JP3421863B2 - 位相サーボ回路 - Google Patents

位相サーボ回路

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JP3421863B2 JP04696193A JP4696193A JP3421863B2 JP 3421863 B2 JP3421863 B2 JP 3421863B2 JP 04696193 A JP04696193 A JP 04696193A JP 4696193 A JP4696193 A JP 4696193A JP 3421863 B2 JP3421863 B2 JP 3421863B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばディジタルV
TRのキャプスタンのサーボ回路に適用して好適な位相
サーボ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキャプスタンの位相サーボにおい
ては、通常のコントロール信号を用いた位相ロックサー
ボと、キャプスタンモータに取り付けられた周波数発電
機(FG)からのFG信号の個数を用いたインスタント
ロックサーボとがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の位相サーボにお
いては、位相ロック精度は高いが、サーボ周波数帯域は
3Hz程度と狭く、3Hz以上の位相のゆれを検出でき
ないため引き込みが遅いという問題点があった。
【0004】後者の位相サーボにおいては、例えば1/
4垂直期間毎にFGナンバー(FG信号の個数)を見て
サーボをかけるものである。サーボ周波数帯域が広くな
るため引き込みは速くなるが、FGナンバーが細かくゆ
れるため、位相ロック精度が低いという問題点があっ
た。
【0005】ところで、ディジタルVTRではアナログ
方式と比べてトラック幅が数分の1、例えば1/6程度
となり、高精度のトラッキングが必要となる。また、ア
ナログおよびディジタルの形式を問わずにポータブルV
TRでは、いわゆるつなぎ撮りにおいて短時間のキャプ
スタン位相ロックが必要となる。そのため、ポータブル
ディジタルVTRでは、従来の位相サーボでは良好なつ
なぎ撮りが困難である。
【0006】そこで、この発明では、サーボ周波数帯域
が広くなって引き込みが早く、しかも位相ロック精度の
高い回転体の位相サーボ回路を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、テープ状媒
体の位相を示す第1の周期信号と、このテープ状媒体を
駆動する回転体の回転に応じて出力されると共に第1の
周期信号より短い周期の第2の周期信号とを比較して、
これら第1および第2の周期信号のずれ時間を算出する
ずれ時間算出手段と、このずれ時間算出手段で算出され
たずれ時間に基づいて基準位相信号を位相補正すると共
に、位相補正された基準位相信号に基づいて第2の周期
信号のそれぞれに対応する比較基準信号を形成する基準
信号形成手段と、第2の周期信号のそれぞれと基準信号
形成手段で形成される比較基準信号とを使用して位相誤
差信号を得る位相誤差信号発生手段とを備えるものであ
る。
【0008】
【作用】この発明においては、第1の周期信号より短い
周期の第2の周期信号のそれぞれと比較基準信号を使用
して位相誤差信号を得るものであり、第1の周期信号を
比較基準信号と比較するものに比べてサーボ周波数帯域
が広くなり引き込みが早くなる。この場合、第1の周期
信号と第2の周期信号のずれ時間に基づいて基準位相信
号の位相補正が行なわれるので、位相誤差信号は第1の
周期信号に対する位相誤差信号となり、テープ状媒体の
位相サーボを良好に行い得る。また、第2の周期信号の
それぞれに対する比較基準信号を高精度とすることで位
相ロック精度が高められる。
【0009】
【実施例】以下、図1を参照しながら、この発明の一実
施例について説明する。本例は、VTRのキャプスタン
のサーボ回路に適用した例である。
【0010】図において、図示しない磁気テープの長手
方向に沿って形成されたコントロールトラックより再生
されるコントロール信号SCTLは、カウンタ1のクリア
端子CLRに供給されると共に、フリップフロップ3の
リセット端子Rに供給される。また、キャプタンモータ
に取り付けられた周波数発電機(FG)より出力される
FG信号SFGは、カウンタ2のクリア端子CLRに供給
されると共に、フリップフロップ3のセット端子Sに供
給される。また、クロックCLKはカウンタ1,2のク
ロック端子CKに供給される。
【0011】カウンタ1,2のカウント値はそれぞれラ
ッチ回路4,5に供給される。ラッチ回路4にはフリッ
プフロップ3の出力信号がラッチパルスとして供給さ
れ、ラッチ回路5にはコントロール信号SCTLがラッチ
パルスとして供給される。
【0012】図2は、コントロール信号SCTLおよびF
G信号SFGを示している。カウンタ1はコントロール信
号SCTLでクリアされると共に、クロックCLKが供給
される毎にカウントアップされ、しかもラッチ回路4で
はフリップフロップ3の出力信号でラッチされるため、
ラッチ回路4ではコントロール信号SCTLの立ち上がり
タイミングよりFG信号SFGの立ち上がりタイミングま
での時間t1に対応するカウント値C1がラッチされる。
【0013】一方、カウンタ2はFG信号SFGでクリア
されると共に、クロックCLKが供給される毎にカウン
トアップされ、しかもラッチ回路5ではコントロール信
号SCTLでラッチされるため、ラッチ回路5ではFG信
号SFGの立ち上がりタイミングよりコントロール信号S
CTLの立ち上がりタイミングまでの時間t0に対応するカ
ウント値C0がラッチされる。
【0014】ラッチ回路4,5より出力されるカウント
値C1,C0はそれぞれずれ時間算出回路6に供給され
る。ずれ時間算出回路6では、コントロール信号SCTL
とFG信号SFGとのずれ時間t1が標準化される。すな
わち、1倍速時に相当するずれ時間TDが、次式のよう
に算出される。この式で、TFG1は1倍速時のFG信号
SFGの周期である。
【0015】 TD=TFG1×C1/(C1+C2) ・・・(1) ここで、キャプスタンの速度が変化しているときに、上
述の計算をすると誤差が発生する。この誤差の大きさを
計算する。
【0016】まず、キャプスタンの加速度をN倍速/秒
とし、着目する2個のFG信号SFGの時間間隔tFG01の
間に変化するキャプスタンの速度VD(倍速)は、次式
で表わされる。
【0017】 VD=N×tFG01 ・・・(2) 実用上の値として、N=5,tFG01=1msecとする
と、VD=0.005倍速となる。
【0018】次に、CTL位相サーボに影響を及ぼす誤
差TEを計算する。加速度が一定とすると、ある区間で
の平均速度は始点と終点の速度の平均値となる。そこ
で、一定のn倍速で走行したときにTFG01の時間がかか
った場合、始点でn倍速、終点で(n+VD)倍速にな
るような等加速度の走行をしたときにかかる時間TT
は、次式で表わされる。
【0019】 TT=n×TFG01/(n+VD/2) ・・・(3) 実用上の値として、TFG01=1msec、n=1/2倍
速、VD=0.005倍速とすると、TT=0.995
msecとなり、誤差TEは次式のようになり、許容され
るCTLジッタ、例えば0.1msecに比べて充分に小
さい。
【0020】 TE=TFG01−TT=0.005msec ・・・(4) 図1に戻って、基準位相信号としてのフレーム信号SFL
(2垂直期間の周期を有する)は遅延回路7に供給され
る。遅延回路7にはずれ時間算出回路6よりずれ時間T
Dのデータが供給され、遅延回路7からはフレーム信号
SFLが時間TDだけ遅延された信号SFLaが出力される。
図3に、フレーム信号SFLと信号SFLaとの位相関係を
示している。
【0021】また、遅延回路7からは、図4Dに示すよ
うに、1倍速時のFG信号SFGの周期TFG1ずつ順次遅
延された信号SFLb〜SFLhが出力される。本例はコント
ロール信号SCTLの1周期内に8個のFG信号SFGが含
まれる場合を示している。なお、図4Aはコントロール
信号SCTL、同図BはFG信号SFG、同図Cはフレーム
信号SFLを示している。
【0022】遅延回路7より出力される信号SFLa〜SF
Lhはそれぞれ鋸歯状波信号発生回路8a〜8hに供給さ
れる。発生回路8a〜8hからは、図4Eに示すよう
に、FG信号SFGのそれぞれに対する比較基準信号とし
ての鋸歯状波信号SSWa〜SSWhが出力され、それぞれ切
換スイッチ9のa〜h側の固定端子に供給される。
【0023】また、コントロール信号SCTLはカウンタ
10のクリア端子CLRに供給され、FG信号SFGはカ
ウンタ10のクロック端子CKに供給される。このカウ
ンタ10はコントロール信号SCTLでクリアされると共
に、FG信号SFGが供給される毎にカウントアップされ
る。そのため、カウンタ10のカウント値は、コントロ
ール信号SCTLの立ち上がりタイミングを基準としたF
G信号SFGの番号を示すものとなる。
【0024】カウンタ10からのカウント値は切換スイ
ッチ9に切換制御信号として供給される。切換スイッチ
9は、カウント値が0〜7であるとき、それぞれa〜h
側に接続される。切換スイッチ9の出力信号はサンプル
ホールド回路11に供給される。サンプルホールド回路
11には、FG信号SFGがサンプリングパルスとして供
給される。サンプルホールド回路11では、番号0〜7
のFG信号SFGによってそれぞれ鋸歯状波信号SSWa〜
SSWhがサンプリングされる。このサンプルホールド回
路11の出力信号は位相誤差信号として加算回路12に
供給される。
【0025】FG信号SFGは比較回路13に供給され
る。比較回路13ではFG信号SFGの周期と基準周期T
Gとが比較されて速度誤差信号が形成され、この速度誤
差信号は加算回路12に供給される。加算回路12で
は、位相誤差信号に速度誤差信号が加算され、その加算
信号はドライブ回路14を介してキャプスタンモータ1
5に制御信号として供給され、図示しないキャプスタン
の回転速度および回転位相が制御される。
【0026】図5を使用して、本例における位相引き込
み過程を説明する。図5Aは基準位相信号としてのフレ
ーム信号SFL、同図Bは目標のFG信号SFGの番号と位
相、同図Cは現実のFG信号SFGの番号と位相、同図D
は鋸歯状波信号SSWa〜SSWhを示している。各鋸歯状波
信号SSWa〜SSWhの傾斜の中央の○印は位相誤差0を示
しており、ここでは電圧0に当たるとする。サンプルホ
ールド回路11からは、○印より右側をサンプリングす
ると正の電圧が出力され、一方○印より左側をサンプリ
ングすると負の電圧が出力される。
【0027】番号5のFG信号SFGが入力される時点t
f1では、切換スイッチ9で鋸歯状波信号SSWfが選択さ
れている。この時点tf1で鋸歯状波信号SSWfをサンプ
リングするとサンプルホールド回路11からは正の大き
な電圧が位相誤差信号として出力される。そのためキャ
プスタンモータ15の回転が速くなり、FG信号SFGの
周波数が高くなり、番号0のFG信号SFGの立ち上がり
タイミングを信号SFLaの立ち上がりタイミングに近づ
ける働きをする。
【0028】次に、番号6のFG信号SFGが入力される
時点tg1では、切換スイッチ9で鋸歯状波信号SSWgが
選択されている。この時点tg1でも鋸歯状波信号SSWg
をサンプリングするとサンプルホールド回路11からは
かなり正の大きな電圧が位相誤差信号として出力され
る。そのためキャプスタンモータ15の回転が速くな
り、FG信号SFGの周波数が高くなり、番号0のFG信
号SFGの立ち上がりタイミングを信号SFLaの立ち上が
りタイミングに近づける働きをする。
【0029】このあと番号7,0,1,・・・と進むに
つれ、現実のFG信号SFGが目標のFG信号SFGに近づ
き、次の番号5のFG信号SFGが入力される時点tf2で
は殆ど目標に一致し、位相誤差も0となる。
【0030】このように本例においては、コントロール
信号SCTLより短い周期のFG信号SFGのそれぞれによ
って比較基準信号としての鋸歯状波信号SSWa〜SSWhを
サンプリングして位相誤差信号を得るものであり、従来
の位相ロックサーボのようにコントロール信号SCTLと
比較基準信号と比較するものに比べてサーボ周波数帯域
が広くなるため、引き込みを早くできる。
【0031】この場合、コントロール信号SCTLとFG
信号SFGのずれ時間TDに基づいて、遅延回路7では基
準位相信号としてのフレーム信号SFLの位相補正が行な
われるので、位相誤差信号はコントロール信号SCTLに
対する位相誤差信号となり、磁気テープの位相サーボを
良好に行なうことができる。
【0032】また、FG信号SFGのそれぞれに対する比
較基準信号として鋸歯状波信号SSWa〜SSWhが使用さ
れ、これら鋸歯状波信号SSWa〜SSWhは連続的に変化し
ているため、高精度の位相誤差信号を得ることができ、
位相ロック精度を高めることができる。
【0033】次に、図6を参照しながら、この発明の他
の実施例について説明する。本例は位相誤差信号をディ
ジタル的に形成するようにした例である。この図6にお
いて、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳
細説明は省略する。
【0034】図において、クロックCLKはフリーラン
ニングカウンタ16のクロック端子CKに供給され、こ
のカウンタ16からのカウント値はラッチ回路17,1
8に供給される。ラッチ回路17にはFG信号SFGがラ
ッチパルスとして供給され、ラッチ回路18にはフレー
ム信号SFLがラッチパルスとして供給される。
【0035】ラッチ回路17ではFG信号SFGの立ち上
がりタイミングでカウント値がラッチされ、ラッチされ
たカウント値CFGは減算回路19に供給される。また、
ラッチ回路18ではフレーム信号SFLの立ち上がりタイ
ミングでカウント値がラッチされ、ラッチされたカウン
ト値CFLはオフセット加算回路20に供給される。
【0036】この加算回路20には、さらにカウンタ1
0よりFG信号SFGの番号を示すカウント値が供給され
ると共に、ずれ時間算出回路6よりずれ時間TDのデー
タが供給される。FG信号SFGの番号をn(n=0〜
7)、ずれ時間TDに相当するカウント値をCD、1倍速
時のFG信号SFGの周期TFG1に相当するカウント値を
CFG1とするとき、加算回路20では次式のカウント値
COUTが演算されて出力される。
【0037】 COUT=CFL+CD+CFG1×n ・・・(5) 加算回路20より出力されるカウント値COUTは、FG
信号SFGのそれぞれに対応したカウント値CFGの比較基
準信号として減算回路19に供給される。減算回路19
では、カウント値CFGよりカウント値COUTが減算さ
れ、この減算回路19の出力(CFG−COUT)は位相誤
差信号として加算回路12に供給される。
【0038】本例は以上のように構成され、位相誤差信
号がディジタル的に形成される他は図1の例と同様に構
成されるため、図1の例と同様にキャプスタンの回転速
度および回転位相が制御される。
【0039】本例においては、コントロール信号SCTL
より短い周期のFG信号SFGのそれぞれに対応するカウ
ント値CFGと比較基準信号としてのカウント値COUTと
の減算処理で位相誤差信号を得るものであり、従来の位
相ロックサーボのようにコントロール信号SCTLと比較
基準信号と比較するものに比べてサーボ周波数帯域が広
くなるため、引き込みを早くできる。
【0040】この場合、コントロール信号SCTLとFG
信号SFGのずれ時間TDに基づいて、オフセット加算回
路20では基準位相信号としてのフレーム信号SFLでラ
ッチされたカウント値CFLにずれ時間TDに相当するカ
ウント値CDを加算して位相補正が行なわれるので、位
相誤差信号はコントロール信号SCTLに対する位相誤差
信号となり、磁気テープの位相サーボを良好に行なうこ
とができる。
【0041】また、カウント値CFGとカウント値COUT
との減算処理で位相誤差信号を得るものであり、位相誤
差信号はクロックCLKの精度でもって得ることがで
き、従来のFG信号SFGの個数を用いるインスタントロ
ックサーボの場合に比べて位相ロック精度を高めること
ができる。例えば、クロックCLKの周期が1μsecで
あり、FG信号SFGの周期TFG1が1msecであるとき
は、ほぼ1000倍の精度を得ることができる。
【0042】次に、図7を参照しながら、この発明の他
の実施例について説明する。本例も位相誤差信号をディ
ジタル的に形成する例であり、図6と対応する部分には
同一符号を付しその詳細説明は省略する。
【0043】図において、オフセット選択回路21およ
び加減算回路22では、図6のオフセット加算回路20
および減算回路19に相当する処理が行なわれる。
【0044】カウンタ10より出力されるFG信号SFG
の番号を示すカウント値は、例えばROMで構成される
オフセット選択回路21に供給される。FG信号SFGの
番号をn(n=0〜7)、1倍速時のFG信号SFGの周
期TFG1に相当するカウント値をCFG1とするとき、選択
回路21では次式のカウント値CSEが選択されて出力さ
れる。
【0045】 CSE=CFG1×n ・・・(6) オフセット選択回路21より出力されるカウント値CSE
は加減算回路22に供給される。加減算回路22には、
さらにラッチ回路17でラッチされたカウント値CFG、
ラッチ回路18でラッチされたカウント値CFLおよびず
れ時間算出回路6よりずれ時間を示すデータが供給され
る。ずれ時間TDに相当するカウント値をCDとすると、
加減算回路22では次式の演算が行なわれる。
【0046】CFG−(CFL+CD+CSE) =CFG−(CFL+CD+CFG1×n) =CFG−COUT ・・・(7) 加減算回路22の出力は図6の例の減算回路19の出力
と等しくなり、この出力は加算回路12に位相誤差信号
として供給される。
【0047】本例は以上のように構成され、その他は図
6の例と同様に構成され、同様の作用効果を得ることが
できる。
【0048】なお、上述実施例においては、VTRのキ
ャプスタンサーボ回路に適用したものであるが、この発
明はその他のテープ状媒体を駆動する回転体の位相サー
ボ回路に同様に適用できることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、第1の周期信号より
短い周期の第2の周期信号のそれぞれと比較基準信号を
使用して位相誤差信号を得るものであり、第1の周期信
号を比較基準信号と比較するものに比べてサーボ周波数
帯域を広くでき、従来のコントロール信号を用いた位相
ロックサーボに比べて引き込みを早くできる。この場
合、第1の周期信号と第2の周期信号のずれ時間に基づ
いて基準位相信号の位相補正が行なわれるので、位相誤
差信号は第1の周期信号に対する位相誤差信号となり、
テープ状媒体の位相サーボを良好に行なうことができ
る。また、第2の周期信号のそれぞれに対する比較基準
信号を高精度にでき、従来のFG信号の個数を用いたイ
ンスタントロックサーボと比べて位相ロック精度が高め
ることができる。したがってこの発明を例えばディジタ
ルポータブルVTRに適用すれば、精度の良いつなぎ撮
りが容易となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る位相サーボ回路の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】コントロール信号とFG信号のずれ時間を示す
図である。
【図3】フレーム信号の位相補正を説明するための図で
ある。
【図4】実施例の各部波形を示す図である。
【図5】位相引き込み過程を説明するための図である。
【図6】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,2,10 カウンタ 3 フリップフロップ 4,5,17,18 ラッチ回路 6 ずれ時間算出回路 7 遅延回路 8a〜8h 鋸歯状波信号発生回路 9 切換スイッチ 11 サンプルホールド回路 12 加算回路 13 比較回路 14 ドライブ回路 15 キャプスタンモータ 16 フリーランニングカウンタ 19 減算回路 20 オフセット加算回路 21 オフセット選択回路 22 加減算回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ状媒体の位相を示す第1の周期信
    号と、このテープ状媒体を駆動する回転体の回転に応じ
    て出力されると共に上記第1の周期信号より短い周期の
    第2の周期信号とを比較して、これら第1および第2の
    周期信号のずれ時間を算出するずれ時間算出手段と、 このずれ時間算出手段で算出されたずれ時間に基づいて
    基準位相信号の位相を補正すると共に、位相補正された
    基準位相信号に基づいて上記第2の周期信号のそれぞれ
    に対応する比較基準信号を形成する基準信号形成手段
    と、 上記第2の周期信号のそれぞれと上記基準信号形成手段
    で形成される比較基準信号とを使用して位相誤差信号を
    得る位相誤差信号発生手段とを備えることを特徴とする
    位相サーボ回路。
  2. 【請求項2】 上記基準信号形成手段および位相誤差信
    号発生手段として、遅延回路、鋸歯状波信号発生回路、
    サンプルホールド回路を有し、 上記基準位相信号を上記遅延回路に供給し、上記ずれ時
    間算出手段で算出されたずれ時間分だけ遅延させると共
    に、一定時間ずつ順次遅延させて上記第2の周期信号の
    それぞれに対応する信号を形成し、 上記遅延回路の出力を上記鋸歯状波信号発生回路に供給
    して上記第2の周期信号のそれぞれに対応した比較基準
    信号としての鋸歯状波信号を形成し、 この鋸歯状波信号発生回路より出力される上記第2の周
    期信号に対応した鋸歯状波信号を上記サンプルホール回
    路に順次供給すると共に、上記第2の周期信号のそれぞ
    れでサンプリングして上記位相誤差信号を得ることを特
    徴とする請求項1記載の位相サーボ回路。
  3. 【請求項3】 上記基準信号形成手段および位相誤差信
    号発生手段として、フリーランニングカウンタ、第1お
    よび第2のラッチ回路、オフセット加算回路および減算
    回路とを有し、 上記フリーランニングカウンタの出力を上記第1のラッ
    チ回路で上記第2の周期信号をラッチパルスとしてラッ
    チし、上記フリーランニングカウンタの出力を上記第2
    のラッチ回路で上記基準位相信号をラッチパルスとして
    ラッチし、 上記第2のラッチ回路の出力を上記オフセット加算回路
    に供給し、上記ずれ時間算出手段で算出されたずれ時間
    に相当する値を加算すると共に、上記第1の周期信号の
    位相を基準として付された上記第2の周期信号の番号に
    応じて順次一定値ずつ増加する値を加算して上記第2の
    周期信号のそれぞれに対応した比較基準信号としての基
    準値を形成し、 上記減算回路でもって上記オフセット加算回路より出力
    される上記第2の周期信号のそれぞれに対応する基準値
    と上記第1のラッチ回路の出力との差をとることで上記
    位相誤差信号を得ることを特徴とする請求項1記載の位
    相サーボ回路。
  4. 【請求項4】 上記基準信号形成手段および位相誤差信
    号発生手段として、フりーランニングカウンタ、第1お
    よび第2のラッチ回路、オフセット選択回路および加減
    算回路とを有し、 上記フリーランニングカウンタの出力を上記第1のラッ
    チ回路で上記第2の周期信号をラッチパルスとしてラッ
    チし、上記フリーランニングカウンタの出力を上記第2
    のラッチ回路で上記基準位相信号をラッチパルスとして
    ラッチし、 上記オフセット選択回路より上記第1の周期信号の位相
    を基準として付された上記第2の周期信号の番号に応じ
    て順次一定値ずつ増加するオフセット値を出力し、 上記加減算回路に上記第1および第2のラッチ回路の出
    力、上記ずれ時間算出手段で算出されたずれ時間のデー
    タおよび上記オフセット選択回路の出力を供給し、この
    加減算回路で加減算処理をすることで上記位相誤差信号
    を得ることを特徴とする請求項1記載の位相サーボ回
    路。
  5. 【請求項5】 上記回転体はキャプスタンであることを
    特徴とする請求項1記載の位相サーボ回路。
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