JP3420599B2 - 感熱磁気記録媒体の真偽判定方法 - Google Patents

感熱磁気記録媒体の真偽判定方法

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JP3420599B2
JP3420599B2 JP31105992A JP31105992A JP3420599B2 JP 3420599 B2 JP3420599 B2 JP 3420599B2 JP 31105992 A JP31105992 A JP 31105992A JP 31105992 A JP31105992 A JP 31105992A JP 3420599 B2 JP3420599 B2 JP 3420599B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録層と、可逆性
感熱記録のための可逆性の感熱記録層とを有する感熱磁
気記録媒体、およびこの感熱磁気記録媒体の真偽を判定
する方法に関する。本発明によれば、たとえばテレホン
カードや回数券カード等のプリペイドタイプのカードに
磁気情報として記録されていた残高や残回数に対応した
内容を可逆性の感熱記録層にサーマルヘッドにより表示
することで正確な残高や残回数の視認を可能とし、ま
た、感熱磁気記録媒体の偽造および改ざんを困難とし、
さらに、確実な真偽判定を行うことができる。
【0002】
【従来の技術】従来用いられているプリペイドタイプの
カードは、適宜の厚さのカードの表面に磁気記録層を備
えている。しかしながら磁気記録層に磁気的に記録され
ているカードの使用経過や残高等は、その使用経過や残
高等の目安をパンチ穴等により表示していたが、明確な
残高が表示されていないため、容易に正確な不足金額が
分からないとう事態が生ずる。
【0003】このような不便を解消するための方策とし
て、カードの表面に使用経過や残高等を表示できるよう
にしたものがある。この表示は、たとえばカードの磁気
記録層とは反対側の面に感熱発色層を形成しておき、感
熱発色層に対してサーマルヘッドを用いて所望の情報を
可視的に記録することにより行なわれる。このような感
熱記録可能なカードとしては、たとえば特開昭52−4
297号公報及び特開昭61−237186号公報に示
されるものがある。
【0004】そこで本願出願人は、これら従来のカード
に真偽判定を行うための情報を付与した感熱磁気記録媒
体を提案した(特開平3−110191号公報)。この
感熱磁気記録媒体は、磁気記録層と感熱発色層とを有
し、感熱発色層の一部に難発色性領域を設け、この難発
色性領域の位置情報を磁気記録層に記録する。そして、
この感熱磁気記録媒体の真偽判定は、磁気記録層に記録
されている真偽判定用の感熱発色層の難発色性領域の位
置情報を読取り、この位置情報に基づいて難発色性領域
をサーマルヘッドにより加熱し、発色しない場合には当
該媒体を真であると判定し、発色がある場合にはこれを
偽であると判定することにより行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
様々な金銭的価値(換金可能)をもつプリペイドタイプ
のカードは、偽造もしくは改ざんの対象となりがちであ
り、偽造および改ざんを確実に防止する技術が、カード
の利用および普及を図る上で大きな課題となっている。
本願出願人が先に提案した特開平3−110191号公
報の発明によれば、真偽判定情報は、感熱発色層の難発
色性領域と、磁気記録層に設けられた難発色性領域の位
置情報とを照合することで行われ、しかもこれらの感熱
発色層の難発色性領域の情報は、該領域を加熱しなけれ
ば目視目視できないので、偽造またたは改ざんされる危
険性は低くなっているが、感熱発色層に設けられた難発
色性領域に形成できる真偽判定用のパターンの種類には
限りがあり、また、難発色性領域の位置情報は、一度加
熱により発色させると消去ができない。したがって、カ
ードの偽造改ざんを防止する更なる技術的な改良が望ま
れる。
【0006】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、偽造および改ざんが極めて困難な感熱磁気記
録媒体、ならびにこの感熱磁気記録媒体の真偽判定を確
実に行なうことができる真偽判定方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、基材上
に磁気記録層と可逆性の感熱記録層とを有し、可逆性の
感熱記録層の一部に真偽判定用の情報領域を設け、真偽
判定用の情報領域には感熱発色を不可能とする発色不可
能部が形成され、真偽判定用の情報領域の発色不可能部
の情報が磁気記録層に記録されていることを特徴とする
感熱磁気記録媒体が提供される。
【0008】また、このように構成された感熱磁気記録
媒体の真偽判定は、基材上に磁気記録層と可逆性の感熱
記録層とを有し、可逆性の感熱記録層の一部に真偽判定
用の情報領域を設け、真偽判定用の情報領域には感熱発
色を不可能とする発色不可能部が形成され、この真偽判
定用の情報領域の発色不可能部の情報が磁気記録層に記
録されている感熱磁気記録媒体の真偽を判定する方法で
あって、磁気記録層に記録されている前記発色不可能部
の情報にもとづいて、真偽判定用の情報領域を加熱し、
ついでこの真偽判定用の情報領域の発色を光学センサで
検査し、磁気記録層に記録されている発色不可能部の発
色が検出されないときに感熱磁気記録媒体を真と判定
し、発色不可能部の発色が検出されたときに感熱磁気記
録媒体を偽と判定することによ行われる。また、感熱
磁気記録媒体を真と判定した場合、最後に真偽判定用の
情報領域の発色を消去することを含む真偽判定方法が提
供される。
【0009】この感熱磁気記録媒体の真偽を判定する方
法によれば、感熱磁気記録媒体を容易かつ正確に行なう
ことができる。また、この真偽の判定のために感熱記録
層に形成された真偽判定用の情報領域の発色不可能部の
発色は消去可能であるため、その存在は目視では認識で
きず、偽造および改ざんの危険性は極めて低いものとな
る。
【0010】
【実施例】本発明の具体的実施例について、以下図面を
参照して説明する。
【0011】図1〜図3において、符号1で示す感熱磁
気記録媒体は、基材2上に設けられた磁気記録層3、平
滑層4、反射層5、可逆性の感熱記録層6、および保護
層7をこの順序で積層した構造を有し、感熱磁気記録媒
体1表面の任意の位置に、真偽判定用の情報領域10が
形成されている。
【0012】基材2としては、たとえばポリエチレンテ
レフタレート、ポリアセテート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニルおよびポリカーボネート等の合成樹脂シート、
あるいは合成紙等を用いることができる。
【0013】磁気記録層3は、従来の磁気記録媒体の磁
気記録層3として一般に用いられているものを用いるこ
とができ、たとえば、磁性材料として粒径10μm以
下、好ましくは0.01〜5μmのBa−フェライト、
Sr−フェライト、Co被着γ−フェライト、γ−Fe
23、針状鉄粉、CrO2を用い、バインダー樹脂とし
ては、ポリエステル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂またはそれらの混合樹脂を
用いることができる。磁性材料とバインダー樹脂との混
合比は、基材2との接着(密着)性や磁気記録層3の塗
膜強度および磁気ヘッドによる検出電圧等を考慮して適
宜設定され、たとえば重量比で1/1〜10/1の範囲
が可能であり、好ましくは1/2〜1/8である。な
お、磁気記録層3中には、添加剤として、たとえば界面
活性剤、分散剤、可塑剤および潤滑剤等を適宜添加する
ことが可能である。磁気記録層3の厚さはたとえば10
〜15μm程度である。
【0014】反射層5は、たとえば400〜600オン
グストロームの厚さで、蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法により形成されたアルミニウム、
錫等の金属膜からなる。また、平滑層4は、反射層5を
鏡面化する目的で設けられるもので、たとえば2〜3μ
mのUV硬化型アクリル樹脂等から形成される。なお必
要に応じて、反射層5と可逆性の感感熱記録層6との
間、および(または)可逆性の感熱記録層6と保護層7
との間に、各層間の密着性を向上させる目的でUV硬化
型アクリル樹脂からなるアンカー層を設けることができ
る。
【0015】可逆性の感熱記録層6は、サーマルヘッド
等により所定の温度に加熱すると、その可逆性の感熱記
録層6の光透過性を変化させ、加熱された部分とされな
かった部分の光透過性の差によって、所望の情報を可視
的に記録することができ、このような可逆性の感熱記録
層6の構成としては、樹脂母材中に、ベヘン酸のような
高級脂肪酸を適当な溶媒の溶液に均一に分散させたもの
で、その基本的な組成はすでに知られている。
【0016】可逆性の感熱記録層6は、或る一定温度以
上で加熱し冷却すると、その加熱・冷却された部分が白
濁した状態となり、同じ所を再度、或る一定温度以下で
加熱し冷却すると、その加熱・冷却された部分が透明状
態に戻る性質をもっている。一般的には、樹脂母材とし
て塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VYHH)が、ま
た有機溶媒としては、テトラヒドロフラン(THF)が
使用される。高級脂肪酸を極性溶媒、たとえばメチルエ
チルケトン(MEK)、アノン、トルエン等の高級脂肪
酸をほとんどもしくは全く溶解しない有機極性溶媒中に
分散させ、この分散溶液を樹脂母材と混合することによ
り構成したものを使用できる。
【0017】保護層7としては、従来の磁気記録媒体等
で保護層あるいは耐摩耗層として使されているもので、
たとえばセルロース系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、アルキッド系樹脂、ビニル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、アクリル系樹脂等を用いることができる。こ
れらの樹脂に滑性を付与(ステッキング防止)するため
にオレイルアマイド、ステアリルアマイド、シリコーン
等を添加することも可能である。なお、保護層7に用い
る溶剤(樹脂材料を溶解する溶剤)の量をなくすために
は、紫外線硬化型樹脂や電子線硬化型樹脂を用いること
ができ、紫外線硬化型樹脂としてはアクリル系、エポキ
シ系、ポリエステル系等の樹脂を使用することができ
る。保護層7の厚さは、たとえば5μm以下、好ましく
は1〜2μm程度である。
【0018】図2に示すように、このような層構成の感
熱磁気記録媒体1の表面の一部に、真偽判定用の情報領
域10が設けられる。この実施例では、該領域10は、
感熱磁気記録媒体1の長辺に沿って長さの約1/3の長
方形をなし、その内部にバーー状の複数(この例では4
本)の発色不可能部11が形成され、このバー状の発色
不可能部11の個数および位置が真偽判定用の情報とし
て、所定の方式にしたがって磁気記録層3に記録され
る。
【0019】このバー状の複数(この例では4本)の発
色不可能部11の形成は、可逆性の感熱記録層6の表面
から、その樹脂母材を溶解する適当な有機溶媒を、所望
のパターン(この例では4本のバー状とした)にしたが
ってスクリーン印刷等により塗布することにより形成さ
れる。有機溶媒を塗布することにより、樹脂母材中に微
粒子の形態で分散されている高級脂肪酸の溶液または分
散液が混り合い、サーマルヘッドにより加熱しても発色
(白濁)しなくなる。
【0020】発色不可能部11を印刷により形成するの
に適したインキの組成例を以下に示す。
【0021】(1) バインダー:40〜50重量% 合成樹脂:ビニル、アクリル、ポリエステル、ポリ
アミド等の熱可塑性合成樹脂;またはアルキッド、アミ
ノ、エポキシ、ウレタン等の熱硬化性合成樹脂。
【0022】 繊維系合成樹脂:硝石綿、エチルセル
ロース、セルロース、アセトブチレート等の熱可塑性繊
維系樹脂。
【0023】 ゴム系樹脂:環化ゴム、塩化ゴム。
【0024】(2) 溶剤:44〜29重量% 溶剤は、感熱磁気記録媒体のバインダーを溶解するもの
でなければならず、下記の脂肪族炭化水素およびアルコ
ール以外の溶剤を用いる必要がある。 芳香族炭化水素:キシレン、高沸点ナフサ(#100,#
150,#200) ケトン:MIBK、シクロヘキサノン、イソホロ
ン、ジアセトンアルコール。
【0025】 グリコールエーテル:メチルセロソル
ブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカル
ビトール、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、
メチルソルブアセテート、エチルソルブアセテート、カ
ルビトールアセテート。
【0026】 エステル:酢酸ブチル。
【0027】(3) 増粘剤:15重量%程度 ベントナイト、クレー、硫酸バリウム。
【0028】(4) 分散剤:1重量%未満。
【0029】シリコーン、フッ素または炭素系界面滑性
剤。
【0030】真偽判定用の情報領域10は、熱を与えな
い状態では透明であり、また各発色不可能部11も透明
であるので、視覚的には真偽判定用の情報領域10が感
熱磁気記録媒体1の何処に位置するか分からず、また、
発色不可能部11も識別することはできない。
【0031】なお必要に応じて、保護層7上に文字、絵
柄等の可視パターンが印刷される。次に、本発明による
感熱磁気記録媒体の真偽判定動作を図4に基づいて説明
する。
【0032】図4(a)は、説明の目的で、図2および
図3に示した真偽判定用の情報領域10(以下情報領域
10とする。)に5つの発色不可能部11を形成した情
報領域10をサーマルヘッドにより加熱し、所定の温度
変化を与えて情報領域10を発色させた状態を示してい
る。すなわち情報領域10の発色不可能部11は透明で
あるが、他の部分は白濁状態となっている。この情報領
域10について、その一端から他端に向けて光センサで
スキャンを行い、反射層5からの反射光を検出すると、
図4(b)のような波形の信号が得られる。この波形に
ついて、図4(c)に示す一定周波数のクロック信号に
したがってレベルを検出すると、図4(d)のようなパ
ルス信号が得られ、これから図4(e)のディジタル信
号を得ることができる。
【0033】実際の真偽判定操作では、磁気記録層3に
予め記録されている情報領域10の位置にしたがって、
その情報領域10を発色(白濁)させるために、サーマ
ルヘッドにより印字動作(加熱)が行われる。情報領域
10の発色不可能部11は、発色する能力を有していな
いため発色しない。したがって、この操作で発色が認め
られないものは真の感熱磁気記録媒体であると判定され
る。
【0034】図5は、本発明の感熱磁気記録媒体の真偽
判定の際に使用される装置の概略構成を示すブロック図
であり、図6は、図5に示した装置を用いた感熱磁気記
録媒体の発行時のフロー図であり、図7および図8は、
図5に示した装置を用いて真偽判定を行なう際のフロー
図である。
【0035】以下、これらの図を参照しながら、本発明
の真偽判定方法の一例として、図4に示されているよう
に情報領域10に5つの発色不可能部11が設けられて
いる場合について説明する。
【0036】先ず、本発明の感熱磁気記録媒体1の発行
手順を説明する。
【0037】本発明の感熱磁気記録媒体1を読取り装置
(図示せず)に挿入し、該録媒1の情報領域10をサー
マルヘッドTH1で加熱(E2)する。つぎに光センサ
Hで情報領域10の発色不可能部11を検出(E3)す
る。ついで光センサHで検出した発色不可能部11の情
報を、記録用磁気ヘッドMH2を用いて磁気記録層3の
所望の位置に、該媒体1の種類および残高と併せて記録
(E4)する。つぎに該媒体1の情報領域10をサーマ
ルヘッドTH1で再び加熱し発色不可能部11を消去
(E5)し、感熱磁気記録媒体1を発行(E6)する。
【0038】つぎに前述の手順で発行された本発明の感
熱磁気記録媒体1の真偽判定方法について説明する。
【0039】この感熱磁気記録媒体1を読取り装置に
(図示せず)に挿入する。該媒体1の磁気記録層3に
は、媒体の種類、残高、および情報領域10の発色不可
能部11の情報が記録されている。
【0040】なお、発色不可能部11の数は、ここでは
5としたが、必要に応じて情報領域10に任意の数、形
状および位置に形成することができる。本実施例では、
図1に示すように、感熱磁気記録媒体1の長辺側の縁に
沿って形成されているが、情報領域10は、該媒体1の
任意の位置に形成することが可能である。
【0041】つぎに前述の手順で発行された本発明の感
熱磁気記録媒体1の真偽判定方法を図7を用いて説明す
る。
【0042】感熱磁気記録媒体1を読取り装置に(図示
せず)に挿入すると処理が開始され(F1)、サーマル
ヘッドTH1で真偽判定情報領域10を加熱(F2)
し、つぎに光センサHで真偽判定の情報領域10の発色
不可能部11の位置を検出(F3)し、磁気記録層3に
記録されている位置情報を再生用磁気ヘッドMH1によ
り読み出す(F4)。
【0043】つぎに、光センサHで検出した発色不可能
部11の位置と、磁気記録層3に記録されている位置情
報とをCPUで比較し(F5)、真偽を判定する。判定
の結果、該媒体1が「真」と判定された場合にはサービ
スの利用(F6)を可能とし、また「偽」と判定された
場合には、偽造・使用不可(F10)となり、該媒体1
の磁気記録層3に再使用不可の情報を記録するか、ある
いはサーマルヘッドTH2で反射層5を破壊し、該媒体
1を排出して終了(F11)とする。
【0044】サービスの利用(F6)の後に、今回のサ
ービスの利用状況(利用金額)と、磁気記録層3に記録
されていた残高とを比較することにより、次回のサービ
スの利用が可能な範囲にあるか否かを判定し(F7)、
利用不可能であると判定された場合には、偽造・使用不
可(F10)となり、該媒体1の磁気記録層3に再使用
不可の情報を記録するか、あるいはサーマルヘッドTH
2で反射層5を破壊し、該媒体1を排出して終了(F1
1)とする。
【0045】また利用可能であると判定された場合に
は、サーマルヘッドTH1で真偽判定の情報領域10を
加熱して消去(F8)を行った後、該媒体1を排出して
終了(F11)とする。
【0046】また、前述の手順で発行された本発明の感
熱磁気記録媒体1の真偽判定方法の別の実施例を図8を
用いて説明する。
【0047】感熱磁気記録媒体1を読取り装置に(図示
せず)に挿入すると処理が開始され(G1)、サーマル
ヘッドTH1で情報領域10を加熱(G2)し、つぎに
光センサHで情報領域10の発色不可能部11の位置を
検出(G3)し、つぎに予め磁気記録層3に記録されて
いる発色不可能部11の情報を再生用磁気ヘッドMH1
により読み出す(G4)。
【0048】つぎに光センサHで検出した発色不可能部
11の位置と、予め磁気記録層3に記録されている発色
不可能部11の情報とをCPUで比較し(G5)、該媒
体1の真偽を判定する。判定の結果、該媒体1が「真」
と判定された場合には利用可能(G6)とし、「偽」と
判定された場合には、偽造・使用不可の処理を行う(G
10)。このとき該媒体1の磁気記録層3に再使用不可
の磁気的な情報を記録するか、あるいはサーマルヘッド
TH2で反射層5を破壊し、該媒体を使用不可能な状態
として排出して終了(G11)とする。
【0049】感熱磁気記録媒体1の利用可能(G6)と
判定された後に、今回の利用状況(利用金額)と、磁気
記録層3に記録されている残高とを比較する。利用金額
が磁気記録層3に記録されている残高以内であれば、更
新した金額情報と発色不可能部11の情報を記録用磁気
ヘッドMH2により磁気記録層3に磁気的に記録(G
7)する。つぎにサーマルヘッドTH2で情報領域10
を加熱し発色不可能部11を消去(G8)する。
【0050】残高不足により感熱磁気記録媒体1の利用
不可能と判定された場合には、偽造・使用不可となり、
当媒体1の磁気記録層3に再使用不可の情報を磁気的に
記録するか、あるいはサーマルヘッドTH2で反射層5
を破壊し(G10)し、当該媒体を排出して終了(G1
1)とする。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気記録
層および可逆性の感熱記録層とを有する感熱磁気記録媒
体において、感熱記録層の一部の真偽判定用の情報領域
に、発色を不可能とする発色不可能部を形成し、この真
偽判定用の情報領域の位置情報を磁気記録層に記録する
とともに、発色不可能部の位置と磁気記録層に記録され
ている位置情報とが正確に対応するか否かを判定するこ
とで感熱磁気記録媒体の真偽を容易に判定することが可
能である。また真偽判定用の情報領域および発色不可能
部は外観上目視により区別できないので、本発明の真偽
判定システムの存在は一般には分からない。さらに仮に
真偽判定用の情報領域の存在が知られたとしても、可逆
性の感熱記録層上が保護層で覆われているので磁気記録
層に記録されている位置に真偽判定用の情報領域を作る
ことは極めて困難であり、偽造および改ざん防止に大き
な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による感熱磁気記録媒体の概
略平面図。
【図2】図1の感熱磁気記録媒体に設けられた真偽判定
用の情報領域を拡大して示す平面図。
【図3】図2の縦A−A線に沿った真偽判定用の情報領
域の断面図。
【図4】図2に示した真偽判定用の情報領域における発
色不可能領域と、得られる信号との関係を示す説明図。
【図5】本発明の感熱磁気記録媒体の真偽判定の際に使
用される装置の概略構成を示すブロック図。
【図6】図5に示した装置を用いた感熱磁気記録媒体の
発行時のフロー図。
【図7】図5に示した装置を用いて感熱磁気記録媒体の
真偽判定を行なう際のフロー図
【図8】図5に示した装置を用いて感熱磁気記録媒体の
真偽判定を行なう際の他のフロー図。
【符号の説明】
1 感熱磁気記録媒体 2 基材 3 磁気記録層 4 反射層 5 可逆性の感熱記録層 6 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G11B 23/38 G06K 19/00 R (56)参考文献 特開 平3−110191(JP,A) 特開 平4−175195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 5/00 - 15/10 B41M 5/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に磁気記録層と可逆性の感熱記録
    層とを有し、前記可逆性の感熱記録層の一部に真偽判定
    用の情報領域を設け、前記真偽判定用の情報領域には感
    熱発色を不可能とする発色不可能部が形成され、前記真
    偽判定用の情報領域の前記発色不可能部の情報が前記磁
    気記録層に記録されている感熱磁気記録媒体の真偽を判
    定する方法であって、前記磁気記録層に記録されている
    前記発色不可能部の情報にもとづいて、前記真偽判定用
    の情報領域を加熱し、ついでこの前記真偽判定用の情報
    領域の発色を光学センサで検査し、前記磁気記録層に記
    録されている前記発色不可能部の発色が検出されないと
    きに前記感熱磁気記録媒体を真と判定し、前記発色不可
    能部の発色が検出されたときに前記感熱磁気記録媒体を
    偽と判定し、前記感熱磁気記録媒体を真と判定した後に
    前記真偽判定用の情報領域の発色を加熱により消去する
    ことを特徴とする感熱磁気記録媒体の真偽判定方法。
  2. 【請求項2】 基材上に磁気記録層と可逆性の感熱記録
    層とを有し、前記可逆性の感熱記録層の一部に真偽判定
    用の情報領域を設け、前記真偽判定用の情報領域には感
    熱発色を不可能とする発色不可能部が形成され、前記真
    偽判定用の情報領域の前記発色不可能部の情報が前記磁
    気記録層に記録されている感熱磁気記録媒体の真偽を判
    定する方法であって、前記磁気記録層に記録されている
    前記発色不可能部の情報にもとづいて、前記真偽判定用
    の情報領域を加熱し、ついでこの前記真偽判定用の情報
    領域の発色を光学センサで検査し、前記磁気記録層に記
    録されている前記発色不可能部の発色が検出されないと
    きに前記感熱磁気記録媒体を真と判定し、前記発色不可
    能部の発色が検出されたときに前記感熱磁気記録媒体を
    偽と判定し、前記感熱磁気記録媒体を偽と判定した後に
    前記感熱磁気記録媒体の再使用を不可能とする情報を前
    記磁気記録層に記録することを特徴とする感熱磁気記録
    媒体の真偽判定方法。
  3. 【請求項3】 基材上に磁気記録層と可逆性の感熱記録
    層とを有し、前記可逆性の感熱記録層の一部に真偽判定
    用の情報領域を設け、前記真偽判定用の情報領域には感
    熱発色を不可能とする発色不可能部が形成され、前記真
    偽判定用の情報領域の前記発色不可能部の情報が前記磁
    気記録層に記録されている感熱磁気記 録媒体の真偽を判
    定する方法であって、前記磁気記録層に記録されている
    前記発色不可能部の情報にもとづいて、前記真偽判定用
    の情報領域を加熱し、ついでこの前記真偽判定用の情報
    領域の発色を光学センサで検査し、前記磁気記録層に記
    録されている前記発色不可能部の発色が検出されないと
    きに前記感熱磁気記録媒体を真と判定し、前記発色不可
    能部の発色が検出されたときに前記感熱磁気記録媒体を
    偽と判定し、前記感熱磁気記録媒体を偽と判定した後に
    前記反射層をサーマルヘッドで破壊し再使用を不可能と
    することを特徴とする感熱磁気記録媒体の真偽判定方
    法。
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