JPH1174U - プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部 - Google Patents

プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部

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Publication number
JPH1174U
JPH1174U JP008303U JP830398U JPH1174U JP H1174 U JPH1174 U JP H1174U JP 008303 U JP008303 U JP 008303U JP 830398 U JP830398 U JP 830398U JP H1174 U JPH1174 U JP H1174U
Authority
JP
Japan
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plastic
sleeve
metal tube
metal
coated
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Application number
JP008303U
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English (en)
Inventor
正登 高坂
繁夫 清水
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密性に優れたプラスチック被覆線条体入り
金属管の接続部を提供する。 【解決手段】 2本のプラスチック被覆線条体1入り金
属管2の、前記プラスチック被覆線条体1同士を接続
し、その外周の2本の金属管2をスリーブ3を被せて連
結し、前記スリーブ3を2本の金属管2の各々の所定箇
所にかしめて圧着し、更に前記スリーブ3の両端部を金
属管2に気密溶接したプラスチック被覆線条体1入り金
属管2の接続部において、前記気密溶接部4周辺を含む
スリーブ3上に、自己融着性保護テープ5及び亜難伸縮
性保護テープ6を順次密に巻回し、更にその上に熱収縮
チューブ7を設けた。 【効果】 スリーブ3及びその気密溶接部4が自己融着
性保護テープ5と亜難伸縮性保護テープ6を順次密に巻
回し、更にその上に熱収縮チューブ7を設けたので、外
力がかかっても気密性が損なわれず、浸水が防止され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、気密性に優れたプラスチック被覆線条体入り金属管の接続部に関す る。
【0002】
【従来の技術】
プラスチック被覆線条体入り金属管は、プラスチック被覆メタル心線又はプラ スチック被覆光ファイバ心線等のプラスチック被覆線条体をSUS,鉄,Al等 の金属管に収容したものである。 そしてこのプラスチック被覆線条体入り金属管は、給水管や電力ケーブルの外 側に外装線と一緒に巻き付けて、給水や送電と、制御機器のコントロールとを同 時に行える光複合海底長尺体等となして用いられている。 ところで、この種のプラスチック被覆線条体入り金属管の接続は、内部の線条 体を接続したあと、外周の金属管同士を、溶接又は冷間圧接又は金属管端部に設 けたフランジをボルト締めする等の方法によりなされていた。 しかしながら、上記の接続方法はいずれも、敷設時に掛かる張力や捩じれに対 して強度的に不十分であった。その上、溶接法ではプラスチック被覆線条体が熱 的に損傷し、又フランジ法では所要の気密性が得られないという問題があった。
【0003】 このようなことから、スリーブ式接続部が開発された(実開平 3-96605)。こ のスリーブ式接続部は、図2にその縦断面図を示したように、2本のプラスチッ ク被覆線条体1入り金属管2の、前記プラスチック被覆線条体1同士を接続し、 その外周の2本の金属管2端部にスリーブ3を跨がせて被せ、前記スリーブ3を 2本の金属管2の各々の所定箇所にかしめて圧着し、更に前記スリーブ3の端部 を金属管2に気密溶接し、更にこのスリーブ3上に熱収縮チューブ6を被覆して 構成したものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、前述のスリーブ式接続部は、接続部が他の部分よりスリーブを 被せた分だけ太くなり、この為、接続部は、製造時や搬送時又は海底敷設時に床 や地面や海底と擦れあって、接続部には外力が他の部分より余計にかかり、その 結果溶接部が損傷して内部の気密性が損われ、金属管内に海水が浸入するという ような問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決したプラスチック被覆線条体入り金属管の接続部 を提供するもので、その構成は、2本のプラスチック被覆線条体入り金属管の、 前記プラスチック被覆線条体同士を接続し、その外周の2本の金属管をスリーブ を被せて連結し、前記スリーブを2本の金属管の各々の所定箇所にかしめて圧着 し、更に前記スリーブの両端部を金属管に気密溶接したプラスチック被覆線条体 入り金属管の接続部において、前記気密溶接部周辺を含むスリーブ上に、自己融 着性保護テープ及び亜難伸縮性保護テープを順次密に巻回し、更にその上に熱収 縮チューブを設けたことをたことを特徴とするものである。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案において、自己融着性保護テープを先に巻回し、その上に亜難伸縮性保 護テープを巻回する理由は、自己融着性保護テープの巻回体を亜難伸縮性保護テ ープで上から巻締めることにより、自己融着性が扶助されて、防水効果がより確 実に実現する為である。 前記2種の保護テープは、前記スリーブと金属管との気密溶接部周辺が完全に 被さるように密に巻回する。巻回数は、用途に応じて1重、2重又は多重等任意 である。1重に巻回する場合は、前記溶接部周辺を特別に厚く巻回するのが好ま しい。前記2種の保護テープの巻回体上に更に熱収縮チューブを被せると強化、 防水効果が向上する。 自己融着性保護テープにはブチルゴムやイソブチレン等を主成分とするテープ 材が用いられる。又亜難伸縮性保護テープにはポリエチレンやポリプロピレン等 を主成分とするテープ材が用いられる。上記両保護テープの上に熱収縮チューブ を被せることにより、接続部を更に強化し且つ防水することができる。
【0007】
【作用】
本考案のプラスチック被覆線条体入り金属管の接続部は、内部のプラスチック 被覆線条体を接続した2本の金属管の端部にスリーブを跨がせて被せ、金属管と スリーブとをかしめて一体化し、更にスリーブの両端を金属管と気密溶接したの ち、前記気密溶接部周辺を含むスリーブ上に、自己融着性保護テープと亜難伸縮 性保護テープとを順次密に巻回し、その上に熱収縮チューブを設けて前記気密溶 接部を補強したものなので、外部応力による気密溶接部の損傷が防止される。又 例え、気密溶接部が損傷しても、気密溶接部の外周が自己融着性保護テープ、亜 難伸縮性保護テープ、及び熱収縮チューブにより覆われているので気密性が保持 される。
【0008】
【実施例】
以下に、本考案を、実施例により詳細に説明する。 実施例1 図1イ,ロは本考案の接続部の実施例を示す縦断面説明図である。 図イに示した接続部は、2本のプラスチック被覆光ファイバ心線1入りSUS 製金属管(外径8mmφ,内径3mmφ)2の端部の前記金属管2の所定長さを切断 除去して内部のプラスチック被覆光ファイバ心線1を露出させ、露出したプラス チック被覆光ファイバ心線1同士を接続し、次いで前記2本の金属管2端部にス リーブ3を被せ、スリーブ3を2本の金属管2の各々の所定箇所にかしめて圧着 し、且つスリーブ3と金属管2とをスリーブ3の両端で気密溶接し、更にスリー ブ3上に、前記気密溶接部4の周辺を含めて、ブチルゴム製の自己融着性保護テ ープ5を巻回し、その上にポリエチレン製の亜難伸縮性保護テープ6を1重に巻 回し、更にこの上に熱収縮チューブ7を被せて接続部を形成した。
【0009】 比較例1 実施例1において、スリーブ3上に直接、熱収縮チューブ7を被せた他は、実 施例1と同じ方法によりプラスチック被覆光ファイバ心線1入り金属管2の接続 部を形成した。
【0010】 上記2種のプラスチック被覆光ファイバ心線1入り金属管2の接続部をそれぞ れ10本づつ用意し、各々に曲げ、捻じり、衝撃、しごきの一連の外部応力を加え たのち、前記接続部を水圧下に置いて、金属管2内部への浸水有無を調べた。そ の結果、本考案の接続部には浸水は全く認められなかったが、比較例品の3本に 浸水が認められた。前記浸水した比較例品を調べたところ、溶接箇所に亀裂が認 められた。
【0011】 実施例2 実施例1において、金属管2とスリーブ3との間の気密溶接を行わなかった他 は、実施例1と同じ方法により接続部を形成した。 比較例2 実施例2において、亜難伸縮性保護テープ6を巻回しなかった他は、実施例2 と同じ方法により接続部を形成した。 比較例3 実施例2において、自己融着性保護テープ5と亜難伸縮性保護テープ6を巻回 しなかった他は、実施例2と同じ方法により接続部を形成した。 上記各々の接続部に曲げ、捻じり、衝撃、しごきの一連の応力を加えたのち、 水圧下に置いて、金属管内部への浸水有無を調べた。結果を表1に示した。
【0012】
【表1】 ┌──┬─┬─────┬─────┬────┬───┬───┬────┐ │分類│No│自己融着性│亜難伸縮性│熱収縮 │試験 │浸水 │浸水 │ │ │ │保護テープ│保護テープ│チューブ│本数 │本数 │不良率 │ ├──┼─┼─────┼─────┼────┼───┼───┼────┤ │本考│1│ 有り │ 有り │ 有り │10本│ 1本│ 10%│ │案品│ │ │ │ │ │ │ │ ├──┼─┼─────┼─────┼────┼───┼───┼────┤ │比較│2│ 有り │ 無し │ 有り │10本│ 3本│ 30%│ │例品├─┼─────┼─────┼────┼───┼───┼────┤ │ │3│ 無し │ 無し │ 有り │ 4本│ 2本│ 50%│ └──┴─┴─────┴─────┴────┴───┴───┴────┘
【0013】 表1より明らかなように、本考案品(No1)は浸水したものが少なかった。こ のことにより、本考案品は、例え気密溶接部が損傷しても、巻回した2種の保護 テープ及び熱収縮チューブにより浸水を防止し得ることが実証された。 これに対し、比較例品のNo2は亜難伸縮性保護テープを巻回しなかった為、自 己融着性保護テープの自己融着が十分に達成されず、浸水不良率が30%に増加し た。又No3は自己融着性保護テープも亜難伸縮性保護テープも巻回せず、スリー ブ上に熱収縮チューブを直接被せた為防水効果が低く、浸水不良率が50%に増加 した。
【0014】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のプラスチック被覆線条体入り金属管の接続部は、 接続部のスリーブと気密溶接部周辺とを自己融着性保護テープと亜難伸縮性保護 テープとを順次密に巻回し、その上に熱収縮チューブを設けることにより補強し たものなので、外力がかかっても気密性が保持されて浸水等の事故が防止され、 工業上顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプラスチック被覆線条体入り金属管の
接続部の実施例を示す縦断面図である。
【図2】従来のプラスチック被覆線条体入り金属管の接
続部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチック被覆線条体 2 金属管 3 スリーブ 4 気密溶接部 5 自己融着性保護テープ 6 亜難伸縮性保護テープ 7 熱収縮チューブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本のプラスチック被覆線条体入り金属
    管の、前記プラスチック被覆線条体同士を接続し、その
    外周の2本の金属管をスリーブを被せて連結し、前記ス
    リーブを2本の金属管の各々の所定箇所にかしめて圧着
    し、更に前記スリーブの両端部を金属管に気密溶接した
    プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部において、
    前記気密溶接部周辺を含むスリーブ上に、自己融着性保
    護テープ及び亜難伸縮性保護テープを順次密に巻回し、
    更にその上に熱収縮チューブを設けたことを特徴とする
    プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部。
JP008303U 1998-10-21 1998-10-21 プラスチック被覆線条体入り金属管の接続部 Pending JPH1174U (ja)

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