JP3422189B2 - 複合超電導導体 - Google Patents

複合超電導導体

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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大電流を流すため
の複合超電導導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大電流を要する超電導導体を作製する場
合、超電導素線を複数本束ね、それを一般的なPb−6
0Sn半田によって導体の強度メンバーの中に埋め込む
構造を採用していた。(参考文献:(1) 柳、長門ほか
「LHDヘリカルコイル用超電導導体の開発」,第50
回 1993年度秋季低温工学・超電導学会予稿集D1
−12,p86、(2) 住吉文夫ほか「SMES用超電導
導体(浸漬冷却NbTi)の交流損失試験」,第52回
1994年度秋季低温工学・超電導学会予稿集B1−
21,p42) 強度メンバーは、導体をコイル化した後、通電すること
で磁場が発生し、強大な電磁力が働き、この電磁力に対
するコイルの剛性を高めるため、すなわちコイルを強化
するために用いられる。
【0003】図10、図11に代表的な導体の断面図を
示す。
【0004】図10に示す構造は、アルミニウム安定化
材75の外周にCu−2wt%Ni74を被覆したもの
と、NbTi超電導撚線72を、安定化銅で形成した門
型材73内にPb−60Sn半田71で埋め込んだ後
に、蓋材76を嵌め込んだ構造となっている。ここで、
蓋材76の剥がれ防止の意味で、門型材73と蓋材76
とを電子ビーム溶接77で接合している。
【0005】図11は、強度メンバーであるCu−30
Niからなる門型材80の中に撚線された超電導ケーブ
ル81がPb−60Sn半田82で埋め込まれた構造を
有する。具体的には、超電導撚線83とアルミニウム撚
線84からなる一次撚線85の6本をCu−30Niコ
ア86の周りに巻き、その後、矩形に成形して二次撚線
とした超電導ケーブル81とし、これをCu−30Ni
からなる門型材80に半田82で埋め込んで形成され
る。この導体の場合、蓋材は無い。
【0006】図10及び図11に示す導体は、何れも液
体ヘリウム中に浸漬されて用いられるものである。
【0007】また強度メンバーにアルミニウム合金の活
用が考えられる。例えば、アルミニウム合金製の門型材
の中にアルミニウム安定化超電導導体を半田で埋め込む
構造である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示した導体では、強度メンバーに銅を使用しており、
門型材73と蓋材76とを電子ビーム溶接77によって
接合しているため、コスト高となり、工業的にメリット
が少なくなる。
【0009】また、図11の場合では、蓋材を使用して
いないことから、コイル巻線時に半田82で埋め込まれ
た超電導一次撚線85の剥がれや飛び出しなどの不良が
考えられる。
【0010】一方、銅に代えてアルミニウム合金を強度
メンバーとして活用する場合も同様の問題を生ずる。
【0011】また半田複合の際に強度メンバーが軟化し
て機械的強度が劣化する。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、強度メンバーを用いて複合化するにおいて、機械的
強度があり、しかも低コストで作製できる複合超電導導
体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、超電導導体を強度メンバーに
め込んでなる複合超電導導体において、強度メンバー
門型材と蓋材とで形成され、その門型材中に超電導導体
が埋め込まれ、門型材の端部をかしめることによって蓋
材が固定され、導体全体に1〜5%の減面加工が施され
ている複合超電導導体である。
【0014】請求項2の発明は、蓋材のエッジが、テー
パ状または段付き形状に形成されている請求項1記載の
複合超電導導体である。
【0015】請求項3の発明は、強度メンバーが、アル
ミニウム合金、銅または銅合金である請求項1または2
記載の複合超電導導体である。
【0016】上記の構成によれば、門型材の端部をかし
めて強度メンバーを構成することで、コイル巻き線時に
内部の導体や超電導撚線が飛び出さずにすみ、高強度な
複合超電導導体とすることができる。
【0017】すなわち、図9に示すように、導体をコイ
ル状に巻き線したとき、導体70の内側には圧縮応力
が、外側には引張応力が作用することになる。したがっ
て、蓋体を内側になるように巻き線したとき、蓋体には
圧縮応力が作用して、導体70から剥がれようとする力
となる。従って、蓋体を門型材で減面加工を施しながら
かしめ加工を行って固定することで、剥がれようとする
力を極力抑制することができる。
【0018】また、蓋体を外側としてコイル巻を行った
場合、蓋体には引張応力が作用し、通電時には導体に負
荷される電磁応力が半径方向に働く。電磁応力は、半径
に比例するため蓋材に大きな電磁力が生じ、蓋材が剥が
れやすくなるが、蓋材がかしめ加工で固定されることで
剥がれることはなくなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0020】図1,図2において、10は、超電導撚線
で、アルミニウム安定化材11に埋設してアルミ安定化
超電導導体12とされる。このアルミ安定化超電導導体
12が、半田(Sn−10Zn)13で門型材14と蓋
材15からなる強度メンバー16に埋め込まれて設けら
れる。
【0021】門型材14と蓋材15とは、アルミニウム
合金で形成され、門型材14は、断面U字状に形成さ
れ、蓋材15は、図2に示すように、その両端部にテー
パ部17,17が形成される。
【0022】図2に示すように門型材14と蓋材15か
らなる強度メンバー16にアルミ安定化超電導導体12
を超音波振動を利用した半田13で接合して収容した
後、門型材14の端部18,18を、図1に示すよう
に、かしめて所定の曲率に形成し、その屈曲部18a,
18aで、蓋材15のテーパ部17,17を固定する。
【0023】このかしめ加工による減面度は、1〜5%
の範囲で行う。
【0024】図3は、本発明の他の実施の形態を示し、
蓋材15の端部を段付き形状19に形成し、超電導撚線
10をアルミ安定化材11に埋め込んでアルミ安定化超
電導導体12とし、このアルミ安定化超電導導体12を
半田13で埋め込んだ後、門型材14の端部18,18
をかしめて屈曲部18b,18bで、蓋材15の段付き
形状19を固定する。
【0025】次に、図4のフローシートにより複合超電
導導体の製造方法を説明する。
【0026】先ず、蓋材20、門型材21、アルミ安定
化(NiTi系)超電導導体22を製作し、これを超音
波振動を利用した半田付けである超音波半田23にて半
田複合24する。
【0027】ここで、蓋材20及び門型材21の材質
は、アルミニウム合金A6061を用い、また半田はS
n−10%Zn合金を用い、複合した際の複合材25
は、門型材21の端部24が蓋材20の面より高くなる
ような形状としている。
【0028】この複合材25を、かしめロール圧延26
を行って図2あるいは図3に示した複合超電導導体27
を製造する。
【0029】かしめロール圧延26は、図5に示すよう
に、外周に成形用凹溝28を有するロール29,29を
通して圧延することによって門型材21の端部18,1
8をかしめると同時に、導体全体に減面加工を行う。こ
のときの減面加工度3%とした。
【0030】図6は、半田複合後の室温での0.2%耐
力(MPa)と加工度(断面減少率)の関係を示したも
のである。半田複合前の0.2%耐力は、約250MP
aで、半田複合後の0.2%耐力は約180MPaと機
械強度が低下する。しかし、半田接合後かしめロール圧
延を行うと減面加工度1%で半田複合前の0.2%耐力
と同じ値まで回復し、1%以上となると0.2%耐力が
さらに向上するが、減面加工度が5%となると半田の剥
離が多くなる。よって減面加工度は1〜5%の範囲が最
適である。
【0031】また、図1,図2に示した本発明の導体の
曲げ試験を行った。比較材としては図8に示す導体31
を用いた。図8において、32は蓋材、33は門型材、
34は超電導撚線、35はアルミニウム安定化材、36
は半田であり、超電導撚線34をアルミニウム安定化材
35に埋め込み、これを門型材33内に収容すると共
に、蓋材32で覆い半田36で接合して導体31とした
ものである。
【0032】試験の概略を図9に示した。
【0033】図において40は架台、41は架台40上
の支点、42は導体サンプル、43は押し治具である。
【0034】導体サンプル42の曲げ半径が500mm
となるようにして、3回の両振り曲げ試験を行った。
【0035】この結果、図1,図2に示した導体は蓋材
の剥がれがないのに対して図8の比較材は、蓋材が剥離
した。また同時に図1,図2の導体を曲げ試験後に超音
波による内部欠陥の探傷を行ったが、欠陥がないことが
分かった。
【0036】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく種々
の変形が可能である。例えば、蓋体の両端をテーパ状、
段付き形状にしたが、その他の形状にすることもでき
る。また、NiTi系超電導導体の例で説明したが、何
れの超電導導体に適用してもよい。門型材と蓋材の材質
としてアルミニウム合金A6061を挙げて説明した
が、他のアルミニウム合金、銅または銅合金でもその効
果は得られる。また、アルミニウム安定化超電導導体を
用いる例で説明したが、他の導体、例えば撚線導体でも
その効果は得られる。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、門型材の
端部をかしめて強度メンバーを構成することで、コイル
巻き線時に内部の導体や超電導撚線が飛び出さずにす
み、高強度な複合超電導導体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を説明する断面図であ
る。
【図2】図1のかしめ加工前の導体の断面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を説明する断面図であ
る。
【図4】本発明の導体の製造手順を示す図である。
【図5】本発明においてかしめロールの断面を示す図で
ある。
【図6】かしめ加工の断面減少率と0.2%耐力の関係
を示す図である。
【図7】曲げ試験の比較材の断面図である。
【図8】曲げ試験方法の概略を示す図である。
【図9】曲げ試験時の導体の応力状態を示す図である。
【図10】従来の複合超電導導体を示す断面図である。
【図11】従来の他の複合超電導導体を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
12 アルミ安定化超電導導体 14 門型材 15 蓋材 16 強度メンバー 18 端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清藤 雅宏 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電 線株式会社 土浦工場内 (56)参考文献 特開 平4−264313(JP,A) 特開 平6−162835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 12/00 - 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導導体を強度メンバーに埋め込んで
    なる複合超電導導体において、強度メンバー門型材と
    蓋材とで形成され、その門型材中に超電導導体が埋め込
    まれ、門型材の端部をかしめることによって蓋材が固定
    され、導体全体に1〜5%の減面加工が施されている
    とを特徴とする複合超電導導体。
  2. 【請求項2】 蓋材のエッジが、テ―パ状または段付き
    形状に形成されている請求項1記載の複合超電導導体。
  3. 【請求項3】 強度メンバーが、アルミニウム合金、銅
    または銅合金である請求項1または2記載の複合超電導
    導体。
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