JP3419644B2 - 拭き取りシートおよびその製造方法 - Google Patents
拭き取りシートおよびその製造方法Info
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Description
清掃用、除菌または殺菌用、あるいは人体のおしり拭き
用、あるいは室内の清掃用やおしぼりなどとして使用さ
れるウエットまたはドライの拭き取りシートに係り、特
に、表面に膨らみを形成し且つ小皺を形成して拭き取り
性に優れるようにし、しかも強度の高い拭き取りシート
およびその製造方法に関する。
ぼりなどとして、ウエットシートが使用される。このウ
エットシートは、木材パルプ繊維などで形成された紙の
シートに、清浄薬液が含浸されたものである。前記清浄
薬液には、水とアルコールに界面活性剤、清浄成分や防
腐剤、香料などが含まれる。しかし、従来のウエットシ
ートは、平坦なシートが1枚で使用され、あるいは2、
3枚が重ねられて使用されるものであったため、シート
そのものの嵩が低く、非常に薄いものであった。したが
って、手でシートを押さえ清掃場所を拭く際に、シート
を手で保持する感触を得ることができず、例えば手とシ
ートとが滑りやすく、使用感触の悪いものであった。
から汚れを十分に拭き取ることができない欠点があっ
た。特に凹凸のある床などを拭く場合、凹部の汚れを拭
き取りにくいものであった。そこで、本発明の発明者
は、平成8年特許願第257032号において、高クレ
ープ率のシートと、これよりも低クレープ率またはクレ
ープを有しないシートとを部分的に接合し、前記高クレ
ープ率のシートのクレープを復元し、前記接合部間にお
いて前記高クレープ率のシートに膨らみを生じさせ、全
体として嵩高の拭き取りシートを製造することを提案し
た。
シートに膨らみを持たせた拭き取りシートは、嵩高で手
で保持しやすく拭き取り操作が容易であり、またシート
表面に前記膨らみによる皺が形成されるために、汚れの
拭き取り効果の点でも優れたものとなる。しかし、シー
トの接合部間に形成された膨らみ部のみでは、きわめて
微細な凹凸のある拭き取り面での汚れの除去効果が必ず
しも十分ではない。
るための従来の製造方法は、図6に示すように、パルプ
などの繊維でウエッブ(ベース)を形成した後に、プレ
スロール11で加圧して脱水し、次に加熱ロールを用い
たドライヤー12の周囲にウエッブを巻とって乾燥させ
る。このドライヤー12の表面にドクターブレード13
を当て、巻取りロール14でドライヤー12による送り
速度よりも弱い送り速度で巻取り、この間、前記ドクタ
ーブレード13により、シートにクレープ加工を施して
いる。
紙されたシートがドライヤー12により完全に乾燥さ
れ、またはきわめて少ない含水率となるように乾燥させ
られる。このように、乾燥された後にドクターブレード
13が当てられてクレープが形成されるため、クレープ
加工されたシートの強度がきわめて低下し、またクレー
プ加工の際に多くの紙粉が発生する。これは、乾燥後の
シートにドクターブレード13による外力が作用するこ
とにより、繊維間の水素結合の結合力が低下するためで
あると考えられる。したがって、図6に示すような製造
方法で製造された高クレープ率のシートで、前記嵩高の
拭き取りシートを形成すると、強度がきわめて弱くな
り、拭き取り中に破れが生じやすくなる。また前記紙粉
がシート表面に付着した状態となり、拭き取り中に、こ
の紙粉が落下するという問題が生じる。
であり、微細な凹凸面に対する拭き取り性を向上できる
ように表面形状を設定した拭き取りシートを提供するこ
とを目的としている。
に優れるシートを製造でき、しかも強度の高いシートを
製造できるようにした拭き取りシートの製造方法を提供
することを目的としている。
は、クレープ加工された吸水性繊維を含む1枚以上の第
1のシートと、前記第1のシートよりも低クレープ率の
またはクレープを有しない第2のシートと、が複数の接
合部により部分的に接合されており、前記第1のシート
には、適量の水分などによりクレープが復元した伸びに
よって接合部間で膨らみを生じて形成された比較的大き
な皺(図3(C)の皺B)と、クレープ加工時の皺が残
った小皺(図3(C)の小皺b1)と、が形成されてい
ることを特徴とするものである。
ピッチpで列を成して形成され、且つ前記接合部の列
が、所定の幅βを開けて形成されており、前記列間で
は、クレープが復元した伸びにより前記接合部の列方向
のピッチpに対応した比較的大きな皺が形成されてお
り、列間に形成される前記皺は、両列の接合部を結ぶ領
域(図2のの領域)では膨らみが小さく、両列の接合
部の中間を結ぶ領域(図2のの領域)で、膨らみが大
きく形成されているものとなる。したがって、シート表
面には、前記接合部のピッチに応じた膨らみによる凹凸
の皺Bが形成され、且つ個々の膨らみの部分にクレープ
の小皺b1が形成されたものとなる。
域(図2の)では、クレープが残った小皺b1が、接
合部を結ぶ領域(図2の)よりも多く形成されたもの
となる。
で保持しやすく、また拭き取り作業では、接合部のピッ
チに応じた比較的大きな皺Bにより汚れを除去できるの
みならず、前記小皺によりさらに細かい汚れや、微細な
凹凸部を有する面に対する汚れを効果的に除去できるよ
うになる。また、両列の接合部の中間を結ぶ領域(図1
の)では、皺Bの膨らみが大きくなるため、全体とし
て嵩高で、また前記領域に大きな膨らみが形成される
ために、この大きな膨らみの皺Bにより拭き取り効果を
高くできる。
に一定のピッチpで並んでいるが、列方向へのピッチp
が個々の接合部(短接合部a)間で相違し、またはピッ
チpが列方向に向かうにしたがって周期的に変化するも
のであってもよい。さらに図1では、接合部の並び列が
Y方向に直線状に延びているが、接合部が並ぶ列は必ず
しも直線状である必要はなく、前記列が湾曲線状や折れ
線状に延びていてもよい。
ずつ接合されていてもよいし、あるいは第1のシートが
2枚で、その中間に第2のシートが接合されているもの
であってもよい。
木材パルプ、木綿繊維、麻繊維、竹繊維などの天然繊維
が含まれた紙、または前記天然繊維とレーヨンなどの化
学繊維とが含まれた紙であり、好ましくは天然パルプな
どの吸水性繊維が50重量%以上含まれたものである。
あるいは不織布であってもよい。
メルト接着剤などによる接着接合であってもよい。シー
トがホットメルト接着剤などの水不溶性の接合手段によ
り接合されているときは、シートに含まれる清浄薬液に
よって前記接合手段でのシートどうしの接合が解離する
ことはない。清浄薬液としては、水とアルコールに界面
活性剤、清浄成分や防腐剤、香料などが含まれたものが
使用される。あるいはドライの状態で販売し、使用の際
に、ユーザが水または前記清浄薬液を含浸させるもので
あってもよい。ドライシートとして販売される場合は、
水などを含浸させて第1のシートのクレープを復元して
膨らみを生じさせた後、熱風などによりシートを乾燥さ
せる。乾燥させたドライな状態でも皺は保持されるた
め、シートの嵩高感が損なわれることはない。または、
クレープを復元させていないドライシートとして販売
し、ユーザーが水や清浄薬液をつけたときに、クレープ
が復元して皺が発現するようにしてもよい。
カルボキシルメチル化パルプまたはカルボキシメチルセ
ルロースなどの水溶性または水膨潤性のバインダーとか
ら成る水解性シート(水解紙)で、水洗トイレットに流
せるものである場合には、シート間がカルボキシルメチ
ルセルロースなどの水溶性接着剤により接着されて前記
接合部が形成される。この場合にシートに含ませる清浄
薬液は、水にアルコール、およびカルシウムやストロン
チュームなどの金属イオンが含まれたものなどが使用さ
れる。この金属イオンによりシートに含浸された薬液に
よるシートの解離および接着剤の溶解が抑制され、使用
中は、シート強度を保つことができ、水洗トイレットに
流した後は、清浄薬液が水で希釈化され、シートの水解
および接着剤の解離が可能になる。上記において、第1
のシートの、(クレープの復元による伸び率/クレープ
率)の比が、70%以上で90%以下であることが好ま
しく、さらに80%以上で90%以下であることが好ま
しい。
ープを有しないシートの引張強度に対する、クレープの
復元による伸びが生じた第1のシートの引張強度の比
が、40%以上であることが好ましく、さらに55%以
上であることが好ましい。
クレープ加工する際の上流側のシートの送り速度と、下
流側での巻取りによるシートの巻取り速度との比を意味
する。また前記伸び率とは、シートの元の長さをx、液
にシートを浮かべてクレープ皺が復元されて伸びた後の
シートの長さをΔxとしたときに、{(Δx−x)/
x}×100(%)で表わされる。
を70%以上で90%以下、さらに好ましくは80%以
上で90%以下に設定することにより、第1のシートの
クレープが復元したときに、シート表面にクレープ皺が
残され、その結果、接合部間でのクレープの復元による
膨らみの凹凸と、前記クレープ皺による小皺が形成され
る。
ープが復元されたシートとの引張強度の比(強度劣化
率)を45%以上さらに好ましくは55%以上に設定す
ることにより、強度の高い拭き取りシートを形成でき
る。また、この強度劣化率の上限は65%または70%
程度が好ましい。
復元による伸びが生じた状態で、20〜100g/m22
程度が好ましい。
は、吸水性繊維を含み且つ湿式で抄紙されたシートを、
水分が残る程度に乾燥させる第1の乾燥工程と、第1の
乾燥工程を経たシートが巻回するロールにブレードを当
て前記ロールによる送り速度よりも遅い送り速度でシー
トを送り出して、水分を含んだシートにクレープ加工を
施す工程と、クレープ加工後のシートをさらに乾燥させ
る第2の乾燥工程と、前記工程で形成されたシートを第
1のシートとし、1枚以上の前記第1のシートと、前記
第1のシートよりも低クレープ率のまたはクレープを有
しない第2のシートとを部分的に接合する工程と、接合
後のシートの少なくとも第1のシートに液を与えて、前
記接合工程での接合部間において第1のシートにクレー
プの復元による膨らみによる比較的大きな皺を生じさ
せ、且つ、クレープ加工時の小皺が残された状態の、拭
き取りシートを製造することを特徴とすることを特徴と
している。
ープ加工されるシートにおける、吸水性繊維の水分の含
有率が、10重量%以上で25重量%以下となるよう
に、第1の乾燥工程での乾燥条件を設定することが好ま
しい。
シートにクレープ加工を施す際に、完全に乾燥したシー
トにドクターブレードを与えるのではなく、第1の乾燥
工程で所定範囲の含水率(好ましくは10重量%以上で
25重量%以下)となるように乾燥し、水分を含有した
状態でクレープ加工を施し、その後に、第2の乾燥工程
で乾燥させる。
トにクレープ加工を施すことにより、クレープ加工後の
シートの強度の低下を防止できる。すなわち、水分を含
んだシートにクレープ加工を施すと、図6の従来例のよ
うな乾燥後のシートにクレープ加工を施す場合と比較し
て、繊維間の水素結合の劣化を抑制でき、強度の低下を
防止でき、且つ紙粉の発生を防止できる。この強度の低
下と紙粉の発生を防止するためには、クレープ加工を施
す時点でのシートの含水率(吸水性繊維の含水率)が1
0重量%以上であることが必要である。
水率が高すぎると、第2の乾燥工程で乾燥された後のシ
ートに液を含ませても、クレープの復元による伸びを十
分に生じさせることができなくなる。これは、クレープ
加工の時点で多くの水分を含んでいると、クレープ加工
後のシートの繊維の水素結合が強固になり、クレープの
復元が抑制されるからであると考えられる。よって、ク
レープ加工時でのシートの含水率(吸水性繊維の含水
率)は25重量%以下であることが好ましい。
上で25重量%以下とすることにより、第1のシートの
強度が高く、しかも十分な伸び率を生じて、嵩高にで
き、また伸び率/クレープ率の比を70〜90%程度に
設定でき、膨らみ部分に小皺を残したものにできる。
を参照しながら説明する。図1は、本発明の拭き取りシ
ートの構造を示す斜視図である。この拭き取りシート1
は、トイレットや台所などの室内の清掃用、またはおし
り拭き用、あるいはおしぼりなどとして使用されるもの
であり、清浄用の薬液が含浸された非水解性のウエット
シート、または、汚れを拭き取った後に水洗トイレット
に流すことができる水解性のウエットシート、または乾
いた状態で使用されるドライシートである。
ートS1の中間に第2のシートS2が介装されて接合さ
れた3層のサンドイッチ構造である。第1のシートS1
は、パルプ繊維などから湿式で抄紙形成された原紙シー
トに高クレープ率のクレープ加工が施されたものであ
り、第2のシートS2は、前記第1のシートS1よりも
低クレープ率のクレープ加工が施されたものあるいはク
レープ加工が施されていないものである。
を開け、Y方向(列方向)に沿って直線状に形成されて
いる。この拭き取りシート1に清浄薬液などが含浸され
てシート1が濡れると、クレープ加工による微細な皺が
復元されてシートが伸びるが、第1のシートS1,S1
は第2のシートS2よりも高い伸び率を有し、しかも第
1のシートS1と第2のシートS2は接着接合部Aによ
り互いに部分的に拘束されているため、第1のシートS
1,S1は接合部Aと接合部Aとの間の領域で膨らみを
生じる。この膨らみにより短接合部aのピッチに応じた
比較的大きな皺Bが形成される。また本発明では、図3
(C)に示すように、前記膨らみによる皺Bの部分に、
さらにクレープ加工時の小皺b1が一部残される。
Aの形状とこれに現れる皺の状態を模式的に示してお
り、図2でのX−Y座標は、図1に示すX−Y座標に対
応している。また、図3(A)(B)(C)は、各シー
トの接合工程およびシートの膨らみ状態を示すものであ
り、図2のIII−III線の断面図に相当している。
図1ないし図3でのY方向が抄紙工程での巻き取り方向
(MD;Machine Direction)、X方向が幅方向(C
D;Cross Direction)であり、このX方向は、クレー
プ加工の微細な皺b(図2参照)が延びる方向(クレー
プ方向)である。
短い直線状の複数の短接合部aがY方向へ一定のピッチ
pで列を成して配列されており、個々の各短接合部aに
より2枚の第1のシートS1と、1枚の第2のシートS
2が部分的に接着接合されている。また列方向に並ぶ隣
接する短接合部a間の間隔をαで示している。個々の短
接合部aは、前記ピッチpの方向(Y方向)およびクレ
ープ方向(X方向)の双方に対して角度を有して斜めに
形成されている。また、短接合部aの並ぶ列(Y列)の
列間の幅をβで示している。
浸されると、クレープ加工の微細な皺bがY方向へ膨ん
で復元する。このとき第1のシートS1と第2のシート
S2は短接合部aの部分で接着されているため、この
の部分では第2のシートS2にY方向への伸びが発生
しにくい。これに対し短接合部aと短接合部aで挟まれ
た間隔αの部分では、第2のシートS2がY方向へ伸
びやすく、このY方向への伸び(イ)によりの部分で
は弛みが発生する。その結果、接着接合部Aと接着接合
部Aとで挟まれた領域、すなわち短接合部aの成す列の
列間の領域Lでは、両列の短接合部aを結ぶ領域で膨
らみにより谷部が帯状に形成され、また両列の接合部a
の中間部分を結ぶ領域に、大きな伸びによる膨らみ
で山部が帯状に形成される。このとき前記領域ではY
方向の伸びが大きいため、領域での山状の膨らみは、
領域での谷状の膨らみよりも、その膨らみ量が大きく
なる。
Lの領域では、短接合部aの配列ピッチpとほぼ一致し
たピッチで凹凸を繰り返す。図3(B)では、前記短接
合部a間での第1のシートS1の膨らみによる比較的大
きな皺をBで示している。なお、の領域の山状の皺B
のY方向の幅寸法は、短接合部aの前記間隔αにより決
められ、谷部の領域のY方向の幅寸法は、短接合部a
のY方向の幅寸法γで決められる。
(Y方向)およびクレープの形成方向(X方向)に対し
て角度を有するよう傾斜して形成され、さらに、Y方向
へ並ぶ個々の短接合部aを見たときに、短接合部aと短
接合部aとの間にY方向への重なり量δを有している。
そのために、列間の領域Lのクレープ皺bと隣の列間の
領域L1のクレープ皺bとが、境界となる斜めの短接合
部aにより必ず遮断され、領域Lと隣の領域L1との間
に渡って、いずれのクレープ皺bも連続することがな
い。これを説明するために、図2では1本のクレープ皺
を代表させて点線bで示しているが、この点線bをどの
部分に描いても、領域Lと領域L1とに渡って延びる点
線bは、必ずいずれかの短接合部aで遮断されることが
解る。したがって、第1のシートS1の凹凸すなわち比
較的大きな皺Bは、領域Lと領域L1において、互いに
独立して形成される。領域Lと領域L1とで皺Bが独立
して形成されることにより、各皺Bのコシを強くでき、
潰れにくい強度を与えることができる。
に示すような拭き取りシート1の全体にボリューム感が
出る。また、この皺Bにより、拭き取りシートが手で掴
みやすくなり、またこの皺Bによりシート1に凹凸がで
きるため汚れを拭き取る効果を高くできる。特に、の
領域では、大きな膨らみが形成されるため、この大きな
膨らみにより、汚れの拭き取り効果を高くできる。
シートS1が薬液などで濡れ、クレープ皺bが復元して
前記膨らみ皺Bが形成される際に、第1のシートS1に
クレープ皺が一部残って微細な小皺b1が形成される。
よって図3(C)に示すように、短接合部a間の第1の
シートS1の皺Bの膨らみ部分(山部の領域)に微細
な小皺b1が残るようになる。なお、この小皺b1は、
第1のシートS1の凹凸皺Bの谷部の領域にも同様に
形成される。この領域は、左右両側が接合部aで規制
されているために、Y方向への伸びが小さく、よってこ
の領域では、領域よりも小皺b1が多く残ることに
なる。
ときに、比較的大きな膨らみとなる皺Bにより床面など
の汚れが効果的に除去でき、さらに微細な小皺b1によ
り、細かな汚れや埃を拭き取ることができる。さらに前
記微細な小皺b1により、床やタイルや便器などの表面
の微細な凹凸部内の汚れを除去できる効果を発揮する。
したがって、汚れを効果的に除去できるものとなる。
説明する。図5は、高クレープの第1のシートS1を製
造する湿式抄紙工程を示すものである。例えば天然パル
プなどの吸水性繊維が90重量%と、水膨潤性のバイン
ダーとしてカルボキシルメチル化パルプが10重量%含
まれた抄紙後のウエッブ(ベース)は、プレスロール1
1でプレスされて脱水され、その後に第1の乾燥工程に
至る。
が設けられている。この第1ドライヤー12aは加熱ロ
ールであり、ウエッブがこの第1のドライヤー12aに
巻回されることにより、水分がある程度残る状態まで乾
燥される。第1のドライヤー12aからシートが送り出
される位置には水分計測計15が設けられ、この水分計
測計15の計測値に基づいて、第1ドライヤー12aの
加熱温度がフィードバック制御される。そして、第1ド
ライヤー12aにより乾燥されたシートの含水率が10
重量%以上で25重量%以下となるように設定される。
パルプ繊維とカルボキシルメチル化パルプとから成るシ
ートでは、前記含水率は、シート全体に対する水分の重
量%である。またシートが、吸水性繊維と非吸水性繊維
とで構成される場合には、含水率が、吸水性繊維に対し
て10重量%以上で25重量%以下であることが好まし
い。
ーブレード13が当てられている。第1ドライヤー12
aの次段には第2ドライヤー12bが設けられており、
第1ドライヤー12aからのシートの送り出し速度より
も第2ドライヤー12bによる巻取り速度の方が遅くな
っている。第1のドライヤー12aと第2ドライヤー1
2bとの送り速度の比および、ドクターブレード13の
作用で、シートにクレープ加工が施される。第1ドライ
ヤー12aと第2ドライヤー12bとのシートの送り速
度の比がクレープ率である。例えば、第1ドライヤー1
2aによるシートの送り速度に対して、第2ドライヤー
12bによる巻取り速度が50%のとき、クレープ率は
50%である。クレープ加工されたシートは、第2ドラ
イヤー12bに巻き取られるが、第2ドライヤー12b
も加熱ロールであり、この第2ドライヤー12bによ
り、シートが完全に乾燥させられ、または含水率が数%
となるまで乾燥させられる。第2ドライヤー12bを用
いた第2の乾燥工程で乾燥された後の第1のシートS1
は巻取りロール14により巻き取られる。
12aで、好ましくは含水率が10重量%以上で25重
量%以下となるように、ある程度水分が残された状態ま
で乾燥される。この部分乾燥後のシートに対し、ドクタ
ーブレード13が当てられてクレープ加工が施される。
よって、クレープ加工によるシート強度の劣化率が低く
なり、またドクターブレード13を当てることによる紙
粉の発生を抑制できる。これは、クレープ加工の時点
で、シートに水分がある程度含まれているために、図6
に示す従来例のような乾燥状態でのクレープ加工に比べ
て、繊維間の水素結合の劣化率が低いためであると考え
られる。水素結合の劣化率が増大せず、シート強度の劣
化を防止するためには、第1ドライヤー12aで乾燥さ
れたシートの含水率が10重量%以上(吸水性繊維に対
して10重量%以上)であることが必要である。
12bによりシートが完全にまたはほぼ完全に乾燥させ
られる。クレープ加工時のシートの含水率が所定の率以
下であると、第2ドライヤー12bにより乾燥されたシ
ートに、薬液などを与えて濡らしたときに、前記クレー
プ加工の皺が復元してシートにY方向(MD)の伸びが
高い率で発生する。仮に、含水率がきわめて高い状態で
クレープ加工が施され、その後にシートが乾燥させられ
ると、その後にシートを濡らしたときのクレープ皺の復
元によるシートの伸び率がきわめて低くなる。これは、
含水率が高い状態でクレープ加工が施され、その後に乾
燥させると、クレープ加工後のシート内の繊維の水素結
合が強固となるからであると考えられる。よって、乾燥
後にクレープ皺の復元の伸び率をある程度高くし、図1
および図3(C)に示すように、第1のシートの伸びに
よる皺Bを有効に形成して嵩高の拭き取りシート1を形
成するためには、クレープ加工時での含水率が25重量
%以下であることが好ましい。
%以下に設定すると、図3(C)に示すように、第1の
シートS1に膨らみを生じさせたときに、膨らみによる
比較的大きな皺Bの表面にクレープ皺が残された小皺b
1が形成されるものとなる。以上から、クレープ加工に
よる強度劣化を防止でき、また乾燥後のシートのクレー
プの復元による伸び率を高くでき、例えば伸び率/クレ
ープ率を70%以上、さらに好ましくは80%程度以上
とするためには、第1ドライヤー12aによる乾燥条件
が、シートの吸水性繊維に対して10重量%以上で25
重量%以下であることが好ましい。
プ加工またはクレープ加工を施していない第2のシート
S2の表裏両面に接着剤2が塗布され、第1のシートS
1、S1が第2のシートS2の表裏両面に重ねられる。
第2のシートS2は、第1のシートS1と同様に、パル
プ繊維とカルボキシルメチル化パルプとから湿式抄紙法
により形成されたものである。ただし第2のシートS2
はクレープ加工が施されていないもの、または第1のシ
ートS1よりもクレープ率が低いものである。
に適度に膨らみを持たせるためには、第2のシートS2
と第1のシートS1とのクレープ皺の復元による伸び率
の差を、20%以上で80%以下とすることが好まし
く、さらに好ましくは30%以上で60%以下である。
伸び率の差が前記範囲よりも小さいと、拭き取りシート
1全体を嵩高にすることができず、また前記範囲よりも
大きいと、第1のシートS1の膨らみ量が大きくなりす
ぎ、前記膨らみによる皺B(山部の領域)が高くな
り、皺Bのコシが弱く、潰れやすくなる。
トS2の目付が大きすぎるとシートの柔軟性が低くな
り、ごわごわして汚れを拭き取りにくく、また小さすぎ
てもシートの強度が小さくなり拭き取り動作の途中でシ
ートが破れるなどの問題がある。したがって、第1およ
び第2のシートのそれぞれの目付は20g/m2以上で
100g/m2以下であることが好ましい。このような
シートを使用したとき、第1のシートと第2のシートの
2層構造のものではシートの全目付は40g/m2以上
で200g/m2以下となり、第2のシートS2の表裏
両面に第1のシートS1が接合された3層構造のシート
では、全目付が60g/m2以上で300g/m2以下と
なる。
シートS1の裏面には、図2に示す接合パターンの形と
同じパターンで接着剤2が塗布される。または短接合部
aのX方向の幅よりも短い幅でY方向へストライプ状に
延びるように接着剤2が塗布される。この接着剤として
例えば水不溶性のポリエチレンやポリプロピレンなどの
ポリオレフィン系やEVA系のホットメルト接着剤が使
用される。また、シートS1とS2が、パルプ繊維とカ
ルボキシルメチル化パルプなどから成る水解性シートの
場合には、接着剤として、水溶性のカルボキシメチルセ
ルロースなどが使用される。そして、接着剤が塗布され
た後に、第2のシートS2の表裏両面に第1のシートS
1,S1が重ねられ、加湿されながら加熱板4および5
で挟圧される。加熱板5には短接合部aのパターンに合
わせたエンボス5aが設けられており、このエンボス5
aによりシートが加圧・加熱されて、第1のシートS1
と第2のシートS2が所定のピッチpの短接合部aによ
り互いに接着接合される。接合された状態を図3(B)
に示す。
ル、界面活性剤、防腐剤および消臭剤や芳香剤などが混
合された清浄薬液(水解性シートの場合には金属イオン
などの水解を抑制する成分が含まれる)が含浸される。
清浄薬液が含浸されるとクレープ加工の微細な皺bがY
方向へ膨らみ、図2に示すように短接合部aと短接合部
aとで挟まれた部分で第1のシートS1がY方向へ伸
び、Y方向に配列された接着接合部Aと接着接合部Aと
で挟まれたLの領域において、短接合部aの部分を結
ぶ領域、およびを結ぶ領域に、膨らみによる皺B
が現出する。また、図5に示した第1のシートS1の抄
紙工程において、第1ドライヤー12aを経てドクター
ブレード13でクレープ加工されるときのシートは、1
0重量%以上で25重量%以下の水分を含んでいる。し
たがって、クレープ加工され第2ドライヤー12bで乾
燥させられた第1のシートS1に薬液が含浸させられた
ときに、第1のシートS1のクレープ皺が全て伸びきる
のではなく、一部のクレープ皺が伸びを生じないで残さ
れる。すなわち伸び率/クレープ率が、70〜90%と
なる。
みによる比較的大きな皺Bの表面に、クレープ皺が残さ
れた小皺b1が形成される。これは、クレープ加工時に
水分をある程度含んでいるため、クレープ加工後に、ク
レープ皺bが部分的に水素結合されるためであると考え
られる。拭き取りシート1に薬液が含浸したときに、第
1のシートS1は、クレープ皺bの復元により伸びる
が、全てのクレープ皺bが伸びるのではなく、その一部
が小皺b1として残されることになる。このようにして
形成された拭き取りシート1は、清浄薬液が含浸された
ウエットな状態でプラスチックの容器などに入れられ
る。
ートに限らず、ドライなものでもよい。この場合、前記
製造工程において第1のシートS1および第2のシート
S2を接着接合させた後に、前記清浄薬液または除菌あ
るいは殺菌水さらには防かび剤などを含浸させて第1の
シートS1に膨らみによる皺Bを形成した後に、熱風な
どにより乾かせばよい。このように、拭き取りシート1
を乾かした後でも、前記皺Bは膨らみを保持しており、
シートを嵩高にすることができる。また、図4に示すよ
うに、低伸び率のクレープ加工が施され、またはクレー
プ加工が施されていない第2のシートS2と、高伸び率
のクレープ加工が施された第1のシートS1とがそれぞ
れ一枚ずつ重ねられて2層構造となったものであっても
よい。
第1のシートS1として好ましいものを製造した実施例
について説明する。実施例および比較例ともにシートの
原紙配合は、パルプを90重量%と、水膨潤性のバイン
ダーとしてカルボキシルメチル化パルプを10重量%と
し、これを湿式にて抄紙した。ベース目付を20g/m
2とし、クレープ加工された後の目付を40g/m2とし
た。第2ドライヤー12bの表面温度を110℃に設定
した。第1ドライヤー12aの表面温度は、各実施例と
比較例とで含水率に差を持たせるように調整した。第1
ドライヤー12aの周速度は100m/分、第2ドライ
ヤー12bの周速度を50m/分とし、クレープ率を5
0%とした。
は、第1ドライヤー12aによる第1の乾燥工程を経た
後のシート全体に対する含水率の測定値が10重量%と
なるように、第1ドライヤー12aの表面温度を制御し
た。実施例2では、第1の乾燥工程を経た後のシート全
体に対する含水率が25重量%となるように、第1ドラ
イヤー12aの表面温度を制御した。実施例1と実施例
2ともに、第2ドライヤー12bによる第2の乾燥工程
を経たシートの含水率の測定値が3重量%であった。
を経た後のシート全体に対する含水率が5重量%となる
ように、第1ドライヤー12aの表面温度を制御した。
比較例2では、第1の乾燥工程を経た後のシート全体に
対する含水率が35重量%となるように、第1ドライヤ
ー12aの表面温度を制御した。比較例1と比較例2と
もに、第2ドライヤー12bによる第2の乾燥工程を経
たシートの含水率の測定値が3重量%であった。
のシートを液に浮かべて、クレープの復元による伸び率
(%)を測定した。また伸び率/クレープ率の比(×1
00%)を算出した。強度劣化率として、実施例および
比較例と同じシートにクレープ加工を施さないものを製
造し、そのMD方向の引張強度を測定し、(クレープ加
工された実施例および比較例のシートの引張強度/クレ
ープ加工されていないシートの引張強度)の比(×10
0%)を算出した。前記の引張強度は、幅25mmの試
験片を、テンシロンにより100mm/分の速度でMD
方向へ引っ張ったときの、破断時の引っ張り荷重であ
る。
率が、90%および80%であった。よって、薬液を含
浸させたときにクレープ皺の復元によりシートが十分に
伸び、しかもクレープ皺が一部残って小皺b1を適度に
形成することが可能なものとなっている。また強度劣化
率は55%と65%であり、強度が高く、拭き取りシー
ト1を構成したときに、十分な強度を有しているものと
なる。
プ率が96%で、比較例2は40%であった。比較例1
は、強度劣化率が35%、比較例2は強度劣化率が75
%であった。また比較例1では第1ドライヤー12aを
経てクレープ加工されたシートに紙粉が多く発生した。
比較例1では、第1ドライヤー12aにより乾燥された
シートの含水率が低すぎるため、ドクターブレード13
を当ててクレープ加工を施すときに、水素結合が劣化
し、強度が大幅に低下するものとなる。また比較例2で
は、前記クレープ加工の時点で、含水率が高すぎるため
に、クレープ加工後の水素結合が強くなり、その結果、
クレープ皺の復元による伸び率が低くなっている。
シートを、第1のシートS1として2枚使用し、各実施
例および比較例と同じ配合でクレープ加工を施さない第
2のシートS2を製造し、水溶性カルボキシルメチルセ
ルロース(CMC)を接着剤2として用い、図3に示す
製造工程で、図1に示すのと同様の拭き取りシートを製
造し、薬液を含浸させた。その結果、実施例1と実施例
2を使用したものでは、短接合部a間でクレープ皺の復
元による膨らみにより皺Bが形成され、さらに皺Bにク
レープ皺が残った小皺b1が形成されたものとなった。
また前記膨らみによる皺Bにより、嵩高の拭き取りシー
トを製造できた。
ヤー12aを経た時点で含水率が低くなっており、含水
率の低いシートに対してクレープ加工が施されたもので
あるため、薬液を含浸させたときに第1のシートS1の
伸び率が高くなった。そのため、短接合部a間で第1の
シートの膨らみによる皺Bを形成することができたが、
クレープ皺が伸びきってしまったために、小皺1bを確
実に生じさせることができなかった。また、第1のシー
トS1の強度がきわめて低いものとなった。比較例2を
用いたものでは、薬液を含浸させたときに第1のシート
S1のクレープ皺の復元による伸び率が低いために、短
接合部a間で第1のシートS1が十分に伸びず、よって
皺Bを顕著に生じさせることができず、嵩高の拭き取り
シートを形成することができなかった。
し、短接合部a間で十分な膨らみの皺Bを形成し、さら
に膨らみ部分に小皺b1を形成するためには、伸び率/
クレープ率が、70%以上で90%以下であることが好
ましい。また拭き取り作業に必要なシート強度を得るた
めには、強度劣化率が40%以上で70%以下であるこ
とが好ましい。またクレープ率の好ましい範囲は25%
以上で70%以下である。
比較的大きな皺Bと、小皺b1とを有する拭き取りシー
トを構成でき、汚れの拭き取り効果た高いものとなる。
は、前記の大きな皺と小皺とを現出できるシートを製造
でき、またシートの強度も高いものとなり、高い拭き取
り強度の拭き取りシートを製造できる。
視図、
れにより現れる比較的大きな皺の状態を示す平面図、
の製造工程の一部を順に示すものであり、図2のIII
−III線の断面図、
明図、
Claims (6)
- 【請求項1】 クレープ加工された吸水性繊維を含む1
枚以上の第1のシートと、前記第1のシートよりも低ク
レープ率のまたはクレープを有しない第2のシートと、
が複数の接合部により部分的に接合されており、前記第
1のシートには、適量の水分などによりクレープが復元
した伸びによって接合部間で膨らみを生じて形成された
比較的大きな皺と、クレープ加工時の皺が残った小皺
と、が形成されていることを特徴とする拭き取りシー
ト。 - 【請求項2】 接合部は、所定ピッチで列を成して形成
され、且つ前記接合部の列が、所定の幅を開けて形成さ
れており、前記列間では、クレープが復元した伸びによ
り前記接合部の列方向のピッチに対応した比較的大きな
皺が形成されており、列間に形成される前記皺は、両列
の接合部を結ぶ領域では膨らみが小さく、両列の接合部
の中間を結ぶ領域で、膨らみが大きく形成されている請
求項1記載の拭き取りシート。 - 【請求項3】 第1のシートの、クレープの復元による
伸び率/クレープ率の比が、70%以上で90%以下で
ある請求項1または2記載の拭き取りシート。 - 【請求項4】 第1のシートと同じもので且つクレープ
を有しないシートの引張強度に対する、クレープの復元
による伸びが生じた第1のシートの引張強度の比が、4
0%以上である請求項1ないし3のいずれかに記載の拭
き取りシート。 - 【請求項5】 吸水性繊維を含み且つ湿式で抄紙された
シートを、水分が残る程度に乾燥させる第1の乾燥工程
と、 第1の乾燥工程を経たシートが巻回するロールにブレー
ドを当て前記ロールによる送り速度よりも遅い送り速度
でシートを送り出して、水分を含んだシートにクレープ
加工を施す工程と、 クレープ加工後のシートをさらに乾燥させる第2の乾燥
工程と、 前記工程で形成されたシートを第1のシートとし、1枚
以上の前記第1のシートと、前記第1のシートよりも低
クレープ率のまたはクレープを有しない第2のシートと
を部分的に接合する工程と、 接合後のシートの少なくとも第1のシートに液を与え
て、前記接合工程での接合部間において第1のシートに
クレープの復元による膨らみによる比較的大きな皺を生
じさせ、 且つ、クレープ加工時の小皺が残された状態の、拭き取
りシートを製造することを特徴とする拭き取りシートの
製造方法。 - 【請求項6】 第1の乾燥工程を経てクレープ加工され
るシートにおける、吸水性繊維の水分の含有率が、10
重量%以上で25重量%以下となるように、第1の乾燥
工程での乾燥条件を設定する請求項5記載の拭き取りシ
ートの製造方法。
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