JP3115987B2 - 多層配線板の製造方法 - Google Patents

多層配線板の製造方法

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JP3115987B2
JP3115987B2 JP07237391A JP23739195A JP3115987B2 JP 3115987 B2 JP3115987 B2 JP 3115987B2 JP 07237391 A JP07237391 A JP 07237391A JP 23739195 A JP23739195 A JP 23739195A JP 3115987 B2 JP3115987 B2 JP 3115987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビアホールを設け
た多層配線板製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層配線板は絶縁層を介して回路を上下
複数層に設けて形成されるものであり、上下の回路間の
接続は、貫通するスルーホールによって行なう他に、絶
縁層にビアホール(viahole)を設け、このビア
ホールによっても上下の回路間の接続を行なうようにな
っている。
【0003】そして従来、このようなビアホールの加工
技術としてはフォトエッチングあるいはケミカルエッチ
ングのようなエッチングによるものが多い。しかしなが
らフォトエッチングを行なうためには、絶縁層の樹脂材
料に制約があり、高耐熱性の多層配線板を製造すること
ができないという問題があり、またケミカルエッチング
は絶縁層に密着マスクを形成する必要があり、製造の工
程で大きな制約を受けるという問題がある。
【0004】そこで、レーザなどのエネルギービームを
用い、エネルギービームを絶縁層に照射することによっ
て、その熱エネルギーで絶縁層に穴加工を行なってビア
ホールを形成することが試みられている。しかし、結像
系のレーザLは一般的に結像時のエネルギー分布が均一
になるためにマスク位置でのエネルギー分布が図25
(a)に示すようなトップハット型に近いエネルギー分
布を有しており、図25(b)のように基板1の表面に
設けた絶縁層2に加工されるビアホール3は円筒型に形
成される。
【0005】このように、ビアホール3が円筒型に形成
されると、ビアホール3内にメッキ加工を行なう際に、
メッキ液がビアホール3内へ循環し難くなり、メッキ液
の循環不足によるビアホール3内へのメッキ付き性が低
下し、図25(c)のように回路16の周りのメッキ1
7の厚みが薄くなって、ビアホール3の底面の回路16
の部分に応力が集中して断線が発生するおそれがあると
いう問題が生じる。従って、ビアホール3は深さ方向に
向かって小径となるテーパ穴(正テーパ穴)に形成され
ていることが望ましい。このようにビアホール3が正テ
ーパ穴に形成されていると、メッキ液がビアホール3内
に循環することが容易になり、ビアホール3内へのメッ
キ付き性が向上するのである。
【0006】そこで、レーザのようなエネルギービーム
を用いてビアホール3を加工するにあたって、ビアホー
ル3を正テーパ穴に形成することができるようにした技
術が特開平4−264797号公報で提供されている。
図26はその工程を示すものであり、まず図26(a)
のように回路16を形成した基板1の表面にポリイミド
による絶縁層2を設け、次に図26(b)のように第1
のマスク19を介してエキシマレーザLを照射してビア
ホールを形成する直前までの穴20を加工し、次に図2
6(c)のように穴14の箇所以外の絶縁層2に第2の
マスク21を介して紫外線Vを照射して露光し、この後
に絶縁層2を現像することによって、図26(d)のよ
うに深さ方向に向かって小径となる正テーパ穴にビアホ
ール3を形成することができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特開平4
−264797号公報の方法では、レーザのようなエネ
ルギービームを照射する工程の他に、露光・現像の工程
が必要であり、生産性に問題を有するものであった。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、エネルギービームを用いて生産性高く、ビアホー
ルを正テーパ穴に形成することができる多層配線板
造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、絶縁
層2に穴明けを行なうよう絶縁層2の厚さ方向にエネル
ギービームの照射を制御して形成したビアホール3で層
間導通の少なくとも一部を行なうようにした多層配線板
を製造するにあたって、ビアホール3の加工にエネルギ
ービームを用い、中心部より複数のスリット4を放射状
に設けてビーム通過部5を形成したマスク6にエネルギ
ービームを通過させて、加工面でのエネルギー分布を中
央位置が大に周辺位置が小になるように調整したエネル
ギービームを絶縁層2に照射することによって、ビアホ
ール3を深さ方向に向かって小径となるテーパ穴に形成
することを特徴とするものである。
【0010】また、請求項の発明は、中心の円形開口
部7の周辺に複数の周辺開口部8を同心円状に設けてビ
ーム通過部5を形成したマスク9にエネルギービームを
通過させ、このエネルギービームを絶縁層2に照射する
ことを特徴とするものである。
【0011】請求項の発明は、請求項1又は2に記載
のマスク6,9を用い、エネルギービームをパルス発振
させると共にマスク6,9をエネルギービームの発振と
同期させてビーム通過部5を中心に回転させ、このマス
ク6,9を通過させたエネルギービームを絶縁層2に照
射することを特徴とするものである。
【0012】請求項の発明は、請求項1又は2に記載
のマスク6,9を用い、エネルギービームを連続発振さ
せると共にマスク6,9をビーム通過部5を中心に回転
させ、このマスク6,9を通過させたエネルギービーム
を絶縁層2に照射することを特徴とするものである。
【0013】請求項5の発明は、径の異なるビーム通過
部5a,5bを有する複数のマスク11a,11bを
通過させたエネルギービームを絶縁層2に複数回照射す
ることによって、加工面でのエネルギービームのエネル
ギー分布が中央位置で大に周辺位置で小になるように調
整したことを特徴とするものである。
【0014】請求項6の発明は、狭い面積の光束と広い
面積の光束の複数種のエネルギービ ームを絶縁層2に照
射することによって、加工面でのエネルギービームのエ
ネルギー分布を中央位置が大に周辺位置が小になるよう
に調整したことを特徴とするものである。
【0015】請求項の発明は、複数穴のビアホール3
を加工するにあたって、各ビアホール3を形成する箇所
毎にマスク11a,11bのビーム通過部5a,5bの
径の変更あるいはデフォーカスによってエネルギー密度
を変化させたエネルギービームの照射を複数回ずつ行な
って、深さ方向に向かって小径となるテーパ穴のビアホ
ール3を形成することを特徴とするものである。
【0016】請求項の発明は、マスク11a,11b
のビーム通過部5a,5bの径の変更あるいはデフォー
カスによってエネルギー密度を変化させたエネルギービ
ームの照射を複数回ずつ行なって複数穴のビアホール3
を加工するにあたって、各ビアホール3を形成する箇所
にエネルギービームを順次照射し、この順次照射するエ
ネルギービームの照射をエネルギー密度を変化させて複
数回繰り返すことによって、深さ方向に向かって小径と
なるテーパ穴のビアホール3に形成することを特徴とす
るものである。
【0017】請求項の発明は、エネルギービームを2
分岐し、径の異なるビーム通過部5a,5bを有するマ
スク12a,12bにこの分岐したエネルギービームを
それぞれ通過させた後、この分岐したエネルギービーム
を重ね合わせることによって、加工面でのエネルギービ
ームのエネルギー分布が中央位置を大に周辺位置を小に
なるように調整したことを特徴とするものである。
【0018】請求項10の発明は、エネルギービームを
2分岐し、2分岐した各エネルギービームを光学系で集
光させて、加工面に対して一方のエネルギービームをジ
ャストフォーカスに他方のエネルギービームをデフォー
カスになるように重ね合わせることによって、加工面で
のエネルギービームのエネルギー分布が中央位置を大に
周辺位置を小になるように調整したことを特徴とするも
のである。
【0019】請求項11の発明は、透過率が同心円状に
外側程低くなるビーム透過部13を有するフィルター1
4にエネルギービームを通過させて、エネルギービーム
を絶縁層2に照射することを特徴とするものである。
【0020】請求項12の発明は、エネルギービーム
照射をジャストフォーカスで行なうと共にデフォーカス
で行なうことによって、加工面でのエネルギービームの
エネルギー分布が中央位置を大に周辺位置を小になるよ
うに調整したことを特徴とするものである。
【0021】請求項13の発明は、エネルギービームに
よってビアホール3を加工した後、絶縁層2の表面を粗
化処理することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0023】基板1は例えば、片面銅張り積層板や両面
銅張り積層板などの金属箔を貼った積層板によって形成
されるものであり、金属箔をプリント配線加工すること
によって、基板1の表層には図1(a)のように回路1
6が形成してある。まずこの回路16の表面をエッチン
グによって粗化処理し、図1(b)のようにこの回路1
6を覆って基板1の表面に絶縁層2を設ける。ここで、
絶縁層2の材料としてはセラミックや合成樹脂が挙げら
れるが、本発明ではエネルギービームを用いることによ
って、フォトエッチングを行なう必要なくビアホール3
を形成するようにしているために、絶縁層2として合成
樹脂を用いるにあたって樹脂材料に制限がなく、エポキ
シ系樹脂などFR5相当の耐熱性樹脂を塗工して乾燥硬
化(あるいは半硬化)することによって絶縁層2を形成
することが可能になり、高耐熱性の多層配線板を製造す
ることが可能になるものである。
【0024】そして、図1(c)に示すように、炭酸ガ
スレーザやエキシマレーザのような高エネルギーを有す
るエネルギービームBを絶縁層2に照射して穴明けする
ことによって、回路16が底面に露出するビアホール3
を形成することができる。ここで、エネルギービームB
を絶縁層2に照射してビアホール3を加工するにあたっ
て、エネルギービームBは加工面(照射面)でのエネル
ギー強度が、照射の中央位置で大になり、照射の周辺位
置で小になるように、エネルギー分布を調整して使用す
るようにしてある。図4は照射するエネルギービームB
のエネルギー分布の例を示すものであり、縦をエネルギ
ー密度の高さとして表示している。図4(a)は中央部
のエネルギー密度が高く、周辺部のエネルギー密度が低
い2段階のエネルギー分布になるように調整したエネル
ギービームBを示し、図4(b)は周辺部のエネルギー
密度を中央部のエネルギー密度よりも一段低く設定する
と共にこの周辺部のエネルギー密度が外側程徐々に小さ
くなるようにエネルギー分布を調整したエネルギービー
ムBを示し、図4(c)は周辺部のエネルギー密度が中
央部のエネルギー密度と同じ密度から外側程徐々に小さ
くなるようにエネルギー分布を調整したエネルギービー
ムBを示すものである。
【0025】このように、加工面でのエネルギー分布を
中央位置が大に周辺位置が小になるように調整したエネ
ルギービームBを絶縁層に照射すると、照射の中央部に
よる穴加工の速度が照射の周辺部による穴加工の速度よ
りも速いために、図1(d)のように、ビアホール3を
深さ方向に向かって小径となる正テーパ穴に形成するこ
とができるものである。エネルギービームBとして断面
円形の光束を用いるとビアホール3は逆円錐台のテーパ
穴になる。ここで、ビアホール3の内周面の傾斜角度θ
(ビアホール3の穴中心線に対する角度)が1°〜45
°の範囲になるようなテーパ穴としてビアホール3を形
成するのが好ましい。内周面の傾斜角度が1°未満のテ
ーパ穴であれば、ビアホール3にメッキ液が循環し易く
なる効果を得ることができない。逆に内周面の傾斜角度
が45°を超えるテーパ穴であると、ビアホール3の絶
縁層2の表面での開口が大きくなって高密度実装に問題
が生じるおそれがある。
【0026】上記のようにしてビアホール3を形成した
後、絶縁層2の表面を過マンガン酸カリウム等の薬剤で
処理して図2(a)のように粗化洗浄し、次に無電解メ
ッキを行なって図2(b)のように無電解メッキ層23
を形成した後に、この上にレジスト24をコートして露
光・現像することによって、図2(c)のように回路形
成をしない部分をレジスト24で被覆し、無電解メッキ
層23に通電して電解メッキをおこなうことによって、
図2(d)のように電解メッキ層25を厚付けして回路
16を形成すると共にビアホール3の内部に導体層26
を形成する。ここで、ビアホール3は上記のように正テ
ーパ穴に形成してあるために、メッキ液が容易にビアホ
ール3内に循環し、メッキ付き性が良好になるものであ
る。そして図2(e)のようにレジスト24を剥離する
と共にレジスト24で覆われていた無電解メッキ層23
をエッチング除去する。
【0027】後は、上記と同様にしてこの上に絶縁層2
を形成した後、バイアホール3の加工、無電解メッキ、
レジストのコート、電解メッキ等の工程を繰り返すこと
によって、図3(a)のような多層配線板を得ることが
できるものである。このような多層配線板にあって、上
下複数層に設けられる回路16はビアホール3の内周に
形成した導体層26によって図3(b)に示すように導
通接続することができるものである。
【0028】次に、加工面でのエネルギー分布を中央位
置が大に周辺位置が小になるようにエネルギービームB
を調整する方法について説明する。
【0029】図5及び図6は請求項に係る発明の実施
の形態の一例を示すものであり、図5(a)に示すよう
な中心部より複数のスリット4を放射状に設けるように
してビーム通過部5を形成したマスク6を用いて、エネ
ルギービームBを照射するようにしてある。マスク6は
ステンレスやベリリウム鋼、鋼など例えば厚み0.1m
m程度の金属薄板で作製されるものであり、エッチング
加工を行なってマスク6の一部を切欠することによって
ビーム通過部5が形成してあり、エネルギービームBは
ビーム通過部5を通過することができるが、ビーム通過
部5以外の箇所は通過できないようになっている。
【0030】そしてエネルギービームBとして炭酸ガス
レーザを用い、マスク6を通過させたエネルギービーム
Bをレンズ28等の結像光学系で絶縁層2の表面の加工
面2aに縮小結像させるようにして図5(a)や図6
(a)のように照射することによって、絶縁層2に穴明
けを行なうことができる。穴明けの速度は材料のエネル
ギービーム吸収率とエネルギービームによる材料の飛ば
し易さであるエッチレートによって決まる。そして赤外
線レーザの場合、吸収率は樹脂が大きく銅は小さく、ま
たエッチレートも樹脂が大きく銅は小さい。従って赤外
線レーザをエネルギービームBとして絶縁層2に照射す
ると、樹脂が飛ばされて絶縁層2に穴明けをすることが
できると共に銅の回路16で穴明けが止まり、絶縁層2
にのみ穴明けを行なう制御を簡単に行なうことができ
る。紫外線レーザを用いる場合は吸収率は樹脂と銅とで
殆ど差がないが、エッチレートの差によって同様に銅の
回路16で穴明けが止まり、絶縁層2にのみ穴明けを行
なう制御を簡単に行なうことができる。このようにし
て、エネルギービームBを絶縁層2に照射することによ
って、絶縁層2にビアホール3を加工することができる
ものである。尚、エネルギービームを用いた穴明けは、
エネルギービームの発生装置の出力、照射されるパルス
ショット数(照射時間)、結像の縮小率、マスクのビー
ム通過部の径等によって容易に制御するとができる。
【0031】ここで、中心部より複数のスリット4を放
射状に設けて形成したビーム通過部5を通過することに
よって、エネルギービームBは中央位置でエネルギー密
度が大に周辺位置でエネルギー密度が小になる図5
(b)のようなエネルギー分布になっており(図5
(b)において縦軸はエネルギー強度)、ビアホール3
を図6(b)のような深さ方向に向かって小径となる正
テーパ穴に形成することができるものである。中心部よ
り複数のスリット4を放射状に設けたビーム通過部5と
しては、図7(a)のような形状の他に、図7(b)の
ような形状として形成することもできる。
【0032】図8は請求項に係る発明に用いるマスク
9を示すものであり、中心の円形の開口部7の周辺に複
数の周辺開口部8を同心円状に設けてビーム通過部5を
形成するようにしてある。図8(a)の例では周辺開口
部8を小さい円形孔として形成し、中心の円形開口部7
の周りに周辺開口部8を一定間隔で多数設けるようにし
てあり、図8(b)の例では周辺開口部8を円弧状のス
リットとして形成し、中心の円形開口部7の周りに同一
円周上に並ぶように周辺開口部8を複数設けるようにし
てある。このマスク9を図5(a)や図6(a)と同様
にして用いてビアホール3の加工を行なうものであり、
ビーム通過部5を通過したエネルギービームBは中央開
口部7を通過する中央位置でエネルギー密度が大に、周
辺開口部8を通過する周辺位置でエネルギー密度が小に
なるエネルギー分布になって加工面2aに照射され、ビ
アホール3を図6(b)のような深さ方向に向かって小
径となる正テーパ穴に形成することができるものであ
る。
【0033】図9は請求項に係る発明の実施の形態の
一例を、また図10は請求項に係る発明の実施の形態
の一例をそれぞれ示すものであり、スリット4を放射状
に設けてビーム通過部5を形成した図7のようなマスク
6、あるいは中心の円形開口部7の周辺に複数の周辺開
口部8を同心円状に設けてビーム通過部5を形成した図
8のようなマスク9を用いる(尚、図9及び図10の実
施の形態では図7(a)のマスク6を用いた例で説明す
る)。またエネルギービームBとしては、炭酸ガスレー
ザやエキシマレーザなどを用いることができ、図5
(a)の場合と同様にしてエネルギービームBをマスク
6を通過させた後に、レンズ28等の結像光学系で絶縁
層2の表面の加工面2aに縮小結像させ、ビアホール3
を加工するようにしてある。
【0034】そして請求項の発明では図9(b)のよ
うにエネルギービームBをパルス発振させて断続的に照
射させるようにしてあり、エネルギービームBの発振と
同期させてマスク6をビーム通過部5の中央部を中心と
して回転させるようにしてある。すなわち、図9
(a),(b)のように、エネルギービームBを照射し
ている間はマスク6の回転を停止させ、エネルギービー
ムBの照射が停止している間にマスク6を回転させて次
のマスク6の回転位置で停止させるようにし、このマス
ク6を通過させたエネルギービームBを絶縁層2に照射
するようにしてある。図5(b)の場合には、エネルギ
ービームBの照射の周辺部ではスリット4に対応する部
分でだけ加工面2aにエネルギーが作用し、周辺部での
エネルギー分布が不均一になり、また周辺部への熱影響
も大きくなるが、マスク6をこのように回転させると、
スリット4の位置が図9(a)の(イ)〜(ホ)のよう
に移動するために、図9(c)の(イ)〜(ホ)にみら
れるように、絶縁層2の加工面2aへのエネルギービー
ムBの照射の周辺部で照射部分29が広がり、周辺部で
のエネルギー分布が円周方向に均一になり、周辺部への
熱影響も小さくなるものである。
【0035】また請求項の発明では、図10(b)の
ようにエネルギービームBを連続発振させて連続照射さ
せるようにしてあり、図10(a)のようにエネルギー
ビームBを照射している間、マスク6を連続して高速回
転させるようにしてある。このものにあっても、上記図
9の場合と同様に、マスク6を回転させるとスリット4
の位置が図10(a)の(イ)〜(ホ)のように移動す
るために、図10(c)の(イ)〜(ホ)にみられるよ
うに、絶縁層2の加工面2aへのエネルギービームBの
照射の周辺部で照射部分29が広がり、周辺部でのエネ
ルギー分布が円周方向に均一になるものである。
【0036】図11は請求項に係る発明の実施の形態
の一例を示すものであり、エネルギービームBとして炭
酸ガスレーザやエキシマレーザなどを用い、エネルギー
ビームBをマスク11のビーム通過部5を通過させた後
に、レンズ28等の結像光学系で絶縁層2の表面の加工
面2aに縮小結像させ、絶縁層2にビアホール3を加工
するようにしてある。そして請求項の発明は、径の異
なるビーム通過部5a,5bを有する複数のマスク11
a,11bを用い、各マスク11a,11bを通過させ
たエネルギービームBで複数回照射することによって、
加工面2aでのエネルギービームBのエネルギー分布が
中央位置で大に周辺位置で小になるように調整するよう
にしてある。
【0037】すなわち、まず図11(a)のように径の
大きいビーム通過部5aを設けて形成したマスク11a
を用てエネルギービームBを照射することによって、加
工面2aに広い面積でエネルギービームBを照射し、図
11(b)のように広い穴30を絶縁層2に形成する。
次に図11(c)のように径の小さいビーム通過部5b
を設けて形成したマスク11bにオートマスクチェンジ
ャーなどで交換してエネルギービームBを照射すること
によって、レンズ28や縮小率を変化させる必要なく、
11(a)で照射した部分の中央部において加工面2
aに狭い面積でエネルギービームBが照射されるように
する。この結果、図12(a)のように1回目と2回目
のエネルギービームBの照射の累積によるエネルギービ
ームBのエネルギー分布は中央位置で大に周辺位置で小
になり、図11(d)に示すように深さ方向に向かって
小径となる正テーパ穴のビアホール3を加工することが
できるものである。
【0038】図12縦方向をエネルギービームBのエ
ネルギー強度(エネルギー密度)、横方向をエネルギー
ビームBの照射幅(照射面積)として示した図であり、
12(a)のように一回目の照射を低いエネルギー密
度で広い面積に行ない、二回目の照射を一回目の照射の
中心位置において高いエネルギー密度で狭い面積に行な
う他に、図12(b)のように一回目の照射を高いエネ
ルギー密度で狭い面積に行なうと共に二回目の照射を低
いエネルギー密度で広い面積に行なうようにしても、図
12(c)のように一回目の照射を低いエネルギー密度
で広い面積に、二回目の照射を高いエネルギー密度で狭
い面積に、三回目の照射を低いエネルギー密度で広い面
積に行なうようにしても、図12(d)のように一回目
の照射を高いエネルギー密度で狭い面積に、二回目の照
射を低いエネルギー密度で広い面積に、三回目の照射を
高いエネルギー密度で狭い面積に行なうようにしても、
いずれも合計したエネルギービームBのエネルギー分布
が中央位置で大に周辺位置で小になるようにすることが
できる。
【0039】図13はエネルギービームBのエネルギー
分布が中央位置で大に周辺位置で小になるようにする他
の一例を示すものであり、エネルギービームBとして炭
酸ガ スレーザやエキシマレーザなどを用い、エネルギー
ビームBをマスク10のビーム通過部5を通過させた後
に、レンズ28等の結像光学系で絶縁層2の表面の加工
面2aに縮小結像させ、絶縁層2にビアホール3を加工
するようにしてある。そして、同一のマスク10を通過
させたエネルギービームBの加工面でのエネルギー密度
を変化させて複数回照射することによって、加工面2a
でのエネルギービームBのエネルギー分布が中央位置で
大に周辺位置で小になるように調整したものであるが、
図13の例ではマスク10−レンズ28−加工面2aの
距離の比を変化させることによって、エネルギービーム
Bの縮小率を変化させてエネルギー分布の調整を行なう
ようにしてある。
【0040】すなわち、まず図13(a)のようにマス
ク10−レンズ28−加工面2aの距離を調整してエネ
ルギービームBを照射することによって、加工面2aに
広い面積でエネルギービームBが照射されるようにす
る。このときはエネルギービームBのエネルギーは広い
面積に分散するためにエネルギービームBの照射の単位
面積当たりのエネルギー密度は低く、従って図13
(b)のように広く浅い穴30が絶縁層2に形成され
る。次に図13(c)のようにマスク10−レンズ28
−加工面2aの距離の比を変化させてエネルギービーム
Bを照射することによって、図13(a)で照射した部
分の中央部において加工面2aに狭い面積でエネルギー
ビームBが照射されるようにする。このときはエネルギ
ービームBのエネルギーは狭い面積に集中するために、
エネルギービームBの照射の単位面積当たりのエネルギ
ー密度は高い。従って、図14(a)のように1回目と
2回目のエネルギービームBの照射の累積によるエネル
ギービームBのエネルギー分布は中央位置で大に周辺位
置で小になり、図13(d)に示すように深さ方向に向
かって小径となる正テーパ穴のビアホール3を加工する
ことができるものである。
【0041】図14は縦方向をエネルギービームBのエ
ネルギー強度(エネルギー密度)、横方向をエネルギー
ビームBの照射幅(照射面積)として示した図であり、
上記の例では図14(a)のように一回目の照射を低い
エネルギー密度で広い面積に行ない、二回目の照射を一
回目の照射の中心位置において高いエネルギー密度で
い面積に行なうことによって、合計したエネルギービー
ムBのエネルギー分布が中央位置で大に周辺位置で小に
なるようにしたが、図14(b)のように一回目の照射
を高いエネルギー密度で狭い面積に行なうと共に二回目
の照射を低いエネルギー密度で広い面積に行なうように
しても、図14(c)のように一回目の照射を低いエネ
ルギー密度で広い面積に、二回目の照射を高いエネルギ
ー密度で狭い面積に、三回目の照射を低いエネルギー密
度で広い面積に行なうようにしても、図14(d)のよ
うに一回目の照射を高いエネルギー密度で狭い面積に、
二回目の照射を低いエネルギー密度で広い面積に、三回
目の照射を高いエネルギー密度で狭い面積に行なうよう
にしても、いずれも合計したエネルギービームBのエネ
ルギー分布が中央位置で大に周辺位置で小になるように
することができる。
【0042】図15は請求項に係る発明の実施の形態
を示すものであり、エネルギービームBとして炭酸ガス
レーザB1を用い、レンズ28等の結像光学系を用いて
この炭酸ガスレーザB1を絶縁層2に照射してビアホー
ル3を加工するにあたって、まず図15(a)のように
狭い面積の光束の炭酸ガスレーザB1を用いることによ
って絶縁層2に浅い穴31を加工し、次に図15(b)
のように広い面積の光束の炭酸ガスレーザB1を用いる
ことによってビアホール3を加工するようにしてある。
このように狭い面積の光束の炭酸ガスレーザB1と広い
面積の光束の炭酸ガスレーザB1の複数種のエネルギー
ビームBを用いることによって、合計したエネルギービ
ームBのエネルギー分布が中央位置で大に周辺位置で小
になるものであり、深さ方向に向かって小径となる正テ
ーパ穴のビアホール3を加工することができるものであ
る。またこのように炭酸ガスレーザB1を用いてビアホ
ール3を加工した後、エネルギービームBとしてエキシ
マレーザB2を用いて図15(c)のように照射するこ
とによって、穴底の再加工や穴周囲の付着物を除去する
ことができ、絶縁層2に高品位のビアホール3を形成す
ることができるようにしてある。
【0043】図16及び図17は請求項に係る発明の
実施の形態を示すものであり、前記図11や図13のよ
うにエネルギービームBを複数回照射することによっ
て、深さ方向に向かって小径となる正テーパ穴のビアホ
ール3を加工するにあたって、一穴毎にこの複数回の照
射を行なって、基板1に多数のビアホール3を順次形成
するようにしたものである。
【0044】すなわち、まず最初のビアホール3を加工
する箇所において、前記図11(a)あるいは図13
(a)のようにエネルギービームBを広い面積に照射し
て、図16(a)のように浅い穴30を加工し、次にマ
スク10−レンズ28−加工面2aの距離の比を変化さ
せるかあるいはビーム通過部5a,5bの径が異なるマ
スク11a,11bをオートマスクチェンジャーで交換
して、前記図11(c)あるいは図13(c)のように
エネルギービームBを狭い面積に照射して、図16
(b)のように深さ方向に向かって小径となる正テーパ
穴のビアホール3を加工する。このようにして最初のビ
アホール3を加工した後、基板1を移動させて次のビア
ホール3を加工する箇所において同様に図16(c),
(d)のように複数回のエネルギービームBの照射をお
こなって、この箇所に同様なビアホール3を加工し、以
後同様にして図17(a),(b)、さらに図17
(c),(d)のように順次、複数回ずつのエネルギー
ビームBの照射をおこなって、順次ビアホール3を加工
する。
【0045】この操作をさらに繰り返すことによって、
基板1に多数のビアホール3を加工することができるも
のであり、この請求項の発明では、ビアホール3を加
工する箇所毎に複数回のエネルギービームBの照射をお
こなうようにしているために、エネルギービームBの各
照射の位置合わせが容易になって、照射の重ね合わせの
精度が高くなるものである。
【0046】図18及び図19は請求項に係る発明の
実施の形態を示すものであり、前記図11や図13のよ
うにエネルギービームBを複数回照射することによっ
て、深さ方向に向かって小径となる正テーパ穴のビアホ
ール3を加工するにあたって、基板1にビアホール3を
設ける多数の箇所において、まず1回目のエネルギービ
ームBの照射を順次行ない、1回目のエネルギービーム
Bの照射が終了した後に、1回目のエネルギービームB
の照射した箇所に2回目のエネルギービームBの照射を
順次行なうというように、複数回のエネルギービームB
の照射を各回毎にビアホール3を設ける多数の箇所にお
いて行ない、基板1に多数のビアホール3を形成するよ
うにしたものである。
【0047】すなわち、まず前記図11(a)あるいは
図13(a)のようにエネルギービームBを広い面積に
照射して、図18(a)のようにビアホール3を形成す
る箇所において浅い穴30を加工し、基板1を移動させ
て以下同様にして同じエネルギービームBの照射を基板
1のビアホールを形成する箇所において順次行ない、図
18(b)〜(e)のように浅い穴30を順次加工す
る。次にマスク10−レンズ28−加工面2aの距離の
比を変化させるかあるいはビーム通過部5a,5bの径
が異なるマスク11a,11bをオートマスクチェンジ
ャーで交換し、最後に加工した浅い穴30において、前
記図11(c)あるいは図13(c)のようにエネルギ
ービームBを狭い面積に照射して、図19(a)のよう
に深さ方向に向かって小径となる正テーパ穴のビアホー
ル3を加工する。以下、図18(a)〜(e)と逆の方
向に基板1を移動させて各浅い穴30に同じエネルギー
ビームBの照射を順次行ない、図19(b)〜(e)の
ようにビアホール3を加工する。
【0048】このようにして基板1に多数のビアホール
3を加工することができるものであり、この請求項
発明では、各ビアホール3を形成する箇所にエネルギー
ビームBを順次照射し、この順次照射するエネルギービ
ームBの照射を複数回繰り返すようにしているために、
請求項の発明の場合のようにエネルギービームBの照
射毎にマスク11a,11bを変更したりしてエネルギ
ービームBの照射を変更するような必要がなくなり、加
工時間を短縮することができるものである。尚、基板1
に設けるビアホール3に複数のパターンがある場合は、
パターン毎に図18や図19の操作が適用されるもので
ある。
【0049】図20は請求項の発明の実施の形態を示
すものであり、エネルギービームBとして炭酸ガスレー
ザを用い、まずエネルギービームBを第1のビームスプ
リッター33に通して、エネルギービームBのうち半分
を反射させると共に残り半分を透過させるようにして2
分岐する。ビームスプリッター33で反射されたエネル
ギービームB1は大きな径のビーム通過部35aを設け
て形成したマスク36aを通過させ、またビームスプリ
ッター33を透過したエネルギービームB2は第1の全
反射ミラー34で反射させた後に小さな径のビーム通過
部35bを設けて形成したマスク36bを通過させるよ
うにしてあり、さらにエネルギービームB1は第2のビ
ームスプリッター38に通過させ、エネルギービームB
2は第2の全反射ミラー37で反射させると共に第2の
ビームスプリッター38で反射させるようにしてあり、
ここでエネルギービームB1,B2を重合させ、そして
レンズ28で結像させて絶縁層2に照射させるようにし
てある。
【0050】このとき、2分岐されたうち、径の大きい
ビーム通過部35aを有するマスク36aを通過したエ
ネルギービームB1はイのように光束の面積が大きく、
また径の小さいビーム通過部35bを有するマスク36
bを通過したエネルギービームB2はロのように光束の
面積が小さく、従ってこのエネルギービームB1、B2
を重合させるとエネルギービームBはハのようにエネル
ギー分布は中央位置が大に周辺位置が小になっており、
深さ方向に向かって小径となる正テーパ穴のビアホール
3を加工することができるものである。このようにし
て、一回のエネルギービームBの照射で中央位置が大に
周辺位置が小になったエネルギー分布で照射を行なうこ
とができ、一回のエネルギービームBの照射で正テーパ
穴のビアホール3を加工することができるものである。
【0051】図21は請求項10の発明の実施の形態を
示すものであり、エネルギービームBとして炭酸ガスレ
ーザを用い、まずエネルギービームBを第1のビームス
プリッター33に通して、エネルギービームBのうち半
分を反射させると共に残り半分を透過させるようにして
2分岐する。ビームスプリッター33で反射されたエネ
ルギービームB1はレンズ39に通して集光させた後、
第2のビームスプリッター38に通過させて絶縁層2に
照射させる。またビームスプリッター33を透過したエ
ネルギービームB2は第1の全反射ミラー34で反射さ
せた後にレンズ40に通して集光させ、第2の全反射ミ
ラー37で反射させた後に第2のビームスプリッター3
8で反射させ、ここでエネルギービームB1と重合させ
て絶縁層2に照射させるようにしてある。
【0052】ここで、レンズ39で集光されたエネルギ
ービームB1が加工面2aに至るまでの光路長と、レン
ズ40で集光されたエネルギービームB2が加工面2a
に至るまでの光路長とは異なり、エネルギービームB1
は加工面2aで焦点を結ばないデフォーカスになるよう
に、エネルギービームB2は加工面2aで焦点を結ぶジ
ャストフォーカスになるようにしてある。従ってエネル
ギービームB1 の光束の中央部にエネルギービームB
2の光束が重合されて加工面2aに照射されるようにな
って、ニのようにエネルギー分布は中央位置が大に周辺
位置が小になり、深さ方向に向かって小径となる正テー
パ穴のビアホール3を加工することができるものであ
る。このようにして、一回のエネルギービームBの照射
で中央位置が大に周辺位置が小になったエネルギー分布
で照射を行なうことができ、一回のエネルギービームB
の照射で正テーパ穴のビアホール3を加工することがで
きるものであり、しかもマスクを用いる必要がなくなる
ものである。
【0053】図22は請求項11の発明の実施の形態を
示すものであり、エネルギービームBとして炭酸ガスレ
ーザやエキシマレーザなどを用い、エネルギービームB
をマスク6のビーム通過部5を通過させた後に、フィル
ター14を透過させるようにしてある。フィルター14
にはエネルギービームBの透過率が中心から周囲へと同
心円状に減衰するビーム透過部13が設けてある。図2
2(a)の例では、中央に開口穴42を設け、この開口
穴42の周囲の透過率が同心円状に減衰するようにして
ある。このフィルター14にエネルギービームBを通す
と、ビーム透過部13を透過したエネルギービームBは
図22(b)のように中央位置が大に周辺位置が小にな
ったエネルギー分布をしている(図22(b)は横方向
にエネルギービームBの強さを、縦方向にエネルギービ
ームBの面積を示す)。従って、エネルギービームBを
レンズ28等の結像光学系を通して絶縁層2の表面の加
工面2aに縮小結像させ、絶縁層2にビアホール3を加
工するようにあたって、深さ方向に向かって小径となる
正テーパ穴のビアホール3を加工することができるもの
である。このようにフィルター14を用いることによっ
て、一回のエネルギービームBの照射で中央位置が大に
周辺位置が小になったエネルギー分布で照射を行なうこ
とができ、一回のエネルギービームBの照射で正テーパ
穴のビアホール3を加工することができるものである。
【0054】図23は請求項12に係る発明の実施の形
態を示すものであり、エネルギービームBとして炭酸ガ
スレーザやエキシマレーザなどを用い、エネルギービー
ムBをレンズ28等の結像光学系を通して絶縁層2の表
面の加工面2aに縮小結像させ、絶縁層2にビアホール
3を加工するようにしてある。そしてこの請求項12
発明では、まずレンズ28と加工面2aとの間の距離を
調整する等して図23(a)のように加工面2aにエネ
ルギービームBの照射の焦点を合わせるジャストフォー
カスで照射を行ない、次にレンズ28と加工面2aとの
間の距離を調整する等して図23(b)のように加工面
2aからエネルギービームBの照射の焦点が外れるデフ
ォーカスで照射を行なう。このようにエネルギービーム
Bの照射を焦点が加工面2aに合うジャストフォーカス
から焦点が加工面2aから外れるデフォーカスにする
と、ジャストフォーカスの際のエネルギービームBの照
射は中央部に集中すると共にデフォーカスの際のエネル
ギービームB照射は周辺部にも及ぶために、エネルギー
ビームBの照射によるエネルギー分布は中央位置が大に
周辺位置が小になり、ジャストフォーカスのエネルギー
ビームBで形成される穴43の開口縁が除去されて、深
さ方向に向かって小径となる正テーパ穴のビアホール3
を加工することができるものである。
【0055】図24は請求項13に係る発明の実施の形
態を示すものであり、以上の各方法でビアホール3を加
工した後に、絶縁層2の表面を過マンガン酸カリウム等
の薬剤で粗化洗浄するようにしてある。このように粗化
洗浄処理することによって、図24(a)のように表面
に付着する付着物44を除去することができると共にビ
アホール3の穴底洗浄を行なうことができ、さらに絶縁
層2の表面へのメッキの密着力を向上させることができ
るものであり、しかも図24(b)のようにビアホール
3のテーパ角度を安定させることができるものである。
【0056】
【発明の効果】上記のように本発明に係る多層配線板
製造方法は、絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚さ
方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビア
ホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにした
多層配線板を製造するにあたって、ビアホールをその内
周面が傾斜し深さ方向に向かって小径となるテーパ穴に
形成するようにしたので、ビアホールへのメッキ液の循
環が良好になってビアホール内部へのメッキ付き性が向
上するものである。
【0057】そして請求項1に係る多層配線板の製造方
法はビアホールの加工にエネルギービームを用い、加
工面でのエネルギー分布を中央位置が大に周辺位置が小
になるように調整したエネルギービームを絶縁層に照射
することによって、ビアホールを深さ方向に向かって小
径となるテーパ穴に形成するようにしたので、エネルギ
ービームを用いて正テーパ穴形状のビアホールを形成す
ることができるものであり、絶縁層の樹脂材料に制約を
受けることなく、また生産性良くビアホールの加工を行
なうことができるものである。
【0058】さらに請求項1に係る多層配線板の製造方
法は、中心部より複数のスリットを放射状に設けてビー
ム通過部を形成したマスクにエネルギービームを通過さ
せ、このエネルギービームを絶縁層に照射するようにし
たので、エネルギービームをマスクに通すだけでエネル
ギービームの加工面でのエネルギー分布を中央位置が大
に周辺位置が小になるように調整することができるもの
である。
【0059】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、中心の円形開口部の周辺に複数の周辺開口部を同心
円状に設けてビーム通過部を形成したマスクにエネルギ
ービームを通過させ、このエネルギービームを絶縁層に
照射するようにしたので、エネルギービームをマスクに
通すだけでエネルギービームの加工面でのエネルギー分
布を中央位置が大に周辺位置が小になるように調整する
ことができるものである。
【0060】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、請求項1又は2に記載のマスクを用い、エネルギー
ビームをパルス発振させると共にマスクをエネルギービ
ームの発振と同期させてビーム通過部を中心に回転さ
せ、このマスクを通過させたエネルギービームを絶縁層
に照射するようにしたので、ビーム通過部の形状のまま
エネルギービームが加工面に照射されることがなくな
り、周辺部でのエネルギー分布が均一になるものであ
る。
【0061】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、請求項1又は2に記載のマスクを用い、エネルギー
ビームを連続発振させると共にマスクをビーム通過部を
中心に回転させ、このマスクを通過させたエネルギービ
ームを絶縁層に照射するようにしたので、ビーム通過部
の形状のままエネルギービームが加工面に照射されるこ
とがなくって、周辺部でのエネルギー分布が均一になる
ものであり、しかもエネルギービームの発振とマスクの
回転との同期制御を行なうことが不要になるものであ
る。
【0062】また請求項に係る多層配線板の製造方法
径の異なるビーム通過部を有する複数のマスクを
通過させたエネルギービームを絶縁層に複数回照射する
ことによって、加工面でのエネルギービームのエネルギ
ー分布が中央位置で大に周辺位置で小になるように調整
したので、複雑な形状のビーム通過部を形成したマスク
を用いる必要なく、複数回の照射エネルギーの累積によ
ってエネルギービームのエネルギー分布の調整が可能に
なるものである。
【0063】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、狭い面積の光束と広い面積の光束の複数種のエネル
ギービームを絶縁層に照射することによって、加工面で
のエネルギービームのエネルギー分布を中央位置が大に
周辺位置が小になるように調整するようにしたので、エ
ネルギービームの組み合わせで品質の良いビアホールを
形成することが可能になるものである。
【0064】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、複数穴のビアホールを加工するにあたって、各ビア
ホールを形成する箇所毎にマスクのビーム通過部の径の
変更あるいはデフォーカスによってエネルギー密度を変
化させたエネルギービームの照射を複数回ずつ行なっ
て、深さ方向に向かって小径となるテーパ穴のビアホー
ルを形成するようにしたので、ビアホールを加工する箇
所毎に複数回のエネルギービームの照射をおこなうこと
によって、各照射の位置合わせが容易になって、照射の
重ね合わせの精度が高くなるものである。
【0065】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、マスクのビーム通過部の径の変更あるいはデフォー
カスによってエネルギー密度を変化させたエネルギービ
ームの照射を複数回ずつ行なって複数穴のビアホールを
加工するにあたって、各ビアホールを形成する箇所にエ
ネルギービームを順次照射し、この順次照射するエネル
ギービームの照射をエネルギー密度を変化させて複数回
繰り返すことによって、深さ方向に向かって小径となる
テーパ穴のビアホールを形成するようにしたので、エネ
ルギービームの照射毎にマスクを変更したりしてエネル
ギービームの照射を変更するような必要がなくなり、加
工時間を短縮することができるものである。
【0066】また請求項に係る多層配線板の製造方法
は、エネルギービームを2分岐し、径の異なるビーム通
過部を有するマスクに分岐したエネルギービームをそれ
ぞれ通過させた後、この分岐したエネルギービームを重
ね合わせることによって、加工面でのエネルギービーム
のエネルギー分布が中央位置を大に周辺位置を小になる
ように調整したので、複雑な形状のビーム通過部を形成
したマスクを用いる必要なく、エネルギービームのエネ
ルギー分布の調整が可能になり、しかもエネルギービー
ムの1回の照射でビアホールを加工することができるも
のである。
【0067】また請求項10に係る多層配線板の製造方
法は、エネルギービームを2分岐し、2分岐した各エネ
ルギービームを光学系で集光させて、加工面に対して一
方のエネルギービームをジャストフォーカスに他方のエ
ネルギービームをデフォーカスになるように重ね合わせ
ることによって、加工面でのエネルギービームのエネル
ギー分布が中央位置を大に周辺位置を小になるように調
整したので、マスクを用いる必要なくエネルギービーム
のエネルギー分布を調整することが可能になり、しかも
エネルギービームの1回の照射でビアホールを加工する
ことができるものである。
【0068】また請求項11に係る多層配線板の製造方
法は、透過率が同心円状に外側程低くなるビーム透過部
を有するフィルターにエネルギービームを通過させて、
エネルギービームを絶縁層に照射するようにしたので、
フィルターを通過させるだけでエネルギービームの加工
面でのエネルギー分布を中央位置が大に周辺位置が小に
なるように調整することができ、しかもエネルギービー
ムの1回の照射でビアホールを加工することができるも
のである。
【0069】また請求項12に係る多層配線板の製造方
法は、エネルギービームの照射をジャストフォーカスで
行なうと共にデフォーカスで行なうことによって、加工
面でのエネルギービームのエネルギー分布が中央位置を
大に周辺位置を小になるように調整したので、焦点を移
動させる操作でエネルギービームの加工面でのエネルギ
ー分布を中央位置が大に周辺位置が小になるように調整
することができ、しかもエネルギービームの1回の照射
でビアホールを加工することができるものである。
【0070】また請求項13に係る多層配線板の製造方
法は、エネルギービームによってビアホールを加工した
後、絶縁層の表面を粗化処理するようにしたので、粗化
処理によって絶縁層の表面の洗浄と同時にビアホールの
穴内の洗浄も同時に行なうことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b),(c)は多層配線板の製造の各工程の
断面図、(d)は(c)の一部の拡大した断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)乃至(e)は多層配線板の製造の各工程の断面図
である。
【図3】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)は多層配線板の断面図、(b)は多層配線板の一
部の拡大した断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b),(c)はそれぞれエネルギービームの
強度分布を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a)はエネルギービームの一部を省略して示した斜視
図、(b)はエネルギービームの強度分布を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)は断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)はマスクの正面図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、
(a),(b)はマスクの正面図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例を示す図であり、
(a)はマスクを、(b)はエネルギービームの出力の
ON−OFFとマスクの回転のON−OFFを、(c)
は加工面を示すものである。
【図10】本発明の実施の形態の一例を図であり、
(a)はマスクを、(b)はエネルギービームの出力の
ON−OFFを、(c)は加工面を示すものである。
【図11】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)は断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)はエネルギービームの強度分布を
示す図である。
【図13】エネルギービームのエネルギー分布が中央位
置で大に周辺位置で小になるようにする一例を示すもの
であり、(a)乃至(d)は断面図である。
【図14】同上の一例を示すものであり、(a)乃至
(d)はエネルギービームの強度分布を示す図である。
【図15】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(c)は断面図である。
【図16】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)は断面図である。
【図17】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(d)は断面図である。
【図18】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(e)は断面図である。
【図19】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)乃至(e)は断面図である。
【図20】本発明の実施の形態の一例を示す断面図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態の一例を示す正面図であ
る。
【図22】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)はフィルター部分の断面図、(b)はエネル
ギー強度の分布を示す図である。
【図23】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)及び(b)は断面図である。
【図24】本発明の実施の形態の一例を示すものであ
り、(a)及び(b)は断面図である。
【図25】従来例を示すものであり、(a)はエネルギ
ー強度の分布を示す図、(b)は穴明けした基板の断面
図、(c)はメッキを施した基板の断面図である。
【図26】他の従来例を示すものであり、(a)乃至
(d)は断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 絶縁層 3 ビアホール 4 スリット 5 ビーム通過部 6 マスク 7 円形開口部 8 周辺開口部 9 マスク 10 マスク 11 マスク 12 マスク 13 ビーム通過部 14 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 健一郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−27795(JP,A) 特開 平3−173497(JP,A) 特開 平3−142089(JP,A) 特開 平2−143492(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 3/46 H05K 3/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加工
    にエネルギービームを用い、中心部より複数のスリット
    を放射状に設けてビーム通過部を形成したマスクにエネ
    ルギービームを通過させて、加工面でのエネルギー分布
    を中央位置が大に周辺位置が小になるように調整したエ
    ネルギービームを絶縁層に照射することによって、ビア
    ホールを深さ方向に向かって小径となるテーパ穴に形成
    することを特徴とする多層配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加工
    にエネルギービームを用い、中心の円形開口部の周辺に
    複数の周辺開口部を同心円状に設けてビーム通過部を形
    成したマスクにエネルギービームを通過させて、加工面
    でのエネルギー分布を中央位置が大に周辺位置が小にな
    るように調整したエネルギービームを絶縁層に照射する
    ことによって、ビアホールを深さ方向に向かって小径と
    なるテーパ穴に形成することを特徴とする多層配線板の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のマスクを用い、
    エネルギービームをパルス発振させると共にマスクをエ
    ネルギービームの発振と同期させてビーム通過部を中心
    に回転させ、このマスクを通過させたエネルギービーム
    を絶縁層に照射することを特徴とする請求項1又は2に
    記載の多層配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のマスクを用い、
    エネルギービームを連続発振させると共にマスクをビー
    ム通過部を中心に回転させ、このマスクを通過させたエ
    ネルギービームを絶縁層に照射することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の多層配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加工
    にエネルギービームを用い、径の異なるビーム通過部を
    有する複数のマスクを通過させたエネルギービームを
    絶縁層に複数回照射することによって、加工面でのエネ
    ルギー分布を中央位置が大に周辺位置が小になるように
    調整したエネルギービームで、ビアホールを深さ方向に
    向かって小径となるテーパ穴に形成することを特徴とす
    多層配線板の製造方法。
  6. 【請求項6】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加工
    にエネルギービームを用い、狭い面積の光束と広い面積
    の光束の複数種のエネルギービームを絶縁層に照射する
    ことによって、加工面でのエネルギー分布を中央位置が
    大に周辺位置が小になるように調整したエネルギービー
    ムで、ビアホールを深さ方向に向かって小径となるテー
    パ穴に形成することを特徴とする多層配線板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するに際して、ビアホールの加工に
    エネルギービームを用いると共に、複数穴のビアホール
    を加工するにあたって、各ビアホールを形成する箇所毎
    にマスクのビーム通過部の径の変更あるいはデフォーカ
    スによってエネルギー密度を変化させたエネルギービー
    ムの照射を複数回ずつ行なって、加工面でのエネルギー
    分布を中央位置が大に周辺位置が小になるように調整し
    たエネルギービームで、ビアホールを深さ方向に向かっ
    て小径となるテーパ穴に形成することを特徴とする多層
    配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するに際して、ビアホールの加工に
    エネルギービームを用いると共に、マスクのビーム通過
    部の径の変更あるいはデフォーカスによってエネルギー
    密度を変化させたエネルギービームの照射を複数回ずつ
    行なって複数穴のビアホールを加工するにあたって、各
    ビアホールを形成する箇所にエネルギービームを順次照
    射し、この順次照射するエネルギービームの照射をエネ
    ルギー密度を変化させて複数回繰り返すことによって、
    加工面でのエネルギー分 布を中央位置が大に周辺位置が
    小になるように調整したエネルギービームで、ビアホー
    ルを深さ方向に向かって小径となるテーパ穴に形成する
    ことを特徴とする多層配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の厚
    さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成したビ
    アホールで層間導通の少なくとも一部を行なうようにし
    た多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加工
    にエネルギービームを用い、エネルギービームを2分岐
    すると共に径の異なるビーム通過部を有するマスクにこ
    の分岐したエネルギービームをそれぞれ通過させた後、
    この分岐したエネルギービームを重ね合わせることによ
    って、加工面でのエネルギー分布を中央位置が大に周辺
    位置が小になるように調整したエネルギービームを絶縁
    層に照射して、ビアホールを深さ方向に向かって小径と
    なるテーパ穴に形成することを特徴とする多層配線板の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の
    厚さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成した
    ビアホールで層間導通の少なくとも一部を行なうように
    した多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加
    工にエネルギービームを用い、エネルギービームを2分
    すると共に2分岐した各エネルギービームを光学系で
    集光させて、加工面に対して一方のエネルギービームを
    ジャストフォーカスに他方のエネルギービームをデフォ
    ーカスになるように重ね合わせることによって、加工面
    でのエネルギー分布を中央位置が大に周辺位置が小にな
    るように調整したエネルギービームを絶縁層に照射し
    て、ビアホールを深さ方向に向かって小径となるテーパ
    穴に形成することを特徴とする多層配線板の製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の
    厚さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成した
    ビアホールで層間導通の少なくとも一部を行なうように
    した多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加
    工にエネルギービームを用い、透過率が同心円状に外側
    程低くなるビーム透過部を有するフィルターにエネルギ
    ービームを通過させて、加工面でのエネルギー分布を中
    央位置が大に周辺位置が小になるように調整したエネル
    ギービームを絶縁層に照射することによって、ビアホー
    ルを深さ方向に向かって小径となるテーパ穴に形成する
    ことを特徴とする多層配線板の製造方法。
  12. 【請求項12】 絶縁層に穴明けを行なうよう絶縁層の
    厚さ方向にエネルギービームの照射を制御して形成した
    ビアホールで層間導通の少なくとも一部を行なうように
    した多層配線板を製造するにあたって、ビアホールの加
    工にエネルギービームを用い、エネルギービームの照射
    をジャストフォーカスで行なうと共にデフォーカスで行
    なうことによって、加工面でのエネルギー分布を中央位
    置が大に周辺位置が小になるように調整したエネルギー
    ビームを絶縁層に照射して、ビアホールを深さ方向に向
    かって小径となるテーパ穴に形成することを特徴とする
    多層配線板の製造方法。
  13. 【請求項13】 エネルギービームによってビアホール
    を加工した後、絶縁層の表面を粗化処理することを特徴
    とする請求項1乃至12のいずれかに記載の多層配線板
    の製造方法。
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