JP3416389B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3416389B2
JP3416389B2 JP10816996A JP10816996A JP3416389B2 JP 3416389 B2 JP3416389 B2 JP 3416389B2 JP 10816996 A JP10816996 A JP 10816996A JP 10816996 A JP10816996 A JP 10816996A JP 3416389 B2 JP3416389 B2 JP 3416389B2
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    • G03G2215/0174Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies single electrographic recording member plural rotations of recording member to produce multicoloured copy
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1の像担持体上
に形成した顕像を、第2の像担持体(中間転写体)を介
して転写材に転写する方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式のカラーの画像形成
装置において、感光ドラム等の第1の像担持体の他に、
第2の像担持体(中間転写体)を備えたものが知られて
いる。このものは、第1の像担持体上に形成したトナー
像を一旦、第2の像担持体上に転写するいわゆる1次転
写を複数回繰り返して第2の像担持体上に複数色のトナ
ー像を重ねた後、これら複数色のトナー像を紙等の転写
材上に一括して2次転写するものである。
【0003】図4に、中間転写体を使用した画像形成装
置の一例を示す。
【0004】同図に示す画像形成装置は、第1の像担持
体として感光ドラム101を備えている。矢印R1方向
に回転自在に支持された感光ドラム101の周囲には、
各色のトナー、すなわちブラック(BK)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の4色のトナー
がそれぞれ収納された4個の現像器105、106、1
07、108が配置されている。これらの現像器のう
ち、感光ドラム101上の静電潜像の現像に供されるも
のが、接離手段(不図示)によって感光ドラム101に
当接するように構成されている。
【0005】感光ドラム101は、帯電器102によっ
て一様に帯電され、レーザ露光光学系103等による走
査光(レーザー光)104によって静電潜像が形成され
る。次に、静電潜像は、前述の現像器105等によりト
ナーが付着されてトナー像として現像され、順次に中間
転写ベルト(中間転写体)109上に1次転写される。
上述の静電潜像の形成、そして現像が4色のトナーにつ
いて現像器105〜108等によって順次に行われ、こ
れにより、中間転写ベルト109上に4色重ねのカラー
のトナー像が形成される。次いで、これらトナー像は、
転写材118を介して2次転写ローラ111と中間転写
ベルト109とによって挟持搬送される転写材118に
一括して2次転写される。
【0006】上述の1次転写、及び2次転写について更
に詳述する。まず、感光ドラム101が、例えば負極性
のOPC(有機光半導体)感光体である場合、レーザー
光104における露光部を現像器105〜108で現像
する際には負極性トナーが用いられる。したがって、1
次転写ローラ110にはバイアス電源120により正極
性の転写バイアスが印加される。ここで中間転写ベルト
109は通常、厚さ100〜200μm、抵抗値1011
Ω・cm〜1016Ω・cm程度のPVdF(ポリフッ化ビニ
リデン)、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレ
ート)、ポリカーボネート等の樹脂フィルム(必要に応
じて抵抗調整がなされている)を用いて無端状に形成し
たものであり、2次転写ローラ112、駆動ローラ11
5、テンションローラ116等に掛け渡されている。1
次転写ローラ110としては、抵抗値が105 Ω・cm以
下の低抵抗ローラを用いるのが一般的である。このよう
に、中間転写ベルト109として薄膜のフィルムを用い
ることで、1次転写ニップ部N1 において、数100〜
数千pFの大きな静電容量を確保することができるた
め、安定した転写電流を得ることができる。以上におい
ては、1次転写ローラ110とバイアス電源120とに
よって1次転写手段を構成している。
【0007】次に、2次転写ローラ111、背面ローラ
112、バイアス電源121等によって構成された2次
転写手段によって転写材118に対するトナー像の2次
転写を行う。2次転写は、中間転写ベルト109の内側
に、接地または適当なバイアスを印加した低抵抗の背面
ローラ112を対向電極として配置し、これと外側に配
置した低抵抗の2次転写ローラ111とで中間転写ベル
ト109を挟み込んで2次転写ニップ部N2 を構成し、
2次転写ローラ111に対してバイアス電源121によ
って正極性の転写バイアスを印加しこの2次転写ローラ
111を転写材118の裏面側から当接させることによ
って行う。
【0008】上述の1次転写が終了した感光ドラム10
1は、表面に残った転写残トナーがクリーナ119によ
って除去回収され、さらに残留電荷が露光器117によ
って除去されて、次の画像形成に供される。
【0009】一方、上述の2次転写が終了した中間転写
ベルト109は、クリーナ113によって残留トナーが
除去された後、除電帯電器114によって除電される。
除電帯電器114としては、ACコロナ帯電を用いるこ
とが多い。また、除電効率を上げるため、中間転写ベル
ト109の内側に電極を設けるのが一般的である。
【0010】なお、中間転写体としては、上述の中間転
写ベルト109の他に中間転写ローラもあるが、一般
に、中間転写ベルト109は、この中間転写ローラに比
べて、配置の自由度の高さ、2次転写後の転写材118
の分離性の良さ(曲率分離が可能)という点において優
れている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例の構成に
おいては、比較的高抵抗の中間転写ベルト109を用い
るため、1次転写と2次転写との間で転写バイアスの干
渉がなく、1次転写手段と2次転写手段とをそれぞれ独
立に設定することができるという利点がある。
【0012】しかしながら、中間転写ベルト109の抵
抗値が高いために、次のような問題がある。 (1) 1次転写を繰り返す間に中間転写ベルト109自体
が帯電してしまい、各色ごとの1次転写バイアス値を、
それぞれ残留電荷分の分だけ修正しなければならない。 (2) 1次転写バイアスが強すぎると、中間転写ベルト1
09の有する大きな静電容量とも相俟って感光ドラム1
01と中間転写バルト109との間の1次転写ニップ部
1 のニップ後端、すなわち感光ドラム101と中間転
写ベルト109とが離れる位置において、剥離放電が発
生して、中間転写ベルト上の1次転写トナー像が乱れる
ことがあり、最適な状態に調節するのが困難である。 (3) 前述の残留電荷を2次転写後に除去するための除電
手段が必要で、構造が複雑化するとともにコストダウン
が困難である。
【0013】これに対し、これら(1) 、(2) 、(3) の3
つの問題点を解決すべく、前述の中間転写ベルト109
に導電部材を分散させるなどの処置を行って低抵抗化す
ることが考えられるが、この場合、次のような別の問題
が発生する。 中間転写ベルト109の抵抗値を低くしすぎると、
1次転写と2次転写との間での電流の流れ込みによる転
写電流の干渉が生じるために、1次転写と2次転写とを
重複するタイミングで行うことができず、1次転写後で
2次転写前に余分な1回転を入れる必要が生じてしま
い、スループットが下がってしまう。 中間転写ベルト109の抵抗値が極端に低いと、中
間転写ベルト109を介して、転写材118の非通紙部
分で2次転写ローラ111と背面電極である対向ローラ
112の間で過大電流が流れるおそれもある。
【0014】これら、を防止するための方策とし
て、 A.バイアス電源121を定電流化することが考えられ
る。しかし、これは、転写材の材質や通紙幅が多種多様
であることを考えると、これらに対して、すべて同一の
定電流化を行うことは、実際上、ほとんど困難である。
また、方策Bとして、 B.2次転写ニップ部N2 の上流において、中間転写ベ
ルト109の内面に接地電極(不図示)を当接させ、対
向ローラ112はフロートまたは高抵抗に設定して2次
転写電流をこの電極に流し込むことで安定化させる方法
も提案されている(例えば特開平2−50170号公
報)。しかしながら、この方策では、構成が複雑である
のに加え、中間転写ベルト109の表面抵抗と体積抵抗
とのいずれもが2次転写電流に影響を与えるためその設
定が困難であり、さらに、電極の位置や接触圧の強さも
2次転写電流値を左右する一因となる等の点でなかなか
安定した転写性を得ることができない。
【0015】そこで、本発明は、上述の、を伴うこ
となく、(1) 、(2) 、(3) を防止するようにした画像形
成装置を提供することを目的とするものである。すなわ
ち、第2の像担持体を中抵抗化するとともにその静電容
量を適正化することにより、高抵抗であることに基づく
問題を解決することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、顕像形成手段によって第1の像担持体上に顕像を形
成し、該顕像を第1の転写手段によって第1の転写部位
を介して第2の像担持体上に1次転写し、該1次転写後
の顕像を第2の転写手段によって第2の転写部位を介し
て転写材上に2次転写する画像形成装置において、前記
第2の像担持体は、厚さが0.5〜3mmの可撓性のベ
ルト状ゴム部材を基体とするとともに、前記第1の転写
部位における、実抵抗値RB1(Ω)と静電容量CB1
F/秒)とが、 RB1<1/CB1 (ただし、R B1 は、前記第2の像担持体に印加される
電圧と、そのとき前記第1の転写部位に流れる電流とか
ら算出される値であり、C B1 は、前記第2の像担持体
の走行速度をv (m/秒)、前記第2の像担持体の移
動方向に向かって左右方向の当接長さをL(m)、前記
第2の像担持体の比誘電率をε 、厚さをt (m)と
したとき、C B1 =ε ・ε ×(v ・L/t
(ここで、ε =8.854188×10 −12 F・m
−1 )から算出される値である。)の関係を満たし、
記第2の転写手段は、前記第2の像担持体を表面側と裏
面側とから挟持する2次転写ローラと2次対向ローラと
を有し、前記2次転写ローラと前記第2の像担持体表面
との間に前記転写材を挟持搬送する前記第2の転写部位
を構成し、該第2の転写部位における前記2次転写ロー
ラの実抵抗値R T2 (Ω)、同じく前記第2の像担持体
の実抵抗値R B2 (Ω)、前記2次対向ローラの実抵抗
値R A2 (Ω)が、 T2 >R B2 >R A2 (ただし、R T2 は、前記2次転写ローラに印加される
電圧と、そのとき前記第2の転写部位に流れる電流とか
ら算出される値であり、R A2 は、前記2次対向ローラ
に印加される電圧と、そのとき前記第2の転写部位に流
れる電流とから算出される値である。) の関係を満た
す、ことを特徴とする。
【0017】請求項2に係る本発明は、前記実抵抗値R
B1(Ω)が、 1×107 ≦RB1≦2×109 に設定されている、ことを特徴とする。
【0018】請求項3に係る本発明において、前記第2
の転写部位における前記2次転写ローラの実抵抗値R
T2(Ω)が、 1×10≦RT2≦5×10 に設定されている、ことを特徴とする。
【0019】
【0020】請求項に係る本発明は、前記実抵抗値R
T2(Ω)と実抵抗値RB2(Ω)とが、 2×RB2≦RT2≦100×RB2 の関係を満たす、ことを特徴とする。
【0021】請求項に係る本発明は、前記第1の転写
手段に1次転写バイアスを印加するとともに、前記2次
対向ローラに対して、前記1次転写バイアスを超えない
範囲のバイアス電圧を、前記1次転写バイアスに同期さ
せて印加する、ことを特徴とする。
【0022】請求項に係る本発明は、前記第1の像担
持体が感光層を有し、前記顕像形成手段が、前記感光層
を一様に帯電する帯電手段と、帯電後の前記感光層を露
光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像に
トナーを付着させてトナー像として現像する複数の現像
器と、を備える、ことを特徴とする。
【0023】請求項に係る本発明は、前記第1の転写
手段は、前記第1の像担持体上に順次に形成されたトナ
ー像を前記第2の像担持体上に順次に重ねるようにして
転写し、前記第2の転写手段は、前記第2の像担持体上
の複数のトナー像を前記転写材に一括して転写する、こ
とを特徴とする。
【0024】〔作用〕以上構成に基づき、第2の像担持
体をベルト状ゴム部材によって形成しているので、厚さ
を厚く設定した場合でも、適度な柔軟性を確保すること
が可能なため、結果的に静電容量を小さくすることがで
き、かつ、柔軟性を保ちつつ低抵抗化を実現することが
できる。
【0025】なお、第2の像担持体の厚さとしては、
0.5mmから3mm程度、より好ましくは0.7mm
から1.5mm程度のものが好適である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。 〈実施の形態1〉図1は、本発明に係る画像形成装置の
実施の形態1における概略構成を示す図であり、まず、
同図に基づいて、画像形成装置全体の構成及び動作の概
要を説明する。
【0027】同図に示す画像形成装置は、4色フルカラ
ーの画像形成装置であり、主要構成部材(手段)とし
て、次の1〜7の各部材(手段)、すなわち第1の像担
持体1と、顕像形成手段2、3、4と、第1の像担持体
5と、第1の転写手段6と、第2の転写手段7とを備え
ている。そして、これら主要構成部材(手段)に基づく
動作の概要は、第1の像担持体1上に顕像形成手段2、
3、4によって顕像を形成し、この顕像を第1の転写手
段6によって一旦、第2の像担持体5上に1次転写し、
その後、この第2の像担持体5上の顕像を第2の転写手
段7によって紙等の転写材P上に転写するものである。
以下、順に詳述する。
【0028】同図に示す第1の像担持体は、ドラム型の
電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1であ
る。感光ドラム1は、アルミニウム製の円筒状の基体
と、その表面を覆う例えばOPC(有機光半導体)感光
層とによって構成されており、駆動手段(不図示)によ
って矢印R1方向に回転駆動される。
【0029】顕像形成手段は、帯電手段2、露光手段
3、現像手段4等によって構成されている。帯電手段2
は、感光ドラム1に接触配置された帯電ローラ21とこ
れに帯電バイアスを印加する電源(不図示)を備えてい
る。本実施の形態では、この電源により、帯電ローラ2
1を介して感光ドラム1表面をマイナス極性の均一な電
位に帯電している。
【0030】露光手段3は、レーザー光学系31を備え
ており、画像情報に基づいたレーザー走査光32によっ
て、感光ドラム1表面を露光し、露光部分の電荷を除去
して静電潜像形成する。
【0031】現像手段4は、回転可能な回転体41と、
これに搭載された4個の現像器、すなわちマゼンタ、シ
アン、イエロー、ブラックの各色の現像剤(トナー)を
それぞれ収納した現像器4M、4C、4Y、4Bを備え
ている。これら現像器のうち、感光ドラム1上の静電潜
像の現像に供される色の現像器が、回転体41の回転に
よって感光ドラム1表面に対向する現像位置に配置され
ることになる。これら4個の現像器は、同じ構成されて
おり、マゼンタの現像器4Mを例に説明すると、回転可
能な現像スリーブ4aと、この表面にトナーを塗布する
塗布ローラ4bと、現像スリーブ4a表面上のトナーの
層厚を規制する弾性ブレード5c等を有し、トナー収納
容器4d内の一成分非磁性ネガトナーの電荷付与及び現
像スリーブ4aへの均一コーティングを行い、そして、
感光ドラム1に対して現像スリーブ4aが相対的に負に
なるような現像バイアスが印加されることで、感光ドラ
ム1上のトナー像にマゼンタのトナーを付着させて、反
転現像を行っている。
【0032】第2の像担持体5は、中間転写ベルト(中
間転写体)51を主要構成部材として構成されている。
中間転写ベルト51は、厚さ0.5〜3mmの可撓性の
ベルト部材を基体を無端状(エンドレス)に形成したも
のであり、駆動ローラ52、従動ローラ53、後述の2
次対向ローラ72等に掛け渡されて、矢印R5方向に回
転駆動される。中間転写ベルト51は、その表面(外
面)側に配置された前述の感光ドラム1と、裏面(内
面)側に配置された後述の1次転写ローラ61とによっ
て挟持されており、中間転写ベルト51表面と感光ドラ
ム1表面との間には、第1の転写ニップ部(第1の転写
部位)N1 が感光ドラム1表面の母線に沿って帯状に形
成されている。
【0033】第1の転写手段6は、感光ドラム1と対向
する位置において、中間転写ベルト51の裏面に接触配
置された1次転写ローラ61と、これに1次転写バイア
スを印加する電源62とを備えている。上述の感光ドラ
ム1上に形成されたマゼンタのトナー像は、電源62に
よって1次転写ローラ61に1次転写バイアスを印加す
ることで、中間転写ベルト51上に1次転写される。1
次転写後の感光ドラム1は、表面に残った転写残トナー
がクリーナ8によってクリーニング(除去)され、次の
シアンの画像形成に供される。
【0034】上述の帯電、露光、現像、1次転写、クリ
ーニングからなる一連の画像形成プロセスを他の3色、
すなわち、シアン、イエロー、ブラックについても行
い、これにより、中間転写ベルト51上には、4色のト
ナー像が重なるようにして形成される。
【0035】第2の転写手段7は、中間転写ベルト51
の表面側に配置された2次転写ローラ71と、裏面側に
配置された2次対向ローラ72とを備えており、これら
2つのローラ71、72によって中間転写ベルト51を
挟持して、2次転写ローラ71表面と中間転写ベルト5
1の間に帯状の第2の転写ニップ部(第2の転写部位)
2 を構成している。2次転写ローラ71には、これに
2次転写バイアスを印加する電源73が接続されてお
り、また2次対向ローラ72は接地されている。上述の
中間転写ベルト51上に1次転写された4色分のトナー
像は、電源73によって、2次転写ローラ71に2次転
写バイアスを印加することで、紙等の転写材P上に一括
して2次転写される。
【0036】2次転写後の中間転写ベルト51は、表面
に残った転写残トナーが、クリーナ9によって除去され
る。クリーナ9は、クリーニングブレード91を有し矢
印K9方向に移動可能なクリーナ本体と、中間転写ベル
ト51を挟んでこれと対向して配置された補助ローラ9
3とを有する。クリーナ本体91を矢印K9方向に移動
させてクリーニングブレード91と補助ローラ93との
間に中間転写ベルト51を挟み込むことで、中間転写ベ
ルト51表面の転写残トナーを除去し回収する。
【0037】一方、上述の第2の転写手段7によって4
色のトナー像が2次転写された転写材Pは、定着装置
(不図示)によって加熱加圧されて、表面にトナー像が
定着された後、画像形成装置本体の外部に排出される。
【0038】なお、上述の画像形成プロセスにおいて、
プロセススピードvP は、vP =10.0cm/秒に設定
されており、また、転写材Pは、転写材搬送手段(不図
示)によって矢印KP 方向に給送される。
【0039】次に、本発明の特徴である、第2の像担持
体5、第1の転写手段6、第2の転写手段7について、
さらに詳述する。
【0040】中間転写ベルト51としては、カーボン、
酸化チタン、酸化スズ等の添加によって抵抗値が5×1
8 Ω・cm程度に調整されるとともに、硬度がJIS−
A測定法でほぼ60度のNBR(ニトリルゴム)ゴムを
素材とし、これを厚さ1mm、幅220mm、周長が約
140πmmの円筒状にシームレスで押し出し成型した
ものを用いた。この厚さ1mmは、従来用いられている
ベルト(主に樹脂系)の厚さ50〜200μmと比較す
ると、極めて大きな値であるが、このような厚さの中間
転写ベルト51を用いることで以下のような利点があ
る。 (1) 中間転写ベルト51自体の静電容量を小さく抑える
ことができるため、この中間転写ベルト51に接触する
部材、例えば感光ドラム1や1次転写ローラ61、2次
転写ローラ71、2次対向ローラ72との間の電荷の授
受は、中間転写ベルト51の抵抗値により決定され、静
電容量の影響をほとんど受けない。したがって、突入電
流によるリーク(転写の過剰電流)を防止することがで
きる。また、中間転写ベルト51内の電界強度を弱める
ことができるため耐電圧性が向上し、絶縁破壊を生じる
ことがない。 (2) 素材がNBRなどのゴム材であるため、摩擦係数が
高く、数kgの低い張力でも走行が安定する。 (3) 機械的強度が向上する。 (4) 2次転写時に転写材Pが中間転写ベルト51に静電
吸着されにくい。したがって、転写材Pの分離不良や分
離時の画像乱れが生じない。
【0041】これらのうち(1) 及び(4) についてさらに
考察を加える。
【0042】まず、各当接部材(感光ドラム1、2次転
写ローラ72等)と中間転写ベルト51との間のニップ
部、例えば、第1の転写ニップ部N1 、第2の転写ニッ
プ部2 において流れ得る電流iT を図1を用いて考え
る。図2において、 iT =iR +iC となる。この場合、ニップ部での単位時間当たりに寄与
する静電容量CB (静電容量CB のうち、特に1次転写
ニップ部N1 、2次転写ニップ部N2 におけるものをそ
れぞれ静電容量CB1、CB2とする)は中間転写ベルト5
1の走行速度をvP (m/秒)、軸方向(中間転写ベル
ト51の回転方向に向かって左右方向をいう。以下同
じ。)の当接長さをL(m)、中間転写ベルト51の比
誘電率をεS、厚さをtB (m)とすると、 CB =εS ・ε0 ×(vP ・L/tB ) (F) …(1) (ただし、ε0 =8.854188×10-12 F・
-1)となる。したがって、中間転写ベルト51のニッ
プ部に静電容量的に流れ得る電流iC は、中間転写ベル
ト51に印加される電圧をVT (V)とすると、 iC =CB ・VT (A) …(2) 一方、ニップ部での抵抗成分に流れる電流iR は、ニッ
プ部での中間転写ベルト51の実抵抗値をRB (Ω)と
したとき、 iR =VT /RB (A) …(3) となる。なお、実抵抗値RB のうち、特に1次転写ニッ
プ部N1 、2次転写ニップ部N2 におけるものをそれぞ
れ実抵抗値RB1、RB2とする。
【0043】このとき、1次転写又は2次転写に必要な
転写電流iT は、数μAから数10μA程度である。
【0044】ここで、中間転写ベルト51は、iC >i
R の場合は静電容量を主として転写電流を得るタイプで
あり、反対に、iC <iR の場合は抵抗成分を主として
転写電流を得るタイプであると言える。従来は、もっぱ
ら前者の静電容量を主としたタイプが用いられていた。
これに対し、本発明は前述の特徴(1) 、(4) を有する後
者の抵抗成分を主としたタイプである。すなわち、不等
式iC <iR と式(2)、(3) により、中間転写ベルト5
1の抵抗値RB の上限は、 RB <1/CB …(4) であり、さらに、式(1) を用いれば RB <tB /(εS ・ε0 ・vP ・L) …(5) となる。すなわち、中間転写ベルト51の厚さtB が薄
い程、あるいは比誘電率εS が大きい程、中間転写ベル
ト51の抵抗値RB を下げないと抵抗成分を主体とする
系にはならない。
【0045】これに対し、従来用いられる樹脂系の中間
転写ベルトは一例として、tB が100μm、εS が3
〜9程度であるため、RB がほぼ108 Ω以下でないと
(5)の式を満足することができず、一方、樹脂の特性
上、抵抗値を下げると一般に硬度が上昇してしまうため
(もちろん、tB を厚くしてもよいが、樹脂の場合、2
00μm以上では剛性が高すぎてベルトの形態を維持し
にくくなる)、前述の静電容量を主として転写電流を得
るタイプが適している。
【0046】これに対し、本発明では、εS 自体は2〜
7程度であるが、厚さtB を厚く設定した場合でも、適
度な柔軟性を確保することが可能なため、結果的に静電
容量を小さくすることができ、かつ、柔軟性を保ちつつ
低抵抗化の容易なゴム材料の特性に着目し、前述の式
(5) を満足させるように構成したものである。
【0047】具体的には、本発明に用いるゴム材料とし
ては、強度、柔軟性、静電容量などの観点から、硬度が
JIS−A測定にて50度から80度程度、厚さtB
0.5mmから3mm程度、より好ましくは0.7mm
から1.5mm程度のものが好適である。
【0048】次に、1次転写手段6、1次転写ニップ部
1 における抵抗値について説明する。1次転写手段6
は、1次転写ローラ61を有し、この転写ローラ61
を、直径約47mmの感光ドラム1に対して中間転写ベ
ルト51がフラットに当接するよう配置する。つまり、
感光ドラム1表面と1次転写ローラ61との間に中間転
写ベルト51を挟持する。これにより、感光ドラム1表
面と中間転写ベルト51表面との間に、ニップ幅(中間
転写ベルト51の回転方向についての長さをいう。以下
同じ。)が5mmの帯状の1次転写ニップ部N1 を構成
している。
【0049】ここで、1次転写ローラ61としては直径
8mm、体積抵抗値104 Ω・cm以下のEPDMゴムロ
ーラを用い、中間転写ベルト51を介して感光ドラム1
に略400gの総圧で当接させ、1次転写ニップN1
形成した。1次転写ニップ部N1 における1次転写ロー
ラ61と中間転写ベルト51とのトータル抵抗値R1
測定したところ(実際には、感光ドラム1の代りに同径
のダミー金属ドラムを使用して測定した)、抵抗値R1
は1×108 Ω程度であった。このような状態におい
て、1次転写バイアスの電圧値VT1としては、1色目が
+250V、2色目が+280V、3色目が+310
V、4色目が+340Vに設定することで、ほぼ良好な
転写を行うことができた。ここで、転写のための適正バ
イアス値が1色→4色で大きめにシフトしていくのは、
中間転写ベルト51自体のチャージアップによるもので
はなく、主にトナーが次第に中間転写ベルト51上に蓄
積されていくためである。実際、中間転写ベルト51の
チャージアップはまったく観察されなかった。
【0050】なお、1次転写の性能の点から、前述の中
間転写ベルト51と1次転写ローラ61のトータル抵抗
値R1 が大きすぎると転写電流不足による転写不良、反
対に小さすぎると1色目のトナーの抵抗が妨げとなって
2色目以降で転写不良が生じたり、極端に小さい場合に
は感光ドラム1上のピンホールへのリークや、1次転写
時におけるトナー粒子周辺での電界集中による画像乱れ
を生じることがある。具体的には、前者の転写電流不測
による転写不良はほぼ5×109 Ω以上で発生し、後者
の2色目以降の転写不良はほぼ5×107 Ω以下から発
生し、特に1×107 Ω以下で悪化、またピンホール、
リーク等はほぼ104 Ω以下にて発生する。
【0051】また、トータル抵抗値R1 がほぼ2×10
9 Ω以上となった場合、1次転写電流(数μm〜数10
μm)を流すための1次転写電圧が大きくなりすぎ、感
光ドラム1と中間転写ベルト51間で気中放電が発生し
て、トナーが逆極性に帯電し、N(N=2、3、4)色
目の転写時に、(N−1)色目が感光ドラム1上に再転
写されるという不都合を生じるので、実際にはこの値が
上限値となる。なお、ここでは、1次転写ローラ61の
実抵抗値RT1は十分小さいので、トータル抵抗値R1
中間転写ベルト51の1次転写ニップ部N1 における実
抵抗値RB1にほぼ等しい。
【0052】次に、2次転写手段7、2次転写ニップ部
2 における抵抗値について説明する。2次転写手段7
は、2次転写ローラ71として、直径16mm、硬度2
5°(アスカーC測定)の中抵抗のEPDMゴムローラ
を有し、この2次転写ローラ71を、中間転写ベルト5
1を介して直径22mmの金属製の2次対向ローラ72
に総圧500gで当接させた。なお、本実施の形態にお
いては、2次対向ローラ72は接地させて用いた。この
とき、2次転写部においてニップ幅が約3mmの2次転
写ニップ部N2 が構成された。ここで、2次転写ローラ
71と2次対向ローラ72と間の抵抗値R2 を、中間転
写ベルト51を挟んだ状態で測定したところ、この抵抗
値R2 はほぼ1×109 Ωであった。このうち、中間転
写ベルト51の直列抵抗分が十分小さいことを考える
と、抵抗値R2 はほぼ2次転写ローラ71の抵抗値RT2
であるといえる。
【0053】以上のような構成で、2次転写ローラ71
への2次転写バイアスの電圧値VT2 を求めたところ、約
+3kVの印加電圧にてほぼ良好な2次転写性能が得ら
れた。
【0054】ここで、2次転写性能の点から、上述の中
間転写ベルト51、2次転写ローラ71、2次対向ロー
ラ72、のトータル抵抗値R2 の適正範囲を考察する
と、上限値については1次転写の転写不良限界値と同様
のほぼ5×109 Ω程度となる。なお、2次転写時には
一括転写を行うので、再転写による限界値(1次転写の
場合、ほぼ2×109 Ω)は考慮しなくてよい。したが
って、2次転写ローラ71自体の単体での実抵抗値RT2
の上限は5×109 Ωである。
【0055】また、下限値については、中間転写ベルト
51の下限値がほぼ107 Ωであることを考えると、2
次転写ローラ71を含むトータル抵抗値R2 もこの値以
上となる。これに対し、2次転写ローラ71自体は単体
で104 Ω以上あればリークの心配がない。さらに、2
次転写ニップ部N2 において、中間転写ベルト51と2
次転写ローラ71との間に以下のような抵抗値の制約を
設けることで、新たな利点が生じる。以下、順次説明を
行う。
【0056】まず、一般に2次転写ローラ71や2次対
向ローラ72に比べ、中間転写ベルト51は、周長が著
しく長いため、1本のベルト内において大きな抵抗のム
ラが生じることがある(およそ1オーダ程度)。このよ
うな場合、2次転写電圧VT2を定電圧化すると、2次転
写電流が大幅に変動して転写ムラを生じる。一方、2次
転写電流iT2を定電流化した場合、転写ベルト51の回
転方向の転写ムラは緩和されるが、軸方向のムラはその
まま残ってしまう。したがって、トータル抵抗値R2
軸方向ムラも含めて安定化させるには、中間転写ベルト
51の実抵抗値RB2の寄与分を小さく、その他の抵抗値
を相対的に大きくすることが有効である。
【0057】つまり、2次転写ローラ71の実抵抗値R
T2を、中間転写ベルト51の実抵抗値RB2に比べて大き
く設定するのがよい。これに対し、実抵抗値RT2の代り
に2次対向ローラ72の実抵抗値RA2を大きくしてしま
うと、2次転写電流が1次転写ローラ61に流れ込んで
干渉を生じるという不都合を生じる。また、小サイズの
転写材Pを通紙した場合、2次転写ローラ71を低抵抗
に、また2次対向ローラ72を高抵抗に保つと、通紙幅
よりも外側において、2次転写ローラ71と中間転写ベ
ルト51との間に転写電流が集中し、中間転写ベルト5
1にダメージを与えるなどの不都合も生じる。
【0058】以上の理由から、2次転写ローラ71の実
抵抗値RT2、中間転写ベルト51の実抵抗値RB2、2次
対向ローラ72の実抵抗値RA2の各値が、以下の式(6)
を満足するように設定するのがよい。
【0059】 RT2>RB2>RA2 …(6) 具体的には、実抵抗値RT2を実抵抗値RB2の約2倍以上
の値に設定することで、中間転写ベルト51の抵抗ムラ
が画像に現われるのを大幅に軽減することができる。な
お、RT2/RB2は大きい程、RB2のムラに影響されなく
なるが、実際的には2倍〜100倍程度の範囲で使用す
るのがよい。もちろん、1次転写のところで説明したよ
うに、中間転写ベルト51の実抵抗値RB はほぼ107
Ωから5×109 Ω、さらに好ましくは5×107 Ωか
ら2×109 Ω程度(ただし、1次転写ニップ部N1
ニップ幅が5mmとなるように設定した場合)である必
要があるため、2次転写ローラ71の抵抗値RT2も、2
次転写ニップ部N2 において、中間転写ベルト51との
トータル抵抗値R2 の上限が5×109 Ω以下となるよ
うに決定する必要がある。 〈実施の形態2〉前述の実施の形態1では、中間転写ベ
ルト51として、NBRゴムを単体で用いた場合を説明
したが、クリーナ9によるクリーニング性等を考慮し、
NBRゴム表面に厚さ数μm〜数10μm程度の離型層
を設けてもよい。コート材の一例としてはウレタン系の
バインダーにフッ素系樹脂を分散させたものなどを用い
ることができる。このような場合においても、コート層
を含めた中間転写ベルト51の電気特性及び2次転写ロ
ーラ71の特性を、前述の実施の形態1と同様の条件と
すれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができ
る。
【0060】なお、中間転写ベルト51の基層のゴム材
としては、NBRゴム以外にもCR(ポリクロロプレ
ン)ゴム、EPDMゴム、またはこれらのブレンド品、
あるいはウレタン系ゴム材等、様々なゴム材を用いるこ
とができる。
【0061】特に、NBRゴムにEPDMゴムをブレン
ドすることで耐オゾン性を向上させることが可能であ
り、好適である。 〈実施の形態3〉図2は本発明の実施の形態2を示すも
のである。
【0062】同図においては、前述の実施の形態1及び
実施の形態2で説明した転写ベルト51、1次転写ロー
ラ61、2次転写ローラ71等を用い、1次転写ローラ
61のバイアス電圧を2次対向ローラ72にも印加して
両者を同電位とし、中間転写ベルト51を介して1次転
写バイアスと2次転写バイアスが干渉するのを防止する
ようにしたものである。
【0063】この場合、1次転写ローラ61及び2次対
向ローラ72の抵抗値が、いずれも中間転写ベルト51
の抵抗値RB や2次転写ローラ71の抵抗値RT2より十
分小さいことが必要である。このように構成すること
で、1次転写の実行中に2次転写バイアス印加用の電源
73をオンオフした場合でも、2次転写電流は2次対向
ローラ72にのみ流れ込み、転写ベルト51を介して2
次転写電流が1次転写ローラ61に流れ込む、又は1次
転写電流が2次対向ローラ72に流れ込むのを防止でき
るため、1次転写ニップ部N1 において転写ベルト51
の電位の乱れが生じない。
【0064】したがって、1枚目の転写材Pに対する2
次転写中に、2枚目の転写材Pに対して1次転写を開始
する場合でも不都合を生じることがない。なお、2次転
写バイアス印加用の電源72のグランド側に1次転写バ
イアス印加用の電源62の出力を重畳させれば、1次転
写バイアスのオンオフの影響が2次転写側に及ぶのを防
止することも可能である。 〈実施の形態4〉図3は、実施の形態4を示すものであ
り、上述の実施の形態3を発展させたものである。すな
わち、2次対向ローラ72に1次転写バイアスと同極性
で、かつ、値の小さいバイアスを印加するようにしたも
のである。ここで、2次対向ローラ72への印加バイア
ス値は定電圧素子75及び抵抗76の分圧により生成さ
れる。これにより、2次転写バイアスと1次転写バイア
スの干渉がある程度防止できるとともに、1次転写オン
時の2次対向ローラ72の電位上昇がある程度抑制でき
るので、その分、2次転写電流を安定化することができ
る。この実施の形態4は、実施の形態1、実施の形態3
の中間に位置するものであり、定電圧素子75の大きさ
によって実施の形態1又は実施の形態3のいずれかの形
態に近づけることが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
第2の像担持体を、0.5mm〜3mmの可撓性のベル
ト状ゴム部材を基体として構成し、この第2の像担持体
の1次転写部位での実抵抗値RB1と静電容量CB1を、R
B1<1/CB1とすることにより、機械強度に優れ、また
静電容量CB の影響を受けにくいものとすることができ
る。これにより、第2の像担持体における良好な転写性
や良好な走行性・耐久性を得ることができ、さらに、転
写材が吸着されにくいことによる良好な搬送性を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置全体の概略構成を
示す図。
【図2】実施の形態3の中間転写ベルト近傍の構成を示
す拡大図。
【図3】実施の形態4の中間転写ベルト近傍の構成を示
す拡大図。
【図4】従来の画像形成装置全体の概略構成を示す図。
【符号の説明】 1 第1の像担持体(感光ドラム) 2 顕像形成手段(帯電手段) 3 顕像形成手段(露光手段) 4 顕像形成手段(現像手段) 4B ブラックの現像器 4C シアンの現像器 4M マゼンタの現像器 4Y イエローの現像器 5 第2の像担持体(中間転写ベルト) 6 第1の転写手段 7 第2の転写手段 8 クリーナ 9 クリーナ 21 帯電ローラ 51 中間転写ベルト 61 1次転写ローラ 62 1次転写バイアス印加用の電源 71 2次転写ローラ 72 2次対向ローラ 73 2次転写バイアス印加用の電源 N1 1次転写ニップ部 N2 2次転写ニップ部 P 転写材
フロントページの続き (72)発明者 鶴谷 貴明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−230781(JP,A) 特開 平5−333723(JP,A) 実開 平3−69166(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/02 G03G 13/14 - 13/16 G03G 15/02 - 15/02 103 G03G 15/14 - 15/16 103

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像形成手段によって第1の像担持体上
    に顕像を形成し、該顕像を第1の転写手段によって第1
    の転写部位を介して第2の像担持体上に1次転写し、該
    1次転写後の顕像を第2の転写手段によって第2の転写
    部位を介して転写材上に2次転写する画像形成装置にお
    いて、 前記第2の像担持体は、厚さが0.5〜3mmの可撓性
    のベルト状ゴム部材を基体とするとともに、前記第1の
    転写部位における、実抵抗値RB1(Ω)と静電容量C
    B1F/秒)とが、 RB1<1/CB1 (ただし、R B1 は、前記第2の像担持体に印加される
    電圧と、そのとき前記第1の転写部位に流れる電流とか
    ら算出される値であり、C B1 は、前記第2の像担持体
    の走行速度をv (m/秒)、前記第2の像担持体の移
    動方向に向かって左右方向の当接長さをL(m)、前記
    第2の像担持体の比誘電率をε 、厚さをt (m)と
    したとき、C B1 =ε ・ε ×(v ・L/t
    (ここで、ε =8.854188×10 −12 F・m
    −1 )から算出される値である。)の関係を満たし、 前記第2の転写手段は、前記第2の像担持体を表面側と
    裏面側とから挟持する2次転写ローラと2次対向ローラ
    とを有し、前記2次転写ローラと前記第2の像担持体表
    面との間に前記転写材を挟持搬送する前記第2の転写部
    位を構成し、該第2の転写部位における前記2次転写ロ
    ーラの実抵抗値R T2 (Ω)、同じく前記第2の像担持
    体の実抵抗値R B2 (Ω)、前記2次対向ローラの実抵
    抗値R A2 (Ω)が、 T2 >R B2 >R A2 (ただし、R T2 は、前記2次転写ローラに印加される
    電圧と、そのとき前記第2の転写部位に流れる電流とか
    ら算出される値であり、R A2 は、前記2次対向ローラ
    に印加される電圧と、そのとき前記第2の転写部位に流
    れる電流とから算出される値である。) の関係を満た
    す、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記実抵抗値RB1(Ω)が、 1×10≦RB1≦2×10 に設定されている、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の転写部位における前記2次転
    写ローラの実抵抗値RT2(Ω)が、 1×10≦RT2≦5×10 に設定されている、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記実抵抗値RT2(Ω)と実抵抗値R
    B2(Ω)とが、 2×RB2≦RT2≦100×RB2 の関係を満たす、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の転写手段に1次転写バイアス
    を印加するとともに、 前記2次対向ローラに対して、前記1次転写バイアスを
    超えない範囲のバイアス電圧を、前記1次転写バイアス
    に同期させて印加する、 ことを特徴とする請求項ないしのいずれか1項記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の像担持体が感光層を有し、 前記顕像形成手段が、前記感光層を一様に帯電する帯電
    手段と、 帯電後の前記感光層を露光して静電潜像を形成する露光
    手段と、 前記静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像
    する複数の現像器と、を備える、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1
    項記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の転写手段は、前記第1の像担
    持体上に順次に形成されたトナー像を前記第2の像担持
    体上に順次に重ねるようにして転写し、 前記第2の転写手段は、前記第2の像担持体上の複数の
    トナー像を前記転写材に一括して転写する、 ことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
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