JP2001139476A - 癌を含めた悪性新生物に用いる抗悪性腫瘍剤 - Google Patents

癌を含めた悪性新生物に用いる抗悪性腫瘍剤

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JP2001139476A JP35960399A JP35960399A JP2001139476A JP 2001139476 A JP2001139476 A JP 2001139476A JP 35960399 A JP35960399 A JP 35960399A JP 35960399 A JP35960399 A JP 35960399A JP 2001139476 A JP2001139476 A JP 2001139476A
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陽一朗 長主
Makoto Aizawa
信 相沢
Masaya Naganushi
正也 長主
Yoshio Imanishi
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生体適合性が高く、経口投与においても抗腫
瘍効果が認められるヒトを含む哺乳動物の癌を含む悪性
新生物に用いる抗悪性腫瘍剤を提供すること。 【解決手段】 L一乳酸を窒素ガス雰囲気中で段階的減
圧および昇温により脱水縮合して得た反応液から、エタ
ノールおよびメタノール可溶成分を減圧乾燥した後、逆
相ODSカラムクロマトグラフィーを行い、pH2.0
の25〜50%アセトニトリル水溶液で溶離した後、p
H2.0の100%アセトニトリルで溶離して得られる
縮合度9〜19の環状型および直鎖型のオリゴマー物質
である混合ポリL一乳酸からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒトを含む哺乳動
物の癌を含む悪性新生物に用いる抗悪性腫瘍剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、悪性新生物に対する治療法として
は、移植を含めた外科的治療法、化学療法、および放射
線療法が三大療法として行われてきたが、未だ充分な成
果を上げるに至っていない。殊に、化学療法に関して
は、総じてもともと作用が強いことに加え、長期間繁用
されることが多いことより極めて強い副作用が発現し、
近年では抗腫瘍剤による二次発癌も問題となっている。
【0003】また、腫瘍の種類によっては末だに有効な
薬剤も開発されていないのが現状である。このため副作
用を抑え、抗腫瘍効果を高める目的で多剤併用療法の試
みが行われているが、これら問題を解決するに至ってい
ない。また、新しい免疫療法、遺伝子治療法の開発が進
められているが研究段階であり、これら療法の早期実現
が期待されている。
【0004】一方、薬剤の投与経路については、多くの
薬剤は血管内投与の方法で行われており、有効性の高い
経口用の抗腫瘍剤はわずかである。すなわち化学療法を
行うにおいては、血管内投与という使用法の制限からも
通常入院管理下において行われており、患者の精神的間
題や長期入院がもたらす経済的負担、社会復帰等が大き
な問題になっており、経口剤のような外来管理の可能
な、かつ有効な抗腫瘍剤の開発が待ち望まれている。
【0005】ところで、L一乳酸を常圧または減圧下で
窒素ガス等の不活性ガスの雰囲気中で加熱し、得られた
反応液をメタノールまたはエタノールに熱時溶解後、濾
過し、濾液を減圧乾燥後アセトニトリルに溶解するか、
または直接アセトニトリルに溶解した溶液を、予めpH
2〜3の25%アセトニトリル水溶液で平衡化しておい
た逆相性ODSまたはDSカラムでクロマトグラフィー
を行い、pH2〜3の30〜50%アセトニトリル水溶
液で溶離後、pH2〜3の70%以上のアセトニトリル
濃度の水溶液で溶離した画分であり、縮合度が5〜23
のL一乳酸直鎖状縮合物と縮合度が9〜19のL一乳酸
環状縮合物との混合物よりなる人を含む動物の悪性腫瘍
細胞増殖抑制剤が特開平5−310581号公報に提案
されている。
【0006】この抑制剤は、ヒト子宮頚部癌株細胞、ヒ
ト鼻咽頭癌株細胞、ヒト口腔底癌株細胞、マウス肺癌細
胞、ウサギ肝癌由来株細胞、吉田肉腫、ヒト胃癌、甲状
腺癌、肺癌および子宮癌に対するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、縮合度9
〜19のポリL一乳酸が、悪性腫瘍細胞において正常細
胞に比較して著しく亢進している解糖系活性を阻害する
ことを主たる作用機序として、大腸癌、食道癌、および
乳癌に対して強い抗腫瘍細胞増殖抑制作用を示し、さら
に悪性腫瘍に随伴する癌性疼痛の緩和を含む顕著な体質
改善作用を有することを発見した。
【0008】本発明は、このような新たな特徴的効果の
見いだされた縮合度9〜19のL一乳酸オリゴマーを、
ヒトを含む哺乳動物の抗悪性腫瘍剤として提供すること
を目的とするものである。これは、悪性腫瘍の治療や発
生予防等の場面で状況に応じて経口および非経口的投与
法の選択、また最大効果を上げるための既存の抗腫瘍療
法との併用療法が含まれ、従来の悪性腫瘍に対する治療
方法の拡大、治療効果の向上に資するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、本発明の抗悪性腫瘍剤は、L一乳酸を窒素ガス雰囲
気中で段階的減圧および昇温により脱水縮合し、得られ
た反応液のエタノールおよびメタノール可溶成分を減圧
乾燥した後、逆相ODSカラムクロマトグラフィーを行
い、pH2.0の25〜50%アセトニトリル水溶液で
溶解後、pH2.0の100%アセトニトリルで溶解し
た画分である縮合度9〜19の環状および縮合度5〜2
3の直鎖状の混合L一乳酸オリゴマーを成分とし、癌を
含めた悪性新生物に対する抗腫瘍剤として利用するもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】実際の使用に供するために、縮合
度9〜19のL一乳酸オリゴマーを分離精製してアルカ
リ中和した後、減圧乾燥したものを原粉末とし、これを
所定の濃度となるように適切な溶媒に無菌的に溶解また
は懸濁して注射用製剤とする。経口剤として使用する場
合は、前記同様に処理した原粉末をそのままの状態でも
使用可能であるが、本物質の特性を考慮し、通常は安定
化剤、たとえば乳酸カルシウム、炭酸カルシウム、マン
ニトール、ソルビトール等が添加される。また、他の薬
理作用物質との混合物として組成された状態でも投与可
能である。剤型も散剤、顆粒、錠剤、糖衣錠、カプセ
ル、懸濁剤、乳剤などの形態に製剤化できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体例として、若干の実施例
を述べるが本発明はこれら実施例に限定されるものでな
い。 製造例 マントルヒーターに収めたセパラブルフラスコに、L一
乳酸500mlを入れ、窒素ガス500ml/分の流入
および撹拌を行い、溜出水を環流冷却器付フラスコに導
きながら、145℃になるまで3時間加熱して遊離水を
溜去し、次いで、20kPaに減圧して3時間加熱した
後、0.7kPaで3時間加熱して170℃まで昇温
し、最後に190℃になるまで1.5時間加熱し反応生
成物であるL一乳酸オリゴマーを得た。
【0012】得られたL一乳酸オリゴマーは100℃に
保ち、エタノール100mlに続いてメタノール400
mlをそれぞれ滴下した後放冷し、これをさらにメタノ
ール500ml中に加え、よく撹拌して静置した後濾過
して精製し、その濾液を減圧乾燥してアセトニトリルに
溶解し、全量を200ml(原液)とした。この原液
を、予め平衡化した逆相ODSカラム(TSKgelO
DS−80TM)にかけ、0.01mol塩酸を含む3
0%、50%および100%アセトニトリル(PH2.
0)でステツプワイズに溶離し、100%溶出画分であ
るL一乳酸オリゴマー(縮合度9〜19)を得た。
【0013】L一乳酸オリゴマーの質量分析結果を図1
に示す。図1に示すように、合成されたL一乳酸オリゴ
マーは、環状型と鎖状型が約7:3の割合で含まれ、重
合度Zが23までの縮重合物である。L一乳酸オリゴマ
ーの環状型、鎖状型の存在比を表1に示す。
【表1】 また、環状型および直鎖型縮合物の化学構造式を化1に
示す。
【化1】
【0014】環状および鎖状の両者の間には、一種の可
逆平衡関係が成立しており、L一乳酸オリゴマーの生物
活性の多様性や縮合度の異なる各分画の複合によって抗
腫瘍効果が発現している等の事実に照らしてみても、環
状および鎖状の縮合体を相互分離して利用することの意
義は乏しい。
【0015】このことから,本発明者は、本物質を環状
ポリ乳酸(Cyclic Poly−lactate;
CPL)と命名した。CPL分子は、コンピューターモ
デルを用いた分子動力学のエネルギー計算に基づくと、
低重合度では中空のジグザグ閉鎖環状リング構造を示し
ているが(図2)、高重合度では閉鎖系長楕円形リング
がC字型のように曲がっているジグザグ構造を示し(図
3)、環状と鎖状の両特性を有している。鎖状型オリゴ
マー分子は、鎖状に連結して伸びたり固まったりする二
次元方向に連結する構造を示す。
【0016】製剤例1 L一乳酸オリゴマー(CPL)を1mol/m水酸化
ナトリウムで中和処理し、減圧乾燥したものを100m
g/ml濃度になるように70〜80℃の局方プロピレ
ングリコールに溶解し、0.45μmフィルターで濾過
滅菌した後、バイアル瓶に15mlずつ無菌的に分注、
充填し、注射用製剤を調製した。
【0017】製剤例2 上記と同様に、L一乳酸オリゴマー(CPL)を1mo
l/mナトリウムで中和処理し減圧乾燥したもの18
00gに、ソルビトール500gおよび炭酸カルシウム
200gを加え、固化後粉砕して微粉末とし、無菌的に
充填し経口用散剤を調製した。
【0018】毒性試験1 CPLの安全性の確認のため、雄性ICR系マウスに1
5,30および60mg/Kgを14日間連日静脈内投
与を行った。いずれの投与群も投与期間中およびその後
の観察期間中における死亡例はなく、運動協調性、排
便、排尿を含む行動および身体状態の変化は認められ
ず、体重も順調に推移し、投与期間中の体重増加量は、
溶媒対照群の14.6gに対して低、中および高用量群
では14.4〜14.9gの範囲であった。
【0019】毒性試験2 ヒトでの臨床適応を想定して、犬2匹にCPLの49m
g/Kgを15日間連日点滴静注(60滴/分)し、そ
の安全性を評価した。投与期間中およびその後の観察期
間中の異常症状および死亡はなく、体温、心拍数等の身
体状態も正常であった。血液学的検査値も正常範囲内
で、貧血、炎症、肝機能、腎機能障害を示唆する所見を
認めず、病理学的にも各臓器において、肉眼的また組織
学的にも異常は認められなかった。CPL投与前後にお
ける主要項目の測定結果を表2に示す。
【表2】
【0020】毒性試験3 経口投与による安全性の確認のため、雌雄のICR系マ
ウスにCPLを2000mg/Kg単回経口投与し、2
週間観察した。投与後の異常症状および死亡の発生はな
く、体重も溶媒対照群と同様の推移が認められた。また
病理学的にも、肉眼的および組織学的に異常所見は認め
られなかった。
【0021】in vitroでの悪性腫瘍細胞増殖に
対する影響1 ヒト胃癌細胞AZ521および結腸癌細胞DLD1にC
PLを添加して培養し、24時間、72時間後の両者細
胞増殖に対する影響を、MTT法を用いて測定した。そ
の結果、培養72時間後には、1.9mg/mlCPL
添加により、対照に比較してAZ251は48%、DL
D1は47%に、7.5mg/mlCPL添加により、
AZ251は7%、DLD1は12%と有意の増殖抑制
が観察された。
【0022】in vitroでの悪性腫瘍細胞増殖に
対する影響2 ヒト白血病細胞HL60およびTF−1にCPLを添加
して培養し、培養10日目までトリパンブルーを用いて
生細胞数を測定し、両者細胞増殖に対する影響を観察し
た。CPL0.2mg/ml添加により両者細胞ともに
培養1日目より有意の増殖抑制が観察された。
【0023】さらに抽出したDNAは電気泳動法で断片
化が確認され、またモノクローナル抗体Apo2.7
(2.7A6A3clone)を用いた検討で7A6抗
原の発現が認められ、CPLの抗腫瘍細胞増殖抑制は、
アポトーシス誘導を介した機序が関与していることが示
唆された。図4にフローサイトメトリーで測定したCP
L添加培養後のTF−1細胞の7A6抗原発現を示す。
【0024】悪性腫瘍細胞のエネルギー代謝に及ぼす影
響 活発に増殖する腫瘍細胞では、大量のエネルギー供給を
維持するためにその多くを嫌気的解糖系に依存してい
る。そこで嫌気的解糖系の鍵酵素であるピルビン酸キナ
ーゼ(PK)および乳酸脱水素酵素(LDH)活性に対
するCPLの影響を測定した。図5,6に示すようにC
PLはマウス乳癌由来FM3A腹水細胞のPKおよびL
DH活性を有意に抑制し、50%活性阻害濃度は、PK
では4mg/ml、LDHは2.5mg/mlであっ
た。一方、嫌気的解糖系の測定では、CPL8mg/m
l添加により、乳酸生成量は対照の50%に低下が観察
された。
【0025】in vivoでの悪性腫瘍細胞への影響
1 FM3A細胞を腹腔内移植(2×10細胞/匹)した
マウスに対し、移植の翌日よりCPL4mg/匹を腹腔
内投与し、経時的に腹水内の癌細胞数を測定した。対照
群では移植12日後には癌細胞数は78.1±13.4
×10個に増加が認められたが、CPL投与群では2
0.2±3.8×10個と約25%に減少が観察され
た。細胞形態学的には、細胞質突起の消失、核クロマチ
ンの減少等の変化が観察された。
【0026】in vivoでの悪性腫瘍細胞への影響
2 ペントバルビタール麻酔下に開腹し、肝臓内に扁平上皮
癌細胞VX2を移植したNewZealand Whi
te雄ウサギに対し、経静脈的にあるいは肝動脈に直接
CPLまたは抗癌剤アドリアマイシン(ADM)を投与
し、腫瘍サイズを測定し比較検討した。VX2癌に対す
るCPLの増殖抑制効果を表3に示す。
【表3】 表3に示すように経静脈的投与あるいは肝動脈内投与い
ずれにおいても対照群に比較して有意の、また、ADM
投与群と同様の腫瘍増殖抑制効果が認められた。また、
病理組織学的には腫瘍の壊死性変化を認めている。
【0027】担癌マウスの生存期間に及ぼすCPLの効
果 FM3A細胞を腹腔内移植(2×10細胞/匹)した
マウスに対し、移植の翌日よりCPL4mg/匹を腹腔
内投与し、担癌マウス生存期間に及ぼすCPLの効果を
観察した。その結果、無処置群の50%生存期間は16
日であり、癌細胞移植後17日で全てのマウスが死亡し
た。溶媒を投与した対照群の生存期間は、無処置群と有
意の差は認めない。CPL投与群の50%生存期間は、
31日と有意の生存期間の延長を認めた。
【0028】発癌予防に対するCPLの効果 遺伝子組み換え技術により癌抑制遺伝子p53を欠損し
た5週齢C57BL系マウスにCPL50mg/Kgを
3回/週、20週にわたり経口投与し、癌発生率および
死亡率を評価した。本マウスは、悪性リンパ腫、血管肉
腫、骨肉腫、精巣腫瘍など広範囲の悪性腫瘍が約10週
齢から発生しはじめ、6か月齢で約70%に悪性腫瘍が
発生することが報告されている。
【0029】対照群では8週目より悪性腫瘍による死亡
が認められ、20週後の生存は10例中1例(10%)
のみであった。CPL投与群では20週後の生存率は1
0例中5例(50%)であった。病理学的には死亡した
すべてのマウスで悪性腫瘍発生を認めており、発生した
悪性腫瘍の種類、分布等については対照群、CPL投与
群で有意の差は認めなかった。
【0030】担癌マウスの免疫活性に対するCPLの効
果 悪性黒色種細胞B16を経静脈的に移植したC57BL
系マウスに対し、移植後より7日間CPLを経口(50
0mg/Kg)または経静脈(10mg/Kg)投与
し、投与開始時と終了時にNK活性(ナチュラルキラー
細胞の癌細胞傷害活性)を測定した。B16悪性黒色種
坦癌マウスのNK活性におよぼすCPLの効果を表4に
示す。
【表4】 表4に示すように、対照群では7日後のNK活性は約3
0%に低下したが、CPL投与群ではNK活性の低下は
認められなかった。また同時に行った病理学的検討で
も、肺に出現した腫瘍コロニー数も対照群に比較して減
少が認められた。
【0031】CPLの鎮痛効果 5週齢ddY系マウスに用いて、酢酸により誘発される
疼痛(苦悶)反応に対するCPLの効果について評価し
た。CPLは、酢酸投与前3時間および1時間前に2回
経口投与(500mg/Kg)するか、1時間前に1回
皮下注射(50mg/Kg)し、0.7%酢酸を腹腔内
注射後の疼痛(苦悶)反応数を測定した。CPL前投与
により疼痛(苦悶)反応数の減少を認め、特に皮下注射
群では対照群の52%まで減少を認めた。
【0032】点滴による静脈内投与による臨床治療効果 手術不能の末期癌、術後の残遺癌や転移癌、再発癌と診
断された約50名の重度の癌患者を対象に、患者および
家族の同意および要請にもとづいて、製剤例1で調整し
たCPLの点滴による静脈内投与による抗癌治療を実施
した。標準療法は、CPL200mg/ヒト/日の20
日間の点滴静注を1クールとした。点滴用製剤は、当該
注射剤20mlをブドウ糖液、生理食塩水などの輸液製
剤500mlに混合溶解し、3時間をかけて投与した。
【0033】CPL注射剤により治療した各種の原発癌
のうち、大腸癌、食道癌、および乳癌に対して最も顕著
な増殖抑制効果が認められ、また、これら癌の再発ある
いは転移病巣においても増殖抑制効果が認められた。特
に、外科的摘徐術あるいは放射線療法による治療直後の
癌患者(約14名)に認めた残遺癌に対しては、著明な
抗癌効果が認められ、患者の約80%で改善が確認さ
れ、このうち8名においては臨床的にほぼ治癒状態と判
断された。
【0034】本注射剤投与により、抗腫瘍効果のみなら
ず、栄養状態の改善、倦怠感等の自覚症状の改善、さら
に放射線療法や抗癌剤治療の副作用である白血球減少、
貧血や肝機能障害の早期回復も認められ、これら結果
は、CPLを既存の抗癌治療法と併用することにより、
より高い抗癌効果が期待できることを示唆するものと考
えられる。
【0035】標準的投与法において、副作用として初回
の点滴静注時に一過性の発熱が出現した症例も認められ
たが、発熱の程度は軽度であり、コハク酸デヒドロコー
チゾン100mg〜200mg/回の併用により速やか
な改善を認めている。また、標準投与量の2倍に相当す
る2000mg×2回/日の点滴投与を行った場合で
も、連続3か月の連日投与を行った場合でも上記以外の
副作用は認めていない。
【0036】症例1:大腸癌 膵臓への浸潤および癒着を伴う横行結腸癌があり、外科
的切除術およびバイパス手術を施行したものの、完全切
除ができず残遺癌の見られた60歳の男性に、約2年間
にわたり標準療法による本注射剤の点滴静注を行った。
その結果、X線や超音波エコー検査にて癌の増殖抑制が
認められ、さらに転移および再発抑制効果が認められ
た。また、治療開始後約3〜10日の時点で疼痛、倦怠
感、易疲労感、悪心等の自覚所見の改善、食欲回復およ
び体重増加と栄養状態の改善も認め、心理的不安、精神
荒廃状態からも開放され生活活動性の向上が認められて
いる。
【0037】症例2:大腸癌の肺転移癌 大腸癌の外科的切除後、肺への多発性の癌転移が出現
し、無気肺所見を認め予後約3〜4か月と診断された6
0歳の男性に、標準療法による本剤の点滴静注を行っ
た。画像診断的には肺における癌病変は残存するもの
の、約3年間の治療期間を通じて肺機能は極めて良好
で、癌病巣の拡大、他臓器への転移も認めず、著しい延
命効果が認められた。本症例でも食欲、栄養状態の改
善、また疼痛等の自覚的所見は認めず、生活活動性は良
好状態であった。
【0038】症例3:食遺癌 食道癌の診断で外科的切除術を受けた50歳の男性で、
術後17か月に食欲不振、嚥下困難と共に吐血を認め、
内視鏡検査により吻合部に再発性食道癌および狭窄所見
の認められた患者に、標準療法による点滴静注を行っ
た。治療開始10日後には摂食可能となり、内視鏡検査
では癌の縮小と狭窄部の再疎通が確認された。その後の
経過観察においても良好な状態を維持している。
【0039】症例4:乳癌 乳癌の術後3年目に寛骨および肋骨の疼痛が出現し、骨
シンチグラムで転移癌の診断を受けた42歳の女性に標
準療法による点滴静注を行った、本患者は、転移癌の診
断後4か月にわたり化学療法を受けており、本剤投与開
始時点では、白血球数の減少(2900/μl)、貧血
(赤血球384万/μl、ヘモグロビン値10.7g/
dl)および肝機能障害(ALT値102IU/l)が
認められた。
【0040】投与開始4日目に白血球数は8100/μ
lに、肝機能はALT値21IU/lに改善が認めら
れ、7日目には倦怠感、胸痛および骨痛等の自覚的所見
も消失した。1クールの点滴投与終了後、2年後の時点
でも自覚症状はなく、癌の進行も認められずに経過して
いる。
【0041】婦人科系の癌に対しては、本注射剤は比較
的高い効果を示し、長期生存または著効例が多い。また
多くの乳癌患者において点滴静注時に癌局所の違和感を
訴えたことより、癌病変に対する直接的作用が窺われ、
選択的動脈内投与等の癌局所への投与法は本剤の有用な
適用法の一つであると考えられる。
【0042】本剤投与症例において、糖および脂質代謝
異常に対する効果として、合併した糖尿病、高脂血症の
改善を認める症例が確認された。これら作用は、前述の
肝機能改善効果等と併せ、悪性腫瘍治療において有利に
作用していることが考えられる。また、点滴静注と製剤
例2で調製した経口用散剤との併用は、本注射剤による
効果の増強と維持に有用であることが確認された。
【0043】経口投与による臨床治療効果 CPLの経口投与として、製剤例2で調製した散剤を、
6〜10g/日を3回に分けて服用を基本とし、症状に
応じて適宜用量、用法を変更し、処方した。上述の静脈
内投与と同様に抗腫瘍効果を認め、ことに在宅、通院条
件下で管理可能なことより、患者の精神的、経済的負担
の軽減に寄与する結果が得られた。また、副作用として
は、服用初期において腹満感が認められたが、経過と共
に症状は無処置で消失している。その他自覚的、他覚的
に異常は認められていない。
【0044】症例1:肺癌(adenocarcino
ma)のため左上葉切除術を受けた後、2年後に癌性胸
膜炎および心嚢炎で再発を認めた66歳の男性に対し、
5FUの全身投与および胸腔および心嚢穿刺によるドレ
ナージ時にシスプラチンの胸腔内、心嚢内投与が開始さ
れたが、液貯留は改善せず、これに伴う呼吸困難のた
め、ほぼ連日の排液を必要とした。
【0045】処置開始2週間後よりCPLを6g/日で
経口投与を開始した。液貯留は、徐々に減少し、約6か
月後には胸腔内、心嚢内への液の貯留は全く認めなくな
り、その後も経過は良好である。この際再発時に認めら
れた食欲不振、全身倦怠感、悪心、嘔吐等の症状はCP
L服用後より改善し、服用約2週間後にはほぼ改善を認
めている。
【0046】症例2:黄疸、食欲不振、上腹部違和感の
自覚後、膵臓癌と診断され、UFT投与および放射線療
法を施行中の69歳の男性に対し、抗癌療法開始と平行
してCPLの経口投与を開始した。服用約1週間後頃よ
り食欲が回復し、さらに2週頃には黄疸を含め自覚症状
の改善を認めている。上記症例のように、CPLの経口
投与においても静脈内投与と同様に抗腫瘍効果が認めら
れ、さらに食欲の改善等自覚所見の改善にも効果が認め
られている。
【0047】
【発明の効果】本発明は、縮合度9〜19のポリL一乳
酸(CPL)が悪性腫瘍に対して優れた増殖抑制を示す
と共に、これら腫瘍の再発、転移を抑制し、注射用製
剤、経口用製剤ともにこれら悪性腫瘍に対する有効な治
療法になりうることを示している。この効果は、in
vitroにおいても、またin vivoにおいても
有効性が確認された。
【0048】CPLは、生体成分に由来するL一乳酸の
低縮合体であることより生体適合性は極めて高く、最も
過酷な血管内投与でも副作用はほとんど認めないこと、
また経口投与においても抗腫瘍効果が認められることが
大きな特徴である。すなわち、病期を含めた症例の状態
に合わせて投与方法の選択が可能であり、また組み合わ
せによる効果の維持、増強が期待できるものである。
【0049】さらに、既存の抗腫瘍療法との併用により
最大の治療効果が期待できると同時に、白血球減少や肝
機能障害等の既存の抗腫瘍療法による副作用の軽減を可
能とするものである。また、長期間の継続的摂取を安全
かつ容易ならしめるものであり、実験的に示唆された発
癌予防にも供し得ると考えられる。
【0050】CPLの抗腫瘍効果は、増殖速度の大きい
腫瘍細胞は正常細胞と異なり代謝活性あるいはエネルギ
ー要求性が極めて高く、これを維持するために解糖能に
強く依存しているが、CPLがこのような腫瘍細胞の嫌
気的解糖系を抑制することによって腫瘍細胞増殖抑制効
果を発揮しうることが判明した。特に、嫌気的解糖系の
鍵酵素であるピルビン酸キナーゼおよび乳酸脱水素酵素
活性に対する抑制が強く認められ、CPLの作用本態の
一つである可能性が示唆された。
【0051】この抑制作用の結果、CPLが腫瘍細胞の
アボトーシスを誘導していることが観察されている。さ
らに、CPLの作用として、NK細胞の活性化による免
疫賦活作用、糖脂質代謝を介した肝機能および消化機能
の改善作用が認められている。これら多様なCPLの作
用ゆえに、強力な細胞傷害作用を示す既存の抗悪性腫瘍
剤とは異なり、CPLが重篤な副作用を伴わずに比較的
広い抗癌スペクトルを示す一因となっているものと推察
される。
【0052】臨床経験では、抗腫瘍効果に加えて食欲不
振や体重減少を含む栄養不良や、貧血、疼痛、倦怠感等
の身体症状ならびに精神的、肉体的介助を必要とする生
活活動性の低下に対して優れた改善効果のあることが判
明した。ことに担癌患者における免疫能の低下、悪液質
を含めて栄養障害の改善に有用であったことは本剤の重
要な効果として挙げられ、悪性腫瘍患者に限らず、他疾
患患者の同様の症状に対してもその効果が期待できるも
のである。
【0053】このように、CPLは単に抗腫瘍効果のみ
ならず、悪性腫瘍の随伴症状を改善する作用を併有し、
患者の生活の質(QOL)の向上を図るための有効な手
段になることを示しており、総合的にみて従来の抗悪性
腫瘍剤に比較して、新たな可能性を持った薬剤と言え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】L一乳酸オリゴマーの質量分析結果を示す。
【図2】L一乳酸オリゴマーの低重合度での分子構造モ
デルを示す。
【図3】L一乳酸オリゴマーの高重合度での分子構造モ
デルを示す。
【図4】CPL添加培養後24時間におけるTF−1細
胞の7A6抗原の発現を示す。
【図5】ピルビン酸キナーゼ(PK)活性におよぼすC
PLの効果を示す。FM3A細胞由来のPK活性
(○)、および正常ウサギ筋肉由来のPK活性(□)に
対するCPLの影響を、CPL非添加時を100とした
相対活性で示した。
【図6】乳酸脱水素酵秦(LDH)活性におよぼすCP
Lの効果を示す。FM3A細胞由来のLDH活性(○)
および正常ウサギ筋肉由来のLDH活性(□)に対する
CPLの影響を、CPL非添加時を100とした相対活
性で示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 L(十)一乳酸を窒素ガス雰囲気中で段
    階的減圧および昇温により脱水縮合し、得られた反応液
    のエタノールおよびメタノール可溶成分を減圧乾燥した
    後、逆相ODSカラムクロマトグラフィーを行い、pH
    2.0の25〜50%アセトニトリル水溶液で溶離後、
    pH2.0の100%アセトニトリルで溶離した画分で
    ある縮合度9〜19の環状型および直鎖型のオリゴマー
    物質である混合ポリL一乳酸からなる癌を含めた悪性新
    生物に用いる抗悪性腫瘍剤。
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