JP3426930B2 - 弾性表面波装置 - Google Patents

弾性表面波装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、四硼酸リチウム
(Li2 4 7 、以下単にLBOという)単結晶基板
を用いた弾性表面波装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】弾性表
面波装置は、携帯電話機などに使用される中間周波用フ
ィルタとして多用されている。PHSなどのデジタル通
信機器の中間周波用SAWフィルタとしては、比較的狭
い通過帯域特性を持ち、且つ挿入損失が少ないことが要
求される。これに応えるものとしては、多重モードの共
振子型フィルタを採用することが多い。 【0003】圧電基板のLBO単結晶基板は、圧電結合
係数が他の圧電単結晶材料に比べて高く、所定帯域を取
りやすく、また、室温付近でゼロ温度係数をもつこと、
さらに、表面波共振器の簾状反射器の反射電極指1本当
たりの反射量が大きいため、少ない反射電極で共振器を
構成できるなど、特性的にも、また、弾性表面波装置の
小型化の面でも極めて有望な材料と言える。 【0004】従来、このLBO基板を用いた弾性表面波
装置は、例えば特公平7−16141号、特開昭62−
180602号などに開示されている。 【0005】特公平7−16141号には、弾性表面波
装置に用いるLBO基板の切り出し角と表面波の伝搬方
向とを示すカット角は、(45±1°、90±1°、9
0±1°)となるが最適の温度特性が得られることを示
している。 【0006】そして、この最適な温度特性を有するLB
O基板は、この特性を維持するように、ステムやパッケ
ージにマウントしていた。特に、ステムやパッケージの
マウントに際しては、ステムやパッケージの熱膨張係数
の影響がLBO圧電基板に受けないようにしており、接
着層を軟質のシリコン樹脂などで、その厚みを30〜2
00μm程度としていた。 【0007】尚、LBO基板に弾性表面波を伝搬させる
アルミニウム電極指群と、外部回路との間を接続するた
めに、LBO基板上の電極指群の一部である電極パッド
と外部回路と接続するステムやパッケージの電極パッド
間をボンディング細線でもって、ワイヤボンドしてい
た。 【0008】しかし、上述のように、容器側の熱膨張係
数による応力がLBO基板に影響しないように、シリコ
ン樹脂接着層の厚みを30〜200μmと相当厚くする
と、逆に、ボンディングワイヤとLBO基板上の電極パ
ッド間の剥がれが発生するという問題が発生してしま
う。これは、ボンディングワイヤとLBO基板上の電極
パッドとは、超音波圧接により接合するが、その際の超
音波振動のエネルギが、シリコン樹脂接着層に吸収され
てしまうためである。このため、従来はボンディング接
合の圧接条件をきつくして対応しなくてはならなかっ
た。しかし、逆に薄膜電極を破損して接合できなくなっ
てしまう。いずれにしても、電極パッドとボンディング
細線との接合強度が低いものであった。 【0009】ところで、LBO基板の温度特性は、主に
カット角によって大きく左右されるが、その他に、アル
ミニウム電極群の規格化膜厚(実際の電極の膜厚/表面
波長長)を変えることによっても変化することが知られ
ている。 【0010】通常、LBO基板の表面に形成され、弾性
表面波を励振、伝搬、吸収または反射する電極指群の膜
厚は、室温付近での温度係数がゼロとなるように、伝搬
周波数を考慮して選択される。前記の先行技術では、最
適な規格化膜厚(H/λ)が0.005〜0.015の
範囲とされていた。 【0011】上述した条件で、LBO基板のカット角を
定め、最適な規格化膜厚を定めて、縦結合の共振子型S
AWフィルタを作成し、評価してみると、その温度特性
は、室温付近で温度係数がゼロを達成するものの、室温
以外の温度では急激に共振周波数が低下してしまうとい
う問題があった。これは、所定帯域特性のフィルタとし
て使用可能な温度範囲が限られたものを意味し、実用性
を考慮した時には充分な弾性表面波装置とは言えないも
のであった。 【0012】これは、従来は、LBO基板の固有の特
性、及びLBO基板上に形成されるアルミニウム電極指
群の規格化膜厚のみを考慮した結果であると言える。 【0013】本発明は、上述の状況に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、実際の使用にあたり、容器も
含めた全ての構成を考慮して、実用に適した比較的広い
温度範囲で良好な特性を導出し、また、LBO基板の電
極パッドと容器側の接合の信頼性を向上させた弾性表面
波装置を提供するものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、弾性表
面波を伝搬するためのアルミニウム電極が形成された四
硼酸リチウム(Li2 4 7 )単結晶基板を、入出力
端子を有するアルミナセラミック基板にシリコン樹脂か
らなる接着層を介して接合するとともに、前記入出力端
子と前記電極とをボンディング細線を介し接続して成る
弾性表面波装置において、前記四硼酸リチウム(Li2
4 7 )単結晶基板のカット角をオイラー角表示で
(45±0.5°、93.5±0.5°、90±0.5
°)とするとともに、シリコン樹脂接着層の厚みを5±
3μmとしたことを特徴とする弾性表面波装置である。
尚、アルミ電極の規格化膜厚をH/λ=0.015〜
0.02とする。 【0015】 【作用】本発明では、容器としてアルミナセラミック基
板を用いて、LBO基板とアルミナ基板とを接着する接
着層の条件を設定することにより、LBO基板の電極指
群(電極パッド)とアルミナセラミック基板側の入出力
端子(電極パッド)との間のボンディング細線によるボ
ンディング接合の信頼性を向上する。 【0016】また、同時に、アルミナセラミック基板、
LBO基板、シリコン樹脂接着層の各々の熱膨張係数を
考慮し、LBO基板のカット角、アルミニウム電極の規
格化膜厚を規定した。これにより、温度係数が室温付近
ゼロとなり、しかも、比較的広い温度範囲で良好な特性
を導出できるように成る。 【0017】即ち、アルミニウム電極と入出力端子との
ボンディング細線による接合が強固に達成でき、且つ、
室温を中心に比較的広い温度範囲で安定した特性が維持
できる弾性表面波装置となる。 【0018】例えば、図3は、LBO基板のカット角
を、オイラー角表示で(45°、90°、90°)とし
て、アルミニウムの規格化膜厚を、H/λ=0.015
とし、シリコン樹脂接着層の厚み(100μm・・特性
A、30μm・・特性B、5μm・・特性C)を種々変
えて、アルミナセラミック基板に実装した時の周波数の
温度変化を示す。何れの特性A〜Cも、上に凸の放物線
状の曲線特性となる。 【0019】ここで、シリコン樹脂接着層の厚みを減少
させる(特性A→特性B→特性C)と、曲線の頂点は温
度が高い方にシフトし、温度特性が悪化する状態とな
る。 【0020】これらの特性で重要なことは、シリコン樹
脂接着層の厚みを減少させると、曲線の曲率が少し緩や
かになり、頂点付近での温度変化率が小さくなる傾向を
示すことである。理想的な温度特性は、水平に近いもの
で、広い温度領域で安定した動作が可能なフィルタとな
ることであり、図3の特性Cに示す特性の頂点温度を、
室温付近(約20°)に移行できれば、従来の特性に比
較して優れた特性が得られることになる。 【0021】本発明は、上述のように、シリコン樹脂接
着層の厚みを2〜8μm(5±3)μmに設定し、LB
O基板のカット角を調整して、その特性の頂点温度が室
温、例えば20℃付近になるようにした。その結果、図
4の実線に示されているような特性が得られる。尚、図
4の点線の特性図は、シリコン樹脂接着層の厚みを10
0μm、LBO基板のカット角(45°、90°、90
°)、即ち、図3の特性Aを示す。 【0022】図4の実線の特性(シリコン樹脂接着層の
厚みを5±2μm、LBO基板のカット角(45°、9
3.5°、90°))と点線の特性(シリコン樹脂接着
層の厚みを100μm、LBO基板のカット角(45
°、90°、90°))との比較から、曲線の曲率が少
し緩やかになり、頂点付近での温度変化率が小さくなる
傾向となっている。 【0023】このメカニズムについては、アルミナセラ
ミック基板とLBO基板の熱膨張係数の差が結果とし
て、温度変化を抑える形で作用しているものと推定され
る。即ち、LBO基板は、線膨張係数の異方性が強く、
例えばα11=11.1×10-6/℃、α33=−3.74
×10-6/℃となり、対称性で規定される11方向では
温度が上昇すると縮むという特異な性質を持つ。これに
熱膨張係数α=5.68×10-6/℃のアルミナセラミ
ック基板に実装されると、α11(LBO基板の11方向
の熱膨張係数)とα(アルミナ基板の熱膨張係数)との
差により、接着層自身が例えば上向きに反ってしまう。
逆にα33(LBO基板の33方位の熱膨張係数)とα
(アルミナ基板の熱膨張係数)との差により、接着層が
逆に反ってしまう。即ち、LBO基板の内部では別々の
方向に曲げようとする力が働き、アルミニウム電極指群
に何らかの変形と、LBO基板に内部応力を発生させて
いるものと推定される。温度変化によるこの変形、この
応力発生により表面波の伝搬特性が変わり、素子自体の
温度特性を変化させているものと見られる。 【0024】本発明によれば、シリコン樹脂接着層の厚
みを薄くし、LBO基板のカット角を最適にすることに
より、本来頂点温度が低温領域に存在しているものを、
アルミナセラミック基板からの熱膨張を利用して、室温
付近にシフトさせるとともに、頂点付近の周波数の温度
変化を緩やかにしたものである。 【0025】同時に、シリコン樹脂接着層の厚みを薄膜
化することにより、LBO基板のアルミニウム電極(電
極パッド)とアルミナ基板の入出力端子(電極パッド)
との接合信頼性が向上する。また、室温付近での温度特
性をゼロとすることができ、しかも、その周囲の温度に
おける周波数の変化率を緩和させ、広い温度範囲で使用
しても、良好な特性を維持できる弾性表面波装置とな
る。 【0026】 【発明の実施の形態】以下、本発明の弾性表面波装置を
図面を用いて説明する。 【0027】図1は、本発明の弾性表面波装置、例えば
多重モード共振子型フィルタの平面図であり、図2は図
1中X−X線断面図である。尚、いずれの図において
も、蓋体を省略している。 【0028】フィルタ10は、アルミニウム電極である
複数の電極指群2〜5が形成されたLi2 4 7 単結
晶基板1(以下、単にLBO基板と記す)と、該LBO
基板1を気密封止するためのアルミナセラミック製容器
20とから構成されている。 【0029】LBO基板1は、オイラー角表示(λ、
μ、θ)=(45°、93.5°、90°)のLi2
4 7 単結晶材料から成り、その表面が研磨されたLB
O基板1上に、アルミニウムを用いたリフトオフ法によ
って弾性表面波を伝搬するための電極指群2a〜5a、
2b〜5bが被着形成されている。 【0030】電極指群2a〜5a、2b〜5bは、1対
の入力用櫛歯電極2aと、該入力櫛歯電極2aに対して
表面波伝搬方向に配列された1対の接続用櫛歯電極3a
と、該入力用櫛歯電極2a及び接続用櫛歯電極3aの表
面波伝播方向の外側に配置された反射電極4a、5aと
からなる第1の電極指群と、1対の接続用櫛歯電極2b
と、該接続櫛歯電極2bに対して表面波伝搬方向に配列
された1対の出力用櫛歯電極3bと、該接続用櫛歯電極
2b及び出力用櫛歯電極3bの表面波伝播方向の外側に
配置された反射電極4b、5bとからなる第2の電極指
群とから構成されている。尚、第1の電極指群と第2の
電極指群とは、表面波伝搬方向に直交するように配列さ
れている。 【0031】各電極指群2a〜5a、2b〜5bの隣接
する電極指の間隔は、弾性表面波の伝播波長λによって
決定される。ここで、アルミニウムから成る各電極指群
2a〜5a、2b〜5bの膜厚Hは、波長λにより規格
された規格化膜厚H/λが0.015(1.5%)〜
0.02(2%)となるように決定されている。 【0032】ここで、フィルタ10の中心周波数を25
0MHz、規格化膜厚H/λを0.02で考えると、伝
播速度がLBO基板1によって約3500m/secと
決まっているため、膜厚Hが2100〜2800Åとな
る。 【0033】アルミナセラミック製容器20は、少なく
ともアルミナセラミックから成る実装基板21と実装基
板21に密着可能な蓋体22とからなっている。図にお
いて、アルミナ製実装基板21には、LBO基板1が収
納されるキャビティー23とキャビティー23の内周に
電極パッド用段差部24が形成されている。そして、各
電極指群2a〜5a、2b〜5bが被着されたLBO基
板1は、キャビティー23の底面にシリコン樹脂接着材
30を介して接合されている。 【0034】また、実装基板21の電極パッド用段差部
24には、実装基板21の各端子電極と導通する入力電
極パッド25、出力電極パッド26、グランド電極パッ
ド27が夫々形成されている。 【0035】そして、実装基板21に接合されたLBO
基板1の各電極指群2a〜5a、2b〜5bはAuのボ
ンディング細線40によってボンディング接合されてい
る。 【0036】例えば、1対の入力用櫛歯電極2aの一方
は入力電極パッド25に、1対の出力用櫛歯電極3bの
一方は出力電極パッド26に、1対の入力用櫛歯電極2
aの他方、1対の出力用櫛歯電極3bの他方、接続用櫛
歯電極2aの他方、接続用櫛歯電極2bの一方はグラン
ド電極パッド27に夫々ボディング細線40を介して電
気的に接続されている。尚、接続用櫛歯電極2aの一方
と接続用櫛歯電極2bの他方とは電極指群の形成工程で
形成された導体膜によって接続されている。 また、実
装基板21の表面に、シーム溶接により金属製蓋体22
と密着するシーム導体膜28が形成されている。 【0037】このような構造の実装基板21のキャビテ
ィー23の底面に、厚み2〜8μm(5±3μm)の厚
みのシリコン樹脂接着材30(シリコンゴム硬度=2
8)によって接合されている。 【0038】その後、上述したように、LBO基板1上
の各電極指群2a〜3a、2b〜3bの一部と、実装基
板21の電極パッド用段差部24上の各電極パッド25
〜27間にボンディング細線40によるボンディング接
合が施される。 【0039】その後、容器2の内部を所定雰囲気に保ち
ながら、金属製蓋体22をシーム用導体27上に載置し
て、シーム溶接により各電極指群2a〜5a、2b〜5
bが形成されたLBO基板1を気密封止する。 【0040】本発明の特徴的なことは、LBO基板1を
アルミナセラミックから成る実装基板21上に、軟質の
シリコン樹脂を用いて、その厚み2〜8μmの接着層3
0で接合したことであり、同時に、その厚み2〜8μm
による特性の悪化を、LBO基板1のカット角をオイラ
表示で(45°、93.5°、90°)に設定して補正
したことである。 【0041】この接合においては、実装基板21上に予
めデイスペンサーなどで所定量のシリコン樹脂を塗布し
ておき、この上にLLBO基板1を載せ軽く押しつけ
て、両者の間からシリコン樹脂を押し出す。この後、1
50℃で加熱してシリコン樹脂を硬化させる。特に、接
着層30の厚み(5±3μm)は、シリコン樹脂の供給
量、押しつけ圧力との設定により決定されるが、粒径5
μm程度のガラスフイラーが混入したシリコン樹脂を用
いると、厚みの制御が容易となる。 【0042】シリコン樹脂接着層30の厚み、2〜8μ
mの範囲について、これ以上厚くなると、特定のカット
角を有するLBO基板1における固有温度特性の頂点温
度を高温側にシフトして補正しようとしても、補正が充
分に達成できず、室温付近に温度特性ゼロを設定するこ
とが困難となる。 【0043】また、2μm未満では、厚みの管理、即
ち、アルミナセラミック製の実装基板21とLBO基板
1と間にシリコン樹脂接着層30で完全に接着させるこ
とが困難となり、例えば、空気の層が介在されてしま
い、上述したように、実装基板21の熱膨張係数とLB
O基板1との熱膨張係数の差以外に、空気の層の介在に
より、初期の補正が達成できなくなる。 【0044】また、本発明のように、シリコン樹脂接着
層30の厚みが2〜8μm未満では、LBO基板1上の
各電極指群2a〜3a、2b〜3bに接合するボンディ
ング細線40が強硬に接合できる。即ち、実際には、ボ
ンディング細線40の先端を超音波により融着するが、
その超音波振動のエネルギーが漏れることなく、非常に
簡単に強固なボンディング接合が達成される。 【0045】また、本発明において、LBO基板1のカ
ット角において(45、93.5、90°)を中心とし
て、各々の値が±0.5°の範囲で変化しても、充分に
本発明の作用効果が得られることを確認した。 【0046】また、アルミニウム電極の規格化膜厚H/
λの0.015〜0.02で範囲であれば、上述のLB
O基板1のカット角において(45±0.5°、93.
5±0.5°、90±0.5°)を中心として、また、
シリコン樹脂接着層の厚みを2〜8μmとの組み合わせ
により、充分に充分に本発明の作用効果が得られること
を確認した。 【0047】 【発明の効果】本発明によれば、LBO基板の温度特性
だけでは得られない良好な温度特性を得ることができ、
同時に、シリコン樹脂接着層の薄型化によって、超音波
融着によるワイヤボンディング細線の接合を行う際に、
振動エネルギーが漏れることがなく、容易かつ確実に接
合を行うことができ、信頼性の高い実装が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の弾性表面波装置において、蓋体を省略
した状態の平面図である。 【図2】図1中のX−X線断面図である。 【図3】従来の弾性表面波装置のLBO基板の通常のカ
ット角における接着層の厚みの変化による温度特性の変
化を示す特性図である。 【図4】本発明におけるLBO基板のカット角の変化に
よる温度特性の変化を示す特性図である。 【符号の説明】 1・・・・・・Li2 7 4 単結晶基板 2a〜5a、2b〜5b・・電極指群 20・・・・・容器 21・・・・・実装基板 22・・・・・蓋体 30・・・・・接着層 40・・・・・ボンディング細線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−253412(JP,A) 特開 平4−360408(JP,A) 特開 平4−281611(JP,A) 特開 昭58−119219(JP,A) 実開 昭55−135521(JP,U) 室田真男、清水康敬,Li2B4O7 基板を伝搬する漏洩弾性表面波特性のカ ット依存性,電気情報通信学会技術研究 報告,日本,電子情報通信学会,1988年 9月20日,Vol.88/Vol.181, 57−62 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/145 H03H 9/25

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 弾性表面波を伝搬するためのアルミニウ
    ム電極が形成された四硼酸リチウム(Li2 4 7
    単結晶基板を、入出力端子を有するアルミナセラミック
    基板にシリコン樹脂からなる接着層を介して接合すると
    ともに、前記入出力端子と前記アルミニウム電極とをボ
    ンディング細線を介して接続して成る弾性表面波装置に
    おいて、 前記四硼酸リチウム(Li2 4 7 )単結晶基板のカ
    ット角をオイラー角表示で(45±0.5°、93.5
    ±0.5°、90±0.5°)とするとともに、前記接
    着層の厚みを2〜8μmとしたことを特徴とする弾性表
    面波装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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室田真男、清水康敬,Li2B4O7基板を伝搬する漏洩弾性表面波特性のカット依存性,電気情報通信学会技術研究報告,日本,電子情報通信学会,1988年 9月20日,Vol.88/Vol.181,57−62

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