JP3417668B2 - 微粉体の輸送具及び輸送方法 - Google Patents
微粉体の輸送具及び輸送方法Info
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Description
送方法に関する。
袋、フレキシブルコンテナバッグ、金属製コンテナを用
いるのが一般的である。紙袋はその材質の強度、持ち運
び易さからその大きさは100〜200リットルに限定
され、また、その充填排出口の形状から微粉体の出し入
れの時にこぼれたり、粉塵が発生する。また、一般に繰
り返し使用することができず、使い捨てとなるので、好
ましくない。
般にバッグの上部に充填口、下部に排出口が設けられて
おり、それらの孔径の大きさの関係やバッグの材質とし
て通気性のあるものが使われていなかったという理由か
ら、微粉体の充填時、排出時の漏れや、粉塵発生が避け
られなかった。金属製コンテナは、顧客への微粉体の納
入後、再び容器を返却する時もその容器の大きさは変わ
らず、運送費の面で問題があった。
在な粉塵防止袋が開示されている。この粉塵防止袋は、
フレキシブルコンテナバッグを完全に覆う大きさの袋で
あって、上下部開口を備え、それぞれの開孔部には開口
面積を狭めるロープが設けられており、側面に手を挿入
可能な作業口を設けたものである。この袋は、フレキシ
ブルコンテナバッグからホッパに粉体を排出するときに
大量の粉塵が飛散するので、これを防止するためにフレ
キシブルコンテナバッグを覆うものである。この袋は、
大量の発塵を防止することはできるが、皆無とすること
はできず、また粉体充填時の発塵等について何ら考慮が
なされていないものである。
出部を密閉するカバーをバッグ又は払出側に設けると共
に、バッグ内容物を納める空間を密閉化し、かつ、バッ
グの払い出し部とバッグの内部を結ぶ通気流路を設けた
粉体輸送用バッグが開示されている。この輸送用バッグ
は、払い出しホッパ上にバッグを載せて、自然流下によ
り内容物を払い出すもので、粉体排出時の密閉バッグ内
の内圧変動による粉体の吹き出しを防止するもので、均
圧装置を設けるものである。このバッグは、密閉が完全
でないと共に、粉体充填時の発塵、輸送中の発塵等につ
いて全く解決していない。
ナバッグを用いる粉体輸送において、粉体充填、輸送、
排出の全工程に亘って発塵を防止したシステムは知られ
ていない。
みてなされたもので、本発明の解決すべき課題は次のと
おりである。 (a)粉体の充填、輸送、排出のすべての工程に亘っ
て、粉塵発生、粉体洩れ、飛散を生じない粉体の輸送方
法を提供する。
でき、返送時に容積を小さくすることができる。 (c)粉体の充填、排出を容易に行うことができるよう
にする。 (d)積荷や輸送が容易で能率よく、全体システムを合
理的にする。 本発明は上記課題を解決した微粉体の輸送具方法及び輸
送方法を開発し、これを提供することを目的とするもの
である。
解決するために開発されたもので、微粉体の充填排出時
に発生する粉塵を防止することができる搬送方法を可能
にしたもので、次の技術手段を講じたことを特徴とす
る。本発明は、密閉蓋又はパイプノズルを着脱自在に装
着する充填排出兼用開口を備え、通気性の壁体を有し、
ハンガーに係止する吊り手を備えたフレキシブルコンテ
ナバッグに、前記フレキシブルコンテナバッグを収納す
る組立分解自在な直方体ボックスパレットを付属したこ
とを特徴とする微粉体の輸送具である。本発明方法は、
上記微粉体の輸送具を用い、請求項1記載の微粉体の輸
送具を用い、通気性の壁体を有するフレキシブルコンテ
ナバッグを組立分解自在のボックスパレット内に開口を
上向けて収納し、該開口にパイプノズルを装着し、微粉
体搬送用ポンプを用いて該開口から前記フレキシブルコ
ンテナバッグに微粉体を充填し、前記開口を密閉蓋で密
閉し、フレキシブルコンテナバッグを収納したボックス
パレットを需要先に輸送し、輸送先で該フレキシブルコ
ンテナバッグの開口にパイプノズルを取りつけ、つい
で、前記ボックスパレットの側板を外して該フレキシブ
ルコンテナバッグの天地を反転させ、該フレキシブルコ
ンテナバッグの開口を下向に吊下げ、微粉体搬送用ポン
プを用いて微粉体を他の容器に移し終えた後、前記フレ
キシプルコンテナバッグとボックスパレットとを折り畳
み、返送することを特徴とする微粉体の輸送方法であ
る。
テナバッグ(輸送具)の改良とこの改良に基づいて改善
された微粉体の輸送システムである。本発明の微粉体の
輸送具は微粉体を充填するとき、微粉体に同伴される空
気を効率よくフレキシブルコンテナバッグの外に逃がす
ために、フレキシブルコンテナバッグの生地の材質とし
て、通気性のある材料を使用する。ここで通気性のある
フレキシブルコンテナバッグの生地としては、空気の通
過を許容し、粉体の通過を妨げる天然繊維又は人工繊維
の織布、不織布、キャンバス等、又はこれらの複合材や
多層材を用いればよい。必要に応じて、補強材等を用い
ることは適宜である。
及び排出口を兼ね、1個とする。このフレキシブルコン
テナバッグの開口と、フレキシブルコンテナバッグ本体
の生地を完全に結合する。この開口は、密閉蓋で密に密
閉できるような構造とする。また、微粉体充填、排出の
時に、ノズルを容易に確実に取付けることができるよう
にして、微粉体の洩れ、粉塵の発生を防止する。。
の排出性を完全にするには、フレキシブルコンテナバッ
グを逆に吊る必要があり、そのためハンガーに係止する
ことができるように吊り手を設けた。フレキシブルコン
テナバッグを収納する組立分解自在な直方体ボックスパ
レットは、積荷の時に好都合であり、最も好ましくは立
方体とするとよい。組立分解は、掛金等により、容易に
行える周知の機構を採用するとよい。またこのボックス
パレットの側板は、本発明のフレキシブルコンテナバッ
グから内容物を排出する前にフレキシブルコンテナバッ
グの反転用の台として利用するなど、輸送、排出工程を
合理化することができる。
クスパレット、ハンガー、微粉体搬送ポンプとを組み合
わせることによって、常に密閉系において充填排出を行
うことができ、粉塵発生皆無の微粉体充填、搬送、排出
システムを確立した。
の輸送方法を輸送具の例と共に、説明する。図1〜図8
は本発明の実施例の微粉体の輸送工程を示す説明図で、
図1は微粉体充填工程、図2は搬送工程、図3、4、
5、6は微粉体排出工程を示す説明図である。図7、8
はフレキシブルコンテナバッグの開口部分の断面図であ
る。
の底板を載せ、その4方の側板を箱形に組み立てる。こ
のように組立られるボックスパレットは立方体状をな
し、フレキシブルコンテナバッグ1を収納して運搬に供
するもので、組立分解自在な形式になっており、フレキ
シブルコンテナバッグ1を収納しない時は、折畳みする
ことができる。フレキシブルコンテナバッグ1はその壁
体が通気性を有し、図7、図8にその開口21の部分断
面図を示すように、開口21を1個備えたものを用い
る。この開口21は充填口及び排出口を兼用する開口で
ある。フレキシブルコンテナバッグ1をボックスパレッ
ト2の中に、前記開口21を上にして収納する。この開
口21に図8に示すように、ノズル23を取付け具24
により固定し、このノズル23に充填ホース4を接続す
る。充填ホース4は、図1に示すように、充填ポンプ5
を中間に介装し、図示しない微粉体貯蔵ホッパから、上
記開口21まで配設され、ノズル23に密実に取付けら
れる。次に充填ポンプ5を運転する。フレキシブルコン
テナバッグ1を秤量器3で自動秤量し、微粉体が所定の
充填量に達したら充填ポンプ5を停止する。フレキシブ
ルコンテナバッグ1は通気性を有するので、微粉体は充
填ポンプ5によって、搬送空気と共にフレキシブルコン
テナバッグ1内に能率よく搬送され、ここで空気と分離
し、空気は通気性の壁体から排出される。従って、フレ
キシブルコンテナバッグ1内に微粉体が、フレキシブル
コンテナバッグ1内に容易に密実の充填される。 (b)出荷 フレキシブルコンテナバッグ1から充填ホース4を取り
外し、図7に示すように、開口21を密閉蓋22により
密閉する。ついでボックスパレット2の上蓋をして、図
2に示すように、荷姿が完了する。移動及び積み込み積
み降ろしはフォークリフトで行う。 (c)搬入 ボックスパレット2は、微粉体を排出する場所のあらか
じめ定められて位置までフォークリフトで運搬する。 (d)排出ホースの取付け、フレキシブルコンテナバッ
グの反転 ボックスパレット2の上蓋を外し、図8に示すように、
フレキシブルコンテナバッグ1の開口21にノズル23
を取付け具24により固定し、このノズル23に排出ホ
ース15を取付ける。ついで、ボックスパレットの4方
の側板を外し、図3に示すように、その内の2枚の側板
7、8を床に敷き、反転台として利用する。ついで、図
4に示すように、フレキシブルコンテナバッグ1をこの
反転台7、8の上を転倒させ、天地を逆に反転させる。 (e)吊上げ、排出 フレキシブルコンテナバッグ1の吊り手11にハンガー
12を掛け、ウインチ13をスイッチ14により操作し
てフレキシブルコンテナバッグ1を定位置まで引き上げ
る。排出ホース15にキャリアエアホース18を連結
し、フレキシブルコンテナバッグ1が膨らむまでキャリ
アエアを注入する。ついで排出ポンプ16を運転する。
排出ポンプ16の運転音を聞きながらキャリアエアの注
入量を調整する。排出状態を監視する。 (f)排出終了 フレキシブルコンテナバッグ1から微粉体の排出を終了
したら、排出ポンプ16を停止し、キャリアエアの注入
を止める。空になったフレキシブルコンテナバッグ1を
ハンガー12から外す。排出ホース15を外し図7に示
すように、密閉蓋22を施蓋する。ボックスパレット2
を折畳み、フレキシブルコンテナバッグ1は回収用の箱
の中に入れ、これらを返送する。
洩、粉塵発生は皆無となった。また、輸送具は繰り返し
使用することができる。
うに構成されているので、フレキシブルコンテナバッグ
への充填排出時に粉塵の発生が皆無となり、またフレキ
シブルコンテナバッグの充填排出口からの粉塵漏れがな
く、充填排出作業の省力化が可能となった。また、高圧
密充填ができるので、フレキシブルコンテナバッグの容
積効率が向上した。またフレキシブルコンテナバッグは
ボックスパレットの荷姿であるため、輸送時に段積みが
でき、輸送効率が向上した。
でき、合理的となった。
レット 3 秤量器 4 充填ホース 5 充填ポンプ 6 ホース 7、8 側板 11 吊り手 12 ハンガー 13 ウインチ 14 スイッチ 15 排出ホース 16 排出ポンプ 17 ホース 18 キャリアエ
アホース 21 開口 22 密閉蓋 23 ノズル 24 取付け具
Claims (2)
- 【請求項1】 密閉蓋又はパイプノズルを着脱自在に装
着する充填排出兼用開口を備え、通気性の壁体を有し、
ハンガーに係止する吊り手を備えたフレキシブルコンテ
ナバッグに、前記フレキシブルコンテナバッグを収納す
る組立分解自在な直方体ボックスパレットを付属したこ
とを特徴とする微粉体の輸送具。 - 【請求項2】 請求項1記載の微粉体の輸送具を用い、
通気性の壁体を有するフレキシブルコンテナバッグを組
立分解自在のボックスパレット内に開口を上向けて収納
し、該開口にパイプノズルを装着し、微粉体搬送用ポン
プを用いて該開口から前記フレキシブルコンテナバッグ
に微粉体を充填し、前記開口を密閉蓋で密閉し、フレキ
シブルコンテナバッグを収納したボックスパレットを需
要先に輸送し、輸送先で該フレキシブルコンテナバッグ
の開口にパイプノズルを取りつけ、ついで、前記ボック
スパレットの側板を外して該フレキシブルコンテナバッ
グの天地を反転させ、該フレキシブルコンテナバッグの
開口を下向に吊下げ、微粉体搬送用ポンプを用いて微粉
体を他の容器に移し終えた後、前記フレキシプルコンテ
ナバッグとボックスパレットとを折り畳み、返送するこ
とを特徴とする微粉体の輸送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16021694A JP3417668B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 微粉体の輸送具及び輸送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16021694A JP3417668B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 微粉体の輸送具及び輸送方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0826384A JPH0826384A (ja) | 1996-01-30 |
JP3417668B2 true JP3417668B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=15710249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16021694A Expired - Lifetime JP3417668B2 (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 微粉体の輸送具及び輸送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3417668B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000255680A (ja) * | 1999-03-04 | 2000-09-19 | Chiba Flour Milling Co Ltd | 輸送袋 |
JP6817668B1 (ja) * | 2019-07-22 | 2021-01-20 | 株式会社笹山工業所 | フレキシブルコンテナバッグ、収容体、収容物の排出方法、及び飛散防止部材 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP16021694A patent/JP3417668B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0826384A (ja) | 1996-01-30 |
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