JP3417844B2 - 加工性に優れた高強度Ti合金の製法 - Google Patents

加工性に優れた高強度Ti合金の製法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高強度Ti合金の製
法に関し、より詳細には高強度で且つ加工性に優れたチ
タン合金の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高強度Ti合金としては、Ti−10V
−2Fe−3AlやTi−5Al−2Sn−2Zr−4
Mo−4Crに代表される所謂nearβ型Ti合金が
あり、これらTi合金に対し強度と靱性のバランスを向
上させる処理技術としてβプロセスと呼ばれる方法があ
る。
【0003】このプロセスは、Ti合金をβ変態点以上
の温度に加熱し、その後α相が析出する以前に塑性加工
を施すことで多数の析出サイトをβ粒内に導入すること
により、冷却あるいは時効後の析出により強度特性を劣
化させるα相の粒界への優先析出を抑制すると共に、そ
の後の熱処理で全面に針状組織を発達させるところに特
徴を有している。即ちこのプロセスでは、β相を塑性加
工することによって加工硬化させ、しかも塑性加工途中
ではα相の析出を極力抑制し、未再結晶βからβ変態点
未満の適正な温度でα相を析出させることが基本になっ
ている。
【0004】一方、鍛造等で形状を整える場合、Ti合
金素材は通常冷却されているため再加熱しなければなら
ないが、上記βプロセスでは基本的に再加熱が許されず
(なぜなら、再加熱するとその前の加工組織が解消され
てしまうからである)、一度の加熱で短時間に仕上げる
ことのできる粗い形状に塑性加工しなければならないた
め、加工品としての歩留りロスが大きくなるといった問
題が生じてくる。
【0005】他の高強度Ti合金として、例えばTi−
15Mo−5Zr−3AlやTi−15V−3Cr−3
Sn−3Alに代表されるβ型Ti合金があり、この種
のTi合金は冷間加工性に優れており、しかも最終的に
は時効処理により準安定β相からα相を析出させること
によって析出強化することができる。そしてこの種のT
i合金は時効前の冷延が可能であるので、純Ti板と同
様に熱間圧延を行なってコイル状に巻取り、必要により
溶体化処理してから冷延/焼鈍(焼鈍温度範囲は溶体化
処理とほぼ同じ温度領域が採用される)して板を製造す
るのが、β型Ti合金の特長を生かした最も効率の良い
展伸材の製法とされている。
【0006】ところが時効硬化性の高いβ型Ti合金、
例えばTi−15Mo−5Zr−3Alでは、熱間圧延
を行なってコイル状に巻取った後の余熱で時効硬化が進
行し、巻き解きができなくなるという問題が生じてく
る。こうした問題を回避するためコイル状態で箱焼鈍す
ることも考えられる。しかし、時効処理後の強度特性面
からすると、熱間圧延による加工硬化状態を維持したま
ま、或は望ましくは無焼鈍で更に冷間加工を加えること
により、微細均一なα相を析出させることが望まれるに
も拘わらず、β変態点以上で焼鈍を行なうと再結晶が起
こるばかりでなく結晶粒が粗大化し、一方、β変態点未
満で焼鈍を行なうとα相の析出が進行し、その後の冷間
加工性や時効処理後の強度特性が大幅に損なわれる。
【0007】こうした問題を回避するため、現在汎用さ
れているTi−15Mo−5Zr−3Alでは、生産性
を高める上で極めて不利な切り板状態での所謂シート圧
延法を採用せざるを得ないのが実情である。
【0008】上述したnearβ型Ti合金やβ型Ti
合金に指摘される問題点の根本は、特性面からは高強度
を得るため合金組成的に過飽和度を高め、かつ、熱間加
工でマトリックスを加工硬化状態にして微細均一なα相
の析出能力を高めることが好ましいにも拘らず、加工面
からはα相の析出能力が高くなって加工途中でα相析出
による弊害が生じてくる、という相反する傾向を克服で
きないところにある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであり、その目的は、前述し
た様な相反する傾向を実生産レベルで両立させ、コイル
状での巻取りを可能にすると共に、機械的特性にも優れ
た高強度Ti合金の製法を確立しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明にかかる高強度チタン合金の製法とは、
1.0%(質量%を意味する、以下同じ)以下(0%を
含まない)のSiを含むβ型Ti合金またはnearβ
型Ti合金を加熱して該Ti合金中のSi化合物が固溶
した状態で塑性加工を行ない、β変態点以上の温度域を
維持しつつSi化合物を微細析出させることにより再結
晶を抑えるところに要旨があり、この製法を採用すれ
ば、加工性に優れると共に時効処理後は高い強度を示す
チタン合金を得ることができる。
【0011】このとき、チタン合金中に他の元素として
10%以下のSnを含有させておけば、時効硬化を遅延
させることができ、それにより、コイル圧延を行なった
時の余熱による時効硬化(硬質化)とそれに伴う巻き解
き障害を防止することができ、その結果としてコイル圧
延による連続圧延にも容易に対応できるので、熱延後の
加工効率を大幅に高めることが可能となる。
【0012】また本発明の製造対象となるチタン合金
は、チタン合金の中でも加工性の優れたものとされてい
るβ型もしくはnearβ型チタン合金であるが、本発
明の特徴がより効果的に発揮されるのは、チタン合金中
に含まれるβ安定化元素の総含有量が下記式の関係を満
たすものである。0.60≦%Mo/10+%V/15+%Fe/4+%Cr/8+%Mn
/6+%Co/6+%Ni/8+%W/25+%Nb/36+%Ta/50≦2.0
【0013】中でも特に好ましいチタン合金をより具体
化して示すと、主な合金元素としてMo:13〜17
%、Zr:3〜7%およびAl:1.5〜4.5%を含
有するnearβ型チタン合金(代表的には、Ti-15Mo-
5Zr-3Al-3Sn 系合金)および、主な合金元素としてA
l:3〜7%、Mo:2〜6%、Cr:2〜6%および
Zr:1〜6%を含有するnearβ型チタン合金(代
表的には、Ti-5Al-2Sn-2Zr-4Mo-4Cr系合金)が挙げられ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、前述した様な従来
技術の問題点に着目して鋭意研究を進めた結果なされた
もので、まず第一の特徴点は、nearβ型Ti合金や
β型Ti合金に属する合金組成に適量のSiを含有させ
ると、β変態点以上の高温域でSi化合物からなる第2
相が析出し、これを更に高温に加熱すると、該第2相が
固溶して消失するという現象を利用するところにある。
【0015】即ちnearβ型Ti合金やβ型Ti合金
に適量のSiを含有させると、β変態点以上のα相析出
とは無関係な1050℃前後の温度域でシリサイド(S
i化合物)と思われる第2相が析出し、しかも該第2相
は、一般に工業レベルで加熱可能な1200℃程度の高
温では消失(完全固溶)するという特異な現象を起こ
す。
【0016】本発明ではこうした現象をうまく活用し、
nearβ型Ti合金やβ型Ti合金に、1200℃程
度の高温では固溶して第2相が消失し、且つ1050℃
前後の温度では第2相が微細析出し得る様に適量のSi
を含有させ、該Si含有Ti合金を1200℃程度以上
に加熱して第2相を完全固溶させてから塑性加工を行な
うことにより、塑性加工途中でSiに由来する第2相
(Si化合物)を微細析出させ、微細析出した該第2相
の存在によって再加熱時の再結晶を抑え、焼鈍・圧延の
繰り返しを可能にするものである。
【0017】また本発明における第二の特徴点は、ne
arβ型Ti合金やβ型Ti合金にSiと共に適量のS
nを含有させると、前記第2相の過飽和度には殆んど影
響を及ぼすことなく、すなわちα相の析出強化能力を損
なうことなく、該α相析出のキネティックス(速度)
を、製造途中の余熱(例えば、熱延コイルで巻取った
後、室温まで冷却されるまでの間の余熱)による時効硬
化が回避できる程度にまで低下させることができる、と
いう事実の確認にある。
【0018】本発明はこれらの現象を活用するもので、
当該合金をまず第2相が消失する温度域まで加熱し、完
全固溶の状態から塑性加工を開始することにより、冷却
途中の約1050℃前後の温度域で、第2相(Si化合
物)をマトリックス内に微細均一に分散した状態で析出
させる。この析出物は、マトリックスの加工硬化は促進
する(すなわち、結晶の回復と再結晶は抑制する)が、
その後のβ変態点未満でのα相析出領域では析出のキネ
ティックスを低下させる機能を果たし、その結果として
余熱によるα相の析出を抑制するのである。
【0019】また、前述の如くnearβ型合金のβプ
ロセスでは再加熱が許されず、あるいは、β型合金で
は、熱間圧延後に溶体化処理を行なうと再結晶が起こる
ため溶体化処理は行なえないが、本発明では、上記の様
に微細分散状態で析出した第2相の存在によって再結晶
が抑制されるため、第2相が消失しない温度範囲である
限り、再加熱しても未再結晶組織を維持することが可能
となる。
【0020】上記の様に本発明では、nearβ型Ti
合金またはβ型Ti合金へのSiもしくはこれとSnの
添加によって生じる第2相の微細分散析出による再結晶
抑制効果をうまく活用するところに特徴を有するもの
で、Ti合金の成分組成は特に制限されないが、nea
rβ型合金またはβ型合金の目安として、経験的なβ安
定化度指標を基に、β安定化元素の総量が下記式の範囲
内に納まるTi合金を使用することが望ましい。0.60≦
%Mo/10+%V/15+%Fe/4+%Cr/8+%Mn/6+%Co/6+%Ni/8+%W/25+
%Nb/36+%Ta/50≦2.0
【0021】ちなみに、β安定化元素の総量が0.60
を下回るものはnearβ型Ti合金領域を外れ、一方
2.0を上回るものは、β型合金ではあっても本発明が
意図する過飽和度の高いβ型Ti合金領域を外れ、本発
明の前記特徴が有効に発揮され難くなる。
【0022】またSiの含有率については、β変態点以
上で第2相を析出させるための下限値は、他の含有元素
の種類や含有量によってかなり違ってくるため一律に定
めることはできず、Ti合金の種類に応じて「第2相が
析出可能な量」が下限値となるが、第2相の微細分散析
出による前記効果を有効に発揮させるための標準的な下
限値は、0.03%以上、より好ましくは0.05%以
上である。一方上限は、第2相の析出過多とそれに伴う
析出硬化による脆化防止の観点から1.0%とした。
【0023】またSn量についても、Ti合金中に含ま
れる他の元素の種類や量によりα相析出のキネティック
スをどの程度低下させる必要があるか、という基準が異
なるため一律に定めることはできず、その程度に応じて
当該Ti合金に必要なSn量の下限値を決めるべきであ
るが、通常は0.3%程度以上、好ましくは0.5%以
上、より確実には1.0%程度以上添加すれば、十分な
α相析出のキネティックス低下効果を得ることができ
る。Sn量の上限は、Ti合金マトリックスの冷間加工
性を阻害することなく、また常識的な範囲として10%
に定めたが、好ましくは6%以下、より好ましくは5%
以下に抑えることが望ましい。
【0024】本発明では、上記の様に適量のSiを含有
させ、或はSiと共に適量のSnを含有せしめたところ
に特徴があり、その他の含有元素については、Ti合金
としてnearβ型またはβ型を構成し得る限り、様々
の元素が含まれてもよく、β安定化元素であるMo,
V,Fe,Cr,Mn,Co,Ni,W,Nb,Ta等
はもとより、Al,C等のα安定化元素やZr等の中性
的元素を少量含むものであっても構わない。
【0025】しかし、本発明の上記作用効果が最も有効
に発揮されるのは、下記合金組成AまたはBに示す合金
組成のTi合金である。
【0026】合金組成A:TiおよびSi,Sn以外の
合金元素量(質量%) Mo:13〜17%、Zr:3〜7%、Al:1.5〜
4.5%、上記合金組成Aにおける各元素の好ましい含
有比率を定めた理由は下記の通りである。
【0027】Moは、時効硬化能を高める元素であり、
この成分系でその作用を有効に発揮させるには、Moを
13%以上、より好ましくは14%以上含有させるべき
であるが、多過ぎるとβ安定化性が高まり過ぎて時効硬
化能が低下し、時効処理後の強度が乏しくなるので、1
7%以下、好ましくは16%以下に抑えるのがよい。
【0028】Zr:3〜7% Zrはα相とβ相の両相に固溶して強化効果を発揮する
元素であり、この成分系でその作用を有効に発揮させる
には、Zrを3%以上、より好ましくは4%以上含有さ
せるべきであるが、多過ぎると熱間加工性および冷間加
工性に悪影響を及ぼす様になるので、7%以下、好まし
くは6%以下に抑えるのがよい。
【0029】Al:1.5〜4.5% Alは時効析出するα相を強化して強度を高める作用が
あり、この成分系でその作用を有効に発揮させるには、
Alを1.5%以上、より好ましくは2.5%以上含有
させるべきであるが、多過ぎると熱間および冷間加工性
を劣化させるので、4.5%以下、好ましくは4.0%
以下に抑えるのがよい。
【0030】上記合金組成Aを満たす最も好ましいTi
合金としては、Ti-15Mo-5Zr-3Al 系チタン合金が挙げら
れ、これらと共に前述した適正量のSiあるいはSiと
Snを含有するTi合金は、本発明における代表的な高
強度Ti合金として推奨される。
【0031】合金組成B:TiおよびSi,Sn以外の
合金元素量(質量%) Al:3〜7%、Mo:2〜6%、Cr:2〜6%、Z
r:1〜6%、上記合金組成Bにおける各元素の好まし
い含有比率を定めた理由は下記の通りである。
【0032】Al:3〜7%、 Alは時効析出するα相を強化して強度を高める作用が
あり、この成分系でその作用を有効に発揮させるには、
Alを3%以上、より好ましくは4%以上含有させるべ
きであるが、多過ぎると熱間加工性を劣化させるので、
7%以下、好ましくは6%以下に抑えるのがよい。
【0033】Mo:2〜6% Moは、時効硬化能を高める元素であり、この成分系で
その作用を有効に発揮させるには、Moを2%以上、よ
り好ましくは2.5%以上含有させるべきであるが、多
過ぎるとβ安定化性が高まり過ぎて時効硬化能が低下
し、時効処理後の強度が乏しくなるので、6%以下、好
ましくは5%以下に抑えるのがよい。
【0034】Cr:2〜6% Crも、上記Moと同様に時効硬化能を高める元素であ
り、この成分系でその作用を有効に発揮させるには、C
rを2%以上、より好ましくは2.5%以上含有させる
べきであるが、多過ぎるとβ安定化性が高まり過ぎて時
効硬化能が低下し、時効処理後の強度が乏しくなるの
で、6%以下、好ましくは5%以下に抑えるのがよい。
【0035】Zr:1〜6% Zrは、α相とβ相の両相に固溶して強化効果を発揮す
る元素であり、この成分系でその作用を有効に発揮させ
るには、Zrを1%以上、より好ましくは2%以上含有
させるべきであるが、多過ぎると熱間加工性や引張延性
に悪影響を及ぼす様になるので、6%以下、好ましくは
5%以下に抑えるのがよい。
【0036】上記合金組成Bを満たす最も好ましいTi
合金としては、Ti-5Al-2Zr-4Mo-4Cr系チタン合金が挙げ
られ、これらと共に前述した適正量のSiあるいはSi
とSnを含有するTi合金は、本発明における代表的な
高強度Ti合金として推奨される。
【0037】上記好適合金組成A,Bにおける残部成分
は実質的にTiであり、前述した本発明の特徴を阻害し
ない限度で、少量の許容元素や不可避不純物元素を含む
ものであっても勿論構わない。
【0038】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説
明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を
受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲
で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それ
らはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0039】実施例1 従来技術では熱間圧延後の余熱で時効硬化が起こり、巻
き解きができなくなるためシート圧延を余儀なくされて
いるTi合金としてTi−15Mo−5Zr−3Alを
選択し、これをそのまま使用して比較材とする他、これ
にSn:3%の単独添加、Si:0.3%または0.5
%の単独添加、および、Sn:3%とSi:0.3%の
同時添加を行なった5種類のTi合金をボタン溶解・鋳
造した後、1200℃に加熱してから圧延率50%で熱
間圧延し、その後1050℃に10分間保持して第2相
の析出を促進させた後、更に熱間圧延して全圧延率75
%の熱延板を作製した。
【0040】得られた各熱延板を各々β変態点以上(1
050℃)で熱処理し、第2相析出の有無と再結晶抑制
効果の有無を電子顕微鏡写真観察によって調べた。ま
た、加工硬化促進効果および時効によるα相析出のキネ
ティックス低下効果を、熱延前後の硬度差および500
℃×0.5〜8時間時効後の硬度変化によって評価し
た。最後に、各Ti合金板に500℃×8時間の時効処
理を施した後、それぞれの板について引張試験を行な
い、強度と伸びを測定した。結果を表1に示す。また、
表1に示した各合金の電子顕微鏡による組織写真を図1
〜5に示した。
【0041】図1:Ti−15Mo−5Zr−3Al−
0.5Si合金の組織変化、倍率はいずれも100倍。 図1(A)−熱延ままでシリサイドが析出。 図1(B)−1050℃×30分熱処理したもので、シ
リサイドの顕著な析出により再結晶が抑制され、未再結
晶組織を維持している。 図1(C)−1200℃×30分熱処理したもので、シ
リサイドが消失(固溶)し、再結晶を起こしている。
【0042】図2:Ti−15Mo−5Zr−3Al−
3Sn−0.3Si合金の組織変化、倍率はいずれも1
00倍。 図2(A)−熱延ままでシリサイドが析出。 図2(B)−1050℃×30分熱処理したもので、シ
リサイドの顕著な析出により再結晶が抑制され、未再結
晶組織を維持している。 図2(C)−1200℃×30分熱処理したもので、シ
リサイドが消失(固溶)し、再結晶を起こしている。
【0043】図3:Ti−15Mo−5Zr−3Al合
金の組織変化、倍率はいずれも100倍。 図3(A)−熱延ままで加工硬化状態。 図3(B)−1050℃×30分熱処理したもので、再
結晶を抑制するシリサイドの析出がないので再結晶を起
こしている。 図3(C)−1200℃×30分熱処理したもので、再
結晶による結晶粒の粗大化が進行している。
【0044】図4:Ti−15Mo−5Zr−3Al−
0.3Si合金の組織変化、倍率はいずれも100倍。 図4(A)−熱延ままで加工硬化状態。 図4(B)−1050℃×30分熱処理したもので、再
結晶を抑制するシリサイドの析出量が不足するため再結
晶を起こしている。 図4(C)−1200℃×30分熱処理したもので、再
結晶による結晶粒の粗大化が進行している。
【0045】図5:Ti−15Mo−5Zr−3Al−
3Sn合金の組織変化、倍率はいずれも100倍。 図5(A)−熱延ままで加工硬化状態。 図5(B)−1050℃×30分熱処理したもので、再
結晶を抑制するシリサイドの析出がないため再結晶を起
こしている。 図5(C)−1200℃×30分熱処理したもので、再
結晶による結晶粒の粗大化が進行している。
【0046】尚、Ti−15Mo−5Zr−3Alのβ
変態点は785℃で、これに上記の範囲でSnやSiを
添加してもβ変態点に大きな変動はなく、熱延後に行な
った1050℃の熱処理は十分にβ変態点を上回る温度
である。
【0047】
【表1】
【0048】表1には、Ti−15Mo−5Zr−3A
l合金をベースとし、これにSi添加による第2相の1
050℃での析出と1200℃での消失現象の有無、お
よび第2相による再結晶抑制効果の有無を示した。
【0049】ベース合金であるTi−15Mo−5Zr
−3Al合金(3)では、SiとSnが含まれていない
ため第2相の微細分散析出が認められず、それによる再
結晶抑制効果が発揮されないため、再加熱後に再結晶が
起こっている。また、ベース合金に0.3%のSiを添
加した比較合金(4)でも、この成分系ではSi量が不
足するため第2相の微細分散析出が起こらず、再結晶抑
制効果が得られていない。
【0050】これらに対し、ベース合金に0.5%のS
iを単独添加した実施例合金(1)では、1050℃で
第2相の微細分散析出が起こり、再加熱処理後の再結晶
が抑制されている。しかし1200℃に加熱すると第2
相が消失し、再結晶抑制効果も失われるため再結晶を起
こしている。
【0051】Siの適正添加量は、先に述べた様にその
他の合金元素の種類や含有率によっても変わってくるの
で一義的には決められないが、他の合金元素量等との兼
ね合いで適正なSi量を選べば、β変態点以上で第2相
を微細分散状態で析出させることができ、これにより再
結晶を抑制できることが分かる。
【0052】また、ベース合金に3%のSnを単独添加
した比較合金(5)でも、第2相の析出は認められない
が、これにSiを0.3%複合添加すると、実施例合金
(2)にみられる如く第2相の微細析出と消失現象が発
現する。従って、Siを添加することが、第2相の微細
析出と消失現象を与えるのに必須の要件であることが分
かる。更にSn無添加では、0.5%Si添加で初めて
第2相の微細析出効果が認められたのに対し、適正量の
Snを複合添加すると、0.3%のSi添加で同様の効
果が得られている。Siは多量に析出し過ぎると析出硬
化により脆化を招く恐れがあるので、少量のSi添加で
十分な効果を発現させるには、適量のSnを複合添加す
ることが望ましい。
【0053】次に、上記表1に示した合金のうち、実施
例として示したTi−15Mo−5Zr−3Al−3S
n−0.3Si(2)合金と、比較例として示したベー
スのTi−15Mo−5Zr−3Al(3)合金および
Ti−15Mo−5Zr−3Al−3Sn(5)合金に
ついて、熱延まま、短時間時効(0.5時間)および長
時間時効(8時間)でのビッカース硬度を測定し、表2
に示す結果を得た。
【0054】
【表2】
【0055】表2からも明らかである様に、熱延ままで
の硬度を比較すると、SnとSiを同時添加した実施例
合金(2)では285.8であるのに対し、比較例合金
(3)では267.0、比較例合金(5)では264.
8であり、無加工状態での硬度は、実施例合金(2)の
方が比較例合金(3),(5)よりも若干高い。図2の
組織写真からも分かる様に、1050℃で十分に第2相
を微細分散析出させてもその量自体は少量であり、熱延
ままでは光学顕微鏡のレベルでは検出できないほどの少
量である。このことから、実施例合金(2)の熱延まま
での硬度上昇は第2相の析出に伴う析出硬化とは考え難
く、第2相の析出により加工硬化が促進された結果と理
解される。
【0056】また、比較例合金(3)と(5)について
時効硬化挙動を比較すると、Sn添加により短時間時効
による硬化は若干抑制されている様にみえるが、Siを
同時添加した実施例合金(2)では0.5時間までは実
質的に時効硬化を起こしておらず、α相析出のキネティ
ックスが十分低下している。それにも拘わらず、8時間
の長時間時効ではベース合金(3)に近いレベルの硬度
にまで達しており、析出強化能自体は殆んど損なわれて
いない。時効硬化を0.5時間程度遅延できれば、例え
ば熱延コイル巻取り後の余熱による時効硬化は十分に回
避できるので、コイル巻取り後の余熱による時効硬化は
SnとSiの同時添加で十分に回避することができ、コ
イル巻取り後の余熱による硬化とそれに伴う巻き解き障
害を十分に回避できるので、コイル巻取りによる大幅な
生産性向上が可能となる。
【0057】図6は表2の結果を分かり易い様にグラフ
化して示したもので、比較合金、特にSnを含まないベ
ース合金(3)では、時効の初期から急激な硬度上昇が
見られ、またSnのみを含有させた比較合金(5)で
も、時効の開始初期から硬度上昇が見られるのに対し、
本発明合金(2)では、コイル巻取り後の余熱に相当す
る約30分程度の時効初期における硬度上昇は殆んど認
められず、コイル巻取り後の巻き解き障害を解消できる
ことが分かる。しかも、その後は時効時間の経過につれ
て時効硬化は十分に進行するので、最終的に強度不足と
なることもない。次に、前記実施例合金(2)および比
較例合金(3),(5)について最終的な強度特性を評
価するため、500℃で8時間時効した後の引張試験を
行ない、表3に示す結果を得た。なお実施例合金(2)
の板製造条件は、前述の如く実施例合金(2)に対し第
2相が消失する温度(1200℃)に加熱してから塑性
加工をおこなったもので、1050℃で保持しても第2
相の存在により未再結晶状態が維持され、第2相消失温
度以上に上げることなく時効している。
【0058】
【表3】
【0059】この結果をみると、実施例合金(2)の引
張強度は、比較例のベース合金(3)や比較合金(5)
の引張強度に比べると若干低くなっているが、伸び率は
大幅に改善されている。尚この程度の強度低下は、時効
条件の最適化(例えば、時効温度を若干下げるか、ある
いは時効時間を幾分長くする等)によって十分に補うこ
とができるので、強度不足が実用上問題になることはな
い。これに対し、実施例合金(2)に見られる如く高々
数十MPaの強度低下で延性を3〜6倍に向上させるこ
とは、非現実的な加工熱処理手法は別とし、工業レベル
の従来技術でこの様な高度の延性向上を図ることはでき
ない。しかるに本発明でこの様な特異な結果が得られた
のは、前述の如く塑性加工途中で生じる第2相の析出が
加工硬化を促進し、α相析出サイトがマトリックス中に
多数導入されたことにより、時効後に極めて均一微細な
α相析出形態に制御されたためと考えられる。
【0060】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、β
型Ti合金またはnearβ型Ti合金に適量のSiを
含有させ、加熱温度による該Ti合金内でのSi化合物
の固溶と微細析出、および該Si化合物の微細析出によ
る再結晶防止作用をうまく活用することによって、焼鈍
・加工の繰り返しを可能とし、更にはSiとSnの複合
添加による時効遅延効果を有効に活用することによっ
て、コイル巻取り後の余熱による硬化を抑えて巻き解き
障害をなくし、しかも十分な強度を備えたTi合金を提
供し得ることになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験で得た実施例合金(1)における熱延まま
[図1(A)]、1050℃で30分間熱処理後[図1
(B)]および1200℃で30分間熱処理後[図1
(C)]の各金属組織を示す図面代用顕微鏡写真であ
る。
【図2】実験で得た実施例合金(2)における熱延まま
[図2(A)]、1050℃で30分間熱処理後[図2
(B)]および1200℃で30分間熱処理後[図2
(C)]の各金属組織を示す図面代用顕微鏡写真であ
る。
【図3】実験で得たベース合金(3)における熱延まま
[図3(A)]、1050℃で30分間熱処理後[図3
(B)]および1200℃で30分間熱処理後[図3
(C)]の各金属組織を示す図面代用顕微鏡写真であ
る。
【図4】実験で得た比較合金(4)における熱延まま
[図4(A)]、1050℃で30分間熱処理後[図4
(B)]および1200℃で30分間熱処理後[図4
(C)]の各金属組織を示す図面代用顕微鏡写真であ
る。
【図5】実験で得た比較合金(5)における熱延まま
[図5(A)]、1050℃で30分間熱処理後[図5
(B)]および1200℃で30分間熱処理後[図5
(C)]の各金属組織を示す図面代用顕微鏡写真であ
る。
【図6】実験で得た各Ti合金の500℃での焼鈍時間
と硬さの関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C22F 1/00 684 C22F 1/00 684B 691 691B 694 694B (56)参考文献 特開 昭63−223154(JP,A) 特開 平9−78213(JP,A) 特開 平6−49609(JP,A) 特開 平11−256257(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22F 1/00 - 49/14 C22C 14/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1.0%(質量%を意味する、以下同
    じ)以下(0%を含まない)のSiを含むβ型Ti合金
    またはnearβ型Ti合金を加熱して該Ti合金中の
    Si化合物が固溶した状態で塑性加工を行ない、β変態
    点以上の温度域を維持しつつSi化合物を微細析出させ
    ることにより再結晶を抑えることを特徴とする加工性に
    優れた高強度Ti合金の製法。
  2. 【請求項2】 Ti合金が10%以下(0%を含まな
    い)のSnを含むものである請求項1に記載の製法。
  3. 【請求項3】 チタン合金中に含まれるβ安定化元素の
    総含有量が下記式の関係を満たすものである請求項1ま
    たは2に記載の製法。0.60≦%Mo/10+%V/15+%Fe/4+%Cr/8
    +%Mn/6+%Co/6+%Ni/8+%W/25+%Nb/36+%Ta/50≦2.0
  4. 【請求項4】 チタン合金が、Mo:13〜17%、Z
    r:3〜7%およびAl:1.5〜4.5%を含有する
    ものである請求項1〜3のいずれかに記載の製法。
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