JP3427166B2 - 結束方法およびその装置 - Google Patents

結束方法およびその装置

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JP3427166B2
JP3427166B2 JP10907294A JP10907294A JP3427166B2 JP 3427166 B2 JP3427166 B2 JP 3427166B2 JP 10907294 A JP10907294 A JP 10907294A JP 10907294 A JP10907294 A JP 10907294A JP 3427166 B2 JP3427166 B2 JP 3427166B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結束テープ自体で載置台
上に載置されている被結束物を整束(結束完了した被結
束物が自由移動して、結束された束が崩れないように、
結束前の束を予め整えることをいう)しながら被結束物
を結束し、結束が完了した結束物を下方に落下可能なよ
うにした結束方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の結束装置を図12(特開昭63ー15251
8 号公報)に示して説明すると、基台1にテープ端把持
装置2および起倒動可能に結束腕3を設け、結束腕3の
先端部に取りつけられたヘッド4とテープ端把持装置2
との間に結束テープ5を引き出し、この引き出された結
束テープ5に被結束物6を押し込むようにして、被結束
物6を載置台7の上に載置し、結束腕3を傾倒動させて
被結束物6に結束テープ5を巻回すると共に、テープ端
把持装置2とヘッド4とを衝合させて、結束テープ5を
圧着切断する。
【0003】そして、結束後に結束腕3を起立させるこ
とにより、結束テープ5の切断端がテープ把持装置2に
把持されて、結束テープ5はテープ把持装置2とヘッド
4との間に引き出された状態になる。結束腕3を傾倒動
させて被結束物6に結束テープ5を巻回する際に、引き
出された結束テープ5を巻き戻し(バックテンションと
いう)て、被結束物6に巻回された結束テープの緩みを
なくし、かつ、きつく締めつけるようにして、ヘッド4
にて圧着切断し結束するようにしている。このバックテ
ンション機構については、例えば特開昭56-84215号公報
の第5図、特開昭57-125107 号公報の第1図あるいは特
開昭59-26412号公報の第5図に開示されており周知の技
術である。
【0004】このように被結束物6を結束した後に結束
腕3を起立させ、結束テープ5の切断端をテープ把持装
置2に把持させて、結束テープ5をテープ把持装置2と
ヘッド4との間に引き出すようにすると、この引き出さ
れた結束テープ5が邪魔になって、結束完了した被結束
物6を手前(上方向)に取り出すことができず、被結束
物6が特に長い場合に横方向に取り出さなければならな
いので作業能率が悪いという問題があった。
【0005】この従来の結束装置の改良として、結束完
了後の被結束物を手前に取り出せるようにした結束装置
が特開昭59ー174416 号公報に開示されている。この結束
装置の概略を図13に示して説明する。この結束装置はテ
ープ端把持装置2とヘッド4とを相対的に移動するよう
にしたものである。
【0006】すなわち、結束テープ5の端部をテープ把
持装置2で把持し、図のように結束テープ5をテープ把
持装置2とヘッド4との間に引き出した状態で、この引
き出された結束テープ5を押し込むように、被結束物6
を載置台7の上に載置し、リミットスイッチ8を押す。
これにより、ヘッド4がSの位置からTの位置に移動し
て、被結束物6に結束テープ5を巻回すると共に圧着切
断する。この時に、結束テープ5の切断端はテープ把持
装置2には把持されないようになっている。
【0007】そして、ヘッド4がTの位置からSの位置
に戻ることにより、結束テープ5の端部がテープ把持装
置2に把持されていないので、結束テープ5は引き出さ
れず、結束完了後の被結束物6を手前に取り出すことが
できる。その後、テープ把持装置2がQの位置からPの
位置に移動して結束テープ5の切断端を把持した後に、
Pの位置からQの位置に戻り、結束テープ5をテープ把
持装置2とヘッド4の間に引き出した状態で次の結束に
備えるようにしている。
【0008】次に、整束装置として例えば特開昭57-175
514 号公報、特開昭58-1612 号公報に開示されており、
これらの整束装置はいずれもアームやリンク機構等によ
り形成された機械的なものである。また、実開昭57-193
605 号の第1図から第4図には、整束装置としてではな
く被結束物が結束テープによって束ねられて行く様子が
示されている。この第1図ないし第4図から判断して、
被結束物が束ねられて行く過程は、テープ端把持部と結
束ヘッドとの間に引き出された結束テープを押し込むよ
うにして、被結束物を載置台に載置し、次にバックテン
ションをかけながら結束ヘッドをテープ端把持部に近づ
けながら、被結束物を結束テープで束ねるようにしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記図13に示した従来
例は、確かに結束完了後の被結束物を手前に取り出すこ
とができるが、次の通りの改良すべき問題がある。すな
わち、テープ把持装置2およびヘッド4を互いに上記動
作順序で移動するようにしなければならないので、その
機構および構造が複雑になり、装置全体が大型化すると
いう問題がある。また、結束テープ5の引き出しは結束
完了後に、テープ把持装置2がQの位置からPの位置に
移動して結束テープ5の切断端を把持した後に、Pの位
置からQの位置に戻り、結束テープ5をテープ把持装置
2とヘッド4の間に引き出すようにしているので、次の
結束態勢までの損失時間が多くなって能率が低下し、特
に自動結束する場合に、時間的なタイミングが取りにく
いという改良すべき問題がある。
【0010】また、結束を完了した被結束物を手前(上
方)に取り出すよりも、結束が完了した被結束物をその
まま落下させた方が取り出しの手間がはぶけて能率がよ
く、かつ、被結束物を自動的に供給して結束し、結束完
了の被結束物を自動的に取り出して処理するのに有効で
ある。
【0011】次に、整束装置について説明する。整束装
置の必要性は次の理由による。すなわち、載置台に載置
されている被結束物が整束されていない状態で結束され
た場合には、被結束物が結束された後に、結束されてい
る被結束物が自由移動して、結束されている被結束物の
束が崩れることがある。このように、結束されている被
結束物が自由移動して結束されている束が崩れた場合
に、結束当初においては結束テープを巻き戻して、被結
束物をきつく結束するようにしているのであるが、結束
されている被結束物の束の崩れにより、結束強さが緩む
ようになり、結束した後に結束不良になる。このような
結束不良を防止するために、整束装置が設けられる。
【0012】また、別の理由として、テープ端把持部と
結束ヘッドとを衝合して被結束物を結束するに際して、
テープ端把持部と結束ヘッドとの間に被結束物を噛み込
むことがあり、このように被結束物が噛み込むと、結束
テープの粘着面どうしの間に被結束物が挟まれるので、
結束テープの粘着面どうしを圧着して結束することが実
質上できなくなり、同様に結束不良が発生する。このよ
うな噛み込みが起こるのは、特に被結束物が葉物である
場合が多い。このような被結束物の噛み込みによる結束
不良を防止するために、整束装置が設けられている。
【0013】そこで、上記特開昭57-175514 号公報、特
開昭58-1612 号公報に開示された整束装置は機械的なも
のであるので、整束装置全体が複雑かつ大きなものとな
り、結束機が高価なものとなると共に、小型の結束機へ
の適用が困難であるという問題がある。次に、実開昭57
-193605 号に開示されているものは結束テープによって
載置台上の被結束物を束ねるようにしているので、上記
機械的な整束装置が有する問題はないが、なお次の通り
改良すべき問題がある。
【0014】すなわち、結束ヘッドをテープ把持部に接
近させる過程で、結束テープにバックテンションをかけ
ながら被結束物を束ねるので、結束ヘッドに設けた案内
ローラに案内されて引き出されている結束テープを上向
きに引き上げることになり、その結果載置台に載置され
ている被結束物も、上方に持ち上げられる状態で束ねら
れることになる。
【0015】このように、被結束物が結束テープの上方
向への引き上げにより持ち上げられると、被結束物がほ
り上げられたり飛びはねたりして、載置台に載置されて
いる被結束物の自由移動が活発になり、特に根菜等では
曲がったものもあって、活発な自由移動により被結束物
の長さ方向に不揃いになり、また例えばアスパラガスの
ように根本と先端で太さが異なるものにあっては上記長
さ方向の不揃いが更に顕著なものとなる。
【0016】またアスパラガスのように柔らかいものに
あっては、活発な自由移動により傷が付いて腐敗の原因
にもなるという改良すべき問題がある。また、被結束物
がホウレン草などの葉物のような場合には、上記噛み込
みが発生して結束不良が起こるという問題がある。そし
て、この種の結束機では被結束物の乱れや上記噛み込み
を防止するために、被結束物を手で押さえているのが実
情であり、結束機を自動化するための一つの障壁となっ
ている。
【0017】本発明は、載置台に載置されている被結束
物の活発な自由移動を少なくして、被結束物の長手方向
の不揃いや噛み込みをなくすと共に被結束物の損傷を少
なくし、結束テープ自体で載置台上に載置されている被
結束物を整束しながら被結束物を結束するようにして、
結束装置を単純化すると共に小型化し、かつ、被結束物
の載置台を退動可能なようにして、結束を完了した被結
束物を下側から取り出せるようにして、結束能率を向上
した結束方法およびその装置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明にかかわる結束方法は、結束テープの端部を把
持部で把持し、該把持部と結束ヘッド側との間に結束テ
ープを引き出し、該引き出された結束テープを押し込む
ようにして被結束物を載置台に載置し、前記結束テープ
を巻き戻しながら前記結束ヘッドを把持部に衝合させて
被結束物を結束するようにした結束装置において、前記
載置台が被結束物を載置できる状態にあり、整束部材が
起立状態にあり、かつ、ヘッドが後退している初期の段
階から、被結束物を引き出されている結束テープを押し
込むようにして載置台に載置した後に、整束部材が傾倒
し、次に前記結束テープを巻き戻して載置台に載置され
ている被結束物を把持部側に寄せ集めながらヘッドを把
持部側に前進して結束テープを被結束物に巻回し、結束
ヘッドをテープ把持部に衝合し、結束テープを圧着切断
して結束した後に、載置台を退動して結束が完了してい
る被結束物を落下させた後に、載置台を元の位置に復帰
させ、その後に整束部材を起立させることを特徴とす
る。
【0019】そして、この方法を実施するための装置
は、結束テープの端部を把持部で把持し、該把持部と結
束ヘッド側との間に結束テープを引き出し、該引き出さ
れた結束テープを押し込むようにして被結束物を載置台
に載置し、前記結束テープを巻き戻し機構により巻き戻
しながら前記結束ヘッドを把持部に衝合させて被結束物
を結束するようにした結束装置において、該結束装置の
前記載置台を退動可能にし、前記結束テープを案内する
案内ローラを先端部に設けた整束部材を基台に回動可能
に設け、該整束部材の回動によって移動する前記案内ロ
ーラの移動範囲を前記テープ把持部材の近傍と後退位置
にあるヘッドの近傍の間であるたことを特徴とする。
【0020】また、上記結束装置の載置台の下側にテー
プ端貼付ローラとテープ端貼付部材を設け、該テープ端
貼付ローラの外周面とテープ端貼付部材の内周面との間
に円弧状の間隙を形成したことを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明はこのように構成したので次の通りの作
用がある。すなわち、結束テープの端部を把持部で把持
し、該把持部と結束ヘッド側との間に結束テープを引き
出し、該引き出された結束テープを押し込むようにして
被結束物を載置台に載置し、前記結束テープを巻き戻し
ながら前記結束ヘッドを把持部に衝合させて被結束物を
結束するようにした結束装置の載置台が、被結束物を載
置できる状態にあり、整束部材が起立状態にあり、か
つ、ヘッドが後退している初期の段階から、被結束物を
引き出されている結束テープを押し込むようにして載置
台に載置した後に、整束部材が傾倒することにより、前
段階として載置台に載置されている被結束物を結束テー
プで引き寄せないようにして(静置した状態)、被結束
物で押えられている結束テープを、テープ把持部側に傾
斜させた状態にしておくことが可能になる。
【0022】そして次に、前記結束テープを巻き戻して
載置台に載置されている被結束物を把持部側に寄せ集め
ながらヘッドを把持部側に前進して結束テープを被結束
物に巻回することにより、結束テープはテープ把持部側
に傾斜しているので、載置台に載置されている被結束物
に働く結束テープの引き寄せ力は上向きではなく、テー
プ把持部側になり、被結束物の自由移動を最小限にし
て、結束テープ自体により結束前に被結束物を整束する
ことが可能となる。
【0023】このように予め被結束物を整束した状態で
次に、結束ヘッドをテープ把持部に衝合し、結束テープ
を圧着切断して結束することにより、予め整束されてい
る被結束物を結束することが可能となって、結束不良の
発生を防止することが可能となり、その後に、載置台を
退動して結束が完了している被結束物を落下させるの
で、結束された被結束物の排出を円滑に行うことが可能
となる。そしてその後に、載置台を元の位置に復帰さ
せ、続いて整束部材を起立させることにより、上記一連
の工程の自動化を行うことができ、結束の能率向上が可
能になる。
【0024】次に、この方法を実施するための装置にお
いて、結束テープの端部を把持部で把持し、該把持部と
結束ヘッド側との間に結束テープを引き出し、該引き出
された結束テープを押し込むようにして被結束物を載置
台に載置し、前記結束テープを巻き戻し機構により巻き
戻しながら前記結束ヘッドを把持部に衝合させて被結束
物を結束するようにした結束装置の載置台を退動可能に
したので、例え結束テープがテープ把持部とヘッド側と
の間に引き出されていても、結束された被結束物を落下
させて取り出すことが可能となる。
【0025】また前記結束テープを案内する案内ローラ
を先端部に設けた整束部材を基台に回動可能に設け、該
整束部材の回動によって移動する前記案内ローラの移動
範囲を前記テープ把持部材の近傍と後退位置にあるヘッ
ドの近傍の間であるので、整束部材が起立しているとき
に結束テープは、テープ把持部と後退しているヘッドの
近傍に位置する案内ローラとの間に引き出すことがで
き、この引き出された結束テープを押し込みながら被結
束物を載置台に載置することが可能になり、また整束部
材を傾倒したときに、案内ローラがテープ引き出し部の
近傍に位置して、結束テープをテープ把持部側に傾斜さ
せ、被結束物の自由移動を最小限にして、結束テープ自
体により被結束物を整束することが可能となり、かつ、
結束前に被結束物を整束することが可能となる。
【0026】そして、上記結束装置の載置台の下側にテ
ープ端貼付ローラとテープ端貼付部材を設け、該テープ
端貼付ローラの外周面とテープ端貼付部材の内周面との
間に円弧状の間隙を形成することにより、結束が完了し
て載置台から落下した被結束物は円弧状の間隙内に落下
し、テープ端貼付ローラによって回転させられながらテ
ープ端をテープ端貼付部材の内周面にこすりつけながら
貼着することが可能になり、かつ、被結束物を円弧状の
間隙内でテープ端貼付ロールにより回転させながら、排
出することが可能となる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
先ず、方法を実施するための装置について説明する。図
1に示すように、テープ把持部2は基盤9に取りつけら
れた支持部材10に固定されており、ヘッド4は、基盤9
に取りつけられた支持部材11、12により支持されている
ヘッドシリンダ13(CYL2)のロッドに取りつけられてい
る。そして、このテープ把持部2とヘッド4は基盤9に
対して所定の傾斜角度をもって、互いに対向するように
支持部材10、11および12により支持されていて、テープ
把持部2と後で説明する整束部材14に設けた案内ローラ
141の間に引き出されている結束テープ5に押し当てな
がら、被結束物6を載置台18上に載置しやすいようにし
ている。また、このように傾斜させることにより、ヘッ
ド4は下方向(テープ把持部2の方向)に前進するの
で、手動結束した場合にヘッド4の動きに違和感がな
い。
【0028】また、支持部材10にはガイド部材 101が設
けられており、このガイド部材 101によって、後で説明
する載置台18に載置されて結束テープ5′によりテープ
把持部2側に寄せ集められた被結束物6が、載置台18の
上面、ガイド部材 101およびテープ把持部2の裏面によ
り形成される空間部によっても整束されるようになって
おり、また結束テープ5′により整束された被結束物6
が、テープ把持部2に最も接近できるようにして、被結
束物6を強く結束できるようにすると共に、結束に際し
て被結束物6(特に葉物)がテープ把持部2とヘッド4
との間に噛み込まないようにしている。なお上記のテー
プ把持部2およびヘッド4は例えば特開昭63ー152518号
公報などにより既に公知のものであるので、ここでの詳
細な説明は省略する。
【0029】整束部材14は、図2にも示すように軸15に
偏心して取りつけられた取付部材16を介して、ヘッド4
の両側に位置しヘッド4およびテープ把持部2との干渉
を避けるように基盤9に取りつけられており、この整束
部材14の先端部には案内ローラ 141が設けられている。
そして、この軸15を整束シリンダ17(CYL1)(図5参
照)により回動することにより、整束部材14を14′の位
置まで回動するようになっている。この整束部材14が1
4′の位置まで回動した状態において、整束部材14′は
載置台18に載置されている被結束物6に対してヘッド4
側に位置するようになっており、揺動してきた整束部材
14′が載置台18上に載置されている被結束物6に強く当
たらないようにして、被結束物6の損傷をなくすと共
に、整束の際に被結束物の自由移動をある程度抑制する
ようにもしている。したがって、整束部材14の被結束物
6が当たる側に、例えばスポンジなどの柔らかい部材を
貼着する。
【0030】また、図1における整束部材14′の傾斜は
比較的立った状態になっているが、整束部材14の端部を
曲げて案内ローラ 141が取りつけられている曲げの長さ
を長くし、または軸15の位置を高くして、あるいはこの
両方により結束テープ5′がテープ把持部2に当たらな
いようにして、整束部材14を水平に近い角度に傾斜させ
て、載置台18上の被結束物6を軽く押えるようにし、被
結束物6の自由移動を拘束するようにしてもよい。この
ように、整束部材14を水平に近い角度まで傾動できるの
は、整束部材14がヘッド4およびテープ把持部2に干渉
しないように、その両側に位置して設けられているから
である。
【0031】また、作業現場に埃りが多い場合、あるい
は次の結束までに長時間の時間間隔がある場合に、引き
出されたテープの粘着面に埃りが付着して、粘着性が低
下するので、引き出される結束テープ5の長さをできる
かぎり短くし、粘着性が低下した部分の切り捨て量を少
なくする必要があること、また、テープ把持部2から案
内ローラ 141に引き出されている結束テープ5に被結束
物6を押し当てながら、載置台18上へ被結束物6を載置
する作業性をよくするために、結束テープ5の傾斜角度
ができるかぎり緩やかであることが好ましいこと、ま
た、結束テープ5自体により載置台18上の被結束物6の
整束を行うために、結束テープ5′の引き出し位置をで
きるかぎりテープ把持部2に近づけることを考慮して、
案内ローラ141の位置が決められている。
【0032】そしてまた、整束部材14の回動動作によ
り、結束テープ5を押し込んでテープ5を引き出しなが
ら載置台18に載置された最初の被結束物6が動かされな
いように、載置台18に載置されている被結束物6から案
内ローラ 141までの間に引き出されている結束テープ5
の長さが大きく変わらない範囲で、案内ローラ 141から
141′までの移動軌跡を描くように、軸15と整束部材14
との間の偏心量を決めている。図1に示す実施例では、
載置台18に載置された最初の状態にある被結束物6か
ら、整束部材14が起立状態にある案内ローラ 141までの
距離が、整束部材14が傾動するにつれて次第に短くなる
ようになっており、つまり結束テープ5が次第に緩むよ
うになっており、載置台18に載置されている被結束物6
が結束テープ5によって引っ張られないようになってい
る。
【0033】更に、整束部材14が起立状態にある最初の
状態である案内ローラ 401、案内ローラ 141、テープ把
持部2までに引き出されている結束テープ5の長さと、
整束部材14が傾倒したときのテープ把持部2、案内ロー
ラ 141′、案内ローラ 401までに間に引き出されている
結束テープ5の長さをほぼ等しくして、整束部材14の傾
倒により余分な結束テープ5の引き出しをできるかぎり
少なくしている。結束テープ5の引き出しは、結束テー
プ5を押し込みながら被結束物6を載置台18に載置する
ことにより行うので、必要最小限の結束テープ5の引き
出し量となる。このように、結束テープ5の引き出し量
を短くすることは、高速で結束したときの結束テープ5
の乱れを少なくすることにも寄与するものである。
【0034】また、案内ローラ 141の移動範囲はテープ
把持部2の近傍から後退しているヘッド4の近傍までで
ある。これにより、整束部材14が起立して、後退してい
るヘッド4の近傍に位置している案内ローラ 141と、テ
ープ把持部2との間に結束テープ5を引き出し、この結
束テープ5を押し込みながら被結束物6を載置台18に載
置できるように、次の結束の待機姿勢を実現すると共
に、整束部材14を傾倒して、案内ローラ 141をテープ把
持部2の近傍に位置させることにより、案内ローラ 14
1′に案内されている結束テープ5′の引き出し角度を
テープ把持部2側に傾斜させ、被結束物6の整束時に被
結束物6の自由移動を最小限にするという二つの機能
を、整束部材 141の回動という一つの動作で達成するよ
うにしている。
【0035】本実施例ではヘッド4がテープ把持部2か
ら離間した状態において、案内ローラ 141がヘッド4に
干渉しない最低高さの位置になるようにして、引き出さ
れる結束テープ5の長さが最小限になるようにし、案内
ローラ 141が 141′の位置にきたときに、結束テープ
5′がテープ把持部2に接触せず、かつ、最も近い位置
にして、被結束物6の整束性を高めるようにしており、
(この場合結束テープ5′がテープ把持部2に接触しな
い案内ローラ 141′の位置は、被結束物6の束の大きさ
によって異なるので、整束シリンダ17のストローク調整
により、その位置を変えることができるようになってい
る)、また、軸15と整束部材14との間の偏心量により、
案内ローラ 141′の高さ位置をできるかぎり低くして、
結束テープ5′の引き出し量をできるかぎり短くしてい
る。
【0036】載置台18は受けシリンダ19(CYL3)のロッ
ド20に取りつけられており、基台9に対して水平方向に
抜き差し可能なようになっている。この載置台18の別の
態様としては図3に示すように、回動軸 181に取りつけ
て矢印(イ)で示すように略90度下方に回動するように
してもよく、また図4に示すように、回動軸 181に取り
つけて矢印(ロ)で示すように水平方向に回動するよう
にしてもよい。すなわち、被結束物6を落下させるよう
に、載置台18が逃げる動き(退動という)をするように
なっている。この回動軸 181は受けシリンダ19(CYL3)
により回動させられるようになっている。
【0037】また、シリンダ19と共に載置台18を上下動
可能にすることにより、整束部材14が14′の位置にまで
傾動しても(整束部材14の傾動位置を一定にしても)、
大きな束の被結束物6が整束部材14に強く接触すること
なく、整束時における被結束物6の自由移動を整束部材
14である程度抑制することができ、また、葉物等の被結
束物6のテープ把持部2とヘッド4との間への噛み込み
を防止することもできる。
【0038】また、図2に示すように、載置台18の部分
における基台9の先端部 901はL字状になっており、載
置台18の下側が空いた状態になっている。この空いた部
分の下方には図1に示すように、基盤9に取りつけられ
たブラケット37にテープ端貼付ローラ36が設けられてお
り、このテープ端貼付ローラ36を中心として、テープ端
貼付ローラ36の外周面との間に所定の間隙を持たせた曲
率半径のテープ端貼付部材39が設けられている。これに
ついて更に詳しく説明する。図1に示したテープ端貼付
部材39の下端は短くなっていて、被結束物6がほぼ垂直
方向に落下するようになっているのに対して、図10に示
すテープ端貼付部材39の下端 391は長く伸びていて、被
結束物6を横方向に取り出すようになっている。
【0039】このように被結束物6を落下させないで横
方向に取り出すことにより、例えばアスパラガスのよう
に柔らかい被結束物6に傷をつけないようにして、取り
出すことができる。また、テープ端貼付ローラ36とテー
プ端貼付部材39との間の間隙を長くすることにより、被
結束物6の滞留時間を長くして、テープ端の貼付を確実
にすることもできる。また、図1に示すように、テープ
端貼付部材39の下端の長さを短くして、被結束物6を垂
直方向に落下させるようにしたものにあっては、テープ
端貼付部材39の曲率半径をテープ端貼付ローラ36の中心
と同じ中心として、上記間隙の入口から出口までを同一
間隙とし、被結束物6を短時間に取り出すようにしてい
る。
【0040】これに対して、図10に示すようにテープ端
貼付部材39の下端391 を長くして、被結束物6を横方向
に取り出すものにあっては、入口部(イ)の間隙を広く
し、出口(ロ)に行くにしたがって狭くして、テープ端
貼付ローラ36の回転力を被結束物6に与え、被結束物6
を円滑に取り出すようにしている。この入口部(イ)と
出口部(ロ)の間隙調整は、テープ端貼付部材39の基端
部 392を回動可能にして下端 391をテープ端貼付ローラ
36に対して離間接近可能なようにすることにより行われ
る。次にテープ端貼付ローラ36は図11に示すように軸 3
61に直径が異なるテープ端貼付ロール 362と 363を設け
(あるいは円錐形のテープ端貼付ロール364にしてもよ
い)、一方テープ端貼付部材39にテーパ面 393を形成し
て、テープ端貼付ローラ36の両端部における間隙C1、C2
を違えるようにしている。
【0041】すなわち直径が大きいテープ端貼付ロール
362側の間隙C2を直径が小さいテープ端貼付ロール 363
側の間隙C1よりも大きくしている。これにより、例えば
アスパラガスのように根本の直径が先端の直径よりも大
きな被結束物6に対して、根本側を間隙C2に先端側を間
隙C1になるようにすることにより、図10に示す間隙の入
口(イ)から投入された被結束物6はテープ端貼付ロー
ラ36により回転させられて移動しても、テープ端貼付ロ
ーラ36の長手方向に対して平行のまま、出口(ロ)から
排出させることができる。また、根本と先端で太さが同
じもの、例えばソーセージなどでは、テープ端貼付ロー
ラ36は円柱または同一直径のテープ端貼付ローラ36を使
用する。したがって、被結束物の種類に対応してテープ
端貼付ローラ36の取り替えができるようになっている。
【0042】また、上記間隙C1、C2の調整はテープ端貼
付部材39を矢印Xで示すように揺動可能なようにするこ
とにより行うことができ、この場合にはテープ端貼付部
材39のテーパー面 393にする必要はなく、水平面であっ
ても良い。テープ端貼付ローラ36は図11に示す駆動装置
365により矢印(ハ)の方向に回転するようになってお
り、テープ端貼付部材39は支持部材40によりテープ端貼
付ローラ36に対して離間接近可能なように設けられてい
る。テープ端貼付ローラ36およびテープ端貼付部材39は
弾性力のある例えばスポンジ等で形成されている。
【0043】そして、テープ端貼付ローラ36とテープ端
貼付部材39との間に、結束が完了して落下した被結束物
6は、テープ端貼付ローラ36により回転させられながら
テープ端がテープ端貼付部材39にこすりつけられて貼り
つけられ、かつ、排出される。テープ端の貼りつけにつ
いては、例えば実開昭62-48904号公報の第9図および第
10図、あるいは実開昭62-48905号公報の第9図および第
10図に示されており、結束テープの粘着面どうしを圧
着.切断し、飛び出ているテープ端を折り曲げるように
して貼着し、結束の見栄えをよくするために行うもので
ある。21はリミットバルブ(RV1 )、22はリミットバル
ブ(RV2)、23はリミットバルブ(RV3)、24はリミットバ
ルブ(RV4)、25はリミットバルブ(RV5)である。なお、
27はテープリール26にバックテンションをかけるための
バックテンション機構である。
【0044】図5はヘッド4、整束部材14および載置台
18を駆動させるためのエアーユニットを示すエアー回路
図であり、整束部材14を揺動させる整束シリンダ17(CY
L1)を前進および後退させるためのエアーオペレートバ
ルブ29(AV1) 、ヘッド4を往復動させるヘッドシリンダ
13(CYL2)を前進および後退させるためのエアーオペレー
トバルブ30(AV2) および載置台18を移動させる受けシリ
ンダ19(CYL3)を前進および後退させるためのエアーオペ
レートバルブ31(AV3) がそれぞれ設けられている。
【0045】また、上記エアーオペレートバルブ29、3
0、31はパイロットエアーにより切り換えられるように
なっており、エアーオペレートバルブ29(AV1) はスター
トプッシュバルブ28(PV2)により前進側に、また、リミ
ットバルブ25(RV5) により後退側に切り換えられるよう
になっており、エアーオペレートバルブ30(AV2) はリミ
ットバルブ21(RV1) により前進側に、また、リミットバ
ルブ22(RV2) により後退側に切り換えられるようになっ
ており、エアーオペレートバルブ31(AV3) はリミットバ
ルブ23(RV3) により前進側に、また、リミットバルブ24
(RV4) により後退側に切り換えられるようになってい
る。
【0046】そして、エアーオペレートバルブ32(AV4
) はリミットバルブ21(RV1) とエアーオペレートバル
ブ35(AV5) のどちらかにエアーを供給するように切り換
えるバルブであり、スタートプッシュバルブ28(PV2)に
よりリミットバルブ21(RV1)側に切り換えられ、リミッ
トバルブ22(RV2) によりエアーオペレートバルブ35(AV
5)側に切り換わるようになっている。そして、エアーオ
ペレートバルブ35(AV5)はリミットバルブ21(RV1)によ
り切り換えられて、リミットバルブ23(RV3)を経由して
エアーオペレートバルブ31(AV3) を切り換え、受けシリ
ンダ19(CYL3) を前進させ、また、リミットバルブ24
(RV4)により切り換えられて、リミットバルブ25(RV5)
を経由してエアーオペレートバルブ29(AV1) を切り換え
て整束シリンダ17(CYL1) を後退させるようになってい
る。33は緊急停止プッシュバルブ、34はエアー源であ
る。
【0047】図6は図5のエアーユニットを共用して、
複数の整束シリンダCYL1ー1、CYL1ー2、ヘッドシリンダCYL2
ー1、CYL2ー2、受けシリンダCYL3ー1、CYL3ー2 を設け、一つの
エアーユニットで多数の結束機を駆動するようにしたも
のである。図5と共通する部分には同一符号を付してそ
の説明は省略する。
【0048】図8は図5におけるエアーオペレートバル
ブ29、30、31に代えて電磁切換弁 291、 301、 311を使
用し、整束部材14を揺動させる整束シリンダ17(CYL1)
、ヘッド4を往復動させるヘッドシリンダ13(CYL2)お
よび載置台18を移動させる受けシリンダ19(CYL3)を前進
および後退させるようにしている。34はエアー源であ
る。また図6に示すものと同様の要領で複数の整束シリ
ンダCYL1ー1、CYL1ー2、ヘッドシリンダCYL2ー1、CYL2ー2、受け
シリンダCYL3ー1、CYL3ー2 を設け、一つのエアーユニット
で多数の結束機を駆動することができる。
【0049】図9は図8との対応において示したタイム
チャートであり、図には表れていないが先ず、結束テー
プ5を押し込むようにして載置台18に被結束物6を載置
することにより、スタートスイッチを押して電磁切換弁
291が切り換り、整束シリンダCYL1が前進して時間A〜
Bの間に整束部材14の傾倒が終了する。これと同時に電
磁切換弁 301が切り換わってヘッドシリンダCYL2が前進
し、結束テープ5にバックテンションをかけながらヘッ
ド4が前進し時間Cでテープ把持部2に衝合して結束テ
ープを圧着切断する。その後電磁切換弁 301が切り換わ
ってヘッドシリンダCYL2が後退してヘッド4が時間C〜
Dで元の位置に復帰する。
【0050】これと同時に電磁切換弁 311が切り換わり
受けシリンダCYL3を後退させて載置台18が退動すると同
時に、テープ端貼付ローラ用モータが駆動し(時間
E)、結束完了の被結束物6を載置台18からテープ端貼
付ローラ36とテープ端貼付部材39の間に落下し、テープ
端を貼りつけている間に電磁切換弁 311が切り換わっ
て、受けシリンダCYL3が前進して、載置台18が元の位置
に復帰し(時間F)、同時に電磁切換弁 291が切り換わ
って整束シリンダCYL1が前進し、整束部材14が起立して
元の位置に復帰する(時間G)。そしてこの整束部材14
の復帰と同時にテープ端貼付ローラ用モータが停止し、
テープ端貼付が完了すると共に被結束物6は排出される
(時間H)。
【0051】次に、図5およびタイムチャートを示した
図7を用いて本実施例の作用および方法の発明について
説明する。図1においてまず、最初の状態すなわち、整
束部材14が起立状態にあり、ヘッド4が後退位置にあ
り、かつ載置台18が前進位置にあり、結束テープ5がテ
ープ把持部2と整束部材14の先端に設けられた案内ロー
ラ 141の間に引き出されており、この結束テープ5を押
し込むようにして、結束テープ5を引き出しながら被結
束物6が載置台18に載置されている。
【0052】この状態からスタートプッシュバルブ28(P
V2) を押すと、エアーオペレートバルブ29(AV1) にパイ
ロットエアーが供給されて、整束シリンダ17(CYL1) を
前進し、基台9に回動可能に取りつけられた整束部材14
を14′の位置まで傾倒すると共に、エアーオペレートバ
ルブ32(AV4)にもパイロットエアーが供給されて切り換
えられ、リミットバルブ21(RV1)にエアーが供給され
る。
【0053】このように、整束部材14を14′の位置まで
傾倒することにより、被結束物6は載置台18上に載置さ
れた最初の状態をほぼ維持したまま、結束テープ5は図
1に示すように、被結束物6と案内ローラ 141′の間に
張られた状態になっている。すなわち、結束テープ5は
案内ローラ 141′に案内されて、被結束物6からテープ
把持部2の方向に傾斜した状態にすることが可能にな
る。
【0054】そして、次にテープ引き出し部材14が最終
位置まで傾倒した時点で、リミットバルブ21(RV1)が切
り換わり、エアーオペレートバルブ30(AV2) にパイロッ
トエアーが供給されて切り換わり、ヘッドシリンダ13に
よりヘッド4がテープ把持部2に向かって前進する。ま
たこのヘッド4の前進に連動して結束テープ5が巻き戻
される(バックテンション)。このように、結束テープ
5が案内ローラ 141′に案内されて、被結束物6からテ
ープ把持部2の方向に傾斜した状態で、結束テープ5を
巻き戻しながらヘッド4が前進することにより、上記載
置台18に載置されている被結束物6は、図1に示すよう
に案内ローラ 141′に案内されている結束テープ5によ
りテープ把持部2方向に引き寄せられながら、テープ把
持部2側に寄せ集めるようにして整束することが可能と
なる。
【0055】この整束において、案内ローラ 141′によ
り結束テープ5をテープ把持部2側に傾斜させているの
で、載置台18に載置された最初の状態における被結束物
6には、被結束物6の重量とのバランスにおいて、上向
きの力(分力)とテープ把持部2側に引っ張る力(分
力)の合成力により、被結束物6をテープ把持部2側に
引っ張るようになり、被結束物6の自由移動を最小限に
しながら、テープ把持部2側に寄せ集めることが可能と
なる。そして、ヘッド4がテープ把持部2に衝合する間
際まで接近したときに、結束テープ5′のバックテンシ
ョンにより、被結束物6はテープ把持部2に近接した位
置に整束されることになる。このように、被結束物6の
自由移動を最小限にながら、テープ把持部2側に引き寄
せて整束するので、被結束物6の長手方向の乱れを最小
限にして、整束することが可能になる。
【0056】このように予め被結束物6を整束した状態
で、次にテープ把持部2とヘッド4とを衝合して結束テ
ープ5を圧着切断すると共に、エアーオペレートバルブ
35(AV5)が切り換わり、リミットバルブ23(RV3)を介し
てエアーオペレートバルブ31(AV3) にパイロットエアー
が供給され、受けシリンダ19(CYL3) により載置台18の
前進状態を保持する。このように、被結束物6の自由移
動を最小限にして被結束物6を結束テープ5自体で整束
した後に、テープ把持部2とヘッド4とを衝合して結束
するので、結束に際しての被結束物6の長手方向の乱れ
を防止すると共に、予め整束されている被結束物6を結
束するので、結束完了後の被結束物6の束の崩れはな
く、被結束物6を確実に結束し結束不良を防止すること
が可能になる。
【0057】このように、ヘッド4により被結束物6を
結束し、かつ、結束テープ5を圧着切断した後に、リミ
ットバルブ22(RV2) が作動してパイロットエアーをエア
ーオペレートバルブ30(AV2) に供給して、ヘッドシリン
ダ13によりヘッド4を後退させると同時に、エアーオペ
レートバルブ32にパイロットエアーを供給して切り換え
る。そして、ヘッド4が元の位置に復帰した時点で、リ
ミットバルブ24(RV4)が作動しエアーオペレートバルブ
31(AV3) とエアーオペレートバルブ35(AV5) にパイロッ
トエアーが供給されて切り換わり、受けシリンダ19(CY
L3) により載置台18を後退(または回動)して、結束完
了された被結束物6を落下させた後に、リミットバルブ
23(RV3)が作動してパイロットエアーをエアーオペレー
トバルブ31(AV3) に供給して切り換えることにより、受
けシリンダ19(CYL3) を前進して載置台を元の位置に復
帰させる。このように、被結束物6を結束してヘッド4
を後退させた後に、載置台18を後退(または回動)させ
るので、確実に結束が完了された被結束物6を落下させ
て取り出すことが可能になり、結束の未結束を防止して
被結束物6を能率よく取り出すことが可能になる。
【0058】このように、載置台18が復帰した時点でリ
ミットバルブ25が作動してパイロットエアーがエアーオ
ペレートバルブ29(AV1) に供給されて切り換わり、整束
シリンダ17(CYL1) の後退により、回動可能に設けられ
た整束部材14を起立させ、この整束部材14の起立に伴っ
てテープ把持部2で切断端が把持されている結束テープ
5を案内ローラ 141との間に張り出しもとの位置に復帰
させ、次の結束の待機姿勢をとることが可能となる。
【0059】すなわち、載置台18が前進(または回動)
して被結束物6が載置できる状態になっており、テープ
把持部2と案内ローラ 141との間に結束テープ5を張り
出した状態で整束部材14が起立状態にあり、かつ、ヘッ
ド4が後退している初期の段階になる。そして、次の被
結束物6を張り出されている結束テープ5を押し込むよ
うにして載置台18に載置することにより、スタートプッ
シュバルブ28(PV2)を押し、整束部材14が傾倒して結束
テープ5をテープ把持部2側に傾斜させ、続いて結束テ
ープ5にバックテンションをかけながら、ヘッド4が前
進して結束テープ5自体で被結束物6をテープ把持部2
側に引き寄せながら整束し、その後にヘッド4とテープ
把持部2とを衝合して、結束テープ5を圧着切断して結
束が完了する。
【0060】次に、載置台18を後退(または回動)して
結束が完了している被結束物6を落下させた後に、載置
台18を元の位置に復帰させ、その後に整束部材14を起立
するようにしたので、時間の損失を少なくし、結束テー
プ5の端部がテープ把持部2に把持されて、整束部材14
によって結束テープ5が張り出されていても、被結束物
6の取り出し機構が不要になり、被結束物6を載置台18
に載置するだけでよく、結束の自動化を容易にすること
が可能になる。
【0042】上記説明は図5に示したエアーユニットを
もとに行ったが、図8に示す電磁切換弁を使用したユニ
ットでもその作用および結束の方法は同じであるので、
その説明は省略する。
【0061】また、結束が完了して落下した被結束物6
は、テープ端貼付ローラ36とテープ端貼付部材39との間
に落下し、テープ端貼付ローラ36の矢印方向の回転によ
り、被結束物6が回転される過程で、圧着切断されたテ
ープ端は押し倒されるようにして被結束物6に巻回され
ている結束テープ5に貼着されながら排出される。そし
て、テープ端貼付ローラ36およびテープ端貼付部材39は
弾性体でできており、かつ、テープ端貼付部材39がテー
プ端貼付ローラ36に対して離間接近可能になっているの
で、被結束物6の束の大きさ、あるいは固いもの柔らか
い物など、被結束物6の大きさや種類への対応ができ、
圧着切断されたテープ端の処理を確実に行うことが可能
になる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、結束
装置の載置台が、被結束物を載置できる状態にあり、テ
ープ引き出し部材が起立状態にあり、かつ、ヘッドが後
退している初期の段階から、被結束物を引き出されてい
る結束テープを押し込むようにして載置台に載置し、テ
ープ引き出し部材が傾倒することにより、整束の前段階
として結束テープをテープ把持部側に傾斜させた状態に
しておき、次に前記結束テープを巻き戻して載置台に載
置されている被結束物を把持部側に寄せ集めながらヘッ
ドを把持部側に前進して結束テープを被結束物に巻回す
ることにより、載置台に載置されている被結束物の自由
移動を最小限にして、例え曲がったものや根本と先端で
太さが異なる被結束物があっても、被結束物の長手方向
の乱れを防止すると共に、アスパラガスのように柔らか
い被結束物の損傷を防止することができ、結束テープ自
体により結束前に被結束物を整束することにより、装置
の簡略化および小型化を図るとことができる。
【0063】次に結束ヘッドをテープ把持部に衝合し、
結束テープを圧着切断して結束することにより、予め整
束されている被結束物を結束することが可能となって、
結束不良の発生を防止することができ、その後に、載置
台を退動して結束が完了している被結束物を落下させる
ので、例え結束テープが引き出されていても、結束され
た被結束物の排出を円滑に行うことができて、次の結束
までの装置の待機時間を短縮して結束の能率を向上し、
その後に、載置台を元の位置に復帰させ、その後にテー
プ引き出し部材を起立させることにより、上記一連の工
程の自動化を行い、結束の能率向上を図ることができ
る。
【0064】そして、この方法を実施するための装置に
おいて、結束装置の載置台を退動可能にしたので、例え
結束テープがテープ把持部とヘッド側との間に引き出さ
れていても、結束された被結束物を落下させて取り出す
ことが可能となって、次の結束に対する結束装置の待機
時間を短縮して、結束の能率向上を図ることができ、ま
た結束テープを案内する案内ローラを先端部に設けたテ
ープ引き出し部材を基台に回動可能に設け、案内ローラ
の移動範囲をテープ把持部の近傍から後退しているヘッ
ドの近傍としたので、被結束物の自由移動を最小限にし
て、例え曲がったものや根本と先端で太さが異なる被結
束物であっても、被結束物の長さ方向の乱れを防止する
と共に、アスパラガスのような柔らかい被結束物の損傷
を防止して整束することができ、また結束テープ自体に
より被結束物を整束することができて、結束装置を単純
化および小型化することができ、かつ、結束前に被結束
物を整束することができるので、結束不良を防止するこ
とができる。
【0065】また、案内ローラの移動範囲をテープ把持
部の近傍から後退しているヘッドの近傍としたので、テ
ープ引き出し部材を回動させるという単純な動作で、結
束テープをテープ把持部から後退しているヘッドの近傍
まで引き出し、被結束物を載置台に載置するという準備
機能および結束テープの引き出し方向をテープ把持部側
に傾斜させ、整束準備をするという二つの機能を持たせ
ることができ、装置を単純化および小型化することがで
きる。以上の総合的な効果により、被結束物の結束を自
動化することができ、結束の能率を向上することができ
る。
【0066】そして、上記結束装置の載置台の下側にテ
ープ端貼付ローラとテープ端貼付部材を設け、該テープ
端貼付ローラの外周面とテープ端貼付部材の内周面との
間に円弧状の間隙を形成することにより、結束が完了し
て載置台から落下した被結束物は円弧状の間隙内に落下
し、テープ端貼付ローラによって回転させられて、テー
プ端をテープ端貼付部材の内周面にこすりつけながら貼
着され、かつ、被結束物を円弧状の間隙内でテープ端貼
付ロールにより回転させながら排出し、テープ端の貼着
と結束された被結束物を自動的に行い、結束装置を自動
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1における載置台の他の実施例を示す側面図
である。
【図4】図1における載置台の更に他の実施例を示す側
面図である。
【図5】本実施例に適用されるエアーユニットを示すエ
アー回路図である。
【図6】エアーユニットの他の実施例を示すエアー回路
図である。
【図7】図3との関係で示したタイムチャート図であ
る。
【図8】電磁切換弁を使用したユニットの回路図であ
る。
【図9】図8との関係で示したタイムチャート図であ
る。
【図10】図1におけるテープ端貼付部の他の実施例を
示す側面図である。
【図11】図10のA−A線における横断面図である。
【図12】従来例の側面図である。
【図13】他の従来例の模式図である。
【符合の説明】
2 テープ把持部 4 ヘッド 14 整束部材 141 案内ローラ 18 載置台 36 テープ端貼付ローラ 39 テープ端貼付部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 13/18 B65B 13/20 B65B 27/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結束テープの端部を把持部で把持し、該
    把持部と結束ヘッド側との間に結束テープを引き出し、
    該引き出された結束テープを押し込むようにして被結束
    物を載置台に載置し、前記結束テープを巻き戻しながら
    前記結束ヘッドを把持部に衝合させて被結束物を結束す
    るようにした結束装置において、前記載置台が被結束物
    を載置できる状態にあり、テープ引き出し部材が起立状
    態にあり、かつ、ヘッドが後退している初期の段階か
    ら、被結束物を引き出されている結束テープを押し込む
    ようにして載置台に載置した後に、整束部材が傾倒し、
    次に前記結束テープを巻き戻して載置台に載置されてい
    る被結束物を把持部側に寄せ集めながらヘッドを把持部
    側に前進して結束テープを被結束物に巻回し、結束ヘッ
    ドをテープ把持部に衝合し、結束テープを圧着切断して
    結束した後に、載置台を退動して結束が完了している被
    結束物を落下させた後に、載置台を元の位置に復帰さ
    せ、その後に整束部材を起立させることを特徴とする結
    束方法。
  2. 【請求項2】 結束テープの端部を把持部で把持し、該
    把持部と結束ヘッド側との間に結束テープを引き出し、
    該引き出された結束テープを押し込むようにして被結束
    物を載置台に載置し、前記結束テープを巻き戻し機構に
    より巻き戻しながら前記結束ヘッドを把持部に衝合させ
    て被結束物を結束するようにした結束装置において、該
    結束装置の前記載置台を退動可能にし、前記結束テープ
    を案内する案内ローラを先端部に設けた整束部材を基台
    に回動可能に設け、該整束部材の回動によって移動する
    前記案内ローラの移動範囲を前記テープ把持部の近傍と
    後退位置にあるヘッドの近傍の間であることを特徴とす
    る結束装置。
  3. 【請求項3】 載置台の下側にテープ端貼付ローラとテ
    ープ端貼付部材を設け、該テープ端貼付ローラの外周面
    とテープ端貼付部材の内周面との間に円弧状の間隙を形
    成したことを特徴とする請求項2記載の結束装置。
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