JP3420878B2 - リバーシブル遮光カーテン - Google Patents
リバーシブル遮光カーテンInfo
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- JP3420878B2 JP3420878B2 JP02465896A JP2465896A JP3420878B2 JP 3420878 B2 JP3420878 B2 JP 3420878B2 JP 02465896 A JP02465896 A JP 02465896A JP 2465896 A JP2465896 A JP 2465896A JP 3420878 B2 JP3420878 B2 JP 3420878B2
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- weft
- curtain
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- Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明はリバーシブルカー
テン、とくに遮光カーテンに適したリバーシブルカーテ
ンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、柄物のリバーシブルカーテンを得
る場合、両面サテン織等の無地織物に両面プリントを施
していた。一方、従来よりジャガード織カーテンが公知
である。また、特開平4−316686号には多種類の
緯糸をジャガード織機で柄織する旨の開示がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、サテン織に両
面プリントする場合は、2度プリントしなければならな
いので高コストであり、また従来のジャガード織カーテ
ンは裏面に表面の裏組織が露出しており、これを一方の
面として全く異なった柄を裏面につくることは不可能で
あった。特開平4−316686号には未染色性の染色
性に応じた多彩なカーテン等のシートが得られる旨が開
示されているが、高密度の表面および裏面の織組織を形
成することによりリバーシブルカーテンが得られる旨は
開示されていない。 【0004】 【課題を解決するための手段】本願発明は、表面用経
糸、裏面用経糸、表面用緯糸、接結用緯糸からなる織り
密度が経糸130〜350本/インチ、緯糸50〜12
0本/インチである高密度の二重織りによって布帛の表
面と裏面に別々の織組織が形成され、かつ裏面用経糸お
よび/または接結用緯糸が濃色糸であり、裏面織組織は
実質的に表側に出ないことを特徴とするるリバーシブル
遮光カーテンに係る。 【0005】 【発明の実態の形態】本願発明においては、ジャガード
織機またはドビー織機を使用する。例えばジャガード機
において、柄情報により縦針が垂直方向に選択的に動
き、この結果適宜経糸が上方に引き上げられ、その間を
経糸が通って織組織が形成される。この時、表面側織組
織が表面に現出するとともに、裏面側にまわる糸を予め
紋紙段階で設定することにより、裏側に柄模様、ストラ
イプ模様、無地を任意に形成できる。 【0006】本願発明において経糸および緯糸は高密度
で打ち込まれている。ここで、高密度とは好ましくは織
り密度が経糸130〜350本/インチ、緯糸50〜1
20本/インチであり、この密度で経糸、緯糸を選択す
ると意匠性を失うことなく遮光カーテンの柄模様が形成
される。 【0007】本願発明のカーテン織物は、 経糸として
表面用経糸と裏面用経糸、緯糸として表面用緯糸、接結
用緯糸により構成される。表面用経糸は表面側の織組織
を構成する経糸である。表面用緯糸は表面側の織組織を
構成する緯糸である。裏面用経糸は裏面側の織組織を構
成する緯糸である。接結用緯糸は裏面側の織組織を構成
する緯糸であり、表面織組織と裏面織組織を結合する糸
である。 【0008】図1は本願発明カーテン断面図であり、例
えばジャガード機により織成されることにより、表面用
経糸1に対して表面用緯糸2が織成されて、表面用緯糸
2により表面模様が形成されて、表面用経糸1および表
面用緯糸2は表面にのみ露出し、表面織組織が得られ
る。一方、裏面用経糸3と接結用緯糸4により裏面織組
織が形成される。ここで、非常に少なく部分的に接結用
緯糸4が表面用経糸1に接結点5にて接結して表面に露
出し、表面織組織と裏面織組織が結合して分離しない。 【0009】この時、裏面用経糸3および/または接結
用緯糸4を無地とすることにより、柄のある表面織組織
とは独立した無地の裏面織組織ができる。また裏面用経
糸3は別色を縞状に用いることにより、縞模様が得られ
る。さらに経糸および/または緯糸に濃色糸を適用する
と遮光カーテンが得られる。 【0010】濃色糸とは黒、紺、濃茶、赤等の濃色に着
色された糸のことであり、このような濃色糸で、例えば
5〜20番の濃色緯糸の打ち込み密度(織り密度)をと
くに50〜120本/インチで経糸織り密度を130〜
350本/インチにすることにより、裏面織組織の実質
的なすべてを形成することにより遮光カーテンが得られ
る。遮光カーテンは遮光率99%以上のカーテンであ
る。また裏面織組織は実質的に表側に出ないので表側が
黒ずむことはなく、非常に意匠性が高い。本願遮光カー
テンにおいて、濃色糸は裏面用経糸または接結用緯糸、
もしくは裏面用経糸と接結用緯糸の両方を用いて裏面織
組織を形成しても良い。 【0011】図2は図1のカーテンの一部を裏返らせ、
裏面の一部を見せている表面図であり、1は表面用経糸
であり、これに対し表面用緯糸2が模様状に表面側に露
出して柄模様が形成される。一方、裏面用経糸3、3’
と接結用緯糸が織成されて、通常無地の接結用緯糸が裏
面側に露出して裏面織組織が形成され、裏面用経糸3、
3’のように2色以上で縞整経されていると縞模様にな
り、その他多様な柄模様も得ることができ、意匠性の高
いリバーシブルカーテン6が得られる。 【0012】 【0013】 【実施例】 【実施例1】表面用経糸180本/インチ、表面用緯糸
105本/インチを使用してジャガード機により織成
し、表面織組織:裏面織組織が2:1となるように経糸
数を予め決め、表面用経糸と表面用緯糸で花柄模様を、
裏面は裏面用経糸と接結用緯糸とで無地となった表裏両
面が各々別の織組織のカーテンを得た。カーテン表面側
から裏組織が露出せず、また裏面から見ると無地のカー
テンが得られ、意匠性の高いリバーシブルカーテンが得
られた。 【0014】 【実施例2】経糸180本/インチ、緯糸105本/イ
ンチを使用し、このうち裏面緯糸に黒色糸を使用した他
は実施例1と同条件でジャガード機で織成し、表面は花
柄模様で裏面は黒色無地の遮光カーテンを得た。遮光率
は99.4%であった。 【0015】 【参考例1】 実施例1において、表面織組織:裏面織
組織が1:1となるように経糸数を予め決め、表面は花
柄模様、裏面用経糸と接結用緯糸、裏面柄用緯糸により
裏面は幾何柄模様となった表裏両層が各々別の織組織の
カーテンが得られ、意匠性の高いリバーシブルカーテン
が得られた。 【0016】 【発明の効果】 従来の単なるジャガード織等のカーテンのように裏組
織がそのまま露出することはなく、表裏両面を任意に使
用することができ、室内側からカーテンを見た場合以外
に室外からカーテンを見ても美観を損なわない。 裏面に表面の柄模様と異なる無地、縞模様、または柄
模様の織組織が得られ、表面とは異なる外観となる。 経糸および/または緯糸に濃色糸を使用することによ
り、遮光カーテンが得られる。
テン、とくに遮光カーテンに適したリバーシブルカーテ
ンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、柄物のリバーシブルカーテンを得
る場合、両面サテン織等の無地織物に両面プリントを施
していた。一方、従来よりジャガード織カーテンが公知
である。また、特開平4−316686号には多種類の
緯糸をジャガード織機で柄織する旨の開示がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、サテン織に両
面プリントする場合は、2度プリントしなければならな
いので高コストであり、また従来のジャガード織カーテ
ンは裏面に表面の裏組織が露出しており、これを一方の
面として全く異なった柄を裏面につくることは不可能で
あった。特開平4−316686号には未染色性の染色
性に応じた多彩なカーテン等のシートが得られる旨が開
示されているが、高密度の表面および裏面の織組織を形
成することによりリバーシブルカーテンが得られる旨は
開示されていない。 【0004】 【課題を解決するための手段】本願発明は、表面用経
糸、裏面用経糸、表面用緯糸、接結用緯糸からなる織り
密度が経糸130〜350本/インチ、緯糸50〜12
0本/インチである高密度の二重織りによって布帛の表
面と裏面に別々の織組織が形成され、かつ裏面用経糸お
よび/または接結用緯糸が濃色糸であり、裏面織組織は
実質的に表側に出ないことを特徴とするるリバーシブル
遮光カーテンに係る。 【0005】 【発明の実態の形態】本願発明においては、ジャガード
織機またはドビー織機を使用する。例えばジャガード機
において、柄情報により縦針が垂直方向に選択的に動
き、この結果適宜経糸が上方に引き上げられ、その間を
経糸が通って織組織が形成される。この時、表面側織組
織が表面に現出するとともに、裏面側にまわる糸を予め
紋紙段階で設定することにより、裏側に柄模様、ストラ
イプ模様、無地を任意に形成できる。 【0006】本願発明において経糸および緯糸は高密度
で打ち込まれている。ここで、高密度とは好ましくは織
り密度が経糸130〜350本/インチ、緯糸50〜1
20本/インチであり、この密度で経糸、緯糸を選択す
ると意匠性を失うことなく遮光カーテンの柄模様が形成
される。 【0007】本願発明のカーテン織物は、 経糸として
表面用経糸と裏面用経糸、緯糸として表面用緯糸、接結
用緯糸により構成される。表面用経糸は表面側の織組織
を構成する経糸である。表面用緯糸は表面側の織組織を
構成する緯糸である。裏面用経糸は裏面側の織組織を構
成する緯糸である。接結用緯糸は裏面側の織組織を構成
する緯糸であり、表面織組織と裏面織組織を結合する糸
である。 【0008】図1は本願発明カーテン断面図であり、例
えばジャガード機により織成されることにより、表面用
経糸1に対して表面用緯糸2が織成されて、表面用緯糸
2により表面模様が形成されて、表面用経糸1および表
面用緯糸2は表面にのみ露出し、表面織組織が得られ
る。一方、裏面用経糸3と接結用緯糸4により裏面織組
織が形成される。ここで、非常に少なく部分的に接結用
緯糸4が表面用経糸1に接結点5にて接結して表面に露
出し、表面織組織と裏面織組織が結合して分離しない。 【0009】この時、裏面用経糸3および/または接結
用緯糸4を無地とすることにより、柄のある表面織組織
とは独立した無地の裏面織組織ができる。また裏面用経
糸3は別色を縞状に用いることにより、縞模様が得られ
る。さらに経糸および/または緯糸に濃色糸を適用する
と遮光カーテンが得られる。 【0010】濃色糸とは黒、紺、濃茶、赤等の濃色に着
色された糸のことであり、このような濃色糸で、例えば
5〜20番の濃色緯糸の打ち込み密度(織り密度)をと
くに50〜120本/インチで経糸織り密度を130〜
350本/インチにすることにより、裏面織組織の実質
的なすべてを形成することにより遮光カーテンが得られ
る。遮光カーテンは遮光率99%以上のカーテンであ
る。また裏面織組織は実質的に表側に出ないので表側が
黒ずむことはなく、非常に意匠性が高い。本願遮光カー
テンにおいて、濃色糸は裏面用経糸または接結用緯糸、
もしくは裏面用経糸と接結用緯糸の両方を用いて裏面織
組織を形成しても良い。 【0011】図2は図1のカーテンの一部を裏返らせ、
裏面の一部を見せている表面図であり、1は表面用経糸
であり、これに対し表面用緯糸2が模様状に表面側に露
出して柄模様が形成される。一方、裏面用経糸3、3’
と接結用緯糸が織成されて、通常無地の接結用緯糸が裏
面側に露出して裏面織組織が形成され、裏面用経糸3、
3’のように2色以上で縞整経されていると縞模様にな
り、その他多様な柄模様も得ることができ、意匠性の高
いリバーシブルカーテン6が得られる。 【0012】 【0013】 【実施例】 【実施例1】表面用経糸180本/インチ、表面用緯糸
105本/インチを使用してジャガード機により織成
し、表面織組織:裏面織組織が2:1となるように経糸
数を予め決め、表面用経糸と表面用緯糸で花柄模様を、
裏面は裏面用経糸と接結用緯糸とで無地となった表裏両
面が各々別の織組織のカーテンを得た。カーテン表面側
から裏組織が露出せず、また裏面から見ると無地のカー
テンが得られ、意匠性の高いリバーシブルカーテンが得
られた。 【0014】 【実施例2】経糸180本/インチ、緯糸105本/イ
ンチを使用し、このうち裏面緯糸に黒色糸を使用した他
は実施例1と同条件でジャガード機で織成し、表面は花
柄模様で裏面は黒色無地の遮光カーテンを得た。遮光率
は99.4%であった。 【0015】 【参考例1】 実施例1において、表面織組織:裏面織
組織が1:1となるように経糸数を予め決め、表面は花
柄模様、裏面用経糸と接結用緯糸、裏面柄用緯糸により
裏面は幾何柄模様となった表裏両層が各々別の織組織の
カーテンが得られ、意匠性の高いリバーシブルカーテン
が得られた。 【0016】 【発明の効果】 従来の単なるジャガード織等のカーテンのように裏組
織がそのまま露出することはなく、表裏両面を任意に使
用することができ、室内側からカーテンを見た場合以外
に室外からカーテンを見ても美観を損なわない。 裏面に表面の柄模様と異なる無地、縞模様、または柄
模様の織組織が得られ、表面とは異なる外観となる。 経糸および/または緯糸に濃色糸を使用することによ
り、遮光カーテンが得られる。
【図面の簡単な説明】
「図1」 本願発明カーテン断面図
「図2」 本願発明カーテン表面図
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭61−225347(JP,A)
実開 昭52−80266(JP,U)
実開 昭63−175491(JP,U)
蟹井松正,繊維工学II織物,実教出
版株式会社,53−57,59,60,379
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A47H 23/08
D03D 11/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 表面用経糸、裏面用経糸、表面用緯糸、
接結用緯糸からなる織り密度が経糸130〜350本/
インチ、緯糸50〜120本/インチである高密度の二
重織りによって布帛の表面と裏面に別々の織組織が形成
され、かつ裏面用経糸および/または接結用緯糸が濃色
糸であり、裏面織組織は実質的に表側に出ないことを特
徴とするるリバーシブル遮光カーテン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02465896A JP3420878B2 (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | リバーシブル遮光カーテン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02465896A JP3420878B2 (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | リバーシブル遮光カーテン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09191998A JPH09191998A (ja) | 1997-07-29 |
JP3420878B2 true JP3420878B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=12144255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02465896A Expired - Fee Related JP3420878B2 (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | リバーシブル遮光カーテン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3420878B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100590277B1 (ko) * | 2005-12-20 | 2006-06-19 | 주식회사 해성텍스타일 | 자카드 직물 및 그 제직 구조와 제직 방법 |
KR100732209B1 (ko) * | 2006-06-07 | 2007-06-27 | 주식회사 해성텍스타일 | 자카드 직물 및 그 제직 구조와 제직 방법 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP02465896A patent/JP3420878B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
蟹井松正,繊維工学II織物,実教出版株式会社,53−57,59,60,379 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09191998A (ja) | 1997-07-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |