JP3419193B2 - 複合化粘土及び粘土複合材料,並びにそれらの製造方法 - Google Patents

複合化粘土及び粘土複合材料,並びにそれらの製造方法

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JP3419193B2
JP3419193B2 JP06192496A JP6192496A JP3419193B2 JP 3419193 B2 JP3419193 B2 JP 3419193B2 JP 06192496 A JP06192496 A JP 06192496A JP 6192496 A JP6192496 A JP 6192496A JP 3419193 B2 JP3419193 B2 JP 3419193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【利用分野】本発明は,複合化粘土及び粘土複合材料,
並びにそれらの製造方法に関するものであり,更に詳し
くは,ポリエチレン,ポリプロピレン等に代表される非
極性ポリマーに層状粘土鉱物を均一に分散させた粘土複
合材料と,その種材料でありかつそれ自身が粘土複合材
料として使用可能な複合化粘土,並びにそれらの製造方
法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,有機高分子材料の機械的特性を
改良するために,粘土鉱物の添加,混合が検討されてい
る。例えば,ナイロン,ビニル系高分子,エポキシなど
の熱硬化性高分子,又はゴムに,粘土鉱物を分散させる
方法がある(特開昭62─74957号公報,特開平1
−198645号公報等)。これらは,粘土鉱物を有機
オニウムイオンで有機化し粘土層間でモノマーの重合を
開始させる方法,粘土鉱物を成長種に組み込む方法,或
いは粘土鉱物を重合物と混練してポリマーを層間に入れ
る方法である。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の粘
土複合材料においては,層状粘土鉱物は,非極性ポリマ
ーと相溶性が低い。そのため,層状粘土鉱物の層間に非
極性ポリマーを入れて,層を拡張させるのは,容易では
ない。そのため,非極性ポリマーの中に層状粘土鉱物を
均一に分散させることは困難であった。
【0004】かかる問題に対処するべく,非極性ポリマ
ーであるポリオレフィンポリマーの末端或いは側鎖にオ
ニウムイオンを導入して修飾ポリマーとなし,この修飾
ポリマーを用いて層状粘土鉱物の有機化を行うことが考
えられる(特開平1−198645号公報)。
【0005】しかし,ポリオレフィン末端へのオニウム
基の導入は,化学的に非常に困難であり,容易ではな
い。また,層状粘土鉱物の層間にポリオレフィンを1段
階で進入させようとしたため,層の膨潤は十分ではなか
った。また,Giannelisらも述べているよう
に,主鎖若しくは側鎖に極性基のないポリスチレンを用
いた場合には,層間にはポリスチレン分子が1層しか入
ることができず,層間膨潤にも限界がある(E.P.G
iannelisら,Chem.Mater.5,16
94−1696(1993))。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,ポリ
マー中に層状粘土鉱物を分子レベルで均一に分散させる
ことができる,複合化粘土及び粘土複合材料,並びにそ
れらの製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,多数の非
極性側鎖を有するポリシロキサン又はポリオキシアルキ
レンからなるマトリクス分子の中に,層状粘土鉱物が層
単位に無限膨潤状態で分散した複合化粘土であって,上
記層状粘土鉱物の層間には,上記マトリクス分子の少な
くとも一部と有機オニウムイオンの少なくとも一部とが
介入しており,かつ,層状粘土鉱物は,上記マトリクス
分子に対して,少なくともその主鎖の一部と水素結合し
ており,かつ有機オニウムイオンに対してはイオン結合
していることを特徴とする複合化粘土である。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,層
状粘土鉱物の層間において,有機オニウムイオンが層状
粘土鉱物とイオン結合を形成しており,かつポリシロキ
サン又はポリオキシアルキレンが層状粘土鉱物と水素結
合を形成していることである。
【0009】本発明において,「限定膨潤」とは,層状
粘土鉱物の層間に有機オニウムイオンが介入し,層状粘
土鉱物とイオン結合を形成することによって,層状粘土
鉱物の層間が拡張することをいう。
【0010】また,「無限膨潤」とは,限定膨潤した層
状粘土鉱物の層間に,上記ポリシロキサン又はポリオキ
シアルキレンからなるマトリクス分子の全体あるいはそ
の一部が入り込み,かつ,上記マトリクス分子が層状粘
土鉱物との間で水素結合を形成することにより,層状粘
土鉱物の層間が,上記限定膨潤の層間距離以上に,無限
に拡大することをいう。無限膨潤状態においては,層間
距離の上限はない。
【0011】また,「層状粘土鉱物が層単位に分散す
る」とは,理想的には層状粘土鉱物が1層毎に所定の層
間距離で分散することがあるが,必ずしもこのような完
全な分散状態の場合でなくてもよい。一部の層状粘土鉱
物は2層〜10層程度の凝集状態にあってもよい。即
ち,すべての層状粘土鉱物の中,少なくとも50%,望
ましくは70%程度の層状粘土鉱物が1層毎に分散して
いれば,本発明にかかる複合化粘土の効果を得ることが
できる。
【0012】次に,本発明の作用効果について説明す
る。本発明の複合化粘土においては,図1に示すごと
く,層状粘土鉱物7の層間に,有機オニウムイオン6を
介入させている。この有機オニウムイオン6は,層状粘
土鉱物7とイオン結合しているため,層状粘土鉱物7の
層間に留まり,マトリクス分子1の取り込み可能な一定
のスペースを提供する。
【0013】また,一定のスペースには,非極性側鎖1
0を有するマトリクス分子1を介入させている。このマ
トリクス分子1は,ポリシロキサン又はポリオキシアル
キレンからなり,これらの主鎖(─Si−O−;又は─
C−O−)が,層状粘土鉱物7のシリケート骨格(Si
−OH)と水素結合している。そのため,上記マトリク
ス分子1は,層状粘土鉱物7の極性によって層状粘土鉱
物7の層間から排除されることなく,層間内に留まる。
それ故,マトリクス分子1の非極性側鎖によって層間が
拡大して,無限膨潤状態となる。
【0014】また,マトリクス分子を多量に導入すれば
するほど,層間は広く膨潤する(表1参照)。そのた
め,上記マトリクス分子の存在は,層状粘土鉱物の層間
を無制限に膨潤させた無限膨潤状態とする。従って,マ
トリクス分子からなるマトリクスの中においても,層状
粘土鉱物の各分子が集合することなく,分子レベルで均
一に分散することとなる。
【0015】また,層状粘土鉱物は無限膨潤状態にある
ため,その表面積は,従来の限定膨潤の場合に比べて著
しく拡大する。そのため,気体又は液体(水,オイル
等)に対する遮断性が高い。また,マトリクス分子は,
層状粘土鉱物の存在により,挙動が制限される。そのた
め,マトリクス分子鎖の絡み合いがほぐれにくくなる。
それ故,部材の引っ張り強度,弾性率等の機械的強度が
高くなる。また,耐クリープ性が向上する。
【0016】上記複合化粘土は,そのまま複合材料とし
て使用することができる。また,上記複合化粘土を種原
料として,上記有機オニウムイオン又はマトリクス分子
以外のポリマーも添加することもできる。後者の場合に
は,層状粘土鉱物の層間距離は,更に拡大していること
が一層好ましい。その理由は,層状粘土鉱物をポリマー
の中に均一に分散させるためである。
【0017】以上のごとく,上記複合化粘土によれば,
ポリマー中に層状粘土鉱物を分子レベルで均一に分散さ
せた複合化粘土を得ることができる。
【0018】次に,上記複合化粘土の詳細について説明
する。ポリシロキサン又はポリオキシアルキレンは,層
状粘土鉱物の層間に介入するマトリクス分子であると共
に,層間距離を膨潤させる無限膨潤剤でもある。上記マ
トリクス分子の主鎖のケイ素又は炭素には,多数の非極
性側鎖が結合している。但し,マトリクス分子の主鎖の
全てのケイ素又は炭素に非極性側鎖が結合している必要
はなく,上記マトリクス分子の全体として非極性ポリマ
ーに対する親和性を示す程度に非極性側鎖が結合してい
ればよい。上記マトリクス分子の主鎖に含まれる酸素原
子は,層状粘土鉱物との間において水素結合を形成す
る。
【0019】非極性側鎖には,アルキル基又はアリール
基が含まれる。特に,アルキル基が好ましい。また,ア
リール基にアルキル基が結合したものでもよい。アルキ
ル基の炭素数は6以上であることが好ましい。炭素数が
6未満の場合には,層状粘土鉱物の層間を無限膨潤状態
に拡幅することができないおそれがある。
【0020】また図1に示すごとく,上記マトリクス
分子1の非極性側鎖10(R1,又はR2)の分子長は,
上記有機オニウムイオン6の有機主鎖部分60と同じ
か,又は該有機主鎖部分60よりも長いことが好まし
い。その理由につき以下に説明する。
【0021】まず,マトリクス分子がポリシロキサンで
ある場合には,その主鎖の基本骨格を構成する(─Si
−O−)単位と,層状粘土鉱物のケイ酸塩層を構成する
Si−OH単位とが,水素結合により結合する。そのた
め,ポリシロキサンのSi(ケイ素)に結合した非極性
側鎖が有機オニウムイオンの分子の外側へ出て,層状粘
土鉱物のケイ酸塩層を覆い,層状粘土鉱物の表面を非極
性化する。それ故,ポリシロキサン中に層状粘土鉱物を
無限膨潤状態で分散させることができるからである。
【0022】また,マトリクス分子がポリオキシアルキ
レンである場合にも,その主鎖の基本骨格を構成する
(─C−O−)単位と,層状粘土鉱物の上記Si−OH
単位とが,水素結合により結合する。そのため,ポリオ
キシアルキレンのC(炭素)に結合した非極性側鎖が有
機オニウムイオンの分子の外側へ出て層状粘土鉱物のケ
イ酸塩層を覆い,層状粘土鉱物の表面を非極性化する。
これにより,ポリオキシアルキレン中に層状粘土鉱物を
無限膨潤状態で分散させることができるからである。
【0023】上記マトリクス分子の非極性側鎖は,少な
くともその一部が層状粘土鉱物の層間に入り込んでい
る。層状粘土鉱物の層間には,マトリクス分子のすべて
が入り込む必要はない。例えば,マトリクス分子が分子
量10000程度のポリマーの場合には,マトリクス分
子の10重量%以上が入り込めば,層間は十分に膨張す
る。10重量%未満の場合には,層状粘土鉱物の層間に
膨潤が不十分となるおそれがある。
【0024】上記マトリクス分子は,その混合割合が大
きくなるにつれて,層状粘土鉱物の層間が広く拡張され
る傾向にある。マトリクス分子の混合割合は,有機オニ
ウムイオンを結合させた層状粘土鉱物1重量部に対し
て,0.5重量部以上であることが好ましい。0.5重
量部未満の場合には,層状粘土鉱物の層間の膨潤が不充
分となるおそれがある。
【0025】また,上記マトリクス分子の分子量は,1
00〜100000であることが好ましい。100未満
の場合には,層状粘土鉱物の層間の膨潤が不十分となる
おそれがある。一方,100000を越える場合には,
マトリクス分子が溶媒に不溶となったり,軟化点又は融
点が層状粘土鉱物の分解点以上となってしまうおそれが
ある。
【0026】次に,有機オニウムイオンは,請求項
記載のように,その有機主鎖部分の炭素数が6以上であ
ることが好ましい。炭素数が6未満の場合には,有機オ
ニウムイオンの親水性が高まり,ポリシロキサン又はポ
リオキシアルキレンとの相溶性が低下するおそれがあ
る。上記有機オニウムイオンとしては,例えば,ヘキシ
ルアンモニウムイオン,オクチルアンモニウムイオン,
2─エチルヘキシルアンモニウムイオン,ドデシルアン
モニウムイオン,オクタデシルアンモニウムイオン,オ
レイルアンモニウムイオン,ジオクチルジメチルアンモ
ニウムイオン,トリオクチルアンモニウムイオン,ジス
テアリルジメチルアンモニウムイオン,又はラウリン酸
アンモニウムイオンを用いることができる。
【0027】層状粘土鉱物としては,上記マトリクス分
子との接触面積が大きいものを用いることが好ましい。
これにより,層状粘土鉱物の層間を大きく膨潤させるこ
とができる。具体的には,層状粘土鉱物の陽イオンの交
換容量は,50〜200ミリ等量/100gであること
が好ましい。50ミリ等量/100g未満の場合には,
オニウムイオンの交換が十分に行われず,層状粘土鉱物
の層間を膨潤させることが困難な場合がある。一方,2
00ミリ等量/100gを越える場合には,層状粘土鉱
物の層間の結合力が強固となり,層状粘土鉱物の層間を
膨潤させることが困難な場合がある。
【0028】上記層状粘土鉱物としては,例えば,モン
モリロナイト,サポナイト,ヘクトライト,バイデライ
ト,スティブンサイト,ノントロナイトなどのスメクタ
イト系層状粘土鉱物,バーミキュライト,ハロイサイ
ト,又は膨潤性マイカがある。天然のものでも,合成さ
れたものでもよい。
【0029】次に,上記複合化粘土を製造する方法とし
ては,例えば,請求項に記載のように,多数の非極性
側鎖を有するポリシロキサン又はポリオキシアルキレン
からなるマトリクス分子の中に,層状粘土鉱物が層単位
に無限膨潤状態で分散した複合化粘土を製造する方法で
あって,以下の限定膨潤工程と,無限膨潤工程とを
み, かつ上記マトリクス分子の非極性側鎖の分子長
は,上記有機オニウムイオンの有機主鎖部分と同じか,
又は該有機主鎖部分よりも長いことを特徴とする複合化
粘土の製造方法がある。層状粘土鉱物に有機オニウム
イオンを接触させることにより,該有機オニウムイオン
の少なくとも一部を層状粘土鉱物の層間へ介入させて有
機オニウムイオンと層状粘土鉱物との間にイオン結合を
形成させ,該層状粘土鉱物を限定膨潤させる限定膨潤工
程,上記層状粘土鉱物に上記マトリクス分子を接触さ
せることにより,上記マトリクス分子の少なくとも一部
を層状粘土鉱物の層間へ介入させてマトリクス分子の少
なくとも主鎖の一部と層状粘土鉱物との間に水素結合を
形成させ,層状粘土鉱物を無限膨潤させる無限膨潤工
程。
【0030】本発明の製造方法において最も注目すべき
ことは,層状粘土鉱物に有機オニウムイオンを接触させ
た後,更に非極性側鎖を有する上記マトリクス分子を接
触させることである。
【0031】上記複合化粘土の製造方法においては,ま
ず,図2に示すごとく,限定膨潤工程において,層状粘
土鉱物7に有機オニウムイオン6を接触させている。こ
れにより,層状粘土鉱物7の層間に,ある程度のスペー
スが確保される。その後,更に非極性基を有する上記マ
トリクス分子を接触させる。これにより,層状粘土鉱物
の層間のスペースに,マトリクス分子が介入して,層間
が更に膨潤する。
【0032】従って,上記の無限膨潤工程により,層状
粘土鉱物の層間は十分に膨潤する。そのため,マトリク
ス分子及びその他の種類のポリマーのマトリックスの中
に,層状粘土鉱物を均一に分散させることができる。ま
た,マトリクス分子に非極性基を導入することは,比較
的容易である。そのため,安価に,大きな層間距離を有
し,膨潤した複合化粘土を得ることができる。また,上
記マトリクス分子の中に層状粘土鉱物を無限膨潤状態に
均一に分散させることができるため,気体又は液体に対
する遮断性,機械的強度,及び耐クリープ性に優れた複
合化粘土を製造することができる。
【0033】次に,上記複合化粘土の製造方法の詳細に
ついて説明する。まず,限定膨潤工程において,上記層
状粘土鉱物を有機オニウムイオンと接触させるに当たっ
ては,例えば,有機オニウムイオンを含む水溶液中に層
状粘土鉱物を浸漬した後,該層状粘土鉱物を水洗して過
剰な有機オニウムイオンを除去する方法がある。
【0034】次に,無限膨潤工程において,上記有機化
された層状粘土鉱物を上記マトリクス分子に接触させる
に当たっては,例えば,請求項に記載のように,マト
リクス分子を溶解させた溶媒の中で行い,上記無限膨潤
工程が終了した後には,上記溶媒を除去することにより
行う方法がある。また,請求項に記載のように,温度
制御により,上記マトリクス分子を軟化又は溶融させた
状態で行う方法がある。
【0035】請求項に記載の上記の方法によれば,室
温で,マトリクス分子を層状粘土鉱物の層間に入り込ま
せることができる。この方法において使用し得る溶媒と
しては,例えば,トルエン,ベンゼン,キシレン,ヘキ
サン,オクタン等の非極性溶媒がある。上記層状粘土鉱
物及びマトリクス分子は,溶媒の中に,10〜90重量
%となるように添加することが好ましい。90重量%を
越える場合には,両者の混合が不充分となるおそれがあ
る。一方,10重量%未満の場合には,溶媒の揮発に長
時間を要するおそれがある。
【0036】一方,請求項に記載の上記の方法におい
て,マトリクス分子を軟化又は溶融させるためには,マ
トリクス分子を軟化温度又は溶融温度と同じか又はそれ
よりも高温に加熱する。この加熱は,マトリクス分子及
び層状粘土鉱物が分解せず,安定に存在する程度の温度
において行う。例えば,加熱温度は,250℃以下であ
ることが好ましい。250℃を越える場合には,上記層
状粘土鉱物が分解するおそれがある。
【0037】尚,層状粘土鉱物とマトリクス分子との接
触時間は,0.1〜1時間が好ましい。0.1時間未満
の場合には,層状粘土鉱物の層間距離を大きくすること
ができないおそれがある。一方,1時間を越える場合に
は,それに見合う効果は期待できない。また,上記マト
リクス分子の非極性側鎖の分子長,及び有機オニウムイ
オンの有機主鎖部分の炭素数は上記複合化粘土において
説明したものと同様にすることが好ましい。
【0038】次に,本発明の粘土複合材料は,請求項
に記載のように,多数の非極性側鎖を有するポリシロキ
サン又はポリオキシアルキレンからなるマトリクス分子
の中に,層状粘土鉱物が層単位に無限膨潤状態で分散し
た複合化粘土と,該複合化粘土を分散させた非極性ポリ
マーとを有する粘土複合材料であって,上記層状粘土鉱
物の層間には,上記マトリクス分子の少なくとも一部と
有機オニウムイオンの少なくとも一部とが介入してお
り,かつ,層状粘土鉱物は,上記マトリクス分子に対し
て,少なくともその主鎖の一部と水素結合しており,か
つ有機オニウムイオンに対してはイオン結合しており,
上記マトリクス分子の非極性側鎖の分子長は,上記有機
オニウムイオンの有機主鎖部分と同じか,又は該有機主
鎖部分よりも長いことを特徴とする粘土複合材料であ
る。
【0039】上記粘土複合材料は,前述の複合化粘土を
非極性ポリマー中に分散させたものである。この分散度
が不十分でも層状粘土鉱物は非極性ポリマー中で分散状
に分布するが,分散度が十分な場合には,非極性ポリマ
ー中に層状粘土鉱物を無限に膨潤させることができる。
従って,非極性ポリマーの気体又は液体に対する遮断
性,機械的強度,及び耐クリープ性を改良することがで
きる。
【0040】上記非極性ポリマーは,例えば,上記有機
オニウムイオンと同種,又は上記マトリクス分子と同種
のものでもよい。また,有機オニウムイオン及びマトリ
クス分子とは異なる他種のポリマーでもよい。かかる他
種のポリマーとしては,例えば,ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリスチレン,ポリイソブテン,アクリル樹
脂,ポリウレタン,スチレン−ブタジエンブロック共重
合体などがあるが,これらに限定されない。
【0041】次に,上記粘土複合材料の製造方法として
は,例えば,請求項に記載のように,多数の非極性側
鎖を有するポリシロキサン又はポリオキシアルキレンか
らなるマトリクス分子の中に,層状粘土鉱物が層単位に
無限膨潤状態で分散した複合化粘土と,該複合化粘土を
分散させた非極性ポリマーとを有する粘土複合材料を製
造する方法であって,以下の限定膨潤工程と,無限
膨潤工程と,混合工程とを含み, かつ上記マトリクス
分子の非極性側鎖の分子長は,上記有機オニウムイオン
の有機主鎖部分と同じか,又は該有機主鎖部分よりも長
ことを特徴とする粘土複合材料の製造方法がある。
層状粘土鉱物に有機オニウムイオンを接触させることに
より,該有機オニウムイオンの少なくとも一部を層状粘
土鉱物の層間へ介入させて有機オニウムイオンと層状粘
土鉱物との間にイオン結合を形成させ,該層状粘土鉱物
を限定膨潤させる限定膨潤工程,上記層状粘土鉱物に
上記マトリクス分子を接触させることにより,上記マト
リクス分子の少なくとも一部を層状粘土鉱物の層間へ介
入させてマトリクス分子の少なくとも主鎖の一部と層状
粘土鉱物との間に水素結合を形成させ,層状粘土鉱物を
無限膨潤させて複合化粘土を得る無限膨潤工程。上記
複合化粘土を非極性ポリマーと混合する混合工程。
【0042】上記粘土複合材料の製造方法において最も
注目すべきことは,上記複合化粘土の製造方法と同様に
上記複合化粘土を製造した後,該複合化粘土を非極性ポ
リマーと混合することである。上記粘土複合材料の製造
方法によれば,非極性ポリマーの中に,層状粘土鉱物を
無限膨潤状態で均一に分散させることができる。また,
層状粘土鉱物の分散によって非極性ポリマーの改質,変
性をすることができる。
【0043】上記粘土複合材料の製造方法において,上
記有機オニウムイオンの有機主鎖部分の炭素数,マトリ
クス分子の非極性側鎖の分子長,無限膨潤工程の条件
は,上記複合化粘土の製造方法において述べた条件と同
様であることが好ましい。また,上記非極性ポリマーと
しては,上記粘土複合材料において述べたものと同様の
ものを用いることが好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる複合化粘土について,図1
を用いて説明する。本例の複合化粘土2は,図1に示す
ごとく,多数の非極性側鎖10を有するマトリクス分子
1の中に,層状粘土鉱物7が層単位に無限膨潤状態で分
散したものである。
【0045】層状粘土鉱物7の層間には,マトリクス分
子1の少なくとも一部及び有機オニウムイオン6の少な
くとも一部が介入している。層状粘土鉱物7は,マトリ
クス分子1に対して,少なくともその主鎖の一部と水素
結合している。また,層状粘土鉱物7は,有機オニウム
イオン6に対してはイオン結合している。
【0046】マトリクス分子1はポリメチルオクタデシ
ルシロキサンである。層状粘土鉱物7は,ナトリウム型
モンモリロナイト(山形県産,イオン交換容量120m
eq/100g)である。有機オニウムイオン6はジス
テアリルジメチルアンモニウムイオンである。
【0047】次に,上記複合化粘土の製造方法について
説明する。まず,ナトリウム型モンモリロナイト20.
0gを80℃の水2000mlに分散させ,分散液を得
た。次に,ジステアリルジメチルアンモニウムクロライ
ド21.0gを80℃の水1500mlに溶解して,溶
解液を得た。
【0048】次いで,上記分散液と溶解液とを一気に混
合し,沈殿物を生成させた。次に,沈澱物を濾別し,8
0℃の水で2回洗浄した。その後,水を蒸発させること
により,ジステアリルジメチルアンモニウムイオンとイ
オン結合したモンモリロナイトを得た。以下,これをD
SDM−モンモリロナイトという。次いで,灼残法によ
り求めたDSDM−モンモリロナイト中の無機含量は,
54.2重量%であった。X線回折法により,モンモリ
ロナイトの層間距離は,32.8Åであった。
【0049】次に,上記DSDM−モンモリロナイトと
ポリメチルオクタデシルシロキサン(PMODSi;分
子量10000)を,0〜5.0wt%の割合で混合
し,80℃で,0.5時間処理することにより,各種の
複合化粘土を得た。PMODSiの混合比が,0wt
%,0.5wt%,1.0wt%,1.5wt%,2.
0wt%,5.0wt%の複合化粘土を,それぞれ試料
C1,E1,E2,E3,E4,E5とした。
【0050】これらの複合化粘土について,X線回折を
行い,その結果より複合化粘土の層間距離をもとめた。
これを表1に示した。表1より知られるように,PMO
DSiを添加した複合化粘土(試料E1〜E5)は,P
MODSi無添加のDSDM−モンモリロナイトだけの
複合化粘土(試料C1)に比べて,DSDM−モンモリ
ロナイトの層間距離が大きかった。また,PMODSi
の添加量を増加するにつれて,層間がよく膨潤した。
【0051】
【表1】
【0052】(比較例)DSDM−モンモリロナイトと
ジメチルポリシロキサン(シリコーン油,KF−96;
信越シリコーン製)を1:10(重量比)の割合で混合
し,80℃で1時間熱処理をした。得られた混合物のX
線回折の結果,層間距離は32.8Åであり,ジメチル
ポリシロキサンの混合前後で層間距離は変化しなかっ
た。また,DSDM−モンモリロナイトの層間には,ポ
リシロキサンは介入しなかった。これは,ジメチルポリ
シロキサンがDSDM基と極性が異なり,まったく相容
しないため,ジメチルポリシロキサンがDSDM−モン
モリロナイトの層間に介入できなかったためであると考
えられる。
【0053】実施形態例2 本例は,非極性ポリマー中に複合化粘土を分散させてな
る粘土複合材料である。1上記粘土複合材料を製造する
に当たっては,まず,実施形態例1のDSDM−モンモ
リロナイトとPMODSiとを1:1の重量比で混合
し,80℃で30分間熱処理をし,複合化粘土を得た。
次に,得られた複合化粘土10gを,ラボラストルミル
を用いて,非極性ポリマーであるポリプロピレン100
gと,220℃で,10分間混合し,粘土複合材料を得
た。得られた粘土複合材料を,射出成形し,成形品を得
た。
【0054】成形品について,引張り強度,曲げ弾性
率,及び伸び率を測定し,これらの力学的性質を表2に
示した。表2より,非極性ポリマーの中に複合化粘土を
混合することにより,同表の比較例に比し,伸びは低下
するが,引張り強度及び曲げ弾性率については,優れた
結果が得られた。
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば,ポリマー中に層状粘土
鉱物を分子レベルで均一に分散させることができる,複
合化粘土及び粘土複合材料,並びにそれらの製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における,複合化粘土の説明図。
【図2】本発明における,限定膨潤工程において,層状
粘土鉱物の層間に有機オニウムイオンが介入した状態を
示す説明図。
【符号の説明】
1...マトリクス分子, 10...非極性側鎖, 2...複合化粘土, 6...有機オニウムイオン, 60...有機主鎖部分, 7...層状粘土鉱物,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09C 1/28 C09C 1/28 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/00 - 83/16 C08K 3/00 - 13/08 C01B 33/20 C09C 1/28

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の非極性側鎖を有するポリシロキサ
    ン又はポリオキシアルキレンからなるマトリクス分子の
    中に,層状粘土鉱物が層単位に無限膨潤状態で分散した
    複合化粘土であって, 上記層状粘土鉱物の層間には,上記マトリクス分子の少
    なくとも一部と有機オニウムイオンの少なくとも一部と
    が介入しており, かつ,層状粘土鉱物は,上記マトリクス分子に対して,
    少なくともその主鎖の一部と水素結合しており,かつ有
    機オニウムイオンに対してはイオン結合しており, 上記マトリクス分子の非極性側鎖の分子長は,上記有機
    オニウムイオンの有機主鎖部分と同じか,又は該有機主
    鎖部分よりも長い ことを特徴とする複合化粘土。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記有機オニウムイ
    オンの有機主鎖部分の炭素数は,6以上であることを特
    徴とする複合化粘土。
  3. 【請求項3】 多数の非極性側鎖を有するポリシロキサ
    ン又はポリオキシアルキレンからなるマトリクス分子の
    中に,層状粘土鉱物が層単位に無限膨潤状態で分散した
    複合化粘土を製造する方法であって, 以下の限定膨潤工程と,無限膨潤工程とを含み, かつ上記マトリクス分子の非極性側鎖の分子長は,上記
    有機オニウムイオンの有機主鎖部分と同じか,又は該有
    機主鎖部分よりも長い ことを特徴とする複合化粘土の製
    造方法。層状粘土鉱物に有機オニウムイオンを接触さ
    せることにより,該有機オニウムイオンの少なくとも一
    部を層状粘土鉱物の層間へ介入させて有機オニウムイオ
    ンと層状粘土鉱物との間にイオン結合を形成させ,該層
    状粘土鉱物を限定膨潤させる限定膨潤工程, 上記層状粘土鉱物に上記マトリクス分子を接触させる
    ことにより,上記マトリクス分子の少なくとも一部を層
    状粘土鉱物の層間へ介入させてマトリクス分子の少なく
    とも主鎖の一部と層状粘土鉱物との間に水素結合を形成
    させ,層状粘土鉱物を無限膨潤させる無限膨潤工程。
  4. 【請求項4】 請求項において,上記有機オニウムイ
    オンは,その有機主鎖部分の炭素数が,6以上であるこ
    とを特徴とする複合化粘土の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4において,上記無限膨潤
    工程は,上記マトリクス分子を溶解させた溶媒の中で行
    い,上記無限膨潤工程が終了した後には,上記溶媒を除
    去することを特徴とする複合化粘土の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3〜5のいずれか一項において,
    上記無限膨潤工程は,温度制御により,上記マトリクス
    分子を軟化又は溶融させた状態で行うことを特徴とする
    複合化粘土の製造方法。
  7. 【請求項7】 多数の非極性側鎖を有するポリシロキサ
    ン又はポリオキシアルキレンからなるマトリクス分子の
    中に,層状粘土鉱物が層単位に無限膨潤状態で分散した
    複合化粘土と,該複合化粘土を分散させた非極性ポリマ
    ーとを有する粘土複合材料であって, 上記層状粘土鉱物の層間には,上記マトリクス分子の少
    なくとも一部と有機オニウムイオンの少なくとも一部と
    が介入しており, かつ,層状粘土鉱物は,上記マトリクス分子に対して,
    少なくともその主鎖の一部と水素結合しており,かつ有
    機オニウムイオンに対してはイオン結合しており, 上記マトリクス分子の非極性側鎖の分子長は,上記有機
    オニウムイオンの有機主鎖部分と同じか,又は該有機主
    鎖部分よりも長い ことを特徴とする粘土複合材料。
  8. 【請求項8】 多数の非極性側鎖を有するポリシロキサ
    ン又はポリオキシアルキレンからなるマトリクス分子の
    中に,層状粘土鉱物が層単位に無限膨潤状態で分散した
    複合化粘土と,該複合化粘土を分散させた非極性ポリマ
    ーとを有する粘土複合材料を製造する方法であって, 以下の限定膨潤工程と,無限膨潤工程と,混合工
    程とを含み, かつ上記マトリクス分子の非極性側鎖の分子長は,上記
    有機オニウムイオンの有機主鎖部分と同じか,又は該有
    機主鎖部分よりも長い ことを特徴とする粘土複合材料の
    製造方法。層状粘土鉱物に有機オニウムイオンを接触
    させることにより,該有機オニウムイオンの少なくとも
    一部を層状粘土鉱物の層間へ介入させて有機オニウムイ
    オンと層状粘土鉱物との間にイオン結合を形成させ,該
    層状粘土鉱物を限定膨潤させる限定膨潤工程, 上記層状粘土鉱物に上記マトリクス分子を接触させる
    ことにより,上記マトリクス分子の少なくとも一部を層
    状粘土鉱物の層間へ介入させてマトリクス分子の少なく
    とも主鎖の一部と層状粘土鉱物との間に水素結合を形成
    させ,層状粘土鉱物を無限膨潤させて複合化粘土を得る
    無限膨潤工程。上記複合化粘土を非極性ポリマーと混
    合する混合工程。
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