JP3427607B2 - 用紙反転装置 - Google Patents

用紙反転装置

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JP3427607B2
JP3427607B2 JP03472096A JP3472096A JP3427607B2 JP 3427607 B2 JP3427607 B2 JP 3427607B2 JP 03472096 A JP03472096 A JP 03472096A JP 3472096 A JP3472096 A JP 3472096A JP 3427607 B2 JP3427607 B2 JP 3427607B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機やプ
リンター等の画像形成装置に使用される用紙反転装置に
関し、特に用紙の搬送方向を反転して搬送する際に使用
される用紙反転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、上記電子写真複写機やプリンタ
ー、あるいは複写機とプリンターの複合機等の画像形成
装置においては、ADF(Auto Document
Feeder)によって連続して読み取られた一連の
原稿の画像や、ホストコンピュータ等から送られてくる
一連の画像が連続して形成された複数枚の用紙を、ペー
ジ順に正しく排出する必要性などから、画像形成部と排
出部との間に用紙反転装置を配置し、用紙を排出する時
の印字面の向きを選択できるように構成したものが既に
提案されており、製品化されつつある。
【0003】かかる画像形成装置に使用される用紙反転
装置としては、例えば、実公平1−41717号公報等
に開示されている所謂”トリロール”方式と呼ばれるも
のがある。この実公平1−41717号公報に係るシー
ト状搬送物反転装置は、図8及び図9に示すように、駆
動モータ100によって駆動ギア101及び従動ギア1
02を介して回転駆動される1本の駆動ロール103
に、2本の従動ロール104、105を圧接させて構成
したものがある。このトリロール方式のシート状搬送物
反転装置は、図10に示すように、片面に画像が形成さ
れた用紙106を、一方の従動ロール104と駆動ロー
ル103及び図示しないロールによって搬送した後、他
方の従動ロール105と駆動ロール103によって搬送
方向を逆転して搬送するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記画像形成装置に使用される用紙反転装置
は、画像形成部において用紙の片面に画像が形成された
直後の位置に配置されているが、画像形成部において片
面に画像が形成された用紙106は、直前の定着工程に
おいて受けた熱が残留しているため、用紙106上に定
着されたトナーが不安定な状態となっている。ところ
で、上記実公平1−41717号公報に係るシート状搬
送物反転装置は、図9及び図10に示すように、用紙1
06のトナーが載っている面に駆動ロール103が接触
しながら用紙106を挟持搬送し、しかも当該駆動ロー
ル103としては、通常弾性変形しやすい(ヤング率が
小さい)材質が用いられるため、定着直後の用紙106
を駆動ロール103と従動ロール104とで挟持搬送す
る際に、圧接力によって駆動ロール103に著しい弾性
変形が発生し、駆動ロール103と従動ロール104と
のニップ内で、駆動ロール103と用紙106との相対
的な速度が変化し、トナーの剥がれが発生しやすく、画
質を劣化させるという問題点があった。
【0005】さらに説明すると、上記用紙反転装置の場
合には、図10に示すように、同一の用紙103を複数
対のロール103、104、105で挟持搬送するた
め、ロール103、104、105の磨耗の程度や圧接
する圧力の違い、あるいは材質のバラツキ等に起因する
ロール103、104、105間の相対速度のずれによ
り、ロール103、104、105の表面と用紙106
の間で剪断方向に滑り力を生じる。この際、トナー面が
駆動ロール103に接触した状態で挟持搬送されている
と、駆動ロール103は、滑り力を吸収するために連れ
回りすることがないため、駆動ロール103と用紙10
6間にスリップが発生し、まだ残留熱により定着しきれ
ていない不安定なトナーの剥がれが起きる。
【0006】このような問題は、電子写真方式の画像形
成装置に限らず、インクジェット記録方式等他の方式で
形成された画像面が、駆動ロールと接触した状態で搬送
される場合にも同様に発生する。
【0007】上述したように、用紙の画像形成面が駆動
ロールと接触することにより、トナー等の画像形成材の
剥がれが発生すると、用紙上のトナー等が剥がれた部分
が白抜けと呼ばれる状態になる上、その剥がれたトナー
等が本来トナーの付着しない部分に付着して画像形成面
の汚れが発生するという問題点があった。
【0008】なお、通常の複写機の構成では、用紙の上
面に画像を複写し、その後トリロールによって下方に用
紙を搬送するため、画像形成直後の反転前に画像形成面
が駆動ロール側に接触して挟持搬送するため、著しい画
像形成面の汚れが発生することとなる。
【0009】さらに、上記実公平1−41717号公報
に係るシート状搬送物反転装置の場合には、反転後の用
紙を排出する以外に、反転後の用紙を画像形成装置内に
戻して裏面に画像形成を行うモードを実行する場合があ
るが、このような画像形成装置の用紙反転装置としてト
リロールを用いた場合、裏面に画像形成を行うモードで
は、送出側のピンチロールは動作している必要がない。
しかし、上記提案に係る従来のトリロールを用いた場合
には、送出側のピンチロールだけを停止させることが不
可能であるため、送出側のピンチロールが不必要に回転
し、無駄な負荷および騒音を発生させるという問題点も
あった。
【0010】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、画像形成面の汚れが発生するのを防止できると
ともに、低騒音の用紙反転装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】 すなわち、この発明の
請求項1に記載の用紙反転装置は、軸状部材にロール部
材を取り付けて構成された第1、第2及び第3のロール
搬送手段を備え、第1のロール搬送手段と第2のロール
搬送手段とを互いに圧接するとととも、第2のロール搬
送手段と第3のロール搬送手段とを互いに圧接し、第1
のロール搬送手段と第2のロール搬送手段との圧接部に
おける用紙の搬送方向と、第2のロール搬送手段と第3
のロール搬送手段との圧接部における用紙の搬送方向と
を逆方向に設定して、用紙の搬送方向を反転した状態で
搬送可能な用紙反転装置において、第1、第2及び第3
のロール搬送手段のうち、2つのロール搬送手段を独立
して駆動可能に構成するとともに、前記第1のロール搬
送手段と第2のロール搬送手段との圧接部、及び第2の
ロール搬送手段と第3のロール搬送手段との圧接部にお
ける用紙の非画像面側に、独立して回転駆動されるロー
ル搬送手段を配置し、画像面側に回転駆動されないロー
ル搬送手段を配置したものである。
【0012】 また、この発明の請求項2に記載の用紙
反転装置は、前記用紙の画像形成面に回転駆動されるロ
ール搬送手段が位置するとき、当該回転駆動されるロー
ル搬送手段のロール部材と用紙を介して圧接するロール
部材を設けないように構成したものである。なお、ここ
で、用紙の画像形成面とは、当該用紙反転装置に用紙が
搬送される直前の工程で、当該用紙に画像が形成された
面をいい、用紙の両面に画像を形成する場合には、裏面
の画像形成工程において新たに画像が形成された面を意
味する。
【0013】 さらに、この発明の請求項3に記載の用
紙反転装置は、前記第1、第2及び第3のロール搬送手
段のうち、独立して駆動可能な2つのロール搬送手段の
駆動及び非駆動を切り替え可能に構成したものである。
【0014】 そのため、この発明の場合には、一方の
回転駆動されるロール搬送手段の回転駆動されるロール
部材と圧接する他のロール搬送手段のロール部材を、軸
状部材に回転自在に取付けられたロール部材によって構
成することにより、送入側の回転駆動されるロール部材
を、用紙の非画像面側に配置するとともに、当該回転駆
動されるロール部材と圧接するロール搬送手段のロール
部材を、軸状部材に回転自在に取付けられたロール部材
によって構成することにより、用紙の送入搬送時に用紙
の画像面側に回転駆動されるロール部材が接触するのを
防止することができ、回転駆動されるロール部材によっ
て用紙の画像が乱されるのを防止することができる。
【0015】 また、用紙の送出搬送時には、やはり回
転駆動されるロール部材を、用紙の非画像面側に配置す
るとともに、当該回転駆動されるロール部材と圧接する
ロール搬送手段のロール部材を、軸状部材に回転自在に
取付けられたロール部材によって構成することにより、
用紙の送出搬送時に用紙の画像面側に回転駆動されるロ
ール部材が接触するのを防止することができ、回転駆動
されるロール部材によって用紙上の画像が乱されるのを
防止することができる。
【0016】その際、用紙の画像面側に位置する回転駆
動されるロール搬送手段のロール部材と、用紙を介して
対向するロール搬送手段には、当該回転駆動されるロー
ル部材と対向するロール部材を配置しないように構成さ
れている。尚、ロール部材の数は、実施の形態のものに
限定されず、任意であることは勿論である。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明す
る。
【0018】図2はこの発明の一実施の形態に係る用紙
反転装置を適用した画像形成装置を示すものである。
【0019】図において、1は図示しない原稿の画像を
ADF(Auto Document Feeder)
を用いて読み取るか又はホストコンピュータ等から一連
の画像情報が入力される画像入力部を示すものであり、
この画像入力部1からは、画像情報がレーザ走査部2に
出力される。レーザ走査部2は、一次帯電器4によって
予め一様に帯電された感光体ドラム3上に、画像形成モ
ードに応じて2箇所の露光位置で画像情報に基づいてレ
ーザ光を照射することにより、静電潜像を形成するもの
である。この感光体ドラム3上に形成された静電潜像
は、必要に応じて現像器5及び現像器6の一方又は双方
によって異なった色のトナーにより現像される。さら
に、上記感光体ドラム3上に現像されたトナー像は、給
紙ユニット10の用紙収容部9から給紙され、レジロー
ル11によって所定のタイミングで給送される記録用紙
S上に、転写ロール7によって転写される。このトナー
像が転写された記録用紙Sは、搬送ベルト12によって
定着器13へと搬送され、当該定着器13によってトナ
ー像が熱及び圧力で記録用紙S上に定着される。上記ト
ナー像が定着された記録用紙Sは、画像形成モードに応
じて、排出通路16を通り排出ロール15によってその
まま装置外へ排出されるか、用紙反転装置14によって
送入通路17又は送出通路18を介して、必要に応じて
搬送方向や表裏が反転された状態で、排出ロール15か
ら装置外へ排出されたり、両面/多重記録用通路26を
介して再度感光体ドラム3の画像形成部へ搬送され、両
面又は多重記録が行われる。
【0020】なお、画像形成工程が終了した後の感光体
ドラム3の表面は、クリーニング装置8によって残留ト
ナー等が除去されて、次の画像形成工程に備えるように
なっている。
【0021】図1及び図3は上記の如く構成される画像
形成装置に使用される用紙反転装置を示すものである。
【0022】図3において、14は上記画像形成装置の
排出部に設けられた用紙反転装置を示すものであり、画
像形成装置の定着器13の出口ロール13aと排出ロー
ル15との間には、排出通路16が斜め上方に向けて直
線状に形成されているとともに、この排出通路16の下
方には、当該排出通路16の記録用紙Sの搬送方向上流
側から斜め下方に延びた送入通路17と、当該排出通路
16の記録用紙Sの搬送方向下流側から斜め下方に延び
た送出通路18とが、略三角形を形成するように配置さ
れている。上記排出通路16と送入通路17の入口部に
は、定着器13から排出される記録用紙Sを、排出通路
16側と送入通路17側とに切り替える切替部材27
が、傾動可能に配置されている。
【0023】ところで、上記用紙反転装置14の送入通
路17と送出通路18との間には、当該用紙反転装置1
4の一部を構成するトリロール19が配置されている。
このトリロール19は、その第1のロール搬送手段とし
ての第1の駆動ロール19Aと第2のロール搬送手段と
しての第2の駆動ロール19Bとのニップ部が送入通路
17に位置し、第2の駆動ロール19Bと第3のロール
搬送手段としての従動ロール19Cとのニップ部が送出
通路18に位置するように、第1、第2の駆動ロール1
9A、19Bと従動ロール19Cとが互いに圧接した状
態で配置されている。
【0024】上記トリロール19は、図1に示すよう
に、送入通路17の片側に位置する第1の駆動ロール1
9Aが、駆動軸40に固定された1つのロール部材41
から構成され、この第1の駆動ロール19Aの駆動軸4
0は、第1の駆動モータ42及び駆動ギア43、従動ギ
ア44によって回転駆動される。また、上記送入通路1
7と送出通路18の間に位置する第2の駆動ロール19
Bは、駆動軸45に回転自在に取付けられ、第1の駆動
ロール19Aのロール部材41と圧接する従動コロ46
と、この従動コロ46の両側に所定の間隔をおいて駆動
軸45に固定された2つのロール部材47、48とから
構成され、この第2の駆動ロール19Bの駆動軸45
は、第2の駆動モータ49及び駆動ギア50、従動ギア
51によって回転駆動されるようになっている。さら
に、上記送出通路18の片側に位置する従動ロール19
Cは、固定軸52に回転自在に取付けられ、第2の駆動
ロール19Bの2つのロール部材47、48と圧接する
2つの従動コロ53、54から構成され、この従動ロー
ル19Cの固定軸52は、画像形成装置のフレーム55
に固定されている。尚、固定軸52は、フレーム55に
回転自在に取り付けても勿論よい。
【0025】さらに、上記送入通路17と送出通路18
の下端に位置する合流部の下端には、図3に示すよう
に、反転通路25が傾斜した状態で連設されており、当
該反転通路25の下端には、鉛直方向下方に延びた引込
部25Aと、両面/多重記録用通路26とが分岐するよ
うに形成されている。これらの引込部25Aと両面/多
重記録用通路26との分岐部には、記録用紙Sの搬送方
向を切り替える切替部材20が配置されており、この切
替部材20の下端部には、マイラーシート等の合成樹脂
製フィルムからなるシールド板31が、下方に突設され
ている。このシールド板31は、通常の状態では図に示
す位置に来るように切替部材20が配置されている。上
記引込部25Aの上端部には、記録用紙Sを搬送するた
めの正逆転ロール21とピンチロール22とが、互いに
圧接可能に配設されている。このピンチロール22は、
リンク23を介してソレノイド24によって、正逆転ロ
ール21との圧接状態が解除可能となっている。
【0026】なお、図3中、23Aはリンク23の支点
を、24Aはソレノイド24の作動ロッドを、29は記
録用紙検知センサ28の検知部を、それぞれ示してい
る。
【0027】以上の構成において、上記の如く構成され
る画像形成装置の用紙反転装置では、次のようにして、
画像形成面の汚れが発生するのを防止できるとともに、
低騒音で用紙の反転等が可能となっている。
【0028】すなわち、上記画像形成装置では、図2に
示すように、画像入力部1によって図示しない原稿の画
像をADF(Auto Document Feede
r)を用いて読み取るか又はホストコンピュータ等から
一連の画像情報が入力されると、この画像入力部1から
出力される画像情報に基づいて感光体ドラム3上にトナ
ー像が形成される。上記感光体ドラム3上に形成された
トナー像は、給紙ユニット10の用紙収容部9から給紙
され、レジロール11によって所定のタイミングで搬送
される記録用紙S上に、転写ロール7によって転写され
る。このトナー像が転写された記録用紙Sは、定着器1
3によってトナー像が熱及び圧力で定着される。
【0029】そして、上記画像形成装置における片面複
写通常排出モードでは、用紙反転装置14のトリロール
19の2つの駆動モータ42、49が停止された状態と
なり、図3に示すように、排出通路16の入口部に配設
された切替部材27が下方に下りた状態で、定着器13
で定着処理された記録用紙Sは、排出通路16を介して
切替部材27の上方を通り、そのまま排出ロール15か
ら装置の外部に排出される。
【0030】また、上記画像形成装置における片面複写
反転排出モードでは、図1に示すように、用紙反転装置
14のトリロール19の2つの駆動モータ42、49が
駆動され、トリロール19の送入側の第1の駆動ロール
19Aと送出側の第2の駆動ロール19Bの両方が回転
駆動される。排出通路16に配設された切替部材27
は、図3に示すように、図示しないソレノイドによって
上方に引き上げられ、排出通路16側から送入通路17
側へ切り替えられる。そして、定着器13で定着処理さ
れた記録用紙Sは、切替部材27によって搬送方向が切
り替えられて送入通路17へと搬送され、当該送入通路
17に位置する第1の駆動ロール19Aと、送出側の第
2の駆動ロール19Bにおける駆動軸に対してスラスト
方向にのみ固定された従動コロ46とで構成されたニッ
プ部に導かれ、第1の駆動ロール19Aの駆動力によっ
て、反転通路25を介して正転状態の正逆転ロール22
に導かれる。その結果、上記記録用紙Sは、正転状態の
正逆転ロール22によって反転通路25内に一旦導かれ
るが、当該記録用紙Sの上端部は、切替部材20のシー
ルド板31の下端部よりも上方に位置する所で停止す
る。
【0031】この間、定着器13及びその搬送ロール1
3aと送入側の第1の駆動ロール19A、あるいは当該
第1の駆動ロール19Aと正逆転ロール22の間に、装
置の設定上もしくはロールの磨耗等の理由によって速度
差が存在し、送入側の第1の駆動ロール19Aのニップ
内で記録用紙Sがスリップを起こしても、記録用紙Sの
トナー像が形成された面は、図1及び図 に示すよう
に、送出側の第2の駆動ロール19Bの従動コロ46に
接触するとともに、第1の駆動ロール19Aには、第2
の駆動ロール19Bのロール部材47、48と対向して
記録用紙Sを挟持するロールが存在しないため、スリッ
プする記録用紙Sに対して従動コロ46が連れ回りする
のみであり、記録用紙Sのトナー像面が擦られることが
なく、トナー像面の汚れは発生しない。
【0032】そして、上記正逆転ロール22によって反
転通路25内に一旦導かれた記録用紙Sは、その上端部
が切替部材20のシールド板31の下端部よりも上方に
位置するため、逆転する正逆転ロール22によって再度
反転通路25へと搬送され、この反転通路25を介して
送出通路18に配置された第2の駆動ロール19Bと従
動ロール19Cとで構成されるニップ部に導かれ、第2
の駆動ロール19Bの搬送力によって排出ロール15へ
と搬送される。その際、上記正逆転ロール22と送出側
の第2の駆動ロール19B、あるいは送出側の第2の駆
動ロール19Bと排出ロール15との間に、上記と同様
の理由によって速度差が存在し、送出側の第2の駆動ロ
ール19Bのニップ部内でスリップを起こしても、記録
用紙Sのトナー像が形成された面は、図4及び図5に示
すように、従動ロール19Cに接触するため、スリップ
する記録用紙Sに対して従動ロール19Cが連れ回りす
るため、トナー像面の汚れは発生しない。
【0033】さらに、上記画像形成装置における両面複
写モードでは、図1に示すように、用紙反転装置14の
トリロール19の一方の駆動モータ42のみが駆動さ
れ、トリロール19の送入側の第1の駆動ロール19A
のみが駆動される。また、排出通路16に配設された切
替部材27は、図3に示すように、図示しないソレノイ
ドによって上方に引き上げられ、排出通路16側から送
入通路17側へ切り替えられる。そして、正転状態の正
逆転ロール22に導かれるまでの動作は、片面複写反転
排出モードと同じである。上記記録用紙Sの反転タイミ
ングを片面複写反転排出モードより遅らせると、記録用
紙Sの上端部は、反転通路25と両面/多重記録用通路
26との分岐部に配置された切替部材20の下端部に取
付けられたシールド板31を通過し、切替部材20は、
自重によって両面/多重記録用通路26側に切り替えら
れる。そのため、逆転状態の正逆転ロール22によって
再度搬送される記録用紙Sは、切替部材20を介して両
面/多重記録用通路26に、トナー像が形成された面を
上にした状態で搬送される。この記録用紙Sは、湾曲し
て折り返すように形成された両面/多重記録用通路26
を介して、今度はトナー像が形成された面を下にした状
態で再度画像形成部へ搬送され、記録用紙Sの裏面に
は、トナー像が形成される。その後の動作は、片面複写
通常排出モードと同じであり、両面にトナー像が形成さ
れた記録用紙Sは、定着器13を通過した後、排出通路
16を介して排出ロール15によって装置の外部に排出
される。よって、この両面複写モードでは、送出側の駆
動ロール19Bを一切駆動する必要がなく、従動ロール
19Cも従動回転しないので、その分だけ騒音を低減す
ることができる。
【0034】なお、必要に応じて、片面多重記録モード
の場合には、片面にトナー像が形成された記録用紙S
が、切替部材20の切り替えによって反転通路25の引
込部25Aへと搬送されることなく、反転通路25及び
両面/多重記録用通路26を介して、トナー像が形成さ
れた面が感光体ドラム3側に位置するように、再度画像
形成部へと搬送され、記録用紙Sの表面のトナー像が多
重転写され、片面複写通常排出モードと同様に排出され
る。よって、この片面多重記録モードでは、送出側の駆
動ロール19B及び正逆転ロール22を一切駆動する必
要がなく、従動ロール19Cも従動回転しないので、そ
の分だけ騒音を低減することができる。
【0035】実施の形態2 図6はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記
実施の形態1においては、第1及び第2の駆動ロール1
9A、19Bをそれぞれ異なった駆動モータ42、49
で駆動しているのに対し、この実施の形態2では、第1
及び第2の駆動ロール19A、19Bを共通の1つの駆
動モータ60で駆動するとともに、第1及び第2の駆動
ロール19A、19Bの駆動軸40、45には、それぞ
れ電磁クラッチ61、62が配設されており、これらの
電磁クラッチ61、62を選択的に接続することによっ
て、第1及び第2の駆動ロール19A、19Bの一方又
は双方を選択的に駆動可能となっている。なお、63、
64、65はそれぞれギアを示している。また、上記電
磁クラッチ61とギア64、及び電磁クラッチ62とギ
ア65、62は、図6(b)に示すように、それぞれ1
個のギア付きクラッチとしても良い。
【0036】その他の構成及び作用は前記実施の形態と
同様であるので、その説明を省略する。
【0037】実施の形態3 図7はこの発明の実施の形態3を示すものであり、この
実施の形態3では、第1の駆動ロール70の1つのロー
ル部材71が、中間に配置された従動ロール72の従動
コロ73に圧接するとともに、第2の駆動ロール74の
2つのロール部材75、76が、中間に配置された従動
ロール72の2つの従動コロ77、78に圧接するよう
に構成されている。
【0038】その他の構成及び作用は前記実施の形態と
同様であるので、その説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、画像形成面の汚れが発生するのを防止できる
とともに、低騒音の用紙反転装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係る用紙反転装置の一実施
の形態を示す斜視図である。
【図2】 図2はこの発明の一実施の形態に係る用紙反
転装置を適用した画像形成装置を示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明に係る用紙反転装置の一実施
の形態を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明に係る用紙反転装置の一実施
の形態を示す概略図である。
【図5】 図5はこの発明に係る用紙反転装置の一実施
の形態を示す概略図である。
【図6】 図6(a)はこの発明に係る用紙反転装置の
実施の形態2を示す概略図、図6(b)実施の形態2の
変形例を示す要部概略図である。
【図7】 図7はこの発明に係る用紙反転装置の実施の
形態3を示す概略図である。
【図8】 図8は従来の用紙反転装置を示す斜視図であ
る。
【図9】 図9は従来の用紙反転装置を示す概略図であ
る。
【図10】 図10は従来の用紙反転装置を示す概略図
である。
【符号の説明】
14 用紙反転装置、19 トリロール、19A 第1
の駆動ロール、19B第2の駆動ロール、19C 従動
ロール。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸状部材にロール部材を取り付けて構成さ
    れた第1、第2及び第3のロール搬送手段を備え、第1
    のロール搬送手段と第2のロール搬送手段とを互いに圧
    接するとととも、第2のロール搬送手段と第3のロール
    搬送手段とを互いに圧接し、第1のロール搬送手段と第
    2のロール搬送手段との圧接部における用紙の搬送方向
    と、第2のロール搬送手段と第3のロール搬送手段との
    圧接部における用紙の搬送方向とを逆方向に設定して、
    用紙の搬送方向を反転した状態で搬送可能な用紙反転装
    置において、第1、第2及び第3のロール搬送手段のう
    ち、2つのロール搬送手段を独立して駆動可能に構成す
    るとともに、前記第1のロール搬送手段と第2のロール
    搬送手段との圧接部、及び第2のロール搬送手段と第3
    のロール搬送手段との圧接部における用紙の非画像面側
    に、独立して回転駆動されるロール搬送手段を配置し、
    画像面側に回転駆動されないロール搬送手段を配置した
    ことを特徴とする用紙反転装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙の画像形成面に回転駆動される
    ロール搬送手段が位置するとき、当該回転駆動されるロ
    ール搬送手段のロール部材と用紙を介して圧接するロー
    ル部材を設けないように構成したことを特徴とする請求
    項1記載の用紙反転装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2及び第3のロール搬送手
    段のうち、独立して駆動可能な2つのロール搬送手段の
    駆動及び非駆動を切り替え可能に構成したことを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の用紙反転装置。
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