JP3428482B2 - ファイル退避システム、装置及び方法、並びに記録媒体 - Google Patents

ファイル退避システム、装置及び方法、並びに記録媒体

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JP3428482B2
JP3428482B2 JP02694999A JP2694999A JP3428482B2 JP 3428482 B2 JP3428482 B2 JP 3428482B2 JP 02694999 A JP02694999 A JP 02694999A JP 2694999 A JP2694999 A JP 2694999A JP 3428482 B2 JP3428482 B2 JP 3428482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、順次アクセス記憶
媒体にファイルを退避するファイル退避システム、装置
及び方法、並びにこの装置の機能を実現するためのプロ
グラムを記録する記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステムで使用されるプロ
グラム、データは、通常、ファイルという単位で扱われ
て磁気ディスクなどに記録され、ここからメインメモリ
に読み出されCPUによって実行される。ここで、磁気
ディスクに記録されているファイルに障害が生じた場
合、コンピュータシステムが実行する処理に支障を来す
場合がある。このため、磁気ディスクなどに記録されて
いるファイルを定期的或いは不定期に他の媒体に退避
し、障害時には、他の媒体に退避したファイルから障害
の発生したファイルを復旧する方法が、一般的に行われ
ている。
【0003】ここで、ファイルの退避先として用いられ
る媒体としては、大容量で低価格な磁気テープが用いら
れる場合が多い。また、信頼性を高めるため、ファイル
の退避先として用いる媒体を複数用意しておき、これら
複数の媒体に冗長化してファイルを退避するシステムも
知られている。
【0004】図9は、このような従来のファイル退避シ
ステムの構成を示すブロック図である。このファイル退
避システムにおいて、退避保存対象ファイル媒体90に
格納されているファイルデータ群901をファイルデー
タ退避保存先媒体群921、922に二重化して退避保
存する場合、図9に示すように、ファイルデータ退避保
存先媒体921中の媒体9211、9212と、ファイ
ルデータ退避保存先媒体922中の媒体9221、92
22に、ファイルデータ群901中のファイルA〜Dが
同じようにして保存されることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記フ
ァイル退避システムでは、ファイルデータ退避保存先媒
体群921、922中の媒体9211、9212、92
21、9222として順次アクセス記録媒体である磁気
テープが用いられていた。このため、ファイルデータ退
避保存先媒体群921、922に退避保存されたファイ
ルからファイルの復旧を行おうとした場合に、次のよう
に復旧処理のための時間が長くなるという問題点があっ
た。
【0006】まず、特定のファイルデータを媒体922
1、9212、9221、9222から復旧しようとす
る場合でも、媒体の最初から順々にファイルデータを読
み取っていかなければならない。このため、復旧しよう
とするファイルデータが媒体中の最後尾近くに退避保存
されている場合には、ファイルデータ退避保存先媒体群
921、922のいずれかの媒体からの当該ファイルデ
ータの読み出しにも時間がかかることとなり、復旧処理
に時間がかかることとなっていた。
【0007】また、すべてのファイルデータを媒体92
21、9212、9221、9222から復旧しようと
する場合、ファイルデータ退避保存先媒体群921、9
22のいずれからもほぼ同じようにファイルデータが読
み出される。従って、復旧先の媒体(退避保存対象ファ
イル媒体90と同一である場合が多い)へのアクセス速
度が十分に速くても、結局、すべてのファイルデータを
復旧するまでにファイルデータ退避保存先媒体群92
1、922からファイルデータを読み出すのに要する時
間だけかかっていた。
【0008】つまり、ファイルデータ退避保存先媒体群
921、922が二重化されていても、この二重化は、
ファイルデータの復旧処理の速度を向上させることはな
く、システムの信頼性を向上させる以外の効果を得るこ
とができなかった。
【0009】ところで、退避したファイルから障害発生
時にファイルを復旧する場合としては、その障害の内
容、程度によって上記のように様々な方法が採られてい
る。ここで、ファイルの退避に関するものではないが、
本発明に関する技術として、特開平7−56688号公
報(以下、公報1という)に記載のデータ記憶装置や、
特公平7−52450号公報(以下、公報2という)に
記載された辞書データ検索装置を挙げることができる。
【0010】公報1のデータ記憶装置は、磁気ディスク
装置を二重化し、シーク動作に要する時間が短い方を選
んで所望のデータを読み出すものである。しかし、これ
は直接アクセス媒体である磁気ディスクを対象としたも
のであり、順次アクセス媒体への適用が考慮されたもの
ではない。しかも、公報1には、順次アクセス媒体への
適用に拡張することを示唆する記載もされていない。
【0011】一方、公報2に記載の辞書データ検索装置
は、データ検索のための見出し語を正順と逆順との両方
で記憶させておくものである。しかし、これはデータ検
索のための見出し語を対象としたものであり、特定の媒
体での適用を考慮したものではない。また、ファイルの
復旧のように、すべてのデータ単位を1回ずつ読み出さ
なければならないような場合は考慮されていない。しか
も、公報2には、これらを示唆するような記載もされて
いない。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るためになされたものであり、順次アクセス記憶媒体に
冗長化してファイルを退避する場合に、退避したファイ
ルから短時間でファイルを復旧することができるファイ
ル退避システム、装置及び方法、並びにこの装置の機能
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点にかかるファイル退避システム
は、退避対象となるファイルを記憶するファイル記憶媒
体と、前記ファイル記憶媒体に記憶されているファイル
を退避する2つの順次アクセス記憶媒体と、前記2つの
順次アクセス記憶媒体の一方には、前記ファイル記憶媒
体でのファイルの記憶順に対して先頭から順に前記退避
対象となるファイルを退避させ、前記2つの順次アクセ
ス記憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒体でのファ
イルの記憶順に対して最後尾から順に前記退避対象とな
るファイルを退避させて、前記2つの順次アクセス記憶
媒体のいずれかに前記退避対象となるファイルをすべて
退避させるファイル退避処理手段と、前記順次アクセス
記憶媒体に退避されたすべてのファイルを復旧先ファイ
ル媒体に復旧させるべきことが外部から指示された場合
に、前記複数の順次アクセス記憶媒体のそれぞれから退
避されているファイルを順に読み出し、前記復旧先ファ
イル記憶媒体に復旧させるファイル復旧処理手段と、を
備えることを特徴とする。
【0014】上記ファイル退避システムでは、1つの順
次アクセス記憶媒体にはその退避対象となるファイルが
先頭側から、もう1つの順次アクセス記憶媒体には後方
側から、いずれかの順次アクセス記憶媒体にすべてのフ
ァイルが記憶されるように、ファイル記憶媒体に記憶さ
れているファイルが退避される。つまり、1つの順次ア
クセス記憶媒体にファイルを退避する場合に比べて、1
つの順次アクセス記憶媒体に退避されるファイルのデー
タ量はほぼ半分になる。従って、退避したファイルから
復旧処理を行う場合、それぞれの順次アクセス記憶媒体
のほぼ半分の位置にまでアクセスすれば、対象となるす
べてのファイルを得ることができる。このため、1つの
順次アクセス記憶媒体に順にファイルを退避させた場合
に比べて、ファイルを復旧するのに要する時間をほぼ半
分にすることができる。
【0015】上記目的を達成するため、本発明の第2の
観点にかかるファイル退避装置は、ファイル記憶媒体に
記憶されている退避対象となるファイルを、2つの順次
アクセス記憶媒体に冗長化させて退避させるファイル退
避装置であって、前記ファイル記憶媒体に記憶されてい
る退避対象となるファイルのそれぞれに対応して設けら
れ、各ファイルをそれぞれ識別するための退避対象ファ
イル管理情報と、各ファイルの前記複数の順次アクセス
記憶媒体での退避先に関する情報とを含む管理情報を記
憶管理する退避情報管理手段と、前記ファイル記憶媒体
に記憶されているファイルのうちで、外部から前記順次
アクセス記憶媒体への退避が指示されたファイルについ
て、前記複数の順次アクセス記憶媒体に互いに異なる順
序で退避させるファイル退避処理手段と、前記ファイル
退避処理手段による前記退避が指示されたファイルの前
記順次アクセス記憶媒体のそれぞれでの退避先を前記退
避情報管理手段に記憶管理させる退避情報記録手段と、
を備え、前記ファイル退避処理手段は、前記2つの順次
アクセス記憶媒体の一方には、前記ファイル記憶媒体で
のファイルの記憶順に対して正順になるように前記退避
対象となるファイルを退避させ、前記2つの順次アクセ
ス記憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒体でのファ
イルの記憶順に対して逆順となるように前記退避対象と
なるファイルを退避させることを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、本発明の第3の
観点にかかるファイル退避装置は、ファイル記憶媒体に
記憶されている退避対象となるファイルを、順次アクセ
ス記憶媒体に退避させるファイル退避装置であって、
記順次アクセス記憶媒体は、2つあり、 前記2つの順次
アクセス記憶媒体の一方には、前記ファイル記憶媒体で
のファイルの記憶順に対して先頭から順に前記退避対象
となるファイルを退避させ、前記2つの順次アクセス記
憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒体でのファイル
の記憶順に対して最後尾から順に前記退避対象となるフ
ァイルを退避させて、前記2つの順次アクセス記憶媒体
のいずれかに前記退避対象となるファイルをすべて退避
させるファイル退避処理手段と、 前記順次アクセス記憶
媒体に退避されたすべてのファイルを復旧先ファイル媒
体に復旧させるべきことが外部から指示された場合に、
前記複数の順次アクセス記憶媒体のそれぞれから退避さ
れているファイルを順に読み出し、前記復旧先ファイル
記憶媒体に復旧させるファイル復旧処理手段と、 を備え
ることを特徴とする。
【0017】上記のようなファイル退避装置によれば、
2つの順次アクセス記憶媒体へのアクセス速度がほぼ同
一であるならば、特定のファイルを復旧する場合には、
2つの順次アクセス記憶媒体をほぼ半分までアクセスす
れば、当該特定のファイルを得ることができる。また、
すべてのファイルを復旧する場合にも、2つの順次アク
セス記憶媒体をほぼ半分までアクセスすれば、すべての
ファイルを得ることができる。このため、2つの順次ア
クセス記憶媒体にそれぞれ同一の順序でファイルを冗長
化させて退避させた場合に比べて、ファイルを復旧する
のに要する時間をほぼ半分にすることができる。
【0018】上記目的を達成するため、本発明の第4の
観点にかかるファイル退避方法は、ファイル記憶媒体に
記憶されている退避対象となるファイルを、順次アクセ
ス記憶媒体に退避させるファイル退避方法であって、前
記順次アクセス記憶媒体は、2つあり、前記2つの順次
アクセス記憶媒体の一方には、前記ファイル記憶媒体で
のファイルの記憶順に対して先頭から順に前記退避対象
となるファイルを退避させ、前記2つの順次アクセス記
憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒体でのファイル
の記憶順に対して最後尾から順に前記退避対象となるフ
ァイルを退避させて、前記2つの順次アクセス記憶媒体
のいずれかに前記退避対象となるファイルをすべて退避
させるファイル退避処理ステップと、前記順次アクセス
記憶媒体に退避されたすべてのファイルを復旧先ファイ
ル媒体に復旧させるべきことが外部から指示された場合
に、前記複数の順次アクセス記憶媒体のそれぞれから退
避されているファイルを順に読み出し、前記復旧先ファ
イル記憶媒体に復旧させるファイル復旧処理ステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、本発明の第5の
観点にかかる記録媒体は、ファイル記憶媒体に記憶され
ている退避対象となるファイルを、順次アクセス記憶媒
体に退避させるためのプログラムを記録するコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体であって、前記順次アクセス
記憶媒体は、2つあり、前記2つの順次アクセス記憶媒
体の一方には、前記ファイル記憶媒体でのファイルの記
憶順に対して先頭から順に前記退避対象となるファイル
を退避させ、前記2つの順次アクセス記憶媒体の他方に
は、前記ファイル記憶媒体でのファイルの記憶順に対し
て最後尾から順に前記退避対象となるファイルを退避さ
せて、前記2つの順次アクセス記憶媒体のいずれかに前
記退避対象となるファイルをすべて退避させるファイル
退避処理機能と、前記順次アクセス記憶媒体に退避され
たすべてのファイルを復旧先ファイル媒体に復旧させる
べきことが外部から指示された場合に、前記複数の順次
アクセス記憶媒体のそれぞれから退避されているファイ
ルを順に読み出し、前記復旧先ファイル記憶媒体に復旧
させるファイル復旧処理機能と、を実現させるためのプ
ログラムを記録することを特徴とする。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。
【0038】[第1の実施の形態]図1は、この実施の
形態にかかるファイル退避システムの構成を示すブロッ
ク図である。図示するように、このファイル退避システ
ムは、退避復旧制御情報入出力装置1と、退避保存対象
ファイル媒体2と、退避保存先媒体装置3と、復旧先フ
ァイル媒体4と、ファイルデータ退避復旧装置5とから
構成されている。
【0039】ファイルデータ退避復旧装置5は、メモリ
を備え、プログラム制御により動作するデータ処理装置
から構成され、メモリに記憶されたプログラムの実行に
より実現される退避復旧指示応答情報授受部6、退避復
旧処理解析部7、退避保存対象情報記録処理部8、退避
保存先情報記録処理部9、ファイルデータ退避保存処理
部10、退避保存管理情報記憶部11、復旧対象ファイ
ル環境確定処理部12、対象退避保存先媒体確定処理部
13、及びファイルデータ復旧処理部14の各機能を備
える。
【0040】退避復旧制御情報入出力装置1は、ディス
プレイ装置やキーボードなどの入出力装置によって構成
され、退避保存対象ファイル媒体2に記憶されたファイ
ルを退避保存させるための制御情報や、退避保存先媒体
装置3に記憶されたファイルを復旧先ファイル媒体4に
復旧させるための制御情報を投入し、また、これらの制
御情報に対してファイルデータ退避復旧装置5から受け
取った応答情報を出力する。
【0041】退避保存対象ファイル媒体2は、磁気ディ
スク装置などの直接アクセス可能な記録媒体によって構
成され、定期的(または不定期)な退避保存及び復旧が
必要とされているファイル群(退避保存対象ファイル2
1)を記憶する。なお、退避保存対象ファイル媒体2
は、図1では2つ描かれているが、1つ以上の任意の数
とすることができる。
【0042】退避保存先媒体装置3は、ファイルを退避
保存するための媒体として磁気テープなどの順次アクセ
ス媒体から構成される退避保存媒体31を備え、ファイ
ルデータ退避保存処理部10によって退避保存対象ファ
イル21を退避保存する。退避保存ファイル21を二重
化(冗長化)して保存する場合、退避保存先媒体装置3
は、複数の退避保存媒体31を備えるものとなる。退避
保存先媒体装置3も、図1では2つ描かれているが、1
つ以上の任意の数とすることができる。
【0043】復旧先ファイル媒体4は、退避保存対象フ
ァイル媒体2と実質的に同一の環境の記録媒体によって
構成され、ファイルデータ復旧処理部14によって退避
保存先媒体装置3から復旧されたファイル(復旧先ファ
イル41)が記憶される。なお、復旧先ファイル媒体4
も、図1では2つ描かれているが、1つ以上の任意の数
とすることができる。また、復旧先ファイル媒体4への
データの書き込み速度は、退避保存先媒体31からのデ
ータの読み出し速度よりも十分に速いものとする。
【0044】退避復旧指示応答情報授受部6は、退避復
旧制御情報入出力装置1から投入されたファイルの退避
保存或いは復旧のための制御情報を受け取り、退避復旧
処理解析部7に渡す。また、退避復旧指示応答情報授受
部6は、このような制御情報に対して退避復旧処理解析
部7から送られてきた応答情報を退避復旧制御情報入出
力装置1に渡す。
【0045】退避復旧処理解析部7は、退避復旧指示応
答情報授受部6から渡された制御情報を解析し、その制
御情報がファイルの退避保存のためのものであるか復旧
のためのものであるかどうかを判断する。また、制御情
報の誤りを発見した場合には、退避復旧処理解析部7
は、その旨を示す応答情報を退避復旧指示情報授受部6
を介して退避復旧制御情報入出力装置1に出力する。
【0046】退避保存対象情報記録処理部8は、退避復
旧処理解析部7による解析結果がファイルの退避保存の
ためのものであったとき、その解析結果により退避保存
の対象となるファイルが記憶されている退避保存対象フ
ァイル媒体2を一意に識別するための情報と退避保存対
象ファイル21を一意に識別するための情報とを退避保
存管理情報記憶部11に記憶管理させ、また、退避保存
先情報記録処理部9に渡す。
【0047】退避保存先情報記録処理部9は、退避保存
対象情報記録処理部8から識別情報が渡された退避保存
対象ファイル21を退避保存するための退避保存媒体3
1を一意に識別する情報と、当該退避保存対象ファイル
21の退避保存媒体31上での記憶位置の情報とを、退
避保存管理情報記憶部11に記憶管理させる。
【0048】退避保存先情報記録処理部9は、また、当
該退避保存対象ファイル21を対応する退避保存媒体3
1に退避させるように、ファイルデータ退避保存処理部
10を制御する。2つの退避保存媒体31に当該退避保
存対象ファイル21を冗長化して退避させる場合には、
退避保存先情報記録処理部9は、一方の退避保存媒体3
1には当該退避保存対象ファイル21を正順に、他方の
退避保存媒体31には当該退避保存対象ファイル21を
逆順に退避させるように、ファイルデータ退避保存処理
部10をそれぞれ制御する。
【0049】2つの退避保存媒体31に当該退避保存対
象ファイル21を冗長化させずに退避させる場合には、
退避保存情報記録部9は、一方の退避保存媒体31には
当該退避保存対象ファイル21を先頭から、他方の退避
保存媒体31には当該退避保存対象ファイル21を最後
尾から退避させるように、いずれかの退避保存媒体31
にすべての退避保存対象ファイル21が退避された時点
で処理を中止するようにファイルデータ退避保存処理部
10をそれぞれ制御する。
【0050】ファイルデータ退避保存処理部10は、退
避保存先情報記録処理部9からの指示に基づいて、退避
保存対象ファイル21を退避保存先媒体31に退避保存
させる。退避保存先媒体31への退避保存対象ファイル
21の退避保存が完了すると、ファイルデータ退避保存
処理部10は、退避保存先媒体31での当該ファイルの
始端位置を退避保存先情報記録処理部9へ渡す。なお、
ファイルデータ退避保存処理部10は、退避保存対象フ
ァイル媒体2及び退避保存先媒体装置3の数に応じた数
だけ設けられている。
【0051】退避保存管理情報記憶部11は、退避保存
対象ファイル媒体2毎に、それぞれ格納されている退避
保存対象ファイル21を管理するための管理情報を記憶
管理する。退避保存管理情報記憶部11の構成につい
て、図2を参照して詳しく説明する。
【0052】図2に示すように、退避保存管理情報記憶
部11は、退避保存対象ファイル媒体2のそれぞれに対
応して退避保存対象ファイル群管理情報記憶域111
〜111を備える。退避保存対象ファイル群管理情報
記憶域111〜111は、それぞれ対応する退避保
存対象ファイル媒体2を識別するための情報を記憶する
退避保存対象ファイル媒体管理情報域112〜112
と、対応する退避保存対象ファイル媒体2に記憶され
ている退避保存対象ファイル21のそれぞれに関する情
報を記憶する退避保存管理情報域11311〜113
nmとを備える。
【0053】退避保存管理情報記憶域11311〜11
nmはそれぞれ、退避保存対象ファイル21を一意に
識別するための情報を含む管理情報を記憶する退避保存
対象ファイル管理情報域11411〜114nmと、退
避保存対象ファイル21の退避保存先となる退避保存先
媒体31を一意に識別するための情報を含む退避保存先
媒体情報域11511〜115nmとを備える。なお、
退避保存対象ファイル21は、退避保存先媒体装置3に
より二重化されて互いに異なる退避保存先媒体31に退
避保存されることとなるため、退避保存先媒体情報記憶
域11511〜115nmは、1つの退避保存管理情報
域11311〜113nm内に2つずつ設けられてい
る。
【0054】また、図1に示す復旧対象ファイル環境確
定処理部12は、退避復旧処理解析部7による解析結果
がファイルの復旧のためのものであったとき、復旧の対
象となるファイルが格納されていた退避保存対象ファイ
ル媒体2を一意に識別する情報に基づいて退避保存管理
情報記憶部11にアクセスし、退避保存管理情報記憶部
11で記憶管理されている管理情報を取得して、当該復
旧の対象となるファイルの環境を把握する。そして、そ
の把握したファイルの環境に関する情報を対象退避保存
先媒体確定処理部13に渡す。
【0055】対象退避保存先媒体確定処理部13は、復
旧の対象となるファイルを記憶すべき復旧先媒体4を、
退避保存管理情報記憶部11で記憶管理されている管理
情報に従って確定し、ファイルデータ復旧処理部14に
退避保存先媒体31からファイルを復旧させる。
【0056】対象退避保存先媒体確定処理部13は、特
定の1つのファイルを復旧させる場合には、2つの退避
保存先媒体31のうちで当該ファイルの記憶位置が近い
ものを選択し、選択した方の退避保存先媒体31から当
該ファイルを復旧させるように、対応するファイルデー
タ復旧処理部14を制御する。
【0057】対象退避保存先媒体確定処理部13は、ま
た、退避保存先媒体31に退避されているファイルをす
べて復旧させる場合には、2つの退避保存先媒体31の
それぞれから順次ファイルを読み出させ、正順と逆順と
でそれぞれ読み出されたファイルを復旧先ファイル媒体
4に書き込ませるように、ファイルデータ復旧処理部1
4をそれぞれ制御する。
【0058】ファイルデータ復旧処理部14は、対象退
避保存先媒体確定処理部13からの指示に基づいて、復
旧の対象となるファイルを退避保存先媒体31から復旧
させて復旧先ファイル媒体4に記憶させる。なお、ファ
イルデータ復旧処理部14は、退避保存先媒体装置3及
び復旧先ファイル媒体4の数に応じた数だけ設けられて
いる。
【0059】以下、この実施の形態にかかるファイル退
避システムにおける動作について、説明する。このファ
イル退避システムにおける動作は、(1)退避保存先媒
体31へのファイルの退避保存、(2)退避保存先媒体
31からのファイルの復旧、の2つに大きく分けること
ができる。以下、それぞれについて、場合を分けて説明
する。
【0060】(1)退避保存先媒体31へのファイルの
退避保存 図3は、ファイルの退避保存のための処理を示すフロー
チャートである。
【0061】ファイルの退避保存のための処理では、ま
ず、退避復旧制御情報入出力装置1から制御情報として
退避指示情報を入力する(ステップA1)。入力した退
避指示情報は、退避復旧指示応答情報授受部6を介して
退避復旧処理解析部7に送られ、退避復旧処理解析部7
は、この受け取った退避指示情報を解析して、ファイル
の退避保存のための指示であるか、それとも指示に誤り
があるかどうかを判定する(ステップA2)。
【0062】退避指示情報がファイルの退避保存のため
の指示であると判定された場合には、退避保存対象情報
記録処理部8は、退避保存の対象となるファイルが記録
されている退避保存対象ファイル媒体2を識別する情報
を退避保存管理情報記憶部11の退避保存対象ファイル
群管理情報記憶域112に記憶させる(ステップA
3)。さらに、退避先保存情報記録処理部9は、退避保
存管理情報記憶部11に退避保存情報管理域113を生
成し、退避保存対象ファイル管理情報域114に指示さ
れた退避保存対象ファイル21を識別するための情報を
記憶させる(ステップA4)。
【0063】さらに、退避先保存情報記録処理部9は、
ステップA1で入力された退避指示情報により退避保存
対象ファイル21を冗長化させて退避させるか冗長化さ
せずに退避させるかを判定する(ステップA5)。
【0064】冗長化させずに退避させると判定されたと
きは、退避保存先管理情報記録処理部9は、先頭の退避
保存対象ファイル21の退避保存先媒体31上での記録
位置と最後尾の退避保存対象ファイル21の退避保存先
媒体31上での記録位置とを退避保存先媒体情報域11
5に記憶させる(ステップA6)。
【0065】さらに、退避保存先管理情報記録処理部9
は、ファイルデータ退避保存処理部10をそれぞれ制御
し、1つの退避保存先媒体31には退避保存先対象ファ
イル21の先頭から順に、もう1つの退避保存先媒体3
1には退避保存先対象ファイル21の最後尾から順に、
いずれかの退避保存先媒体31に当該退避保存対象ファ
イル21のすべてが記憶されるようになるまで、退避し
ていく(ステップA7、A8)。そして、ステップA1
2の処理に進む。
【0066】また、ステップA5で冗長化させて退避さ
せると判定されたときは、退避保存先管理情報記録処理
部9は、先頭の退避保存対象ファイル21の退避保存先
媒体31上での記録位置と最後尾の退避保存対象ファイ
ル21の退避保存先媒体31上での記録位置とを退避保
存先媒体情報域115に記憶させる(ステップA9)。
【0067】さらに、退避保存先管理情報記録処理部9
は、ファイルデータ退避保存処理部10をそれぞれ制御
し、1つの退避保存先媒体31には退避保存先対象ファ
イル21の先頭から順に、もう1つの退避保存先媒体3
1には退避保存先対象ファイル21の最後尾から順に、
両方の退避保存先媒体31に当該退避保存対象ファイル
21のすべてが記憶されるようになるまで、退避してい
く(ステップA10、A11)。そして、ステップA1
2の処理に進む。
【0068】ステップA12では、退避復旧処理解析部
7から退避復旧指示応答情報授受部6を介して退避復旧
制御情報入出力装置1にファイルの復旧が終了したこと
を示す応答情報を返し、その旨を退避復旧制御情報入出
力装置1から出力させる。そして、このフローチャート
の処理を終了する。
【0069】一方、ステップA2において退避指示情報
に誤りがあると判定された場合には、退避復旧処理解析
部7は、退避指示情報に誤りがある旨の応答情報を退避
復旧指示応答情報授受部6を介して退避復旧制御情報入
出力装置1に返し、その旨を退避復旧制御情報入出力装
置1から出力させる(ステップA14)。そして、この
フローチャートの処理を終了する。
【0070】(2)退避保存先媒体31からのファイル
の復旧 図4は、ファイルの復旧のための処理を示すフローチャ
ートである。
【0071】ファイルの復旧のための処理では、まず、
退避復旧制御情報入出力装置1から制御情報として復旧
指示情報を入力する(ステップB1)。入力した復旧指
示情報は、退避復旧指示応答情報授受部6を介して退避
復旧処理解析部7に送られ、退避復旧処理解析部7は、
この受け取った復旧指示情報を解析して、特定のファイ
ルの復旧のための指示であるか、いずれかの退避保存対
象ファイル媒体2内のすべてのファイルの復旧のための
指示であるか、それとも指示に誤りがあるかどうかを判
定する(ステップB2)。
【0072】復旧指示情報が特定のファイルの復旧のた
めの指示であると判定された場合には、復旧対象ファイ
ル環境確定処理部12は、退避保存管理情報記憶部11
にアクセスし、退避保存情報管理域113から当該復旧
対象となるファイルに関する管理情報を取得する。そし
て、これを対象退避保存先媒体確定処理部13に渡し、
対象退避退避保存先媒体確定処理部13は、復旧対象の
ファイルが退避され、かつその記録位置が最も近い退避
保存先媒体31を選択確定する(ステップB3)。
【0073】次に、復旧対象となるファイルと選択され
た退避保存先媒体31に関する情報が対象退避保存先媒
体確定処理部13から対応するファイルデータ復旧処理
部14に渡され、当該ファイルデータ復旧処理部14
は、当該退避保存先媒体31から復旧先ファイル媒体4
に当該特定のファイルを復旧させる(ステップB4)。
【0074】そして、当該特定のファイルの復旧のため
の処理が終了すると、退避復旧処理解析部7から退避復
旧指示応答情報授受部6を介して退避復旧制御情報入出
力装置1にファイルの復旧が終了したことを示す応答情
報を返し、その旨を退避復旧制御情報入出力装置1から
出力させる(ステップB5)。そして、このフローチャ
ートの処理を終了する。
【0075】また、ステップB2においてすべてのファ
イルの復旧のための指示であると判定された場合には、
復旧対象ファイル環境確定処理部12は、退避保存管理
情報記憶部11にアクセスし、退避保存情報管理域11
3から当該復旧対象となるファイルに関する管理情報を
取得する。そして、これを対象退避保存先媒体確定処理
部13に渡し、対象退避退避保存先媒体確定処理部13
は、復旧対象のファイルが退避されている退避保存先媒
体31(同一の退避保存先媒体装置3内のもの)を選択
確定する(ステップB6)。
【0076】次に、復旧対象となるファイルと選択され
た退避保存先媒体31に関する情報が対象退避保存先媒
体確定処理部13からファイルデータ復旧処理部14の
それぞれに渡される。ファイルデータ復旧処理部14
は、それぞれ並行して対応する退避保存先媒体31から
ファイルを順に、当該すべてのファイルを得るまで読み
出していく。さらに、読み出した順に復旧先ファイル媒
体4にファイルを書き込んでいくことで、復旧対象とな
るすべてのファイルを復旧先ファイル媒体4に復旧させ
る(ステップB7)。
【0077】そして、当該すべてのファイルの復旧のた
めの処理が終了すると、退避復旧処理解析部7から退避
復旧指示応答情報授受部6を介して退避復旧制御情報入
出力装置1にファイルの復旧が終了したことを示す応答
情報を返し、その旨を退避復旧制御情報入出力装置1か
ら出力させる(ステップB8)。そして、このフローチ
ャートの処理を終了する。
【0078】一方、ステップB2において復旧指示情報
に誤りがあると判定された場合には、退避復旧処理解析
部7は、復旧指示情報に誤りがある旨の応答情報を退避
復旧指示応答情報授受部6を介して退避復旧制御情報入
出力装置1に返し、その旨を退避復旧制御情報入出力装
置1から出力させる(ステップB9)。そして、このフ
ローチャートの処理を終了する。
【0079】以下、この実施の形態にかかるファイル退
避システムにおける動作について、具体例を挙げて説明
する。図5に示すように、退避保存ファイル媒体2に格
納されているファイルデータ群(退避保存対象ファイ
ル)21(ファイルデータA、B、C、Dを含み、この
順で記憶されている)を退避する場合について考える。
【0080】このとき、ファイルを冗長化して退避させ
る場合、退避保存先媒体31には、ファイルデータA〜
Dが正順と逆順とのそれぞれで、かつ両方の媒体群にフ
ァイルデータA〜Dのすべてが記憶されるように、退避
されることとなる。この場合、退避保存管理情報記憶部
11の退避保存対象ファイル群管理情報記憶域111
は、図6に示すようになる。
【0081】一方、ファイルを冗長化させずに退避させ
る場合、退避保存先媒体31には、ファイルデータA〜
Dが正順と逆順とのそれぞれで、いずれか一方の媒体群
にファイルデータA〜Dがそれぞれ1つだけ記憶される
ように、退避されることとなる。この場合、退避保存管
理情報記憶部11の退避保存対象ファイル群管理情報記
憶域111は、図7に示すようになる。
【0082】以上説明したように、この実施の形態にか
かるファイル退避システムでは、ファイルデータ退避保
存処理部10は、冗長化の指示があった場合、退避保存
対象ファイル21を、退避保存対象ファイル媒体2への
記憶順に対して、1つの退避保存先媒体31では正順と
なるように、他の退避保存先媒体31では逆順となるよ
うに退避している。これと共に、各ファイルの保存先に
関する情報が退避保存管理情報記憶部11で記憶管理さ
れる。
【0083】そして、ファイルデータ復旧処理部14で
特定のファイルを復旧先ファイル媒体4に復旧しようと
する場合、退避保存管理情報記憶部11の管理情報に基
づいて、対象退避保存先媒体確定処理部13によって当
該特定のファイルの記憶位置が近い方の退避保存先媒体
31が選ばれて、退避保存先媒体31から復旧先ファイ
ル媒体4に当該特定のファイルが復旧されることとな
る。ここで、対象退避保存先確定処理部13がいずれの
退避保存先媒体31を選んだとしても、当該特定のファ
イルは、選ばれた退避保存先媒体31のほぼ半分の位置
までに記憶されていることとなる。このため、従来例の
ように複数の順次アクセス記憶媒体に同一順でファイル
を退避した場合に比べて、平均して約半分の時間で特定
のファイルを復旧できるようになる。
【0084】また、ファイルデータ復旧処理部14です
べてのファイルを復旧先ファイル媒体4に復旧しようと
する場合、2つの退避保存先媒体31のそれぞれに記憶
されているファイルが順次読み出されて、ファイルが復
旧されていくこととなる。ここで、ファイルデータ復旧
処理部14は、2つの退避保存先媒体31のほぼ半分ず
つからファイルの読み出しを終了すれば、復旧のために
必要なすべてのファイルを得ることができる。このた
め、従来例のように複数の順次アクセス記憶媒体に同一
順でファイルを退避した場合に比べて、平均して約半分
の時間ですべてのファイルを復旧できるようになる。
【0085】一方、非冗長化の指示があった場合、ファ
イルデータ退避保存処理部10は、冗長化の指示があっ
た場合、退避保存対象ファイル21を、退避保存対象フ
ァイル媒体2への記憶順に対して、1つの退避保存先媒
体31では先頭から、他の退避保存先媒体31では最後
尾から、いずれかの退避保存先媒体31に退避してい
る。これと共に、各ファイルの保存先に関する情報が退
避保存管理情報記憶部11で記憶管理される。
【0086】ここで、ファイルデータ復旧処理部14で
すべてのファイルを復旧先ファイル媒体4に復旧しよう
とする場合、2つの退避保存先媒体31のそれぞれに記
憶されているファイルが順次読み出されて、ファイルが
復旧されていくが、復旧すべきすべてのファイルを退避
保存先媒体31から得るまでに要する時間は、1つの媒
体に順次ファイルを退避した場合の約半分とすることが
できる。
【0087】[第2の実施の形態]この実施の形態に適
用されるファイル退避システムの構成は、第1の実施の
形態で示したファイル退避システム(図1)の構成とほ
ぼ同一である。但し、この実施の形態では、退避保存管
理情報記憶部11の構成が、第1の実施の形態のもの
(図2)と異なる。
【0088】図8は、この実施の形態に適用される退避
保存管理情報記憶部11の構成を示す図である。図8に
示すように、退避保存管理情報記憶部11は、退避保存
対象ファイル媒体群管理情報域817と、退避保存対象
ファイル媒体2のそれぞれに対応した退避保存対象ファ
イル群管理情報記憶域811〜811とを備える。
【0089】退避保存対象ファイル媒体群管理情報域8
17は、退避保存対象ファイル媒体2を識別するための
情報を記憶する退避保存対象ファイル媒体管理情報域8
12 〜812を備える。退避保存対象ファイル群管
理情報記憶域811〜811はそれぞれ、退避保存
対象ファイル21を一意に識別するための情報を含む管
理情報を記憶する退避保存対象ファイル管理情報域81
11〜814nmと、退避保存対象ファイル21の退
避保存先となる退避保存先媒体31を一意に識別するた
めの情報を含む退避保存先媒体情報域81511〜81
nmとからなる退避保存管理情報域81311〜81
nmとを備える。
【0090】そして、退避保存対象ファイル媒体管理情
報域812〜812は、対応する退避保存管理情報
域81311〜813nmとポインタでつながれる。こ
れによっても、第1の実施の形態の場合と同様に、退避
保存管理情報記憶部11は、退避保存対象ファイル媒体
2毎に、それぞれ格納されている退避保存対象ファイル
21を管理するための管理情報を記憶管理することがで
きるようになる。
【0091】なお、この実施の形態に適用されるファイ
ル退避システムにおけるファイルの退避保存、或いはフ
ァイルの復旧のための処理は、第1の実施の形態で示し
たものと実質的に同一である。
【0092】[実施の形態の変形]本発明は、上記の第
1、第2の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が
可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形
態の変形態様について、説明する。
【0093】上記の第1、第2の実施の形態では、特定
の1つのファイルを退避保存先媒体31から復旧先ファ
イル媒体4に復旧させる場合に、記憶位置が近い方の退
避保存先媒体31から当該ファイルを読み出して復旧さ
せる場合について説明した。これに対して、特定の2つ
以上のファイルを退避保存先媒体31から復旧先ファイ
ル媒体4に復旧させる場合にも、これを同様にして適用
することができる。
【0094】上記の第1、第2の実施の形態では、退避
保存先媒体装置3でファイルを冗長化して退避してお
り、退避対象ファイル21を2つの退避保存先媒体31
に正順と逆順とで退避保存させていた。しかしながら、
より多くの退避保存先媒体を用いてファイルを冗長化さ
せて退避させてもよい。また、退避保存対象となるファ
イルを保存する順序も、正順と逆順との2つの場合に限
るものではなく、それぞれの退避保存先媒体でファイル
の保存順が異なるようであれば、どのような順序として
もよい。この場合も、特定のファイルを復旧する場合
に、記憶位置が近い方の媒体から当該ファイルを読み出
して復旧先ファイル媒体に復旧させればよい。
【0095】上記の第1、第2の実施の形態では、ファ
イルデータ退避復旧装置5は、メモリを備え、プログラ
ム制御により動作するデータ処理装置によって構成さ
れ、所定のプログラムを実行するで、各部の機能を実現
するものとしていた。これに対し、ファイルデータ退避
復旧装置5の各部の機能を実現するためのプログラムを
CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に格納して配布し、汎用コンピュータでこの記録媒体
から読み取って実行するものとしてもよい。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
順次アクセス記憶媒体に退避したファイルからファイル
を復旧する場合に、その復旧に要する時間を短くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるファイル退
避システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の退避保存管理情報記憶部の構成を示す図
である。
【図3】ファイルの退避保存のための処理を示すフロー
チャートである。
【図4】ファイルの復旧のための処理を示すフローチャ
ートである。
【図5】ファイルデータの退避保存方法の具体例を模式
的に示す図である。
【図6】図5の例における冗長化退避保存先媒体の退避
保存対象ファイル群管理情報記憶域を示す図である。
【図7】図5の例における非冗長化退避保存先媒体の退
避保存対象ファイル群管理情報記憶域を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施で適用される退避保存管理
情報記憶部の構成を示す図である。
【図9】従来例にかかるファイル退避システムの構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 退避復旧制御情報入出力装置 2 退避保存対象ファイル媒体 3 退避保存先媒体装置 4 復旧先ファイル媒体 5 ファイルデータ退避復旧装置 6 退避復旧指示応答情報授受部 7 退避復旧処理解析部 8 退避保存対象情報記録処理部 9 退避保存先情報記録処理部 10 ファイルデータ退避保存処理部 11 退避保存管理情報記憶部 12 復旧対象ファイル環境確定処理部 13 対象退避保存先媒体確定処理部 14 ファイルデータ復旧処理部 21 退避保存対象ファイル 31 退避保存媒体 41 復旧先ファイル

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 退避対象となるファイルを記憶するファイ
    ル記憶媒体と、 前記ファイル記憶媒体に記憶されているファイルを退避
    する2つの順次アクセス記憶媒体と、 前記2つの順次アクセス記憶媒体の一方には、前記ファ
    イル記憶媒体でのファイルの記憶順に対して先頭から順
    に前記退避対象となるファイルを退避させ、前記2つの
    順次アクセス記憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒
    体でのファイルの記憶順に対して最後尾から順に前記退
    避対象となるファイルを退避させて、前記2つの順次ア
    クセス記憶媒体のいずれかに前記退避対象となるファイ
    ルをすべて退避させるファイル退避処理手段と、 前記順次アクセス記憶媒体に退避されたすべてのファイ
    ルを復旧先ファイル媒体に復旧させるべきことが外部か
    ら指示された場合に、前記複数の順次アクセス記憶媒体
    のそれぞれから退避されているファイルを順に読み出
    し、前記復旧先ファイル記憶媒体に復旧させるファイル
    復旧処理手段と、 を備えることを特徴とするファイル退避システム。
  2. 【請求項2】 ファイル記憶媒体に記憶されている退避対
    象となるファイルを、2つの順次アクセス記憶媒体に冗
    長化させて退避させるファイル退避装置であって、 前記ファイル記憶媒体に記憶されている退避対象となる
    ファイルのそれぞれに対応して設けられ、各ファイルを
    それぞれ識別するための退避対象ファイル管理情報と、
    各ファイルの前記複数の順次アクセス記憶媒体での退避
    先に関する情報とを含む管理情報を記憶管理する退避情
    報管理手段と、前記ファイル記憶媒体に記憶されている
    ファイルのうちで、外部から前記順次アクセス記憶媒体
    への退避が指示されたファイルについて、前記複数の順
    次アクセス記憶媒体に互いに異なる順序で退避させるフ
    ァイル退避処理手段と、前記ファイル退避処理手段によ
    る前記退避が指示されたファイルの前記順次アクセス記
    憶媒体のそれぞれでの退避先を前記退避情報管理手段に
    記憶管理させる退避情報記録手段と、を備え、 前記ファイル退避処理手段は、前記2つの順次アクセス
    記憶媒体の一方には、 前記ファイル記憶媒体でのファイ
    ルの記憶順に対して正順になるように前記退避対象とな
    るファイルを退避させ、前記2つの順次アクセス記憶媒
    体の他方には、前記ファイル記憶媒体でのファイルの記
    憶順に対して逆順となるように前記退避対象となるファ
    イルを退避させる ことを特徴とするファイル退避装置。
  3. 【請求項3】 ファイル記憶媒体に記憶されている退避対
    象となるファイルを、順次アクセス記憶媒体に退避させ
    るファイル退避装置であって、 前記順次アクセス記憶媒体は、2つあり、 前記2つの順次アクセス記憶媒体の一方には、前記ファ
    イル記憶媒体でのファイルの記憶順に対して先頭から順
    に前記退避対象となるファイルを退避させ、前記2つの
    順次アクセス記憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒
    体でのファイルの記憶順に対して最後尾から順に前記退
    避対象となるファイルを退避させて、前記2つの順次ア
    クセス記憶媒体のいずれかに前記退避対象となるファイ
    ルをすべて退避させるファイル退避処理手段と、 前記順次アクセス記憶媒体に退避されたすべてのファイ
    ルを復旧先ファイル媒体に復旧させるべきことが外部か
    ら指示された場合に、前記複数の順次アクセス記憶媒体
    のそれぞれから退避されているファイルを順に読み出
    し、前記復旧先ファイル記憶媒体に復旧させるファイル
    復旧処理手段と、 を備えることを特徴とするファイル退避装置。
  4. 【請求項4】 ファイル記憶媒体に記憶されている退避対
    象となるファイルを、順次アクセス記憶媒体に退避させ
    るファイル退避方法であって、 前記順次アクセス記憶媒体は、2つあり、 前記2つの順次アクセス記憶媒体の一方には、前記ファ
    イル記憶媒体でのファイルの記憶順に対して先頭から順
    に前記退避対象となるファイルを退避させ、前記2つの
    順次アクセス記憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒
    体でのファイルの記憶順に対して最後尾から順に前記退
    避対象となるファイルを退避させて、前記2つの順次ア
    クセス記憶媒体のいずれかに前記退避対象となるファイ
    ルをすべ て退避させるファイル退避処理ステップと、 前記順次アクセス記憶媒体に退避されたすべてのファイ
    ルを復旧先ファイル媒体に復旧させるべきことが外部か
    ら指示された場合に、前記複数の順次アクセス記憶媒体
    のそれぞれから退避されているファイルを順に読み出
    し、前記復旧先ファイル記憶媒体に復旧させるファイル
    復旧処理ステップと、 を含むことを特徴とするファイル退避方法。
  5. 【請求項5】 ファイル記憶媒体に記憶されている退避対
    象となるファイルを、順次アクセス記憶媒体に退避させ
    るためのプログラムを記録するコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体であって、 前記順次アクセス記憶媒体は、2つあり、 前記2つの順次アクセス記憶媒体の一方には、前記ファ
    イル記憶媒体でのファイルの記憶順に対して先頭から順
    に前記退避対象となるファイルを退避させ、前記2つの
    順次アクセス記憶媒体の他方には、前記ファイル記憶媒
    体でのファイルの記憶順に対して最後尾から順に前記退
    避対象となるファイルを退避させて、前記2つの順次ア
    クセス記憶媒体のいずれかに前記退避対象となるファイ
    ルをすべて退避させるファイル退避処理機能と、 前記順次アクセス記憶媒体に退避されたすべてのファイ
    ルを復旧先ファイル媒体に復旧させるべきことが外部か
    ら指示された場合に、前記複数の順次アクセス記憶媒体
    のそれぞれから退避されているファイルを順に読み出
    し、前記復旧先ファイル記憶媒体に復旧させるファイル
    復旧処理機能と、 を実現させるためのプログラムを記録することを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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