JP3419229B2 - 自動車のカウルボックス構造 - Google Patents

自動車のカウルボックス構造

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JP3419229B2
JP3419229B2 JP01072897A JP1072897A JP3419229B2 JP 3419229 B2 JP3419229 B2 JP 3419229B2 JP 01072897 A JP01072897 A JP 01072897A JP 1072897 A JP1072897 A JP 1072897A JP 3419229 B2 JP3419229 B2 JP 3419229B2
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JP
Japan
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cowl box
brace
box structure
guide portion
opening
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雅彦 須場
隆志 中村
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のカウルボッ
クス構造に関する。
【0002】
【従来の技術】モノコックボデイの自動車においては、
フロントフェンダパネルにフードリッジレインフォース
を接合して閉断面を形成するとともに、この閉断面の後
端にカウルボックスを結合して車体の骨格構造を構成し
ている。また、カウルボックスの内面にブレースを間隔
をおいて複数個接合して、捩り,曲げ剛性の向上を図っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カウルボッ
クスの上壁には左右一対のワイパーユニットを設置して
あるが、その組み付けにあたっては、左右のワイパーユ
ニットをリンクロッドで連結してなるワイパーリンクア
ッセンブリを、カウルボックス上壁の外気導入口から内
部に入れて、リンクロッドの先端をモータと連結し、各
ワイパーユニットをカウルボックス上壁に取り付けてい
る。その際、図5に示すように、ワイパーリンクアッセ
ンブリaを大きく傾けてカウルボックスb内に入れなけ
ればならないため、その先端がブレースcに当たり易
く、作業がしづらくなっている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑み、ワイパ
ーリンクアッセンブリの組付作業が容易に行える自動車
のカウルボックス構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、開口を有するブレースを内面に沿って接合
するとともに、上壁に外気導入口を形成してなるカウル
ボックスにおいて、上記ブレースの開口下部からワイパ
ーリンクアッセンブリが挿入される外気導入口側の底壁
に向かって斜めに立ち下がるワイパーリンクアッセンブ
リ挿入時のガイド部を設けたことを特徴とする。
【0006】また、上記ガイド部をブレースと一体成形
してもよい。
【0007】さらに、上記ガイド部をブレース開口の下
部を曲折成形によって一体形成してもよい。
【0008】さらにまた、上記ガイド部の下端を底壁か
ら離間させてドレーンを構成するとともに、上記ガイド
部の側縁から舌片を延出させて前後壁に接合してもよ
い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0010】図1は本発明のカウルボックスを示してい
る。このカウルボックス1はカウルトップパネル2とダ
ッシュアッパパネル3で構成してあり、その上壁4には
外気導入口5を複数個形成してある。カウルボックス1
の内面には、2つのブレース6,7を間隔をおいて接合
してある。これらブレース6,7は、いずれも平板部6
a,7aに開口6b,7bを形成するとともに、平板部6
a,7aにフランジ部6c,7cを周設してあるが、図中
右側のブレース7には、開口7bの下縁から左側に向か
って斜めに立ち下がるガイド部7dを延設してある。
【0011】また、このガイド部7dの下端を底壁8か
ら離間させてドレーン9を構成するとともに、ガイド部
7dの側縁から舌片7eを延出させて後壁16に接合し
てある。なお、ガイド部7dと舌片7eは開口7bの打
ち抜き成形によって形成してある(図4参照)。一方、
フランジ部6,7は、その下方部分を残してカウル
ボックス1の内面に接合してあり、フランジ部6,7
と底壁8との間にもドレーン9を構成してある。
【0012】カウルボックス1の上壁4には、図2に示
すように左右一対のワイパーユニット10,10が取り
付けてあり、これらワイパーユニット10,10はリン
クロッド11,11を介してモータ12に連結してあ
る。なお、リンクロッド11の先端には球状部11aが
設けてあり、この球状部11aをモータ12のソケット
継手に押し込んで装着するようにしてある。図1におい
て13はワイパーユニット取付孔、図3において14は
フロントウインドウパネルである。
【0013】ワイパーユニット10,10の組み付けに
あたっては、予め、左右のワイパーユニット10,10
にリンクロッド11,11を接続してワイパーリンクア
ッセンブリ15を構成しておき、このアッセンブリ15
をカウルボックス1の上壁4の外気導入口5(図1の左
端にあるもの)から内部に入れて、リンクロッド11の
先端をモータ12に連結し、各ワイパーユニット10,
10をカウルボックス1の上壁4に固定している。
【0014】本実施例によれば、図2に示すように、ワ
イパーリンクアッセンブリ15を傾けて外気導入口5か
らカウルボックス1内に入れると、リンクロッド11先
端の球状部11aがブレース7のガイド部7dに当接す
るので、この球状部11aをガイド部7d上を滑らせな
がら上方へ移動させることで、ブレース7をスムーズに
乗り越えさせることができる。つまり、従来のように、
リンクロッド11の球状部11aがブレース7の平板部
7aに当たることはないので、ワイパーリンクアッセン
ブリ15の挿入作業が容易になる。
【0015】また、ガイド部7dをブレース7と一体成
形してあるので、部品点数の増加によるコストアップは
全くない。
【0016】さらに、ガイド部7dをブレース7の開口
7bの打ち抜き成形によって形成してあるので、材料コ
ストの上昇もない。
【0017】さらにまた、ガイド部7dの側縁から舌片
7eを延出させて後壁16に接合してあるので、ドレー
ン機能を損なうことなく、ガイド部7dの支持強度を確
保することができる。
【0018】なお、本実施例では、ガイド部7dをブレ
ース7と一体成形してあるが、ブレース7と別個に成形
することも勿論可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、ワイパーリンクアッセ
ンブリをカウルボックスの外気導入口に挿入した際、そ
のリンクロッドの先端をブレースのガイド部上を滑らせ
ながら上方へ移動させることで、ブレースをスムーズに
乗り越えさせることができ、作業性が良くなる。
【0020】また、請求項2のようにガイド部を一体成
形すると、部品点数が少なくなり、コスト的に有利にな
る。
【0021】さらに、請求項3のように打ち抜き成形で
ガイド部を形成すると、材料コストが低減する。
【0022】さらにまた、請求項4のような舌片を設け
ると、ドレーン機能を損なうことなく、ガイド部の支持
強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカウルボックスを示す斜視図。
【図2】図1のA−A線による断面図。
【図3】図1のB−B線による断面図。
【図4】ブレースの斜視図。
【図5】従来例の問題点を説明する図。
【符号の説明】
1・・・ブレース 4・・・上壁 5・・・外気導入口 7・・・ブレース 7b・・・開口 7d・・・ガイド部 8・・・底壁 15・・・ワイパーリンクアッセンブリ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有するブレースを内面に沿って接
    合するとともに、上壁に外気導入口を形成してなるカウ
    ルボックスにおいて、上記ブレースの開口下部からワイ
    パーリンクアッセンブリが挿入される外気導入口側の底
    壁に向かって斜めに立ち下がるワイパーリンクアッセン
    ブリ挿入時のガイド部を設けたことを特徴とする自動車
    のカウルボックス構造。
  2. 【請求項2】 上記ガイド部をブレースと一体成形した
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車のカウルボッ
    クス構造。
  3. 【請求項3】 上記ガイド部をブレース開口の下部を曲
    折成形によって一体形成したことを特徴とする請求項2
    に記載の自動車のカウルボックス構造。
  4. 【請求項4】 上記ガイド部の下端を底壁から離間させ
    てドレーンを構成するとともに、上記ガイド部の側縁か
    ら舌片を延出させて前後壁に接合したことを特徴とする
    請求項2または請求項3に記載の自動車のカウルボック
    ス構造。
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