実施例に係るウェーハ回転機構を
模式的に示す正面図である。 【図4】この発明の一実施例に係るウェーハ回転機構を
模式的に示す側面図である。 【図5】この発明の一実施例に係るウェーハ回転機構を
模式的に示す斜視図である。 【図6】この発明の他の実施例に係るエッチング槽を模
式的に示す正面図である。 【図7】この発明の他の実施例に係るエッチング槽を模
式的に示す側面図である。 【図8】この発明の実験例1に係る効果を示すグラフで
ある。 【図9】この発明の実験例2に係る効果を示すグラフで
ある。 【符号の説明】 11 エッチング槽、12 超音波印加機構、13 ウ
ェーハ回転機構、20 シリコンウェーハ。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エッチング液が満たされた液槽と、 この液槽の底面に固設され、エッチング液に超音波振動
    を印加する超音波伝達板とを備えた半導体ウェーハのエ
    ッチング装置において、 上記超音波伝達板は、液槽の底面から斜めに傾斜して取
    り付けられ、その表面に複数の半導体ウェーハの面取り
    面が当接した半導体ウェーハのエッチング装置。
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