JP3415992B2 - 印刷方法およびその装置 - Google Patents
印刷方法およびその装置Info
- Publication number
- JP3415992B2 JP3415992B2 JP12451696A JP12451696A JP3415992B2 JP 3415992 B2 JP3415992 B2 JP 3415992B2 JP 12451696 A JP12451696 A JP 12451696A JP 12451696 A JP12451696 A JP 12451696A JP 3415992 B2 JP3415992 B2 JP 3415992B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- making sheet
- printing
- detection
- task
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Record Information Processing For Printing (AREA)
Description
トの製版シート面に文字・図形等の画像を印刷する印刷
方法及びその装置に関するものである。
図形等を印刷する印刷装置が知られている。この印刷装
置で用いる製版シートは、ロール状に巻回されてカセッ
トに収容されており、印刷装置内にセットして、印字ヘ
ッドにより所望の文字・図形等を印刷する。そして、そ
の印刷部分を余白も含めて切断して、さらに表側シート
と裏側シートとを剥がし、文字・図形等が印刷された表
側シートの裏面に形成された貼着部を利用して、必要個
所に貼り付けるようになっている。
に巻回された長尺の製版シートでは、ユーザーはカセッ
トを印刷装置内の所定位置にセットするだけで、後は所
望の文字などを入力して製版すればよいのであるが、短
冊状に形成された製版シートでは、先ず製版シートの裏
表を判別する必要がある。更に所定の位置に印刷を行う
必要がある。これらのことを、ユーザーにゆだねると、
ミスをおかす可能性があり、また煩雑でもある。また、
全く異なる種類の製版シートが挿入された場合には、こ
れを素早く判別し、操作者が異状に気づくようにしなけ
ればならない。
が大型になってしまっては具合が悪く、小型化すること
によって信頼性が低下してもまずい。
れたものであって、短冊状に形成された製版シートに、
簡単な操作で所望の位置に文字・図形等の画像を印刷す
ることができる印刷方法及びその装置の提供を、その課
題としている。
は、所定の位置に検出用マークを有する短冊状の製版シ
ートを、インクリボンと重ねて印刷に供することで、ネ
ガ画像をインクリボンに形成すると共に、ポジ画像を当
該製版シートの製版シート面に印刷する印刷方法であっ
て、製版シートの先端部をセンサが検出した後、製版シ
ートを前記先端部から所定の先端送り量送る工程と、前
記先端送り量送っている間に、前記センサが製版シート
の検出用マークを検出した場合に、その検出位置からさ
らに所定の頭出し送り量送って製版シートの頭出しを行
う一方、検出用マークを検出できない場合に、製版シー
ト検出に異状があったことを知らせる工程と、製版シー
トの頭出しが行われた場合に、印字指令により製版シー
トを送りつつ印字データに基づく印字処理を行う工程
と、を備えたことを特徴としている。
位置に検出用マークを有する短冊状の製版シートを、イ
ンクリボンと重ねて印刷に供することで、ネガ画像をイ
ンクリボンに形成すると共に、ポジ画像を当該製版シー
トの製版シート面に印刷する印刷装置であって、製版シ
ートを搬送する送り手段と、印字データに基づいて製版
シートに印字処理を行う印字ヘッドと、印字ヘッドの上
流側に配置されたセンサと、前記センサの検出信号に基
づいて、前記送り手段および前記印字ヘッドの作動を制
御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記センサ
が製版シートの先端部を検出した後、製版シートを前記
先端部から所定の先端送り量送り、前記先端送り量送っ
ている間に、前記センサが製版シートの検出用マークを
検出した場合に、その検出位置からさらに所定の頭出し
送り量送って製版シートの頭出しを行った後、製版シー
トを送りつつ印字処理を行わせる一方、検出用マークを
検出できない場合に、製版シート検出に異状があったこ
とを知らせることを特徴としている。
版シートを挿入してその先端部がセンサにより検出され
た後、製版シートは所定の先端送り量送られる。先端送
り量送られた製版シートの検出用マークがセンサによっ
て検出されると、製版シートはさらに所定の頭出し送り
量送られて印刷待機状態の頭出しが行われる。検出用マ
ークが検出されない時には、製版シートが裏表逆になっ
ているか、あるいは規定の製版シートではないので、製
版シート検出に異状があったことを知らせる。製版シー
トの頭出しが行われた場合、印字指令により製版シート
を送りつつ印字データに基づく印字処理が行われる。こ
のように、挿入した製版シートが裏表逆である場合、あ
るいは規定の製版シートではない場合には、印刷は行わ
れず、結果として排出がおこなわれる。
の終端部を検出したセンサの検出信号により、その検出
位置から所定の終端送り量送って製版シートを排出する
工程、をさらに備えたことが好ましい。
制御手段は、製版シートの終端部を検出したセンサの検
出信号により、その検出位置から所定の終端送り量送っ
て製版シートを排出させることが好ましい。
て製版シートが送られた場合、センサが製版シートの終
端部を検出すると、さらに所定の終端送り量送って製版
シートを排出する。すなわち挿入した製版シートに正常
に製版が行われた場合には、終端部を検出して排出する
ことにより、中途半端な状態で止まることなく確実にそ
の製版シートを排出することができる。
版シートの終端部を検出したセンサの検出信号により、
前記検出用マークを検出できない場合に、製版シート送
りのみ可能とする工程、をさらに備えたことが好まし
い。
て、前記制御手段は、前記検出用マークを検出できない
場合に、製版シート送りのみ可能とすることが好まし
い。
用マークが検出できない為に製版シート送りが中断され
た場合、シート送りのみが実行可能であるため、中途半
端な状態で放置されることがなく、確実にシート排出が
行われる。
おいて、前記先端送り量は、1〜10秒程度に相当する
テープ送り量であることが好ましい。
確認することができ、ユーザーに操作上の安心感を与え
る。
明の一実施形態に係る印刷装置を、印章を作成するため
の印章作成装置に適用した場合について説明する。この
印章作成装置は、印面を紫外線硬化樹脂で形成した印章
本体に、インクリボンに印字(印刷)した印章文字(絵
柄を含む印章画像)をマスクとして紫外線を露光し、所
望の印章(スタンプ)を作成するものであり、印刷装置
は、インクリボン上にマスクを生成するための装置であ
る。図1(a)は印章作成装置の平面図、図1(b)は
印章作成装置の正面図であり、図11は印章作成装置の
制御ブロック図である。
は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成さ
れ、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設
して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装
置本体5に印章作成対象物である印章本体Aを装着する
ためのポケット6が形成され、ポケット6には窓付きの
開閉蓋7が設けられている。機械装置部4の左部には、
印章作成装置1を製版(印字)動作や露光動作に切り替
ると共に、開閉蓋7の開放させる機能スイッチ8が配設
されている。この機能スイッチ8の操作位置には、「露
光」、「入力/製版」、「OFF」および「OPEN」
の操作表示がされていて、このうちの「露光」、「入力
/製版」および「OPEN」の位置には、制御部300
の出力インターフェース305に接続された発光素子1
2が配設されている。また、機械装置部4の右側部に
は、印章作成装置1に、後述する印章文字ラベル作成用
の製版シートBのための、差込み口9aおよび取出し口
9bが形成されている。さらに、機械装置部4には、ポ
ケット6の外側に位置して、メンテナンスカバー10が
着脱自在に設けられ、メンテナンスカバー10の内部に
は、インクリボンCを搭載したリボンカートリッジ11
が装着されている。
成され、後述する制御部300が内蔵されている。操作
部21には、制御部300の入力インターフェース30
4に接続されたプッシュボタン群22および操作ダイヤ
ル23と、出力インターフェース305に接続された表
示器駆動回路24a(図示せず)と、この表示器駆動回
路24aによって駆動される表示器24が配設されてい
る。操作ダイヤル23は、中心部に円形に配設された実
行キー31と、その外側に環状に配設された4つ割りの
カーソル/変換キー32と、更にその外側に環状に配設
された文字入力キー33とで3重構造を有しており、文
字入力キー33の表面には50音の平仮名などが印刷さ
れている(図示省略)。印章文字の入力は、先ずプッシ
ュボタン群22の所定のボタン22aを押して文字サイ
ズを確定した後、文字入力キー33を三角マーク25に
合わせて回転させ、実行キー31を押して平仮名入力を
行い、この平仮名入力を適宜、カーソル/変換キー32
により漢字変換する。そして、所望の印章文字を表示器
24上に作成したところで、これを確定する。
について、図1および図2を参照して簡単に説明する。
先ず、機能スイッチ8を待機位置となる「OFF」位置
から「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放
し、ポケット6に印章本体Aをセットする。この印章本
体Aのセットに伴い、制御部300の入力インターフェ
ース304に接続された印章検出部66によって、印章
本体Aの種別が検出される。
置まで回転操作して製版動作に機能を移行させ、プッシ
ュボタン群22および操作ダイヤル23を操作して印章
文字を入力する。印章文字の入力が完了したら、印章文
字ラベルが作り込まれた製版シートBを、差込み口9a
に挿入してセットする。
ン22aを操作して、製版動作、すなわち印字を行わせ
る。この印字は、インクリボンCと製版シートBとに同
時に為される。印字が完了すると、インクリボン(の印
字部分)Cは露光のために先方に送られ、同時に製版シ
ートBは取り出し口9bから外部に送り出される。ここ
で、送り出された製版シートBにより、印章文字に誤り
がないことを確認したら、次に機能スイッチ8を「露
光」位置まで回転操作して露光動作に機能を移行させ、
露光を行わせる。
PEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケ
ット6から印章本体Aを取り出して、これを洗浄する。
完成したところで、上記の製版シートBから印章文字ラ
ベルを剥して、これを印章の背面に貼着する。
後述する制御部300に関連する部位について、図2〜
図10を参照して、順を追って説明する。
対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗
に際しケースごと交換できるようになっている。図2に
示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取
りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設
けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き
出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻
き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンC
の走行経路には、その短辺部分に後述する印字部64が
臨み、長辺部分に露光部が臨んでいる。この場合、印字
部64には、このインクリボンCと上記の製版シートB
が同時に臨み、露光部65には印字後のインクリボンC
が臨む。
これに塗布したインクとから成り、実施形態では、6μ
m厚のものが用いられている。印字部64においてこの
インクリボンCに印字が行われると、インクの部分が製
版シートBに転写する。これにより、インクリボンCの
リボンテープには、インクの文字の部分が剥離したネガ
画像が形成され、製版シートBには、インクの文字の部
分が付着したポジ画像が形成される。そして、インクリ
ボンCは、これをマスクとして利用すべく先方の露光部
に送られる一方、製版シートBは、印章文字の確認のた
め、またこれを作成した印章に貼着すべく、装置外部に
送り出される。
スシートBaと粘着シートBbとを積層して成り、全体
が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方形に
切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベース
シートBaから剥した粘着シートBbの方形部分が、上
記の印章の背面に粘着する印章文字ラベルBdとなる。
印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形状の異
なる数種のものが用意されており、これに対応して製版
シートBも、その印章文字ラベルBdの部分の形状(切
り線の形状)が異なる数種のものが用意されている。
台木(実施形態は樹脂製)Aaの先端に薄手のスポンジ
(発泡ウレタン)Abが貼着されると共に、スポンジA
bに紫外線の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着さ
れ、さらに樹脂ベースAcに印面Adを構成する紫外線
硬化樹脂が貼着されている。この印章本体Aの紫外線硬
化樹脂(印面Ad)の部分に、インクリボンCをマスク
として紫外線を露光することにより、印面Adの印章文
字に相当する部分が硬化する。この状態で印章本体A
を、ポケット6から取り出して洗浄することにより、水
溶性の未硬化部分が洗い出されて、印章が完成する。図
中の符号Aeは、樹脂製のキャップである。次に、図2
を参照して、印字部64について説明する。印字部64
は、制御部300の出力インタフエース305に接続さ
れているヘッド駆動回路(図示せず)56aおよびモー
タ駆動回路(図示せず)57aと、ヘッド駆動回路56
aによって駆動され、インクリボンCに印章文字を印字
する印字ヘッド(サーマルヘッド)56と、モータ駆動
回路57aによって駆動され、印字ヘッド56の印字動
作に対応してインクリボンCを送るプラテンローラ57
と、印字ヘッド56のヘッド表面に設けられたヘッド温
度センサ56b(図示せず)と、を備えている。また、
印字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部分に向
かって装置ケース2には、上記の製版シートBが送り込
まれる送込み通路181と、製版シートBが送り出され
る送出し通路182とが形成されている。送込み通路1
81の上流端には外部に開放された上記の差込み口9a
が形成され、送出し通路182の下流端には外部に開放
された上記の取出し口9bが形成されている。
動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14か
ら巻き出すと共に、印字ヘッド56との間に製版シート
Bをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBとを
重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド5
6はサ−マルヘッドであり、熱転写によりインクリボン
Cのリボンテープに塗布されたインクを製版シートBに
転写する。この転写により、インクリボンCから印章文
字に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボン
テープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれたイ
ンクが印章文字として付着する。また、ヘッド表面温度
センサ56bは、上述したように印字ヘッド56のヘッ
ド表面に密着して設けられたサーミスタなどの温度セン
サであり、制御部300の入力インタフエース304に
接続され、印字ヘッド56の表面温度を検出して報告す
る。
込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨ん
でおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートB
は、このセンサ183の検出結果により、プラテンロー
ラ57により送られて、その印章文字ラベルBdの先端
部位置から印字が開始されるようになっている。送出し
通路182を構成する左側の壁には、その先端(上流
端)に分離爪部184が形成されており、この分離爪部
184により、重ねた状態で送られてきたインクリボン
Cと製版シートBとが引き離される。そして、インクリ
ボンCは先方の露光部に送られ、製版シートBは送出し
通路182を介して装置外部に送り出される。
て説明する。露光部65は、制御部300の出力インタ
フエース305に接続された光源駆動回路191a(図
示せず)と、ポケット6にセットした印章本体Aの印面
Adに対峙するように設けられ、光源駆動回路191a
によって駆動される紫外線光源191と、紫外線光源1
91と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板58
とを備えている。紫外線光源191は、セミホット管と
呼ばれる自己加熱型熱陰極管であり、図示しない基板上
に設けた蛍光管ホルダに支持されている。印章本体Aの
印面Adと押え板58と紫外線光源191とは、それぞ
れ間隙を存して相互に平行に配設されており、この印面
Adと押え板58との間にインクリボンCが配設されて
いる。
前進してインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し
当てるようになっている。すなわち、露光の際には、押
え板58により印章本体Aの印面AdにインクリボンC
を押し当てた後、紫外線光源191を点灯して、押え板
58越しにインクリボンCをマスクとした露光が行われ
る(図5参照)。また、この露光部65には、制御部3
00の入力インタフエース304に接続され、露光部6
5の周囲(環境)温度を検出して報告するサーミスタな
どの周囲温度センサ67(図示せず)か設けられてい
る。
イドピン53および第2ガイドピン54も同方向に移動
する。この移動は、第1および第2ガイドピン53,5
4間に張り渡したインクリボンCの張りを緩めるものと
なり、インクリボンCは、その張力を減じた状態で、す
なわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの印面Adに押
し当てられる。
に詳述するに、図2において走行するインクリボンCに
は巻取りリール13により強い張力が作用し、上述のよ
うにインクリボンCは極薄のテ−プゆえ縦皺が生じてい
る。したがって、このままインクリボンCを印章本体A
の印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を生
じたまま印面Adに押し付けられ、印章文字が歪んで露
光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませると、
印章文字が位置ずれして露光されしまう。そこで、図5
に示すように、押え板58の前進に伴って、第1ガイド
ピン53および第2ガイドピン54も前進させて、イン
クリボンCの張りを緩めると共に、その際にテンション
ピン55により、インクリボンCに縦皺が生じない程度
の弱い力で張りを与えるようにしている。
ンCは、テンションピン55および第2経路ピン52に
より、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え板
58の両端に形成した面取り部分207の作用により、
インクリボンCに無用な皺が生じないようになってい
る。
シートBに形成されたポジ画像とインクリボンCに形成
されたネガ画像は、それぞれ印章文字ラベルと露光用マ
スクとして使用される。すなわち、これらの画像の出来
映えが、印章としての完成品の出来映えに直接、反映さ
れる。特に、露光用マスクとして使用されるインクリボ
ンCが歪んでしまうと、印章文字か歪んで露光されてし
まうため、上記の張力に対する機械的な構造上の工夫の
ほか、後述する熱量に対する電気的な機能上の工夫がな
され、インクリボンCに無用な皺などが発生しないよう
にしている。
部66について説明する。この印章検出部66は、ポケ
ット6に印章本体Aが装着されたことを検出すると共
に、印章本体Aの種別を判別するものである。印章本体
Aには、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用
などの各種形状の異なるものが用意され、これら各種の
印章本体Aは、長さは同一であるが、幅および厚みが異
なっている。このような幅および厚みの異なる各種の印
章本体Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット
6内の一定の位置にセットするため、この実施形態で
は、図6および図7に示すように、ポケット6の底面6
bに長短4本のボス251,251,251,251が
立設され、これに対応して印章本体Aには、ボス251
が嵌合する嵌合穴Afが形成されている(図7参照)。
1は「T」字状に配設されており、これに対応して、例
えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図7
(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,A
f,Afが(図7(b))、形成されている。このよう
に、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章本
体Aの種別により区々であり、この嵌合穴Afとボス2
51の組み合わせにより、ポケット6に装着した各種の
印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に来る
ように位置決めされる。
gには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の子穴
(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する印章検
出部66のスイッチアレイ262との協働により、印章
本体Aの種別が判別される(図8参照)。なお、印章本
体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離
して装置外部に送り出された製版シートBの印章文字ラ
ベルBdが貼着され、これにより子穴Ahか隠されるよ
うになっている。
すように、印章本体Aの背面Agに対向するように配設
したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ねている)
261と、スイッチホルダ261に支持させた6個の検
出スイッチ263から成るスイッチアレイ262とを備
えている。各検出スイッチ263は、プッシュスイッチ
などで構成されたスイッチ本体264と、先端がポケッ
ト6内に臨むスイッチトップ265とで、構成されてい
る。スイッチトップ265は、平板部266と、平板部
266から直角に延びる検出突起部267とから成り、
平板部266の下部でスイッチホルダ261に形成した
ガイド突起268に、且つ検出突起部267でスイッチ
ホルダ261に形成したガイド孔269に案内されて、
前後方向に移動する。
固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ26
5の平板部266に突き当てるように配設されている。
この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチト
ップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢に
より検出突起部267の先端がスイッチホルダ261の
ガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、こ
の付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検
出スイッチ263のON−OFFに対応している。この
場合、スイッチアレイ262の内のいずれか1個の検出
スイッチ263が、ON状態になったときに、印章本体
Aが装着されていることが検出され、全ての検出スイッ
チ263が、OFF状態になったときに、印章本体Aが
装着されていないことが検出される。そして、スイッチ
アレイ262の各検出スイッチ263は、対応する印章
本体Aの小穴Ahの有無により、ONまたはOFFのい
ずれかの状態となる。したがって、6個の検出スイッチ
263のON・OFFのパターンにより、印章本体Aの
種別が判別される。
検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表してい
る。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との関
係から、2nー1種類、すなわち63種の判別パターン
が可能になっている。この場合、角型印などの幅の狭い
印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイッチ2
63,263に対する小孔Abがなく、この2個の検出
スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の空間に
向かって突出する。すなわち、角型印などの幅の狭い印
章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔Ahが
有る判別パターンとして、認識される。
ついて説明する。この制御部300は、例えばマイクロ
コンピュータによって構成され、CPU301、ROM
302、RAM303、入力インタフエース304、出
力インタフエース305、およびこれらを接続するシス
テムバス306を備えている。
な漢字変換用辞書データ、文字・記号などのフォントデ
ータ、所定の印章枠データなどの固定データが格納され
ている。RAM303は、作業エリアとして用いられ、
また、使用者の入力に係る固定データを格納するのに用
いられる。このRAM303の格納データは、電源オフ
時にもバックアップされている。
作部21のプッシュボタン群22、操作ダイヤル23、
印字部64のヘッド表面温度センサ56b、露光部65
の周囲温度センサ67、印章検出部66などからの入力
信号を、システムバス306を介してCPU301やR
AMに取り込むためのインタフエースを行う。出力イン
タフエース305は、CPU301、ROM302、ま
たはRAM303からの各種制御信号や各種制御用デー
タを、システムバス306を介して入力し、前述した発
光素子12、操作部21の表示部駆動回路24a、印字
部64のへッド駆動回路56a、モータ駆動回路57
a、露光部65の光源駆動回路191aなどに対して出
力するためのインタフエースを行う。
4からの入力信号や、そのときの処理内容に応じて定ま
るROM302内の処理プログラムに基づいて、RAM
303を作業エリアとして用い、また、必要なときにR
OM302やRAM303内に格納されている固定デー
タを適宜用いて処理する。
は、以下に説明するマルチタスク処理を行っている。
の概念図であり、処理すべき複数のタスクを優先順位R
DY0〜RDYn(図示の場合、n=7)に分類し、そ
の優先順位に基づいて処理順を決定して、各タスクを起
動している。以下の説明では、最も高い優先順位RDY
0に分類されたタスクをTCB0i(i=0、1、2、
…)、最も低い優先順位RDY7に分類されたタスクを
TCB7i、他の優先順位に関しても同様に、優先順位
RDYj(j=0〜7)に分類されたタスクをTCBj
iと示す。また、優先順位RDYjに分類されてその分
類の中での待ち状態になることを、例えば、タスクTC
Bm0かTCBj0として登録されたと表現することと
し、優先順位RDYjに1個以上のタスクが登録されて
いることをRDYjに「タスク有」と表現する。
ク処理では、プッシュボタン群22のいずれかのプッシ
ュボタンの押下や操作ダイヤル23の操作による割込な
どのイベント発生により、新たに必要になった処理内容
を示すタスク名(図示のTCBm0など)を登録した
り、各タスク間の通信(図示のMailm1など:以下
「メール」と略称する)を登録するエリアが確保されて
おり、以下、このエリアをメールボックスMBXと表現
する。さらに、現在実行中の処理内容を示すタスク名を
TCBr0と表現し、このタスクを実行して処理するこ
とを現タスク実行処理、または省略してRUN処理と表
現し、例えば、TCB00を選択して起動するときは、
TCB00をTCBr0として登録して起動すると表現
する。この場合の登録を、後述する階層処理ダイアグラ
ムやフローチャート上では、TCBr0←TCB00の
ように示す。メールボックスMBX内のタスクTCBm
0などは、現在実行中のタスクTCBr0の強制中断の
可否、または、どの優先順位RDYjに登録するかなど
の情報を有しており、後述するMBX処理においては、
これらの情報に基づいてタスクTCBm0を処理する。
て、本発明の実施形態の処理手順を示そうと試みたもの
である。同図に示すように、電源オンなどにより処理が
スタートすると、まず、印章作成装置1内の各部の初期
設定を行い(S0l)、次に、タスク監視・切替(RD
Y)処理を行った(S02)後、メールボックス(MB
X)処理を行う(S03)。次に、何らかのイベントが
発生しているか否かをチェックし(S04)、発生して
いるときは、その発生しているイベントに対応する処理
を行い(S05)、その後、現タスク実行(RUN)処
理を行う(S06)。そして、RDY処理(S02)か
らRUN処理(S06)までを繰り返すことになる。
理、MBX処理は、定期的に定められたタイミングでの
み処理され、また、各イベント対応の処理は、そのイベ
ントの発生に応じて起動される処理であり、他のタイミ
ングでは、RUN処理を行っているため、このフローチ
ャートの記述では正確に表現しにくく、また、プログラ
ムの階層構造も理解しにくい。そこで、以下の説明で
は、1つの連続する処理を説明するときは、別のタスク
を起動するなどの実際のマルチタスクの動作に拘らず、
そのタスク処理をサブルーチンとして示したフローチャ
ートを用いることとし、イベント駆動タイプ、すなわち
イベント発生などにより起動されるタスクなどの説明に
は、図14に示す記述方法(以下、「階層処理ダイヤグ
ラム」と略称する)を用いて説明する。
ある処理分岐は、イベント駆動形のタスク、プログラ
ム、またはサブルーチンであることを示し、割込や他の
タスクからのタスク起動などのイベントが発生したとき
に実行される。図14のタスク監視・切替(RDY)処
理は、リアルタイムモニタなどから一定間隔のタイミン
グで割込が発生し、そのタイミングでのみ起動される。
また、メールボックス(MBX)処理も、RDY処理と
は別の一定間隔のタイミング割込によって起動される。
イベント発生処理は、前述したように、操作ダイヤル2
3の操作などの種々のイベントにより起動されるタスク
をメールボックスMBX内に登録する処理であり、実際
には、各イベント発生毎に独立してメールボックスMB
Xにアクセスし、そのイベントの処理に対応したタスク
名を登録するが、図14では、それらを代表的に一つだ
け図示している。
処理がスタートすると、まず、処理分岐Inの初期設定
(以下、「初期設定(In)」のように表現する)を行
う。初期設定(In)では、印章作成装置1全体の処理
の流れを決定するための、後述する主要タスク起動処理
のタスクTCBinをMBXに登録する(In1)。初
期設定(In)が終了し、仮にRDY処理のタイミング
ではなく、MBX処理のタイミングでもなく、何らかの
イベント発生もなければ、次に、RUN処理(CT)に
移るが、ここでは、まだなにも登録されておらず、実行
されていないため、RDY処理またはMBX処理の起動
タイミング待ちになる。
ると、RDY処理(R)が実行されるが、RDY0〜R
DY7にタスクが登録されていないため、すなわちRD
Y0〜RDY7にタスク有(Rl〜R8)ではないた
め、何も処理されずに終了する。一方、MBX処理のタ
イミングになると、MBX処理(M)が実行され、MB
X内には、主要タスク起動処理用のタスクTCBinか
TCBm0として登録されているので、MBXにタスク
有(M1)の処理がされ、MBX内のタスクTCBをR
DYに登録する(M11)。すなわち、例えば、タスク
TCBinの指定された優先順位がRDY4に相当すれ
ば、タスクTCBinがTCB40としてRDY4に登
録される。
り、RDY処理(R)が実行されると、例えば、RDY
4にタスク有(R3)の処理が実行される。ここで、図
15を参照して、RDYiにタスク有(R(i−1))
の処理を説明する。この処理では、大きくは、新たなタ
スクを起動する場合と、タスクは起動せず、現在実行中
のタスクに対して中断依頼メールを送信する場合と、何
も処理しない場合とのいずれかに分岐する。
TCBr0として何も登録されておらず、RUN処理が
なされていない場合、または、現在実行中のタスクTC
Br0の優先順位がRDY(i+1)以下であり、か
つ、その現実行タスクが中断可能の場合には、新タスク
が起動される。この中断可能な場合とは、新タスクが現
実行タスクを強制中断可能なものであるか、後述の中断
依頼メールに対する返信メールの内容が中断可メール
か、またはすでに終了したことを示す終了メールである
場合が相当する。この条件が成立したとき、すなわち、
(現実行タスク無)+(現実行タスクRDY(i+1)
以下)&((強制中断可)+(MBXに返信メール有)
&((中断可メール)+(終了メール)))の条件が成
立したとき(R(i−1)1)に、新タスクが起動され
る(R(i−1)11)。ここで、+は論理和、&は論
理積を表す。
(i+1)以下であり、かつ、そのタスクからの返信メ
ールがなくて中断可か不可か不明の場合、または、以前
に一度依頼したときには中断不可であり、状況により再
依頼する場合には、中断を要請する中断依頼メールをメ
ールボックスMBXに送信する。すなわち、(現実行タ
スクRDY(i+1)以下)&(強制中断不可)&
((MBXに返信メール無)+(中断不可メール))の
条件が成立したとき(R(iー1)2)には、中断依頼
メール送信を行う(R(i−1)21)。そして、これ
らの条件が双方とも成立しないとき、すなわち、現実行
タスクの優先順位がRDYi以上のときは、何も処理を
せずに、RDYiにタスク有(R(iー1))を終了す
る。
合、この処理以前に、例えば、より優先順位の高い他の
タスクを起動するために中断されていたり、また、子タ
スクを起動して、その子タスクの処理結果待ちの状態で
中断されていたタスクなどがある場合には、後述する再
開情報などによりその再開の可否を判断して、再開可能
の場合には、(中断タスク有)&(再開可)(R(iー
1)111)の処理が実行される。この処理では、現実
行タスク名TCBr0として中断されていたタスク名を
登録し(R(iー1)1111)、退避していたデータ
等がある場合には、それらを復帰し(R(iー1)11
12)、新たにRUN処理を起動する(R(i−1)1
113)。このイベント発生により、後述のRUN処理
(CT)おいて、新タスク起動(CTl)の処理が起動
される。
断タスク無(R(i−1)112)が処理され、TCB
r0←新タスク名(R(i−1)1121)の後、新た
にRUN処理を起動する(R(i−1)1122)。例
えば、主要タスク起動処理のタスクTCBinのとき
は、新タスク起動(R311)の処理において、中断タ
スク無(R3112)のTCBr0−TCBin(R3
1121)の後、RUN処理起動(R31122)が実
行される。そして、中断タスクがあるものの再開不可の
場合には、再開可能になるまで待機するため、何も処理
をせずに、新タスク起動(R(i−1)11)を終了す
る。なお、上記の子タスクは、通常、親タスクよりも優
先順位を高く設定するため、この新タスク起動(R(i
−1)11)が処理されるときには子タスクは終了して
いて、再開可能となる場合が一般的である。
(MBX)処理について説明する。この処理では、MB
Xにタスク有(M1)の場合には、MBX内のタスクT
CBm0を、そのタスクの指定された優先順位に基づい
て、対応する優先順位のRDYjに登録する(M1
1)。また、MBXにメール有(M2)の場合には、中
断依頼メールのとき(M21)は、最新依頼メールとし
て登録し(M211)、現実行タスクTCBr0に送信
(M212)するとともに、(返信メール)+(終了メ
ール)のとき(M22)は、最新依頼メールに対する返
信メールとして登録し(M221)、返信待ちRDYに
送信する(M222)。
明する。前述の初期設定(In)は、説明の便宜上、別
のものとして説明したが、実際には、このイベント発生
処理(E)の一種である。すなわちイベント処理(E)
は、操作ダイヤル23の操作などの装置外部からのイベ
ントにより起動されるタスクや、内部処理のためにプロ
グラム上発生させるタスクなどを、MBXに登録する処
理(E1)を行う。主要タスク起動処理のタスクTCB
inは、このMBXに登録後、RDYに登録され、新タ
スクとして、以下に説明するRUN処理(CT)で実行
される。
(RUN)処理(CT)について説明する。この処理
は、上述してきた他のイベントが発生していないとき
に、現実行タスクTCBr0を継続して処理するもので
あり、この処理中に発生するイベントとしては、新タス
ク起動(CTl)、中断依頼メール有(CT2)および
現実行タスク終了(CT3)があり、これらのイベント
が発生しないときには、現実行タスク処理を継続する
(CT4)。新タスクを起動する(CTl)ときは、現
在実行中のタスクのためのデータの退避などを行い(C
Tll)、現実行タスクを中断し(CT12)、再開継
続が予定されている場合(CT13)には、再開情報を
タスク情報として記録して(CT131)、その情報と
ともに、そのタスクを元のRDYに再登録する(CT1
32)。
のときの現実行タスクの状態が中断可能なものか否かを
判別し、中断可能(CT21)のときは、中断可メール
をMBXに送信し(CT211)、中断不可(CT2
2)のときは、中断不可メールを送信する(CT22
1)。なお、RUN処理(CT)中に、前述のRDY処
理(R)、MBX処理(M)、またはイベント発生処理
(E)に切り替わるときにも、一時的にRUN処理が中
断されるため、同様のことが行われるが、他のタスクと
の切替と異なり、リアルタイムモニタの基本的な処理で
あるため、説明は省略する。そして、現実行タスクTC
Br0の処理が終了したとき(CT3)には、終了メー
ルをMBXに送信し(CT31)、次の新タスク起動ま
で待機する(CT32)。
している。図に示すように、主要タスク起動処理タスク
TCBinが起動すると、まず、ワーク(作業)エリア
確保(Sll)のタスクをメールボックスMBXに登録
し、続いて、表示処理(S12)およびユニット(印章
本体)判定エラー処理(S13)のタスクを登録し、次
に、入力エラー判定処理(S14)、キャラクタ等入力
処理(S15)、製版(印章)画像作成処理(S1
6)、シー卜処理(S17)、およびブザー処理(S1
8)などのタスクを登録し、その後、印刷処理(S1
9)のタスクを登録した後、露光処理(S16)のタス
クを登録する。これらの子タスクは、MBX処理によっ
て、それぞれの優先順位RDYjに分類登録され、RD
Y処理によって次々に起動される。また、これらの子タ
スクが起動されると、必要に応じてさらに孫タスクがメ
ールボックスMBXに登録され、それぞれRDY処理に
より起動される。
含めた複数のタスクは、それぞれ、何らかの処理待ち状
態になるまで処理が進められる。印章作成装置1内の内
部処理は、処理待ちの要因となっている他のタスクの処
理が進んで待ち状態が解除されれば、前述したマルチタ
スク処理によって次の処理に進むため、結果的には、使
用者の入力その他の操作待ちとなる。逆に言えば、使用
者の操作が行われた後は、また次の操作待ちになるま
で、エラー処理を含めた各タスクの処理が次々と行われ
る。
て、種々の処理が並列かつ同時に行われる。すなわち、
この印章作成装置1の処理では、使用者の操作を一つ一
つ待ってから次の処理に移るのに比ベて、後に必要にな
る種々の処理を先行して行なうことができ、これによ
り、人間の待ち時間を極力削減することができ、高速化
を図ることができる。なお、上記のマルチタスク処理の
ような並列処理は、プログラムまたは上記のようなタス
ク処理を全て割込処理とし、発生した割込の優先順位を
制御する割込制御回路を採用することによって実現する
こともできる。
に並行処理されているタスク処理のイメージを示したも
のである。また、キャラクタ等入力処理(S15)、入
力エラー判定処理(S14)および製版画像作成処理
(S16)は、同時に処理される。具体的には、最初の
キャラクタ等(文字・記号・図形など)の入力を行って
から、次のキャラクタ等の入力を行うまで(S15)の
間に、テキスト内に入力された文字数等に不具合がない
か判断し(S14)、製版用の画像を作成する(S1
6)。これらの処理途中でキャラクタの入力が行われる
と(S15)、入力エラー判定処理(S14)および製
版画像作成処理(S16)は直ちに中止され、改めて最
初から各処理を再開する。そして、これらの期間中に
も、表示処理(S12)やブザー処理(S18)、およ
び製版シートBの挿入時にはシート処理(S17)が並
行して実行されている。
装置は、制御部300と印字部64により実施されてお
り、図18、20を参照して、以下にその特徴となる動
作を説明する。
ースシートBaと粘着シートBbとを積層してなり、全
体が短冊型に形成されている。粘着シートBbには方形
に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベー
スシートBaから剥がした粘着シートBbの方形部分
が、上記の印章の背面に粘着する印章文字ラベルBdと
なる。また、製版シートBの上端部及び下端部近傍で、
かつ製版シートの中心点に対して点対称の位置にそれぞ
れ検出孔(検出用マーク)Beが設けられている。
て説明する。製版シートBを、印章作成装置1の差込み
口9aから送込み通路181へと挿入し、図18第1段
目に示す位置までくると、製版シートBの先端部を光セ
ンサ183が検出する(S21)。この検出信号を受
け、モータの回転によりプラテンローラ57が回転し
て、インクリボンCを巻出しリール14から巻き出すと
共に、印字ヘッド56との間に製版シートBをくわえ込
んで、インクリボンCと製版シートBとを重ねた状態で
印字ヘッド56に臨ませ、さらに一定量送る(図18第
2段目およびS22〜S24)。
センサ183が製版シートBの検出孔Beを検出した場
合には、その検出位置からさらに所定量送って製版シー
トBの頭出しを行い(図18第4段目およびS25)、
一旦停止する。一方、検出孔Beを検出できない場合に
は、図21(a)の内容で表示器24にシート異状表示
を行う(S32)。その後、異状と判定された製版シー
トを排出するために所定量分のシート送りを行いつつシ
ートの終端を検出し(S27〜S29)、一定量の送り
を行い(S30)、センサ183と印字ヘッド56の間
に製版シートが取り残されることがないようにするとと
もに、図21(b)に示す例の内容のテキスト表示を行
って(S31)、異状シートの排出処理を終了させる。
終端が検出されなかった場合には(S27〜S29)、
直ちに図21(a)の内容で表示器24にシート異状表
示が行われ(S33)、その後の通常の操作(テキスト
入力等)は一切受け付けず、プッシュボタン群22を操
作して行うシート送り操作のみが受け付けられ(S3
4)、図21(c)の内容が表示器24に表示されて
(S35)、再度異状シートの終端を検出するまでシー
ト送りを行う(S27〜S31)。
量の送りが行われるが、この印章作成装置では製版シー
トと本体内蔵インクリボンが同時に送られるため、無制
限に送るとインクリボンを消費してしまい、ユーザーに
とって不都合な状況となってしまう。そこでこの送り量
は、ユーザーが製版シートをセットするときに失敗する
ことも考慮に入れて時間換算で正常な約7秒に相当する
テープ送り量に設定されている。
れた場合、あるいは規定の製版シートではない場合など
が判断される。
場合に(S25)、印字指令があると、プラテンローラ
57が回転して製版シートBを送りつつ印字データに基
づく印字処理が行われる(図18第5、6段目およびS
26))。印字が終了すると、図18第7段目に示すよ
うに、製版シートBの排出が開始され(S26)、製版
シートBの終端部をセンサ183が検出すると(S2
9)、その検出位置から所定量送って製版シートBを排
出し(S30)、プラテンローラ57の回転は止まる。
常動作時の排出処理は同一の処理により行われ、処理の
共通化が行われることでプログラムの信頼性の向上とと
もにプログラム容量の縮小化に寄与している。
製版シートの裏表逆の挿入及び規定以外のシートの挿入
を早期に検出でき、かつ異状シートが排出できなかった
場合には排出操作をする以外に方法がない事を確実に通
知することができ、排出操作を確実に行うことができる
ので、ユーザーは安心して操作することができ、かつ誤
製版することもない。
章作成装置の外観図である。
る。
図である。
構造説明図である。
である。
る。
ある。
ローチヤートである。
ヤグラムである。
階層処理ダイヤグラムである。
ダイヤグラムである。
示すフローチャートである。
する図である。
す図である。
フローチャートである。
容を示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 所定の位置に検出用マークを有する短冊
状の製版シートを、インクリボンと重ねて印刷に供する
ことで、ネガ画像をインクリボンに形成すると共に、ポ
ジ画像を当該製版シートの製版シート面に印刷する印刷
方法であって、 製版シートの先端部をセンサが検出した後、製版シート
を前記先端部から所定の先端送り量送る工程と、 前記先端送り量送っている間に、前記センサが製版シー
トの検出用マークを検出した場合に、その検出位置から
さらに所定の頭出し送り量送って製版シートの頭出しを
行う一方、検出用マークを検出できない場合に、製版シ
ート検出に異状があったことを知らせる工程と、 製版シートの頭出しが行われた場合に、印字指令により
製版シートを送りつつ印字データに基づく印字処理を行
う工程と、 を備えたことを特徴とする印刷方法。 - 【請求項2】 製版シートの終端部を検出したセンサの
検出信号により、その検出位置から所定の終端送り量送
って製版シートを排出する工程、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の印刷
方法。 - 【請求項3】 前記検出用マークを検出できない場合
に、製版シート送りのみ可能とする工程、 をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記
載の印刷方法。 - 【請求項4】 所定の位置に検出用マークを有する短冊
状の製版シートを、インクリボンと重ねて印刷に供する
ことで、ネガ画像をインクリボンに形成すると共に、ポ
ジ画像を当該製版シートの製版シート面に印刷する印刷
装置であって、 製版シートを搬送する送り手段と、 印字データに基づいて製版シートに印字処理を行う印字
ヘッドと、 印字ヘッドの上流側に配置されたセンサと、 前記センサの検出信号に基づいて、前記送り手段および
前記印字ヘッドの作動を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記センサが製版シートの先端部を検出した後、製版シ
ートを前記先端部から所定の先端送り量送り、 前記先端送り量送っている間に、前記センサが製版シー
トの検出用マークを検出した場合に、その検出位置から
さらに所定の頭出し送り量送って製版シートの頭出しを
行った後、製版シートを送りつつ印字処理を行わせる一
方、 検出用マークを検出できない場合に、製版シート検出に
異状があったことを知らせることを特徴とする印刷装
置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、製版シートの終端部を
検出したセンサの検出信号により、その検出位置から所
定の終端送り量送って製版シートを排出させることを特
徴とする、請求項4に記載の印刷装置。 - 【請求項6】 前記制御手段は、前記検出用マークを検
出できない場合に、製版シート送りのみ可能とすること
を特徴とする、請求項4または5に記載の印刷装置。 - 【請求項7】 前記先端送り量は、時間換算で1〜10
秒程度に相当するテープ送り量であることを特徴とする
請求項4ないし6のいずれかに記載の印刷装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12451696A JP3415992B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 印刷方法およびその装置 |
TW085115094A TW332177B (en) | 1995-12-28 | 1996-12-06 | The printing method and its apparatus |
KR1019960071128A KR100420745B1 (ko) | 1995-12-28 | 1996-12-24 | 인쇄방법및그장치 |
US08/773,557 US6116157A (en) | 1995-12-28 | 1996-12-27 | Printing method and apparatus |
CNB961238348A CN100379555C (zh) | 1995-12-28 | 1996-12-28 | 印刷方法及其装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12451696A JP3415992B2 (ja) | 1996-05-20 | 1996-05-20 | 印刷方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09300795A JPH09300795A (ja) | 1997-11-25 |
JP3415992B2 true JP3415992B2 (ja) | 2003-06-09 |
Family
ID=14887420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12451696A Expired - Fee Related JP3415992B2 (ja) | 1995-12-28 | 1996-05-20 | 印刷方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3415992B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3569443B2 (ja) | 1998-04-30 | 2004-09-22 | セイコーエプソン株式会社 | 製版シートおよび製版シートの印刷装置 |
JP2011121338A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Seiko Epson Corp | テープカートリッジおよびテープ印刷装置 |
-
1996
- 1996-05-20 JP JP12451696A patent/JP3415992B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09300795A (ja) | 1997-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3209492B2 (ja) | 印章作成方法およびその装置 | |
JP4998103B2 (ja) | レタリングテープ及びテープカセット | |
JP3294117B2 (ja) | 印刷装置および印刷装置による露光用マスクパターン作成方法 | |
US6116157A (en) | Printing method and apparatus | |
JP3415992B2 (ja) | 印刷方法およびその装置 | |
JP4023354B2 (ja) | テープ印刷装置及びプログラム | |
JP2002200806A (ja) | プリンタ及びその制御方法、並びにコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 | |
JP3333373B2 (ja) | 操作子の操作案内方法 | |
JP3904624B2 (ja) | 印章作成装置 | |
JP5321898B2 (ja) | テープ印刷装置、ラベルの印刷方法、ラベルの印刷方法のプログラムが記憶された記憶媒体 | |
JP3587815B2 (ja) | 電子機器及び電子機器による加工対象物加工方法 | |
JP3442230B2 (ja) | 印章画像作成方法及びその装置並びに印章作成装置 | |
JP3278339B2 (ja) | 電子機器 | |
JP3428792B2 (ja) | 電子機器 | |
JPH09237078A (ja) | 画像形成装置における外字作成方法 | |
JP2006053312A (ja) | 文字情報処理方法、文字情報処理装置、プログラムおよび記憶媒体 | |
JP2000141776A (ja) | 電子機器 | |
KR100442158B1 (ko) | 전자기기와, 전자기기에 의한 가공대상물 가공방법 및, 조작자의 조작 안내방법 | |
JP3481799B2 (ja) | 文字割付方法及びその装置 | |
JPH11198504A (ja) | 印章画像の作成方法およびその装置 | |
JP3523969B2 (ja) | 印章作成方法及びその装置 | |
JP2528446Y2 (ja) | ラベルカット装置 | |
JP3610229B2 (ja) | 合成画像作成方法およびその装置並びにその装置を備えた電子機器 | |
JPH11138907A (ja) | 文字サイズ決定方法およびその装置 | |
JPH11309931A (ja) | 製版シートおよび製版シートの印刷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090404 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100404 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110404 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120404 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |