JP3417094B2 - 立体回路の形成方法 - Google Patents

立体回路の形成方法

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JP3417094B2
JP3417094B2 JP28563194A JP28563194A JP3417094B2 JP 3417094 B2 JP3417094 B2 JP 3417094B2 JP 28563194 A JP28563194 A JP 28563194A JP 28563194 A JP28563194 A JP 28563194A JP 3417094 B2 JP3417094 B2 JP 3417094B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気・電子機器等の分
野で回路部品として使用される立体回路板を製造するに
あたって、立体基板の三次元形状の表面に導電回路を形
成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形品等で作製される立体基板
の表面にレーザ光を利用して回路を形成する方法の一つ
として、特開平6−164105号公報で提案されてい
るものがある。この方法は、金属被覆可能な合成樹脂成
形品の立体基板の表面に予め化学メッキ等により金属被
覆加工をおこなって薄い金属導電膜を形成し、次いで立
体基板の表面の一部にレーザ光を照射して、回路となる
部分を残して金属導電膜を除去することによって回路パ
ターンを形成し、そして更にこの回路パターンの金属導
電膜の上に電気めっきを行なうことによって所望厚さの
立体回路を形成するようにしたものである。
【0003】この特開平6−164105号公報におい
ては、上記のように立体基板の表面に設けた金属導電膜
のうち回路となる箇所以外の部分をレーザ光で除去する
工程を経て、立体回路を形成するようにしているが、立
体基板の表面に設けたレジストを露光処理する工程を経
て立体回路を形成することもできる。例えば、立体基板
の表面に薄膜の金属導電膜を設けると共にさらにその上
に感光性のレジストを設け、立体基板の表面にレーザ光
を部分的に照射してレジストを部分的に露光させる。そ
して、現像処理して回路となる箇所のレジストを部分的
に溶解除去するようにした場合には、レジストの除去に
よって露出する部分の金属導電膜に通電して電気めっき
をおこなうことにより所望厚さの回路に成長させ、最後
にレジストを剥離すると共にレジストの剥離によって露
出する金属導電膜をエッチング処理して除去することに
よって、立体回路を形成することができるものであり、
あるいは、現像処理して回路となる箇所以外のレジスト
を部分的に溶解除去するようにした場合には、レジスト
の除去によって露出する部分の金属導電膜をエッチング
処理して除去し、さらにレジストを剥離して金属導電膜
を露出させると共にこの金属導電膜に通電して電気めっ
きを行なうことによって所望厚さの回路に成長させ、立
体回路を形成することができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、立体基板の表
面は三次元の立体形状に形成されているために、立体基
板の表面はレーザ光の照射方向に対して垂直な面や、レ
ーザ光の照射方向に対して傾斜している面などからなっ
ており、レーザ光の照射方向に対して垂直な垂直面部で
はレーザ光は垂直に入射するためにこの面では吸収され
る実効エネルギーが高いが、レーザ光の照射方向に対し
て傾斜する斜面部ではレーザ光は斜めに入射するために
この面では吸収される実効エネルギーが低く、立体の各
面に吸収される実効的なエネルギーが均一でない。特に
レーザ光の照射方向に対して平行な平行面部にはレーザ
光を入射させることができない。
【0005】従って、上記のように立体基板の表面にレ
ーザ光を照射して、立体基板の表面に設けた金属導電膜
を除去したり、レジストを露光したりして回路を形成す
るにあたって、立体基板の立体表面の各面の金属導電膜
の除去やレジストの露光を均一におこなうことができ
ず、立体基板の表面に均一に回路を形成することが困難
であるという問題があった。
【0006】また、立体基板の表面は凹凸になっていて
高低差があるために、低い面にレーザ光を結像させると
高い面にはレーザ光を結像させることができないという
ように、表面の高い面や低い面の総てにレーザ光を結像
させることができず、この点においても立体基板の表面
の各面の金属導電膜の除去やレジストの露光を均一にお
こなうことができなくなり、この場合も立体基板の表面
に均一に回路を形成することが困難になるという問題が
あった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、立体基板の表面に均一に回路を形成することがで
きる立体基板の回路形成方法を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
立体基板の回路形成方法は、立体基板1の表面にレーザ
光Lを照射することによって、立体基板1の表面に設け
た金属導電膜2を除去するかあるいは立体基板1の表面
に設けたレジストを露光処理する工程を経て、立体基板
1の表面に回路を形成するにあたって、立体基板1の表
面のレーザ光Lの照射方向に対して傾斜する斜面部4a
に複数のレーザ源8a,8bからのレーザ光Lを合成し
て照射すると共に、レーザ光Lの照射方向に対して垂直
な垂直面部4bに合成しないレーザ光Lを照射すること
によって、立体基板1の表面の立体の各面に吸収される
レーザ光Lのエネルギーが略均一になるようにして、立
体基板1の表面にレーザ光Lを照射することを特徴とす
るものである。
【0009】本発明に係る請求項2の発明は、レーザ光
Lの照射方向に対して立体基板1の向きを変えて立体基
板1の表面へのレーザ光Lの入射角度を変えることによ
って、立体基板1の表面の立体の各面に吸収されるレー
ザ光Lのエネルギーが略均一になるようにして、立体基
板1の表面にレーザ光Lを照射することを特徴とするも
のである。
【0010】本発明に係る請求項3の発明は、一方向か
ら照射されるレーザ光Lを分岐させて立体基板1の表面
へのレーザ光Lの入射角度を変えることによって、立体
基板の表面の立体の各面に吸収されるレーザ光Lのエネ
ルギーが略均一になるようにして、立体基板1の表面に
レーザ光Lを照射することを特徴とするものである。
【0011】本発明に係る請求項4の発明は、レーザ光
Lを照射するに先立って、立体基板1の表面の上記垂直
面部4bにレーザ光Lの吸収効率の低い材料6をコーテ
ィングしておくことによって、立体基板1の表面の立体
の各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略均一に
なるようにして、立体基板1の表面にレーザ光Lを照射
することを特徴とするものである。
【0012】本発明に係る請求項5の発明は、レーザ光
Lを照射するに先立って、立体基板1の表面の上記斜面
部4aにレーザ光Lの吸収効率の高い材料7をコーティ
ングしておくことによって、立体基板1の表面の立体の
各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略均一にな
るようにして、立体基板1の表面にレーザ光Lを照射す
ることを特徴とするものである。
【0013】また本発明に係る請求項の立体回路の形
成方法は、立体基板1の表面にレーザ光Lを照射するこ
とによって、立体基板1の表面に設けた金属導電膜2を
除去するかあるいは立体基板1の表面に設けたレジスト
を露光処理する工程を経て、立体基板1の表面に回路を
形成するにあたって、立体基板1の表面の上記斜面部4
aにおける金属導電膜2あるいはレジストの膜厚を上記
垂直面部4bにおける膜厚よりも薄く形成しておいて、
立体基板1の表面にレーザ光Lを照射することを特徴と
するものである。
【0014】また本発明に係る請求項の立体回路の形
成方法は、レーザ源8から集光レンズ9を通したレーザ
光Lを立体基板1の表面に照射することによって、立体
基板1の表面に設けた金属導電膜2を除去するかあるい
は立体基板1の表面に設けた感光性レジストを露光処理
する工程を経て、立体基板1の表面に回路を形成するに
あたって、レーザ源8と集光レンズ9との間にマスク1
0を設け、立体基板1の表面の高さに応じてマスク10
のレーザ光Lの透過箇所と集光レンズ9との間の距離を
変えることによって、立体基板1の表面でのレーザ光L
の結像点を調整することを特徴とするものである。
【0015】請求項の発明にあっては、マスク10と
して複数枚の平板マスク11a,11b…を用い、各平
板マスク11a,11b…と集光レンズ9との間の距離
を変えることによって、立体基板1の表面の高さに応じ
てマスク10のレーザ光Lの透過箇所と集光レンズ9と
の間の距離を変えるようにしている。
【0016】請求項の発明にあっては、マスク10と
して立体基板の表面の高さに応じた立体形状を有する立
体マスク12を用いることによって、立体基板1の表面
の高さに応じてマスク1のレーザ光Lの透過箇所と集光
レンズとの間の距離を変えるようにしている。
【0017】
【作用】請求項1乃至5の発明では、立体基板1の表面
の立体の各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略
均一になるようにレーザ光Lの照射を調整する手段を用
いて、立体基板1の表面にレーザ光Lを照射するように
しているために、立体の各面の金属導電膜2やレジスト
に作用するレーザ光Lのエネルギーが実効的に略均一に
なり、立体基板1の表面の各面の金属導電膜2の除去や
レジストの露光を均一におこなうことができる。
【0018】また請求項6の発明では、立体基板1の表
面の上記斜面部4aにおける金属導電膜2あるいはレジ
ストの膜厚を上記垂直面部4bにおける膜厚よりも薄く
形成しておいて、立体基板1の表面にレーザ光Lを照射
するようにしているために、斜面部4aに対するレーザ
光Lが作用するエネルギーは垂直面部4bに対して作用
するエネルギーよりも小さいが、斜面部4aと垂直面部
4bにおける金属導電膜2あるいはレジストの膜厚の差
によって、立体基板1の表面の各面の金属導電膜2の除
去やレジストの露光を均一におこなうことができる。
【0019】また請求項7乃至9の発明では、レーザ源
8と集光レンズ9との間にレーザ光Lを部分的に透過さ
せるマスク10を設け、立体基板1の表面の高さに応じ
てマスク10のレーザ光Lの透過箇所と集光レンズ9と
の間の距離を変えることによって、立体基板1の表面で
のレーザ光Lの結像点を調整するようにしているため
に、立体基板1の表面の高さに応じてレーザ光Lを結像
させることができ、立体基板1の表面の各面の金属導電
膜2の除去やレジストの露光を均一におこなうことがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
【0021】図1は請求項1の発明に対応する実施例を
示すものであり、立体基板1はポリエーテルイミド、芳
香族ポリエステル、ポリフタルアミド等の樹脂を射出成
形して作製してある。この立体基板1の表面(上面)は
三次元の立体面に形成してあり、立体基板1の表面にプ
ラズマ処理を施して微細な凹凸を形成させることによっ
て、粗面化してある。
【0022】まず、この立体基板1の表面にスパッタリ
ングや真空蒸着等をおこなうことによって、銅(C
u)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、クロム
(Cr)、銀(Ag)等の金属導電膜2が0.1〜2μ
mの厚みで形成してある。
【0023】そして次に、波長248nmのKrFエキ
シマレーザ等のレーザ源8から発光されるレーザ光L
ンズ23に通して、立体基板1の表面に設けた金属導
電膜2のうち回路を形成しない部分(回路絶縁部)に選
択的にレーザ光Lを照射することによって、回路を形成
しない部分の金属導電膜2を除去すると共に回路パター
ンで金属導電膜2を残す。
【0024】このとき、立体基板1の表面は図1に示す
ようにレーザ光Lの照射方向に対して傾斜している斜面
部4aや、レーザ光Lの照射方向に対して垂直な垂直面
部4b等からなるが、垂直面部4bではレーザ光Lは垂
直に入射するためにこの面では単位面積当たりに吸収さ
れる実効エネルギーが高く、斜面部4aではレーザ光L
は斜めに入射するためにこの面では単位面積当たりに吸
収される実効エネルギーが低い。このために、各面に照
射されるレーザ光Lのエネルギー密度を変える必要があ
る。例えば、垂直面部4bの金属導電膜2を除去するの
に最適なエネルギー密度が0.4J/cm2 の場合、
垂直面部4bに対して60°(レーザ光Lの照射方向に
対して30°)の角度で傾斜している斜面部4aには2
倍のエネルギー密度、即ち0.8J/cm2 でレーザ
光Lを照射しないと、垂直面部4bと斜面部4aの金属
導電膜2を均一に除去することができない。
【0025】そこで図1の実施例では、立体基板1の垂
直面部4bと斜面部4aに吸収されるレーザ光Lのエネ
ルギーが略均一になるように、垂直面部4bと斜面部4
aに照射されるレーザ光Lのエネルギー密度を変える手
段として、波長248nmのKrFエキシマレーザ等の
2つのレーザ源8a,8bを用い、レーザ光Lを合成し
て立体基板1の表面に照射するようにしてある。
【0026】すなわち、各レーザ源8a,8bから0.
4J/cmのエネルギー密度でレーザ光Lを発光させ
る場合、一方のレーザ源8aから発光されたレーザ光L
はマスク10aの透過部15を100%透過した後、ハ
ーフミラー18を100%透過すると共に全反射ミラー
19で100%反射されて方向変換し、レンズ23を通
して立体基板1の表面の金属導電膜2のうち回路を形成
しない部分に照射される。このマスク10aの透過部1
5はレーザ光Lを立体基板1の垂直面部4bと斜面部4
aの両方に照射させるパターンで形成してある。また他
方のレーザ源8bから発光されたレーザ光Lはマスク1
0bの透過部15を100%透過した後、ハーフミラー
18で100%反射されて方向変換すると共にさらに全
反射ミラー19で100%反射されて方向変換し、レン
ズ23を通して立体基板1の表面金属導電膜2のうち回
路を形成しない部分に照射される。このマスク10bは
レーザ光Lを斜面部4aにのみ照射させるパターンで形
成してある。このように、垂直面部4bにはレーザ源8
aからの0.4J/cmのエネルギー密度のレーザ光
Lのみが照射されるが、斜面部4aにはこのレーザ源8
aからの0.4J/cmのエネルギー密度のレーザ光
Lとレーザ源8bからの0.4J/cmのエネルギー
密度のレーザ光Lとが照射され、両レーザ光Lが合成さ
れて0.8J/cmのエネルギー密度で照射されるこ
とになる。従って、レーザ光Lに特に工夫をしたりする
必要なく、レーザ光Lの照射を調整するだけで、立体基
板1の表面の各面に均一にレーザ光Lの実効エネルギー
を作用させて金属導電膜2を均一に除去することができ
るものである。
【0027】このようにしてレーザ光Lの照射で金属導
電膜2を部分的に除去した後、回路パターンで残った金
属導電膜2を陰極として通電し、電気めっきを行なって
金属導電膜2の表面に銅20μm、ニッケル5μm、金
1μmの厚みでめっき層を設けて、形成所望厚さの回路
に成長させることによって、立体回路を形成することが
できるものである。
【0028】図は請求項の発明に対応する実施例を
示すものであり、図1の実施例の場合と同様に立体基板
1を作製すると共に表面を粗面化してあり、立体基板1
の表面に金属導電膜2が形成してある。
【0029】この実施例では、立体基板1の表面の立体
の各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略均一に
なるように、レーザ光Lの照射方向に対して立体基板1
の向きを変えて立体基板1の表面へのレーザ光Lの入射
角度を変えるようにしている。すなわ、レーザ光Lの
照射方向に対して斜面部4aの角度に応じた角度で立体
基板1を回転させ、斜面部4aに対するレーザ光Lの入
射角度と、垂直面部4bに対する入射角度が略等しくな
るようにしてある。例えば、斜面部4aの垂直面部4b
に対する傾きが60°の場合、波長248nmのKrF
エキシマレーザ等のレーザ源8から発光されマスク10
の透過部15を透過し、レンズ23を通して照射される
レーザ光Lの照射方向に対して、立体基板1を30°の
角度で傾くように回転させると、斜面部4aに対するレ
ーザ光Lの入射角度は60°になると共に垂直面部4b
に対する入射角度も60°になり、斜面部4aに対する
レーザ光Lの入射角度と垂直面部4bに対する入射角度
とが等しくなる。従って、レーザ光Lに特に工夫をした
りする必要なく、立体基板1を所定角度で回転させるだ
けで、立体基板1の表面の各面に均一にレーザ光Lの実
効エネルギーを作用させて金属導電膜2を均一に除去す
ることができるものである。この方法は、斜面部4aが
垂直面部4bに対して90°以上の角度で傾斜するアン
ダーカット面になっている場合に特に有効である。
【0030】このようにしてレーザ光Lの照射で金属導
電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路パ
ターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこと
によって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0031】図は請求項の発明に対応する実施例を
示すものであり、図1の実施例の場合と同様に立体基板
1を作製すると共に表面を粗面化してあり、立体基板1
の表面に金属導電膜2が形成してある。
【0032】この実施例では、立体基板1の表面の立体
の各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略均一に
なるよう、一方向から照射されるレーザ光Lを分岐させ
て立体基板1の表面へのレーザ光Lの入射角度を変える
ようにしている。すなわち、図(a)のようにハーフ
ミラー等で形成される分岐ミラー21及び一対の反射ミ
ラー22a,22bを用い、波長248nmのKrFエ
キシマレーザ等のレーザ源から発光されるレーザ光Lを
分岐ミラー21に45°の角度で入射させ、レーザ光L
の50%を分岐ミラー21で反射させると共に50%を
分岐ミラー21を透過させる。そして分岐ミラー21で
反射させたレーザ光Lを反射ミラー22aで反射させ、
さらにマスク10aの透過部15aを透過させると共に
レンズ23で集光させて立体基板1の表面に照射させ
る。また分岐ミラー21を透過させたレーザ光Lを反射
ミラー22bで反射させ、さらにマスク10bの透過部
15bを透過させると共に集光レンズ23で集光させて
立体基板1の表面に照射させる。このようにして、一方
向から照射されるレーザ光Lを分岐させることによっ
て、立体基板1の複数箇所に同時にレーザ光Lを照射す
ることができるものであり、生産効率を高めることがで
きるものである。また、立体基板1へのレーザ光Lの入
射角度は反射ミラー22a,22bを角度を矢印方向に
変えるように回転させてレーザ光Lの反射角度を調整す
ることによって制御することができ、斜面部4aに対す
るレーザ光Lの入射角度と垂直面部4bに対する入射角
度が略等しくなるように調整することができ、図
(b)に示すように斜面部4aの金属導電膜2と垂直面
部4bの金属導電膜2を均一に除去することができるも
のである。
【0033】このようにしてレーザ光Lの照射で金属導
電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路パ
ターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこと
によって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0034】図の実施例は、斜面部4aが垂直面部4
bに対して90°の角度の直角面である場合の実施例で
あり、その他は図6の実施例と同じ構成に形成してあ
る。そしてこの実施例では、図(a)のように波長2
48nmのKrFエキシマレーザ等のレーザ源から発光
されるエネルギー密度が0.8J/cmのレーザ光L
を分岐ミラー21で0.4J/cmのレーザ光Lに分
岐させ、さらにそれぞれのレーザ光Lを反射ミラー22
a,22bで反射させると共にマスク10a,10b及
びレンズ23を通して立体基板1に照射させるようにし
てあり、このとき、反射ミラー22a,22bの角度を
調整してその反射角度を設定することによって、斜面部
4aと垂直面部4bにそれぞれ45°の入射角でレーザ
光Lが照射されるようにしてある。従って、図(b)
に示すように斜面部4aの金属導電膜2と垂直面部4b
の金属導電膜2を均一に除去することができるものであ
る。
【0035】図(a)の実施例では、レーザ源から発
光されるレーザ光Lをマスク10の一対の透過部15に
透過させて分岐させ、この分岐させたレーザ光Lをレン
ズ23に通した後に反射ミラー22a,22bでそれぞ
れ反射させて立体基板1の表面に均一に照射させるよう
にしてある。また図(b)の実施例では、レーザ源か
ら発光されるレーザ光Lをマスク10の透過部15に透
過させると共にレンズ23に通した後、外周面が反射面
となった円錐ミラー24で反射させてレーザ光Lを分岐
させ、この分岐させたレーザ光Lを内周面が反射面とな
った円筒ミラー25でそれぞれ反射させて立体基板1の
表面に均一に照射させるようにしてある。
【0036】図は請求項の発明に対応する実施例を
示すものであり、図1の実施例の場合と同様に立体基板
1を作製すると共に表面を粗面化してあり、この立体基
板1の表面にスパッタリングや真空蒸着等で図(a)
のようにパラジウムの厚み0.5μmの金属導電膜2が
設けてある。
【0037】この実施例では、立体基板1の表面の立体
の各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略均一に
なるよう、レーザ光Lを照射するに先立って、立体基板
1の表面の垂直面部4bにレーザ光Lの吸収効率の低い
材料6をコーティングしておくようにしてある。すなわ
ち、図(b)のように斜面部4aにおいてのみ金属導
電膜2の表面に厚み10μmの電着レジスト27を塗布
した後、金属導電膜2に通電して電気銅めっきをおこな
うことによって、レーザ光Lの吸収効率の低い材料6と
して厚み0.5μmの銅めっき層6aを図(c)のよ
うに垂直面部4bにおいてのみ金属導電膜2の表面に設
けてある。電着レジスト27を剥離すると図(c)の
ように、垂直面部4bは0.5μmのパラジウムの金属
導電膜2と0.5μmの銅めっき層6aの2層に、斜面
部4aは0.5μmのパラジウムの金属導電膜2の1層
になっている。
【0038】そして図(d)のように波長1064n
mのYAGレーザ等のレーザ源から発光されるエネルギ
ー密度が0.5J/cmのレーザ光Lをマスク10の
透過部15及びレンズ23を通して立体基板1の表面に
照射し、金属導電膜2のうち回路を形成しない部分を除
去する。このとき、立体基板1の表面の斜面部4aは垂
直面部4bよりも単位面積当たりのレーザ光Lの吸収効
率が悪いが、垂直面部4bにはレーザ光Lの吸収効率の
低い材料6として銅めっき層6aが設けてあるために、
立体基板1の表面の立体の各面に吸収されるレーザ光L
のエネルギーが略均一になる。従って、レーザ光Lに特
に工夫をしたりする必要なく、またマスク10を交換し
たりする必要なく、立体基板1の表面の各面に均一にレ
ーザ光Lの実効エネルギーを作用させて、図(e)の
ように立体基板1の立体表面の各面から金属導電膜2を
均一に除去することができるものである。
【0039】このようにしてレーザ光Lの照射で金属導
電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路パ
ターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこと
によって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0040】図は請求項の発明に対応する実施例を
示すものであり、図1の実施例の場合と同様に立体基板
1を作製すると共に表面を粗面化してあり、この立体基
板1の表面にスパッタリングや真空蒸着等で図(a)
のように銅の厚み0.5μmの金属導電膜2が設けてあ
る。
【0041】この実施例では、立体基板1の表面の立体
の各面に吸収されるレーザ光Lのエネルギーが略均一に
なるよう、レーザ光Lを照射するに先立って、立体基板
1の表面の斜面部4aにレーザ光Lの吸収効率の高い材
料7をコーティングしておくようにしてある。すなわ
ち、図(b)のように斜面部4aにおいてのみ金属導
電膜2の表面にマスクスパッタリングをおこなってレー
ザ光Lの吸収効率の高い材料7としてニッケル膜7aを
析出させてある。そして図(c)のように波長106
4nmのYAGレーザ等のレーザ源から発光されるエネ
ルギー密度が0.3J/cmのレーザ光Lをマスク1
0の透過部15及びレンズ23を通して立体基板1の表
面に照射し、金属導電膜2のうち回路を形成しない部分
を除去する。このとき、立体基板1の表面の斜面部4a
は垂直面部4bよりも単位面積当たりのレーザ光Lの吸
収効率が悪いが、斜面部4aにはレーザ光Lの吸収効率
の高い材料7としてニッケル膜7aが設けてあるため
に、立体基板1の表面の立体の各面に吸収されるレーザ
光Lのエネルギーが略均一になる。従って、レーザ光L
に特に工夫をしたりする必要なく、またマスク10を交
換したりする必要なく、立体基板1の表面の各面に均一
にレーザ光Lの実効エネルギーを作用させて、図
(d)のように金属導電膜2を均一に除去することがで
きるものである。またこの実施例では斜面部4aのレー
ザ光Lの吸収効率を高めているために、レーザ光Lのエ
ネルギーを有効に活用することができるものである。
【0042】このようにしてレーザ光Lの照射で金属導
電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路パ
ターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこと
によって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0043】図は、請求項の発明に対応する第2の
実施例を示すものであり、図1の実施例の場合と同様に
立体基板1を作製すると共に表面を粗面化してあり、こ
の立体基板1の表面にスパッタリングや真空蒸着等をす
ることによって、まず図(a)のように斜面部4aに
パラジウム2aの厚み0.5μmの金属導電膜2を設け
ると共に、図(b)のように垂直面部4bに銅2bの
厚み0.5μmの金属導電膜2が設けてある。パラジウ
ム2aは銅2bよりもレーザ光Lの吸収効率高いの
で、この実施例においても斜面部4aにはレーザ光Lの
吸収効率の高い材料7が設けられている。
【0044】そして図(c)のように波長1064n
mのYAGレーザ等のレーザ源から発光されるエネルギ
ー密度が0.3J/cmのレーザ光Lをマスク10の
透過部15及びレンズ23を通して立体基板1の表面に
照射し、金属導電膜2のうち回路を形成しない部分を除
去する。このとき、立体基板1の表面の斜面部4aは垂
直面部4bよりも単位面積当たりのレーザ光Lの吸収効
率が悪いが、斜面部4aにはレーザ光Lの吸収効率の高
い材料7であるパラジウム2aで金属導電膜2が設けて
あるために、立体基板1の表面の立体の各面に吸収され
るレーザ光Lのエネルギーが略均一になる。従って、図
(d)のように立体基板1の各面の金属導電膜2を均
一に除去することができるものである。
【0045】図は、請求項の発明に対応する実施例
を示すものであり、図1の実施例の場合と同様に立体基
板1を作製すると共に表面を粗面化してあり、立体基板
1の表面に指向性のある成膜をおこなって、斜面部4a
には小さい膜厚で、垂直面部4bには大きい膜厚で金属
導電膜2を設けてある。すなわち、真空蒸着で立体基板
1の表面に銅の金属導電膜2を設ける場合、図(a)
のように蒸着成分は蒸着源から矢印方向に飛翔する指向
性があるために、斜面部4aの金属導電膜2は小さい膜
厚、例えば0.5μmの膜厚で、垂直面部4bの金属導
電膜2は大きい膜厚、例えば1μmの膜厚でそれぞれ設
けることができるものである。
【0046】そして図(b)のように波長248nm
のKrFエキシマレーザ等のレーザ源から発光されるエ
ネルギー密度が0.4J/cmのレーザ光Lをマスク
10の透過部15及びレンズ23を通して立体基板1の
表面に照射し、金属導電膜2のうち回路を形成しない部
分を除去する。このとき、立体基板1の表面の斜面部4
aは垂直面部4bよりも単位面積当たりのレーザ光Lの
吸収効率が悪いが、斜面部4aの金属導電膜2は膜厚が
小さいために、小さいエネルギーのレーザ光Lで除去す
ることができる。従って、レーザ光Lに特に工夫をした
りする必要なく、図(c)のように立体基板1の各面
の金属導電膜2を均一に除去することができるものであ
る。
【0047】このようにしてレーザ光Lの照射で金属導
電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路パ
ターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこと
によって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0048】図10は、請求項及びの発明に対応す
る実施例を示すものであり、レーザ源8と集光レンズ9
とのマスク10を設け、斜面部4aと垂直面部4bなど
立体基板1の表面の高さに応じてマスク10のレーザ光
Lを透過させる透過部15と集光レンズとの間の距離を
変えることによって、立体基板1の表面でのレーザ光L
の結像点を調整し、立体基板1の表面の立体の各面にレ
ーザ光Lを結像させるようにしてある。すなわち、集光
レンズ9の焦点距離をf、マスク10と集光レンズ9と
の間の反射ミラー30を介した光学的距離をa、集光レ
ンズ9と立体基板1の表面との間の距離をbとすると、
1/a+1/b=1/fの数式が成立する条件でレーザ
光Lは立体基板1の表面に結像する。従って、立体基板
1の表面のうち高さが高い面は集光レンズ9との間の距
離が小さい、つまりbの数値が小さくなるために、この
面に結像させるためにはaを大きくしてマスク10と集
光レンズ9との間の距離が大きくなるように調整すれば
よく、また立体基板1の表面のうち高さが低い面は集光
レンズ9との間の距離が大きい、つまりbの数値が大き
いために、この面に結像させるためにはaを小さくして
マスク10と集光レンズ9との間の距離が小さくなるよ
うに調整すればよい。具体的には、集光レンズ9と立体
基板1の表面との間の距離がb′の部分では、マスク1
0と集光レンズ9との間の距離a′は上記の数式から導
かれるa′=fb′/(b−f′)のとして算出するこ
とができ、このa′の距離になるようにマスク10と集
光レンズ9との間の距離を調整すればよい。例えば、集
光レンズ9の焦点距離f=100mm、集光レンズ9と
立体基板1の表面との距離b=200mmの場合、マス
ク10と集光レンズ9との間の距離a=200mmに調
整することによって、立体基板1の表面にレーザ光Lを
結像させることができるが、立体基板1の表面のうちこ
の面よりも20mm高い面では、b′=180mmにな
るために、上記の数式よりa′=225mmとなる。従
ってマスク10と集光レンズとの距離が225mmに
なるように調整することによって、この面にレーザ光L
を結像させることができることになる。
【0049】そして図10の実施例ではマスク10とし
て立体基板1の高さの異なる各面にレーザ光Lを透過さ
せて照射させる透過部15a,15b…をそれぞれ設け
た複数枚の平板マスク11a,11b…を用いて、立体
基板1の表面の立体の各面にレーザ光Lを結像させるよ
うにしてある。すなわち、まず図1の実施例の場合と同
様に立体基板1を作製すると共に表面を粗面化し、この
立体基板1の表面にはマグネトロンスパッタリング等で
銅の1μm厚の金属導電膜2が設けてある。そして波長
248nmのKrFエキシマレーザ等のレーザ源8から
発光されるレーザ光Lを照射するにあたって、レーザ光
Lを照射する立体基板1の表面の各面の高さに応じて1
/a+1/b=1/fの数式が成立するように平板マス
ク11a,11b…と集光レンズ9との間の距離aを設
定して、図10(a)〜(d)の順に各平板マスク11
a,11b…の位置を変えながらレーザ光Lの照射を行
なうことによって、図13のように立体基板1の表面の
立体の各面にレーザ光Lを結像させ、立体基板1の各面
の金属導電膜2を均一に除去することができるものであ
る。
【0050】上記のようにしてレーザ光Lの照射で金属
導電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路
パターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこ
とによって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0051】図11は、請求項及びの発明に対応す
る第2の実施例を示すものであり、この実施例では、レ
ーザ光Lを照射する立体基板1の表面の各面の高さに応
じて1/a+1/b=1/fの数式が成立するように複
数枚の各平板マスク11a,11b…と集光レンズ9と
の間の距離aを設定して重ねて配置し、複数枚の平板マ
スク11a,11b…を通してレーザ光Lの照射を行な
うようにしてある。
【0052】図12は、請求項及びの発明に対応す
る実施例を示すものであり、上記の図10の実施例では
マスク10として複数枚の平板マスク11a,11b…
を用いて、各平板マスク11a,11b…の位置を変え
ることによって、各平板マスク11a,11b…の透過
部15a,15b…と集光レンズ9との間の距離を変え
て立体基板1の表面でのレーザ光Lの結像点を調整する
ようにしているが、図12の実施例では、マスク10と
して立体基板1の表面の高さに応じた立体形状を有する
立体マスク12を用いて、立体基板1の表面の高さに応
じて立体マスク12のレーザ光Lの透過箇所と集光レン
ズ9との間の距離を変えるようにしてある。
【0053】すなわち、まず図1の実施例の場合と同様
に立体基板1を作製すると共に表面を粗面化し、この立
体基板1の表面にはマグネトロンスパッタリング等で銅
の1μm厚の金属導電膜2が設けてある。そして波長2
48nmのKrFエキシマレーザ等のレーザ源8から発
光されるレーザ光Lを照射するにあたって、レーザ光L
を照射する立体基板1の表面の各面の高さに応じて1/
a+1/b=1/fの数式が成立するように集光レンズ
9との間の距離aが満足される立体形状に図 (b)
のように作製した立体マスク12を用い、図12(a)
のようにして立体マスク12の透過部15を透過させた
レーザ光Lを立体基板1の表面に照射するようにしてあ
る。立体マスク12の透過部15は立体マスク12の立
体形状に沿った立体形状になっているために、立体基板
1の表面の各面に対応する透過部15と集光レンズ9と
の距離bは1/a+1/b=1/fの数式を満たすこと
ができ、図13のように立体基板1の表面の立体の各面
にレーザ光Lを結像させて、立体基板1の各面の金属導
電膜2を均一に除去することができるものである。この
実施例では図10の実施例のようにマスク10として複
数枚の平板マスク11,11b…を用いる必要がなく、
一枚の立体マスク12で対応することができるものであ
る。
【0054】上記のようにしてレーザ光Lの照射で金属
導電膜2を部分的に除去した後、上記と同様して回路
パターンで残した金属導電膜2に電気めっきを行なうこ
とによって、立体回路を形成することができるものであ
る。
【0055】上記各実施例ではマスク10を用いて立体
基板1の表面に設けた金属導電膜2のうち回路を形成し
ない部分の全面にレーザ光Lに照射して、回路パターン
で金属導電膜2を残した他の部分は除去するようにした
が、ビーム状のレーザ光Lを回路パターンの輪郭で走査
させて照射するようにすることもできる。すなわち、図
14(a)のように成形した立体基板1の表面に、プラ
ズマ処理後にスパッタリング等をおこなって図14
(b)のように金属導電膜2を形成し(金属導電膜2を
斜線で示す)、次にビーム状のレーザ光Lを回路パター
ンの輪郭で走査させて照射することによって図14
(c)のように回路パターンの輪郭で金属導電膜2を除
去し、この回路パターンの部分の金属導電膜2に通電し
て電気めっきすることによって図14(d)のように銅
20μm、ニッケル5μm、金1μmの厚みでめっき層
16を設け、そしてソフトエッチングして回路パターン
の輪郭より外側の金属導電膜2を除去することによっ
て、図14(e)のような立体回路を形成することがで
きるものである。
【0056】また上記各実施例では、立体基板の表面に
設けた金属導電膜をレーザ光の照射で除去する工程を経
て、立体回路を形成するようにしているが、立体基板の
表面に設けたレジストを露光処理する工程を経て立体回
路を形成することもできる。例えば、立体基板の表面に
薄膜の金属導電膜を設けると共にさらにその上に感光性
のレジストを設け、立体基板の表面にレーザ光を部分的
に照射してレジストを部分的に露光させる。そして、現
像処理して回路となる箇所のレジストを部分的に溶解除
去するようにした場合には、レジストの除去によって露
出する部分の金属導電膜に通電して電気めっきをおこな
うことにより所望厚さの回路に成長させ、最後にレジス
トを剥離すると共にレジストの剥離によって露出する金
属導電膜をエッチング処理して除去することによって、
立体回路を形成するようにすることができるものであ
り、あるいは、現像処理して回路となる箇所以外のレジ
ストを部分的に溶解除去するようにした場合には、レジ
ストの除去によって露出する部分の金属導電膜をエッチ
ング処理して除去し、さらにレジストを剥離して金属導
電膜を露出させると共にこの金属導電膜に通電して電気
めっきをおこなうことによって所望厚さの回路に成長さ
せ、立体回路を形成することができるものである。
【0057】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に記載の
発明は、立体基板の表面にレーザ光を照射することによ
って、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去するか
あるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光処理す
る工程を経て、立体基板の表面に回路を形成するにあた
って、立体基板の表面のレーザ光の照射方向に対して傾
斜する斜面部に複数のレーザ源からのレーザ光を合成し
て照射すると共に、レーザ光の照射方向に対して垂直な
垂直面部に合成しないレーザ光を照射することによっ
て、立体基板の表面の立体の各面に吸収されるレーザ光
のエネルギーが略均一になるようにして、立体基板の表
面にレーザ光を照射するようにしたので、立体基板の表
面の立体の各面の金属導電膜やレジストに作用するレー
ザ光のエネルギーが実効的に略均一になり、立体基板の
表面の各面の金属導電膜の除去やレジストの露光を均一
におこなうことができるものであり、立体基板の表面に
均一に回路を形成することができるものである。
【0058】また請求項に記載の発明は、レーザ光の
照射方向に対して立体基板の向きを変えて立体基板の表
面へのレーザ光の入射角度を変えることによって、立体
基板の表面の立体の各面に吸収されるレーザ光のエネル
ギーが略均一になるようにして、立体基板の表面にレー
ザ光を照射するようにしたので、レーザ光に工夫をする
必要なく立体基板の向きの調整で立体基板の表面の各面
の金属導電膜の除去やレジストの露光を均一におこなう
ことができ、立体基板の表面に均一に回路を形成するこ
とができるものである。
【0059】また請求項に記載の発明は、一方向から
照射されるレーザ光を分岐させて立体基板の表面へのレ
ーザ光の入射角度を変えることによって、立体基板の表
面の立体の各面に吸収されるレーザ光のエネルギーが略
均一になるようにして、立体基板の表面にレーザ光を照
射するようにしたので、レーザ光に工夫をする必要なく
入射角度の調整で立体基板の表面の各面の金属導電膜の
除去やレジストの露光を均一におこなうことができ、立
体基板の表面に均一に回路を形成することができるもの
であり、しかもレーザ光の分岐によって立体基板の表面
の各面を均一にレーザ光で照射することができるもので
ある。
【0060】また請求項に記載の発明は、レーザ光を
照射するに先立って、立体基板の表面の上記垂直面部に
レーザ光の吸収効率の低い材料をコーティングしておく
ことによって、立体基板の表面の立体の各面に吸収され
るレーザ光のエネルギーが略均一になるようにして、立
体基板の表面にレーザ光を照射するようにしたので、レ
ーザ光の吸収効率の低い材料を用いることによってレー
ザ光に工夫をする必要なく立体基板の表面の各面の金属
導電膜の除去やレジストの露光を均一におこなうことが
でき、立体基板の表面に均一に回路を形成することがで
きるものである。
【0061】また請求項に記載の発明は、レーザ光を
照射するに先立って、立体基板の表面の上記斜面部にレ
ーザ光の吸収効率の高い材料をコーティングしておくこ
とによって、立体基板の表面の立体の各面に吸収される
レーザ光のエネルギーが略均一になるようにして、立体
基板の表面にレーザ光を照射するようにしたので、レー
ザ光の吸収効率の高い材料を用いることによってレーザ
光に工夫をする必要なく立体基板の表面の各面の金属導
電膜の除去やレジストの露光を均一におこなうことがで
き、立体基板の表面に均一に回路を形成することができ
るものである。
【0062】次に、本発明の請求項に記載の発明は、
立体基板の表面にレーザ光を照射することによって、立
体基板の表面に設けた金属導電膜を除去するかあるいは
立体基板の表面に設けたレジストを露光処理する工程を
経て、立体基板の表面に回路を形成するにあたって、立
体基板の表面の上記斜面部における金属導電膜あるいは
レジストの膜厚を上記垂直面部における膜厚よりも薄く
形成しておいて、立体基板の表面にレーザ光を照射する
ようにしたので、斜面部に対するレーザ光が作用するエ
ネルギーは垂直面部に対して作用するエネルギーよりも
小さいが、斜面部と垂直面部における金属導電膜あるい
はレジストの膜厚の差によって、立体基板の表面の各面
の金属導電膜の除去やレジストの露光を均一におこなう
ことができ、立体基板の表面に均一に回路を形成するこ
とができるものである。
【0063】さらに、本発明の請求項に記載の発明
は、レーザ源から集光レンズを通したレーザ光を立体基
板の表面に照射することによって、立体基板の表面に設
けた金属導電膜を除去するかあるいは立体基板の表面に
設けたレジストを露光処理する工程を経て、立体基板の
表面に回路を形成するにあたって、レーザ源と集光レン
ズとの間にマスクを設け、立体基板の表面の高さに応じ
てマスクのレーザ光の透過箇所と集光レンズとの間の距
離を変えることによって、立体基板の表面でのレーザ光
の結像点を調整するようにしたので、立体基板の表面の
高さに応じてレーザ光を結像させることができ、立体基
板の表面の各面の金属導電膜の除去やレジストの露光を
均一におこなうことができるものであり、立体基板の表
面に均一に回路を形成することができるものである。
【0064】また請求項の発明は、マスクとして複数
枚の平板マスクを用い、各平板マスクと集光レンズとの
間の距離を変えることによって、立体基板の表面の高さ
に応じてマスクのレーザ光の透過箇所と集光レンズとの
間の距離を変えるようにしたので、複数枚の平板マスク
を用いて立体基板の表面の高さに応じてレーザ光を結像
させることができ、立体基板の表面の各面の金属導電膜
の除去やレジストの露光を均一におこなうことができる
ものであり、立体基板の表面に均一に回路を形成するこ
とができるものである。
【0065】また請求項の発明は、マスクとして立体
基板の表面の高さに応じた立体形状を有する立体マスク
を用いることによって、立体基板の表面の高さに応じて
マスクのレーザ光の透過箇所と集光レンズとの間の距離
を変えるようにしたので、立体マスクを用いて立体基板
の表面の高さに応じてレーザ光を結像させることがで
き、立体基板の表面の各面の金属導電膜の除去やレジス
トの露光を均一におこなうことができるものであり、立
体基板の表面に均一に回路を形成することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す概略断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
及び(b)は概略断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
及び(b)は概略断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すのであり、(a)及
び(b)は概略断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
乃至(e)は概略断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
乃至(d)は概略断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
乃至(d)は概略断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示すものであり、(a)
乃至(c)は概略断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すものであり、
(a)乃至(d)は概略断面図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す概略断面図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例を示すものであり、
(a)及び(b)は概略断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示す立体基板の一部切
欠斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例を示すものであり、
(a)乃至(e)は概略斜視図である。
【符号の説明】
1 立体基板 2 金属導電膜 3 レジスト膜 4a 斜面部 4b 垂直面部 6 レーザ光の吸収効率の低い材料 7 レーザ光の吸収効率の高い材料 8 レーザ源 9 集光レンズ 10 マスク 11 平板マスク 12 立体マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H05K 3/06 H05K 3/06 E 3/08 3/08 D 3/18 3/18 D (56)参考文献 特開 平6−77629(JP,A) 特開 平6−177508(JP,A) 特開 平3−255693(JP,A) 特開 平6−297168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/00 B23K 26/00 B23K 26/06 B23K 26/18 H05K 3/06 H05K 3/08 H05K 3/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体基板の表面にレーザ光を照射するこ
    とによって、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去
    するかあるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光
    処理する工程を経て、立体基板の表面に回路を形成する
    にあたって、立体基板の表面のレーザ光の照射方向に対
    して傾斜する斜面部に複数のレーザ源からのレーザ光を
    合成して照射すると共に、レーザ光の照射方向に対して
    垂直な垂直面部に合成しないレーザ光を照射することに
    よって、立体基板の表面の立体の各面に吸収されるレー
    ザ光のエネルギーが略均一になるようにして、立体基板
    の表面にレーザ光を照射することを特徴とする立体回路
    の形成方法。
  2. 【請求項2】 立体基板の表面にレーザ光を照射するこ
    とによって、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去
    するかあるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光
    処理する工程を経て、立体基板の表面に回路を形成する
    にあたって、レーザ光の照射方向に対して立体基板の向
    きを変えて立体基板の表面へのレーザ光の入射角度を変
    えることによって、立体基板の表面の立体の各面に吸収
    されるレーザ光のエネルギーが略均一になるようにし
    て、立体基板の表面にレーザ光を照射することを特徴と
    る立体回路の形成方法。
  3. 【請求項3】 立体基板の表面にレーザ光を照射するこ
    とによって、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去
    するかあるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光
    処理する工程を経て、立体基板の表面に回路を形成する
    にあたって、一方向から照射されるレーザ光を分岐させ
    て立体基板の表面へのレーザ光の入射角度を変えること
    によって、立体基板の表面の立体の各面に吸収されるレ
    ーザ光のエネルギーが略均一になるようにして、立体基
    板の表面にレーザ光を照射することを特徴とする立体回
    路の形成方法。
  4. 【請求項4】 立体基板の表面にレーザ光を照射するこ
    とによって、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去
    するかあるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光
    処理する工程を経て、立体基板の表面に回路を形成する
    にあたって、レーザ光を照射するに先立って、立体基板
    の表面のレーザ光の照射方向に対して 垂直な垂直面部に
    レーザ光の吸収効率の低い材料をコーティングしておく
    ことによって、立体基板の表面の立体の各面に吸収され
    るレーザ光のエネルギーが略均一になるようにして、立
    体基板の表面にレーザ光を照射することを特徴とする立
    体回路の形成方法。
  5. 【請求項5】 立体基板の表面にレーザ光を照射するこ
    とによって、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去
    するかあるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光
    処理する工程を経て、立体基板の表面に回路を形成する
    にあたって、レーザ光を照射するに先立って、立体基板
    の表面のレーザ光の照射方向に対して傾斜する斜面部に
    レーザ光の吸収効率の高い材料をコーティングしておく
    ことによって、立体基板の表面の立体の各面に吸収され
    るレーザ光のエネルギーが略均一になるようにして、立
    体基板の表面にレーザ光を照射することを特徴とする立
    体回路の形成方法。
  6. 【請求項6】 立体基板の表面にレーザ光を照射するこ
    とによって、立体基板の表面に設けた金属導電膜を除去
    するかあるいは立体基板の表面に設けたレジストを露光
    処理する工程を経て、立体基板の表面に回路を形成する
    にあたって、立体基板の表面のレーザ光の照射方向に対
    して傾斜する斜面部における金属導電膜あるいはレジス
    トの膜厚をレーザ光の照射方向に対して垂直な垂直面部
    における膜厚よりも薄く形成しておいて、立体基板の表
    面にレーザ光を照射することを特徴とする立体回路の形
    成方法。
  7. 【請求項7】 レーザ源から集光レンズを通したレーザ
    光を立体基板の表面に照射することによって、立体基板
    の表面に設けた金属導電膜を除去するかあるいは立体基
    板の表面に設けたレジストを露光処理する工程を経て、
    立体基板の表面に回路を形成するにあたって、レーザ源
    と集光レンズとの間にマスクを設け、立体基板の表面の
    高さに応じてマスクのレーザ光の透過箇所と集光レンズ
    との間の距離を変えることによって、立体基板の表面で
    のレーザ光の結像点を調整することを特徴とする立体回
    路の形成方法。
  8. 【請求項8】 マスクとして複数枚の平板マスクを用
    い、各平板マスクと集光レンズとの間の距離を変えるこ
    とによって、立体基板の表面の高さに応じてマスクのレ
    ーザ光の透過箇所と集光レンズとの間の距離を変える
    とを特徴とする請求項に記載の立体回路の形成方法。
  9. 【請求項9】 マスクとして立体基板の表面の高さに応
    じた立体形状を有する立体マスクを用いることによっ
    て、立体基板の表面の高さに応じてマスクのレーザ光の
    透過箇所と集光レンズとの間の距離を変えることを特徴
    とする請求項7に記載の立体回路の形成方法。
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