JP4403320B2 - 樹脂製フレキシブルブーツ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、防塵および、自在軸継手を潤滑するグリースの保持のため自在軸継手に装着されるフレキシブルブーツに関し、特に、ポリエステルブロック共重合体組成物から成形されたフレキシブルブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車の等速ジョイントのような自在軸継手の防塵、グリース保持を目的としたフレキシブルブーツは、おもにクロロプレンゴムが用いられてきた。しかし、自動車の等速ジョイント用フレキシブルブーツとした場合、クロロプレンゴムは、繰り返し屈曲応力に対する耐久性が不足しており、長期間の使用によって亀裂が発生し、破損にいたることが問題となっている。また、耐寒性に劣るため、極寒冷地での使用時に硬化し、破損にいたることがある。さらに、機械的強度が小さいクロロプレンゴム製フレキシブルブーツでは、走行中飛び石などによる破損や、自動車の高速走行時のような高速回転時には、異常に膨張し、変形や他部品との干渉による破損などの問題が発生する。
【0003】
このような問題点に対し、耐屈曲疲労性、耐寒性、機械的強度に優れる材料として、熱可塑性ポリエステルエラストマーによって成形されたフレキシブルブーツが提案され、実用化されている。
【0004】
しかし、自在軸継手が高角度で屈曲、回転すると、熱可塑性ポリエステルエラストマーからなるフレキシブルブーツの蛇腹を形成する山部の隣り合う側面が強く接触し、異常な摺動音が発生することがある。
【0005】
この摺動音の発生原因は、次のように考えられる。自在軸継手が屈曲したまま回転すると、フレキシブルブーツ蛇腹表面の滑りが悪い場合、接触した蛇腹表面同士が密着したまま回転し、蛇腹表面は、ずれるように変形する。回転が進むにつれてずれが大きくなるが、あるところで密着した表面が離れ、ずれが元に戻る。この繰り返しによって、蛇腹表面が周期的に変形し、さらに蛇腹の周期的な変形が周囲の空気の振動となって異常摺動音が発生する。
【0006】
上記の摺動音発生原因から考えて、フレキシブルブーツ蛇腹表面の滑りをよくすることで異常摺動音を防ぐことができると考えられる。その方法として、実開平2−34829号公報に提案されているように、蛇腹表面の一部あるいは全部を粗面化することがあげられる。また、特開平6−117535号公報には、摩擦摩耗特性改良剤としてシリコーン樹脂を含有した熱可塑性ポリエステルエラストマーを用いたフレキシブルブーツが提案され、特開平9-177971号公報には異音抑制剤としてアルキレンビス高級脂肪酸アミドを配合した熱可塑性エラストマーで形成された自在軸継手用ブーツが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、フレキシブルブーツ表面を粗面化する場合、長期間の使用によって表面が摩耗し、粗面状態が失われていくため摺動音抑制効果の持続性が不十分である。
【0008】
また、シリコーン樹脂を配合したポリエステルエラストマーを用いて成形されたフレキシブルブーツの場合、フレキシブルブーツ表面に滲出したシリコーン樹脂によって蛇腹表面の滑りが良くなり異常摺動音は発生しにくくなる。
【0009】
しかし、フレキシブルブーツ表面が水で濡れた場合、水が介在する部分では蛇腹同士は直接接触せず、非常に摩擦係数が小さい。その状態で、自在継手軸が屈曲したまま回転していくと、蛇腹表面に介在する水は、蛇腹表面同士の接触面圧によって排除されるが、水がない部分は水が介在する部分に比べて相対的に滑りが悪いため、急激に摩擦抵抗力が発生し、蛇腹表面が急激に変形する。この変形が元に戻ることによって、蛇腹表面が濡れていない場合と同様に摺動音が発生する。このように蛇腹表面に水がある部分とない部分の滑りの差によって摺動音が発生する場合、シリコーン樹脂を含有した熱可塑性ポリエステルエラストマーは、通常の熱可塑性ポリエステルエラストマーと差異がなく、シリコーン樹脂含有熱可塑性ポリエステルエラストマーを用いた樹脂製フレキシブルブーツは摺動音抑制効果が不十分である。
【0010】
また、蛇腹表面に水がある部分とない部分の滑りの差を小さくするため、シリコーン樹脂を大量に配合する場合、ポリエステルエラストマーとシリコーン樹脂の相容性が悪いため、フレキシブルブーツの成形時に層状剥離が発生し、その剥離に起因するブーツの破損が発生する問題もある。
【0011】
一方、熱可塑性エラストマーにエチレンビスステアリン酸アミドのようなアルキレン対称ビス脂肪酸アミドだけを配合してブーツを形成する方法は、摺動音改良剤がブーツ表面に均一に滲出するまでの時間が長いので、効果が発現するまでに長い時間を要する。また、滲出した摺動音改良剤が結晶化して白化するためブーツ表面が白粉で覆われ外観が悪い。また、結晶化した摺動音改良剤は脱落しやすいため効果が持続しにくい欠点があった。
【0012】
本発明の目的は、熱可塑性ポリエステルエラストマー本来の優れた耐久性、機械的強度を保持し、摺動音を抑制し、かつ摺動音抑制効果が半永久的に持続し、外観も良好なフレキシブルブーツを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は次の手段をとるものである。
【0014】
(1)大口径部と小口径部を蛇腹部によって連結した形状を有する樹脂製フレキシブルブーツにおいて、該フレキシブルブーツを形成する樹脂が、主として結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と、主として脂肪族ポリエーテル単位および/または脂肪族ポリエステル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)に、下記構造式(I)で表されるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)を1種類または、2種類以上配合してなるポリエステルブロック共重合体組成物であって、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)の配合量が、ポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対して、0.01〜5重量部であるポリエステルブロック共重合体組成物、であることを特徴とする樹脂製フレキシブルブーツ。
【0015】
【化4】
(式中、R1、R2は、飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基を表し、R1とR2は互いに異なり、Rはそれらの基からさらに1水素を取り除いた炭化水素基を表す。)
(2)大口径部と小口径部を蛇腹部によって連結した形状を有する樹脂製フレキシブルブーツにおいて、該フレキシブルブーツを形成する樹脂が、主として結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と、主として脂肪族ポリエーテル単位および/または脂肪族ポリエステル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)に、下記構造式(I)で表されるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)を1種類または、2種類以上、および下記構造式(II)で表されるアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)を1種類または、2種類以上配合してなるポリエステルブロック共重合体組成物であって、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)とアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の配合量が下記一般式(1)で定められるポリエステルブロック共重合体組成物、であることを特徴とする樹脂製フレキシブルブーツ。
【0016】
【化5】
【化6】
(式中、R1、R2、R3は、飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基を表し、R1とR2は互いに異なっている。R3は、R1またはR2と同一でも良い。Rはそれらの基からさらに1水素を取り除いた炭化水素基を表す。)
式(1) 0.01<b+c<5
(ただし、一般式(1)中、bおよびcは、それぞれポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対する、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)およびアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の配合量を重量部数で表したもので、それぞれ、0<b<5、および、0<c<5、である。)
【0017】
【作用】
本発明の樹脂製フレキシブルブーツはポリエステルブロック共重合体組成物で構成される。
【0018】
そのポリエステルブロック共重合体組成物は、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)を摺動特性改良剤として含有するが、かかるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)は、従来から知られている脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等の脂肪酸誘導体、アルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物および、特開平5−279557号公報に開示されている長鎖炭化水素置換アマイドに比べて、ポリエステルブロック共重合体表面への滲出が特異的に速い。そのため、成形後短時間で、かかるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物が成形品表面を均一に覆い、摩擦係数が一定でかつ小さく、滑らかなフレキシブルブーツ表面を形成する。したがって、本発明のポリエステルブロック共重合体組成物からなるフレキシブルブーツは、摩擦摩耗性に優れ、スティックスリップが抑制された物品となる。
【0019】
さらに驚くべきことに、本発明のポリエステルブロック共重合体組成物を成形したフレキシブルブーツは、表面が水で濡れた状態での静摩擦係数と動摩擦係数の差が小さい。これは、かかる成形品が水に覆われた状態で、水による潤滑層の厚みに関係なく一定の摩擦係数を示すことを示唆する。したがって、水で濡れた表面での摺動によって水潤滑層の厚みが変化し、摩擦係数が変化することによって起こるスティックスリップは、本発明のポリエステルブロック共重合体組成物を成形したフレキシブルブーツにおいて発生しない。
【0020】
このように本発明のフレキシブルブーツは、摩擦係数が小さく、表面が水で濡れた場合などいかなる使用条件下においてもスティックスリップが抑制され、かつブルーミングが抑制されるので、摩擦係数現象による異音防止効果が半永久的に持続する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0022】
本発明の樹脂製フレキシブルブーツに用いられるポリエステルブロック共重合体(A)の高融点結晶性重合体セグメント(a)は、芳香族ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体と脂肪族ジオールから形成されるポリエステルであり、好ましくはテレフタル酸および/またはジメチルテレフタレートと1,4−ブタンジオールから誘導されるポリブチレンテレフタレートであるが、この他に、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、ナフタレン−2,7−ジカルボン酸、ジフェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−スルホイソフタル酸、あるいはこれらのエステル形成性誘導体などのジカルボン酸成分と、分子量300以下のジオール、例えば、エチレングリコール、トリメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、デカメチレングリコールなどの脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、トリシクロデカンジメチロールなどの脂環式ジオール、キシリレングリコール、ビス(p−ヒドロキシ)ジフェニル、ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン、ビス[4−(2−ヒドロキシ)フェニル]スルホン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロヘキサン、4,4’−ジヒドロキシ−p−タ−フェニル、4,4’−ジヒドロキシ−p−クオ−タ−フェニルなどの芳香族ジオールなどから誘導されるポリエステル、あるいはこれらのジカルボン酸成分およびジオール成分を2種以上併用した共重合ポリエステルであっても良い。また、3官能以上の多官能カルボン酸成分、多官能オキシ酸成分および多官能ヒドロキシ成分などを5モル%以下の範囲で共重合することも可能である。
【0023】
本発明に用いられるポリエステルブロック共重合体(A)の低融点重合体セグメント(b)は、脂肪族ポリエーテルおよび/または脂肪族ポリエステルである。脂肪族ポリエーテルとしては、ポリ(エチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(ヘキサメチレンオキシド)グリコール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加重合体、エチレンオキシドとテトラヒドロフランの共重合体などが挙げられる。また、脂肪族ポリエステルとしては、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリエナントラクトン、ポリカプリロラクトン、ポリブチレンアジペート、ポリエチレンアジペートなどが挙げられる。これらの脂肪族ポリエーテルおよび/または脂肪族ポリエステルのなかで得られるポリエステルブロック共重合体の弾性特性からポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール、ポリ(プロピレンオキシド)グリコールのエチレンオキシド付加物、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリブチレンアジペート、ポリエチレンアジペートなどが好ましい。また、これらの低融点重合体セグメントの数平均分子量としては共重合された状態において300〜6000程度であることが好ましい。
【0024】
本発明に用いられるポリエステルブロック共重合体(A)における低融点重合体セグメント(b)の共重合量は、好ましくは10〜80重量%、更に好ましくは15〜75重量%である。
【0025】
本発明に用いられるポリエステルブロック共重合体(A)は公知の方法で製造することができる。例えば、ジカルボン酸の低級アルコールジエステル、過剰量の低分子量グリコール、および低融点重合体セグメント成分を触媒の存在下エステル交換反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法。あるいはジカルボン酸と過剰量のグリコールおよび低融点重合体セグメント成分を触媒の存在下エステル化反応せしめ、得られる反応生成物を重縮合する方法。また、あらかじめ高融点結晶性セグメントを作っておき、これに低融点セグメント成分を添加してエステル交換反応によりランダム化せしめる方法。高融点結晶性セグメントと低融点重合体セグメントを鎖連結剤でつなぐ方法。さらにポリ(ε−カプロラクトン)を低融点重合体セグメントに用いる場合は、高融点結晶性セグメントにε−カプロラクトンモノマを付加反応させるなど、いずれの方法をとってもよい。
【0026】
本発明におけるポリエステルブロック共重合体組成物に用いられる成分の一つであるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)は、下記構造式(I)で表され、
【化7】
構造式(I)における置換基R1、R2としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプシル基、オクチル基、カプリル基、ラウリル基、ウンデカニル基、ミリスチル基、パルミチル基、ヘプタデカニル基、ステアリル基、アラキジル基、ベヘニル基などの飽和脂肪族炭化水素基、パルミトレイル基、ヘプタデセニル基、オレイル基、エイコセニル基、エルシル基、リノール基、リノレン基、などの不飽和脂肪族炭化水素基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基などの脂環式炭化水素基、フェニル基、フェニルプロパン基、フェニルスルホン基、ベンジル基、トルイル基、キシリル基、ナフチル基などの芳香族炭化水素基が挙げられる。なお、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)のR1とR2は必ず異なる置換基でなければならない。また、構造式(I)における置換基Rとしては、置換基R1、R2の例として挙げた上記の炭化水素基からさらに1水素取り除いた置換基が挙げられる。これらのうち、置換基Rがエチレンであるエチレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物が好ましい。また置換基R1、R2はパルミチル基、ステアリル基、ヘプタデカニル基、パルミトレイル基、ヘプタデシル基、オレイル基、エイコセニル基などの組合せからなるものが好ましい。
【0027】
本発明に用いるポリエステルブロック共重合体組成物において、これらのアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)は、1種類または、2種類以上の化合物を組み合わせて配合し、ポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対し、0.01〜5重量部、好ましくは0.05〜5重量部を配合する。アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)の配合量が0.01重量部未満では摩擦係数の低減やスティックスリップの抑制効果が十分でなく、5重量部を越えるとポリエステルブロック共重合体との相溶不良が著しくなり、フレキシブルブーツ表面に剥離等が発生するため機械物性などが損なわれる。
【0028】
ポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)0.01〜5重量部を配合した本発明の樹脂組成物は、摺動性に優れ、摩擦係数が低いだけでなく、スティックスリップが抑制されるが、アルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)と組み合わせて配合することによって、摺動性をさらに向上させることができる。具体的には、本発明のポリエステルブロック共重合体組成物の優れた摺動特性の持続性が向上する。ここで用いるアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)は、下記構造式(II)に示される。
【0029】
【化8】
構造式(II)における置換基R3としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプシル基、オクチル基、カプリル基、ラウリル基、ウンデカニル基、ミリスチル基、パルミチル基、ヘプタデカニル基、ステアリル基、アラキジル基、ベヘニル基などの飽和脂肪族炭化水素基、パルミトレイル基、ヘプタデセニル基、オレイル基、エイコセニル基、エルシル基、リノール基、リノレン基、などの不飽和脂肪族炭化水素基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基などの脂環式炭化水素基、フェニル基、フェニルプロパン基、フェニルスルホン基、ベンジル基、トルイル基、キシリル基、ナフチル基などの芳香族炭化水素基が挙げられる。また、構造式(II)における置換基Rとしては、置換基R3の例として挙げた上記の炭化水素基からさらに1水素取り除いた置換基が挙げられる。これらのうち、置換基Rが、エチレンであるエチレン対称ビス脂肪酸アミド化合物が好ましい。また、置換基R3はパルミチル基、ステアリル基、ヘプタデカニル基、パルミトレイル基、ヘプタデシル基、オレイル基、エイコセニル基からなるものが好ましく、オレイル基、ステアリル基からなるものがさらに好ましい。
【0030】
本発明に用いるポリエステルブロック共重合体組成物において、これらのアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)は、1種類または、2種類以上の化合物を組み合わせて配合し、ポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対し、アルキレンビス非対称脂肪酸アミド化合物(B)との合計が0.01〜5重量部、好ましくは、0.05〜5重量部を配合する。アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)とアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の合計配合量が0.01重量部未満では摩擦係数の低減やスティックスリップの抑制効果が十分でなく、5重量部を越えるとポリエステルブロック共重合体との相溶不良が著しくなり、フレキシブルブーツ表面に剥離等が発生するため機械物性などが損なわれる。
【0031】
本発明に用いるポリエステルブロック共重合体組成物の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステルブロック共重合体、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物、必要に応じてアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物をはじめとする他の添加物を一緒に配合した原料をスクリュー型押出機に供給し溶融混練する方法が挙げられる。
【0032】
また本発明に用いるポリエステルブロック共重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、公知のヒンダードフェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系、芳香族アミン系などの酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系などの耐光剤、ガラス繊維などの補強剤、難燃剤などを任意に含有せしめることができる。
【0033】
また本発明に用いるポリエステルブロック共重合体組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、公知のヒンダードフェノール系、ホスファイト系、チオエーテル系、芳香族アミン系などの酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系などの耐光剤、ガラス繊維などの補強剤、難燃剤などを任意に含有せしめることができる。
【0034】
本発明の樹脂製フレキシブルブーツの製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、押出ブロー、射出ブロー、プレスブローなどのブロー成形法や射出成形法などがあげられる。
【0035】
本発明の樹脂製フレキシブルブーツは、摩擦摩耗特性に優れた特定の熱可塑性ポリエステルエラストマーを用いることによって、該フレキシブルブーツが装着される自動車用等速ジョイントのような自在軸継手が、高角度で屈曲・回転した場合でも異常摺動音を発生しない。さらに、本発明の樹脂製フレキシブルブーツに用いられる熱可塑性ポリエステルエラストマーは本来の耐久性、機械的強度を有しており、樹脂製フレキシブルブーツとして優れた耐久性を示す。
【0036】
【実施例】
以下に実施例によって本発明の効果を説明する。なお、実施例中の%および部とは、ことわりのない場合すべて重量基準である。
【0037】
参考例
熱可塑性ポリエステルエラストマー(A−1)〜(A−6)、(B−1)〜(B−5)の製造
ポリブチレンテレフタレートをハードセグメントとし、ポリテトラメチレンオキシドグリコールをソフトセグメントとするポリエステルブロック共重合体(ハードセグメント/ソフトセグメント重量比=45/55)100部に対して、”イルガノックス”1010(チバガイギー製ヒンダードフェノール系酸化防止剤)0.5部、ジフェニルメタンジイソシアネート0.3部、カーボンブラック1部をヘンシェル・ミキサー中で混合した後、内径40mm、L/D=30の2軸押し出し機の供給口に供給し、シリンダーおよびダイスの設定温度を240℃、スクリュー回転数130rpmで溶融混練をおこなった。ダイスからポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングをおこなってペレット化し熱可塑性ポリエステルエラストマー(B−1)を得た。
【0038】
上記と同じポリエステルブロック共重合体100重量部に対して、”イルガノックス”1010(チバガイギー製ヒンダードフェノール系酸化防止剤)0.5部、ジフェニルメタンジイソシアネート0.3部、カーボンブラック1部をヘンシェル・ミキサー中で混合する際に、表1に示すようなアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物、アルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物を、表2に示すような配合量で混合し、内径40mm、L/D=30の2軸押し出し機の供給口に供給し、シリンダーおよびダイスの設定温度を240℃、スクリュー回転数130rpmで溶融混練をおこなった。ダイスからポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングをおこなってペレット化し、熱可塑性ポリエステルエラストマー(A−1)〜(A−6)を得た。
【0039】
また、同様に、表2に示す配合量で混合し、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B−2)〜(B−4)を得た。
【0040】
さらに、ポリエステルブロック共重合体100部に対して、”イルガノックス”1010(チバガイギー製ヒンダードフェノール系酸化防止剤)0.5部、ジフェニルメタンジイソシアネート0.3部、カーボンブラック1部をヘンシェル・ミキサーで混合する際に、粘度107cs/25℃のシリコーン樹脂を、表2に示す配合量で混合し、内径40mm、L/D=30の2軸押し出し機の供給口に供給し、シリンダーおよびダイスの設定温度を240℃、スクリュー回転数130rpmで溶融混練をおこなった。ダイスからポリマを水中にストランド状で吐出し、カッティングをおこなってペレット化し、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B−5)を得た。
【0041】
【表1】
【表2】
得られた熱可塑性ポリエステルエラストマーの物性について、射出成形片を用いて下記の評価をおこなった。
【0042】
表面硬度:JIS K7215に準拠し、デュロメーターDスケールで測定。
【0043】
引張物性:JIS K7113に準拠し、2号試験片について測定。
【0044】
メルトフローレート:ASTM D1238に準拠し、測定温度220℃、荷重2160gで測定。
【0045】
また、熱可塑性ポリエステルエラストマーの耐屈曲疲労性は、プレス成形した厚さ2mm、幅20mmの試験片について、下記条件で試験をおこない、50万回の屈曲サイクル後の亀裂長さを測定した。
【0046】
試験条件:
試験機 :デマッチャ屈曲疲労試験機
試験温度 :100℃
チャック間距離:25mm---5.6mm
屈曲サイクル :300回/分
この試験において、亀裂の発生が小さい方が耐久性に優れる。
【0047】
実施例1〜6、比較例1〜5
参考例で得られた熱可塑性ポリエステルエラストマーを80℃で5時間熱風乾燥した後、プレスブロー成形機(オスバーガー社製SBE50/140型)を用いて、シリンダー温度230℃、ノズル温度230℃、金型温度30℃の成形条件で、等速ジョイント用フレキシブルブーツを成形した。
【0048】
このフレキシブルブーツを成形後2時間静置した後、等速ジョイントに装着し、ジョイント駆動時の作動音を騒音計を用いて測定した。測定は、フレキシブルブーツ表面に水がない状態と、水がある状態でおこなった。
【0049】
作動音試験条件:
試験温度 :23℃
試験回転速度 :200rpm
作動角度 :40°
騒音計までの距離:20cm
なお、ジョイントの作動角度0°でフレキシブルブーツの蛇腹同士が接触しない場合、ジョイント駆動時の作動音は約60dBである。
【0050】
得られた熱可塑性ポリエステルエラストマーの物性および、その熱可塑性ポリエステルエラストマーを用いて成形したフレキシブルブーツの作動音試験結果を表3に示す。
【0051】
【表3】
比較例1〜比較例5のフレキシブルブーツは、表面に水がない場合、異常摺動音が発生した。さらに、表面に水がある場合、さらに異常摺動音が大きくなった。
【0052】
実施例にある本発明のフレキシブルブーツは、いずれも作動音試験において、異常摺動音の発生はなかった。
【0053】
実施例7、比較例6〜7
熱可塑性ポリエステルエラストマー(A−5)、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B−1)、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B−2)を、80℃で5時間熱風乾燥した後、プレスブロー成形機(オスバーガー社製SBE50/140型)を用いて、シリンダー温度230℃、ノズル温度230℃、金型温度30℃の成形条件で、等速ジョイント用フレキシブルブーツを成形した。
【0054】
このフレキシブルブーツを成形後すぐ、等速ジョイントに装着したものを各5セット用意した。これらについて、直後、1時間後、24時間後、48時間後、96時間後に、ジョイント駆動時の作動音を表面水無しの状態で、騒音計を用いて測定した。また、その際にフレキシブルブーツの外観を観察した。結果を表4に示す。
【0055】
【表4】
実施例7の本発明のフレキシブルブーツは、成形直後から異常摺動音の発生が無く、成形後の時間が経過しても同様に異常摺動音の発生が無く、ブーツ表面外観も、ずっと良好な状態を保っていた。これに対し、比較例6のフレキシブルブーツは、表面外観はずっと良好な状態を保っていたが、異常摺動音の発生を抑制することができなかった。また、比較例7のフレキシブルブーツは、異常摺動音を発生しなくなるまでに時間がかかり、異常摺動音を発生しなくなってくるとともに、ブーツの表面が白化してきて外観不良が発生した。
【0056】
実施例8、比較例8〜9
実施例7および比較例6〜7で成形したフレキシブルブーツをただちに等速ジョイントに装着し、23℃で96時間静置した後、ジョイント駆動時の作動音を騒音計を用いて測定した。測定はフレキシブルブーツ表面に水がない状態で行い、5分間試験を行った後、5時間放置し、その後、再び5分間試験を行った後、5時間放置することを繰り返した。結果を表5に示す。
【0057】
【表5】
実施例8の本発明のフレキシブルブーツは、繰り返し試験をしても、異常摺動音の発生が無かった。これに対し比較例8のフレキシブルブーツは、常に異常摺動音が発生した。また、比較例9のフレキシブルブーツは、初めは異常摺動音を発生しなかったが、試験を繰り返すと、次第に異常摺動音を発生するようになり、効果の持続性が悪かった。
【0058】
【発明の効果】
本発明はポリエステルブロック共重合体に特定の化合物を配合した熱可塑性ポリエステルエラストマーを用いることによって、フレキシブルブーツが装着される自動車用等速ジョイントのような自在軸継手が、高角度で屈曲・回転した場合でも異常摺動音を発生しない樹脂製フレキシブルブーツを得ることができる。このフレキシブルブーツは成形直後から異常摺動音を発生せず、その効果は長い時間にわたって保持される。さらに、本発明の樹脂製フレキシブルブーツに用いられる熱可塑性ポリエステルエラストマーは本来の耐久性、機械的強度を有しており、樹脂製フレキシブルブーツとして優れた耐久性を示す。
Claims (10)
- 大口径部と小口径部を蛇腹部によって連結した形状を有する樹脂製フレキシブルブーツにおいて、該フレキシブルブーツを形成する樹脂が、主として結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と、主として脂肪族ポリエーテル単位および/または脂肪族ポリエステル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)に、下記構造式(I)で表されるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)を1種類または、2種類以上配合してなるポリエステルブロック共重合体組成物であって、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)の配合量が、ポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対して、0.01〜5重量部であるポリエステルブロック共重合体組成物、であることを特徴とする樹脂製フレキシブルブーツ。
- 大口径部と小口径部を蛇腹部によって連結した形状を有する樹脂製フレキシブルブーツにおいて、該フレキシブルブーツを形成する樹脂が、主として結晶性芳香族ポリエステル単位からなる高融点結晶性重合体セグメント(a)と、主として脂肪族ポリエーテル単位および/または脂肪族ポリエステル単位からなる低融点重合体セグメント(b)とを主たる構成成分とするポリエステルブロック共重合体(A)に、下記構造式(I)で表されるアルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)を1種類または、2種類以上、および下記構造式(II)で表されるアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)を1種類または、2種類以上配合してなるポリエステルブロック共重合体組成物であって、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)とアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の配合量が下記一般式(1)で定められるポリエステルブロック共重合体組成物、であることを特徴とする樹脂製フレキシブルブーツ。
式(1) 0.01<b+c<5
(ただし、一般式(1)中、bおよびcは、それぞれポリエステルブロック共重合体(A)100重量部に対する、アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)およびアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の配合量を重量部数で表したもので、それぞれ、0<b<5、および、0<c<5、である。) - アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)および/またはアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の構造式(I)および/または構造式(II)における置換基Rが、炭素数1〜4の飽和脂肪族炭化水素基、または炭素数1〜4の不飽和脂肪族炭化水素基であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)の構造式(I)における置換基R1、R2およびアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の構造式(II)における置換基R3が炭素数6以上の飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基であることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- アルキレン非対称ビス脂肪酸アミド化合物(B)の構造式(I)における置換基R1、R2およびアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)の構造式(II)における置換基R3が炭素数6以上の飽和脂肪族炭化水素基、不飽和脂肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、芳香族炭化水素基であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- ポリエステルブロック共重合体組成物のアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)がエチレンビスオレイン酸アミドまたは、エチレンビスオレイン酸アミドを含む2種類以上のアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物を配合したものであることを特徴とする請求項2〜5いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- アルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物(C)がエチレンビスステアリン酸アミドまたは、エチレンビスステアリン酸アミドを含む2種類以上のアルキレン対称ビス脂肪酸アミド化合物を配合したことを特徴とする請求項2〜5いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- 高融点結晶性重合体セグメント(a)が、主にポリブチレンテレフタレート単位で構成されることを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- 低融点重合体セグメント(b)がポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール単位で構成されることを特徴とする請求項1〜8いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
- ポリエステルブロック共重合体(A)における低融点重合体セグメント(b)の共重合量が10〜80重量%であることを特徴とする請求項1〜9いずれか記載の樹脂製フレキシブルブーツ。
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