JP3422306B2 - コイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品の製造方法

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JP3422306B2 JP2000030053A JP2000030053A JP3422306B2 JP 3422306 B2 JP3422306 B2 JP 3422306B2 JP 2000030053 A JP2000030053 A JP 2000030053A JP 2000030053 A JP2000030053 A JP 2000030053A JP 3422306 B2 JP3422306 B2 JP 3422306B2
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electrode
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種民生機器等に用
いるコイル部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のコイル部品について図面を
参照しながら説明する。
【0003】図6は組み込む前の磁芯の斜視図、図7は
分解斜視図、図8は完成品の断面図である。
【0004】図6〜図8において、従来のコイル部品
は、磁芯1と、磁芯1に設けられた磁気ギャップ2と、
磁芯1の突き合わせ面に施されたマスキング3と、磁芯
1の表面に形成された絶縁樹脂によるコーティング、蒸
着、静電塗装などの絶縁塗膜4と、磁芯1に組み込まれ
るコイル部品5とを備えた構成である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコイル部品
では、磁芯1に磁気ギャップ2を設けているため、磁気
ギャップ2を設けるための工数やコストが増してしまう
という問題点を有していた。
【0006】本発明は上記問題点を解決するもので、磁
芯に絶縁処理を施したコイル部品を、安価に製造するこ
とのできる製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、導電性磁性材よりなる磁芯を電着塗料溶液
中に浸し、磁芯と電着塗料溶液間に電圧を印加する電解
法により磁芯に電着塗装による絶縁塗膜を形成する電着
工程と、その磁芯にコイル部を組み込む組立工程とを備
え、前記電着工程を磁芯の片面にのみ電極を当て、その
磁芯を磁石により電極に吸着しながら電着塗料溶液中に
浸すものとし、前記組立工程は、磁芯の電極を当てた面
を内側としてコイル部を組み込むものとしたコイル部品
の製造方法である。
【0008】上記構成により、絶縁塗膜を磁気ギャップ
としているため、磁芯に施すギャップ加工が不要とな
り、工数やコストを低減できる。
【0009】また、磁芯に施すマスキングが不要となる
ため、工数やコストを低減できる。
【0010】さらに、パリレンによって絶縁塗膜を形成
した場合では10μm程度の膜しか形成できず、十分な
磁気ギャップを形成できないが、電着塗装により絶縁塗
膜を形成しているため、絶縁塗膜を20μm以上の厚さ
でピンホールが少なく均一なものにでき、絶縁の信頼性
の高いコイル部品の製造方法を提供できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
導電性磁性材よりなる磁芯を電着塗料溶液中に浸し、磁
芯と電着塗料溶液間に電圧を印加する電解法により磁芯
に電着塗装による絶縁塗膜を形成する電着工程と、その
磁芯にコイル部を組み込む組立工程とを備え、前記電着
工程を磁芯の片面にのみ電極を当て、その磁芯を磁石に
より電極に吸着しながら電着塗料溶液中に浸すものと
し、前記組立工程は、磁芯の電極を当てた面を内側とし
てコイル部を組み込むものとしたコイル部品の製造方法
である。
【0012】上記構成により、絶縁塗膜を磁気ギャップ
としているため、磁芯に施すギャップ加工が不要とな
り、工数やコストを低減できる。
【0013】また、磁芯に施すマスキングが不要となる
ため、工数やコストを低減できる。
【0014】そして、パリレンによって絶縁塗膜を形成
した場合では10μm程度の膜しか形成できず十分な磁
気ギャップを形成できないが、電着塗装により絶縁塗膜
を形成しているため、絶縁塗膜を20μm以上の厚さで
ピンホールが少なく均一なものにでき、絶縁の信頼性の
高いコイル部品を提供できる。
【0015】さらに、磁芯の片面にのみ電極を当てて電
着するため、磁芯のもう一方の面には電着塗料が塗布さ
れない電極の接触する部分がなくなり、この面を表面に
なるようにコイル部を組み込むため、コイル部品とした
とき磁芯の表面全面に絶縁塗膜が形成された状態とな
り、コイル部品の絶縁性を向上できる。
【0016】本発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、電着工程は、磁芯の突き合わせ部
に電極を当てて電着塗装するものである。
【0017】上記構成により、磁芯の突き合わせ部に電
極を当てているため、コイル部を組み込んだとき、コイ
ル部と接する磁芯の表面部分には電着塗料が塗布されな
い電極の接触する部分がなくなり、コイル部品内部の絶
縁の信頼性を向上できる。
【0018】実施の形態1) 以下、本発明の一実施の形態におけるコイル部品につい
て図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態におけるコイ
ル部品の断面図、図2は同コイル部品の電着塗料を施す
ときの説明図、図3は同コイル部品の組み込み前の磁芯
の斜視図、図4は同コイル部品の分解斜視図である。
【0020】図1〜図4において10は導電性磁性材よ
りなるEI型あるいはEE型の磁芯であり、この磁芯1
0の突き合わせ部11に図2に示すように磁石のN極側
12とS極側13に取り付けた電極14を当てて吸着し
ながら、エポキシ等の電着塗料溶液15を満たした電解
槽16の中に浸漬し、磁芯10を陰極、ステンレス鋼板
17を陽極として、電極14に電圧を印加した後、磁芯
10を電解槽16から取り出し、磁芯10に付いている
余分な電着塗料溶液15を洗浄し除き、硬化させる。
【0021】その結果、磁芯10の表面に電着塗料18
が塗布され、絶縁塗膜19が形成される。
【0022】この絶縁塗膜19を磁気ギャップとして利
用しながら、磁芯10の電極14を当てた面を内側とし
てコイル部20を組み込んでコイル部21とする。
【0023】上記構成により、電着塗装による絶縁塗膜
19を磁気ギャップとしているため、磁芯10に施すギ
ャップ加工が不要となり、工数やコストを低減できる。
また、磁芯10に施すマスキングが不要となり、工数や
コストを低減できる。
【0024】また、パリレンによって絶縁塗膜19を形
成した場合では10μm程度の膜しか形成できず、十分
な磁気ギャップを形成できないが、電着塗装により絶縁
塗膜19を形成しているため、絶縁塗膜19を20μm
以上の厚さでピンホールが少なく均一なものにでき、絶
縁の信頼性の高いコイル部品21を提供できる。
【0025】また、磁芯10の片面にのみ電極14を当
てて電着するため、磁芯10のもう一方の面には電着塗
料18が塗布されない電極14の接触する部分がなくな
り、この面を表面になるようにコイル部20を組み込む
ため、コイル部品21としたとき磁芯10の表面全面に
絶縁塗膜19が形成された状態となり、コイル部品21
の絶縁性を向上できる。
【0026】また、磁石のN極側12とS極側13に電
極14を取り付けて磁芯10を吸着しているため、電極
14と磁芯10の間に閉磁路が形成され、磁芯10を強
力に吸着することができる。
【0027】さらに、磁芯10の突き合わせ部11に電
極14を当てているため、コイル部20を組み込んだと
き、コイル部20と接する磁芯10の表面部分には電着
塗料18が塗布されない電極14の接触する部分がなく
なり、コイル部品21内部の絶縁の信頼性を向上でき
る。
【0028】(実施の形態2) 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。基本
的な構成は本発明の第1の実施の形態と同一であり、異
なる点は導電性磁性材として磁気飽和特性の高い焼結タ
イプの金属磁性材を用いた点である。
【0029】上記構成により、磁気飽和特性の高い焼結
タイプの金属磁性材よりなる磁芯10に磁気ギャップを
設けているため、図5に示すようにコイル部品21のイ
ンダクタンスの電流特性を傾きの少ないものにでき、使
用する電流の範囲を広くすることができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電着塗装
による絶縁塗膜を磁気ギャップとしているため、磁芯に
施すギャップ加工が不要となり、工数やコストを低減で
き、磁芯に施すマスキングが不要となり、工数やコスト
を低減できる。また、電着塗装により絶縁塗膜を形成し
ているため、絶縁塗膜を20μm以上の厚さでピンホー
ルが少なく均一なものにでき、絶縁の信頼性の高いコイ
ル部品の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるコイル部品
の断面図
【図2】同コイル部品の電着塗装を説明する構成図
【図3】同コイル部品の組み込み前の磁芯の斜視図
【図4】同コイル部品の分解斜視図
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるコイル部品
のインダクタンスの電流特性図
【図6】従来のコイル部品の組み込み前の磁芯の斜視図
【図7】同コイル部品の分解斜視図
【図8】同コイル部品の断面図
【符号の説明】
10 磁芯 11 突き合わせ部 12 磁石のN極側 13 磁石のS極側 14 電極 15 電着塗料溶液 16 電解槽 17 ステンレス鋼板 18 電着塗料 19 絶縁塗膜 20 コイル部 21 コイル部品
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 41/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性磁性材よりなる磁芯を電着塗料溶
    液中に浸し、磁芯と電着塗料溶液間に電圧を印加する電
    解法により磁芯に電着塗装による絶縁塗膜を形成する電
    着工程と、その磁芯にコイル部を組み込む組立工程とを
    備え、前記電着工程は、磁芯の片面にのみ電極を当て、
    その磁芯を磁石により電極に吸着しながら電着塗料溶液
    中に浸すものとし、前記組立工程は、磁芯の電極を当て
    た面を内側としてコイル部を組み込むものとしたコイル
    部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 電着工程は、磁芯の突き合わせ部に電極
    を当てて電着塗装するものとした請求項記載のコイル
    部品の製造方法。
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