JP3421847B2 - 床面積可変型建物 - Google Patents
床面積可変型建物Info
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Description
関するもので、特に貸し工場として使用した場合に最適
な床面積可変型建物に関するものである。
発への意欲を持った企業に対して建物を賃貸し、入居企
業や地域内企業同士の多様な事業者間交流を促進させ、
基盤的技術の高度化等による地域産業集積の活性化を狙
った施設のことをいう。
者側では自己所有よりも低廉でスペース確保が可能なこ
と。提供者側にとっては、所有権を保持したまま一定の
賃料収入の確保が可能なことである。
は以下のような問題がある。 <イ>理想は入居時の規模に最低限必要な面積があれば
良いのだが、実際は成長を見越した上での床面積を確保
しなければならないので大きすぎたりする。企業の将来
は保証されていないのに無駄である。又、3年〜5年で
入居・退去が繰り返されている貸し工場事業では、新た
な入居希望があった場合、自社の企業ニーズにマッチし
たものがなければ、入居希望企業及び事業主の双方にと
って不利益である。 <ロ>事業の拡張、縮小に対応できない。例えば、製品
の本格的生産に伴う生産ラインの構築や製品ストック増
大によるスペースの不足に対応できない。 <ハ>業種によっては、音や臭気が多少発生する企業も
あり、特に長屋タイプであれば隣り合う企業に迷惑がか
かる可能性から入居をあきらめる可能性がある。 <ニ>飛び込み仕事(短期)への対応ができない。即
ち、量の増大や特殊工程の接続による床面積の不足に対
応できない。
者が発生したり、貸し工場に空きが発生したリする。
又、仮に入居した場合でもその企業に必ずしもフィット
しているとは言えない。
るためになされたもので、部屋の床面積を自由に、かつ
容易、迅速に変更することができる床面積可変型建物を
提供することを目的とする。
の手段として本発明は、建物の両端部に設けた端部外壁
間に複数の部屋を一列または二列以上に並べ、部屋間に
開放スペースを介在させた建物であって、建物の長手方
向に配設した外壁と、建物の幅方向に配設した仕切壁と
を移設可能に構成し、前記外壁と仕切壁を移設して開放
スペースの位置、数、床面積のいずれか一つ又は複数の
条件を変えることによって、個別の部屋の床面積を変更
できるよう構成した、床面積可変型建物を提供する。
前記外壁は、建物の長手方向の全長又は一部に亘って配
設した外壁用ガイドレールに沿って滑動させることによ
り移設可能に構成した、床面積可変型建物を提供する。
て、前記外壁の一部を扉に代えて、この扉は、建物の長
手方向の全長又は一部に亘って配設した扉用ガイドレー
ルに沿って滑動させることにより開閉及び移設可能に構
成した、床面積可変型建物を提供する。さらに、上述の
床面積可変型建物において、前記外壁は、矩形に形成し
たフレームに外装材を組付けて構成し、支柱、梁材及び
間柱に着脱自在に構成した、床面積可変型建物を提供す
る。さらに、上述の床面積可変型建物において、前記仕
切壁は、所定の間隔で複数本設置した間柱を傾けながら
該間柱に複数枚のパネルを水平方向に差し込むことによ
って着脱自在に構成した、床面積可変型建物を提供す
る。
明の一実施の形態について説明する。 <イ>端部外壁 図1に示すように、複数の部屋が一列に並んだ床面積可
変型建物の長手方向の両端部に、端部外壁1を幅方向に
設置する。端部外壁1は公知の固定式構造でも、取り付
け取り外しのできる着脱式構造でも良い。
設置する端部外壁1の両端に、支柱(角形鋼管等)7、
7を設置する。支柱7、7の間に適当な間隔で間柱72
を複数本設置し、これらの上方に梁材(H形鋼等)71
を掛け渡している。間柱72は、例えば図3に示すよう
に、略コの字形の軽量形鋼を背中合わせに接合して構成
している。端部外壁1は、床面73から梁材71まで複
数枚のパネル(サンドイッチパネル)51を、間柱72
の間に差し込んで構成している。サンドイッチパネル5
1の幅(長手方向の長さ)は、間柱72、72の間隔よ
り狭く形成し、これによってサンドイッチパネル51と
間柱72とに生じる隙間54(図3参照)を利用してサ
ンドイッチパネル51を差し込むことができる。
平移動して傾け、更に隙間54を生じさせることによっ
て、サンドイッチパネル51の差込作業を簡単に行うこ
とができる。また、サンドイッチパネル51の差込作業
は、水下側(図2の左側)から水上側(図2の右側)に
向かって行う。水上側の間柱72は、支柱7と干渉して
傾けることができないため、図2に示すように間柱72
を二つの間柱72a、72bに分割し、間柱72aを切
り離し自在としている。したがって、水上側のサンドイ
ッチパネル51を差し込む場合は、上方の間柱72aを
切り離してから順次差し込み、梁材71まで差し込んだ
ら、間柱72aをボルト等で支柱7に取り付ける。
チパネル51の幅方向の隙間には、内部側にスペーサ5
2を、風雨にさらされる外部側に止水材(サッシュ用ガ
スケット等)53を夫々はめ込んで隙間を塞いでおくよ
うにする。このようにして、端部外壁1を着脱式構造と
することができる。なお、サンドイッチパネル51の代
りに、押出成形セメント版、金属系サイディング等を用
いることもできる。
上部間の全長に亘って架設した固定式外壁であり、建物
の前面と裏面とに対向させて配置する。また、これらの
上部固定外壁2の上方には建物の前面から裏面へ向けて
折板などの屋根3を取付ける。
物の長手方向に沿って配設され、他の場所に移設可能な
ようにボルトやその他の手段で着脱式に構成している。
移設可能外壁4と扉(ハンガードア等)6を組み合わせ
て、1ユニットに構成した状態を図4に示す。左右の支
柱(角形鋼管等)7と間柱(H形鋼等)74の間に移設
可能外壁4を夫々設けている。間柱74、74間には、
後述するように扉6が左右にスライドして開閉するよう
になっている。
骨フレーム41と、このフレーム41の幅方向に掛け渡
した壁下地材(鉄骨)42及びサンドイッチパネル等の
外装材43を組付けて構成している(図5参照)。この
ように構成した移設可能外壁4を、図5に示すように、
梁材(角形鋼管等)71に固定したプレート75にフレ
ーム41の取付金具76を介してボルト等で取り付けて
いる。したがって、移設可能外壁4を移設する場合は、
ボルトをゆるめて梁材71から移設可能外壁4を取り外
し、移設先の梁材71のプレート75にボルトで取り付
けて行うことができる。
部屋8とを仕切ったり、部屋8と開放スペース9とを仕
切るための壁体であり、建物の幅方向に着脱自在に設置
されている。移設可能仕切壁5は、端部外壁1と同じよ
うに複数枚のサンドイッチパネル51を間柱72、72
の間に床面73から梁材71に至るまで差し込んで構成
している(図2参照)。間柱72も、端部外壁1と同様
に略コの字形の軽量形鋼を背中合わせに接合して構成し
ている(図3参照)。したがって、サンドイッチパネル
51の間柱72への差込作業も端部外壁1の場合と同様
に水下側から水上側へ向けて行うようにする(図2参
照)。
用しないパネル差込式取り付け工法のため、移設可能仕
切壁5の組付けは、移設可能仕切壁5のいずれの側から
も作業を行うことができ、例えば隣の部屋8で他の仕事
を行っている企業があっても組付け作業の邪魔になるこ
とはなく、また隣の部屋8にも迷惑をかけることはな
い。なお、部屋8と部屋8とを仕切る移設可能仕切壁5
は、風雨にさらされることがないため、間柱72とサン
ドイッチパネル51の幅方向の隙間には、夫々スペーサ
52をはめ込んで隙間を塞いでおけばよい。部屋8と開
放スペース9とを仕切る移設可能仕切壁5は、開放スペ
ース9側に止水材53をはめ込んで隙間を塞いでおく。
の作業を行う。即ち、間柱72aを切り離して水上側か
らサンドイッチパネル51を取り外し、次に間柱72の
柱頭部を水平移動して傾けてサンドイッチパネル51を
順次取り出す。これを水下側まで繰り返しながら間柱7
2を含めて順次取り外して分解し、移設先において間柱
72を設置し、前記した組付け作業を行えばよい。
設可能外壁4よりも外側の位置に設置し、建物の長手方
向に沿って左右にスライド開閉するよう構成している
(図4参照)。スライド構造としては、例えば図6に示
すように、梁材71から扉用上部ガイドレール61を張
り出し、また床面73には溝状に扉用下部ガイドレール
62を建物の長手方向の全長あるいは一部に沿って配設
し、扉6の上下端部にはローラー63、64を装着して
滑動可能に構成する(ハンガードア式)。これによって
扉6を左右にスライド開閉することができる。
2を建物の全長に沿って配設しておけば、扉6の移設作
業も滑動させることによって行うことができる。なお、
部屋8間の開放スペース9に露出する扉用下部ガイドレ
ール62には、図示しない蓋板などをしておくと安全で
ある。また、扉用上下部ガイドレール61、62を着脱
式に構成し、移設作業などの必要なときにのみ延設する
ことも考えられる。
わりに、図示しない着脱式シャッターを設けることも考
えられる。この場合には、図6に示す梁材71の外面
に、シャッターボックスをボルト等で着脱可能に取付け
ると良い。また、移設可能外壁4にドアを取り付けてド
ア付き移設可能外壁41を用いてもよい(図1参照)。
可能仕切壁5で仕切って構成している(図7参照)。支
柱7、間柱72あるいは移設可能外壁4、移設可能仕切
壁5等に一定の間隔で穴をあけておけば、アングル等を
利用して棚を設置したり、ジブクレーン等の簡易荷揚げ
設備を取り付けて部屋8の空間を有効に活用することが
できる。
壁2の下部であって、部屋8と部屋8の間を移設可能仕
切壁5で仕切って形成される空間である。部屋8から開
放スペース9へ通行できるように移設可能仕切壁5には
必要に応じてドアを設けている。この開放スペース9
は、後述するように、部屋8の床面積を変更する際に必
要である他に、製品や材料、機械の短期的般出入(共同
利用)、製品や材料、機械の短期的仮置き(共同利用)
等に利用できる。また、音や臭気を発生させる企業の部
屋8と隣接企業の部屋8との間にこの開放スペース9を
介在させて、両者を離す目的に利用することもできる。
仕切壁5に設けたドアの開く向きを内開きから外開き
へ、あるいはこの逆に外開きから内開きへ変更しなけれ
ばならない場合も生じる。この場合は、ドア枠の両端と
移設可能仕切壁5との間に夫々着脱可能な取付金具等を
設けることにより、ドア枠毎移設可能仕切壁5から取り
外して反転し、内開きから外開きへあるいはこの逆に外
開きから内開きへ簡単に変更することができる。
並設して、移設可能外壁4等を取り外すことによって、
幅方向に増設したスクエアタイプとすることができる。
前記したように端部外壁1、移設可能外壁4及び移設可
能仕切壁5の組付けは極めて簡単に工事することができ
るので、支柱7、間柱72及び梁材71を建物の幅方向
に延長して設けることによって、この支柱7及び間柱7
2に端部外壁1を増設すればよい。必要に応じて、移設
可能外壁4及び移設可能仕切壁5を取り外したり、組み
付ければ内部を任意に区画したスクエアタイプの建物と
することができる。
ース9の位置、数、床面積のいずれか一つ又は複数の条
件を変えることによって、部屋8の床面積を変更するこ
とができる。図7から図8への変更例は、開放スペース
9の位置を変更する場合であり、移設可能外壁4、移設
可能仕切壁5を取り外して移設すると共に、扉6を扉用
上下部ガイドレール61、62に沿ってスライド移設す
る。この際に、不要な扉6は撤去し、その分、ドア付き
等の移設可能外壁41を増設する。
壁4と移設可能仕切壁5を取り外して移設し、開放スペ
ース9の数及び床面積を変更する場合である。なお、移
設可能外壁4、移設可能仕切壁5、扉6を必要に応じて
撤去、増設することによって、開放スペース9の数のみ
や床面積のみを変更することができる。以上のように本
発明は、床面積可変型建物の部屋8の床面積を自由に、
かつ容易、迅速に変更することができる。また、上述の
貸し工場のみでなく、倉庫、店舗、事務所などの様々な
建物に応用することができる。
扉6と同じように建物の長手方向に沿って滑動可能に構
成し、滑動させることによって移設を可能とした実施の
形態である。図示のように、扉6と同様な上下のガイド
レール42、43を建物の長手方向の全長あるいは一部
に亘って配設し、それに沿ってスライド可能に構成す
る。扉用上下部ガイドレール62、63の内側に沿って
配設することになる。図12は、移設可能外壁4と扉6
をハンガー式に構成した例を示している。梁材71から
ブラケット77を張り出し、このブラケット77に二重
レール78を建物の長手方向の全長あるいは一部に亘っ
て配設する。移設可能外壁4と扉6の上端部には、夫々
ローラー45、65を装着して滑動可能にする。これに
よって、扉6を左右にスライド開閉したり、移設可能外
壁4を左右にスライドしたり、扉6と共に移設可能外壁
4を一緒にスライドすることができる。
次のような効果を得ることができる。 <イ>部屋の床面積を自由に変えることができる。従っ
て、入居希望企業の規模に対応できる。 <ロ>入居後であっても、部屋の床面積を容易かつ迅速
に変更することができる。そのため、事業成長に合わせ
た床面積の拡張・縮小に対応できる。また、飛び込み仕
事(短期)に応じて床面積の拡張・縮小ができる。 <ハ>音や臭気を発生させる企業の部屋と隣接企業の部
屋との間に開放スペースを介在させて両者を離すことが
できる。そのため、入居希望企業の業種に対応できる。 <ニ>部屋と部屋との間を仕切っている移設可能仕切壁
を取り外すことによって、隣り合う企業同士で共同ライ
ンを組むことができる。
示す説明図
部の断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 建物の両端部に設けた端部外壁間に複
数の部屋を一列または二列以上に並べ、部屋間に開放ス
ペースを介在させた建物であって、 建物の長手方向に配設した外壁と、建物の幅方向に配設
した仕切壁とを移設可能に構成し、前記外壁と仕切壁を移設して 開放スペースの位置、数、
床面積のいずれか一つ又は複数の条件を変えることによ
って、個別の部屋の床面積を変更できるよう構成した、
床面積可変型建物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の床面積可変型建物にお
いて、前記外壁は、建物の長手方向の全長又は一部に亘
って配設した外壁用ガイドレールに沿って滑動させるこ
とにより移設可能に構成した、床面積可変型建物。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の床面積可変型建
物において、前記外壁の一部を扉に代えて、この扉は、
建物の長手方向の全長又は一部に亘って配設した扉用ガ
イドレールに沿って滑動させることにより開閉及び移設
可能に構成した、床面積可変型建物。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の床面積可変型建
物において、前記外壁は、矩形に形成したフレームに外
装材を組付けて構成し、支柱、梁材及び間柱に着脱自在
に構成した、床面積可変型建物。 - 【請求項5】 請求項1に記載の床面積可変型建物にお
いて、前記仕切壁は、所定の間隔で複数本設置した間柱
を傾けながら該間柱に複数枚のパネルを水平方向に差し
込むことによって着脱自在に構成した、床面積可変型建
物。
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JP2000054103 | 2000-02-29 | ||
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Publications (2)
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JP2001317126A JP2001317126A (ja) | 2001-11-16 |
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-
2000
- 2000-09-28 JP JP2000297655A patent/JP3421847B2/ja not_active Expired - Fee Related
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