JP3419616B2 - フレキシブル基板接続用コネクタ - Google Patents

フレキシブル基板接続用コネクタ

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JP3419616B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルフラッ
トケーブル(FFC)や、フレキシブルプリント配線基
板(FPC)等のフレキシブル基板の電気的な接続のた
めに使用される接続用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブル基板接続用コネクタは上述
したFFCやFPCを相互に電気的に接続したり、これ
らと他の電子部品が搭載された回路基板とを電気的に接
続するために使用される。フレキシブル基板は、可撓性
を有するために通常この種のフレキシブル基板接続用コ
ネクタには、ZIF(ゼロ インサーション フォー
ス)構造が採用されている。すなわち、フレキシブル基
板を挿入する際は、できるだけコネクタのコンタクトか
ら接触圧を受けずに、低挿入力でコネクタと接続させ、
挿入後は、安定した電気接続のために、所定の接触圧を
もってコネクタのコンタクトと接触させるものである。
【0003】図10はフレキシブル基板と回路基板との
接続に使用されるこのZIF構造を備えた従来の接続用
コネクタを示す。このコネクタは絶縁性樹脂からなり、
回路基板140に装着されるハウジング100と、この
ハウジング100内に設けられたコンタクト110と、
ハウジング100に対して着脱自在に取り付けられる絶
縁性樹脂のカバー120とを備えている。
【0004】ハウジング100内のコンタクト110は
導電性金属板を打ち抜いて形成してなるもので、フレキ
シブル基板130に形成された端子部(図示省略)に接
触する接触部111と、回路基板140を貫通し、同基
板140裏面のパターン回路(図示省略)と半田付けに
よって接続される脚部112とを一体的に有している。
【0005】接触部111は、フレキシブル基板130
の方向に弾性変形可能となっていて、カバー120をハ
ウジング100に装着すると、カバー120から垂設さ
れた押圧部121がハウジング100とコンタクト11
0の接触部111との間に侵入し、接触部111がフレ
キシブル基板130と弾性接触する。122は、カバー
120に形成された逃げ孔であり、フレキシブル基板1
30を挿通させるものである。
【0006】この構造の接続用コネクタは、回路基板1
40に取り付けられたハウジング100に対してフレキ
シブル基板130の先端部を挿入し、この挿入状態でカ
バー120をハウジング100に取り付けることで使用
される。かかるフレキシブル基板130の挿入の際に
は、コンタクト110の接触部111と支持部114間
にフレキシブル基板130を挿通させる間隙があり、支
持部111から接触圧を受けずに挿入することができ
る。
【0007】フレキシブル基板130を挿入した後に、
カバー120を装着すると、前述の通り接触部111は
二点鎖線で示すように、フレキシブル基板130方向に
弾性変形し、コンタクト110とフレキシブル基板13
0が弾性接触し、コンタクト110を介してフレキシブ
ル基板130と回路基板140との電気的な接続が行わ
れる。
【0008】図11は特開平7ー142130号公報に
記載された他の従来例のZIF構造を採用した接続用コ
ネクタを示し、図10と同一の要素は同一の符号で対応
させてある。このコネクタにおけるコンタクト110に
は回動支持部113が形成されている。回動支持部11
3は接触部111との間でフレキシブル基板130を挟
む位置に形成されており、この回動支持部113に加圧
部材150が回動可能に係合している。
【0009】加圧部材150はその一部がハウジング1
00から抜け出るように取り付けられており、この抜き
出し部分を操作することで回動する。この加圧部材15
0における回動支持部113との近接部位はテーパ状に
屈曲されており、この屈曲部位が加圧部151となって
いる。
【0010】この接続用コネクタでは、図示の状態で加
圧部151と接触部111との間に所定の間隙が形成さ
れていて、フレキシブル基板130を低挿入力でハウジ
ング110内に挿入することができる。この後、加圧部
材150を図中反時計方向に回動させと、加圧部材15
0の加圧部151がフレキシブル基板130を押圧し、
これによりフレキシブル基板130がコンタクト110
の接触部111に押し付けられ、接触部111とフレキ
シブル基板130の端子部とが接触し、電気的な接続が
行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すフレキシブル基板接続用コネクタはフレキシブル
基板130の挿入方向と、カバー120の装着方向とが
同一であるため、カバー120の装着時にフレキシブル
基板130が邪魔になり、カバー120の装着がしにく
く、接続の作業性が悪い問題を有している。
【0012】これに対し、図11に示すフレキシブル基
板接続用コネクタは、フレキシブル基板130の挿入部
位と加圧部材150の回動操作部位とが異なっているた
め、加圧部材150の回動操作時にフレキシブル基板1
30が邪魔になることがない。ところがこの接続用コネ
クタでは、フレキシブル基板130の多数の接触部11
1と接触させるためにコンタクト110の数が増え、加
圧部材150によって複数のコンタクト110全体を偏
位させようとすると、コンタクト全体から大きな反力を
受ける。従って、ハウジング100が屈曲変形し、充分
な接触圧を作用させることができなくなり、確実な電気
的な接続を行うことができない問題を有している。
【0013】このために、ハウジング100の外側に金
属板を取り付けるか、ハウジング100の肉厚を厚くし
て、反力に対する補強を行うことが考えられる。しかし
ながら金属板を別に設けると、部品点数が増大すると共
に、構造が複雑となり、組立の作業性が悪くなる。一
方、ハウジング100を厚くして補強する場合には、加
圧部材150の回動が制限され、これにより加圧部材1
50への操作性が低下する。従って、いずれの補強対策
も有効な解決策となっていない。
【0014】本発明は以上のような従来技術の問題点を
考慮してなされたものであり、請求項1の発明は、ZI
F構造を採用しながら接続の作業性を向上させることが
でき、しかもフレキシブル基板に対して充分な接触圧を
作用させることが可能で、さらには補強対策を不要とし
た構造のフレキシブル基板接続用コネクタを提供するこ
とを目的とする。
【0015】請求項2の発明は以上に加えて、補強のた
めにハウジングを肉厚としても、操作性が低下すること
がない構造のフレキシブル基板接続用コネクタを提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1のフレキシブル
基板接続用コネクタは、フレキシブル基板を挿入する挿
入開口部が両側に凹設されたハウジングと、断面非円形
の押圧軸部と操作用のレバー部とが一体的に形成され、
前記押圧軸部がハウジング内に回動可能に支持されたロ
ックレバーと、前記挿入開口部と直交し互いに平行とな
るように、前記ハウジング内に取り付けられた複数のコ
ンタクトとを備え、各コンタクトは、前記ロックレバー
の押圧軸部を挟持するように立設された一対の受圧片
と、各受圧片の基端からそれぞれ一側と他側の挿入開口
部に臨むように互いに逆方向に水平に片持ち支持された
一対の接触部とを一体に有し、ロックレバーの回動によ
り各コンタクトの受圧片を互いにその基端を中心に反対
方向に回転させて、接触部を、それぞれ挿入開口部内に
挿入されたフレキシブル基板の対応する端子部に弾性接
触させたことを特徴とする。
【0017】この構造の接続用コネクタは、ロックレバ
ーの操作によって押圧軸部が回動する。この押圧軸部は
断面非円形となっているため、その両側を挟持するコン
タクトの一対の受圧片は、その回動によって基端を中心
に互いに反対方向に回転する。従って、受圧片の基端に
支持された接触部は、受圧片の回転に連動して、それぞ
れ両側の挿入開口部に挿入されたフレキシブル基板の端
子部に弾性接触し、電気的な接続が行われる。
【0018】このような構造は、ロックレバーを回動さ
せて接触部をフレキシブル基板方向に偏位させるため、
その回動操作時にフレキシブル基板が邪魔になることが
ない。又、コンタクトの接触部を受圧片の回転により押
圧するとともに、この一対の受圧片は、ロックレバーの
押圧軸部を挟持すると構造であるために、各コンタクト
の接触部を回転させることによってコンタクトから受け
る反力は、押圧軸部において相殺され、ハウジングの変
形を防止できる。加えて、ロックレバーの押圧軸部が受
圧片によって両側から押圧されるため、押圧軸部が不用
意に回動することがなく、接触部の接触状態を保持する
ことができる。
【0019】請求項2のフレキシブル基板接続用コネク
タは、フレキシブル基板を挿入する挿入開口部が凹設さ
れたハウジングと、断面非円形の押圧軸部と操作用のレ
バー部とが一体的に形成され、前記押圧軸部がハウジン
グ内に回動可能に支持されたロックレバーと、前記挿入
開口部と直交し互いに平行となるように、前記ハウジン
グ内に取り付けられた複数のコンタクトとを備え、各コ
ンタクトは、前記ロックレバーの押圧軸部と弾性接触す
るように立設された受圧片と、受圧片の基端から前記挿
入開口部に臨むように水平に片持ち支持された接触部と
を一体に有し、ロックレバーの回動により各コンタクト
の受圧片をその基端を中心に回転させて、接触部を、そ
れぞれ挿入開口部内に挿入されたフレキシブル基板の対
応する端子部に弾性接触させたことを特徴とする。
【0020】この構造の接続用コネクタにおいても、ロ
ックレバーの押圧軸部は、コンタクトの受圧片とハウジ
ングとの間で回動し、ロックレバーの回動でコンタクト
の受圧片がその基端を中心に回転し、接触部がフレキシ
ブル基板の端子部と弾性接触する。フレキシブル基板の
端子部と弾性接触する前後のロックレバーの回動位置
は、押圧軸部の断面形状によって任意に設定することが
でき、従って受圧片との間で押圧軸部を挟むハウジング
の肉厚を厚くしてもロックレバー操作の障害となること
がなく、ハウジングの変形を防止して確実にフレキシブ
ル基板との接触圧を得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1から図8は、本発明の第1の
実施の形態を示す。この実施の形態は2枚のフレキシブ
ル基板6、6を接続する中継用に使用されるものであ
り、図1に示すようにハウジング1と、ハウジング1に
回動自在に取り付けられたロックレバー2と、ハウジン
グ1内に配置された複数のコンタクト3、3・・とを備
えている。
【0022】ハウジング1は絶縁性樹脂によって成形さ
れており、図2及び図3に示すようにその前面及び背面
には横長スリット状の挿入開口部4、5が形成されてい
る。この挿入開口部4、5は図7に示すようなフレキシ
ブル基板6が挿入されるものであり、フレキシブル基板
6の幅と略同等の幅となっている。なお、各挿入開口部
4、5は先端部分がテーパ状に拡口されており、これに
よりフレキシブル基板6の挿入を容易としている。ま
た、図1と図2に示すように、ハウジング1の中央に
は、これらの挿入開口部4、5と平行(図2において左
右方向)に上面より枢支凹部13が凹設されている。
【0023】ハウジング1には、かかる各挿入開口部
4、5、枢支凹部13と直交し、これらと連通するよう
に前後に貫通した複数のコンタクト収容孔12が穿設さ
れ、各コンタクト収容孔12は、挿入開口部4、5長手
方向に沿って等間隔に、挿入開口部4、5と直交し互い
に平行となるように穿設されている。各コンタクト収容
孔12の前方は、位置決め壁11によって、下方に取付
孔14が形成されている。この取付孔14は後述するよ
うに、コンタクト3をハウジング1に取り付けるために
使用される。
【0024】図1及び図2に示すように、絶縁性樹脂で
形成されたロックレバー2は、押圧軸部7とレバー部8
とを有しており、押圧軸部7とレバー部8の両端に一体
に連設された回動腕部15、15によって一体で回動す
るようになっている。
【0025】押圧軸部7は、非円形断面となるように成
形されるものであり、この実施の形態では、円の対向部
分を直線状に切り欠いた長円形断面に成形されている。
図1と図2から明らかなように、回動腕部15、15の
両側面には、それぞれ下端が切り欠かれてテーパ部10
となった回動軸部18、18が突設され、一方、枢支凹
部13の両側内側面は、上端が抜け止め片19aで覆わ
れた軸受け凹部19となっている。従って、このテーパ
部10を抜け止め片19aに当接させながら、ロックレ
バー2の押圧軸部7を枢支凹部13内に押し込むこと
と、ロックレバー2は、抜け止め片19aにより抜け止
めされ、枢支凹部13を中心に回動可能に支持される。
この回動によって、後述するようにコンタクト3とフレ
キシブル基板6との電気的な接続が行われる。
【0026】また、レバー部8はこの押圧軸部7と連設
された状態でハウジング1の上部に抜き出されており、
このレバー部8を回動操作することで、ハウジング1内
での押圧軸部8の回動が行われる。レバー部8は、直立
状態から伏臥状態となる90°の範囲で回動操作される
ものであり、直立状態を維持するために、抜け止め片1
9aの内側面には、上下方向に節度リブ19bが突設さ
れ、また、回動腕部15の対応部位には、直立状態でこ
の節度リブ19bが嵌入する節度溝15aが凹設されて
いる。
【0027】コンタクト3は、銅合金等の導電性金属板
によって成形されている。このコンタクト3は、図6に
示すように、コンタクト収容孔12の底部内面に当接す
るベース部20と、このベース部20の中央から二叉状
に分岐して起立する一対の受圧片22、22と、各受圧
片22、22の基端からそれぞれ前後方向(図中左右方
向)に水平に片持ち支持された接触部21、21とを備
えている。
【0028】前方のベース部20は、肉薄となった固定
部20aとなっていて、コンタクト3を、図1に示すよ
うにハウジング1の後方からコンタクト収容孔12内に
挿入すると、この固定部20aが取付孔14に圧入さ
れ、コンタクト3がコンタクト収容孔12内に取り付け
られる。このハウジング1に対するコンタクト3の固定
を行うため、固定部20aにはハウジング1に食い込む
係止突起(図示せず)が形成されている。
【0029】図6のように、コンタクト3をコンタクト
収容孔12内に位置決め固定した状態で、二叉状に立設
された一対の受圧片22、22は、枢支凹部13に突出
し、枢支凹部13に収容されるロックレバー2の押圧軸
部7を挟持する。また、この状態で、受圧片22、22
の基端から前後方向に水平に支持された接触部21、2
1は、ハウジング1前後の挿入開口部4、5に臨み、挿
入開口部4、5に挿入されるフレキシブル基板6の後述
する端子部16と対向するようになっている。
【0030】それぞれの受圧片22と接触部21は、そ
の基端において一体に連接されてL字状の回転部を構成
し、受圧片22が基端を中心に回転すると同方向に接触
部21も回転する。
【0031】フレキシブル基板6は、複数の導電線が並
列状態で樹脂フィルムに被覆された構造となっている。
図7はフレキシブル基板6の一側の端部を示し、フレキ
シブル基板6の両端部には、上述した導電線が露出する
ことで複数の端子部16が形成されている。複数のコン
タクト3は、コンタクト収容孔12に取り付けられる
と、このフレキシブル基板6の各端子部16に臨むよう
に並列状に設けられるものであり、コンタクト3の両側
の各接触部21が、ハウジング1の前後から挿入された
フレキシブル基板6の対応する端子部16と弾性接触す
ることで、フレキシブル基板6、6間の電気的接続がな
される。
【0032】次に、この実施の形態の作動を図6と図8
に基づいて説明する。図8(a)は、ロックレバー2の
レバー部8が起立した状態であり、各コンタクト3の一
対の受圧片22は、押圧軸部7の短尺部分を挟持してい
る。このとき、ハウジング1の抜け止め片19aから突
設された節度リブ19bは、回動腕部15の節度溝15
aに嵌入しているので、ロックレバー2は位置決めさ
れ、しかも受圧片22、22によって挟持されているの
で不用意に回動することがない。
【0033】この起立状態において、前面及び背面(図
中左右)の挿入開口部4、5からフレキシブル基板6、
6をハウジング1内に挿入する。この挿入の際には、挿
入開口部4、5にフレキシブル基板6の厚さ以上の間隙
があり、フレキシブル基板6を、接触部21から接触圧
を受けることなく、ゼロ若しくは極めて低挿入力で挿入
開口部4、5へ挿入することができる。
【0034】フレキシブル基板6の挿入後、図8(b)
に示すように、レバー8を所定の操作力で前方の伏臥方
向に回動させる。この操作によって、節度リブ19b
は、節度溝15aから脱し、ロックレバー2の押圧軸部
7が90度回動し、その長尺部分が両側の受圧片22を
押圧する。これにより一対の受圧片22が外方向に弾性
変形し、この弾性変形によってL字状の回転部は、互い
に逆方向に回転する。従って、各接触部21は、挿入開
口部4、5内に突出する方向に回転し、フレキシブル基
板6の対応する各端子部16と弾性接触する。これによ
り、2枚のフレキシブル基板6が相互に導通した電気的
な接続状態となる。
【0035】このような実施の形態では、フレキシブル
基板6の挿入位置と、ロックレバー2の操作位置とが異
なっており、このためフレキシブル基板6がロックレバ
ー2の操作の支障となることがなく、ZIF構造の操作
性が向上する。又、コンタクト3の接触部21がフレキ
シブル基板6の端子部16と接触する接触圧が断面非円
形の押圧軸部7のカム作用によって行われるため、ロッ
クレバー2に軽い操作力を加えるだけで、充分なコンタ
クト3と充分な接触圧を得ることができる。
【0036】この場合、接触圧を得ることによって、複
数のコンタクト3から受ける反力は、押圧軸部7の両側
にほぼ等しく加わることから、互いに相殺され、ハウジ
ング1に大きな反力が作用することがない。従って、コ
ンタクト3からの反力によってハウジング1が変形する
ことがないので、補強のための金属板を設けたり、ハウ
ジング1の肉厚を増大させる必要がなくなり、組立が容
易となると共に、軽量とすることができる。
【0037】加えて、押圧軸部7は受圧片22によって
挟持されているので、不用意な回動が抑制された状態と
なる。このためコンタクト3の接触部21のフレキシブ
ル基板6に対する弾性接触を確保でき、コンタクト3の
導通状態が不用意に解除されることがなくなり、作動を
確保できるメリットがある。
【0038】図9は本発明の第2の実施の形態を示し、
第1の実施の形態と同一の要素は同一の符号によって対
応させてある。この実施の形態はフレキシブル基板6と
フェノール樹脂などで形成された硬質の回路基板17と
を接続する場合に適用されるものである。このためこの
実施の形態ではコネクタのハウジング1は回路基板17
に装着される。
【0039】コンタクト3は、その固定部20aがハウ
ジング1の取付孔14に圧入され、係止突起が取付孔1
4の内壁面に食い込むことによってハウジング1に取り
付けられる。このコンタクト3には、回路基板17を貫
通する脚部27が一体的に形成されており、この脚部2
7の貫通端部が回路基板17裏面の回路パターン(図示
省略)に半田付けされることで回路基板17と電気的に
接続する。
【0040】コンタクト3は、一組の接触部21及び受
圧片22からなる回転部を備え、この回転部は、ベース
部20の後端に一体に連設されている。複数の各コンタ
クト3は、それぞれ、ハウジング1の前面に穿設された
挿入開口部4に沿って等間隔で互いに平行となるように
穿設されたコンタクト収容孔12に収容される。
【0041】このコンタクト収容孔12にコンタクト3
が収容されると、各回転部の受圧片22は、ベース部2
0の後端から立設されて枢支凹部13内に突出し、押圧
軸部7の側面に弾性接触する。また、受圧片22の基端
から前方に水平に片持ち支持された接触部21は、挿入
開口部4に臨み、対応するフレキシブル基板6の複数の
端子部16と対向する。
【0042】ロックレバー2の押圧軸部7は、受圧片2
2とハウジング1の支持壁25との間で挟持されなが
ら、枢支凹部13に回動自在に支持されている。押圧軸
部7がこのように配置されることにより、同軸部7の回
動によってコンタクト3の受圧片22が押圧されて弾性
変形する。これにより受圧片22に連設されている接触
部21がフレキシブル基板6の端子部と弾性接触する。
そして、この弾性接触によってフレキシブル基板6と、
回路基板17とが接続状態となって、これらが導通す
る。
【0043】このような実施の形態においても、フレキ
シブル基板6のセット方向に対してロックレバー2の操
作位置が異なっているため、フレキシブル基板6が邪魔
にならずロックレバー2の操作性が向上する。
【0044】また、ロックレバー2を起立させた位置と
前方へ伏臥させた位置との間で、ZIFの操作を行うの
で、受圧片22との間で押圧軸部7を挟む後方側の支持
壁25を肉厚としても、ロックレバー2の回動の支障と
ならない。これにより肉厚としたハウジング1の補強を
行うことができ、この補強によってハウジング1がコン
タクト3からの反力を受けて変形するというようなこと
がなく、コンタクト3の接触部21の接触圧を確保する
ことができる。
【0045】本発明は以上の実施の形態に限定されるこ
となく、種々変形が可能である。例えば、ロックレバー
2の押圧軸部7の断面は非円形であれば良く、楕円形、
多角形その他の形状とすることができる。又、コンタク
トの接触部と受圧片を直交状とすることなく、鋭角状或
いは鈍角状に連設しても良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明は、フレキシブル基板が
ロックレバーの回動の邪魔にならないため、ロックレバ
ーの操作性が向上する。又、非円形の押圧軸部がカムと
して作用するため、軽操作力で、コンタクトの接触部と
フレキシブル基板間に充分な接触圧を得ることができ
る。さらに、コンタクトの受圧片がロックレバーの押圧
軸部の両側に位置しており、それぞれの受圧片を介して
接触部を接触方向に押圧するので、両側の接触部から受
ける反力は、押圧軸部の両側に作用し、相殺される。こ
のため特に補強対策をとることなく、反力を軽減或いは
消失でき、ハウジングに作用する反力が小さくなり、ハ
ウジングの変形を防止できる。
【0047】請求項2の発明は、上述と同様な効果を有
すると共に、ZIF作用を行うためのロックレバーの回
動位置を押圧軸部の断面形状によって調整できるので、
ハウジングを肉厚として補強しても、この補強部に当接
することなくロックレバーを操作することができ、操作
性を保ちながら、ハウジングの変形を防止することがで
きる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフレキシブル
基板接続用コネクタの部分分解斜視図である。
【図2】ロックレバー2をハウジング1に組み立てる状
態を示す部分破断正面図である。
【図3】図1のフレキシブル基板接続用コネクタの背面
図である。
【図4】図1のフレキシブル基板接続用コネクタの部分
破断平面図である。
【図5】図1のフレキシブル基板接続用コネクタの右側
面図である。
【図6】要部を示す図4のA−A線断面図である。
【図7】フレキシブル基板の平面図である。
【図8】(a)は、ロックレバー2が起立した状態の (b)は、ロックレバー2が前方に伏臥した状態の要部
縦断面図である。
【図9】第2の実施の形態の断面図である。
【図10】従来例の断面図である。
【図11】別の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ロックレバー 3 コンタクト 4、5 挿入開口部 6 フレキシブル基板 7 押圧軸部 8 レバー部 16 端子部 21 接触部 22 受圧片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−54682(JP,A) 特開 昭56−41678(JP,A) 特開 平7−142130(JP,A) 実開 平7−18384(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 12/26 H01R 24/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル基板(6)を挿入する挿入
    開口部(4)(5)が両側に凹設されたハウジング
    (1)と、 断面非円形の押圧軸部(7)と操作用のレバー部(8)
    とが一体的に形成され、前記押圧軸部(7)がハウジン
    グ(1)内に回動可能に支持されたロックレバー(2)
    と、 前記挿入開口部(4)(5)と直交し互いに平行となる
    ように、前記ハウジング(1)内に取り付けられた複数
    のコンタクト(3)とを備え、 各コンタクト(3)は、前記ロックレバー(2)の押圧
    軸部(7)を挟持するように立設された一対の受圧片
    (22)と、各受圧片(22)の基端からそれぞれ一側
    と他側の挿入開口部(4)(5)に臨むように互いに逆
    方向に水平に片持ち支持された一対の接触部(21)と
    を一体に有し、 ロックレバー(2)の回動により各コンタクト(3)の
    受圧片(22)を互いにその基端を中心に反対方向に回
    転させて、接触部(21)を、それぞれ挿入開口部
    (4)(5)内に挿入されたフレキシブル基板(6)の
    対応する端子部(16)に弾性接触させたことを特徴と
    するフレキシブル基板接続用コネクタ。
  2. 【請求項2】 フレキシブル基板(6)を挿入する挿入
    開口部(4)が凹設されたハウジング(1)と、 断面非円形の押圧軸部(7)と操作用のレバー部(8)
    とが一体的に形成され、前記押圧軸部(7)がハウジン
    グ(1)内に回動可能に支持されたロックレバー(2)
    と、 前記挿入開口部(4)と直交し互いに平行となるよう
    に、前記ハウジング(1)内に取り付けられた複数のコ
    ンタクト(3)とを備え、 各コンタクト(3)は、前記ロックレバー(2)の押圧
    軸部(7)と弾性接触するように立設された受圧片(2
    2)と、受圧片(22)の基端から前記挿入開口部
    (4)に臨むように水平に片持ち支持された接触部(2
    1)とを一体に有し、 ロックレバー(2)の回動により各コンタクト(3)の
    受圧片(22)をその基端を中心に回転させて、接触部
    (21)を、それぞれ挿入開口部(4)内に挿入された
    フレキシブル基板(6)の対応する端子部(16)に弾
    性接触させたことを特徴とするフレキシブル基板接続用
    コネクタ。
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