JP2586787Y2 - プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部 - Google Patents

プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部

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JP2586787Y2
JP2586787Y2 JP4505093U JP4505093U JP2586787Y2 JP 2586787 Y2 JP2586787 Y2 JP 2586787Y2 JP 4505093 U JP4505093 U JP 4505093U JP 4505093 U JP4505093 U JP 4505093U JP 2586787 Y2 JP2586787 Y2 JP 2586787Y2
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metal
coated
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正登 高坂
繁夫 清水
寿 織戸
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高強度で、遮水性に優
れたプラスチック被覆線条体入り金属管の接続部に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック被覆線条体入り金属管は、
プラスチック被覆メタル心線又はプラスチック被覆光フ
ァイバ心線等のプラスチック被覆線条体をSUS,鉄,
Al等の金属管に収容したものである。そしてこのプラ
スチック被覆線条体入り金属管は、給水管や電力ケーブ
ルの外側に外装線と一緒に巻付けて、給水や送電と、制
御機器のコントロールとを同時に行える光複合海底長尺
体等となして用いられている。
【0003】ところで、この種のプラスチック被覆線条
体入り金属管の接続部は、例えば、図2に示したよう
な、2本のプラスチック被覆光ファイバ心線1入り金属
管2の、前記プラスチック被覆光ファイバ心線1同士を
接合し、前記2本の金属管2の端部にスリーブ3を被
せ、前記スリーブ3と2本の金属管2とを、自己融着性
テープ10を介在させてかしめて接続したものであった
(実開平2-30904号)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
自己融着テープを介在させてかしめた接続部は、遮水性
には優れるものの、自己融着テープがクッションとなっ
て機械的性質、特に引張強さが著しく低下した。この
為、金属管の製造時、運搬時、布設時等に、前記金属管
の接続部は外力が掛かって破損して、金属管内に浸水
し、内部の光ファイバ等に悪影響を及ぼすという問題が
あった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題を
解決したプラスチック被覆線条体入り金属管の接続部を
提供するもので、その構成は、2本のプラスチック被覆
線条体入り金属管の、前記プラスチック被覆線条体同士
を接合し、前記2本の金属管の端部にスリーブを被せ、
前記スリーブと2本の金属管とを各々かしめて接続した
プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部において、
前記スリーブと2本の金属管とを各々複数箇所でかし
め、前記複数のかしめ箇所の少なくとも1箇所はスリー
ブと金属管との間にシール材を介在させ、少なくとも1
箇所はスリーブと金属管とを直接接触させたことを特徴
とするものである。
【0006】本考案において、シール材にはゴム、シリ
コン、ポリエチレン等の遮水性に優れた任意のシール材
が適用される。前記シール材を介在させたかしめ部は、
シール材を、例えば金属管又はスリーブの所定位置のそ
れぞれ外周面上又は内周面上に塗布したのち、金属管に
スリーブを被せ、前記シール材塗布部をかしめて形成さ
れる。かしめは通常のダイスを用いた機械的方法等によ
り行われる。
【0007】金属管又はスリーブのシール材塗布部の周
方向に凹溝を設け、この凹溝にシール材を塗布すると、
シール材を十分な量塗布できて遮水性が向上する。又シ
ール材を前記凹溝からはみ出ないように塗布すると、金
属管にスリーブを被せる際に、シール材が不要箇所に付
着したりすることがない。金属管及びスリーブのシール
材と接触する面をヤスリ等で粗面にしておくと遮水性が
向上する。
【0008】スリーブ端部を金属管に気密溶接すること
により、遮水が確実になされる。又シール材を介在させ
たかしめ箇所を、スリーブ端部から離しておくと、気密
溶接の際に生じる熱やガスにより、シール材の劣化が防
止される。金属管とスリーブとを直接接触させたかしめ
箇所と、シール材を介在させたかしめ箇所の個数は、金
属管の種類や使用条件等を勘案して適宜決める。
【0009】
【作用】本考案では、2本のプラスチック被覆線条体入
り金属管の、前記プラスチック被覆線条体同士を接合
し、前記2本の金属管の端部にスリーブを被せ、前記ス
リーブと2本の金属管とを各々かしめて接続したプラス
チック被覆線条体入り金属管の接続部において、前記ス
リーブと2本の金属管とを各々複数箇所でかしめ、前記
複数のかしめ箇所の少なくとも1箇所はスリーブと金属
管との間にシール材を介在させて遮水性を保持し、少な
くとも1箇所はスリーブと金属管とを直接接触させて接
続部の強度を高めたので、布設等の際に接続部に掛かる
外力は前記直接接触かしめ箇所にて受けもたれて、シー
ル介在かしめ箇所には及ばず、従ってシール介在かしめ
箇所が破損したりせず、遮水性に優れた接続部が得られ
る。
【0010】
【実施例】以下に、本考案を、実施例により詳細に説明
する。図1は本考案の接続部の実施例を示す縦断面部分
説明図である。2本のプラスチック被覆光ファイバ心線
1入りSUS製金属管(外径8mmφ,内径3mmφ)2の
端部の前記金属管2が所定長さ切断除去され、露出した
プラスチック被覆光ファイバ心線1同士が接合されてい
る。前記2本の金属管2端部の各々にスリーブ3が被せ
られ、スリーブ3と2本の金属管2の各々の所定の2箇
所がかしめられている。前記かしめ部のうち、内側かし
め部4には金属管2とスリーブ3との間にシール材5が
介在しており、外側かしめ部6は金属管2とスリーブ3
とが直接接触してかしめられている。シール材5にはポ
リエチレンを用いた。金属管2の内側かしめ部4の外周
には周方向に凹溝を設けておいて、シール材5を十分な
量保持し、又シール材5が不要箇所に付着するのを防止
した。
【0011】前記金属管2とスリーブ3とはスリーブ3
の両端で気密溶接されており、又スリーブ3上に、前記
気密溶接部7を含めてブチルゴム製の亜難伸縮性保護テ
ープ8が巻回され、その上に熱収縮チューブ9が被せら
れている。
【0012】前記実施例の接続部を有する、プラスチッ
ク被覆光ファイバ心線入り金属管を10本用意し、各々の
接続部に曲げ、捻じり、衝撃、しごきの一連の外部応力
を加えたのち、前記接続部を水圧下に置いて、金属管内
部への浸水有無を調べた。その結果、本考案の接続部に
は浸水は全く認められなかった。比較の為、図2に示し
た従来の接続部についても同様の試験を行ったが、10本
中3本に浸水が認められた。前記3本とも接続部に亀裂
が認められた。
【0013】以上、スリーブと金属管を直接接触させた
かしめ箇所及びシール材を介在させたかしめ箇所を、そ
れぞれの金属管に1箇所ずつ形成した場合について説明
したが、前記かしめ箇所は数が多い程、強度、遮水性が
高まるものである。
【0014】
【効果】以上述べたように、本考案のプラスチック被覆
線条体入り金属管の接続部は、高強度の為、外力が掛か
っても破損せず、従って布設時等においても遮水性が損
なわれることがなく、工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプラスチック被覆線条体入り金属管の
接続部の実施例を示す縦断面部分説明図である。
【図2】従来のプラスチック被覆線条体入り金属管の接
続部の縦断面図である。
【符号の説明】 1 プラスチック被覆光ファイバ心線 2 金属管 3 スリーブ 4 内側かしめ部 5 シール材 6 外側かしめ部 7 気密溶接部 8 亜難伸縮性保護テープ 9 熱収縮チューブ 10 自己融着性テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−96605(JP,U) 実開 平2−89406(JP,U) 実開 昭54−111694(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/255 H02G 15/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のプラスチック被覆線条体入り金属
    管の、前記プラスチック被覆線条体同士を接合し、前記
    2本の金属管の端部にスリーブを被せ、前記スリーブと
    2本の金属管とを各々かしめて接続したプラスチック被
    覆線条体入り金属管の接続部において、前記スリーブと
    2本の金属管とを各々複数箇所でかしめ、前記複数のか
    しめ箇所の少なくとも1箇所はスリーブと金属管との間
    にシール材を介在させ、少なくとも1箇所はスリーブと
    金属管とを直接接触させたことを特徴とするプラスチッ
    ク被覆線条体入り金属管の接続部。
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