JP3368725B2 - 粘土複合材料及びその製造方法,並びにブレンド材料 - Google Patents

粘土複合材料及びその製造方法,並びにブレンド材料

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JP3368725B2 JP18864895A JP18864895A JP3368725B2 JP 3368725 B2 JP3368725 B2 JP 3368725B2 JP 18864895 A JP18864895 A JP 18864895A JP 18864895 A JP18864895 A JP 18864895A JP 3368725 B2 JP3368725 B2 JP 3368725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,粘土複合材料に関する
ものであり,特に,極性の低いマトリクス中に粘土鉱物
を分子レベルで分散させることができる,粘土複合材料
及びその製造方法,並びに粘土鉱物のブレンド材料に関
する。
【0002】
【従来技術】従来より,有機高分子材料の機械的特性を
改良するために,粘土鉱物の添加,混合が検討されてい
る。例えば,ナイロン,ビニル系高分子,エポキシなど
の熱硬化性高分子,又はゴムに,粘土鉱物を分散させる
方法がある(特開昭62─74957号公報等)。これ
らは,粘土鉱物を有機オニウムイオンで有機化し粘土層
間でモノマーの重合を開始させる方法,粘土鉱物を成長
種に組み込む方法,或いは粘土鉱物を重合物と混練して
ポリマーを層間に入れる方法である。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の粘
土複合材料においては,粘土鉱物は,極性の低いポリマ
ーとなじみが悪い。そのため,粘土鉱物の層間に極性の
低いポリマーを入れて,層間を拡張させるのは,容易で
はない。そのため,極性の低いポリマーに粘土鉱物を均
一に分散させることは困難であった。
【0004】かかる問題に対処するべく,図2に示すご
とく,極性の低いポリマーであるポリオレフィンポリマ
ーの末端或いは側鎖にオニウム基960を導入して有機
オニウムイオン96となし,この有機オニウムイオン9
6を用いて粘土鉱物97の有機化を行うことが考えられ
る(特開平1−198645号公報)。
【0005】しかし,ポリオレフィン末端へのオニウム
基の導入は,化学的に非常に困難であり,容易ではな
い。また,粘土鉱物の層間にポリオレフィンを1段階で
導入させようとしたため,層の膨潤は十分ではなかっ
た。また,Giannelisらによれば,主鎖若しく
は側鎖に極性基のないポリスチレンを用いた場合には,
層間にはポリスチレン分子が1層しか入ることができ
ず,層間膨潤にも限界がある(E.P.Giannel
isら,Chem.Mater.5,1694−169
6(1993))。
【0006】そこで,発明者らは極性の低いポリマー中
に粘土鉱物を分子レベルで均一に分散させるべく,鋭意
検討をした。そして,先願(「粘土複合材料及びその製
造方法」平成7年6月5日出願)において,図3に示す
ごとく,分子末端又は側鎖等の分子内に極性基910を
有するオリゴマー等のゲスト分子91を,有機オニウム
イオン96により有機化した粘土鉱物97の層間に導入
することにより,これらを極性の低いポリマー中に均一
に分散させることができることを開示した。
【0007】しかし,極性基を有するオリゴマー等のゲ
スト分子は,その種類が限定される。極性の低いポリマ
ーによっては,相溶化するゲスト分子が存在しないもの
も多い。そのため,粘土鉱物を有機化しても,多種多様
の極性の低いポリマーからなるマトリクスに粘土鉱物を
均一に分散させることができない場合がある。
【0008】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,多種
多様の極性の低いポリマーの中に粘土鉱物を分子レベル
で均一に分散させることができる粘土複合材料及びその
製造方法,並びに粘土鉱物のブレンド材料を提供しよう
とするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本発明は,炭素数6以上有する
機オニウムイオンで有機化された粘土鉱物と,分子長が
上記有機オニウムイオンと同じかそれよりも小さく,且
つその分子内の極性基が上記粘土鉱物のシリケート基
水素結合して粘土鉱物の層間に留まっている第1ゲスト
分子と,分子長が上記有機オニウムイオンよりも大き
く,且つその分子内に極性基を有しない第2ゲスト分子
とよりなり,上記第1ゲスト分子及び第2ゲスト分子
は,少なくともその一部が上記粘土鉱物の層間に介入し
おり, かつ,上記極性基を有する第1ゲスト分子は,
ドデシルアルコール,ステアリルアルコール,ステアリ
ン酸,アテアリルクロライド,ラウリン酸のいずれかで
あり, また,上記極性基を有しない第2ゲスト分子は,
液状ブチルゴム,液状ポリイソプレン,液状ポリブタジ
エン及びポリスチレンのいずれかであることを特徴とす
る粘土複合材料にある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,有
機オニウムイオンにより有機化された粘土鉱物が,極性
基を有する第1ゲスト分子と水素結合していること,粘
土鉱物の層間に,極性基を有しない第2ゲスト分子と上
記第1ゲスト分子との少なくとも一部が介入しているこ
と,及び上記第1ゲスト分子の分子長は有機オニウムイ
オンと同程度以下であり且つ上記第2ゲスト分子の分子
長は有機オニウムイオンよりも大きいことである。
【0011】上記粘土鉱物は,炭素数6以上有する
機オニウムイオンとイオン結合して有機化されている。
炭素数が6未満の場合には,有機オニウムイオンの親水
性が高まり,第1,第2ゲスト分子との相溶性が低下す
る。上記有機オニウムイオンとしては,例えば,ヘキシ
ルアンモニウムイオン,オクチルアンモニウムイオン,
2─エチルヘキシルアンモニウムイオン,ドデシルアン
モニウムイオン,オクタデシルアンモニウムイオン,ジ
オクチルジメチルアンモニウムイオン,トリオクチルア
ンモニウムイオン,又はジステアリルジメチルアンモニ
ウムイオンを用いることができる。
【0012】粘土鉱物としては,ゲスト分子との接触面
積が大きいものを用いることが好ましい。これにより,
粘土鉱物の層間を大きく膨潤させることができる。具体
的には,粘土鉱物の陽イオンの交換容量は,50〜20
0ミリ等量/100gであることが好ましい。50ミリ
等量/100g未満の場合には,オニウムイオンの交換
が十分に行われず,粘土鉱物の層間を膨潤させることが
困難な場合がある。一方,200ミリ等量/100gを
越える場合には,粘土鉱物の層間の結合力が強固とな
り,粘土鉱物の層間を膨潤させることが困難な場合があ
る。
【0013】上記粘土鉱物としては,例えば,モンモリ
ロナイト,サポナイト,ヘクトライト,バイデライト,
スティブンサイト,ノントロナイトなどのスメクタイト
系粘土鉱物,バーミキュライト,ハロイサイト,又は膨
潤性マイカがある。天然のものでも,合成されたもので
もよい。
【0014】第1ゲスト分子は,主鎖及び/若しくは側
鎖に1つ又は2つ以上の極性基を有している。極性基
は,第1ゲスト分子の主鎖,側鎖又は末端に結合してい
る。この中,極性基は第1ゲスト分子の末端に結合して
いることが好ましい。これにより,粘土鉱物の層間距離
をより大きく膨潤させることができる。
【0015】本発明において,極性基とは,分子内で電
子が局在しており,電荷の偏りが生じたものをいい,完
全に分極したイオンは含まない。よって,オニウムイオ
ンは,上記極性基には含まれない。上記極性基として
は,例えば,水酸基(OH),ハロゲン基(F,Cl,
Br,I),カルボキシル基(COOH),チオール基
(SH),エポキシ基,又は一級,二級,若しくは三級
のアミン(NH2 ,NH,N)であるアミノ基がある。
【0016】尚,イミノ基,フォスフォニル基,スルフ
ォニル基等の分極の程度が相対的に強い基は,上記「極
性基」の定義には一応該当するが,これらの基は本発明
においては余り好ましくない。なぜなら,これらの基を
含む第1ゲスト分子は溶媒への溶解性が小さく,また溶
融するための高温安定性に欠けるからである。
【0017】上記第1ゲスト分子の分子長は,有機オニ
ウムイオンと同じかそれよりも小さい。有機オニウムイ
オンの分子長よりも大きい場合には,第1ゲスト分子の
入手が困難となる場合があり,また,極性の低いポリマ
ーの中に相溶化する第1ゲスト分子の種類が限られると
いう問題がある。
【0018】上記第1ゲスト分子は,例えば,直鎖状若
しくは分岐状の構造のオレフィン又はパラフィン,ある
いは,直鎖状若しくは分岐状の構造で且つ主鎖及び/若
しくは側鎖中に芳香環を有するオレフィン又はパラフィ
ンである。即ち,第1ゲスト分子は,例えば,1以上の
極性基を有し,かつ,飽和若しくは不飽和の直鎖状又は
分岐状の構造を有するものである。また,その主鎖及び
/又は側鎖に,芳香環を含むこともある。
【0019】上記の極性基を有する第1ゲスト分子とし
ては,例えば,ドデシルアルコール(炭素数12),ス
テアリルアルコール(炭素数18),ステアリン酸(炭
素数18),ステアリルクロライド(炭素数18),
ウリン酸(炭素数12)を用いることができる。また,
両末端にOH,COOH,Cl,エポキシ基等の極性基
を有するポリエチレン,ポリプロピレン,ポリイソプレ
ン,ポリブタジエン,又はこれらの水添物若しくは共重
合体でもよい。これらの第1ゲスト分子は,有機オニウ
ムイオンの分子長と同程度以下となるように選択して用
いる。
【0020】上記第1ゲスト分子は,その混合割合が大
きくなるに連れて,粘土鉱物の層間を広く拡張する傾向
にある。第1ゲスト分子の混合割合は,有機化された粘
土鉱物1重量部に対して,0.1重量部以上であること
が好ましい。0.1重量部未満の場合には,層間の膨潤
が不十分となるおそれがある。
【0021】上記第1ゲスト分子は,その極性基によ
り,粘土鉱物と水素結合を形成している。そして,第1
ゲスト分子は,少なくともその一部が粘土鉱物の層間に
介入している。第1ゲスト分子の全てが層間に介入する
必要はない。第1ゲスト分子全量の中,10重量%以上
が介入すれば,層間は十分に膨潤する。一方,10重量
%未満の場合には,層間の膨潤が不十分となるおそれが
ある。
【0022】次に,上記第2ゲスト分子は,極性基を有
していない,極性の低いオリゴマー又はポリマーであ
る。そして,第2ゲスト分子の分子長は,有機オニウム
イオンよりも大きい。有機オニウムイオンの分子長と同
じか又はそれよりも小さい分子長の場合には,粘土鉱物
の層間の膨潤が不充分となるという問題がある。
【0023】上記第2ゲスト分子は,分子量が1000
〜500000の極性の低いのオリゴマー又はポリマー
であることが好ましい。1000未満の場合には,粘土
鉱物の層間の膨潤が不十分となるおそれがある。一方,
500000を越える場合には,溶媒に難溶となった
り,軟化点又は融点が粘土鉱物の分解点以上となってし
まうおそれがある。
【0024】上記第2ゲスト分子は,その混合割合が大
きくなるに連れて,上記粘土鉱物の層間が膨潤する傾向
にある。第2ゲスト分子の混合割合は,有機化された粘
土鉱物1重量部に対して,0.1重量部以上であること
が好ましい。0.1重量部未満の場合には,粘土鉱物の
層間の膨潤が不十分となるおそれがある。上記第2ゲス
ト分子は,粘土鉱物の層間に,少なくともその一部が介
入している。第2ゲスト分子のすべてが介入している必
要はない。
【0025】上記粘土複合材料を製造する方法として
は,例えば,粘土鉱物を,炭素数6以上有する有機オ
ニウムイオンと接触させることにより,上記粘土鉱物と
上記有機オニウムイオンとの間にイオン結合を形成して
上記粘土鉱物を有機化し,次いで,分子長が上記有機オ
ニウムイオンと同じかそれよりも小さく,且つその分子
内に極性基を有する第1ゲスト分子と,分子長が上記有
機オニウムイオンよりも大きく,且つその分子内に極性
基を有しない第2ゲスト分子とを,上記粘土鉱物に接触
させることにより,該第1ゲスト分子の極性基を上記粘
土鉱物のシリケート基と水素結合させて上記粘土鉱物の
表面を疎水化するとともに,上記粘土鉱物の層間に第2
ゲスト分子の少なくとも一部を介入させる方法であっ
て, かつ,上記極性基を有する第1ゲスト分子は,ドデ
シルアルコール,ステアリルアルコール,ステアリン
酸,アテアリルクロライド,ラウリン酸のいずれかであ
り, また,上記極性基を有しない第2ゲスト分子は,液
状ブチルゴム,液状ポリイソプレン,液状ポリブタジエ
ン及びポリスチレンのいずれかであることを特徴とする
粘土複合材料の製造方法がある。
【0026】本発明において最も注目すべきことは,粘
土鉱物を有機オニウムイオンと接触させて有機化した
後,第1,第2ゲスト分子と接触させることである。
【0027】先ず,上記粘土鉱物を有機オニウムイオン
と接触させる方法としては,例えば,イオン交換法があ
る。このイオン交換法は,例えば,有機オニウムイオン
を含む水溶液中に粘土鉱物を浸漬した後,該粘土鉱物を
水洗して過剰な有機オニウムイオンを除去する方法であ
る。
【0028】次に,第1,第2ゲスト分子を,有機化さ
れた粘土鉱物に接触させるに当たっては,両者を接触さ
せる順序は問わない。即ち,両者を同時に投与して接触
させても良く,いずれか一者を接触させた後に他者を接
触させても良い。いずれの場合においても,結果的に同
じ作用・効果が得られる。
【0029】そして,第1,第2ゲスト分子の接触法と
しては,例えば,第1,第2ゲスト分子を溶媒に溶解
した状態で,上記有機化された粘土鉱物に接触させる方
法,第1,第2ゲスト分子を熱により軟化又は溶融し
た状態で,上記有機化された粘土鉱物に接触させる方法
がある。
【0030】前者のの方法によれば,室温で第1,第
2ゲスト分子を粘土鉱物の層間に介入させることができ
る。この方法において使用し得る溶媒としては,例え
ば,トルエン,ベンゼン,キシレン,ヘキサン,オクタ
ン等の極性の低い溶媒がある。一方,後者のの方法に
おいて,第1,第2ゲスト分子を軟化又は溶融させるた
めには,第1,第2ゲスト分子を軟化温度又は溶融温度
と同じか又はそれよりも高い温度に加熱する。この加熱
は,第1,第2ゲスト分子及び粘土鉱物が分解せず,安
定に存在する程度の温度において行う。例えば,加熱温
度は,250℃以下であることが好ましい。250℃を
越える場合には,有機化された粘土鉱物が分解するおそ
れがある。
【0031】上記粘土複合材料は,そのまま複合材料と
して成形用材料,補強用材料,充填用材料等に使用する
ことができる。
【0032】また,上記粘土複合材料を種原料として,
これに第2ゲスト分子と同種であるか,又は異種である
樹脂材料をブレンドすることにより,粘土鉱物のブレン
ド材料とすることもできる。
【0033】即ち,かかるブレンド材料としては,例え
ば炭素数6以上有する有機オニウムイオンで有機化さ
れた粘土鉱物と,分子長が上記有機オニウムイオンと同
じかそれよりも小さく,且つその分子内の極性基が上記
粘土鉱物のシリケート基と水素結合して粘土鉱物の層間
に留まっている第1ゲスト分子と,分子長が上記有機オ
ニウムイオンよりも大きく,且つその分子内に極性基を
有しない第2ゲスト分子とよりなり,上記第1ゲスト分
子及び第2ゲスト分子は,少なくともその一部が上記粘
土鉱物の層間に介入している粘土複合材料に,上記第2
ゲスト分子と同種であるか,又は異種であるオリゴマー
又はポリマーからなる樹脂材料を混合してなり, かつ,
上記極性基を有する第1ゲスト分子は,ドデシルアルコ
ール,ステアリルアルコール,ステアリン酸,アテアリ
ルクロライド,ラウリン酸のいずれかであり, また,上
記極性基を有しない第2ゲスト分子は,液状ブチルゴ
ム,液状ポリイソプレン,液状ポリブタジエン及びポリ
スチレンのいずれかであることを特徴とする粘土鉱物の
ブレンド材料がある。
【0034】上記ブレンド材料において,粘土鉱物の層
間は更に拡大した状態とすることができる。また,層間
が拡大した状態にあることが,粘土鉱物の均一な分散の
ためにも,より一層好ましい。層間隔を変化させるため
には,例えば,上記樹脂材料と粘土鉱物との混合比を調
節する。
【0035】上記樹脂材料としては,第2ゲスト分子と
同種又は異種の樹脂を用いる。かかる樹脂材料として
は,例えば,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブチ
レン,ポリイソプレン,ポリスチレン,アクリル樹脂,
ポリアミド,ポリエステル等,極性が低いか若しくは非
極性のポリマー又はオリゴマーがあるが,これらに限定
されない。粘土鉱物のブレンド材料は,例えば,射出成
形用材料,押出し成形用材料,プレス成形用材料,塗料
用樹脂材料等に使用することができる。
【0036】
【作用及び効果】本発明の粘土複合材料においては,図
1に示すごとく,粘土鉱物7が有機オニウムイオン6と
結合して有機化されている。そのため,粘土鉱物7の層
間に,ある程度のスペースが発生する。
【0037】また,粘土鉱物の層間には,第1,第2ゲ
スト分子1,2が介入している。第1ゲスト分子1は,
極性基10を持つため,粘土鉱物7のシリケート基と水
素結合して,粘土鉱物7の層間に留まる。このため,粘
土鉱物7の層間は,疎水化される。疎水化された層間
は,極性基を持たない第2ゲスト分子2となじみがよ
く,第2ゲスト分子を安定して留める。第2ゲスト分子
2は,有機オニウムイオンよりも分子長が大きいため,
層間を著しく膨潤させる。
【0038】従って,粘土鉱物の層間は,従来と比べて
著しく拡大し,無限に膨潤した無限膨潤状態となる。従
って,本発明によれば,元来極性物質である粘土鉱物
を,極性の低いポリマーからなるマトリクス中におい
て,分子レベルで均一に分散させることができる。更
に,非極性のポリマーの中においても,十分に均一に分
散させることができる。
【0039】また,粘土鉱物は,無限膨潤状態にあるた
め,その表面積は,従来の限定膨潤の場合に比べて著し
く大きい。そのため,ガス又は液体(水,オイル等)に
対する遮断性が高い。また,第1,第2ゲスト分子は,
粘土鉱物の存在により,挙動が制限される。そのため,
第1,第2ゲスト分子の絡み合いがほぐれにくくなる。
それ故,粘土複合材料より製造された部材は,引っ張り
強度,弾性率等の機械的強度が高くなる。また,耐クリ
ープ性が向上する。
【0040】また,上記のごとく分子長が小さい第1ゲ
スト分子は,元来極性基を持つものが多い。また,元来
極性基を持たないものであっても,分子長が小さいた
め,極性基の導入は容易である。一方,分子長が大きい
第2ゲスト分子は,極性基を持たないため,極性基を導
入する必要はない。それ故,分子長が大きい物質に極性
基を導入するという難解な操作を回避することができ
る。従って,本発明においては,第1,第2ゲスト分子
の入手,取扱が極めて容易である。また,多種多様のポ
リマー又はオリゴマーを第1,第2ゲスト分子として用
いることができる。
【0041】次に,本発明の粘土複合材料の製造方法に
おいては,先ず,粘土鉱物に有機オニウムイオンを結合
させることによって,粘土鉱物を有機化している。これ
により,粘土鉱物の層間に,ある程度のスペースが発生
する。
【0042】次に,有機化された粘土鉱物に,第1,第
2ゲスト分子を接触させると,上記の層間のスペース
に,第1,第2ゲスト分子1,2が介入する。第1ゲス
ト分子1は極性基10を有する。そのため,粘土鉱物7
と水素結合して,粘土鉱物7の層間に留まり,粘土鉱物
7の層間を疎水化する。粘土鉱物7の極性により排除さ
れることはない。そのため,粘土鉱物7の層間に介入し
た,極性の低い第2ゲスト分子2は,粘土鉱物の極性に
より排除されることはなく,層間に安定して留まる。
【0043】また,第2ゲスト分子2は,その分子長が
有機オニウムイオン6よりも大きく,嵩高である。それ
故,第2ゲスト分子が粘土鉱物の層間に留まることによ
り,層間が無制限に膨潤した無限膨潤状態となる。従っ
て,本発明の製造方法によれば,極性の低いマトリクス
中において,元来極性物質である粘土鉱物を,分子レベ
ルで均一に分散させることができる,粘土複合材料を得
ることができる。
【0044】次に,本発明の粘土鉱物のブレンド材料
は,上記の粘土複合材料と樹脂材料とを混合したもので
ある。そして,上記粘土複合材料は,粘土鉱物の層間が
無限膨潤状態にある。そのため,極性が低いか又は極性
のない樹脂材料からなるマトリックスにおいても,粘土
鉱物は,均一に分散する。また,上記ブレンド材料はか
かる粘土複合材料を含有している。そのため,このブレ
ンド材料を用いて作製した各種の成形部材は,引っ張り
強度,弾性率等の機械的強度,及び耐クリープ性に優れ
ている。
【0045】本発明によれば,多種多様の極性の低いポ
リマーの中に粘土鉱物を分子レベルで均一に分散させる
ことができる粘土複合材料及びその製造方法,並びに粘
土鉱物のブレンド材料を提供することができる。
【0046】
【実施例】
実施例1 本発明の実施例に係る粘土複合材料について説明する。
本例の粘土複合材料は,図1に示すごとく,炭素数6以
上の有機オニウムイオン6で有機化された粘土鉱物7
と,分子長が上記有機オニウムイオンと同じかそれより
も小さく,且つその分子内の極性基10が粘土鉱物7と
水素結合している第1ゲスト分子1と,分子長が上記有
機オニウムイオンよりも大きく,且つその分子内に極性
基を有しない第2ゲスト分子2とよりなる。第1ゲスト
分子1及び第2ゲスト分子2は,少なくともその一部が
粘土鉱物7の層間に介入している。
【0047】粘土鉱物は,ナトリウム型モンモリロナイ
ト(山形県産,イオン交換容量120meq/100
g)である。有機オニウムイオンは,ジステアリルジメ
チルアンモニウムイオンであり,その炭素数は38であ
る。第1ゲスト分子はステアリン酸であり,その炭素数
は18である。第2ゲスト分子は,液状ブチルゴム(ハ
ードマン社製,商品名カレン800)であり,その分子
量は約5000である。
【0048】次に,上記粘土複合材料の製造方法につい
て説明する。まず,モンモリロナイト20.0gを80
℃の水2000mlに分散させた。次に,ジステアリル
ジメチルアンモニウムクロライド21.0gを80℃の
水1500mlに溶解した。上記の分散液と溶解液とを
一気に混合した。その沈澱物を80℃の水で2回洗浄し
て,ジステアリルジメチルアンモニウムイオンで有機化
されたモンモリロナイトを得た。これを,以下,DSD
M─モンモリロナイトという。
【0049】灼残法により求めたDSDM─モンモリロ
ナイト中の無機含量は,54.2重量%であった。X線
回折法により,DSDM─モンモリロナイトの層間距離
を測定して,膨潤挙動を観察した。DSDM─モンモリ
ロナイトの層間距離は,32.8Åであった。
【0050】次に,溶媒としてのトルエン20gの中
に,上記DSDM─モンモリロナイト1.0g,ステア
リン酸0.5g,及び液状ブチルゴム(ハードマン社
製,商品名カレン800)1.0gを添加し,6時間混
合した。次に,減圧下においてトルエンを蒸発させた。
これにより,粘土複合材料を得た。
【0051】X線回折法により粘土複合材料におけるモ
ンモリロナイトの層間距離を測定したところ,54.8
Åであった。このことから,ステアリン酸と液状ブチル
ゴムとを添加することにより,無添加の場合に比べて,
モンモリロナイトの層間距離が拡大し,膨潤することが
わかる。
【0052】実施例2 本例の粘土複合材料は,第1ゲスト分子のステアリン酸
と,第2ゲスト分子の液状ブチルゴム(ハードマン社
製,商品名カレン800)との混合割合を変化させて,
添加したものである。有機化された粘土鉱物としては,
実施例1のDSDM─モンモリロナイトを1.0g用い
た。その他の製法は,実施例1と同様である。粘土鉱物
であるモンモリロナイトの層間距離をX線回折法により
測定した。その結果を表1に示した。同表より,第1ゲ
スト分子であるステアリン酸の添加量が増加するに連れ
て,モンモリロナイトの層間距離が大きくなることがわ
かる。
【0053】
【表1】
【0054】実施例3 本例の粘土複合材料は,第1ゲスト分子としてステアリ
ルアルコールを用いたものである。第1ゲスト分子と第
2ゲスト分子との混合割合を変えた。その他は,実施例
2と同様である。粘土鉱物であるモンモリロナイトの層
間距離をX線回折法により測定した。その結果を表2に
示した。同表より,第1ゲスト分子であるステアリルア
ルコールを添加すると,モンモリロナイトの層間距離が
大きくなることがわかる。
【0055】
【表2】
【0056】実施例4 本例の粘土複合材料は,第2ゲスト分子として液状ポリ
イソプレン(クラレ製,商品名クラプレンLIR─3
0)を用いた。この液状ポリイソプレンは,分子量が2
9000であり,官能基を有しない。液状ポリイソプレ
ンの添加量は,1.0gである。その他は,実施例1と
同様である。X線回折法により粘土複合材料における粘
土鉱物(モンモリロナイト)の層間距離を測定した。そ
の結果,層間距離は,55.9Åであった。
【0057】実施例5 本例の粘土複合材料は,第2ゲスト分子として液状ポリ
ブタジエン(日本曹達製,商品名B−2000)を用い
た。この液状ポリブタジエンは,分子量が1800〜2
200であり,官能基を有しない。液状ポリブタジエン
の添加量は,1.0gである。その他は,実施例1と同
様である。X線回折法により粘土複合材料における粘土
鉱物(モンモリロナイト)の層間距離を測定した。その
結果,層間距離は,59.2Åであった。
【0058】実施例6 本例の粘土複合材料は,有機化された粘土鉱物と,第1
ゲスト分子と,第2ゲスト分子とを,1:1:10の混
合割合(重量比)で混合したものである。粘土鉱物とし
ては,コープケミカル製膨潤性マイカを用いた。有機オ
ニウムイオンとしては,ラウリルアミンアンモニウムイ
オン(炭素12)を用いた。第1ゲスト分子としては,
ラウリン酸(炭素12)を用いた。第2ゲスト分子とし
ては,ポリスチレン(分子量25000)を用いた。そ
の他は,実施例1と同様である。
【0059】X線回折法により粘土複合材料における粘
土鉱物(マイカ)の層間距離を測定した。その結果,層
間距離は,120Å以上であった。一方,第1ゲスト分
子であるラウリン酸を添加しない場合には,粘土鉱物の
層間距離は,18Åと小さかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘土複合材料の説明図。
【図2】従来例の粘土複合材料の説明図。
【図3】他の従来例の粘土複合材料の説明図。
【符号の説明】
1...第1ゲスト分子, 10...極性基, 2...第2ゲスト分子, 6...有機オニウムイオン, 7...粘土鉱物,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−194851(JP,A) 特開 平1−198645(JP,A) 特開 昭51−106147(JP,A) 特開 昭52−111945(JP,A) 特開 平8−333114(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数6以上有する有機オニウムイオ
    ンで有機化された粘土鉱物と,分子長が上記有機オニウ
    ムイオンと同じかそれよりも小さく,且つその分子内の
    極性基が上記粘土鉱物のシリケート基と水素結合して
    土鉱物の層間に留まっている第1ゲスト分子と,分子長
    が上記有機オニウムイオンよりも大きく,且つその分子
    内に極性基を有しない第2ゲスト分子とよりなり, 上記第1ゲスト分子及び第2ゲスト分子は,少なくとも
    その一部が上記粘土鉱物の層間に介入しており, かつ,上記極性基を有する第1ゲスト分子は,ドデシル
    アルコール,ステアリルアルコール,ステアリン酸,ア
    テアリルクロライド,ラウリン酸のいずれかであり, また,上記極性基を有しない第2ゲスト分子は,液状ブ
    チルゴム,液状ポリイソプレン,液状ポリブタジエン及
    びポリスチレンのいずれかである ことを特徴とする粘土
    複合材料。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記粘土鉱物の層間
    には,上記第1ゲスト分子全量の10重量%以上が介入
    していることを特徴とする粘土複合材料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記第2ゲス
    ト分子は,分子量が1000〜500000の非極性の
    オリゴマー又はポリマーであることを特徴とする粘土複
    合材料。
  4. 【請求項4】 粘土鉱物を,炭素数6以上有する有機
    オニウムイオンと接触させることにより,上記粘土鉱物
    と上記有機オニウムイオンとの間にイオン結合を形成し
    て上記粘土鉱物を有機化し, 次いで,分子長が上記有機オニウムイオンと同じかそれ
    よりも小さく,且つその分子内に極性基を有する第1ゲ
    スト分子と,分子長が上記有機オニウムイオンよりも大
    きく,且つその分子内に極性基を有しない第2ゲスト分
    子とを,上記粘土鉱物に接触させることにより, 該第1ゲスト分子の極性基を上記粘土鉱物のシリケート
    基と水素結合させて上記粘土鉱物の表面を疎水化すると
    ともに,上記粘土鉱物の層間に第2ゲスト分子の少なく
    とも一部を介入させる方法であって, かつ,上記極性基を有する第1ゲスト分子は,ドデシル
    アルコール,ステアリルアルコール,ステアリン酸,ア
    テアリルクロライド,ラウリン酸のいずれかであり, また,上記極性基を有しない第2ゲスト分子は,液状ブ
    チルゴム,液状ポリイソプレン,液状ポリブタジエン及
    びポリスチレンのいずれかである ことを特徴とする粘土
    複合材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項において,上記有機化された粘
    土鉱物に対し,先ず上記第1ゲスト分子を接触させ,そ
    の後上記第2ゲスト分子を接触させることを特徴とする
    粘土複合材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項において,上記有機化された粘
    土鉱物に対し,上記第1ゲスト分子と第2ゲスト分子と
    を同時に接触させることを特徴とする粘土複合材料の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか一項において,
    上記第1ゲスト分子及び/又は第2ゲスト分子は,溶媒
    に溶解した状態で,上記有機化された粘土鉱物に接触さ
    せることを特徴とする粘土複合材料の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4〜6のいずれか一項において,
    上記第1ゲスト分子及び/又は第2ゲスト分子は,熱に
    より軟化又は溶融した状態で,上記有機化された粘土鉱
    物に接触させることを特徴とする粘土複合材料の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 炭素数6以上有する有機オニウムイオ
    ンで有機化された粘土鉱物と,分子長が上記有機オニウ
    ムイオンと同じかそれよりも小さく,且つその分子内の
    極性基が上記粘土鉱物のシリケート基と水素結合して
    土鉱物の層間に留まっている第1ゲスト分子と,分子長
    が上記有機オニウムイオンよりも大きく,且つその分子
    内に極性基を有しない第2ゲスト分子とよりなり,上記
    第1ゲスト分子及び第2ゲスト分子は,少なくともその
    一部が上記粘土鉱物の層間に介入している粘土複合材料
    に, 上記第2ゲスト分子と同種であるか,又は異種であるオ
    リゴマー又はポリマーからなる樹脂材料を混合してな
    り, かつ,上記極性基を有する第1ゲスト分子は,ドデシル
    アルコール,ステアリルアルコール,ステアリン酸,ア
    テアリルクロライド,ラウリン酸のいずれかで あり, また,上記極性基を有しない第2ゲスト分子は,液状ブ
    チルゴム,液状ポリイソプレン,液状ポリブタジエン及
    びポリスチレンのいずれかである ことを特徴とする粘土
    鉱物のブレンド材料。
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