JPS6013895B2 - 玉巻き巻機に於ける帯封固定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は可動支持材に取付けられ、当初位置から前記支
持部材の運動によって、把持した帯封を完成玉巻き上へ
と案内し、帯封された玉巻きを取外し部で取外してから
再び当初位置へ復帰するように構成した、帯封添付フラ
ツプに帯封を固定する玉巻き巻機に於ける帯封回定装置
に係わる。

この種の公知玉巻き巻機（スイス特許第５５７７７９）
にあっては、帯封添付フラツプに１枚ずつ手で帯封を固
定しなければならない。

これは煩雑で時間のかかる作業であり、順次配列された
多数の巻取り部へ適当な時点に帯封を送るための作業員
が常時玉巻き巻機に付いていなければならない。本発明
の目的は玉巻き巻機の帯封添付フラツプへの帯封固定を
自動化することにある。

この目的を本発明では吸引マウスピースを含む旋回自在
な帯封送り装置を設け、該送り装置が吸引マウスピース
に於ける低圧空気の作用の下でマガジンから帯封を取出
し、駆動装置による回転動作によって前記帯封を当初位
置に位置する帯封添付フラップに固定するようにして達
成する。

以下添付図面に従って本発明の好ましい実施例を詳述す
る。例えば地面のような不動の基礎１の上に定置した磯
枠２に公知の態様で、（詳しくは図示しない態様で）回
転駆動する玉巻きスピンドル３を取付け、この玉巻きス
ピンドルに、同じく公知の態様で例えば巻取アームによ
って種々の糸が巻かれた玉巻き４を形成する。

玉巻きスピンドル３は玉巻き４の内部に設けられて必要
に応じて取締させることのできる（第３図の状態）収縮
枠１０を設けてあるのが普通であり、前記収縮枠が適当
な時点に於ける鼠径が収縮するから、スピンドル３から
の玉巻き４の取外いま容易に行われる。公知の図示しな
い駆動機構によって往復旋回駆動させるように機枠２に
取付けたシャフト５に、該シャフトを介して垂直平面内
を旋回自在な旋回アーム６を取付ける。旋回アーム６の
自由端に曲がり支持部材７が取り付いていて、該支持部
材には玉巻き４に添付される帯封１１をピックアップす
る作用をする２枚の帯封用フラツプ８，９が設けてある
。フラツプ８，９の構成及び曲がり支持部材７への取付
け工合は公知である（スイス特許第５５７７７９）。

機枠２には一端を鈎形に鰭曲させた少くとも１本の玉巻
き受取棒１２を具備する制止手段を設ける。

このような樺１２を２本具備するのが普通である。２本
の棒１２は玉巻き受取装置１３及び駆動装置１４‘こよ
って公知の態様で適当な時点において順次駆動される。

棒１２の下方に１本または２本のコンベヤーチェーン１
５，１６があり、第１図の図面に対して直角に送られる
コンベアである。コンベヤーチェーン１５，１６には帯
封された玉巻き４を載せる受皿１７が取付いている。以
上に述べた装置の作動は下記の態様である。回転する玉
巻きスピンドル３に玉巻きが形成されている過程で、旋
回アーム６及び帯封用フラップ８，９は概ね第１図に図
示の当初位置にあり、帯封用フラップ８，９の自由端に
対して即ち「公知では操作者が手動で「１枚の帯封１１
を固定する。玉巻き４が巻き上げられｔ玉巻きスピンド
ル３が静止すると、アーム６が下方へ旋回し、従ってフ
ラップ８，９が玉巻き４にむかつて前進する。フラツプ
８，９は玉巻き４に沿って摺動し、この過程で玉巻きに
帯封１１を添付する。（アーム６は矢印１８の方向に下
方へ旋回する。）次いでフラッブ８，９が矢印１９の方
向に復帰し始めると、玉巻き４が収縮した玉巻きスピン
ドル３（第３図）から抜取られ、フラップ８，９によっ
て上方へ運ばれる。このために、例えば玉巻き４と咳合
するフラップ８，９の面の内側には公知の逆鈎がある。
アーム６がさらに矢印１９の方向へ良Ｐち上に勤仇ま、
フラツプ８，９間に保持されている玉巻き４と帯封１１
は共に２本の棒１２の間にもたらされ「 この時点に於
いて横から玉巻き及び帯封を圧接する。ここでアーム６
の運動方向が再び反転し、矢印１８の方向に第１図図示
の当初位置まで復帰する。この際、玉巻き４は棒１２に
よって保持されているからしてト帯封１！と玉巻き４と
の間に位置する帯封用フラツプ８，９の端部が玉巻きか
ら離脱し玉巻き帯封をされた状態で受皿１７の上に残り
、この受皿によって運び去られる。次いで当初位置に復
帰した帯封用フラップ８，９に対して新しい帯封１１が
固定され、上述の工程が操返えされる。以上に述べた構
成及び作動態様は例えば頭書のスイス特許に開示されて
いるような公知のものである。

本発明は当初位置に於いて従釆手動で行われた帯封用フ
ラップ８，９へ帯封１１を固定させる作業が自動的に行
われるようにする装置を提供するものである。このため
「シャフト５と共軸関係にあるが「但し該シャフトとは
別個に適当な駆動機構によって駆動される第一アーム２
１を設ける。このアーム２１は先に述べたアーム６と同
様にほぼ垂直な平面内を上下に旋回運動する。駆動機構
は公知の構成であって、従ってここでは詳述しない。こ
の駆動機構は公知の時定装置により他の部分、特にアー
ム６及び棒１２の動作シーケンスに合わせて制御される
。第一アーム２１の自由端には第二アーム２０があり、
その上に旋回ア−ム２２が取り付いている、この旋回ア
ームは第一アーム２１の旋回平面に対してほぼ垂直な平
面内を回転する。この回転は図示の実施例（第７図）で
は第二アーム２０上に取付けたエヤーシリンダ２３によ
って空気圧で回転する。前記シリングのピストン榛２４
はチェーン２５の一端に連結されている。チェーン２６
は旋回アーム２２に固定してあるチェーンホイール２６
に係合し、その先はチェーン２５を緊張状態に保つよう
なばね２７に結合されている。ピストン棒２４がシリン
ダ２３内へ引込まれると（第７図で左方へ）旋回アーム
２２は矢印２８で示すように旋回しト旋回アーム２２の
自由様はほぼ帯封用フラップ８，９の上に釆る。旋回ア
ーム２２の自由端に（第２図）あり且つ下方へ突出する
ように「図示しない真空供聯合源に蓬適していて、好ま
しくはばねによって弾性的に保持された吸引マウスピー
ス２９がある。吸引マウスピース２３の動作域には図面
では概略だけを示した堆積状帯封３２収納用のマガジン
３１がある。マガジン３１は台脚３３によって地面１ま
たは機枠２上に支持されている。マガジン３１内に収納
されている堆積状帯封３２の上方には帯封に対して横断
方向に２本のロッド３４，３５が走っている。第８，９
図から明らかなように、帯封用フラツプ８，９、または
その少くとも片方には切込み３６が設けてある。

以下本発明装置の作動態様を説明する。

アーム６に取付けられ、帯封１１を１枚ずつ支持する帯
封用フラップ８，９が玉巻きスピンドル３上の玉巻き４
と当鞍するまで移動し（第２図）「次いで玉巻きが取外
し位置（第１図の血１７）にむかつて運ばれる間に、低
圧空気が作用している吸引マウスピース２９はマガジン
３１内の堆積状帯封３２の最上段の１枚の帯封に当綾し
、次いで矢印３７の方向に復帰する際にこの１枚をとも
なって運び去る（第３図）。堆積状帯封３２から最上段
の１枚を吸取る作業は第４，５及び６図に詳細に図示し
た通りである。第４図で、帯封送り装置の吸引マウスピ
ース２９は最上段の帯封と咳合する。帯封は環状であっ
て、扇平に折りたたまれている。吸引マウスピース２９
が折りたたまれている帯封の最上段の１枚と度合して、
これを第１図のように、。ッド３４，３５の間から引出
せば、帯封１１は強制的に開かれる。第６図には吸引マ
ウスピース２９により運び去られた関口状態の帯封１１
を示す。この点では第６図は第３図と対応する。ロッド
３４，３５とマガジン３１の底との間の相対距離を必要
に応じて変えることにより、帯封が取出されて堆積状帯
封３２が低くなるに従って、マガジン底またはロッド３
４，３５が順次変位してｏッド３４，３５が常時最上段
の帯封と近接し、帯封が第５図のように関口ごせられる
ようにすればよい。

本発明装置の好ましい実施例として第６図に図示したよ
うに、アーム３９によって（図示しない）圧搾空気供聯
合源と蓮通させた噴射ノズル３８を吸引マウスピース２
９に設け、ノズル３８が帯封１１にむかつて圧搾空気流
を送ってこれを湾曲させ、図示のように関口させてもよ
い。

吸引マウスピース２９を具備し、帯封を１枚ずつ運ぶ帯
封送り装置が第１図及び第３図に図示の位置に達し、ア
ーム６が帯封を持たない帯封用フラップ８，９を共に第
１図図示の当初位置へ復帰すると、第７乃至第９図に図
示するようにエアーシリンダ２３が作動し〜帯封１１を
支持する旋回アーム２２が矢印２８の方向に帯封用フラ
ツプ８，９の上まで旋回する。

この時、関口状態の帯封１ １の下縁が第８図に図示す
るように切込み３６と咳合し保持される。吸引マウスピ
ース２９がさらに矢印２８の方向に移動すると「帯封１
１が帯封用フラップ８，９の自由端に完全にかぶさり、
従って吸引マウスピース２９が帯封から離脱する。次い
で吸引マウスピース２９は矢印４０の方向に第７図図示
の当初位置へ復帰する。第８及び９図に図示の切込み３
６１まフラツプ８，９に帯封１１を正しく固定する目的
に対して必ずしも必要ではなく、把持工程の開始を円滑
にする機能を果すだけのものである。第６図に図示の状
態から第９図に図示の状態に移行する際の吸引マウスピ
ース２９の離脱を容易にするには、切込み３６と対向し
、マウスピース２９によって保持されている帯封の側が
フラップ８，９の切込のない緑端上に来た時一時的にマ
ウスピース２９に送られている低圧空気を遮断すること
によって、帯封１１がマウスピース２９から落下して第
９図の図示位置へ達するようにすればよい。但し、この
ような措置を講じなくても帯封１１の一方の側がフラッ
プ８，９の一方の縁端によって保持されているから吸引
マウスピース２９は帯封から離脱する。これを円滑にす
るには、マウスピース２９内で吸引力を決定する低圧空
気の強さを適度に調整すればよい。第８図の位置から第
９図の位置へ移行する途中に、例えば第一アーム２１を
下方へ旋回させることにより、吸引マウスピースを僅か
に下降させれば、帯封用フラッブ８７９へ帯封を保持す
る作業にも好都合である。以上のような補足的運動及び
調整はすべて当業者なら公３印の手段及び電気的制御に
よって容易に達成できるものである。第１０乃至１２図
に図示の本発明実施例では吸引マウスピース２９の代り
に機械的、気体圧的または油圧的に相対運動させること
のできる２個のジョ−５１，５２から成る把持片５０を
採用している。

この把持片は一端が僅かに上方へ突出し、残余の部分に
対して接着していないような紙端片などから成る折りた
たまれた環状の帯封に適している。把持片５０が（第１
０図のように）堆積状帯封３２の上に載層され、開かれ
たジョー５２が他方のジョ−５１にむかつて移動し、前
記ジョー５２の釣状端が自由端５３の下に進入し、これ
をジョ−５１に圧嬢保持する。

次いで第５及び６図で述べたようにロッド３４，３５と
の共鰯で堆積状帯封から（第１１及び１２図のように）
１枚の帯封１１が抜き取られ、第８及び９図のようにフ
ラップ８，９に固定されると、ジョ−５１，５２が再び
開口するか、または帯封が閉じたジョ−の間から離脱す
る。この把持片の動作のシーケンスは吸引マウスピース
２９の動作のシーケンスと全く同じである。把持片はま
た帯封１１の保持部材としても吸引マウスピースと同じ
作用を果す。

【図面の簡単な説明】

第１図は玉巻き巻機を本発明装置の基本構成と共に示す
概略側面図であり、第２図は第１図とは別の作動状態を
示す概略部分図であり「第３図はさらに他の作動状態を
示す概略部分図であり、第４図はマガジンに収納した堆
積状帯封をこの上に敷遣した吸引マウスピースと共に示
す側面図であり、第５図はマガジンから１枚の帯封を取
出す工程の第１段階を示す概略図であり、第６図は帯封
取出し工程の他の段階を示す概略図であり、第７図は第
１図図示装置の概略部分平面図でありｔ第８図は帯封を
帯封用フラップ面に固定する工程を示す概略図であり、
第９図は帯封用フラップ面に固定された帯封を示す概略
図であり、第１０乃至亀２図は本発明の他の実施例を示
す概略図である。 尚、３は玉巻きスピンドル、Ｗま玉巻き、５はシャフト
、６は旋回アーム、７は支持部材、８，９は帯封用フラ
ップ、１０は収縮枠、１１は帯封、１２は玉巻き受取榛
、１３は玉巻き受取装置、１４は駆動装置、１５，１６
はコンベヤーチェィン、１７は受皿、２０‘ま第２アー
ム、２１は第１アーム、２２は旋回アーム、２３はエヤ
ーシリンダー、２４はピストン棒、２９は吸引マウスピ
ース、３１はマガジン、３２は堆積状帯封、３４，３５
はロッド、３６は切込み、３８は噴射ノズル、３９はア
ーム、５０は把持片、５１，５２はジョー、５３は自由
端をそれぞれ示す。 かり．’ 斤℃．Ｚ 〃Ｑ．３ かり．夕 斤り．６ 付９。 今村戦．敦 何物蟹 内的．蟹 村９４雛 内■ググ 門野。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 折畳まれた帯封の堆積層３２を収容するマガジン３
   １、先端に帯封保持用の一対のフラツプ８，９を具え、
   待機位置にあるときに一枚の帯封１１を受け取るように
   構成された一平面内で回動自在な第１可動部材６、前記
   第１可動部材６をその待機位置からスピンドル３の方へ
   回動し、それによって前記フラツプ８，９に保持された
   帯封１１をスピンドル３上の玉巻き４に装着し、次いで
   前記第１可動部材６を逆方向に回動して玉巻き４をスピ
   ンドル３から抜去し、それを受取装置１３に搬送して受
   渡した後、再び第１可動部材６を待機位置まで復帰させ
   る駆動機構、前記受取装置１３に玉巻き４が受渡される
   際、これを保持する保持手段１２、前記第１可動部材６
   の回動平面と実質的に平行な平面内で回動自在な第２可
   動部材２１、前記第２可動部材２１を前記マガジン３１
   から帯封１１を引出すための第１位置と、該帯封１１が
   前記フラツプ８，９上に位置決めされるための第２位置
   との間で回動させる駆動機構、前記第２可動部材２１の
   回動平面と実質的に直交する平面内で回動自在に前記第
   ２可動部材２１の先端に軸支された旋回アーム２２、前
   記旋回アーム２２に取付けられた、帯封１１を保持して
   前記フラツプ８，９上に搬送するための帯封保持手段２
   ９、及び前記旋回アーム２２を、前記帯封保持手段２９
   が帯封１１をマガジン３１から引出す第１位置と、帯封
   １１をフラツプ８，９上に位置決めして載置する第２位
   置との間で回動させるための駆動手段、を具えたスピン
   ドル上で玉巻きを形成する玉巻き巻機における帯封固定
   装置。 ２ 帯封保持手段２９が吸引マウスピース２９からなっ
   ている特許請求の範囲第１項に記載された装置。 ３ 旋回アーム２２がエアーシリンダ２３によって回転
   駆動されるような構成であることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項または第２項に記載の装置。 ４ 固定時に帯封１１が咬合する切込み３６をフラツプ
   ８，９に設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１，
   ２または３項のいずれか一項に記載の装置。 ５ 帯封送り装置の吸引マウスピース２９からフラツプ
   に固定すべき帯封１１を離脱させ易くするため、前記マ
   ウスピースの低圧空気を固定工程終了直前に一時的に遮
   断できることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至４
   項のいずれかの項に記載の装置。 ６ 固定工程終了直前に吸引マウスピース２９をやや下
   降させ得るよう構成されたことを特徴とする上記特許請
   求の範囲第１項乃至５項の内のいずれかの項に記載の装
   置。 ７ マガジン３１に収納されている１つの堆積層３２上
   に横断方向に２本のロツド３４，３５を配置し、このロ
   ツドの下に位置する最上段の帯封１１を吸引マウスピー
   ス２９によって１枚ずつ抜取ることを特徴とする上記特
   許請求の範囲第１項乃至第６項のいずれかの項に記載の
   装置。 ８ 帯封１１の口開けを助けるため、吸引マウスピース
   ２９の近くに空気噴射ノズル３８を設けたことを特徴と
   する上記特許請求の範囲第１項乃至７項のいずれかの項
   に記載の装置。 ９ 吸引マウスピース２９の代りに帯封１１保持部材と
   して把持片５０を設けたことを特徴とする上記特許請求
   の範囲第１項乃至第８項のいずれかの項に記載の装置。