JP3419676B2 - 樹脂組成物の製造法 - Google Patents

樹脂組成物の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂組成物の製造
法に関し、より詳細には人工大理石用として使用するこ
とのできる樹脂組成物を簡便かつ廉価に生産するに好適
な方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系人工大理石は、アクリル樹脂
の特徴である優れた美麗性、耐候性などを活かして、カ
ウンタートップ、キッチン天板、洗面化粧台、床材、壁
材、間仕切り板等に使用されている。このアクリル系人
工大理石の製造方法としては、例えば特公昭50−22
586号公報において提案されているような注型成形法
が知られている。一般に注型成形法は、メタクリル酸エ
ステル類を10〜30%程度予備重合するか、あるいは
メタクリル酸エステル類にメタクリル酸エステル系重合
体を溶解した、いわゆるシラップに無機充填材を配合し
て混合し、その混合物を成形型内の間隙に注入した後、
該混合物を常圧下で硬化せしめて人工大理石製品を得る
方法である。しかし、この注型成形法は、硬化時間に長
時間を要し生産性が低い上に、モノマー成分が多くモノ
マー臭気がしたり、注入時等シラップに起因するベタツ
キ性による取り扱いが不便で汚れが発生しやすいなど良
好な作業環境の保全が困難であるといった問題点をもっ
ている。
【0003】このような問題点を回避するための一つの
方法として、例えば特公平5−13899号公報におい
て提案されているようなプレス成形法が検討されてい
る。この方法は、必須成分である多官能(メタ)アクリ
レートを20重量%以上含有する単量体、メタクリル系
樹脂粉末、硬化剤、無機充填材などを常温又は硬化温度
未満の加温下に混練・熟成して得られる成形材料を加圧
下に加熱して成形・硬化するものである。しかしなが
ら、この方法によれば、従来の注型成形法やプレス成形
法に比べてかなりの生産性向上が図られるものの、硬化
剤を入れて混練するため常温又は硬化温度未満の温度で
しか混合できず、またこのため熟成工程を必要とし、そ
のため依然として生産性が低く、また生産性を上げよう
とすると成分の混合が十分にできないという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、上記問題点を解決して、生産性が十分に改善さ
れ、簡便かつ効率的な樹脂組成物の製造方法、特に人工
大理石用成形材料として用いることが可能な当該樹脂組
成物の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決すべく、人工大理石用成形材料として用いるこ
とが可能な樹脂組成物の製造法について鋭意検討した結
果、硬化剤を添加せずに、モノマー分、ポリマー分およ
び無機充填材を混練機で混練し、混練機の下側より混練
物を吐出させることにより安定してプレス成形に好適な
粘土状の樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を
完成した。すなわち、本発明の要旨とするところは、メ
タクリル酸エステルを主体とした単量体100重量部
メタクリル酸エステル系重合体50〜400重量部およ
び無機充填材50〜500重量部、硬化剤を添加せず
混練機に投入して混練を行い、混練機の下側より樹脂
組成物を吐出させることを特徴とする樹脂組成物の製造
法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるメタクリル酸エステルを主体とする単量
体とは、メタクリル酸エステル単独、またはメタクリル
酸エステルを主体としこれと共重合可能な他の不飽和単
量体との単量体混合物をいい、メタクリル酸エステルが
50重量%以上、好ましくは70重量%以上であるのが
望ましい。
【0007】メタクリル酸エステルとしては、炭素数5
〜18程度のメタクリル酸エステルが好ましく用いら
れ、具体的には例えばメタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シ
クロヘキシル、メタクリル酸ラウリルなどが挙げられ
る。これらは1種または2種以上で用いられるが、これ
らの中でメタクリル酸メチルが特に好ましく用いられ
る。
【0008】また、上記メタクリル酸エステルと共重合
可能な他の不飽和単量体としては、特に制限はないが、
例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸
シクロヘキシル、アクリル酸ラウリルなどのアクリル酸
エステル;スチレン、α−メチルスチレンなどの芳香族
ビニル化合物;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミド、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリ
ル酸、メタクリル酸等の不飽和単量体;エチレングリコ
ールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
メタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレ
ート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等の
多官能性不飽和単量体などが挙げられる。これらの単量
体は1種または2種以上で用いられる。
【0009】本発明に用いるメタクリル酸エステル系重
合体としては、上述したメタクリル酸エステルを主体と
する単量体に溶解するメタクリル酸エステル系重合体で
あれば特に限定することなく使用できるが、例えば上記
メタクリル酸エステルを主体とする単量体を重合して得
られるもの、あるいはこれら単量体中の1種以上とその
他の重合性単量体を重合して得られるものなどを好まし
く挙げることができる。
【0010】メタクリル酸エステル系重合体は、通常上
記メタクリル酸エステルを主体とする単量体を、乳化重
合法、懸濁重合法、塊状重合法などにより重合したもの
が用いられる。このような重合方法によって得られたメ
タクリル酸エステル系重合体は、単量体との混合溶解性
の点から、粒子状であることが好ましく、その粒子径は
後述する混練に使用できる大きさのものであれば特に限
定されるものではないが、通常5mm以下、より好まし
くは0.1〜2mm程度である。メタクリル酸エステル
の形状は、通常ビーズ状、ペレット状、粉砕粉粒状等が
用いられ、溶解性、取り扱い性などの観点からビーズ状
であることが好ましい。メタクリル酸エステル系重合体
の重量平均分子量は、単量体に溶解できるものが使用さ
れ、通常5〜60万、好ましくは7〜30万、より好ま
しくは10〜20万の範囲である。またメタクリル酸エ
ステル系重合体の配合割合は、メタクリル酸エステルを
主体とする単量体100重量部に対して、50〜400
重量部であり、好ましくは80〜300重量部である。
また、メタクリル酸エステル系重合体の一部を例えば、
特開昭60−202128号公報にその製造方法が記載
されているアクリル系部分架橋ゲル状重合体に替えて使
用することもできる。
【0011】本発明に用いる無機充填材としては、例え
ば水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミ
ナ、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、シリカ、マイ
カ、ガラスビーズ等が挙げられるが、その添加により成
形品の美観を損なうものでなければ特に制限はされな
い。これらの無機充填材のなかで、アクリル人工大理石
の高級感、耐汚染性能、加工性能の点から、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、シリカ、ガラスビーズ
が好ましく、とりわけ水酸化アルミニウムが好ましく用
いられる。無機充填材の粒子径は通常0.1〜100μ
mが使用され、より好ましくは1〜30μmである。シ
ラン処理など表面処理した無機充填材も好ましく使用さ
れる。無機充填材の配合割合は、メタクリル酸エステル
を主体とする単量体100重量部に対して、50〜50
0重量部であり、好ましくは100〜400重量部であ
る。
【0012】本発明の製造法は、本発明に使用する原料
を混練機に投入して混練し、粘土状の増粘された樹脂組
成物とし、混練機の下側より樹脂組成物を吐出させるこ
とを特徴とする。混練機としては、経済的に樹脂組成物
を量産できるものであれば特に制限はなく、例えばブレ
ード形連続ニーダー、連続パドルミキサー、コンテニュ
アスニーダー、単軸押出機、二軸押出機などの連続式一
軸混練機、連続式二軸混練機が挙げられ、特に連続式二
軸混練機が好ましく使用される。連続式二軸混練機とし
ては、原料供給部に配置したフィードスクリュー部で原
材料を連続的に混練部に送り込み、ローターあるいはニ
ーデングデスク等を配置した混練部にて混練し、混練物
を連続的に排出するもので、二軸押出機、コンテェニア
スニーダー等が好ましく採用される。これらの連続式二
軸混練機は、スクリュー、ローター、ニーデングデスク
等の組み合わせを変えることにより、混練度が自由に調
整できるようにしたものが好ましく、また混練性などの
点で混練部に相当する部分のL/Dが4〜50程度のも
のが好ましい。連続式二軸混練機の二軸の噛み合いは非
噛み合い型、噛み合い型のいずれでもよく、また二軸の
回転方向は同方向回転型、異方向回転型のいずれでもよ
い。混練された樹脂組成物は、混練条件、混練物の各組
成割合などにより、吐出口で閉塞したり、投入された原
料が投入口より逆流したりしやすい傾向があるが、樹脂
組成物を混練機の下側より吐出させることにより、これ
らの問題を防止でき、安定した製造が可能となる。混練
物の下側から吐出させるためには、例えば連続混練機の
バレルの下側に吐出孔を設けることが好ましい。
【0013】混練温度は、混練物の組成などにより適宜
選択されるが、生産速度の面から65〜120℃の範囲
が好ましく使用され、特に好ましくは70〜100℃で
ある。上記温度で混練するために、連続混練機は、通常
ジャケット部などの温度調節部を有し、電熱ヒーター、
蒸気、温水または冷却水、温度調節用油などを用いて混
練部が所定の温度になるように調節できることが好まし
い。混練時間は、混練機の種類、回転数また混練温度に
より異なるが、一般には2分から10分が採用される。
【0014】本発明の方法により製造される樹脂組成物
には、熱硬化をさせるために硬化剤が添加・混合される
が、一般には連続混練機の吐出口より得られた硬化剤を
含まない樹脂組成物を冷却した後、あるいは冷却過程
で、樹脂組成物に投入される。用いる混練機の長さが長
く、吐出口の前で粘土状の組成物を冷却できる場合に
は、冷却部位に硬化剤を投入し添加・混合することもで
きる。
【0015】本発明の方法に用いる硬化剤としては、特
に限定されず、通常ラジカル重合に用いられるベンゾイ
ルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド、ビス(4−t−ブチルシクロ
ヘキシル)ジカーボネート、1,1−ジ−t−ブチルパ
ーオキシ−3,3,5ートリメチルシクロヘキサン等の
有機過酸化物;アゾビスイソブチロニトリル、2,2−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ
化合物等が用いられる。これらの硬化剤は1種または2
種以上で用いられる。硬化剤の配合割合は、メタクリル
酸エステルを主体とする単量体100重量部に対して、
通常1〜10重量部、好ましくは3〜7重量部である。
硬化剤が固体の場合は、少量の単量体に溶解して添加す
るのが容易に均一混合が達成でき好ましい。
【0016】また本発明の方法においては、本発明にお
いて得られる成形物の靱性や強度の向上あるいはクラッ
クの発生・進行の抑制などの補強効果の発現を目的とし
て、混練時または混合時などに補強単繊維を添加するこ
とができる。選択される繊維としては、アスベストやガ
ラス繊維等の無機繊維、アラミド繊維やビニロン繊維な
どを含む各種有機繊維、カーボン繊維、金属ウィスカー
などである。使用される補強単繊維の形状および添加量
は所望される成形品の特徴によりその組合わせが変化す
るため、これらを厳密に規定することはできないが、例
えば、靱性向上やクラック発生の抑制を目的としてビニ
ロン繊維の収束タイプのチョップドストランドを使用す
る場合には、繊維形状としては、繊維径5〜300μ
m、繊維長3〜50mmの範囲にあることが好ましく、
また添加量としては、本発明において使用されるメタク
リル酸エステルを主体とする単量体100重量部に対し
て、5〜200重量部の範囲にあることが望ましい。添
加量がメタクリル酸エステルを主体とする単量体100
重量部に対して5重量部未満では補強効果を発現させる
ことが困難であり、また添加量がメタクリル酸エステル
を主体とする単量体100重量部に対して200重量部
を越えると通常の装置による混練が甚だしく困難とな
る。
【0017】本発明の方法においては、本発明の目的に
支障のない範囲で、必要に応じ混練時または混合時など
に、各種模様材、着色剤、カップリング剤、光安定剤、
酸化防止剤、離型剤、重合調整剤、脱泡剤などの添加剤
を併用することができる。また、本発明における混合、
混練工程での増粘速度の向上や、樹脂組成物から成形品
を製造する際の金型に対する転写性の向上を目的とし
て、本発明において使用される(メタ)アクリル酸エス
テルを主体とする不飽和単量体に対して不溶かつ膨潤度
を有する樹脂組成物を添加することもできる。
【0018】本発明の方法で得られる樹脂組成物は、圧
縮成形、射出成形、押出成形などの方法で賦形・硬化す
ることにより、成形品、特に大理石様の製品を得ること
ができる。圧縮成形の成形条件としては、通常成形圧力
10〜200kg/cm2 、成形温度80〜180℃、
成形時間10分程度である。
【0019】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
する。実施例は本発明の一実施態様を示したものであ
り、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 バレルの下側に吐出孔を設けたコンテニュアスニーダー
[(株)栗本鐵工所製:S2型KRCニーダー、口径5
0φ、L/D=13、回転数100rpm、動力3.7
kw]に、メタクリル酸メチル57重量部にネオペンチ
ルグリコールジメタクリレート43重量部を混合した液
を液体混合槽から定量ポンプにより10kg/時間のフ
ィード量で供給し、さらに平均粒径が8μのシラン処理
済みの水酸化アルミニウム274重量部とメタクリル樹
脂ビーズ[(株)クラレ製、パラペットHR:メタクリ
ル酸メチル8重量%とアクリル酸メチル2重量%の共重
合体、重量平均分子量110000、平均粒子径0.3
mm]105重量部および石目調模様材47重量部を混
合した粉体を粉体定量フィーダーにより42.6kg/
時間のフィード量で供給した。コンテニュアスニーダー
のジャケットに90℃の熱媒を通し加温した。吐出口よ
り82℃の温度の粘土状の樹脂組成物が6時間安定して
連続吐出された。この樹脂組成物を50℃まで冷却した
後、その13kgと1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ
−3,3,5ートリメチルシクロヘキサン50gをロー
ル形加圧ニーダー[(株)森山製作所製、D−10−2
0型、混合容量10リッター]で3分間混合した。得ら
れた樹脂組成物10kgを天板部600mm×1000
mm、50mmの高さの前垂れおよびバックガードを有
する洗面化粧台用金型中に投入し、成形温度130℃、
加圧樹脂圧100kgf/cm2 、加圧時間12分の成
形条件において加圧成形を行い、600mm×1000
mm×10mmのアクリル人工大理石の洗面化粧台を得
た。得られた成形品にはクラックなどの成形欠点はな
く、極めて美麗な表面をもっていた。
【0021】実施例2 実施例1と同様のコンテニュアスニーダーに、メタクリ
ル酸メチル57重量部にネオペンチルグリコールジメタ
クリレート43重量部を混合した液を液体混合槽から定
量ポンプにより10kg/時間のフィード量で供給し、
さらに平均粒径が8μのシラン処理済みの水酸化アルミ
ニウム274重量部と実施例1と同様のメタクリル樹脂
ビーズ105重量部を混合した粉体を粉体定量フィーダ
ーにより37.9kg/時間のフィード量で供給した。
コンテニュアスニーダーのジャケットに90℃の熱媒を
通して加温した。吐出口より80℃の温度の粘土状の樹
脂組成物が6時間経過しても安定して連続吐出された。
この樹脂組成物を50℃まで冷却した後、その13kg
と1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5ート
リメチルシクロヘキサン55gを実施例1と同様のロー
ル形加圧ニーダーで3分間混合した。得られた樹脂組成
物10kgを天板部600mm×1000mm、50m
mの高さの前垂れおよびバックガードを有する洗面化粧
台用金型中に投入し、成形温度130℃、加圧樹脂圧1
00kgf/cm2 、加圧時間12分の成形条件におい
て加圧成形を行い、600mm×1000mm×10m
mのアクリル人工大理石の洗面化粧台を得た。得られた
成形品にはクラックなどの成形欠点はなく、極めて美麗
な表面をもっていた。
【0022】実施例3 実施例1と同様のコンテニュアスニーダーに、メタクリ
ル酸メチル68重量部にネオペンチルグリコールジメタ
クリレート32重量部を混合した液を液体混合槽から定
量ポンプにより10.6kg/時間のフィード量で供給
し、さらに平均粒径が8μのシラン処理済みの水酸化ア
ルミニウム212重量部、実施例1と同様のメタクリル
樹脂ビーズ70重量部、石目調模様材47重量部およぴ
補強用ビニロン繊維 [(株)クラレ製:RF−S60
2] 19重量部を混合した粉体を粉体定量フィーダーに
より39.4kg/時間のフィード量で供給した。コン
テニュアスニーダーのジャケットに90℃の熱媒を通し
て加温した。吐出口より80℃の温度の粘土状の樹脂組
成物が6時間経過しても安定して連続吐出された。この
樹脂組成物を50℃まで冷却した後、その13kgと
1,1−ジ−t−ブチルパ−オキシ−3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン82gを実施例1と同様の加圧ニ
ーダーで3分間混合した。得られた樹脂組成物10kg
を天板部600mm×1000mm、50mmの高さの
前垂れおよびバックガードを有する洗面化粧台用金型中
に投入し、成形温度130℃、加圧樹脂圧110kgf
/cm、加圧時聞12分の成形条件において加圧成形
を行い、600mm×1000mm×llmmの洗面化
粧台用成形品を得た。得られた成形品の表面にはクラッ
クなどの成形欠点の発生は認められず、極めて美麗であ
り、高い商品価値を有するものであった。
【0023】比較例1 実施例1の方法において、コンテニュアスニーダー(口
径50φ、L/D=13、回転数100rpm)を吐出
口がスクリュー軸の先に横付きされたタイプに変えて樹
脂組成物の製造を継続して行ったところ、15分経過後
に吐出口からの吐出が一時不良となり、また原料投入口
に原料の逆流現象が生じて運転を安定して継続すること
が困難であった。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法は、混練機を用いてモノマ
ー成分とポリマー成分および無機充填材とから一気に樹
脂組成物の混練を完了させる方法において混練機の吐出
口を下側とする方法であり、原料が閉塞することなく長
時間安定して樹脂組成物が生産できるため、人工大理石
用成形材料等を簡便かつ廉価に量産する方法として好適
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−32720(JP,A) 特開 平5−140324(JP,A) 特開 昭63−45160(JP,A) 小林隆外2名,KRCニーダの用途例 について,栗本技報,日本,株式会社栗 本鐵鋼工所,p.15第9章別冊,1−15 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 33/06 C04B 26/06 C08F 20/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸エステルを主体とした単量
    100重量部、メタクリル酸エステル系重合体50〜
    400重量部および無機充填材50〜500重量部
    硬化剤を添加せずに混練機に投入して混練を行い、混練
    機の下側より樹脂組成物を吐出させることを特徴とする
    樹脂組成物の製造法。
  2. 【請求項2】 メタクリル酸エステルを主体とした単量
    100重量部、メタクリル酸エステル系重合体50〜
    400重量部、無機充填材50〜500重量部および補
    強単繊維5〜200重量部を投入して混練を行うことを
    特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物の製造法。
  3. 【請求項3】 65〜120℃で混練することを特徴と
    する請求項1または2に記載の樹脂組成物の製造法。
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小林隆外2名,KRCニーダの用途例について,栗本技報,日本,株式会社栗本鐵鋼工所,p.15第9章別冊,1−15

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