JP3418761B2 - 樹脂製フレキシブルブーツ - Google Patents

樹脂製フレキシブルブーツ

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JP3418761B2
JP3418761B2 JP2001515473A JP2001515473A JP3418761B2 JP 3418761 B2 JP3418761 B2 JP 3418761B2 JP 2001515473 A JP2001515473 A JP 2001515473A JP 2001515473 A JP2001515473 A JP 2001515473A JP 3418761 B2 JP3418761 B2 JP 3418761B2
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JP
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resin
oil
flexible
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molecular weight
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克志 齋藤
真幸 鳥海
宏 大野
均 上乃
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Toyobo Co Ltd
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
[技 術 分 野] 本発明は、自動車の等速ジョイントなどに用いられる
蛇腹状の樹脂製フレキシブルブーツ、及びその製造方法
に関する。 [背 景 技 術] この種の樹脂製フレキシブルブーツは、自動車の等速
ジョイントのハウジング部に嵌着される大径口部と、車
軸部に嵌着される小径口部とをテーパ状の蛇腹部で連結
してなり、等速ジョイントに封入されているグリースの
漏れを防止したり、塵埃の進入などを防いでいる。 このようなフレキシブルブーツの成形材料には、従来
一般にクロロプレンゴムが主として使用されてきた。し
かし、クロロプレンゴムからなるフレキシブルブーツ
は、とくに高速回転時に回転遠心力で異常に膨張変形
し、その状態が長時間にわたって継続されたり、膨張と
収縮とが繰り返されたりしたときに、機械的な劣化によ
って短時間のうちに破損しやすく、製品寿命に欠けると
いう問題があった。 そこで、最近では、耐熱性、耐屈曲性、強度に優れる
成形材料として高弾性の熱可塑性ポリエステルエラスト
マーなどの熱可塑性エラストマー樹脂が用いられるよう
になってきている。しかし、このような高弾性の熱可塑
性エラストマー樹脂からなるフレキシブルブーツにも難
点がある。すなわち、高弾性の熱可塑性エラストマー樹
脂からなるフレキシブルブーツは、自動車の等速ジョイ
ントに装着し、広角度に屈曲変位した状態で回転させる
と、蛇腹部の山部どうしが擦れ、この擦れ作用によって
異音が発生し、この異音に伴い材料が磨り減ったりす
る。特に、フレキシブルブーツの外表面に水分が付着し
ている場合に、そのような異音が顕著に発生しやすい。 このような異音発生の抑制対策として、熱可塑性ポリ
エステルエラストマーにシリコーンオイルや脂肪酸アミ
ドを異音発生抑制剤として配合することが提案されてい
る。そのうち、脂肪酸アミドを配合する技術について
は、例えば、特開平9−177971号公報に開示され
ている。 しかるに、熱可塑性ポリエステルエラストマーに脂肪
酸アミドを配合する上記特開平9−177971号公報
に記載の樹脂製フレキシブルブーツは、自動車の等速ジ
ョイントに装着し、広角度に屈曲変位した状態で連続回
転させた時、初期の異音発生を抑制することはできる
が、その異音抑制の持続時間が短く、実車走行中にある
時間経過後には異音が発生し始めることが判明した。異
音発生抑制の持続効果を向上させるためには、脂肪酸ア
ミドの配合量を増量することが考えられるが、脂肪酸ア
ミドの配合量を増量すると、フレキシブルブーツの表面
に脂肪酸アミドが粉状に析出し、その析出量が多くてこ
すれ落ち易くなり、異音抑制の持続効果が長くならな
い。さらに、その析出量が多くなることで、フレキシブ
ルブーツの大径口部または小径口部が等速ジョイントの
ハウジング部または車軸部との間で摩擦係数を低下して
滑り易くなり、その滑りに伴いグリース漏れの原因とな
る位置ずれを起こしたり、実際にグリース漏れが生じて
シール性能の悪化を来すということを知見した。 本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされ
たものであり、初期の異音発生抑制効果を維持したまま
その異音発生抑制の持続効果が向上され、シール性、耐
久性が確保された樹脂製フレキシブルブーツを提供する
ことにある。 [発 明 の 開 示] 本発明の請求項1に記載の樹脂製フレキシブルブーツ
は、ベース樹脂材料に熱可塑性エラストマー樹脂を用い
て形成され、大径口部と小径口部とを蛇腹部で連結して
なる樹脂製フレキシブルブーツにおいて、前記熱可塑性
エラストマー樹脂に鉱物油を添加してあることに特徴を
有するものである。 上記構成の樹脂製フレキシブルブーツによれば、自動
車の等速ジョイントに装着し、広角度に屈曲変位した状
態て連続回転させた時も、初期の異音発生が無いことは
もとより、その異音発生抑制の持続時間を長くすること
ができる。またシール性、耐久性を確保できる。その理
由は、鉱物油の場合、フレキシブルブーツの表面に析出
(ブリード)する液状祈出物は油膜状に密着しており、
脂肪酸アミドのような固形粉状の析出物と違ってフレキ
シブルブーツ表面から簡単にこすれ落ちるようなことが
ないためであると考えられる。 熱可塑性エラストマー樹脂としては、芳香族ジカルボ
ン酸と低分子量グリコールからなるハードセグメントと
分子量400〜4000のソフトセグメントとを構成成
分とする熱可塑性ポリエステルエラストマーを用いるこ
とが好ましい。 耐熱性、耐屈曲性、強度に優れ、鉱物油、植物油等の
オイルとの組合せにより、シール性、耐久性を確保しつ
つ、特に優れた初期の異音発生防止効果、その異音発生
抑制の長時間持続効果を有するフレキシブルブーツが得
られる。 前記熱可塑性エラストマー樹脂は、芳香族ジカルボン
酸と低分子量グリコールからなるハードセグメントと分
子量400〜4000のソフトセグメントとを構成成分
とする熱可塑性ポリエステルエラストマーであることが
好ましい。 フレキシブルブーツを構成する前記熱可塑性ポリエス
テルエラストマーにおいては、前記ハードセグメントを
構成する芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸、ナフタ
レンジカルボン酸から選択される少なくとも1種であ
り、前記低分子量グリコールがエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、ダイマーグリコールから選択される少なくと
も1種であることが好ましく、芳香族ジカルボン酸がテ
レフタル酸であり、低分子量グリコールが1,4−ブタ
ンジオールであることが特に好ましい。 またフレキシブルブーツを構成する前記熱可塑性ポリ
エステルエラストマーにおいては、前記ソフトセグメン
トが、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリオキ
シプロピレングリコール、又は脂肪族ポリエステルジオ
ールであることが好ましく、前記ソフトセグメントがポ
リオキシテトラメチレングリコールであることが特に好
ましい。 ポリオキシテトラメチレングリコールをソフトセグメ
ントとする場合には、前記熱可塑性ポリエステルエラス
トマー中のポリオキシテトラメチレングリコールの共重
合量が35〜55重量%であることが好ましく、ポリオ
キシテトラメチレングリコールの共重合量が40〜50
重量%であることがより好ましい。 本発明の樹脂製フレキシブルブーツにおいては、前記
鉱物油は、芳香族成分の含有率が13%以下のパラフィ
ン系オイル、ナフテン系オイルから選択される少なくと
も1種のプロセスオイルであることが好ましい。 かかるプロセスオイルが、熱可塑性ポリエステルエラ
ストマー(以下TPEEと略す場合がある)との相溶性
が適度なため、膨潤によるTPEEの強度低下等の物理
特性の低下を起こすことなく、フレキシブルブーツの表
面に適度にブリードして薄膜状に付着し、初期の異音発
生防止効果、その異音発生抑制の長時間持続効果を発揮
する。プロセスオイル中の芳香族成分の含有率が13%
を超えるとTPEEの膨潤度が大きくなり、好ましくな
い。 前記鉱物油は、芳香族成分の含有率が1〜10%以下
のパラフィン系オイル、ナフテン系オイルから選択され
る少なくとも1種のプロセスオイルであることがより好
ましい。芳香族成分の含有率が1%未満の場合には異音
発生抑制の持続時間を長くする効果が、TPEEの組成
によっては十分ではない場合がある。 プロセスオイルは、熱可塑性エラストマー樹脂100
重量部に対して、5重量部以下に配合してあることが好
ましい。5重量部を越えて配合すると、異音発生抑制の
持続時間を長くすることができる反面、使用するTPE
Eの組成によっては、早期に蛇腹部の谷部に亀裂が貫通
状に発生して必要かつ十分な耐久性が得られない場合が
ある。 プロセスオイルは、TPEE100重量部に対して3
重量部以下に配合してなることがより好ましい。鉱物油
5重量部以下に配合する場合よりも亀裂発生までの時間
を延長できるため、耐久性能をより一層向上させること
ができる。 本発明の別の樹脂製フレキシブルブーツは、ベース樹
脂材料に熱可塑性エラストマー樹脂を用いて成形され、
大径口部と小径口部とを蛇腹部で連結してなる樹脂製フ
レキシブルブーツにおいて、前記熱可塑性エラストマー
樹脂に植物油を添加してあることに特徴を有するもので
ある。 上記構成の樹脂製フレキシブルブーツにおいても、自
動車の等速ジョイントに装着し、広角度に屈曲変位した
状態で連続回転させた時も、初期の異音発生が無いこと
はもとより、その異音発生抑制の持続時間を長くするこ
とができる。またシール性、耐久性を確保できる。これ
は、植物油も鉱物油と同じように液状油であって、鉱物
油の場合と同じ作用によるものと考えられる。 上記の樹脂製フレキシブルブーツにおいては、熱可塑
性エラストマー樹脂100重量部に対して植物油を5重
量部以下に配合してなることが好ましい。 熱可塑性エラスドマー樹脂100重量部に対して植物
油5重量部を越えて配合すると、異音発生抑制の持続時
間を長くすることができる反面、早期に蛇腹部の谷部に
亀裂が貫通状に発生して必要かつ十分な耐久性能が得ら
れない。 植物油は、熱可塑性エラストマー樹脂100重量部に
対して3重量部以下に配合してなることがより好まし
い。植物油5重量部以下に配合する場合よりも亀裂発生
までの時間を増大できて耐久性能がより一層高められ
る。 TPEEに鉱物油を配合して形成した樹脂製フレキシ
ブルブーツにおいては、前記鉱物油による前記ポリエス
テルエラストマーの膨潤度が8vol%以下であること
が好ましい。 上記膨潤度が8vol%を超えると膨潤により蛇腹部
の谷部に亀裂が貫通状に発生して必要かつ十分な耐久性
能が得られない場合がある。 TPEEに鉱物油を配合して形成した樹脂製フレキシ
ブルブーツにおいては、前記鉱物油による前記ポリエス
テルエラストマーの膨潤度が6wt%以下であることが
好ましい。 上記膨潤度が6wt%を超えると膨潤により蛇腹部の
谷部に亀裂が貫通状に発生して必要かつ十分な耐久性能
が得られない場合がある。 上述の膨潤度は、熱可塑性ポリエステルエラストマー
(鉱物油、植物油等を配合してブーツ成形材料としてい
ない市販の樹脂単体)を鉱物油に100℃にて48時間
浸漬して測定する。 本発明の樹脂製フレキシブルブーツの製造方法は、ベ
ース樹脂材料に熱可塑性ポリエステルエラストマーを用
いて大径口部と小径口部とが蛇腹部で連結されてなる樹
脂製フレキシブルブーツを製造するに際し、熱可塑性ポ
リエステルエラストマーのペレットを加温した状態でこ
れに鉱物油又は植物油を含む液状添加剤を添加して混合
撹拌し、得られた混合物を押出機を用いて混練し押出し
て成形材料を作り、この成形材料を用いて前記樹脂製フ
レキシブルブーツを成形することを特徴とする。 この製造方法によれば、熱可塑性ポリエステルエラス
トマーのペレットを加温した状態で、これに鉱物油又は
植物油を含む液状添加剤を添加して混合撹拌するので、
ペレットの表面が軟化して鉱物油又は植物油となじみや
すくなり、ペレットの表面に液状添加剤が均一に付着す
る。したがって、熱可塑性ポリエステルエラストマーの
ペレットと、液状添加剤とを含有してなる混合物を、押
出機を用いて混練し押出すと、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマー中に鉱物油又は植物油が均一に分散した成形
材料が得られ、この成形材料で成形されるフレキシブル
ブーツは異音発生抑制の持続時間を長くすることができ
る。 上述の製造方法においては、前記ペレットと前記鉱物
油又は植物油を含む液状添加剤との混合物に、固体状添
加剤を添加して混合撹拌し、得られた混合物を混練し押
出して前記成形材料を作ってもよい。 また前記ペレットと固体状添加剤とを加温したうえで
混合撹拌した後、これに前記液状添加剤を混合撹拌して
もよく、前記液状添加剤を加温した状態で前記ペレット
と混合撹拌してもよい。さらに、前記ペレットと、前記
液状添加剤と、固体状添加剤とを加温したうえで混合撹
拌して前記混合物を得ることもできる。 以上の樹脂製フレキシブルブーツの製造方法におけ
る、加温の温度は、60℃以上、より好ましくは70〜
100℃とする。60℃より低い温度では鉱物油、植物
油の粘度が高く、均一に分散しないことがあり、100
℃より高い温度では、加温方法としてミキサー等で熱可
塑性ポリエステルエラストマーのペレットを撹拌し、ペ
レットの摩擦熱を利用して加温する場合に、加温時間が
長くかかってしまい、効率でないからである。 [図面の簡単な説明] 図1は樹脂製フレキシブルブーツの形状を例示した縦
断側面図である。 図2は樹脂製フレキシブルブーツの使用状況を示した
断面図である。 図3は実施例23及び比較例17で製造した樹脂製フ
レキシブルブーツにおける異音発生抑制剤の析出特性を
示すグラフであり、(a)は単純放置、(b)は14日
毎拭き取り、(c)は7日毎拭き取りの各試験結果を示
している。 [発明を実施するための最良の形態] 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は本発明の一実施形態に係る樹脂製フレキシブル
ブーツ1の断面図(縦断側面図)である。この樹脂製フ
レキシブルブーツ1は、一端に大径口部2を、他端に小
径口部3をそれぞれ有し、これら大径口部2と小径口部
3との間をテーパ状の蛇腹部4で連結する形に射出成
形、プレスブロー成形、インジェクションブロー成形、
ダイレクトブロー成形等の公知の成形法で一体成形して
なるものである。 このように成形された樹脂製フレキシブルブーツ1
は、例えば、図2に示すように自動車の後部車軸5に駆
動軸6を屈曲変位可能に連動連結するインボードジョイ
ント(自在継手)7のアウターケース8及びアウトボー
ドジョイント9のアウターケース10に各大径口部2を
それそれ外嵌させて締付クランプ12により締付け固定
するとともに、後部車軸5に各小径口部3をそれぞれ外
嵌させて締付クランプ12により締付け固定することに
より、上記各ジョイント7,9の外側を被覆するととも
に、各蛇腹部4の内部にグリース封入空間11,11を
形成する。 上記構成の樹脂製フレキシブルブーツ1の成形材料と
しては、熱可塑性エラストマー樹脂をベース樹脂材料と
し、これに鉱物油または植物油を配合したものを用い
る。その配合比は、熱可塑性エラストマー樹脂100重
量部に対して、鉱物油または植物油を5重量部以下、よ
り好ましくは3重量部以下、特に好ましくは0.5〜3
重量部とする。鉱物油または植物油が5重量部を越えて
添加されると、蛇腹部4の谷部に亀裂が早期に貫通状に
発生し、耐久性に劣ることがある。 熱可塑性エラストマー樹脂(TPE)としては、耐グ
リース、耐屈曲疲労住、及び、柔軟性を有するものであ
れば、ポリエステル系(TPEE)、ポリオレフィン系
(TPO)、ポリアミド系(TPAE)、ウレタン系
(TPU)等、いずれも使用可能であるが、好ましくは
ポリエステル系(TPEE)である。 TPEEは、上述のように芳香族ジカルボン酸と低分
子量グリコールからなるハードセグメントと分子量40
0〜4000のソフトセグメントとを構成成分とする。
ハードセグメントを構成するポリエステルセグメント
は、そのハードセグメントのみで高重合体とした場合に
は融点が180℃以上であり、一方ソフトセグメント
は、軟化点ないし融点は80℃以下である。 前記ハードセグメントを構成する芳香族ジカルボン酸
としては、具体的には、テレフタル酸、ジフェニルカル
ボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、並びに
2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸等のナ
フタレンジカルボン酸が例示され、特にテレフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸から選択される少なくとも1種
の使用が好ましい。これらの芳香族ジカルボン酸と共に
脂肪族系ないし脂環族系ジカルボン酸を併用すること
は、TPEEの特性の調整における自由度が高くなり、
好適な態様である。かかる脂肪族系ないし脂環族系ジカ
ルボン酸としては、シクロヘキサンジカルボン酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸、ダイマ
ー酸、水添ダイマー酸等が例示される。 芳香族ジカルボン酸と脂肪族系ないし脂環族系ジカル
ボン酸を併用する場合、芳香族ジカルボン酸が全酸性分
中70モル%以上であることが好ましく、より好ましく
は75モル%以上である。 ハードセグメントを構成する前記低分子量グリコール
としては、具体的にはエチレングリコール、1,3−プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジメチ
ロールヘプタン、ジメチロールペンタン、トリシクロデ
カンジメタノール、ビスフェノールAエチレンオキサイ
ド付加物、ビスフェノールFエチレンオキサイド付加
物、ビスフェノールSエチレンオキサイド付加物、1,
4−シクロヘキサンジメタノール、ダイマーグリコール
等が例示される。これらのなかでも特に、エチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール、ダイマーグリコールから選択される
少なくとも1種であることが好ましい。 ハードセグメントは、芳香族ジカルボン酸がテレフタ
ル酸であり、低分子量グリコールが1,4−ブタンジオ
ールであることが特に好ましい。 本発明において使用する熱可塑性ポリエステルエラス
トマーにおけるソフトセグメントとしては、具体的に
は、ポリオキシテトラメチレングリコール(PTM
G)、ポリオキシプロピレングリコール(PPG)、脂
肪族ポリエステルジオールが例示される。ポリオキシプ
ロピレングリコールは、末端がエチレンオキサイド単位
となっているものが好ましい。脂肪族ポリエステルジオ
ールとしては、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカン酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸等の脂肪
族ジカルボン酸と、エチレングリコール、1,3−プロ
ピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9
−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジメチロ
ールヘプタン、ジメチロールペンタン等のグリコールの
縮合重合体、ε−カプロラクトンの開環重合体、PTM
Gをベースとしてε−カプロラクトンを開環付加した共
重合体等が例示される。ソフトセグメントは、ポリオキ
シテトラメチレングリコール、ポリオキシプロピレング
リコール、又はポリε−カプロラクトンジオールである
ことが好ましく、前記ソフトセグメントがポリオキシテ
トラメチレングリコールであることが特に好ましい。 上記構成成分を使用した熱可塑性ポリエステルエラス
トマーとしては、ペルプレン(商品名、東洋紡績(株)
製)、ハイトレル(商品名、東レ・デュポン(株)
製)、ARNITEL(DSM社製)などが市販されて
おり、使用が推奨される。特にハードセグメントとして
テレフタル酸と1,4−ブタンジオールの重合体を、か
つソフトセグメントとしてPTMGを使用し、PTMG
の共重合量が40〜50重量%である熱可塑性ポリエス
テルエラストマーとしては、ペルプレンP46Dが好適
な市販品として例示される。 熱可塑性エラストマー樹脂に添加される鉱物油には、
パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイ
ル、アロマ系プロセスオイルがある。これらは、ゴム用
軟化剤、潤滑剤用等として市販されている。プロセスオ
イルは通常パラフィン成分、ナフテン成分、芳香族成分
を含有し、その構成比率に応じてパラフィン系プロセス
オイル、ナフテン系プロセスオイル、アロマ系プロセス
オイルとして分類される。これらのプロセスオイルのな
かでも、本発明の樹脂製フレキシブルブーツにおいて使
用することが好ましいプロセスオイルは、上述のように
芳香族成分の含有率が13%以下のパラフィン系或いは
ナフテン系プロセスオイルであり、より好ましくは芳香
族成分含有率は1〜10%のパラフィン系或いはナフテ
ン系プロセスオイルであり、さらに好ましくは芳香族成
分含有率は1〜10%のパラフィン系プロセスオイルで
ある。特にTPEEとの組合せにおいて好ましいパラフ
ィン系プロセスオイルは、パラフィン成分含有率が60
〜78%、ナフテン成分含有率が20〜35%、芳香族
成分含有率が1〜10%のパラフィン系プロセスオイル
であり、このようなパラフィン系プロセスオイルとして
は、BJオイル(商品名、協同油脂(株)製)が市販さ
れており、その使用が推奨される。 プロセスオイルのパラフィン成分、ナフテン成分、芳
香族成分の含有率の測定は、環分析法(n−d−M法)
(「潤滑ハンドブック」日本潤滑学会 1982年発行
第6版記載)に準じた方法により行う。 植物油としては、なたね油、あまに油、大豆油、ひま
し油などが好適なものとして挙げられる。 かかる鉱物油ないしは植物油、好ましくは芳香族成分
が13%以下のプロセスオイルを、熱可塑性ポリエステ
ルエラストマーに添加することにより、両者の相溶性の
バランスが非常によく、油分が熱可塑性エラストマー樹
脂表面に少しずつ析出するので、長期間にわたり異音防
止効果を発揮することができる。また、鉱物油ないし植
物油が熱可塑性エラストマー樹脂の物性に悪影響を与え
ないので、耐久性についての規格を十分に満足すること
ができる。 鉱物油としてプロセスオイルを使用する場合、その平
均分子量、すなわち、数平均分子量、重量平均分子量、
Z平均分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィ(GPC)法により、カラムとしてGMHXL
GMHXL−G2000HXL(東ソー製)を使用し、SY
STEM−21(昭和電工製)によりクロロホルムを溶
剤(流量0.7ml/min)として40℃にて行い、
示差屈折率(RI)を用いて、単分散ポリスチレンを標
準物質としてポリスチレン換算で行うものとする。 プロセスオイルの数平均分子量は200〜2000、
より好ましくは500〜1000であるものとする。数
平均分子量が2000を越えるプロセスオイルを添加し
た熱可塑性エラストマー樹脂製フレキシブルブーツ1で
は、直ぐに異音(初期異音)が発生する。数平均分子量
が200未満のプロセスオイルを添加した熱可塑性エラ
ストマー樹脂製フレキシブルブーツ1では、初期異音は
発生しないが、異音発生抑制の持続時間が短い。したが
って、プロセスオイルの数平均分子量は上記範囲である
ことが好ましい。 プロセスオイルの重量平均分子量は200〜200
0、より好ましくは500〜1400であるものとす
る。重量平均分子量が2000を越えるプロセスオイル
を添加した熱可塑性エラストマー樹脂製フレキシブルブ
ーツ1では、初期異音が発生する。重量平均分子量が2
00未満のプロセスオイルを添加した熱可塑性エラスト
マー樹脂製フレキシブルブーツ1では、初期異音は発生
しないが、異音発生抑制の持続時間が短い。このため、
プロセスオイルの重量平均分子量は上記範囲であること
が好ましい。 プロセスオイルのZ平均分子量は200〜3000よ
り好ましくは500〜2000であるものとする。Z平
均分子量が3000を越えるプロセスオイルを添加した
熱可塑性エラストマー樹脂製フレキシブルブーツ1で
は、初期異音が発生する。Z平均分子量が200未満の
プロセスオイルを添加した熱可塑性エラストマー樹脂製
フレキシブルブーツ1では、初期異音は発生しないが、
異音発生抑制の持続時間が短い。このため、プロセスオ
イルのZ平均分子量は上記範囲であることが好ましい。 プロセスオイルの動粘度は100〜1000mm2
sec、より好ましくは100〜500mm2 /sec
であるものとする。なお、この動粘度測定は、温度25
℃でB型粘度計を使用して、測定計算される(JIS
K7117準拠)。 プロセスオイルの動粘度が1000mm2 /secを
越えるとフレキシブルブーツの表面にプロセスオイルが
析出しにくくて異音発生抑制の効果が少なく、1000
mm2 /sec未満であるとフレキシブルブーツの表面
にプロセスオイルが早期に析出してしまって異音発生抑
制の持続性が低下するため、プロセスオイルの動粘度は
上記範囲であることが好ましい。 鉱物油あるいは植物油、液状酸化防止剤等の液状添加
剤を熱可塑性エラストマー樹脂中に混練する場合、この
液状添加剤を均一に樹脂中に分散させる方法が問題とな
る。熱可塑性エラストマーのベース樹脂には、酸化防止
剤や顔料等の固体状添加剤が添加されるが、この場合、
固体状添加剤の添加撹拌後、鉱物油あるいは植物油のよ
うな液状添加剤を添加すると、固体状添加剤と液状添加
剤が塊を形成し、熱可塑性エラストマー樹脂に均一に分
散しない場合がある。 また、鉱物油あるいは植物油のような液状添加剤の粘
度が冬期等の低温雰囲気下では高くなり、固体状添加剤
と液状添加剤の塊が形成され易くなる。このような状態
の混合物を二軸押出機を用いて混練して押出しても、固
体状添加剤及び液状添加剤が均一に分散した樹脂は得ら
れないことがある。 そこで、熱可塑性ポリエステルエラストマーのペレッ
トを加温した状態で、これに鉱物油または植物油を添加
して混合撹拌すると、樹脂のペレットの表面に均一に鉱
物油または植物油が付着することを見出した。さらに、
この状態の混合物に、他の酸化防止剤や顔料等の固体状
添加剤を添加して撹拌すると、これら固体状添加剤や鉱
物油または植物油、液状酸化防止剤等の液状添加剤は樹
脂のペレットの表面に均一に付着することを見出した。 また、熱可塑性ポリエステルエラストマーのペレット
と鉱物油又は植物油、液状酸化防止剤等の液状添加剤と
を加温したうえで混合撹拌した後、これに他の固体状添
加剤を添加して混合撹拌するもよい。さらに、熱可塑性
ポリエステルエラストマーのペレットと固体状添加剤と
を加温したうえで混合撹拌した後、これに液状添加剤を
混合撹拌するもよい。さらにまた、熱可塑性ポリエステ
ルエラストマーのペレットと、鉱物油又は植物油を含む
液状添加剤と、他の固体状添加剤とを加温したうえで混
合撹拌するもよい。 このように混合撹拌された熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーのペレットと、液状添加剤及び固体状添加剤と
の混合物を、二軸押出機を用いて混練して押出すと、熱
可塑性ポリエステルエラストマー中に液状添加剤及び固
体状添加剤が均一に分散したブーツ成形材料を得ること
ができ、異音発生抑制の持続効果に優れるフレキシブル
ブーツを得ることに寄与できる。 上記の製造方法において、液状添加剤は鉱物油又は植
物油だけであってもよく、液状酸化防止剤等の添加剤を
含むものであってもよい。 上記した樹脂のペレットなどの加温の温度は60℃以
上、より好ましくは70〜100℃である。60℃より
低い温度では鉱物油、植物油の粘度が高く、均一に分散
しないことがある。100℃より高い温度では、加温方
法として後述するようにミキサー等で熱可塑性ポリエス
テルエラストマーのベース樹脂のペレットを撹拌し、ペ
レットの摩擦熱を利用して加温する方法を採用する場合
には加温時間が長くかかってしまい、生産効率が低下す
る。 熱可塑性ポリエステルエラストマーのペレットを加温
する方法としては、ミキサー等でペレットを撹拌し、ペ
レットの摩擦熱を利用して加温する方法、あるいは一般
的な温風式乾燥器を用いて加温する方法がある。 上記の撹拌方法には、一般的にミキサーやタンブラー
などを使用すればよい。上記混合物を混練して押出す押
出機としては、一般的な単軸式押出機を使用できるが、
これ以上に、樹脂中に液状添加剤及び固体状添加剤を均
一に分散したブーツ成形材料が得られる点で、二軸押出
機を使用することの方が好ましい。 本発明の樹脂製フレキシブルブーツにおいては、熱可
塑性エラストマー樹脂、好ましくはTPEEに各種の添
加剤を加えて特性、加工性等の改善を行うことは好適な
態様であり、かかる添加剤としては酸化防止剤、光安定
剤、帯電防止剤、過酸化物等の分子調整剤、金属不活性
剤、有機系や無機系の核剤、充填剤、増量剤、補強剤、
着色剤等が例示される。 酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系、イオ
ウ系、リン系等の公知の液状ないし固体状の酸化防止剤
が使用可能であり、光安定剤としては、ヒンダードアミ
ン系、トリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエー
ト系、ニッケル系、サリチル系等の公知の光安定剤が使
用できる。 充填剤、増量剤、補強剤、着色剤としては、公知のも
のが限定なく使用可能であり、具体的には、カーボンブ
ラック類、シリカ、ケイ酸カルシウム、カオリン、タル
ク、クレー、ケイソウ土、ウォラストナイト等のケイ酸
化合物、炭酸カルシウムや炭酸バリウム等の金属炭酸
塩、有機系ないし無機系の顔料等が例示される。
【実施例】
(実施例1〜5) ベース材料としてハードセグメントとしてテレフタル
酸と1,4−ブタンジオールの重合体を、かつソフトセ
グメントとしてPTMGを使用し、PTMGの共重合量
が40〜50重量%である熱可塑性ポリエステルエラス
トマーであるペルプレンP46D(東洋紡績(株)製)
を用い、これに添加する鉱物油としてパラフィン系プロ
セスオイルであるBJオイル(協同油脂(株)製を用い
てブーツ成形材料を作製し、得られたブーツ成形材料を
使用して射出成形機で樹脂製フレキシブルブーツを成形
した。鉱物油の配合量は、熱可塑性ポリエステルエラス
トマー100重量部に対して、表1に示すように0.5
〜5.0重量部とした。 BJオイルの環分析(n−d−M法)による分析結果
は、パラフィン系成分含有率が68%、ナフテン系成分
含有率が25%、芳香族成分含有率が8%であった。ま
たGPC法により測定した分子量は、ロットにより変動
するが、数平均分子量が660〜700、重量平均分子
量が810〜850、Z平均分子量が1000〜110
0であり、動粘度は260〜400であった。 (比較例1〜6) ベース材料として実施例1〜5で用いた熱可塑性ポリ
エステルエラストマーを用い、比較例1では鉱物油を無
添加として、射出成形機で実施例1〜5と同様に樹脂製
フレキシブルブーツを成形した。比較例2では、該熱可
塑性エラストマー樹脂100重量部に対して、実施例1
〜5で用いた鉱物油を7重量部添加して、同様に樹脂製
フレキシブルブーツを成形した。また、比較例3〜6で
は、該熱可塑性エラストマー樹脂100重量部に対し
て、低融点脂肪酸アミドA(オレイルオレイン酸アミ
ド)と高融点脂肪酸アミドB(エチレンビスステアリン
酸アミド)とを表1に示す配合量だけ添加して、同様に
樹脂製フレキシブルブーツを成形した。 以上のようにして成形した実施例1〜5及び比較例1
〜6の樹脂製フレキシブルブーツ製品を等速ジョイント
に組み付けて、異音発生の抑制性能、シール性及び耐久
性能について評価した。結果を表1に示す。なお各試験
方法は下記の要領で実施した。 (1)異音発生の抑制 等速ジョイントに組み付けて低速回転させ、初期の異
音発生の有無を確認し、異音の発生が無い場合には
「○」と判定し、観察された場合に「×」と判定した。
また、連続回転時の異音発生までの時間を確認し、異音
抑制持続時間の目標値である25分より短い時間内に異
音を発生した場合に「×」と判定し、それより長く持続
した場合に「○」と判定した。測定条件は、常温雰囲気
(RT)にて等速ジョイントの最大角(図1の角度α)
を49゜、回転数を150rpmとした。また、フレキ
シブルブーツの表面は常に水が付着した状態にした。 (2)シール性 等速ジョイントに組み付けて所定期間連続回転させ、
フレキシブルブーツの大径口部2または小径口部3にあ
って締付クランプ12により締め付けられたシール部に
おける、アウターケース8,10や後部車軸5の外周面
との滑りに起因する所定位置からのずれ、又はグリース
の漏れがないかどうかについて観察した。いずれかか観
察された場合に「×」と判定し、いずれも観察されない
場合に「○」と判定した。具体的には、フレキシブルブ
ーツ製品を等速ジョイントに組み付け、雰囲気温度30
℃、等速ジョイントの最大角を47゜、及び回転数を1
00rpmの条件下で、連続回転を6週間行い、その直
後の状態を観察した。 (3)耐久性能 高温雰囲気100℃で、等速ジョイントの最大角を4
3゜、回転数を500rpmとし、フレキシブルブーツ
の蛇腹部の谷部に亀裂が貫通状に発生するまでの時間を
測定した。また、目標値である30時間より短い時間で
発生した場合に「×」と判定し、それより長い時間後に
発生した場合に「○」と判定した。 表1に示すように、パラフィン系オイルからなる鉱物
油を0.5〜5重量部配合した実施例1〜5の場合は、
異音発生の抑制性能、シール性及び耐久性能の全てにお
いて極めて良好な結果が得られた。 鉱物油を無添加とする比較例1では、初期から異音の
発生が認められた。パラフィン系オイルからなる鉱物油
を添加する場合もその添加量を7重量部とする比較例2
では、異音の抑制性能及びシール性は良好であるが、比
較的早く蛇腹部の谷部に亀裂が発生し、耐久性は満足で
きるものではなかった。 脂肪酸アミド(A/B)を滑剤とし、その配合量が
0.7/0.06重量部、または1.5/0.15重量
部である比較例3,4の場合は、シール性、耐久性は良
好であり、また初期の異音発生は見られなかったが、異
音発生抑制の持続時間が短くて異音の抑制効果が十分で
なかった。また、脂肪酸アミド(A/B)の配合量が
1.8/0.15重量部である比較例5の場合は、初期
の異音発生は見 られないが、異音発生抑制の持続時間が短く、シール性
及び耐久性にも劣っていた。また、脂肪酸アミド(A/
B)の配合量が1.5/0.2重量部である比較側らの
場合は、初期の異音発生は見られず、異音発生抑制の持
続時間も長くて異音の抑制効果は良好であったが、シー
ル性及び耐久性に劣っていた。 (実施例6〜10) ベース材料として実施例1〜5で用いた熱可塑性ポリ
エステルエラストマーを用い、これに添加する鉱物油に
は、表2に示すように、それぞれの数平均分子量が20
0(実施例6)、500(実施例7)、750(実施例
8)、1000(実施例9)、2000(実施例10)
であるパラフィン系プロセスオイルを用いて、実施例1
と同様にして樹脂製フレキシブルブーツを成形した。各
実施例6〜10において、パラフィン系プロセスオイル
の配合量は、熱可塑性ポリエステルエラストマー100
重量部に対して、1.5重量部とした。 (比較例7〜9) 表2に示すように、それぞれの数平均分子量が100
(比較例7)、2250(比較例8)、2500(比較
例9)であるパラフィン系プロセスオイルを用いた以外
は、上記実施例6〜10と同様にして樹脂製フレキシブ
ルブーツを成形した。 以上のようにして作成した実施例6〜10及び比較例
7〜9の樹脂製フレキシブルブーツ製品を等速ジョイン
トに組み付けて、異音発生の抑制性能について評価し
た。試験方法は、等速ジョイントに組み付けて低速回転
させ、初期の異音発生の有無と連続回転時の異音発生ま
での時間(異音発生抑制の持続時間の目標値は25分)
を測定した。このとき、常温雰囲気(RT)、等速ジョ
イントの最大角(図1のα角度)を49゜、回転数を1
50rpmとした。また、フレキシブルブーツの表面は
常に水が付着した状態にした。結果を表2に示す。 この結果、数平均分子量の小さい比較例7では初期の
異音発生は見られなかったが、異音発生抑制の持続時間
は10分という比較的短くて異音の抑制効果が十分でな
かった。数平均分子量の極めて大きい比較例8,9では
フレキシブルブーツ製品の表面にパラフィン系プロセス
オイルが析出(ブリード)しにくく、初期から異音の発
生が認められた。これに対し、実施例6,10では異音
発生抑制の持続時間は25分であって、目標を達成し
た。実施例7,8,9では異音発生抑制の持続時間は6
0分以上であるという好結果が得られた。 (実施例11〜15) ベース材料として実施例1〜5で用いた熱可塑性ポリ
エステルエラストマーを用い、これに添加する鉱物油に
は、表3に示すように、それぞれの重量平均分子量が2
00(実施例11)、500(実施例12)、950
(実施例13)、1400(実施例14)、2000
(実施例15)であるパラフィン系プロセスオイルを用
いて、射出成形機で樹脂製フレキシブルブーツを成形し
た。各実施例11〜15において、パラフィン系プロセ
スオイルの配合量は、熱可塑性ポリエステルエラストマ
ー100重量部に対して、1.5重量部とした。 (比較例10〜12) 表3に示すように、それぞれの重量平均分子量が10
0(比較例10)、2250(比較例11)、2500
(比較例12)であるパラフィン系プロセスオイルを用
いた以外は、上記実施例11〜15と同様にして樹脂製
フレキシブルブーツを成形した。 以上のようにして作成した実施例11〜15及び比較
例10〜12の樹脂製フレキシブルブーツ製品を等速ジ
ョイントに組み付けて、異音発生の抑制性能について評
価した。試験方法は、上記実施例6〜10、比較例7〜
9の場合と同様な方法で行った。結果を表3に示す。 この結果、重量平均分子量の小さい比較例10では初
期の異音発生は見られなかったが、異音発生抑制の持続
時間は10分という比較的短くて異音の抑制効果が十分
でなかった。重量平均分子量の極めて大きい比較例1
1,12では初期から異音の発生が認められた。これに
対し、実施例11,15では異音発生抑制の持続時間は
25分であって、目標を達成した。実施例12,13,
14では異音発生抑制の持続時間は60分以上であると
いう好結果が得られた。 (実施例16〜20) ベース材料として実施例1〜5で用いた熱可塑性ポリ
エステルエラストマーを用い、これに添加される鉱物油
には、表4に示すように、それぞれのZ平均分子量が2
00(実施例1的、500(実施例17)、1300
(実施例18)、2000(実施例19)、3000
(実施例20)であるパラフィン系プロセスオイルを用
いて、実施例1と同様にして樹脂製フレキシブルブーツ
を成形した。各実施例16〜20において、パラフィン
系プロセスオイルの配合量は、熱可塑性ポリエステルエ
ラストマー100重量部に対して、1.5重量部とし
た。 (比較例13〜15) 表4に示すように、それそれのZ平均分子量が100
(比較例13)、3500(比較例14)、4000
(比較例15)であるパラフィン系プロセスオイルを用
いた以外は、上記実施例16〜20と同様にして樹脂製
フレキシブルブーツを成形した。 以上のようにして作成した実施例16〜20及び比較
例13〜15の樹脂製フレキシブルブーツ製品を等速ジ
ョイントに組み付けて、異音発生の抑制性能について評
価した。試験方法は、上記実施例6〜10、比較例7〜
9の場合と同様な方法で行った。結果を表4に示す。 この結果、Z平均分子量の小さい比較例13では初期
の異音発生は見られなかったが、異音発生抑制の持続時
間は10分という比較的短くて異音の抑制効果が十分で
なかった。Z平均分子量の極めて大きい比較例14,1
5では初期から異音の発生が認められた。これに対し、
実施例16,20では異音発生抑制の持続時間は25分
であって、目標を達成した。実施例17,18,19で
は異音発生抑制の持続時間は60分以上であるという好
結果が得られた。 (実施例21,22) 樹脂製フレキシブルブーツの材料としては、実施例1
と同様にペルプレンP46Dを用いた。この熱可塑性ポ
リエステルエラストマーのペレットの温度を60℃(実
施例21)、80℃(実施例22)に加温し、パラフィ
ン系プロセスオイル(商品名:BJオイル、協同油脂
(株)製)を1.5重量部添加し、ミキサーで撹拌後、
他の固体状添加剤として酸化防止剤(商品名:ノクラッ
ク810−NA、大内新興(株)製)1.0重量部、顔
料(カーボンブラック、シーストGSO、平均粒径43
nm)1.0重量部を添加撹拌し、この混合物を二軸押
出機((株)東芝製二軸押出機TEM100)を用いて
混練し押出して成形材料を作成した。このブーツ成形材
料を用いてフレキシブルブーツを成形した。ここで、ペ
レットの加温は、(株)カワタ製スーパーミキサーSM
C−300Nを用いて100rpmでペレットを撹拌す
ることにより行った。また、押出は、スクリュー回転数
100rpm、温度設定240℃で実施した。 (比較例16) 上記実施例21,22と同じ熱可塑性ポリエステルエ
ラストマーのペレット及び添加剤を用いて、同様に成形
材料を作成し、その材料を用いてフレキシブルブーツを
成形した。但し、比較例16ではペレットを加温するこ
となく、常温(23℃)でパラフィン系オイルを添加し
た。 以上のようにして作成した実施例21,22及び比較
例16のフレキシブルブーツについて、上記の実施例6
〜10、比較例7〜9と同様の試験方法で異音発生の抑
制性能を評価した。結果を表5に示す。 表5に示すように、実施例21(ペレット温度60
℃)、実施例22(ペレット温度80℃)では、異音発
生抑制の持続時間は25分以上であり、目標を達成した
が、比較例16では樹脂への液状添加剤、固体状添加剤
の分散性が比較的悪く、異音発生抑制効果が15分と短
かった。 (実施例23) ベース材料として実施例1〜5で用いた熱可塑性ポリ
エステルエラストマーを用い、これに添加する鉱物油と
して実施例1〜5で用いたパラフィン系オイルを用い
て、該オイルを樹脂100重量部に対して1.5重量部
添加して、射出成形機で樹脂製フレキシブルブーツを成
形した。 (比較例17) ベース材料として実施例23と同じ熱可塑性ポリエス
テルエラストマーを用い、パラフィン系オイルを添加す
る代わりに、樹脂100重量部に対して、オレイルオレ
イン酸アミド0.3重量部とエチレンビスステアリン酸
アミド0.08重量部とを添加して、同様に樹脂製フレ
キシブルブーツを成形した。 以上のようにして成形した実施例23と比較例17の
フレキシブルブーツについて、異音発生抑制材であるオ
イル又は脂肪酸アミドの析出特性を調べた。具体的に
は、成形したフレキシブルブーツを常温下に放置し、
(a)単純放置、(b)14日毎拭き取り、(c)7日
毎拭き取りの各場合における、ブーツ表面へのオイル又
は脂肪酸アミドの析出量を測定した。析出量の測定は、
ブーツの内外面を柔らかい布(ウエス)で拭き取り、そ
の重量変化を測定した。析出量は、ブーツ1個(55
g)当りの重量(mg)にて表示した。 上記(a)の単純放置では、成形から1,3,4,
7,14,28,42及び56日の各経過後に、析出量
を測定した。(b)の14日毎拭き取りでは、成形から
14日経過毎にブーツ表面に析出した析出物を拭き取り
ながら、所定の放置日数経過後の析出量を測定した。
(c)の7日毎拭き取りでは、成形から7日経過毎にブ
ーツ表面に析出した析出物を拭き取りながら、所定の放
置日数経過後の析出量を測定した。 結果は図3に示す如く、実施例23では、比較例16
に対して、異音発生抑制材の析出量が多く、また、拭き
取り試験においても拭き取り後の析出量は減少するもの
の比較例よりも析出量が多く、直ちに異音を抑制できる
最低レベル(13mg)以上に回復していた。これに対
して、比較例16では、拭き取り後の析出量が少なく、
異音を抑制できる最低レベル(7mg/1ブーツ)以上
になかなか回復しなかった。 〔膨潤度の測定〕 樹脂製フレキシブルブーツの成形材料として使用す
る、プロセスオイルを配合していない素原料であるペル
プレンP46Dについて、各種プロセスオイルに浸漬
し、その膨潤度を測定した。測定はJIS K6258
(加硫ゴムの浸漬試験)に準拠して行った。測定条件は
以下の通りである。表6において、Cp,Cn,Ca
は、それぞれ環分析法(n−d−M法)により測定した
パラフィン成分含有率、ナフテン成分含有率、芳香族
(アロマ)成分含有率を示す。テストピース:20mm
×50mm×2.0mm 試験温度:100℃ 浸漬時間:48時間 測定結果は、体積変化率(vol%)、及び重量変化
率(wt%)にて求めた。測定結果を表6に示した。こ
の結果より、パラフィン成分含有率が60〜78%、ナ
フテン成分含有率が20〜35%、芳香族成分含有率が
1〜10%のパラフィン系プロセスオイルをTPEEに
添加すると適度に保持されつつブリードし、樹脂製フレ
キシブルブーツの初期の異音発生を抑制できると共に、
その異音発生抑制の持続効果を向上することができ、シ
ール性、耐久性の向上をも図れることが分かる。 本発明によれば、自動車の等速ジョイントなどに装着
し、広角度に屈曲変位した状態で連続回転させる場合
も、樹脂製フレキシブルブーツの初期の異音発生を抑制
できるばかりか、その異音発生抑制の持続効果を向上す
ることができ、シール性、耐久性の向上をも図れるとい
う利点がある。 [産業上の利用分野] 自動車の等速ジョイントブーツ及びその製造に使用可
能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願2000−138903(P2000−138903) (32)優先日 平成12年5月11日(2000.5.11) (33)優先権主張国 日本(JP) 早期審査対象出願 (72)発明者 大野 宏 日本国大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17 番18号 東洋ゴム工業株式会社内 (72)発明者 上乃 均 日本国滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡績株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 平7−126500(JP,A) 特開 平9−177993(JP,A) 特開 平3−139557(JP,A) 特開 平9−194704(JP,A) 特開 平11−130952(JP,A) 特開 平11−94083(JP,A) 特開 平5−125263(JP,A) 国際公開97/046618(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 3/84 F16J 3/04 F16J 15/52 C08L 67/00 - 67/08

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース樹脂材料に熱可塑性エラストマー
    樹脂を用いて成形され、大径口部と小径口部とが蛇腹部
    で連結されてなる樹脂製フレキシブルブーツにおいて、
    前記熱可塑性エラストマー樹脂に鉱物油を添加してあ
    り、前記鉱物油は、芳香族成分の含有率が13%以下の
    パラフィン系オイル、ナフテン系オイルから選択される
    少なくとも1種のプロセスオイルであることを特徴とす
    る樹脂製フレキシブルブーツ。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性エラストマー樹脂が芳香族
    ジカルボン酸と低分子量グリコールからなるハードセグ
    メントと分子量400〜4000のソフトセグメントと
    を構成成分とする熱可塑性ポリエステルエラストマーで
    ある請求項1に記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  3. 【請求項3】 前記ハードセグメントを構成する芳香族
    ジカルボン酸が、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン
    酸から選択される少なくとも1種であり、前記低分子量
    グリコールがエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
    ール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ダイマー
    グリコールから選択される少なくとも1種である請求項
    2に記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  4. 【請求項4】 前記ハードセグメントを構成する芳香族
    ジカルボン酸がテレフタル酸であり、前記低分子量グリ
    コールが1,4−ブタンジオールである請求項2に記載
    の樹脂製フレキシブルブーツ。
  5. 【請求項5】 前記ソフトセグメントが、ポリオキシテ
    トラメチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
    ール、又は脂肪族ポリエステルジオールである請求項2
    に記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  6. 【請求項6】 前記ソフトセグメントがポリオキシテト
    ラメチレングリコールである請求項2に記載の樹脂製フ
    レキシブルブーツ。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性ポリエステルエラストマー
    中のポリオキシテトラメチレングリコールの共重合量が
    35〜55重量%である請求項6に記載の樹脂製フレキ
    シブルブーツ。
  8. 【請求項8】 前記熱可塑性ポリエステルエラストマー
    中のポリオキシテトラメチレングリコールの共重合量が
    40〜50重量%である請求項6に記載の樹脂製フレキ
    シブルブーツ。
  9. 【請求項9】 前記鉱物油は、芳香族成分の含有率が1
    〜10%以下のパラフィン系オイル、ナフテン系オイル
    から選択される少なくとも1種のプロセスオイルである
    請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂製フレキシブルブ
    ーツ。
  10. 【請求項10】 熱可塑性エラストマー樹脂100重量
    部に対して、プロセスオイルを5重量部以下に配合して
    あることを特徴とする請求項1又は9に記載の樹脂製フ
    レキシブルブーツ。
  11. 【請求項11】 プロセスオイルの数平均分子量が20
    0〜2000であることを特徴とする請求項1又は9に
    記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  12. 【請求項12】 プロセスオイルの重量平均分子量が1
    00〜2000であることを特徴とする請求項1又は9
    に記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  13. 【請求項13】 プロセスオイルのZ平均分子量が20
    0〜3000であることを特徴とする請求項1又は9に
    記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  14. 【請求項14】 前記プロセスオイルは、B型粘度計を
    用いた動粘度が、100〜1000mm/sec(2
    5℃)であることを特徴とする請求項1又は9に記載の
    樹脂製フレキシブルブーツ。
  15. 【請求項15】 前記鉱物油による前記ポリエステルエ
    ラストマーの膨潤度が8vol%以下である請求項1又
    は9に記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  16. 【請求項16】 前記鉱物油による前記ポリエステルエ
    ラストマーの膨潤度が6wt%以下である請求項1又は
    9に記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
  17. 【請求項17】 前記プロセスオイルは、パラフィン成
    分含有率が60〜78%、ナフテン成分含有率が20〜
    35%であることを特徴とする請求項1又は9に記載の
    樹脂製フレキシブルブーツ。
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