JP3425968B2 - 人を含む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤 - Google Patents
人を含む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人を含む動物の悪性腫
瘍細胞増殖抑制剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】これまで、各種の人を含む動物の悪性腫
瘍細胞増殖抑制剤及びその製造方法が提案されいるが、
それらの多くは化学的合成法や生態系を利用する製造法
で製造されたものであり、その多くは副作用が強かった
り、あるいは生産性が低く実用できなかったりし、満足
の行く人を含む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤が提案さ
れていないのが現状である。 【0003】例えば、人を含む動物の悪性腫瘍抑制剤及
びその製造方法が、特開昭59−33223号,特開昭
60−28930号として提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】こうした事情に鑑み、
本発明者は副作用が少なく、薬理効果の優れた人を含む
動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤について鋭意研究を重ね
た結果、L−乳酸の低縮合物に人を含む動物の悪性腫瘍
細胞増殖抑制剤作用があることを発見した。 【0005】この発見に基き、本発明は、副作用の少な
い薬理効果の優れた人をも含む動物の悪性腫瘍細胞増殖
抑制剤を提供することをその目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、L−乳酸を常圧または減圧下で窒素ガス等の不活
性ガスの雰囲気中で加熱し、得られた反応液をメタノー
ル又はエタノールに熱時溶解放冷後濾過し、濾液を減圧
乾燥後アセトニトリルに溶かすか、又は、直接アセトニ
トリルに溶かして溶液をPH2.0〜3.0の25%ア
セトニトリル水溶液で平衡化しておいた逆相系ODS又
はDSカラムでカラムクロマトグラフィを行い、PH2
〜3の30〜50%アセトニトリル水溶液で溶離後、P
H2〜3の70%以上のアセトニトリル濃度の水溶液で
溶離した画分であって、縮合度nが5〜23のL−乳酸
直鎖状縮合物と、縮合度nが2〜15のL−乳酸環状縮
合物との混合物よりなることを特徴とする人を含む動物
の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤である。 【0007】加熱は、120℃以上200℃以下の任意
の温度で行うか、または温度を一定にして、反応系の圧
力を順次減圧して反応液としてL−乳酸低縮合物を得、
次いでこのL−乳酸低縮合物をメタノールに溶解懸濁
し、一定温度の雰囲気で平衡化して放冷する。 【0008】逆相系ODSまたDSカラムではアセトニ
トリル濃度を順次上げてステップワイズ溶出を行う。 【0009】前記製造法において、乳酸低縮合物は、常
圧下、水が溜出し、L−乳酸モノマーの蒸気圧の低い温
度例えば145℃で加熱し、共存水分を除いた後、15
0〜200mmHgに減圧し、更に150〜160℃,
10〜20mmHgに保ち最後に180〜200℃,3
〜5mmHgで2時間以内加熱し残存モノマーその他低
沸点物質を除く方法とか、160〜170℃,100〜
200mmHgの条件下に加熱するとかして製造したも
ので、メタノールによる上限カットで残存モノマーの少
ない2,3,4,5,6,……18,19,20,2
1,22,23と連続した縮合度の低縮合物となる。 【0010】このようにして得られた本発明のL−乳酸
縮合物の分画物の質量分析結果を図1,2又縮合度n=
13分取物の分析結果を図3に示す。同図から明らかな
ように乳酸低縮合物は直鎖状縮合物と環状低縮合物とが
混在した状態になっている。 【0011】なお、図中、Δは乳酸の環状縮合物、その
他の数値は乳酸の直鎖状縮合物を示す。 【0012】上記製造に当たり、L−乳酸の低縮合物の
縮合度は、縮合反応時に共存する水分量及び反応温度を
適宜調整することにより容易に制御できる。 【0013】一般に、L−乳酸(α−ヒドロキシプロピ
オン酸)は室温では液体で、通常2分子が水素結合した
状態で存在し、その濃厚溶液中には1acticanh
ydride(2分子縮合したもの)が10〜15%含
まれ、加熱により容易に脱水縮合し、低縮合物に転化
し、さらに、容易に高分子化し固化するといわれてい
る。 【0014】上記本発明の人を含む動物の悪性腫瘍細胞
増殖抑制剤(以下抑制剤と言う)は、乳酸の前記性質を
利用して製造したもので、乳酸を低縮合物に、転化し、
それをカラムクロマトグラフィーにより分画し、人を含
む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制作用を有する活性画分を
採取することにより得られた剤である。 【0015】本発明の剤は質量分析によれば直鎖状低縮
合物と環状低縮合物との混合物であるが、ラットによる
動物実験の結果によれば、縮合度5〜23のものが最適
である。そして、その抑制剤の静脈投与後、5日前後で
薬効が出現する。前記縮合物の直鎖状低縮合物と環状低
縮合物は、現在のところ完全に相互分離することは不可
能である。分析上は凡そ縮合度nが4以上の環状縮合物
と(ラクチド)と直鎖状縮合物とは大まかに分けること
ができるが、縮合度nが2、3のラクチドは直鎖状縮合
物と挙動を共にするところから分離することができな
い。このことは親和力が強いばかりでなく、閉じ込めら
れた系内で一種の可逆平衡関係が成立しているものと推
定できる。 【0016】上記乳酸低縮合物は粘着性が強く、凝集し
易い。一見透明に見える溶液であっても単分離したもの
とはいえない挙動を示す。この低縮合物は低濃度で界面
活性作用を有しており水溶液中で乳酸低縮合物のミセル
あるいは逆ミセルが形成される。これが抑制剤をして悪
性腫瘍細胞の第1バリヤー層である細胞膜の通過を容易
ならしめ、薬理効果を上げるものと推定できる。 【0017】 【実施例1】 製造例1 L−乳酸500mlを常圧で下降形接続管及び窒素ガス
導入管を備えたセパラブルフラスコに入れ、マントルヒ
ーターで145℃て3時間保った後、150mmHgに
減圧して2時間加熱し、更に、155℃,10mmHg
で2時間加熱後、185℃で1.5時間加熱して目的の
低縮合物を得た。 【0018】この低縮合物をまだ流動性がある内に2倍
量のメタノールに分散し、それを濾過して得た濾液を減
圧乾燥し、上限カットしたL−乳酸低縮合混合物とし
た。この混合物をアセトニトリルに溶解し、予めアセト
ニトリル25%塩酸酸性溶液(PH=2.0)で平衡化
しておいた逆相ODSカラム(ケムコLC−sorbS
P−C−ODSカラム)にかけ、PH2.0のアセトニ
トリル25%,50%,100%の塩酸酸性溶液で順に
ステップワイズ溶出を行い、その溶出画分を中和し、数
回エタノール置換した後、減圧乾燥しプロピレングリコ
ールニ溶解し、夫々抑制剤1,2および3を得た。 【0019】 【実施例2】 製造例2 L−乳酸を160℃,200mmHg,窒素ガス雰囲気
中の下降形接続管200〜300ml/minで導入し
ながら、5時間撹拌した。得られた低縮合物をメタノー
ルに溶解し、その濾液を減圧乾燥した後、アセトニトリ
ルに溶解した。これを25%アセトニトリル塩酸酸性溶
液(PH=2.0)で平衡化しておいた逆相ODSカラ
ムにかけ、アセトニトリル25%,40%,80%の塩
酸酸性溶液で3段階のステップワイズ溶出を行い、実験
1と同様にその溶出画分を順に抑制剤1´,2´,3´
とした。 【0020】 【実施例3】 急性毒性試験1 雄マウスに製造例1で得られた抑制剤2を静脈注射し、
1週間体重変化を観察した。その結果を表1に示す。 【0021】 【表1】 【0022】 【実施例4】 急性毒性試験2 (ii)ウサギの動脈に抑制剤3を投与し、1,4,7
日目の体重を秤量した結果を表2に示す。比較例として
アドレアマイシンを投与した結果も示す。 【0023】 【表2】 【0024】 【実施例5】 急性毒性実験3 (1) マウスC57Black(8週令)10匹の尾部
の血管に抑制剤2を1日1回連続10回投与した。その
後、10日経過を見た結果、外観的に変化はなく死亡率
0であった。 投与量 :50mg/ml 溶液0.2ml(400m
g/kg) (2) ヌードマウス雌4週令10匹の背側部皮下に抑制
剤2を1日1回投与した。その後10日経過を見た結
果、死亡率は0であった。 投与量 :50mg/0.5ml H2 O(約2.5g
/kg相当) (3) ビーグル犬 雌 6ケ月令体重7kgに抑制剤3
を1日1回連続静脈注射し10日間観察した結果、外貌
に特別の異常反応は認められなかった。(臨床的変化な
し)。 投与量 :0.7g(100mg/kg) 【0025】 【実施例6】 悪性腫瘍細胞増殖抑制試験1 ヌードマウスICR NU/NU 雌4週令の背側部皮
下に、人の悪性腫瘍細胞(株細胞)としてHela C
ell (人子宮頸部癌株細胞)及びKB(人鼻咽頭癌
株細胞)を移殖し、移植後3日目より、実験群には抑制
剤1を1日1回計11回連続投与し、対照群には生理的
食塩水を同様に投与した。その後投与を停止し、移植後
7週目に腫瘍を取り出し秤量した。但し、抑制率は次式
で与えられる。 抑制率=(1−実験群の腫瘍重量g/対照群腫瘍重量
g)×100% 表3乃至4にその結果を示す。 【0026】(1)Hela Cell(人子宮頸部癌
株細胞) 移植数 : 1×107 投与方法 : 皮下投与(sc) 投与量 : 30mg 0.3ml(3日目より) 結果 : 対照群と実験群ともに5例の腫瘍重量を
以下に示す。 【0027】 【表3】 (1)KB (人口腔底癌株化細胞) 移植数 : 1×107 投与量 : 20mg/0.2ml 結果 : 対照群と実験群ともに5例の腫瘍重量を
以下に示す。 【0028】 【表4】 【0029】 【実施例7】 悪性腫瘍細胞増殖抑制試験2 マウス肺癌細胞 マウスC57Blac 雄(8週令)にLLC(マウス
肺癌細胞)1.0×106 個を移殖(SC)し、実施例
5と同一方法で移殖翌日から11回投与した。その結果
を表5に示す。 【0030】 【表5】 【0031】 【実施例8】 悪性腫瘍細胞抑制試験3 吉田肉腫 ラットに吉田肉腫を移殖し腫瘤の形成後抑制剤2.2m
g/kg,10mmg/kgを7日静脈連続投与し、7
日間腫瘍サイズ(mm)を測定した結果を表6に示す。
対照群に生理食塩水を同量投与した。また、陽性対照薬
としてアドリアマイシンを用いた結果をも示す。 【0032】 【表6】【0033】 【実施例9】 悪性腫瘍細胞抑制試験4 ウサギ肝癌由来株化細胞VX2 ウサギ肝癌由来株化細胞VX2をウサギ肝臓に移殖し、
2週間後10×10mm〜20×20mmの腫瘍のもの
を選び、抑制剤2、3、及び比較対象にアドレアマイシ
ンを動脈投与し7日後、腫瘍を取り出し観察した結果を
表7に示す。 【0034】 【表7】上記のとおり、癌のサイズ=癌の長径×短径はマウスで
は有意差がやっと出る程度であるが、ラット、ウサギと
大きな動物になるにしたがって顕著な薬理効果が現れ
た。 【0035】 【実施例10】 臨床例 方法:抑制剤3の100mgをプロピレングリコール1
mlに溶かした溶液(以下抑制剤3溶液という)を作成
し、体重1Kg当たり抑制剤30mg(抑制剤約0.3
ml換算量)をビタミン剤、ブドウ糖等の点滴液に加え
て混合し、点滴静注した。投与は1日1回5回投与後3
日中止し、9日目よりまた連日5回投与し、以後患者の
状態を時間の経過と共に観察した。 【0036】例1:胃癌 鶏卵大の腫瘍をもち、出血している患者(60才男)に
抑制剤3液15mlをブドウ糖点滴液500mlに混合
し、前記方法で投与したところ、5日目で薬効が現れ、
出血が停止し、食欲が出て体調が回復してきた。更に、
レントゲン検査で薬効を追跡し、腫瘍の縮小化が認めら
れた。これは、胃カメラによっても確認された。 【0037】例2:甲状腺癌 肥大した浸潤性腫瘍をもち、血液が浸潤し、リンパ節移
転した患者(50才男)に抑制剤3液15mlをブドウ
糖点滴液500mlに混合し、同様に点滴静注した。投
与後6日目より血液等の湿潤が止まり、日時の経過とと
もに肥大化した腫瘍およびリンパ節が縮小してきた。同
時に体力も回復し薬効に対する充分な有意さを示した。 【0038】例3:肺癌 やはり大きくなった気管支癌の患者(55才男)に抑制
剤3液15mlをブドウ糖点滴液500mlに混合し、
同様な方法で投与した。投与後5日目には効果が現れ、
喀痰中の血液は消失し、癌細胞は著しく減少し、全身状
態の改善が見られるようになった。2ヶ月後のX線検査
では腫瘤は縮小し、同時に体力の著しい回復が見られ
た。 【0039】例4:子宮癌 出血を伴う子宮頸癌患者に抑制剤3液12mlをブドウ
糖点滴液500mlに混合し同様な方法で投与した。投
与後4〜5日で出血がとまり、症状の改善が見られ、1
ヶ月経っても出血していない。2ヶ月後CTスキャンに
より腫瘤の縮小化が確認した。2ヶ月後のX線検査では
腫瘍は縮小し、同時に体力の著しい回復が見られた。 【0040】 【発明の効果】本発明は、実施例1で明らかなように投
与後数日で抑制効果が現れ初め、10回投与後は中止し
てもその後の悪性腫瘍細胞の増殖が認められず、長期間
有効性を示す。本発明の抑制剤は人子宮頸部癌、人口腔
底癌、マウス肺癌、吉田肉腫、ウサギ肝癌、人の胃癌,
甲状腺癌,肺癌,子宮癌等に対して効果があるが、特に
ウサギ肝癌由来株化細胞VX2癌に対する作用は顕著で
肝臓に前記癌細胞を移殖したウサギの動脈に7日間投与
したところ、ウサギ肝癌由来化細胞VX2の浸潤や増殖
は抑制され、殆どの癌細胞は死滅した。また、吉田肉腫
に対する作用も表6に示すように、陽性対照薬であるア
ドレアマイシン程の薬理効果が見られないものの癌抑制
作用が充分に窺える。さらに、本発明の抑制剤が生体に
存在するL−乳酸のオリゴマーであり、かつ実施例3及
び実施例4に見られるように生体に対する副作用がない
ことが窺える。これらをも含めた総合的評価から見れ
ば、前記アドリアマイシンより高い評価を得ることがで
きるものと思慮する。
瘍細胞増殖抑制剤に関するものである。 【0002】 【従来の技術】これまで、各種の人を含む動物の悪性腫
瘍細胞増殖抑制剤及びその製造方法が提案されいるが、
それらの多くは化学的合成法や生態系を利用する製造法
で製造されたものであり、その多くは副作用が強かった
り、あるいは生産性が低く実用できなかったりし、満足
の行く人を含む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤が提案さ
れていないのが現状である。 【0003】例えば、人を含む動物の悪性腫瘍抑制剤及
びその製造方法が、特開昭59−33223号,特開昭
60−28930号として提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】こうした事情に鑑み、
本発明者は副作用が少なく、薬理効果の優れた人を含む
動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤について鋭意研究を重ね
た結果、L−乳酸の低縮合物に人を含む動物の悪性腫瘍
細胞増殖抑制剤作用があることを発見した。 【0005】この発見に基き、本発明は、副作用の少な
い薬理効果の優れた人をも含む動物の悪性腫瘍細胞増殖
抑制剤を提供することをその目的とするものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、L−乳酸を常圧または減圧下で窒素ガス等の不活
性ガスの雰囲気中で加熱し、得られた反応液をメタノー
ル又はエタノールに熱時溶解放冷後濾過し、濾液を減圧
乾燥後アセトニトリルに溶かすか、又は、直接アセトニ
トリルに溶かして溶液をPH2.0〜3.0の25%ア
セトニトリル水溶液で平衡化しておいた逆相系ODS又
はDSカラムでカラムクロマトグラフィを行い、PH2
〜3の30〜50%アセトニトリル水溶液で溶離後、P
H2〜3の70%以上のアセトニトリル濃度の水溶液で
溶離した画分であって、縮合度nが5〜23のL−乳酸
直鎖状縮合物と、縮合度nが2〜15のL−乳酸環状縮
合物との混合物よりなることを特徴とする人を含む動物
の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤である。 【0007】加熱は、120℃以上200℃以下の任意
の温度で行うか、または温度を一定にして、反応系の圧
力を順次減圧して反応液としてL−乳酸低縮合物を得、
次いでこのL−乳酸低縮合物をメタノールに溶解懸濁
し、一定温度の雰囲気で平衡化して放冷する。 【0008】逆相系ODSまたDSカラムではアセトニ
トリル濃度を順次上げてステップワイズ溶出を行う。 【0009】前記製造法において、乳酸低縮合物は、常
圧下、水が溜出し、L−乳酸モノマーの蒸気圧の低い温
度例えば145℃で加熱し、共存水分を除いた後、15
0〜200mmHgに減圧し、更に150〜160℃,
10〜20mmHgに保ち最後に180〜200℃,3
〜5mmHgで2時間以内加熱し残存モノマーその他低
沸点物質を除く方法とか、160〜170℃,100〜
200mmHgの条件下に加熱するとかして製造したも
ので、メタノールによる上限カットで残存モノマーの少
ない2,3,4,5,6,……18,19,20,2
1,22,23と連続した縮合度の低縮合物となる。 【0010】このようにして得られた本発明のL−乳酸
縮合物の分画物の質量分析結果を図1,2又縮合度n=
13分取物の分析結果を図3に示す。同図から明らかな
ように乳酸低縮合物は直鎖状縮合物と環状低縮合物とが
混在した状態になっている。 【0011】なお、図中、Δは乳酸の環状縮合物、その
他の数値は乳酸の直鎖状縮合物を示す。 【0012】上記製造に当たり、L−乳酸の低縮合物の
縮合度は、縮合反応時に共存する水分量及び反応温度を
適宜調整することにより容易に制御できる。 【0013】一般に、L−乳酸(α−ヒドロキシプロピ
オン酸)は室温では液体で、通常2分子が水素結合した
状態で存在し、その濃厚溶液中には1acticanh
ydride(2分子縮合したもの)が10〜15%含
まれ、加熱により容易に脱水縮合し、低縮合物に転化
し、さらに、容易に高分子化し固化するといわれてい
る。 【0014】上記本発明の人を含む動物の悪性腫瘍細胞
増殖抑制剤(以下抑制剤と言う)は、乳酸の前記性質を
利用して製造したもので、乳酸を低縮合物に、転化し、
それをカラムクロマトグラフィーにより分画し、人を含
む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制作用を有する活性画分を
採取することにより得られた剤である。 【0015】本発明の剤は質量分析によれば直鎖状低縮
合物と環状低縮合物との混合物であるが、ラットによる
動物実験の結果によれば、縮合度5〜23のものが最適
である。そして、その抑制剤の静脈投与後、5日前後で
薬効が出現する。前記縮合物の直鎖状低縮合物と環状低
縮合物は、現在のところ完全に相互分離することは不可
能である。分析上は凡そ縮合度nが4以上の環状縮合物
と(ラクチド)と直鎖状縮合物とは大まかに分けること
ができるが、縮合度nが2、3のラクチドは直鎖状縮合
物と挙動を共にするところから分離することができな
い。このことは親和力が強いばかりでなく、閉じ込めら
れた系内で一種の可逆平衡関係が成立しているものと推
定できる。 【0016】上記乳酸低縮合物は粘着性が強く、凝集し
易い。一見透明に見える溶液であっても単分離したもの
とはいえない挙動を示す。この低縮合物は低濃度で界面
活性作用を有しており水溶液中で乳酸低縮合物のミセル
あるいは逆ミセルが形成される。これが抑制剤をして悪
性腫瘍細胞の第1バリヤー層である細胞膜の通過を容易
ならしめ、薬理効果を上げるものと推定できる。 【0017】 【実施例1】 製造例1 L−乳酸500mlを常圧で下降形接続管及び窒素ガス
導入管を備えたセパラブルフラスコに入れ、マントルヒ
ーターで145℃て3時間保った後、150mmHgに
減圧して2時間加熱し、更に、155℃,10mmHg
で2時間加熱後、185℃で1.5時間加熱して目的の
低縮合物を得た。 【0018】この低縮合物をまだ流動性がある内に2倍
量のメタノールに分散し、それを濾過して得た濾液を減
圧乾燥し、上限カットしたL−乳酸低縮合混合物とし
た。この混合物をアセトニトリルに溶解し、予めアセト
ニトリル25%塩酸酸性溶液(PH=2.0)で平衡化
しておいた逆相ODSカラム(ケムコLC−sorbS
P−C−ODSカラム)にかけ、PH2.0のアセトニ
トリル25%,50%,100%の塩酸酸性溶液で順に
ステップワイズ溶出を行い、その溶出画分を中和し、数
回エタノール置換した後、減圧乾燥しプロピレングリコ
ールニ溶解し、夫々抑制剤1,2および3を得た。 【0019】 【実施例2】 製造例2 L−乳酸を160℃,200mmHg,窒素ガス雰囲気
中の下降形接続管200〜300ml/minで導入し
ながら、5時間撹拌した。得られた低縮合物をメタノー
ルに溶解し、その濾液を減圧乾燥した後、アセトニトリ
ルに溶解した。これを25%アセトニトリル塩酸酸性溶
液(PH=2.0)で平衡化しておいた逆相ODSカラ
ムにかけ、アセトニトリル25%,40%,80%の塩
酸酸性溶液で3段階のステップワイズ溶出を行い、実験
1と同様にその溶出画分を順に抑制剤1´,2´,3´
とした。 【0020】 【実施例3】 急性毒性試験1 雄マウスに製造例1で得られた抑制剤2を静脈注射し、
1週間体重変化を観察した。その結果を表1に示す。 【0021】 【表1】 【0022】 【実施例4】 急性毒性試験2 (ii)ウサギの動脈に抑制剤3を投与し、1,4,7
日目の体重を秤量した結果を表2に示す。比較例として
アドレアマイシンを投与した結果も示す。 【0023】 【表2】 【0024】 【実施例5】 急性毒性実験3 (1) マウスC57Black(8週令)10匹の尾部
の血管に抑制剤2を1日1回連続10回投与した。その
後、10日経過を見た結果、外観的に変化はなく死亡率
0であった。 投与量 :50mg/ml 溶液0.2ml(400m
g/kg) (2) ヌードマウス雌4週令10匹の背側部皮下に抑制
剤2を1日1回投与した。その後10日経過を見た結
果、死亡率は0であった。 投与量 :50mg/0.5ml H2 O(約2.5g
/kg相当) (3) ビーグル犬 雌 6ケ月令体重7kgに抑制剤3
を1日1回連続静脈注射し10日間観察した結果、外貌
に特別の異常反応は認められなかった。(臨床的変化な
し)。 投与量 :0.7g(100mg/kg) 【0025】 【実施例6】 悪性腫瘍細胞増殖抑制試験1 ヌードマウスICR NU/NU 雌4週令の背側部皮
下に、人の悪性腫瘍細胞(株細胞)としてHela C
ell (人子宮頸部癌株細胞)及びKB(人鼻咽頭癌
株細胞)を移殖し、移植後3日目より、実験群には抑制
剤1を1日1回計11回連続投与し、対照群には生理的
食塩水を同様に投与した。その後投与を停止し、移植後
7週目に腫瘍を取り出し秤量した。但し、抑制率は次式
で与えられる。 抑制率=(1−実験群の腫瘍重量g/対照群腫瘍重量
g)×100% 表3乃至4にその結果を示す。 【0026】(1)Hela Cell(人子宮頸部癌
株細胞) 移植数 : 1×107 投与方法 : 皮下投与(sc) 投与量 : 30mg 0.3ml(3日目より) 結果 : 対照群と実験群ともに5例の腫瘍重量を
以下に示す。 【0027】 【表3】 (1)KB (人口腔底癌株化細胞) 移植数 : 1×107 投与量 : 20mg/0.2ml 結果 : 対照群と実験群ともに5例の腫瘍重量を
以下に示す。 【0028】 【表4】 【0029】 【実施例7】 悪性腫瘍細胞増殖抑制試験2 マウス肺癌細胞 マウスC57Blac 雄(8週令)にLLC(マウス
肺癌細胞)1.0×106 個を移殖(SC)し、実施例
5と同一方法で移殖翌日から11回投与した。その結果
を表5に示す。 【0030】 【表5】 【0031】 【実施例8】 悪性腫瘍細胞抑制試験3 吉田肉腫 ラットに吉田肉腫を移殖し腫瘤の形成後抑制剤2.2m
g/kg,10mmg/kgを7日静脈連続投与し、7
日間腫瘍サイズ(mm)を測定した結果を表6に示す。
対照群に生理食塩水を同量投与した。また、陽性対照薬
としてアドリアマイシンを用いた結果をも示す。 【0032】 【表6】【0033】 【実施例9】 悪性腫瘍細胞抑制試験4 ウサギ肝癌由来株化細胞VX2 ウサギ肝癌由来株化細胞VX2をウサギ肝臓に移殖し、
2週間後10×10mm〜20×20mmの腫瘍のもの
を選び、抑制剤2、3、及び比較対象にアドレアマイシ
ンを動脈投与し7日後、腫瘍を取り出し観察した結果を
表7に示す。 【0034】 【表7】上記のとおり、癌のサイズ=癌の長径×短径はマウスで
は有意差がやっと出る程度であるが、ラット、ウサギと
大きな動物になるにしたがって顕著な薬理効果が現れ
た。 【0035】 【実施例10】 臨床例 方法:抑制剤3の100mgをプロピレングリコール1
mlに溶かした溶液(以下抑制剤3溶液という)を作成
し、体重1Kg当たり抑制剤30mg(抑制剤約0.3
ml換算量)をビタミン剤、ブドウ糖等の点滴液に加え
て混合し、点滴静注した。投与は1日1回5回投与後3
日中止し、9日目よりまた連日5回投与し、以後患者の
状態を時間の経過と共に観察した。 【0036】例1:胃癌 鶏卵大の腫瘍をもち、出血している患者(60才男)に
抑制剤3液15mlをブドウ糖点滴液500mlに混合
し、前記方法で投与したところ、5日目で薬効が現れ、
出血が停止し、食欲が出て体調が回復してきた。更に、
レントゲン検査で薬効を追跡し、腫瘍の縮小化が認めら
れた。これは、胃カメラによっても確認された。 【0037】例2:甲状腺癌 肥大した浸潤性腫瘍をもち、血液が浸潤し、リンパ節移
転した患者(50才男)に抑制剤3液15mlをブドウ
糖点滴液500mlに混合し、同様に点滴静注した。投
与後6日目より血液等の湿潤が止まり、日時の経過とと
もに肥大化した腫瘍およびリンパ節が縮小してきた。同
時に体力も回復し薬効に対する充分な有意さを示した。 【0038】例3:肺癌 やはり大きくなった気管支癌の患者(55才男)に抑制
剤3液15mlをブドウ糖点滴液500mlに混合し、
同様な方法で投与した。投与後5日目には効果が現れ、
喀痰中の血液は消失し、癌細胞は著しく減少し、全身状
態の改善が見られるようになった。2ヶ月後のX線検査
では腫瘤は縮小し、同時に体力の著しい回復が見られ
た。 【0039】例4:子宮癌 出血を伴う子宮頸癌患者に抑制剤3液12mlをブドウ
糖点滴液500mlに混合し同様な方法で投与した。投
与後4〜5日で出血がとまり、症状の改善が見られ、1
ヶ月経っても出血していない。2ヶ月後CTスキャンに
より腫瘤の縮小化が確認した。2ヶ月後のX線検査では
腫瘍は縮小し、同時に体力の著しい回復が見られた。 【0040】 【発明の効果】本発明は、実施例1で明らかなように投
与後数日で抑制効果が現れ初め、10回投与後は中止し
てもその後の悪性腫瘍細胞の増殖が認められず、長期間
有効性を示す。本発明の抑制剤は人子宮頸部癌、人口腔
底癌、マウス肺癌、吉田肉腫、ウサギ肝癌、人の胃癌,
甲状腺癌,肺癌,子宮癌等に対して効果があるが、特に
ウサギ肝癌由来株化細胞VX2癌に対する作用は顕著で
肝臓に前記癌細胞を移殖したウサギの動脈に7日間投与
したところ、ウサギ肝癌由来化細胞VX2の浸潤や増殖
は抑制され、殆どの癌細胞は死滅した。また、吉田肉腫
に対する作用も表6に示すように、陽性対照薬であるア
ドレアマイシン程の薬理効果が見られないものの癌抑制
作用が充分に窺える。さらに、本発明の抑制剤が生体に
存在するL−乳酸のオリゴマーであり、かつ実施例3及
び実施例4に見られるように生体に対する副作用がない
ことが窺える。これらをも含めた総合的評価から見れ
ば、前記アドリアマイシンより高い評価を得ることがで
きるものと思慮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の抑制剤2の質量スペクトル線
図。 【図2】本発明の実施例の他の抑制剤3の質量スペクト
ル線図。 【図3】ODSカラムクロマトグラフィーで濃度勾配溶
出で分取した縮合度n=13の質量スペクトル線図(直
鎖状縮合物の縮合度n=13に対し環状縮合物の縮合度
n=11まで存在している。)。
図。 【図2】本発明の実施例の他の抑制剤3の質量スペクト
ル線図。 【図3】ODSカラムクロマトグラフィーで濃度勾配溶
出で分取した縮合度n=13の質量スペクトル線図(直
鎖状縮合物の縮合度n=13に対し環状縮合物の縮合度
n=11まで存在している。)。
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 31/765
A61K 31/22
A61K 31/365
A61P 35/00
C07C 67/00
C07C 69/68
C07D 323/00
C08G 63/08
C08G 63/78
C08L 67/04
BIOSIS(STN)
CAPLUS(STN)
JICSTファイル(JOIS)
MEDLINE(STN)
EMBASE(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 L−乳酸を常圧又は減圧下で窒素ガス等
の不活性ガスの雰囲気中で加熱し、得られた反応液をメ
タノール又はエタノールに熱時溶解放冷後、濾過し、濾
液を減圧乾燥後アセトニトリルに溶かすか又は、直接ア
セトニトリルに溶かした溶液を予めPH2.0〜3.0
の25%アセトニトリル水溶液で平衡化しておいた逆相
系ODS又はDSカラムでカラムクロマトグラフイを行
い、PH2〜3の30〜50%アセトニトリル水溶液で
溶離後、PH2〜3の70%以上のアセトニトリル濃度
の水溶液で溶離した画分であって縮合度が5〜23のL
−乳酸直鎖状縮合物と縮合度が2〜15のL−乳酸環状
縮合物との混合物よりなる人を含む動物の悪性腫瘍細胞
増殖抑制剤。
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CN1703230A (zh) * | 2001-11-06 | 2005-11-30 | 天藤制药株式会社 | 含有乳酸寡聚物混合物的抗肿瘤剂 |
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1992
- 1992-05-15 JP JP14792092A patent/JP3425968B2/ja not_active Expired - Fee Related
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