JP2002040749A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002040749A
JP2002040749A JP2000219165A JP2000219165A JP2002040749A JP 2002040749 A JP2002040749 A JP 2002040749A JP 2000219165 A JP2000219165 A JP 2000219165A JP 2000219165 A JP2000219165 A JP 2000219165A JP 2002040749 A JP2002040749 A JP 2002040749A
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JP2000219165A
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Hisahiro Saito
久弘 斎藤
Tatsunori Ishiyama
竜典 石山
Yasuo Yoda
寧雄 依田
Kenichi Iida
健一 飯田
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再転写による色味変化を防止し、メディアフ
レキシビリティーに富んだ、安価な高速プリント可能な
画像形成装置を提供する。 【解決手段】 トナー像が形成される複数の感光ドラム
1と、感光ドラム1上に形成されたトナー像が転写され
る中間転写ベルト6と、感光ドラム1から中間転写ベル
ト6にトナー像を転写する、複数の感光ドラム1のそれ
ぞれに対応した複数の転写部7とを備え、転写部7に印
加する電圧を、各感光ドラム1の帯電電位の変化に応じ
て設定するよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置に関し、特に好適には、第1の像担持
体上に形成したトナー像を第2の像担持体に転写した
後、シート材に再度転写して画像形成物を得る画像形成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中間転写ベルトを使用した画像形
成装置が知られており、この方式は、カラー画像情報や
多色画像情報に基づく複数の成分色画像を順次転写、積
層し、カラー画像や多色画像を合成再現した画像形成物
を得るカラー画像形成装置や多色画像形成装置として有
効である。
【0003】従来の中間転写ベルトを用いた画像形成装
置の一例の概略を図10に示す。図10は、従来の画像
形成装置の構成図である。
【0004】本画像形成装置は、中間転写ベルト(IT
B)20を有した電子写真プロセスのカラー画像形成装
置(複写機やレーザビームプリンタ)に構成されてい
る。この中間転写ベルト20には中抵抗の弾性体を使用
している。
【0005】画像形成装置は、電子写真感光体(以下、
感光ドラムという)1を備え、この感光ドラム1は矢印
の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動
される。
【0006】感光ドラム1はこの回転過程で、帯電ロー
ラ2により所定の極性・電位に一様に帯電処理され、次
いで像露光手段により像露光3を受ける。これにより、
目的のカラー画像の第1の色成分像(たとえばイエロー
色成分像)に対応した静電潜像が形成される。
【0007】次いで、その静電潜像が現像位置において
第1の現像器であるイエロー現像器41により現像さ
れ、イエロートナー像として可視化される。
【0008】このとき第2〜第4の現像器、すなわちマ
ゼンタ現像器42、シアン現像器43、ブラック現像器
44は作動しておらず感光ドラム1には作用しないの
で、イエロートナー像は第2〜第4の現像器42〜44
による作用を受けない。第1〜第4の現像器41〜44
は支持体40に搭載して回転自在に設置され、感光ドラ
ム1と対向した現像位置に順次移動される。
【0009】中間転写ベルト20は、ローラ61、二次
転写対向ローラ64及び一次転写ローラ25とに掛け廻
され、感光ドラム1と当接した対向部で同方向に移動す
る向きに、感光ドラム1と同じ周速度で回転駆動され
る。
【0010】感光ドラム1との当接部の中間転写ベルト
20の内側位置には一次転写ローラ25が設置され、バ
イアス電源29からの一次帯電バイアスを一次転写ロー
ラ25を介して中間転写ベルト20に印加するようにな
っている。一次転写バイアスはトナーと逆極性で、その
印加電圧はたとえば+100V〜2kVの範囲である。
【0011】感光ドラム1上に形成されたイエロートナ
ー像は、感光ドラム1と中間転写ベルト20との当接ニ
ップ部を通過する過程で、一次転写ローラ25から中間
転写ベルト20に印加した一次転写バイアスによって形
成される一次転写電界により、中間転写ベルト20の外
周面に順次転写されていく(一次転写)。
【0012】中間転写ベルト20への第1色のイエロー
トナー像の転写を終えた感光ドラム1は、表面に残留し
た一次転写残りのトナーをクリーニング装置13により
清掃、除去した後、一次帯電以下の画像形成プロセスに
供せられる。
【0013】以下、同様にして、第2色のマゼンタトナ
ー像、第三色のシアントナー像、第4色のブラックトナ
ー像が形成され、中間転写ベルト20上に順次重ねて転
写されて、目的のカラー画像に対応した合成カラー画像
が得られる。
【0014】中間転写ベルト20を支持したローラは二
次転写対向ローラ64で、この二次転写対向ローラ64
が配設された部位の中間転写ベルト20の外面位置に二
次転写ローラ63が離接自在に設置され、二次転写ロー
ラ63にはバイアス電源28から二次帯電バイアスが印
加されるようになっている。
【0015】二次転写ローラ63は、第1色〜第3色の
トナー像の一次転写工程時には、中間転写ベルト20か
ら離間しておくことが可能である。
【0016】中間転写ベルト20上に重畳転写された4
色のトナー像が中間転写ベルト20の回動で二次転写部
位の直近に至るタイミングで、二次転写ローラ63にバ
イアス電源28から二次転写バイアスが印加され、同時
に二次転写ローラ63が中間転写ベルト20に当接され
る。
【0017】更にその当接部に、第2の画像担持体とし
てのシート材(紙または樹脂シート)Pが給紙ローラ1
1aにより所定のタイミングで送り出され、ガイド10
を経て給紙される。
【0018】中間転写ベルト20上の4色のトナー像は
一括して、中間転写ベルト20と二次転写ローラ63と
の当接ニップ部を通過する過程で、二次転写ローラ63
から中間転写ベルト20に印加した二次転写バイアスに
よって形成される二次転写電界により、シート材Pの表
面に順次転写されていく(二次転写)。
【0019】4色のトナー像が二次転写されたシート材
Pは定着器15に導入され、そこで加熱および加圧する
ことにより4色のトナーが溶融混色してシート材Pに固
定され、フルカラーのプリント画像に形成される。
【0020】中間転写ベルト20の表面に残留した二次
転写残のトナーは、ベルトクリーナ8aにより感光ドラ
ム1とは逆極性に帯電される。
【0021】ベルトクリーナ8aは中間転写ベルト20
の外面に離接自在に設置されたローラからなり、ベルト
クリーナ8aを中間転写ベルト20の表面に当接し、中
間転写ベルト20の内側に配置した接地された導電ロー
ラ7を対向極として、バイアス電源26によりベルトク
リーナ8aに所定の極性のクリーニングバイアスを印加
することにより、2次転写残トナーを所定の極性に帯電
するものである。
【0022】本例では、感光ドラム1は負極性帯電なの
で、二次転写残トナーは正極性に帯電される。
【0023】ベルトクリーナ8aは、第1色〜第3色の
トナー像の一次転写工程時には、中間転写ベルト20か
ら離間しておくことが可能である。
【0024】中間転写ベルト20上の逆極性に帯電され
た二次転写残トナーは、中間転写ベルト20の感光ドラ
ム1との当接部およびその近傍で、感光ドラム1に静電
的に吸引されて転移し、中間転写ベルト20から除去さ
れる。
【0025】上記の中間転写ベルト20を用いたカラー
画像形成装置は、転写ドラム上にシート材を貼り付けま
たは吸着して担持し、そのシート材に感光ドラムから各
色のトナー像を転写してカラー画像を得る、例えば特開
昭63−301960号公報のカラー画像形成装置と比
較すると、シート材に何らの制御(たとえば転写ドラム
のグリッパにシート材を把持する、転写ドラムの表面に
シート材を吸着する、転写ドラムの表面に沿うように曲
率を持たせる等)を必要とせずに、中間転写ベルトから
シート材にトナー像を転写できる。
【0026】したがって、封筒、葉書、ラベル紙など、
40g/m2程度の薄い紙から200g/m2程度の厚い
紙まで、幅の広狭や長さの長短によらず、トナー像を転
写してカラー画像を得ることができるという利点を有し
ている。
【0027】このような利点があるため、すでに中間転
写ベルトを用いたカラー画像形成装置が、カラー複写
機、カラープリンタ等として既に市場で稼働している。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。近年、前述の従来技術とは異なり、高速化対応を
可能とし、メディアフレキシビリティー(はがきから厚
紙や大サイズ紙など広範囲なシート材に対応可能なこ
と)に富んだ画像形成装置として、第2の像担持体上
に、複数の第1の像担持体を配置させ、順次トナー像を
転写させる方式(以下、インライン方式と呼ぶ)が提案
されている。
【0029】そのような構成をとる場合、プリント速度
の高速化という点で利点はあるものの、第1の像担持体
である感光ドラムを含むプロセスカートリッジが複数構
成となるため、簡素化、低コスト化が求められている。
また、このような装置が所属する業界においても、毎年
環境問題への対応が活発化しており、それらを考慮した
設計も望まれている。
【0030】上記背景から、装置の簡素化や環境対応、
低ランニングコストの実現を目的として、前述のインラ
イン方式において、クリーナレス化やトナーリサイクル
化を実施するために、感光ドラムを含むプロセスカート
リッジ内のクリーナ装置を廃止すると、第1色を感光体
上へ形成し、第2の像担持体上へ転写させ、引き続き、
第2色を感光体上へ形成し、第2の像担持体へ転写させ
ていく工程の中で、感光体から第2の像担持体へトナー
像を転写する際に、第2の像担持体上の前工程ですでに
転写された第1色のトナー像が感光体へ移ってしまい
(以下、再転写と呼ぶ)、現像順番が2番目以降の現像
器は前色トナーで汚染され、色味が変化してしまう問題
点があった。
【0031】本発明の目的は、再転写による色味変化を
防止し、メディアフレキシビリティーに富んだ、安価な
高速プリント可能な画像形成装置を提供することであ
る。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る画像形成装置は、トナー像が形成され
る複数の第1の像担持体と、前記第1の像担持体上に形
成されたトナー像が転写される第2の像担持体と、前記
第1の像担持体から前記第2の像担持体に前記トナー像
を転写する、前記複数の第1の像担持体のそれぞれに対
応した複数の一次転写部材とを備え、前記一次転写部材
に印加する電圧を、各第1の像担持体の帯電電位の変化
に応じて設定するよう制御する。
【0033】また、前記第2の像担持体の体積抵抗率ρ
v(Ω・cm)が1×1014≦ρvであると共に、前記
一次転写部材のそれぞれに印加される電圧は、前記第2
の像担持体の移動方向の順に順次増加させる。
【0034】また、前記一次転写部材下流側に除電機構
を配置させたことを特徴とする。
【0035】また、前記第2の像担持体の体積抵抗率ρ
v(Ω・cm)が1×109≦ρv<1×1014である
と共に、前記一次転写部材のそれぞれに印加される電圧
は、すべて同一である。
【0036】また、前記第2の像担持体の体積抵抗率ρ
v(Ω・cm)が1×107≦ρv<1×109であり、
前記一次転写部材のそれぞれに印加される電圧は、すべ
て同一であると共に、前記第2の像担持体を保持する導
電性の保持部材を備え、該保持部材に前記一次転写部材
と同電位の電圧を印加する。
【0037】また、前記第2の像担持体上のトナー像を
シート材上に転写するための二次転写部材を備え、前記
一次転写部材に印加される電圧の変化に応じて、該二次
転写部材に印加する電圧を制御する。
【0038】また、前記一次転写部材に印加する電圧
を、各第1の像担持体の帯電電位の変化に応じて設定す
るよう制御する動作は、前記第2の像担持体上に形成さ
れた画像の濃度を検知し、該検知結果が所定範囲でない
場合は、前記第1の像担持体の帯電電位を調整し、該第
1の像担持体の帯電電位の調整結果に応じて、前記一次
転写部材に印加する電位を調整する動作である。
【0039】また、前記第1の像担持体は、露光される
ことにより潜像が形成される感光ドラムである。
【0040】したがって、本発明によれば、再転写性
は、一次転写部材に印加する電圧値と第1の像担持体で
ある電子写真用感光部材の帯電電位との電位差に大きく
依存し、この電位差が大きいほど悪化するが、前記電位
差を一定に保つことにより、再転写性の悪化を防止する
ことが可能である。
【0041】この作用により、再転写は防止され、現像
器内の現像剤の色味変化は発生せず、クリーナレス化や
トナーリサイクル化が可能となり、安価な高速プリント
可能な画像形成装置を提供すること可能となる。
【0042】また、第2の像担持体の体積抵抗率に応じ
て、一次転写部材に印加される電位を変化させているた
め、一次転写部材に印加される電位を、例えば第2の像
担持体の移動方向の順に順次増加させる場合には、第2
の像担持体上に形成されるトナー像の画質を良好にし、
一次転写部材のそれぞれに印加される電圧をすべて同一
とした場合には装置の構成を簡略にする。
【0043】また、画像濃度を検知し、この検知結果に
基づいて、例えば現像バイアスや第1の像担持体として
の感光ドラムの帯電電位を調整し、この調整結果に基づ
いて一次転写部材の印加電位を変化させているため、よ
り良好な画質の画像とすることができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0045】また、以下の図面において、前述の従来技
術の説明で用いた図面に記載された部材、及び既述の図
面に記載された部材と同様の部材には同じ番号を付す。
【0046】(第1の実施形態)まず、本発明に係る画
像形成装置の第1の実施形態について図面を参照して説
明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の第1の実
施形態を適用した電子写真プロセスを利用したカラーレ
ーザープリンタの概略断面図である。
【0047】図1に示すカラーレーザープリンタは、本
発明の構成要素たる複数(4つ)の第1の像担持体とし
ての感光ドラム1を有し、順次、本発明の構成要素たる
第2の像担持体としての中間転写ベルト6に連続的に多
重転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方
式(インライン方式)プリンタである。
【0048】図1に於いて無端状の中間転写ベルト6
が、駆動ローラ6a、テンションローラ6b及び二次転
写対向ローラ6cに懸架され、図中矢印の方向に回転し
ている。
【0049】感光ドラム1は、上記中間転写ベルト6の
移動方向に、直列に各色に対応し4本配置されている。
なお、図1に示されるY(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン),Bk(ブラック)は、その下に示
される部材が各色に対応した部材であることを示す。以
下の図面でも同様である。
【0050】イエロー現像器を有する感光ドラム1は回
転過程で、帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様
に帯電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー
原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列
電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビー
ムを出力するレーザスキャンによる走査露光系等)によ
る像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1
の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が形
成される。
【0051】次いで、その静電潜像が現像器4(イエロ
ー現像器)により第1色であるイエロートナーにより現
像される。
【0052】感光ドラム1上に形成されたイエロー画像
は、中間転写ベルト6との一次転写ニップ部へ進入す
る。
【0053】転写ニップ部では中間転写ベルト6の裏側
に本発明の構成要素たる一次転写部としての転写部材7
を接触当接させている。
【0054】各転写部7には各ポートで独立にバイアス
印加可能とするため、それぞれ一次転写バイアス源とし
ての転写電源7a〜7dを有している。転写部7の下流
側に除電機構11を設け、ベルト裏面の電位を除電し、
画像不良を防止している。
【0055】中間転写ベルト6は1色目のポートでまず
イエローを転写し、次いで先述した工程を経た、各色に
対応する感光ドラム1より順次マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色を各ポートで多重転写する。
【0056】感光ドラム1上に残されたトナーは帯電ロ
ーラ2により、再帯電され、現像部にて現像と同時に回
収され、トナーリサイクルを可能としたり、または、現
像部を通過させ、中間転写ベルト6の非画像領域におい
て、それらのトナーを再び中間転写ベルト上へ戻し、中
間転写ベルト周辺に配置するクリーナ装置9にて、回収
される。
【0057】中間転写ベルト6上で形成された4色フル
カラー画像は、次いで二次転写ローラ8により、シート
材Pに一括転写され、不図示の定着装置によって溶融定
着されカラープリント画像を得る。
【0058】中間転写ベルト6は、シート材Pに一括転
写された後、ベルト表面は、対向電極をローラ6dと
し、除電機構10aで除電され、クリーナ装置9で二次
転写残トナーを除去される。
【0059】感光ドラム1は外径30mmの有機光半導
体である。中間転写ベルト6は、周長1115mm、で
あり、長手方向の長さは331mmである。
【0060】以下簡単に作像条件を記す。 感光ドラム上 暗電位(帯電による非画像部電位):Vd=−620V 明電位(レーザ露光による画像部電位):Vl=−50V 現像方法: :磁性2成分接触現像 現像バイアス:Vdc=−420V Vac=1800Vpp 周波数=230 0Hz
【0061】 プロセススピード:117mm/sec 転写部7は、導電性ローラで、外径8mmのステンレス
性軸にEPDM発泡フォームを覆った外径16mmのロ
ーラであり、抵抗値は、図2に示すような方法で電圧V
を測定し、次式、抵抗R=50×100/Vで抵抗値を
算出し、その結果が1×105Ω以下のローラを使用し
た。図2は、図1に示される画像形成装置に適用される
抵抗測定方法の概略図である。
【0062】ローラ硬度は、Asker Cで25度で
ある。また、ローラの押圧に関しては、4.9Nのばね
をローラの両端に配置させ、中間転写ベルト6を介して
感光体に押圧した。
【0063】中間転写ベルト6には、ポリイミドの単層
ベルトを使用し、その物性値は以下である。
【0064】厚み:75μm 抵抗値:体積抵抗値1015Ω・cm
【0065】なお、上記抵抗値は、JIS−K6911
に準拠し、電極とベルト表面との良好な接触性を得るた
めに導電性ゴムを電極として使用し、ベルトの体積抵抗
率ρvを10V,30秒印加の条件にて、Advant
est社製R8340超高抵抗計(登録商標)を用いて
測定した結果である。このベルトは、カーボンを分散す
ることにより抵抗調整を行っている。
【0066】本発明者らは、このような装置構成条件の
もと、以下のような方法で再転写現象を計測した。
【0067】図1を用いて説明すると、まず、第1の色
成分であるイエロー画像を形成させ、イエロー画像形成
部の感光ドラム上のマイナス極性のイエロートナー像を
転写部7の転写電源7aにてプラス極性のバイアスを印
加し、中間転写ベルト6上へ転写するプロセスにおい
て、転写電源7aの電圧を変化させることにより、もっ
とも転写性が良好となるバイアス値を求めた。そのバイ
アス値は約700Vであった。
【0068】同様に第2、第3、第4の色成分であるマ
ゼンタ、シアン、ブラック画像についても同様な実験を
行い、最適値を求めたところ、順に約850、100
0、1150Vであった。
【0069】このベルトは、抵抗値が高いため、各色の
転写部7を通過するにしたがい、徐々にベルト表面電位
がマイナスに上昇し、その結果、下流の色成分ほど、高
い電圧が必要とさせる。したがって、本装置構成で説明
したように、除電機構も必要となる。
【0070】このようなベルトをチャージアップ系のベ
ルトと称すると、本発明者らの検討によれば、1×10
14≦ρvの値を有するベルトがこれにあたり、その代表
例として、ρv=1015Ω・cmのベルトを使用するに
至った。ただし、ρvとしては、その上限として1×1
17Ω・cm以下であるのが好ましい。
【0071】次に、第1の色成分であるイエロー画像を
形成させ、転写部7で先に求めた最適バイアス値にて中
間転写ベルト6にイエロートナー像を転写させ、第2の
色成分であるマゼンタ画像形成部では、マゼンタ画像は
形成せず、転写部7では転写電源7bにてバイアスを変
化させ、中間転写ベルト6上のイエロートナーがどの程
度マゼンタ画像形成部の感光ドラム1に再転写するかを
調査した。
【0072】このとき、マゼンタ画像形成部の感光ドラ
ム1の帯電電位も変化させこの影響も同時に調査した。
【0073】感光体帯電電位を変化させる理由は、転写
性は、感光体の帯電電位と転写バイアスの差分が電界条
件の一因子であることから、再転写性についても、その
影響について、十分検討する必要があるからである。さ
らに詳細を述べると、感光体の帯電電位が常に一定値で
あれば、問題ないが、複写機やプリンタなどの電子写真
画像形成装置では、環境や経時変化などで画像濃度が往
々にして変動する。
【0074】そうした場合、画像濃度を適切に保つため
に主に現像のDCバイアスの大きさを制御し、画像濃度
を一定に保つ方法を一般的に採用している。制御方法
は、あらかじめ環境や経時変化でどの程度変化するかの
情報より制御する予測制御や感光体上または、中間転写
ベルト上などのトナー量を光学的に検出しfeed b
ackする方法などがある。
【0075】このとき、現像DCバイアスを変化させる
場合は、かぶり防止、線の太さを一定に保つこと、2成
分現像剤の場合は、キャリア付着防止のために、感光体
の帯電電位も同時に連動させる必要がある。
【0076】転写バイアスと感光体帯電電位を変化させ
て、再転写性がどのように変化するか調査した結果を図
3に示す。図3は、図1に示される画像形成装置におけ
る転写性と再転写性の関係のグラフである。
【0077】一次転写性とは、この場合、M画像形成部
で、REDのべた画像(Y+M)を形成する場合のMト
ナーの一次転写性の善し悪しを示したものである。ま
た、再転写性とは、M画像形成部で、中間転写ベルト上
へ転写されたYべた画像が、M画像形成部の感光ドラム
のM画像のない部分にどの程度、再転写したかについて
示したものである。図3を用いてさらに詳しく説明す
る。
【0078】図3の横軸は、一次転写バイアスである。
縦軸は、感光ドラム上に残された一次転写残トナーや感
光体上へ再転写したトナーをテープで採取し、紙上に貼
り付け、光学濃度計で測定した値から、テープだけを紙
上に貼り付けた場合の光学濃度計の測定値を差し引いた
ものである。
【0079】この方法における光学濃度値は、一次転写
残トナー重量や再転写トナー重量とほぼ比例関係を示
し、この方法は、直接、一次転写残トナー重量や再転写
トナー重量を化学天秤などで計測する方法と比較すると
簡易的に微量のトナーを計測できるという利点を持って
いる。
【0080】光学濃度値が小さいほど、良好な一次転写
されている、あるいは、再転写が防止されていることを
示し、たとえば、光学濃度値0.1は、一次転写残トナ
ーまたは、再転写トナーの重量約0.01mg/cm2
に対応している。本発明者らの実験によれば、図3の縦
軸の光学濃度が約0.10以下であれば、Y,M,C,
Bkの各色5%の印字率で、現像器の耐久枚数である4
0kpの通紙テスト(以下、耐久テストと称す)を実施
したが、現像器の汚染は問題とはならなかった。
【0081】図3の結果をみると、感光体帯電電位VD
に応じて、再転写性は変化するが、転写性は変化しない
ことがわかる。この理由を本発明者らは以下の如く解釈
している。
【0082】転写性や再転写性は、電界の大きさで決ま
ると考えられる。さらに、電界を構成する分子の電圧の
項は、放電開始電圧を超えてしまう場合、転写性や再転
写性に悪影響を及ぼすことは自明である。
【0083】極めて簡略化して記述すると、 電界E=Vpc−Vl/(dpc/εpc+dt/εt
+db/εb) Vpc:感光体の電位、Vl:一次転写部電位、dp
c:感光体厚み、εpc:感光体比誘電率、dt:トナ
ー層厚み、εt:トナー層の比誘電率、db:ベルトの
厚み、εb:ベルトの比誘電率で表される。転写性を議
論する場合は、この式中の感光体の電位は、露光後の明
電位を指し、再転写性を議論する場合は、暗電位VDを
指す。本実験では、感光体の帯電電位は変化させたが、
露光後の電位は常に一定となるようにしたため、転写性
は変化せず、再転写性は、感光体帯電電位VDに応じて
変化する結果が得られたものと本発明者らは解釈してい
る。
【0084】この結果より、最適な転写条件を達成する
バイアス条件と再転写条件を防止するバイアス条件の両
立性は、感光体帯電電位VDが高いほどせまいことがわ
かる。
【0085】したがって、再転写性の悪化を防止するた
めには、感光体帯電電位と一次転写バイアスの電位差を
常に一定に保つように制御する必要がある。図3のよう
な実験を他色の画像形成部でも実施した結果、同様に感
光体帯電電位VDが高いほど、最適な転写性を達成する
バイアス条件と再転写を防止するバイアス条件の両立性
が狭いことが明らかになった。
【0086】本発明者らは、このような知見をもとに、
前述したような耐久テストにおいて、確認を実施した。
以下、制御方法について説明する。
【0087】画像濃度の変動を検知する不図示の光学セ
ンサーを駆動ローラ6a近傍に配置させ、予め用意され
た各色のパッチ画像を中間転写ベルト上に形成し、その
パッチ濃度を前述した光学センサーで検出した。実際の
制御の流れを、図4に示す。図4は、図1に示される画
像形成装置の動作のフローチャートである。
【0088】まず、ステップS1で、パッチ画像の濃度
を検出し、パッチ濃度検出信号電圧が、Va≦V≦Vb
の場合は、パッチ濃度は所望の範囲にあり、画像濃度は
問題ないレベルであることを示す。この場合は、濃度補
正は実施せず、したがって、一次転写バイアスも変更し
ない。ここで、Vaは濃度検出信号電圧許容下限値であ
り、Vbは濃度検出信号電圧許容上限値であり、Vは濃
度検出信号電圧である。
【0089】パッチ濃度検出信号電圧が、V<Vaの場
合は、パッチ濃度は所望の値より高く、画像濃度も高い
ことを意味する。また、Vb<Vの場合は、パッチ濃度
は、所望の値より低く、画像濃度も低いことを意味す
る。
【0090】これらの場合は、次のステップとして、画
像濃度を補正するために、現像バイアスを補正する(ス
テップS3)。
【0091】画像濃度と現像バイアスは予め、ある関係
にあることがわかっており、画像濃度の濃淡に対応した
現像バイアスを選択する(ステップS4)。
【0092】そして、選択した現像バイアスと選択前の
現像バイアスの差分に対応するよう、感光体帯電電位を
変化させる(ステップS5)。
【0093】さらに、感光体帯電電位の変化幅に応じ
て、帯電電位と一次転写バイアスの電位差を一定に保つ
ように一次転写バイアスを変化させる(ステップS
6)。その後プリント動作を行う(ステップS2)。
【0094】このような制御を図1に示す装置に組み込
んだ。前述した制御は、プリント前に実行し、プリント
時にfeed back がかかるように制御してい
る。
【0095】そして、フルカラーモードで前述した耐久
テストを実施したところ、前述した制御により、感光ド
ラム1の帯電電位と転写部7の一次転写バイアスの電位
差は一定になるように制御され、現像器4の色味変化や
帯電ローラ2の帯電性能の低下は発生せず、良好な画像
を得ることができた。
【0096】(第2の実施形態)次に、本発明に係る画
像形成装置の第2の実施形態について説明する。本発明
者らは、中間転写ベルトとして体積抵抗率ρv(Ω・c
m)を1×109≦ρv<1×1014のものを使用し、
再度同様の検討を行った。
【0097】このような抵抗値のベルトを用いた理由
は、装置の簡素化、低コスト化という点で有利であるこ
とによる。
【0098】その点を以下に説明する。本発明者らは、
ベルト抵抗と諸現象について、検討した結果、図5のよ
うな結果を得た。図5は、本発明に係る画像形成装置の
第2の実施形態において用いられるベルト抵抗と諸現象
を示す概念図である。ただし、図5において、1.0E
+0.7等の記載は10の7乗等を意味する。
【0099】図5を用いて説明すると、体積抵抗率ρv
(Ω・cm)は、1×107Ω・cmが下限であり、上
限は前述したように1×1017Ω・cmとなる。
【0100】また、本実施形態のように、1×109
ρv<1×1014の範囲の抵抗値を有するベルトは、除
電機構を必要としないという利点と各色画像形成部での
一次転写における設定電圧を4色同一にできるという利
点がある。
【0101】これは、1×1014Ω・cm未満のベルト
は、ベルトの電位が短時間で減衰し、ベルト電位がチャ
ージアップしないためである。
【0102】その結果、中間転写ベルト周辺に除電機構
の配置は不要となり、また、各画像形成部で、一次転写
電源を共通化できるため、装置構成は簡素化され、低コ
ストの構成を実現できる。
【0103】したがって、この抵抗範囲のベルトで装置
を作るメリットは十分にある。図6は、本発明に係る画
像形成装置の第2の実施形態としての、1×109≦ρ
v<1×1014の抵抗値を有する中間転写ベルトを用
い、電子写真プロセスを利用したカラーレーザープリン
タの概略断面図である。
【0104】図6に示すカラーレーザープリンタは、複
数の第1の像担持体である感光ドラム1を有し、順次、
第2の像担持体である中間転写ベルト6に連続的に多重
転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式
(インライン方式)プリンタである。
【0105】図6に於いて無端状の中間転写ベルト6
が、駆動ローラ6a、テンションローラ6b及び二次転
写対向ローラ6cに懸架され、図中矢印の方向に回転し
ている。
【0106】感光ドラム1は、上記中間転写ベルト6の
移動方向に、直列に各色に対応し4本配置されている。
【0107】イエロー現像器を有する感光ドラム1は回
転過程で、帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様
に帯電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー
原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列
電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビー
ムを出力するレーザスキャンによる走査露光系等)によ
る像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1
の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が形
成される。
【0108】次いで、その静電潜像が現像器4(イエロ
ー現像器)により第1色であるイエロートナーにより現
像される。
【0109】感光ドラム1上に形成されたイエロー画像
は、中間転写ベルト6との一次転写ニップ部へ進入す
る。転写ニップ部では中間転写ベルト6の裏側に転写部
7を接触当接させている。転写部7には各ポートで独立
にバイアス印加可能とするため、一次転写バイアス源と
しての転写電源7a〜7dを有している。この中間転写
ベルトは前述した抵抗範囲のため、一次転写バイアス源
を共通化することも可能である。
【0110】中間転写ベルト6は1色目のポートでまず
イエローを転写し、次いで先述した工程を経た、各色に
対応する感光ドラム1より順次マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色を各ポートで多重転写する。感光ドラム1上
に残されたトナーは帯電ローラ2により、再帯電され、
現像部にて現像と同時に回収され、トナーリサイクルを
可能としたり、または、現像部を通過させ、中間転写ベ
ルト6の非画像領域において、それらのトナーを再び中
間転写ベルト上へ戻し、中間転写ベルト周辺に配置する
クリーナ装置9にて回収される。
【0111】中間転写ベルト6上で形成された4色フル
カラー画像は、次いで二次転写ローラ6cにより、シー
ト材Pに一括転写され、不図示の定着装置によって溶融
定着されカラープリント画像を得る。中間転写ベルト
は、シート材Pに一括転写された後、クリーナ装置9で
二次転写残トナーを除去される。
【0112】本構成では、前述した抵抗範囲の中間転写
ベルトを使用しているため、除電機構は有していない。
【0113】感光ドラム1は外径30mmの有機光半導
体である。中間転写ベルト6は、周長1115mm、で
あり、長手方向の長さは331mmである。
【0114】以下簡単に作像条件を記す。 感光ドラム上 暗電位(一次帯電による非画像部電位):Vd=−620V 明電位(レーザ露光による画像部電位):Vl=−50V 現像方法: :磁性2成分接触現像 現像バイアス:Vdc=−420V Vac=1800Vpp 周波数=230 0Hz
【0115】 プロセススピード:117mm/sec 転写部7は、導電性ローラで、外径8mmのステンレス
性軸にEPDM発泡フォームを覆った外径16mmのロ
ーラであり、抵抗値は、図2に示すような方法で電圧V
を測定し、次式、抵抗R=50×100/Vで抵抗値を
算出し、その結果が1×105Ω以下のローラを使用し
た。ローラ硬度は、Asker Cで25度である。ま
た、ローラの押圧に関しては、4.9Nのばねをローラ
の両端に配置させ、中間転写ベルトを介して感光体に押
圧した。
【0116】中間転写ベルトには、ポリイミドの単層ベ
ルトを使用し、その物性値は以下である。抵抗値につい
ては、1×109≦ρv<1×1014の範囲の代表例と
して、以下の抵抗値を使用した。
【0117】厚み:75μm 抵抗値:体積抵抗値1012Ω・cm
【0118】なお、上記抵抗値は、第1の実施形態と同
様の方法で測定した。本発明者らは、このような装置構
成条件のもと、以下のような方法で再転写現象を計測し
た。
【0119】図6を用いて説明すると、まず、第1の色
成分であるイエロー画像を形成させ、イエロー画像形成
部の感光ドラム上のマイナス極性のイエロートナー像を
転写部7の転写電源7aにてプラス極性のバイアスを印
加し、中間転写ベルト6上へ転写するプロセスにおい
て、転写電源7aの電圧を変化させることにより、もっ
とも転写性が良好となるバイアス値を求めた。そのバイ
アス値は約400Vであった。
【0120】同様に第2、第3、第4の色成分であるマ
ゼンタ、シアン、ブラック画像についても同様な実験を
行い、最適値を求めたところ、同一電圧値であった。
【0121】次に、第1の色成分であるイエロー画像を
形成させ、転写部7で先に求めた最適バイアス値にて中
間転写ベルト6にイエロートナー像を転写させ、第2の
色成分であるマゼンタ画像形成部では、マゼンタ画像は
形成せず、転写部では転写電源7bにてバイアスを変化
させ、中間転写ベルト6上のイエロートナーがどの程度
マゼンタ画像形成部の感光ドラムに再転写するかを調査
した。
【0122】このとき、マゼンタ画像形成部の感光ドラ
ムの帯電電位も変化させこの影響も同時に調査した。感
光体帯電電位を変化させる理由は、第1の実施形態で述
べた通りである。
【0123】転写バイアスと感光体帯電電位を変化させ
て、再転写性がどのように変化するか調査した結果を図
7に示す。図7は、図6に示される画像形成装置におけ
る転写性と再転写性の関係のグラフである。
【0124】一次転写性は、M画像形成部で、REDの
べた画像(Y+M)を形成する場合のMトナーの一次転
写性の善し悪しを示したものである。また、再転写性
は、M画像形成部で、中間転写ベルト上へ転写されたY
べた画像が、M画像形成部の感光ドラムのM画像のない
部分にどの程度、再転写したかについて示したものであ
る。
【0125】図7の結果をみると、感光体帯電電位VD
に応じて、再転写性は変化するが、転写性は変化しない
ことがわかる。これは、第1の実施形態と同様の理由と
本発明者らは考察している。
【0126】最適な転写条件を達成するバイアス条件と
再転写条件を防止するバイアス条件の両立性は、感光体
帯電電位VDが高いほどせまいことがわかる。したがっ
て、再転写性の悪化を防止するためには、感光体帯電電
位と一次転写バイアスの電位差を常に一定に保つように
制御する必要がある。
【0127】図7のような実験を他色の画像形成部でも
実施した結果、同様に感光体帯電電位VDが高いほど、
最適な転写性を達成するバイアス条件と再転写を防止す
るバイアス条件の両立性が狭いことが明らかになった。
【0128】本発明者らは、このような知見をもとに、
前述したような耐久テストにおいて、確認テストを実施
した。
【0129】第1の実施形態に示したような制御を図6
に示す装置に組み込んだ。そして、フルカラーモードで
前述した耐久テストを実施した結果、感光ドラム1の帯
電電位と転写部7の一次転写バイアスの電位差は一定に
制御され、現像器4の色味変化や帯電ローラ2の帯電性
能の低下は発生せず、良好な画像を得ることができた。
【0130】その結果、転写部7の電源を各画像形成部
で共通化することが可能となり、また、除電機構のない
簡素な、低コスト化を実現した装置を作ることが可能と
なった。
【0131】(第3の実施形態)次に、本発明に係る画
像形成装置の第3の実施形態について説明する。次に、
本発明者らは、中間転写ベルトの体積抵抗率ρv(Ω・
cm)を1×107≦ρv<1×109のものを使用し、
同様の検討を行った。このような抵抗値のベルトを用い
た理由は、装置の簡素化、低コスト化という点で有利で
あり、また、転写性や再転写性についても良化するため
である。
【0132】その点を以下に説明する。ベルト抵抗と諸
現象について、前述の図5を用いて説明する。
【0133】この範囲(1×107≦ρv<1×109
の抵抗値を有するベルトは、前述の第2の実施形態に示
した、除電機構を必要としないという利点と各色画像形
成部での一次転写における設定電圧を4色同一にできる
という利点のほかに、転写性や再転写性が良化する利点
がある。これについては後述する。装置構成上の配慮と
しては、以下の点を考慮する必要がある。
【0134】本実施形態ではベルトの抵抗値が低いた
め、ベルト内面に配置された部材間に電位差がある場
合、電流が流出してしまう。これを防止するために、ベ
ルト内面に配置された部材の電位をすべて同電位にする
必要がある。図8は、本発明に係る画像形成装置の第3
の実施形態としての、1×107≦ρv<1×109の抵
抗値を有する中間転写ベルトを用い、電子写真プロセス
を利用したカラーレーザープリンタの概略断面図であ
る。
【0135】図8に示すカラーレーザープリンタは、複
数の第1の像担持体である感光ドラム1を有し、順次、
第2の像担持体である中間転写ベルト6に連続的に多重
転写し、フルカラープリント画像を得る4連ドラム方式
(インライン方式)プリンタである。
【0136】図8に於いて無端状の中間転写ベルト6
が、本発明の構成要素たる導電性の保持部材としての、
駆動ローラ6a、テンションローラ6b及び二次転写対
向ローラ6cに懸架され、図中矢印の方向に回転してい
る。
【0137】前述した理由により、これらのローラは、
一次転写部電源から供給された電圧が印加されており、
転写部7と同電位になっている。
【0138】感光ドラム1は、上記中間転写ベルト6の
移動方向に、直列に各色に対応し4本配置されている。
【0139】イエロー現像器を有する感光ドラム1は回
転過程で、帯電ローラ2により所定の極性・電位に一様
に帯電処理され、次いで不図示の画像露光手段(カラー
原稿画像の色分解・結像露光光学系、画像情報の時系列
電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビー
ムを出力するレーザスキャンによる走査露光系等)によ
る像露光3を受けることにより目的のカラー画像の第1
の色成分像(イエロー成分像)に対応した静電潜像が形
成される。
【0140】次いで、その静電潜像が現像器4(イエロ
ー現像器)により第1色であるイエロートナーにより現
像される。
【0141】感光ドラム1上に形成されたイエロー画像
は、中間転写ベルト6との一次転写ニップ部へ進入す
る。
【0142】転写ニップ部では中間転写ベルト6の裏側
に転写部7を接触当接させている。転写部7には同一の
電圧が印加されており、転写電源7aを有している。
【0143】中間転写ベルト6は1色目のポートでまず
イエローを転写し、次いで前述した工程を経た、各色に
対応する感光ドラム1より順次マゼンタ、シアン、ブラ
ックの各色を各ポートで多重転写する。感光ドラム1上
へ残されたトナーは帯電ローラ2により、再帯電され、
現像部にて現像と同時に回収され、トナーリサイクルを
可能としたり、または、現像部を通過させ、中間転写ベ
ルト6の非画像領域において、それらのトナーを再び中
間転写ベルト上に戻し、中間転写ベルト周辺に配置する
クリーナ装置9にて、回収される。
【0144】中間転写ベルト6上で形成された4色フル
カラー画像は、次いで二次転写ローラ8により、シート
材Pに一括転写され、不図示の定着装置によって溶融定
着されカラープリント画像を得る。中間転写ベルト6
は、シート材Pに一括転写された後、クリーナ装置9で
二次転写残トナーを除去される。
【0145】本構成では、前述した抵抗範囲の中間転写
ベルト6を使用しているため、除電機構は有していな
い。
【0146】感光ドラム1は外径30mmの有機光半導
体である。中間転写ベルト6は、周長1115mm、で
あり、長手方向の長さは331mmである。
【0147】以下簡単に作像条件を記す。 感光ドラム上 暗電位(一次帯電による非画像部電位):Vd=−620V 明電位(レーザ露光による画像部電位):Vl=−50V 現像方法: :磁性2成分接触現像 現像バイアス:Vdc=−420V Vac=1800Vpp 周波数=23 00Hz
【0148】 プロセススピード:117mm/sec 転写部7は、導電性ローラで、外径8mmのステンレス
性軸にEPDM発泡フォームを覆った外径16mmのロ
ーラであり、抵抗値は、前述の図2に示すような方法で
電圧Vを測定し、次式、抵抗R=50×100/Vで抵
抗値を算出し、その結果が1×105Ω以下のローラを
使用した。
【0149】ローラ硬度は、Asker Cで25度で
ある。また、ローラの押圧に関しては、4.9Nのばね
をローラの両端に配置させ、中間転写ベルトを介して感
光体に押圧した。
【0150】中間転写ベルト6には、ポリイミドの単層
ベルトを使用し、その物性値は以下である。
【0151】抵抗値については、1×107≦ρv<1
×109の範囲の代表例として、以下の抵抗値を使用し
た。 厚み:75μm 抵抗値:体積抵抗値108Ωcm
【0152】なお、上記抵抗値は、前述の第1の実施形
態と同様の方法で測定した。本発明者らは、このような
装置構成条件のもと、以下のような方法で再転写現象を
計測した。
【0153】図8を用いて説明すると、まず、第1の色
成分であるイエロー画像を形成させ、イエロー画像形成
部の感光ドラム上のマイナス極性のイエロートナー像を
転写部7の転写電源7aにてプラス極性のバイアスを印
加し、中間転写ベルト6上へ転写するプロセスにおい
て、転写電源7aの電圧を変化させることにより、もっ
とも転写性が良好となるバイアス値を求めた。そのバイ
アス値は約300Vであった。
【0154】同様に第2、第3、第4の色成分であるマ
ゼンタ、シアン、ブラック画像についても同様な実験を
行い、最適値を求めたところ、同一電圧値であった。
【0155】次に、第1の色成分であるイエロー画像を
形成させ、中間転写ベルト6にイエロートナー像を転写
させ、第2の色成分であるマゼンタ画像形成部では、マ
ゼンタ画像は形成せず、転写部7では転写電源7aにて
バイアスを変化させ、中間転写ベルト6上のイエロート
ナーがどの程度マゼンタ画像形成部の感光ドラム1に再
転写するかを調査した。
【0156】このとき、マゼンタ画像形成部の感光ドラ
ム1の帯電電位も変化させこの影響も同時に調査した。
感光体帯電電位を変化させる理由は、第1の実施形態と
同様の理由である。
【0157】転写バイアスと感光体帯電電位を変化させ
て、再転写性がどのように変化するか調査した結果を図
9に示す。図9は、図8に示される画像形成装置におけ
る転写性と再転写性の関係のグラフである。
【0158】一次転写性は、M画像形成部で、REDの
べた画像(Y+M)を形成する場合のMトナーの一次転
写性の善し悪しを示したものである。また、再転写性
は、M画像形成部で、中間転写ベルト上へ転写されたY
べた画像が、M画像形成部の感光ドラムのM画像のない
部分にどの程度、再転写したかについて示したものであ
る。
【0159】図9を用いてさらに詳しく説明する。図9
の結果をみると、第1の実施形態や第2の実施形態と比
較すると、転写性と再転写性を満足する範囲は広くなっ
ていることがわかる。本発明者らは、この効果を以下の
如く解釈している。
【0160】中間転写ベルト6の抵抗値が低いため、感
光ドラム1と中間転写ベルト6で形成されるニップ周辺
にまで電界が作用し、感光体と中間転写ベルトで形成さ
れるニップの上流側の空隙で放電が発生しやすくなり、
中間転写ベルト上のトナーは、放電によって発生したマ
イナス電荷により、マイナス電荷量が増大する。一方、
感光体側は、放電により発生したプラス電荷の影響で帯
電電位は低下する。
【0161】この作用により、感光体と中間転写ベルト
の接触部や接触部下流側の空隙での放電が抑制され、あ
るいは、仮に放電が発生しても、中間転写ベルト6上の
トナーは、高いマイナスの電荷量を保持していることか
ら、前述したような再転写が起こりにくいと考えられ
る。
【0162】第1の実施形態、第2の実施形態と同様
に、感光体帯電電位VDに応じて、再転写性は変化する
が、転写性は変化しないことがわかる。これは、第1の
実施形態に示した理由と同様であると本発明者らは考察
した。
【0163】したがって、前述したように、一次転写性
と再転写性の両立領域の広い、この抵抗値を有するベル
トを用いても、最適な転写条件を達成するバイアス条件
と再転写条件を防止するバイアス条件の両立性は、感光
体帯電電位VDが高いほど狭くなり、感光体帯電電位と
一次転写バイアスの電位差を一定に保つよう制御するこ
とが必要となる。
【0164】図3のような実験を他色の画像形成部でも
実施した結果、同様に感光体帯電電位VDが高いほど、
最適な転写性を達成するバイアス条件と再転写を防止す
るバイアス条件の両立性が狭いことが明らかになった。
【0165】また、本構成では、二次転写対向ローラ6
cも転写部7と同電位になっているため、感光体帯電電
位VDと転写部7に印加される電圧との電位差を一定に
保つように制御した場合、二次転写部での転写性に影響
を与えることが判明した。
【0166】詳述すると、二次転写性は二次転写対向ロ
ーラ6cと二次転写ローラ8の電位差で決まるが、二次
転写対向ローラ6cの電位は、一次転写部と同電位に設
定され、感光体帯電電位の変化に連動し変化するため
に、結果として、感光体帯電電位の変化とともに、二次
転写性が変化してしまう現象である。
【0167】したがって、本構成の場合、一次転写部と
感光体帯電電位との電位差を一定に保つように制御し、
かつ、一次転写部の電圧値の変化に連動させ、二次転写
部の電源電圧を変化させる必要がある。変化量は、一次
転写部電圧値の変化幅を ΔV1=V1′−V1とした場合、 V1′:変更後の一次転写部の電圧、V1:一次転写部
の電圧の初期値 変更後の二次転写部の電圧値V2′は、 V2′=V2(変更前)+ΔV1 V2:変更前の二次転写部の電圧 となる。
【0168】本発明者らは、このような知見をもとに、
前述したような耐久テストにおいて、確認テストを実施
した。第1の実施形態に示したような制御の他に、前述
したように二次転写部の電圧を変化させる制御を図8に
示す装置に組み込んだ。
【0169】そして、フルカラーモードで前述した耐久
テストを実施した結果、感光ドラム1の帯電電位と転写
部7の一次転写バイアスとの電位差は一定になるように
制御され、現像器4の色味変化や帯電ローラ2の帯電性
能の低下は発生せず、良好な画像を得ることができた。
【0170】その結果、再転写マージンは増加し、色味
変化に関してさらに安定させることが可能となり、さら
に一次転写部の電源の各画像形成部で共通化することが
可能となり、除電機構のない簡素な、低コスト化を実現
した装置を作ることが可能となった。
【0171】なお、上記各実施形態において、中間転写
ベルト6は、これに限定されるものではないが、たとえ
ば、ポリスチレン、スチレン系樹脂(クロロポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体等)、メタクリル酸
メチル樹脂、アクリル酸エチル樹脂、変性アクリル樹脂
(シリコーン変性アクリル樹脂、アクリル・ウレタン樹
脂等)、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルポリウレタン樹
脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン樹脂、フッ素樹脂、変性ポリフェニレンオキサイド樹
脂、ポリイミド樹脂、PES等が挙げられる。これらの
1種類あるいは2種類以上を使用することができる。
【0172】被覆層の形成方法は、スプレー塗装、浸漬
塗装、静電塗装、押出成形など、任意のものを使用する
ことができる。
【0173】また、中間転写ベルト6の抵抗値を所望値
に調節するために、必要に応じ、弾性層や被覆層に導電
剤を添加することができる。導電剤としては、特に限定
されるものではないが、たとえば、カーボン、アルミや
ニッケル等の金属粉末、酸化チタン等の金属酸化物、四
級アンモニウム塩含有ポリメタクリル酸メチル、ポリビ
ニルアニリン、ポリビニルピロール、ポリジアセチレ
ン、ポリエチレンイミン、含硼素高分子化合物およびポ
リピロール等の導電性高分子化合物等が挙げられる。こ
れらの1種または2種以上を使用することができる。
【0174】また、上記の中間転写ベルトを用いた場
合、再転写を防止し、現像器内の現像剤の色味変化を防
止し、かつ良好な画像が得られることは言うまでもな
い。
【0175】
【発明の効果】以上のように、第1の像担持体の帯電電
位と一次転写部材に印加された電圧との電位差を、例え
ば常に一定に保つというように、第1の像担持体の変化
に応じて制御することにより、第1の像担持体から第2
の像担持体へトナー像を転写する工程において発生す
る、トナー像が第2の像担持体から第1の像担持体へ戻
る現象(再転写)を防止し、現像器内の現像剤の色変化
を長期に渡って防止することにより、混色のない画像を
プリントすることが可能となり、簡素化、低コスト化を
実現し、環境対応としてクリーナーレスプロセスを有す
る高速なカラー画像形成装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の第1の実施形態を
適用した電子写真プロセスを利用したカラーレーザープ
リンタの概略断面図である。
【図2】図1に示される画像形成装置に適用される抵抗
測定方法の概略図である。
【図3】図1に示される画像形成装置における転写性と
再転写性の関係のグラフである。
【図4】図1に示される画像形成装置の動作のフローチ
ャートである。
【図5】本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態に
おいて用いられるベルト抵抗と諸現象を示す概念図であ
る。
【図6】本発明に係る画像形成装置の第2の実施形態と
しての、1×109≦ρv<1×1014の抵抗値を有す
る中間転写ベルトを用い、電子写真プロセスを利用した
カラーレーザープリンタの概略断面図である。
【図7】図6に示される画像形成装置における転写性と
再転写性の関係のグラフである。
【図8】本発明に係る画像形成装置の第3の実施形態と
しての、1×107≦ρv<1×109の抵抗値を有する
中間転写ベルトを用い、電子写真プロセスを利用したカ
ラーレーザープリンタの概略断面図である。
【図9】図8に示される画像形成装置における転写性と
再転写性の関係のグラフである。
【図10】従来の画像形成装置の構成図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電ローラ 3 像露光 4 現像器 6 中間転写ベルト 6a 駆動ローラ 6b テンションローラ 6c 二次転写対向ローラ 6d ローラ 7 転写部 7a,7b,7c,7d 転写電源 8 二次転写ローラ 8a ベルトクリーナ 9 クリーナ装置 10 ガイド 10a 除電機構 11 除電機構 11a 給紙ローラ 13 クリーニング装置 15 定着器 20 中間転写ベルト 25 一次転写ローラ 26,28,29 バイアス電源 40 支持体 41 イエロー現像器 42 マゼンタ現像器 43 シアン現像器 44 ブラック現像器 61 ローラ 63 二次転写ローラ 64 二次転写対向ローラ P シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 依田 寧雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 飯田 健一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 CC05 DD08 DD14 2H027 DA02 DA09 DE02 DE07 EA01 EA03 EA05 EC03 EC10 ED03 ED09 ED24 2H030 AA04 AB02 AD02 AD16 BB36 BB42 BB54 BB55 2H032 AA05 AA15 BA09 BA23 BA29 CA02 CA12 CA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像が形成される複数の第1の像担
    持体と、 前記第1の像担持体上に形成されたトナー像が転写され
    る第2の像担持体と、 前記第1の像担持体から前記第2の像担持体に前記トナ
    ー像を転写する、前記複数の第1の像担持体のそれぞれ
    に対応した複数の一次転写部材とを備え、 前記一次転写部材に印加する電圧を、各第1の像担持体
    の帯電電位の変化に応じて設定するよう制御する画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の像担持体の体積抵抗率ρv
    (Ω・cm)が1×1014≦ρvであると共に、 前記一次転写部材のそれぞれに印加される電圧は、前記
    第2の像担持体の移動方向の順に順次増加させる請求項
    1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記一次転写部材下流側に除電機構を配
    置させたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の像担持体の体積抵抗率ρv
    (Ω・cm)が1×109≦ρv<1×1014であると
    共に、 前記一次転写部材のそれぞれに印加される電圧は、すべ
    て同一である請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の像担持体の体積抵抗率ρv
    (Ω・cm)が1×107≦ρv<1×109であり、 前記一次転写部材のそれぞれに印加される電圧は、すべ
    て同一であると共に、 前記第2の像担持体を保持する導電性の保持部材を備
    え、 該保持部材に前記一次転写部材と同電位の電圧を印加す
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の像担持体上のトナー像をシー
    ト材上に転写するための二次転写部材を備え、 前記一次転写部材に印加される電圧の変化に応じて、該
    二次転写部材に印加する電圧を制御する請求項5に記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記一次転写部材に印加する電圧を、各
    第1の像担持体の帯電電位の変化に応じて設定するよう
    制御する動作は、 前記第2の像担持体上に形成された画像の濃度を検知
    し、該検知結果が所定範囲でない場合は、前記第1の像
    担持体の帯電電位を調整し、該第1の像担持体の帯電電
    位の調整結果に応じて、前記一次転写部材に印加する電
    位を調整する動作である請求項1から6のいずれか1項
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の像担持体は、露光されること
    により潜像が形成される感光ドラムである請求項1から
    7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012237837A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Canon Inc 画像形成装置
JP2013231942A (ja) * 2012-04-03 2013-11-14 Canon Inc 画像形成装置
JP2014081494A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Canon Inc 画像形成装置

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