JP3427235B2 - 遅れ停止操作装置 - Google Patents

遅れ停止操作装置

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JP3427235B2
JP3427235B2 JP29185694A JP29185694A JP3427235B2 JP 3427235 B2 JP3427235 B2 JP 3427235B2 JP 29185694 A JP29185694 A JP 29185694A JP 29185694 A JP29185694 A JP 29185694A JP 3427235 B2 JP3427235 B2 JP 3427235B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各別に設けた親器と子
器とによって1つの負荷のオン・オフを操作し、かつ親
器によるオフ操作時には一定時間の経過後に負荷をオフ
にするようにした遅れ停止操作装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、トイレの換気扇などの負荷を
操作するために、操作直後に負荷をオンにし、操作から
一定時間後に負荷をオフにする遅れ停止装置が提案され
ている。この種の遅れ停止操作装置では、トイレの室内
と室外(洗面所など)との2箇所で換気扇を操作できる
ように、親器と子器とを設けたものがある。
【0003】親器Aは、図16に示すように、一定時間
の時限動作を行なう遅れ回路DLと、遅れ回路DLによ
る時限終了後にオフになるスイッチ要素S1 と、変流器
CT A の2次巻線に接続された発光ダイオードよりなる
表示素子LDA とを備え、3端子T0A〜T2Aを有してい
る。すなわち、端子T0Aと端子T1Aとの間には変流器C
A の1次巻線が挿入され、端子T0Aと端子T2Aとの間
には変流器CTA の1次巻線と遅れ回路DLとが直列接
続された形で挿入される。また、遅れ回路DLにはスイ
ッチ要素S1 が並列接続される。図示していないが、遅
れ回路DLには操作部が設けられ、スイッチ要素S1
オフ時に操作部を操作するとスイッチ要素S1 が一旦オ
ンになり一定時間後にオフになるように構成されてい
る。
【0004】一方、子器Bは、変流器CTB と、変流器
CTB の2次巻線に接続された発光ダイオードよりなる
表示素子LDB と、2つの切換接点を有した切換スイッ
チSXとを備え、3端子T0B〜T2Bを有している。切換
スイッチSXの共通接点は変流器CTB の1次巻線の一
端に接続され1次巻線の他端が端子T0Bに接続され、切
換スイッチSXの各切換接点はそれぞれ端子T1B,T2B
に接続される。
【0005】上述した親器Aと子器Bとを用いて負荷と
しての換気扇Fを操作する場合には、親器Aの端子
1A,T2Aと子器Bの端子1B,T2Bとをそれぞれ中継線
1 ,L 2 を介して接続し、換気扇Fの一端を親器Aの
端子T0Aに接続し、さらに換気扇Fの他端と子器Bの端
子T0Bとを電源線Lpの各線に接続する。このような接
続関係とすれば、子器Bの切換スイッチSXによって端
子T1Bが選択されているときには換気扇Fは常時オンに
なり、切換スイッチSXによって端子T2Bを選択する
と、親器Aの遅れ回路DLの操作部の操作によってスイ
ッチ要素S1 をオンにし一定時間後にオフにすることが
できる。すなわち、換気扇Fをオンにしてから一定時間
後に停止させることができる。
【0006】結局、親器Aでは子器Bでオフが選択され
ているときには(切換スイッチSXにより端子T2Bが選
択されているときには)オン→遅れ停止の操作が可能で
あり、子器Bでは切換スイッチSXにより端子T1Bを選
択すると親器Aの操作部の状態にかからわず連続的にオ
ンにし、端子T2Bを選択すると親器Aの操作部の状態に
かかわらずオフになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の回路構
成では、子器Bの切換スイッチSXでオンを選択すると
遅れ回路DLには給電されなくなるから、親器Aの操作
部を操作しても遅れ回路DLは作動しないものである。
このように,子器Bでオンを選択すると親器Aでは遅れ
回路DLを作動させることができないものであるから、
親器Aをトイレに配置し、子器Bを洗面所に配置するも
のとすると(もっとも一般的な使用形態)、トイレに入
る前に換気扇Fを作動させると、トイレを出るときに遅
れ停止が行なわれるように親器Aを操作しても遅れ回路
DLは作動せず、トイレから出て子器Bによって換気扇
Fを停止させる操作をすると(切換スイッチSXにより
端子T2Bを選択すると)、換気扇Fがただちに停止して
しまうことになる。つまり、本来ならばトイレから出た
後に一定時間以上は換気扇Fを作動させておくのが望ま
しいにもかかわらず、遅れ回路DLが作動していないこ
とによって、換気扇Fを一定時間以上作動させておくこ
とができない場合が生じるという問題がある。
【0008】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、子器での操作にかかわらず、親器を操作すれ
ば遅れ動作が有効になり、遅れ動作の時間は負荷のオン
状態を維持できるようにした遅れ停止操作装置を提供し
ようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、負荷
と電源との間に挿入されるスイッチ要素と、操作毎にオ
ン・オフが切り換わる主操作スイッチおよび副操作スイ
ッチと、1次巻線および2次巻線を備え主操作スイッチ
と1次巻線との直列回路をスイッチ要素に並列接続した
変流器と、変流器の1次巻線に直列接続されている主操
作スイッチがオンからオフになって変流器の2次出力
停止するとスイッチ要素をオンにするとともに時限動作
を開始し主操作スイッチのオフからあらかじめ設定した
一定時間が経過するとスイッチ要素をオフにする遅れ回
路と、副操作スイッチとの直列回路スイッチ要素に並
列接続され副操作スイッチのオンによる通電時に遅れ回
路に給電可能な一定の電圧降下を生じる電流供給維持回
路とを備え、スイッチ要素と主操作スイッチと変流器と
遅れ回路と電流供給維持回路とを親器に設け、副操作ス
イッチを子器に設け、副操作スイッチの一端と電流供給
維持回路の一端との間を接続する第1の中継線および副
操作スイッチの他端とスイッチ要素の一端との間を接続
する第2の中継線を介して親器と子器とを接続して成る
ことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明では、親器と子器との器体
は、それぞれ埋込型の配線器具用に規格化された大角形
3個用の取付枠に3個まで取り付けることができる単位
寸法の配線器具の2個分の寸法を有し、取付枠に設けた
取付孔に係合可能な取付爪が器体の両側面に突設された
ことを特徴とする。請求項3の発明では、主操作スイッ
チと副操作スイッチとは、それぞれ器体に対し前後に進
退自在であって前方にばね付勢された押釦を備えるとと
もに、器体の一側部に係合し係合部位を中心として器体
の前後方向に揺動自在であって後方への押力を押釦に伝
達する操作ハンドルを操作部として備えることを特徴と
する。
【0011】請求項4の発明では、操作ハンドルは器体
に対して着脱自在に係合し、遅れ回路はコンデンサと可
変抵抗器との時定数により一定時間を時限し、可変抵抗
器には器体の前面であって操作ハンドルにより隠される
部位に露出する操作つまみが結合され、操作つまみおい
て器体の前面に露出する部位の周面には可変抵抗器の軸
方向に沿った多数の溝を切ったローレット部が形成され
て成ることを特徴とする。
【0012】請求項5の発明では、電流供給維持回路
は、逆並列に接続された一対のダイオードよりなること
を特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、副操作スイッ
チとの直列回路をスイッチ要素に並列接続し副操作スイ
ッチのオンによる通電時に一定の電圧降下を生じる電流
供給維持回路を親器に設けていることによって、副操作
スイッチのオン時でも主操作スイッチと変流器の1次巻
線との直列回路には電流供給維持回路での電圧降下分に
相当する電圧を印加することができる。つまり、副操作
スイッチがオフであれば、主操作スイッチがオンからオ
フになると遅れ回路が動作してスイッチ要素を一定時間
だけオンに保った後にオフにすることで、負荷への給電
停止を主操作スイッチのオフから一定時間だけ遅らせる
ことができるのはもちろんのこと、副操作スイッチがオ
ンであっても、変流器の1次巻線に電流供給維持回路で
の電圧降下分に相当する電圧を印加することができ、変
流器の2次出力により遅れ回路を動作させることが可能
になる。すなわち、副操作スイッチがオンでも主操作ス
イッチをオンからオフにすれば、変流器の2次出力の停
止とともに遅れ回路の時限動作を開始させることができ
る。その結果、主操作スイッチがオンからオフになると
その後一定時間はスイッチ要素がオンになり、時限動作
中で副操作スイッチをオフにしても、時限動作の終了ま
では負荷を作動させ続けることができるのである。
【0014】請求項2の発明の構成によれば、規格化さ
れた配線器具の2個分の寸法を有しているから、大角形
3個用の取付枠に他の単位寸法の配線器具とともに取り
付けることが可能になり、たとえば、親器および子器で
換気扇を制御し、照明用のスイッチを別に設ける場合な
どであれば、換気扇の制御と照明の制御とを行なう操作
器を1つの取付枠に取り付けることが可能になる。
【0015】請求項3の発明の構成によれば、主操作ス
イッチや副操作スイッチは押釦の押操作毎にオン・オフ
を切り換える構成になっているが、器体に係合した操作
ハンドルを介して押釦を操作しているから、操作ハンド
ルに大面積のものを用いることができ、外観に高級感を
与えることができるとともに操作感が向上するのであ
る。
【0016】請求項4の発明の構成によれば、遅れ回路
の時限時間を設定する可変抵抗器の操作つまみを器体の
前面に露出させ、かつ器体に着脱自在に結合した操作ハ
ンドルで覆っているから、通常は操作つまみを露出させ
ずに美観を保つことができ、しかも操作ハンドルを外せ
ば現場の条件に応じて時限時間を変更に設定できるので
ある。また、操作つまみの周面にはローレット部を形成
しているから、工具を用いることなく時限時間を調節す
ることが可能になる。
【0017】請求項5の発明の構成によれば、電流供給
維持回路として逆並列に接続した一対のダイオードを用
いているから、簡単な構成ながら比較的大きな電流を流
すことができ、しかも順方向降下電圧は比較的小さいか
ら電力損失を少なくしながらも目的を達成することがで
きる。
【0018】
【実施例】本実施例では、図1に示すように、トイレの
換気扇Fを親器Aと子器Bとを用いて操作する例につい
て説明する。このシステム構成例では、親器Aをトイレ
内に配置し、子器Bを洗面所に設けている場合を想定し
ており、トイレおよび洗面所にはそれぞれ照明LA,L
Bも設けられる。照明LA,LBは緑色発光ダイオード
よりなる位置表示灯PA,PBと切換スイッチSWA
SWB とを内蔵したスイッチAS,BSと直列接続さ
れ、この直列回路がそれぞれ商用交流電源ACの電源線
Lpの電圧側と接地側との間に接続されている。位置表
示灯PA,PBは対応する照明LA,LBの消灯時に点
灯し、暗がりでのスイッチAS,BSの在り処を示すよ
うになっている。
【0019】親器Aと子器Bとは中継線L1 ,L2 を介
して互いの端子T1A,T2A、T1B,T2Bが接続される。
また、親器Aには一端が電源線Lpに接続された負荷と
しての換気扇Fの他端に接続される端子T0Aが設けられ
る。ただし、この端子T0Aは2本の電線を接続できるよ
うに構成されている。子器Bは電源線Lpに接続される
端子T0Bを備え、この端子T0Bは2本の電線を接続でき
るように構成されていてスイッチBSも接続される。こ
のように、親器Aは3種類の端子T0A〜T2Aを備え、子
器Bも3種類の端子T0B〜T2Bを備えている。
【0020】親器Aは、図2に示すように、端子T0A
2Aの間に変流器CT1Aの1次巻線とともに挿入された
スイッチ要素としてのトライアックS1 を備え、トライ
アックS1 のオン・オフを遅れ回路DLにより制御して
いる。遅れ回路DLは、主操作スイッチSA とともに変
流器CT1Aの1次巻線に直列接続される1次巻線を備え
た変流器CT2Aを備え、この変流器CT2Aの1次巻線と
主操作スイッチSA との直列回路はトライアックS1
並列接続される。変流器CT2Aの2次出力はダイオード
ブリッジDB1 により全波整流され、抵抗R1 とツェナ
ーダイオードZD1 とによりクリッピングされて、ツェ
ナーダイオードZD1 の両端電圧のピーク値がツェナー
電圧を越えないように抑制される。ツェナーダイオード
ZD1 には、ダイオードD1 とコンデンサC1 との直列
回路が並列接続され、このコンデンサC1 には放電用の
可変抵抗器VRが並列接続される。
【0021】コンデンサC1 の両端間には電界効果型ト
ランジスタよりなるスイッチング素子Q1 のドレイン−
ゲートが接続され、スイッチング素子Q1 のソースには
一対の抵抗R2 ,R3 が直列接続されるとともに、スイ
ッチング素子Q1 のドレイン−ソースと抵抗R2 ,R3
との直列回路は、ダイオードブリッジDB2 の直流端間
に接続される。ダイオードブリッジDB2 の交流端の一
方はトライアックS1のゲートに接続され、他方は端子
2Aに接続される。さらに、トライアックS1のゲート
と端子T0Aとの間には抵抗R4 とコンデンサC4 との並
列回路が挿入される。
【0022】また、抵抗R2 ,R3 の接続点にはnpn
形のトランジスタよりなるスイッチング素子Q2 のベー
スが接続され、スイッチング素子Q1 のドレイン−ソー
スと抵抗R3 との直列回路にはコンデンサC2 が並列接
続される。スイッチング素子Q2 のエミッタにはダイオ
ードD2 および抵抗R5 の直列回路が接続され、スイッ
チング素子Q2 のコレクタには抵抗R6 が接続される。
上記抵抗R2 は、スイッチング素子Q2 のベース−コレ
クタと抵抗R6 との直列回路に並列接続される。一方、
ダイオードブリッジDB2 の直流端間には抵抗R7 とサ
イリスタS2 との直列回路が接続され、このサイリスタ
2 のゲートにはダイオードD2 と抵抗R5 との接続点
が接続される。さらに、抵抗R5 にはコンデンサC5
並列接続される。
【0023】この構成では、主操作スイッチSA をオン
にすると、端子T0Aと端子T2Aとの間が変流器CT0A
変流器CT2Aとの1次巻線を通して導通し、換気扇Fに
連続的に給電する。また、主操作スイッチSA のオン時
に変流器CT2Aの2次出力がダイオードブリッジDB1
で全波整流され、コンデンサC1 にはツェナーダイオー
ドZD1 のツェナー電圧に相当する電圧が印加されるか
ら、コンデンサC1 は直ちに充電される。したがって、
スイッチング素子Q1 のドレイン−ゲート間に電位差が
生じてスイッチング素子Q1 がオンになる。スイッチン
グ素子Q1 がオンになると、端子T0Aと端子T2Aとの間
が、抵抗R4 −ダイオードブリッジDB 2 −抵抗R2
3 −スイッチング素子Q1 −ダイオードブリッジDB
2 の経路を通して導通し、抵抗R2 ,R3 の接続点から
スイッチング素子Q2 にバイアス電流が流れてスイッチ
ング素子Q2 がオンになる。スイッチング素子Q2 がオ
ンになると、サイリスタS2 のゲートにトリガ電圧が印
加され、サイリスタS2 がオンになる。つまり、端子T
0Aと端子T2Aとの間が、抵抗R4 −ダイオードブリッジ
DB2 −抵抗R7 −サイリスタS2 −ダイオードブリッ
ジDB2 の経路で導通する。その結果、トライアックS
1 にゲート電圧が印加される。ここに、主操作スイッチ
A がオンのときには、トライアックS1 の両端に印加
される電圧は変流器CT2Aの1次巻線の両端電圧であっ
てごく小さくトライアックS1 はオンにならなず、主操
作スイッチSA を通して換気扇Fに給電される。
【0024】その後、主操作スイッチSA のオフによっ
て変流器CT2Aの2次出力が停止すると、トライアック
1 の両端電圧が高くなり、トライアックS1 にはその
時点でゲート電圧が印加されているから、トライアック
1 はオンになる。また、可変抵抗器VRを通してコン
デンサC1 の電荷が放出されるから、一定時間が経過す
ると、コンデンサC1 の端子電圧がスイッチング素子Q
1 のオン状態を維持できなくなって、スイッチング素子
1 がオフになるとともにスイッチング素子Q 2 がオフ
になり、端子T0A,T2Aに印加されている商用交流電源
ACでサイリスタS2 に逆方向電圧が印加されているか
商用交流電源ACのゼロクロス点であるとサイリスタS
2 がオフになる。その結果、スイッチング素子Q1 およ
びサイリスタS2 がオフになり、ダイオードブリッジD
2 を通る上記経路が遮断され、トライアックS1 のゲ
ート電圧が印加されなくなる。したがって、トライアッ
クS1 は商用交流電源ACのゼロクロス点でオフにな
る。このとき、主操作スイッチSA とトライアックS1
とがともにオフになるから、端子TOAと端子T2Aとの間
は遮断される。
【0025】つまり、主操作スイッチSA をオンにすれ
ば換気扇Fに給電され、その後、主操作スイッチSA
オフにすればトライアックS1 がオンになるとともに時
限動作が開始され、主操作スイッチSA のオフからコン
デンサC1 と可変抵抗器VRとにより設定された一定時
間が経過すると、トライアックS1 がオフになるのであ
る。ここにおいて、主操作スイッチSA には押操作毎に
オンとオフとを交互に繰り返す(いわゆるプッシュオン
・プッシュオフ型)のスイッチを用いてある。また、可
変抵抗器VRにより調節可能な時間は30秒〜5分程度
に設定されている。
【0026】ところで、抵抗R3 の両端間にはpnp形
のトランジスタよりなるスイッチング素子Q3 のベース
−エミッタが接続され、スイッチング素子Q1 のオン時
にスイッチング素子Q3 もオンになるようにしてある。
このスイッチング素子Q3 のコレクタには、npn形の
トランジスタよりなる別のスイッチング素子Q4 のベー
スが接続され、このスイッチング素子Q4 のエミッタ−
コレクタはコンデンサC1 に並列接続される。また、ス
イッチング素子Q4 のベース−エミッタには抵抗R8
コンデンサC8 とが並列接続される。したがって、スイ
ッチング素子Q 3 がオンになると、コンデンサC8 が充
電され、このときスイッチング素子Q4のベース電位が
コレクタ電位よりも高くなるから、スイッチング素子Q
4 はオフに保たれる。一方、スイッチング素子Q1 がオ
フになれば、スイッチング素子Q 3 がオフになり、コン
デンサC8 の電荷が抵抗R8 を通して放電され、結果的
にスイッチング素子Q4 のコレクタ電位よりもベース電
位が下がってスイッチング素子Q4 がオンになる。この
とき、コンデンサC1 の電荷がスイッチング素子Q 4
通して放電され、スイッチング素子Q1 は完全にオフに
なるのである。要するに、スイッチング素子Q3
4 、コンデンサC8 、抵抗R8 によりスイッチング素
子Q1 のオフ時におけるチャタリングを防止することが
できる。
【0027】変流器CT1Aの2次巻線には赤色発光ダイ
オードよりなる表示素子LDA が接続され、1次巻線へ
の通電時に表示素子LDA が点灯するようになってい
る。つまり、主操作スイッチSA またはトライアックS
1 がオンになって換気扇Fが作動している間に表示素子
LDA が点灯する。また、変流器CT1Aと変流器CT2A
との1次巻線同士の接続点と端子T1Aとの間には、ダイ
オードブリッジの交流端同士と直流端同士とをそれぞれ
接続して構成した電流供給維持回路IKが挿入される。
電流供給維持回路IKは、2個のダイオードを逆並列に
接続した回路と等価であるが、ダイオードブリッジは1
個の部品として供給されており、2個のダイオードを用
いるよりも小形になる。ここに、図2の二点鎖線で囲ん
だ部分はハイブリッド集積回路により構成される。
【0028】子器Bは、図1に示すように、端子T0B
端子T2Bとの間に変流器CTB の1次巻線が挿入され、
端子T2Bと変流器CTB との接続点と端子T1Bとの間に
主操作スイッチSA と同様の構成を有する副操作スイッ
チSB を設けた構成を有する。上述したように、端子T
1B,T2Bは親器Aの端子T1A,T2Aにそれぞれ中継線L
1 ,L2 を介して接続される。また、変流器CTB の2
次巻線には赤色発光ダイオードよりなる表示素子LDB
が接続され、換気扇Fへの通電時には表示素子LDB
点灯する。
【0029】次に、図1に示した回路の動作を説明す
る。子器Bで副操作スイッチSB がオフであれば、中継
線L1 は副操作スイッチSB により遮断されており、換
気扇Fのオン・オフは中継線L2 に通電されるか否かに
よって決まる。いま、親器Aにおいて主操作スイッチS
A をオンにしているとすれば、変流器CT1Aと変流器C
2Aとの1次巻線を通して換気扇Fに給電される。次
に、主操作スイッチSA をオフにすると上述したように
遅れ回路DLの時限動作が開始され、端子T0Aと端子T
2Aとの間がトライアックS1 を通して導通し換気扇Fに
はトライアックS1を通して給電される。その後、コン
デンサC1 と可変抵抗器VRとで決まる一定時間が経過
すると、トライアックS1 がオフになるから、端子T0A
と端子T2Aとの間が遮断され、換気扇Fは停止する。つ
まり、主操作スイッチSA をオフにしてから一定時間後
に換気扇Fが停止する。
【0030】一方、子器Bで副操作スイッチSB がオン
であると、親器Aの主操作スイッチSA のオン・オフに
かかわらず、中継線L1 と電流供給維持回路IKとを通
して換気扇Fに給電される。この状態では端子T0Aと端
子T2Aとは同電位であるから電流供給維持回路IKが存
在しなければ遅れ回路DLの両端電圧は同電位になる
が、電流供給維持回路IKを設けていることによって遅
れ回路DLの両端間に電位差が生じる。したがって、副
操作スイッチSB がオンになると中継線L1 ,L 2 と電
流供給維持回路IKとを通して遅れ回路DLに給電され
ることになる。この状態で、親器Aの主操作スイッチS
A をオンにすれば、電流供給維持回路IKにより変流器
CT2Aの1次巻線にも電位差が生じて通電され、遅れ回
路DLのコンデンサC1 が充電される。ただし、トライ
アックS1 の両端電圧が変流器CT 2Aの1次巻線の両端
電圧程度であって低いからトライアックS1 はオンにな
らない。また、電流供給維持回路IKを通して換気扇F
に給電されているから換気扇Fの動作には影響がない。
その後、親器Aの主操作スイッチSA をオフにすれば、
コンデンサC1 の放電が開始され、遅れ回路DLでは時
限動作が行なわれるが電流供給維持回路IKを通して換
気扇Fに給電されているから、換気扇Fは停止しない。
つまり、子器Bの副操作スイッチSB をオンにすれば、
親器Aの主操作スイッチSA の操作にかかわりなく換気
扇Fには連続的に給電される。ただし、主操作スイッチ
A をオンにした後にオフにすれば、遅れ回路DLの時
限動作が開始されるから、時限動作中に副操作スイッチ
B をオフにしてトライアックS 1 の両端電圧が高くな
るとトライアックS1 がオンになって換気扇Fの動作を
継続させ、時限動作の残り時間が経過した後に換気扇F
が停止することになる。
【0031】以上の動作をまとめると、主操作スイッチ
A と副操作スイッチSB との少なくとも一方がオンで
あれば換気扇Fが連続的に作動し、遅れ回路DLが時限
動作中でなければ、副操作スイッチSB をオフにすると
換気扇Fはただちに停止する。また、副操作スイッチS
B がオフであれば、主操作スイッチSA をオンにした後
にオフにすると、オフから一定時間後に換気扇Fが停止
し、副操作スイッチS B がオンでも主操作スイッチSA
をオン後にオフにすれば遅れ回路DLの時限動作を開始
することができる。したがって、副操作スイッチSB
オンにした状態で主操作スイッチSA をオンからオフに
し、その時限動作中に副操作スイッチS B をオフにすれ
ば、時限動作の終了時に換気扇Fをオフにすることがで
きるのである。
【0032】上述の動作により、親器Aがトイレ内に配
置され、子器Bが洗面所に配置されているとすると、換
気扇Fが停止しているときには、洗面所から子器Bを操
作して換気扇Fの作動と停止とを指示でき、トイレに入
ったときに換気扇Fが作動していなければ親器Aの操作
によって換気扇Fを始動することができる。また、トイ
レから出るときには、親器Aの操作により主操作スイッ
チSA をオフにしておけば、子器Bの副操作スイッチS
B がオフであれば一定時間後に換気扇Fが停止する。子
器Bの副操作スイッチSB がオンであれば換気扇Fは継
続して作動し続けるが、親器Aの遅れ回路DLの時限動
作中に子器Bの副操作スイッチSB をオフにしても、時
限動作の終了までの時間は換気扇Fを作動させ続けるこ
とができる。つまり、換気扇Fを一定時間作させ続けた
いときに換気扇Fを強制的に停止されることがないよう
にしているのである。
【0033】次に、構造について説明する。親器Aと子
器Bとは回路構成が異なるが他は同形状に形成されてい
るから、主として親器Aの構造について説明する。図3
ないし図10は親器Aの構造を示している。上記回路
は、変流器CT2A、主操作スイッチSA 、端子T0A〜T
2Aを除いてはプリント基板よりなる1枚の回路基板11
に実装される。回路基板11を納装する器体10は、J
IS規格等によって埋込型の配線器具用に大角形3個用
として規格化されている取付枠に3個まで取り付けるこ
とができる単位寸法の配線器具の2個分の大きさに形成
されている(単位寸法をモジュール寸法と呼び、2個分
であることから2個モジュール寸法と呼ぶ)。この器体
10は、前面(図3の上面)が開口したボディ10a
と、ボディ10aの開口部分を覆うカバー10bとを結
合して構成されるのであって、ボディ10aとカバー1
0bとは絶縁性を有する合成樹脂成形品により形成され
ている。また、ボディ10aとカバー10bとは、カバ
ー10bの後面より後方に突出する結合片12aに設け
た結合孔12bに、ボディ10aの側壁に設けた結合突
起12cを係合させることによって互いに結合される。
【0034】回路基板11は、図8により明らかなよう
に、ボディ10aの開口面に略等しい面積を有し、ボデ
ィ10aに対して固定ねじ13により固定される。ま
た、ボディ10aの内部は仕切壁10cによって2区画
に仕切られており、一方の区画の底部には変流器CT2A
が配置され、この区画には絶縁性を有する合成樹脂成形
品である中枠14を介して変流器CT2Aの前方に端子T
0A〜T2Aが収納される。中枠14は図3の後面側が略平
面で変流器CT2Aに密接し、前面側に保持壁14aを突
設した形状を有する。保持壁14aはボディ10aの内
面とともに端子T 0A〜T2Aを保持する。
【0035】端子T0A〜T2Aはいわゆる速結端子であっ
て、導電板を折曲して形成された端子枠210 ,2
1 ,212 と、帯状のばね板を曲成して形成され各端
子枠21 0 〜212 の内部に配設された鎖錠ばね22
と、鎖錠ばね22に設けた鎖錠片22aに当接可能に配
置された解除釦23とを備える。ここに、端子T0Aは2
本の電線を接続可能としているから、1つの端子枠21
0 に2個の鎖錠ばね22を備え、端子T1A,T2Aは1つ
の端子枠211 ,212 にそれぞれ1個の鎖錠ばね22
を備える。両端子枠211 ,212 の間には絶縁板26
の一部が介装され、端子枠211 ,212 の間で短絡が
生じないようにしてある。また、解除釦23は2個ずつ
の鎖錠ばね22に跨がる形で配置される。鎖錠ばね22
は、帯板の一端部をJ字状に曲成して鎖錠片22aを形
成し、他端部をS字状に曲成して接触片22bを形成し
たものであって、図7、図10のようにボディ10aの
後壁に穿孔された電線挿入孔24を通してボディ10a
内に挿入された電線を、鎖錠片22aおよび接触片22
bと端子枠210 〜212 との間に挟持し、このとき鎖
錠片22aが電線に食い込むことによって電線を抜け止
めするものである。解除釦23は、ボディ10aの後壁
に形成された解除用孔25を通して挿入されるマイナス
ドライバの先端部などで押圧されることにより鎖錠片2
2aを端子枠210〜212 から離す向きに撓ませて、
電線を電線挿入孔24から引き抜くことができるように
する。
【0036】ところで、主操作スイッチSA は、端子枠
210 に電気的に接続された支持板31の前面側に揺動
自在に配置された開閉子32を備え、この開閉子32に
設けた可動接点33を、端子T2Aとなる端子枠212
設けた固定接点34に対し開閉子32の揺動に伴って離
接させる構成を有する。開閉子32は、図9、図10に
示すように、中枠14の保持壁14aに設けた略V形の
溝部14bにより揺動支点が位置決めされている。ま
た、開閉子32には、可動接点33とは異なる部位にば
ね受け突起32aが突設され、ばね受け突起32aの先
端部はコイルスプリングよりなる反転ばね35の後端部
に挿入される。
【0037】反転ばね35はハンドル30に設けた筒部
30aに挿入されており(図10参照)、ばね受け突起
32aも一部が筒部30aに挿入されている。ハンドル
30の両側部には支点突部30bが突設され、ボディ1
0aの前壁に形成した挿通孔15の両側部に形成した受
け溝15aに支点突部30bが挿入されることにより、
ハンドル30はボディ10aに対して支点突部30bの
回りで揺動自在に支持される。つまり、中枠14とボデ
ィ10aの前壁との間で、開閉子32と反転ばね35と
ハンドル30とが保持される。反転ばね35は、ハンド
ル30が支点突部30bの回りで揺動する際の揺動範囲
の中間部でもっとも圧縮されるように配置され、したが
って、ハンドル30の揺動により反転ばね35が最大圧
縮位置(いわゆる死点)を越えると、可動接点33を固
定接点34から離す向きと固定接点34に接触させる向
きとにそれぞれ付勢する。
【0038】ハンドル30の周面には開閉子32を挟ん
で固定接点34とは反対方向に突出する略L形の係止レ
バー30cが形成される。ハンドル30の筒部30aお
よび係止レバー30cは、回路基板11に形成した通し
孔11aを通り、筒部10aの前端部はボディ10aの
前壁に形成した挿通孔15を通して器体10の前面側に
突出し、また係止レバー30cの先端部も挿通孔15と
は別の部位に形成した挿通孔16を通して器体10の前
面側に突出する。さらに、ハンドル30の前端部には図
10の左右両端部において前方に突出する押突起30d
が突設されている。ボディ10aの前面には挿通孔15
を囲むように凹所17が形成されており、凹所17には
前後に移動自在な押釦36が装着される。押釦36の両
側部には爪脚36aが後方に突設され、凹所17の内周
面に設けた前後方向のガイド溝17aに爪脚36aの先
端部が挿入されることによって、押釦36がガイド溝1
7aに沿って前後に移動自在となり、かつガイド溝17
aの前端に爪脚36aが当接する位置で押釦36の前方
への抜け止めがなされる。押釦36と凹所17の底面と
の間には板ばねよりなる略八字状の復帰ばね37が介装
されており、押釦36は前方に付勢されている。
【0039】押釦36の内底面には図10の左右方向に
摺動自在であって摺動範囲の中立位置に復帰するように
ばね付勢されたスライダ(図示せず)が配置されてお
り、このスライダの下面にはハンドル30の押突起30
dにより左右に押圧される左右一対の押突片(図示せ
ず)が突設されている。つまり、図10の状態で押釦3
6を図10の下方に押し込むと、左側の押突起30dに
よりスライダの左側の押突片が左側に押されて右側の押
突起30dがスライダよりも上方まで移動できるように
摺動し、その後、押釦36の押力を解除すると復帰ばね
37により押釦36が元の位置に復帰するとともにスラ
イダも元の位置に復帰するようになっている。このと
き、右側の押突起30dが左側の押突起30dよりも上
方に位置し、次に押釦36を押すと、今度は右側の押突
起30dにより右側の押突片が右側に押されてスライダ
が右向きに摺動する。このように押釦36の押力をハン
ドル30の揺動に変換する機構は周知である。
【0040】ところで、可変抵抗器VRの操作つまみ3
8は、カバー10bにおける押釦36とは異なる部位で
カバー10bの前壁に形成した円形の貫通孔18を通し
て器体10の前面側に露出する。操作つまみ38は直径
が3段階に変化する3枚の円板を直径の大きさ順に積み
重ねた形状に連続一体に形成され、貫通孔は中間の直径
に略等しい直径を有している。したがって、最大径の円
板をカバー10bの内側面に当接させることで操作つま
み38の脱落が防止される。また、最小径の円板の周面
には軸方向に走る多数の溝を切ったローレット部38a
が形成され、さらに最小径の円板の先端面にはマイナス
ドライバなどの先端部を挿入することができる操作溝3
8bが形成されている。操作つまみ38はマイナスドラ
イバによって回動させてもよいが、ローレット部38a
をつまんで操作することもできるようになっている。カ
バー10bにおいて表示素子LE1Aに対応する部位に
は、表示窓19が開口する。さらに、カバー10bの前
面側には操作ハンドル41が設けられる。操作ハンドル
41は、図11、図12に示すように、前面が矩形状に
形成され、図5のように一側縁に突設された引掛片41
aが、図4のようにカバー10bの前面に設けた引掛孔
42aに係合し、また操作ハンドル41の他端縁に突設
された抜止片41bがカバー10bの前面に設けた抜止
孔42bに挿通される。操作ハンドル41には引掛片4
1aの近傍で図示していない薄肉のヒンジ部が形成さ
れ、このヒンジ部により操作ハンドル41における抜止
片41b側が引掛片41a側に対して前後に揺動自在に
なって、押力を主操作スイッチSA の押釦36に伝達す
ることができるのである。また、抜止片41bが抜止孔
42bに係止されることによって、抜止片41bを設け
た操作ハンドル41の端部がカバー10bから前方へ脱
落することが防止される。さらに、カバー10bの前面
には抜止孔42bの近傍でストッパ42cが突設され、
このストッパ42cに操作ハンドル41が当接する位置
で操作ハンドル41の後方への押し込み量が規制される
ようになっている。
【0041】操作ハンドル41には、表示窓19に対応
する部位で透光窓41cが設けられ、この透光窓41c
を通して表示素子LE1Aからの光を外部に取り出すこと
ができるようにしてある。また、係止レバー30cの前
端部に対応する部位には、操作ハンドル41を押すと係
止レバー30cの前端部に押圧され操作ハンドル41の
後面に沿って摺動してその位置で係止レバー30cに係
止される表示板43が配置される。表示板43はばね付
勢されており、操作ハンドル41を再度押すと係止レバ
ー30cの後退に伴って係止状態が解除され、ばね力に
より元の位置に復帰するようになっている。この表示板
43の前面には「入」「切」などの文字が表記され、操
作ハンドル41に形成した表示窓41dに文字を臨ませ
ることによって、可動接点33の固定接点34に対する
離接の状態がわかるようにしてある。さらに、可変抵抗
器VRの操作つまみ38は常時は操作ハンドル41によ
り覆われて不用意に触れることがないようにしてある。
すなわち、操作つまみ38は一般には施工時に現場の条
件に応じて時限時間を調整する際にのみ用いられる。
【0042】カバー10bの両側面には、図4、図10
に示すように、各一対の取付爪51が突設される。取付
爪51は配線器具用の合成樹脂製の取付枠50に取着す
るために設けられている。取付枠50は、図5、図1
1、図12に示すように、両側片に3対ずつの取付孔5
2を備え、各一対の取付孔52を用いて取り付けられる
単位寸法の配線器具を3個まで取り付けることができる
ようになっている。この取付枠50の上下両片には、ス
イッチボックスなどの埋込ボックスの舌片に螺合するボ
ックスねじが挿通される長孔状の挿通孔53が形成され
るとともに、取付枠50の前面側を覆う化粧プレートを
取り付けるためのプレートねじ孔54が形成される。化
粧プレートは、プレートねじ孔54に螺合するプレート
ねじを備えたプレート枠と、プレート枠の周部に設けた
係合孔に係脱自在に係合する係合爪が後面に突設された
プレート板とからなる。この種のスイッチボックスや化
粧プレートは配線器具用に従来より提供されている。こ
こにおいて、取付枠50は単位寸法の配線器具を3個ま
で取り付けることができ、器体10は単位寸法の配線器
具の2個分の大きさに形成されているから、取付枠50
には単位寸法の配線器具をあと1個取り付けることがで
きる。そこで、図1に示した照明LAを点灯・消灯させ
るためのスイッチASを親器Aとともに1つの取付枠5
0に装着すれば、1箇所の施工作業になって施工作業が
容易になり、また照明LAと換気扇Fとを1箇所で操作
できて操作性がよいのである。ここで、スイッチASの
操作ハンドル41は親器Aと同様のものを用いるのが望
ましい。スイッチASの操作ハンドル41には、位置表
示灯PAが臨む部位に透光窓41eが形成され、位置表
示灯PAの点灯・消灯を透光窓41eを通して確認でき
るようになっている。
【0043】子器Bについても、基本的な構造は親器A
と同様であるが、可変抵抗器VRを備えていないことか
ら、図13、図14のように操作つまみ38のない外観
となり、また、図15のように回路基板11にも可変抵
抗器VRは実装されていない。他の構造については親器
Aと同様であり、照明LBを点灯・消灯させるためのス
イッチBSとともに1つの取付枠50に装着する点も親
器Aと同様である。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、副操作スイッチとの
直列回路をスイッチ要素に並列接続し副操作スイッチの
オンによる通電時に一定の電圧降下を生じる電流供給維
持回路を親器に設けているので、副操作スイッチのオン
時でも主操作スイッチと変流器の1次巻線との直列回路
には電流供給維持回路での電圧降下分に相当する電圧を
印加することができ、副操作スイッチがオフであれば、
主操作スイッチがオンからオフになると遅れ回路が動作
してスイッチ要素を一定時間だけオンに保った後にオフ
にすることで、負荷への給電停止を主操作スイッチのオ
フから一定時間だけ遅らせることができるのはもちろん
のこと、副操作スイッチがオンであっても、変流器の1
次巻線に電流供給維持回路での電圧降下分に相当する電
圧を印加することができ、変流器の2次出力により遅れ
回路を動作させることが可能になるという効果がある。
すなわち、副操作スイッチがオンでも主操作スイッチを
オンからオフにすれば、変流器の2次出力の停止ととも
に遅れ回路の時限動作を開始させることができ、その結
果、主操作スイッチがオンからオフになるとその後一定
時間はスイッチ要素がオンになり、時限動作中で副操作
スイッチをオフにしても、時限動作の終了までは負荷を
作動させ続けることができるという効果を奏する。
【0045】請求項2の発明は、規格化された配線器具
の2個分の寸法を有しているから、大角形3個用の取付
枠に他の単位寸法の配線器具とともに取り付けることが
可能になり、たとえば、親器および子器で換気扇を制御
し、照明用のスイッチを別に設ける場合などであれば、
換気扇の制御と照明の制御とを行なう操作器を1つの取
付枠に取り付けることが可能になるという利点がある。
【0046】請求項3の発明は、主操作スイッチや副操
作スイッチは押釦の押操作毎にオン・オフを切り換える
構成になっているが、器体に係合した操作ハンドルを介
して押釦を操作しているから、操作ハンドルに大面積の
ものを用いることができ、外観に高級感を与えることが
できるとともに操作感が向上するという利点を有する。
【0047】請求項4の発明は、遅れ回路の時限時間を
設定する可変抵抗器の操作つまみを器体の前面に露出さ
せ、かつ器体に着脱自在に結合した操作ハンドルで覆っ
ているから、通常は操作つまみを露出させずに美観を保
つことができ、しかも操作ハンドルを外せば現場の条件
に応じて時限時間を変更に設定できるという効果があ
る。また、操作つまみの周面にはローレット部を形成し
ているから、工具を用いることなく時限時間を調節する
ことが可能になるという効果がある。
【0048】請求項5の発明は、電流供給維持回路とし
て逆並列に接続した一対のダイオードを用いているか
ら、簡単な構成ながら比較的大きな電流を流すことがで
き、しかも順方向降下電圧は比較的小さいから電力損失
を少なくしながらも目的を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示す回路図である。
【図2】実施例に用いる親器の回路図である。
【図3】実施例に用いる親器の分解斜視図である。
【図4】実施例に用いる親器の操作ハンドルを外した状
態の正面図である。
【図5】実施例に用いる親器の下面図である。
【図6】実施例に用いる親器の操作ハンドルを外した状
態の一部切欠側面図である。
【図7】実施例に用いる親器の背面図である。
【図8】実施例に用いる親器のカバーを外した状態の正
面図である。
【図9】実施例に用いる親器の回路基板を外した状態の
正面図である。
【図10】実施例に用いる親器の操作ハンドルを外した
状態の断面図である。
【図11】実施例に用いる親器の施工状態での正面図で
ある。
【図12】実施例に用いる親器の施行状態での側面図で
ある。
【図13】実施例に用いる子器の操作ハンドルを外した
状態の正面図である。
【図14】実施例に用いる子器の操作ハンドルを外した
状態の側面図である。
【図15】実施例に用いる子器のカバーを外した状態の
正面図である。
【図16】従来例のシステム構成例を示す配線図であ
る。
【符号の説明】
30 器体 36 押釦 38 操作つまみ 38a ローレット部 41 操作ハンドル 50 取付枠 51 取付爪 A 親器 AC 商用交流電源 B 子器 C1 コンデンサ CT2A 変流器 DL 遅れ回路 F 換気扇 IK 電流供給維持回路 L1 ,L2 中継線 LE1A 表示素子 LE1B 表示素子 S1 トライアック SA 主操作スイッチ SB 副操作スイッチ VR 可変抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 23/22,43/00 - 43/32

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷と電源との間に挿入されるスイッチ
    要素と、操作毎にオン・オフが切り換わる主操作スイッ
    チおよび副操作スイッチと、1次巻線および2次巻線を
    備え前記主操作スイッチと前記1次巻線との直列回路を
    前記スイッチ要素に並列接続した変流器と、前記変流器
    の前記1次巻線に直列接続されている前記主操作スイッ
    チがオンからオフになって前記変流器の2次出力が停止
    すると前記スイッチ要素をオンにするとともに時限動作
    を開始し前記主操作スイッチのオフからあらかじめ設定
    した一定時間が経過すると前記スイッチ要素をオフにす
    る遅れ回路と、前記副操作スイッチとの直列回路が前記
    スイッチ要素に並列接続され前記副操作スイッチのオン
    による通電時に遅れ回路に給電可能な一定の電圧降下を
    生じる電流供給維持回路とを備え、前記スイッチ要素と
    前記主操作スイッチと前記変流器と前記遅れ回路と前記
    電流供給維持回路とを前記親器に設け、前記副操作スイ
    ッチを前記子器に設け、前記副操作スイッチの一端と前
    記電流供給維持回路の一端との間を接続する第1の中継
    線および前記副操作スイッチの他端と前記スイッチ要素
    の一端との間を接続する第2の中継線を介して前記親器
    前記子器とを接続して成ることを特徴とする遅れ停止
    操作装置。
  2. 【請求項2】 前記親器と前記子器との器体は、それぞ
    れ埋込型の配線器具用に規格化された大角形3個用の取
    付枠に3個まで取り付けることができる単位寸法の配線
    器具の2個分の寸法を有し、前記取付枠に設けた取付孔
    に係合可能な取付爪が前記器体の両側面に突設されたこ
    とを特徴とする請求項1記載の遅れ停止操作装置。
  3. 【請求項3】 前記主操作スイッチと前記副操作スイッ
    チとは、それぞれ前記器体に対し前後に進退自在であっ
    て前方にばね付勢された押釦を備えるとともに、前記
    体の一側部に係合し係合部位を中心として前記器体の前
    後方向に揺動自在であって後方への押力を前記押釦に伝
    達する操作ハンドルを操作部として備えることを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の遅れ停止操作装置。
  4. 【請求項4】 前記操作ハンドルは前記器体に対して着
    脱自在に係合し、前記遅れ回路はコンデンサと可変抵抗
    器との時定数により一定時間を時限し、前記可変抵抗器
    には前記器体の前面であって前記操作ハンドルにより隠
    される部位に露出する操作つまみが結合され、前記操作
    つまみおいて前記器体の前面に露出する部位の周面には
    前記可変抵抗器の軸方向に沿った多数の溝を切ったロー
    レット部が形成されて成ることを特徴とする請求項3記
    載の遅れ停止操作装置。
  5. 【請求項5】 前記電流供給維持回路は、逆並列に接続
    された一対のダイオードよりなることを特徴とする請求
    項1記載の遅れ停止操作装置。
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