JP2000267461A - 転写装置及びこれを使用した画像形成装置 - Google Patents

転写装置及びこれを使用した画像形成装置

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JP2000267461A
JP2000267461A JP11072530A JP7253099A JP2000267461A JP 2000267461 A JP2000267461 A JP 2000267461A JP 11072530 A JP11072530 A JP 11072530A JP 7253099 A JP7253099 A JP 7253099A JP 2000267461 A JP2000267461 A JP 2000267461A
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Yasuyuki Inada
保幸 稲田
Yasunori Nakayama
康範 中山
Yoshinobu Namita
芳伸 波田
Futoshi Hamada
太 浜田
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電位差を利用して現像剤像を転写材に転写す
る転写装置において、低電位部材の抵抗値の環境変動や
ばらつきから生じる転写後画像の画質劣化を防止する。 【解決手段】 電圧を印加される2次転写ローラ41
と、これに対向する対向ローラ43との間に生じる電界
によって中間転写ベルト11上のトナー像を記録シート
に転写させる転写ユニット40において、前記対向ロー
ラ43を、環境の変化によって抵抗値が変動することの
ない固定抵抗素子44を介して接地することで、抵抗層
432の抵抗値の環境変化による変動および周方向にば
らつきを相対的に小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成
された現像剤像を転写材に転写する転写装置及び、この
転写装置を用いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成処理にお
いては、異なる電位を有する部材の間に形成される電界
の作用により像担持体上の現像剤像を転写材上に転写す
る転写装置が用いられている。例えば、中間転写方式に
おける2次転写処理の場合、中間転写体として中間転写
ベルトを用い、2次転写ローラに中間転写ベルトが張架
されるとともに、中間転写ベルトを介して2次転写ロー
ラに対向する位置には、表面に抵抗層を有する対向ロー
ラが設けられる。そして、中間転写ベルト上の現像剤像
が前記2つのローラのニップ部に達するタイミングで、
転写材である記録シートが中間転写ベルトと対向ローラ
との間のニップ部に供給される。ここで、ベルト内側の
2次転写ローラに電圧を印加すると、2次転写ローラと
対向ローラとの間に転写電界が発生し、その作用によっ
て、中間転写ベルト上の現像剤像が記録シート上に転写
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
対向ローラ表面の抵抗層は、記録シートとの接触面積を
大きくして転写性を向上させるために、カーボンブラッ
クなどの導電性物質を分散させることにより導電性を与
えられた弾性部材で形成されており、その抵抗値は、温
度や湿度などの環境変化に従って大きな幅で上下する、
という問題がある。そのため、環境によっては適正な転
写電界が形成できなくなる。転写電界が弱くなるとトナ
ー像の転写率が低下したり、反対に転写電界が強くなり
すぎるとカブリが発生したりして、転写画像の質が低下
してしまう。
【0004】また、上記の例の抵抗層の抵抗値は、導電
性物質の分布のばらつきによって、場所によってばらつ
きがある。こうした抵抗値のばらつきが大きいと、抵抗
値の大きいところと小さいところとで、形成される転写
電界の強さに大きな差が生じ、転写むらが生じることに
なり、やはり転写画像の画質が低下する。本発明は上記
課題に鑑み、転写電界を形成するために用いられる部材
の抵抗値の変動およびばらつきによる、転写後の画像の
画質低下を防止することのできる転写装置と、この転写
装置を使用することで高品質の画像を形成できる画像形
成装置とを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の転写装置は、像担持体上に形成された現
像剤像を、対向配置された第1の部材と第2の部材との
間に形成される電界の作用によって転写体上に転写させ
る転写装置であって、前記第1の部材及び第2の部材の
うち一方には、像担持体または転写体と接触する表面に
抵抗層が形成されるとともに、該抵抗層には固定抵抗素
子を介して所定の電圧が印加されていることを特徴とす
る。
【0006】ここで「像担持体」は、感光体ドラム、ベ
ルトなどの他、中間転写体である中間転写ベルトも含
む。また、「転写体」とは、転写紙などの記録シートの
他、像担持体が感光体ドラムである場合の中間転写体も
含む。また、前記所定の電圧の電位は、グラウンドの電
位に等しいことを特徴とすることもできる。これは、前
記抵抗層を表面に形成された部材が固定抵抗素子を介し
て接地されていることを示すもので、前記所定の電圧が
0でもよいということである。
【0007】また、前記固定抵抗素子の抵抗値は、前記
抵抗層の抵抗値の変動範囲における最大値を上回ること
とすれば、本発明の効果は、より一層発揮される。そし
て、電子写真方式で像担持体上に形成した現像剤像を転
写材上に転写する画像形成装置であって、上記の転写装
置を用いて転写処理を実行こととすれば、高品質の画像
を形成できる画像形成装置を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の転写装置およびこ
れを用いた画像形成装置に関する実施の形態を、タンデ
ム型のデジタルカラープリンタ(以下、単に「プリン
タ」という)を例にとって、図面を参照しながら説明す
る。 (1)プリンタ主要部の構成 図1は、実施の形態に係るプリンタ装置のうち、画像形
成に関わる主要部(画像形成部)の概略構成図である。
【0009】本図に示すように、この画像形成部は、主
に、プリンタの筐体内部に水平に架設され矢印aの方向
に走行する中間転写ベルト11、中間転写ベルト11の
走行方向に列設された4つの作像ユニット20C,20
M,20Y,20K、各作像ユニットに対応して設けら
れた1次転写ユニット30C,30M,30Y,30K
及び2次転写ユニット40から構成されており、各作像
ユニット20C〜20Kによって形成された各色成分の
トナー画像を、一旦中間転写ベルト11に重ね合わせて
転写した後、転写材である記録シートSに転写してカラ
ー画像を形成する中間転写体方式で画像を形成する。
【0010】作像ユニット20C〜20Kは感光体ドラ
ム21C〜21Kを中心としてその周囲に帯電チャージ
ャ、現像器等を配し、光変調されたレーザ光で、矢印b
の方向に回転する感光体ドラムを露光しつつ、露光によ
って形成される静電潜像を、現像器によってトナー像と
して顕像化する、いわゆる電子写真方式で画像形成する
ユニット構造体である。尚、各ユニットの現像器は、レ
ーザ光の光変調色成分に対応して、C(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナ
ーを現像剤として感光体ドラム21C〜21Kに供給す
る。
【0011】中間転写体である中間転写ベルト11は、
半導電性の素材からなり、駆動ローラ12、テンション
ローラ13及び後述する2次転写ローラ41で張架され
ている。駆動ローラ12が、図示しないモータによって
回転駆動されると、当該中間転写ベルト11は矢印aの
方向に走行する。1次転写ユニット30C〜30Kは、
感光体ドラム21C〜21K上に形成された4種類の再
現色トナー像を、中間転写ベルト11上に重ね合わせて
転写して、カラートナー像を形成するものであり、1次
転写ローラ31C〜31K及び定電圧電源32C〜32
Kとからなる。1次転写ローラ31C〜31Kの各々
は、上記中間転写ベルト11を介して、対応する感光体
ドラム21C〜21Kの直下に配されている。
【0012】1次転写ユニット30C〜30Kは、それ
ぞれ同じ処理を行うので、以下、1次転写ユニット30
Cを例に、その処理を説明する。定電圧電源32Cは、
1次転写ローラ31Cに電圧を印加して、1次転写ロー
ラ31Cと対応する感光体ドラム21Cとの間に電界を
発生させる。この時、定電圧電源32Cは、当該電界の
1次転写ローラ31C側の極性が、帯電したトナーの極
性(本例では、負極性)と逆の極性(本例では、正極
性)となるような電圧を、1次転写ローラ31Cに印加
する。その結果、当該電界により、感光体ドラム21C
表面上のトナー像は、中間転写ベルト11上へ転写され
る。
【0013】2次転写ユニット40は、1次転写処理が
終わって中間転写ベルト11上に重ね合わされたカラー
トナー像を、タイミングローラ14によって繰り出され
る記録シートS上へ転写する。2次転写ユニット40の
構成と処理については、詳しい内容を後述する。トナー
像が転写された記録シートSは、定着ユニット(不図
示)によってトナー像の定着処理がなされた後、排紙ト
レイ(不図示)へ排出される。 (2)2次転写ユニット40の構成 図2は、2次転写ユニット40の構成を示すものであ
る。
【0014】2次転写ユニット40は、2次転写ローラ
41、2次転写ローラ41に電圧を印加する定電圧電源
42、中間転写ベルト11を介し2次転写ローラ41と
対向して設けられた対向ローラ43から構成される。2
次転写ローラ41は、金属などの導電性部材から成って
いる。定電圧電源42は、中間転写ベルト11上のトナ
ー像が2次転写位置(2次転写ローラ41と対向ローラ
43とのニップ部)に達するタイミングで所定の電圧を
発生させる。これにより、中間転写ベルト11は、トナ
ー像の帯電極性と同じ極性(負極性)に帯電し、中間転
写ベルト11から記録シートSに転写される。
【0015】対向ローラ43は、金属製の軸心431の
外周面に、発泡ウレタンなどの弾性部材に導電性物質で
あるカーボンブラックが分散させられて成る抵抗層43
2が設けられた構造である。導電性の高い金属でなく発
泡ウレタンのような弾性部材で抵抗層432を形成する
のは、以下の理由による。2次転写の場合、トナー像は
C、M、Y、K各色のトナー像が重ね合わされたもの
で、1次転写の対象となる単色のトナー像よりも厚みが
ある。そのため、2次転写ローラ41と対向ローラ43
との間に形成された転写電界によって生じる静電反発力
だけでトナー像を記録シートSに転写することが難し
い。そこで、2次転写ローラ41と対向ローラ43との
ニップ部における接触圧を利用してトナー像を転写させ
るのである。接触による転写の場合、接触面積が広くな
るのが好ましいので、2次転写ローラ41と対向ローラ
43の少なくとも一方を弾性部材で形成することが望ま
しいのだが、2次転写ローラ41については、駆動ロー
ラ12に従動して中間転写ベルト11を安定走行させる
働きも担っているため、ある程度剛性の高い素材で形成
する必要がある。そのため、対向ローラ43表面を弾性
部材で形成しているのである。
【0016】抵抗層432は、標準的な環境(気温23
℃、湿度65%)での抵抗値が1.00×107Ωとな
るように作られている。しかし、抵抗層432の抵抗値
は、気温や湿度によって大きく変動する他、周方向にば
らつきがある。図3は、抵抗層432の抵抗値に表れる
環境変化による変動と周方向のばらつきとを示す。横軸
は環境変化を示し、縦軸は抵抗値を示す。
【0017】同図には、抵抗層432において、周方向
に位置の異なる2ヵ所(測定位置a、測定位置b)で計
測した抵抗値のデータが示されている。測定位置aで計
測された第1抵抗値変化直線31が示すのは、周方向の
ばらつきのために抵抗値が想定した値(1.00×10
7Ω)より大きくなっている部分の抵抗値に表れた、環
境変化による変動である。また、測定位置bで計測され
た第2抵抗値変化直線32が表すのは、抵抗値が想定し
た値(1.00×107Ω)より小さくなった部分の抵
抗値に表れた、環境変化による変動である。
【0018】先ず、第1抵抗値変化直線31を参照し
て、抵抗層432の抵抗値の環境変化による変動を見て
みる。高温多湿の環境(気温30℃、湿度85%)での
抵抗値は、標準環境(気温23℃、湿度65%)の場合
の1/10となっており、低温乾燥の環境(気温10
℃、湿度15%)での値は、標準環境の場合の10倍と
なっている。
【0019】なお、抵抗層432の抵抗値が環境によっ
て変化するのは、発泡ウレタンなどの弾性部材が気泡を
数多く含むためであると考えられる。気泡内の含有され
る水分の量は環境によって変化する。水分は導電性を有
するので、高温多湿となって空気が保持する水分が多く
なるほど、抵抗層432の抵抗値は下がり、電流が流れ
やすくなる。
【0020】次いで、図3の第1抵抗値変化31と第2
抵抗値変化32とを比較しながら、抵抗層432の抵抗
値の周方向におけるばらつきの大きさを見てみる。この
周方向のばらつきは、抵抗層432に分散させられたカ
ーボンブラックの分布のばらつきによって生じる。第1
抵抗値変化31と第2抵抗値変化32とでは、環境によ
る影響を含めて、最大で前者が後者の6倍程度にまでな
っている(気温10℃、湿度15%の部分)。抵抗値の
差が5倍程度になると目に見える転写むらが発生すると
されているので、この6倍という値は転写後の画像の画
質に影響を与えるレベルと言える。
【0021】上記の通り、抵抗層432の抵抗値には、
環境による変動や周方向でのばらつきが表れる。これに
対して、定電圧電源42が印加する電圧の値は一定に保
持されているので、抵抗層432の抵抗値変動やばらつ
きによって、期待した適正な転写電流が流れなくなり、
転写がうまく行われないおそれが生じる。そこで、抵抗
層432の抵抗値に変動やばらつきがあっても転写電流
の値が適正なものとなるよう、対向ローラ43を、図2
に示すように、軸心431に直列に接続された固定抵抗
素子44を介して接地させている。
【0022】固定抵抗素子44は、温度や湿度などの環
境変化の影響を受けにくいもの(例えば、カーボン抵抗
や金属皮膜抵抗)であり、その抵抗値の温度による公差
は、±5%程度に止まる。固定抵抗素子44の抵抗値
は、抵抗層432の標準環境における抵抗値(1.00
×107Ω)の10倍の値(1.00×108Ω)となっ
ている。固定抵抗素子44を抵抗層432と直列に接続
することによって、2次転写位置で流れる転写電流の大
きさは、抵抗層432および固定抵抗素子44をあわせ
た全体の抵抗値(以下、「総抵抗値」とする)と、定電
圧電源42からの印加電圧の大きさとによって決まるこ
とになる。固定抵抗素子44を設けることで、抵抗層4
32の抵抗値の変動やばらつきの影響を低減して、転写
電流の大きさを安定させることができる理由を以下に説
明する。
【0023】抵抗層432の抵抗値は上述の通り変動が
大きく、すでに述べたように、気温や湿度の変化によっ
ては標準環境における値の10倍程度になる場合もあ
る。しかし、環境変化の影響を受けない固定抵抗素子4
4が接続されているので、抵抗層432の抵抗値が10
倍になっても、総抵抗値が10倍となることはない。こ
こでは、抵抗層432の標準環境における抵抗値が1.
00×107Ωであり、固定抵抗素子44の抵抗値が
1.00×108Ωであるため、標準環境における総抵
抗値は計算上1.10×108(=1.00×107
1.00×108)Ωとなる。ここで、環境変化により
抵抗層432の抵抗値が10倍となっても、固定抵抗素
子44の抵抗値がほとんど変化しないので、総抵抗値は
2.00×108(=1.00×107×10+1.00
×108)Ωであり、標準環境時の総抵抗値の2倍足ら
ずにしかならない。このように、抵抗層432の抵抗値
が環境変化によって大きく変動しても、総抵抗値は安定
している。そのため、転写電流の値は、転写効率の悪化
またはカブリの発生を招くようなものにはならない。
【0024】また、抵抗層432の抵抗値には、上述し
たように、最大6倍程度、周方向の抵抗値むらがある。
しかし、上記の固定抵抗素子44を設けることで、転写
電流の大きさに関係する総抵抗値の周方向における抵抗
値むらは、視認できる転写むらが表れる目安である5倍
という値に比べ、はるかに小さい値になる。上記の通
り、本実施の形態におけるプリンタ装置においては、対
向ローラ43が、環境の変化による抵抗値変動が極めて
少ない固定抵抗素子44を介して接地しているので、抵
抗層432の抵抗値の環境変化による変動および周方向
にばらつきの影響を小さくでき、転写後画質の劣化を防
止することができる。
【0025】なお、本実施の形態で示した抵抗層432
の抵抗値(1.00×107Ω)、固定抵抗素子44の
抵抗値(1.00×108Ω)は一例に過ぎず、本発明
を限定するものではない。最低限、抵抗層432よりも
環境によるの抵抗値変動の小さい抵抗素子を対向ローラ
43に接続すれば、本発明の効果は生じる。ただし、充
分な効果を得るためには、以下の条件を考慮して値を設
定することが望ましい。
【0026】先ず、抵抗素子と対向ローラの抵抗層とを
合わせた総抵抗値については、環境変化による変動およ
び周方向の抵抗値のばらつきを考慮した上で、1.00
×106〜1.00×1012Ωの範囲に収まるようにす
る。また、抵抗素子の抵抗値は、対向ローラ抵抗層の抵
抗値の変動範囲における最大値(本実施例では標準環境
での抵抗値の10倍)に等しいか、より大きいことが望
ましい。総抵抗値において抵抗素子の抵抗値が支配的に
なるようにしておかないと、抵抗素子を設けない場合ほ
どではないにしろに、総抵抗値は環境変化により大きく
変動する。
【0027】ただし、抵抗素子の抵抗値が大きくなりす
ぎると、電流が抵抗素子を流れず、記録シートなどを伝
わって漏れてしまうおそれがあるので、抵抗素子の抵抗
値は、こうした現象が起きない程度に抑えておく。例え
ば、抵抗素子の抵抗値が、最大でも抵抗層の抵抗値の1
万倍程度であることが望ましい。また、本実施の形態で
は、2次転写ローラに電圧を印加しているが、トナー像
の極性によっては、対向ローラ側に電圧を印加し、2次
転写ローラを接地することも可能である。
【0028】さらに、対向ローラと2次転写ローラとの
両方に電圧を印加して、両者の間に形成される電界によ
って現像剤像を転写する場合にも、本発明は適用でき
る。また、本実施の形態では、中間転写方式のプリンタ
に用いられる2次転写ユニットの場合を例に挙げたが、
本発明は1次転写ユニットに適用してもよい。要する
に、転写装置において、部材の抵抗値の変動幅やばらつ
きが大きいために転写後画像の画質に問題が出る場合に
ついてはすべて、本発明が適用できる。
【0029】そして、本実施の形態ではプリンタを例に
取り上げているが、本発明は、複写機やファクシミリ等
の画像形成装置にも適用できることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の転写装置は、現像剤像を、異なる2つの部材の間に形
成される電界の作用によって転写体上に転写する転写装
置であって、一方の部材の表面が抵抗層で形成され、該
抵抗層に固定抵抗素子を介して電圧が印加されているこ
とを特徴とするので、抵抗層の抵抗値の変動およびばら
つきによる転写後の画像の画質低下を防止することがで
きる。また、抵抗層を有する部材については、固定抵抗
素子を介して接地することとしてもよい。そして、固定
抵抗素子の抵抗値を、前記抵抗層の抵抗値の変動範囲に
おける最大値を上回るように設定しておけば、画質低下
を防止する効果はさらに顕著になる。
【0031】また、本発明の転写装置を用いて、電子写
真方式で形成された現像剤像を記録シートに転写する画
像形成装置であれば、低電位部材の抵抗値の変動やばら
つきによる転写画像の画質劣化がなく、上質な画像を得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された本実施の形態に係るプリン
タ装置のうち、画像形成に関わる主要部の概略構成図で
ある。
【図2】同実施の形態における2次転写ユニットの構成
を示す図である。
【図3】同実施の形態における対向ローラの抵抗層の抵
抗値が環境に応じて変動する状態を示す図である。
【符号の説明】
11 中間転写ベルト 20C〜K 作像ユニット 30C〜K 1次転写ユニット 40 2次転写ユニット 41 2次転写ローラ 42 定電圧電源 43 対向ローラ 431 軸心 432 抵抗層 44 抵抗素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 波田 芳伸 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 浜田 太 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 AA15 BA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された現像剤像を、対
    向配置された第1の部材と第2の部材との間に形成され
    る電界の作用によって転写体上に転写させる転写装置で
    あって、 前記第1の部材及び第2の部材のうち一方には、像担持
    体または転写体と接触する表面に抵抗層が形成されると
    ともに、該抵抗層には固定抵抗素子を介して所定の電圧
    が印加されていることを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の電圧の電位は、グラウンドの
    電位に等しいことを特徴とする請求項1に記載の転写装
    置。
  3. 【請求項3】 前記固定抵抗素子の抵抗値は、前記抵抗
    層の抵抗値の変動範囲における最大値を上回ることを特
    徴とする請求項1または2に記載の転写装置。
  4. 【請求項4】 電子写真方式で像担持体上に形成した現
    像剤像を転写材上に転写する画像形成装置であって、 請求項1乃至3に記載された転写装置を用いて転写処理
    を実行することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009237597A (ja) * 2009-07-23 2009-10-15 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2013217987A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Canon Inc 画像形成装置
JP2017142516A (ja) * 2017-03-23 2017-08-17 キヤノン株式会社 画像形成装置

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